| 【発明の名称】 |
伸縮可撓管継手 |
| 【発明者】 |
【氏名】橋本 孝夫
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| 【要約】 |
【課題】連結管の端部へのストッパリングの取付作業を容易に行うことができるようにする。
【解決手段】連結管8の中間部に設けられる、最大縮退量を規制するストッパ13を、管軸方向に移動可能として設けることにより、連結管8におけるストッパリング10の取付部を、球面リング2より外方に突出させることが可能となり、ストッパリング10の取付作業が極めて容易となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内周面の一部が球面状をなす1対のケースと、各ケース内に水密性を保持して嵌合され、かつケースの内面と接触しながら摺動可能な1対の球面リングと、各球面リングの外周面に摺接するようにして前記各ケースの先端開口部に止着された押輪と、前記両球面リング内に水密性を保持して管軸方向に摺動可能に嵌合された連結管とよりなり、かつ前記連結管における両端部と中間部とに、それぞれ球面リングと連結管との伸長方向と縮退方向への最大相対移動量を規制するストッパを備えてなる伸縮可撓管継手において、前記中間部のストッパを、縮退方向への最大限の移動時において連結管の端部がケースの内周面と干渉しない位置に、管軸方向に移動可能又は着脱可能として設けたことを特徴とする伸縮可撓管継手。 【請求項2】 中間部のストッパを、内周面に複数の凹溝を有する筒状とし、前記凹溝に対して連結管の外周面に形成した複数の係止片を係脱することにより、固定又は管軸方向に、移動可能とした請求項1に記載の伸縮可撓管継手。 【請求項3】 中間部のストッパを、周方向に複数に分割可能な円弧状断面として、固定手段により連結管に着脱可能に取付けた請求項1に記載の伸縮可撓管継手。 【請求項4】 固定手段を、各円弧状断面のストッパに設けたフランジ同士を結合するボルトとナットとした請求項3に記載の伸縮可撓管継手。 【請求項5】 固定手段を、各円弧状断面のストッパと連結管とに螺挿された埋込みボルトとした請求項3に記載の伸縮可撓管継手。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、水道管等を伸縮可撓可能に配管する際に使用される伸縮可撓管継手に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の管継手としては、例えば図11に示すようなものがある。 【0003】この管継手は、内面が球面状をなす左右1対のケースaと、各ケースa内にパッキンbを介して摺動自在に嵌合された球面リングcと、各ケースaの先端部外周面に着脱可能として止着された押輪dと、各球面リングc内にパッキンeを介して摺動自在に嵌合された連結管fとよりなり、連結管fの中央部外周面と両端部外周面には、環状のストッパg、g’がそれぞれ設けられている。 【0004】両端外周面のストッパgは、円周方向の一部が切欠されたC形リング状をなし、拡径方向に弾性変形させながら連結管fの端部の環状凹溝hに嵌合させたのち、複数のボルトiにより固定される。 【0005】球状リングcの内面の環状突部jが両端部のストッパgに当接することにより、その抜け止めと最大伸長量が規制され、また先端部が中央のストッパg’に当接することにより、最大縮退量が規制されるようになっている。 【0006】上記中央のストッパg’はまた、最大限縮退した際、図示するように、連結管fの両端が、ケースaの内周面と干渉するのを防止する作用を有している。 【0007】すなわち、連結管fの両端がケースaの内周面に接触すると、球面リングcがケースaの内面に沿って回動する際の摺動抵抗が大となって、円滑に回動し得なくなるだけでなく、ケースaの内面に塗布されている粉体防錆塗装が剥離し、錆を発生させる恐れがあるからである。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】上記管継手を組立てるに際し、両端部のストッパgは、球面リングcを連結管fに嵌合した後に組付けられるが、上述したように、中央のストッパg’が固定的に設けられており、かつ連結管fの端部がケースaと干渉しないように互いに所要寸法離間させると、図示するように、端部のストッパgは、最大限縮退させても、その一部又は全体が球面リングc内に位置するようになる。 【0009】この状態でストッパgの取付けを行おうとすると、ボルトiのねじ孔への挿入や、工具による締付け作業に手間がかかり、ストッパgの取付作業が非能率的となる問題があった。 【0010】本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、連結管の端部へのストッパの取付作業を、球面リングの外方において容易に行いうるようにすることにより、作業能率を大幅に向上することが可能な伸縮可撓管継手を提供することを目的としている。