| 【発明の名称】 |
非金属製伸縮接手の構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】大川 茂
【氏名】木村 紘一
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| 【要約】 |
【課題】従来の非金属製伸縮接手の構造においては、断熱材の穴にボルトが係合しているだけの構造であったため、振動によって穴の形状が拡大し、穴が開放状態となって断熱材が本体フランジから離脱することになっていた。
【解決手段】本発明による非金属製伸縮接手は、断熱材(5)を保持するボルト(3)のワッシャ(10)に1対の長手棒状部材(11)を係合させ、この長手棒状部材(11)及びワッシャ(10)を断熱材(5)に摩擦接触させることにより、ボルト(3)と断熱材(5)の相対移動を防止し、断熱材(5)の保持を安定させる構成である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 1対の管の端部に設けられた第1、第2本体フランジ(1,2)間に伸縮自在な断熱材(5)及びベローズ(7)を設け、この断熱材(5)と前記各本体フランジ(1,2)とをボルト(3)で係止するようにした非金属製伸縮接手の構造において、前記ボルト(3)に設けられほぼコ字型をなすワッシャ(10)と、前記ボルト(3)の両側に位置し前記ワッシャ(10)と係合する1対の長手棒状部材(11)とを備え、前記各長手棒状部材(11)が、前記断熱材(5)の表面に接し、かつ、前記断熱材(5)の外周に沿って配設されていることを特徴とする非金属製伸縮接手の構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、非金属製伸縮接手の構造に関し、特に、ボルトのコ字型のワッシャに設けた長手棒状部材を断熱材に接することにより、従来発生していた伸縮時における断熱材の穴の破損による脱落を防止し、接手の作用を完全に維持できるようにするための新規な改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、用いられていたこの種の非金属製伸縮接手の構造としては、図5及び図6に示す構成を挙げることができる。すなわち、図5において符号1及び2で示されるものは互いに間隔をおいて離れて配設され図示しない1対の管の端部に固定された輪状の第1、第2本体フランジであり、この各本体フランジ1,2の各端部1a,2aには複数のボルト3が設けられている。この各ボルト3には伸縮自在なグラスウール等の断熱材5が設けられ、この断熱材5の穴6に各ボルト3が貫通されてナット10aで固定されていることにより、断熱材5が各本体フランジ1,2間を伸縮自在な状態で断熱を確保するために接続されている。前記各本体フランジ1,2の外端部1b,2b間には例えばテフロン等からなり伸縮量の吸収と内部流体のシールをするための非金属製のベローズ材7がガスケット8を介して輪状に設けられ、このベローズ材7は前記断熱材5の外側に位置している。従って、前述のベローズ材7と断熱材5によって非金属製伸縮接手を構成している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の非金属製伸縮接手の構造は、以上のように構成されているため、次のような課題が存在していた。すなわち、各ボルトは200〜300ミリピッチで外周に沿って設けられてナットで止められていたため、伸縮を繰返しているうちに、図6で示すように断熱材5の穴6が断熱材5の端部側に向かって大きくなり、この穴6が端部で開放状態となることによって、断熱材5が各本体フランジ1,2間から脱落し、断熱作用が失われることになっていた。 【0004】本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、ボルトのコ字型のワッシャに設けた長手棒状部材を断熱材に接触させることにより、従来発生していた伸縮時における断熱材の穴の破損による断熱材の脱落を防止し、接手の作用を確実に維持できるようにした非金属製伸縮接手の構造を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明による非金属製伸縮接手の構造は、1対の管の端部に設けられた第1、第2本体フランジ間に伸縮自在な断熱材及びベローズを設け、この断熱材と前記各本体フランジとをボルトで係止するようにした非金属製伸縮接手の構造において、前記ボルトに設けられほぼコ字型をなすワッシャと、前記ボルトの両側に位置し前記ワッシャと係合する1対の長手棒状部材とを備え、前記各長手棒状部材が、前記断熱材の表面に接し、かつ、前記断熱材の外周に沿って配設されている構成である。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による非金属製伸縮接手の構造の好適な実施の形態について説明する。なお、従来例と同一又は同等部分には同一符号を付して説明する。図1は全体構成を示す断面図、図2は図1の要部の拡大断面図、図3は図2の要部を示す斜視図、図4は図2の要部の拡大断面図である。図1において符号1及び2で示されるものは互いに間隔をおいて離れて配設され図示しない1対の管の端部に固定された輪状の第1、第2本体フランジであり、この各本体フランジ1,2の各端部1a,2aにはスタッドボルトからなるボルト3が各々一体状に設けられている。この各ボルト3には伸縮自在なグラスウール等の非金属製の断熱材5(1層又は複層でも可)が設けられ、この断熱材5の穴6に各ボルト3が貫通されてワッシャ10及びナット10aで固定されていることにより、断熱材5が各本体フランジ1,2間を伸縮自在な状態で接続されている。 【0007】前記ワッシャ10は全体形状がコ字型で構成されていると共に、このワッシャ10の内側には金属又は耐熱性樹脂及びゴム等の摩擦を有する部材からなる1対の長手棒状部材11が設けられ、この各長手棒状部材11はボルト3の両側に位置してワッシャ10と係合すると共に、断熱材5の表面に摩擦を伴って接していると共に、図3で示すように、このワッシャ10とボルト3は、丸輪状又は角輪状をなす断熱材5の外周に沿って所定の間隔で複数個設けられている。なお、このワッシャ10の内側の幅は、ボルト3と各長手棒状部材11の各直径の合計とほぼ同一で、このワッシャ10により各長手棒状部材11がボルト3の両側から離脱しないように保持されている。 【0008】前記各本体フランジ1