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の伸縮可撓管継手は、内周面の一部が球面状をなす1対のケースと、各ケース内に水密性を保持して嵌合され、かつケースの内面と接触しながら摺動可能な1対の球面リングと、各球面リングの外周面に摺接するようにして前記各ケースの先端開口部に止着された押輪と、前記両球面リング内に水密性を保持して管軸方向に摺動可能に嵌合された連結管とよりなり、かつ前記連結管における両端部と中間部とに、それぞれ球面リングと連結管との伸長方向と縮退方向への最大相対移動量を規制するストッパを備えてなる伸縮可撓管継手において、前記中間部のストッパを、縮退方向への最大限の移動時において連結管の端部がケースの内周面と干渉しない位置に、管軸方向に移動可能又は着脱可能として設けたことを特徴としている。 【0012】上記中間部のストッパを、内周面に複数の凹溝を有する筒状とし、前記凹溝を連結管の外周面に形成した複数の係止片と係脱することにより、固定又は管軸方向に、移動可能とするのが好ましい。 【0013】上記中間部のストッパを、内周方向に複数に分割可能な円弧状断面として、固定手段により連結管に着脱可能に取付けるのが好ましい。 【0014】上記固定手段を、各円弧状断面のストッパに設けたフランジ同士を結合するボルトとナットとするのが好ましい。 【0015】上記固定手段を、各円弧状断面のストッパと連結管とに螺挿された埋込みボルトとするのが好ましい。 【0016】本発明によると、最大縮退量を規制する中間部のストッパを、連結管に管軸方向に移動可能又は着脱可能として設けたことにより、連結管の端部におけるストッパの取付けが可能となる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 【0018】図1は、本発明の第1実施例を示すもので、1、1は、基部のフランジ1aを介して水道管等の各端部に接続される1対のケースで、互いの対向部は概ね球面状に開口している。 【0019】各ケース1内には、内外周面が球面状をなす球面リング2が、ケース1の開口端部内面の拡径凹部1bに挿入したパッキン3を介して、摺動自在に嵌合されている。 【0020】各ケース1の先端に円周方向に等間隔おきに形成された複数の内向片4には、押輪5における環状凹溝5aが嵌合され、止めねじ6により回り止めされている。押輪5の内面は、球面リング2の外周面に摺動自在に面接触している。 【0021】各球面リング2の対向端部に連設された筒部7内には、連結管8が、筒部7の内面の凹溝内に挿入されたパッキン9を介して摺動自在に嵌合されている。 【0022】連結管8の両端部外周面に形成された環状凹溝8aには、円周方向の一部が切欠されたストッパ10が嵌合され、ボルト11の締着をもって固定されている。ストッパリング10には、球面リング2の内面中間部の段部2aが当接し、その抜け止めと最大伸長量が規制されるようになっている。 【0023】連結管8の中央部外周面に突設された複数の係止片12には、筒状のストッパ13が、次のようにして取付けられている。 【0024】図2に示すように、ストッパ13は、係止片12の外径よりも若干大きな内径を有する筒状をなすとともに、その内面両側部には、隣接する両係止片12との間に挿入されて、内面が連結管8の外周面と摺接する4個の内向突部14が形成され、それら軸方向に対向する内向突部14との間には、各係止片12と嵌合可能な凹溝15が形成されている。 【0025】ストッパ13を係止片12に係合させるには、図2に示すように、各内向突部14を係止片12間の隙間に位置させるとともに、各係止片12を内向突部14間の隙間に位置させて、ストッパ13をその半分の長さだけ軸方向に摺動させる。 【0026】ついで、図3に示すように、ストッパ13を矢印方向に若干回動させて、各凹溝15内に各係止片12を嵌合させる。 【0027】ついで、ストッパ13における凹溝15と連通する雌ねじ孔16に止めねじ17を螺挿し、ストッパ13の回り止めをする。 【0028】ストッパ13は、ケース1及びそれに嵌合された球面リング2と連結管8との最大相対縮退量を規制するものであり、球面リング2の筒部7の端面がストッパ13の両側面に当接したときが最大縮退時となる。 【0029】なお、最大縮退時において連結管8の両端がケース1の内面と干渉しないように、最大縮退ストロークが定められている。 【0030】次に、上記実施例の伸縮可撓管継手の組立て要領について説明する。 【0031】図4に示すように、まず連結管8に、ストッパ13、1対の押輪5、パッキン9を装着した1対の球面リング2を順に嵌合する。この際、ストッパ13は回動可能としておく。 【0032】ついで、図5に示すように、ストッパ13を図2に示すような位置まで回動させて、係止片12の一方(右方)に移動させたのち、左方の球面リング2を、その筒部7の側端面が係止片12と当接するまで右方に摺動させる。これにより、連結管8の左端部は、球面リング2の左端より突出する。 【0033】ついで、連結管8の端部の環状凹溝8aにストッパリング10を嵌合し、ボルト11により固定する。このストッパリング10の取付作業は、球面リング2の外方で行われるので極めて容易となる。 【0034】ついで、図6に示すように、ストッパ13を係止片12の左方に移動させたのち、上記と同じ要領により、連結管8の右端部にストッパリング10を取付ける。 【0035】ついで、各球面リング2にケース1を外嵌して押輪5と係合させるとともに、ストッパ13を係止片12と係合させて止めねじ17により回り止めすれば、図1に示すような伸縮可撓管継手が組立てられる。 【0036】図7は、本発明の第2実施例の要部を示す。 【0037】この実施例では、連結管8の外周面中央部に、2分割可能な上下1対の半円筒形半円弧状断面のストッパ18を嵌合し、フランジ18a同士をボルト19とナット20により着脱可能に締結してある。その他の構成は、上記第1実施例と同じである。 【0038】ストッパ18は、連結管8の両端部(右方は図示省略)にストッパリング10を装着したのち取付けられる。すなわち、半円筒形のストッパ18として後付け可能とすることにより、ストッパ18の取付け前は、両球面リング2を管軸方向に自由に摺動させることが可能となり、従って、連結管8の端部を球面リング10の端部より大きく突出させた状態でストッパリング10を容易に取付けることができる。 【0039】図8は、本発明の第3実施例の要部を示す。 【0040】この実施例でも、上記と同様、半円筒形の1対のストッパ21として、連結管8の中央部に着脱可能に取付けてある。すなわち、図9に示すように、連結管8の中央部外周面の上下部に、位置決めを兼ねる膨出部22を突設し、この膨出部22にストッパ21の内面の凹部21aを嵌合させて、2個ずつの埋込みボルト23により固定してある。 【0041】この第3実施例も、上記第2実施例と同じ要領でストッパリング10を容易に取付けることができる。また、第2実施例のストッパ18のようなフランジ18aを有していないので、突起感はなく、外観的体裁がよくなる。 【0042】以上説明したように、本発明の伸縮可撓管継手においては、最大縮退量を規制するストッパ13、18、21を第1実施例のように管軸方向に移動可能として取付けるか、又は第2、第3実施例のように着脱可能として、後から取付けうるようにすることにより、ストッパリング10の取付部を球面リング2の端部より外方に突出させることが可能となり、ストッパリング10の取付作業を極めて容易に行うことができる。 【0043】本発明は、上記実施例に限定されるものではない。 【0044】第1実施例におけるストッパ13を、単に円筒形として連結管8に管軸方向に移動可能に外嵌し、連結管8の中央部において複数のボルトにより固定するようにしてもよい。 【0045】また、円筒形としたストッパ13の内面に雌ねじを形成するとともに、連結管8の中央部外周面に雄ねじを形成し、この雄ねじにストッパ13の雌ねじを螺合させ、かつ止めねじにより回り止めをして固定するようにしてもよい。 【0046】第2、第3実施例のストッパ18、21は、2個以上に分割可能な円弧状断面としてもよく、また、円周方向に所定間隔おきに複数個取付けるようにしてもよい。 【0047】図10に略示するように、連結管8が長寸である場合には、2個のストッパ13を各球面リング2に対応して設ければよい。 【0048】 【発明の効果】 (a)本発明によれば、連結管の端部におけるストッパの取付部を、球面リングの外方に突出させることができるため、ストッパ取付時の作業性及び作業能率が大幅に向上する。 【0049】(b)請求項2の発明によれば、ストッパの固定及び移動が容易となる。 【0050】(c)請求項3及び4の発明によれば、連結管へのストッパの取付けが容易となる。 【0051】(d)請求項5の発明によれば、上記(c)の効果に加えて、突起感がなくなるため、外観的体裁が向上する。 【0052】
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| 【出願人】 |
【識別番号】000105556 【氏名又は名称】コスモ工機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月20日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】重信 和男 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−13966 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月22日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−180757 |
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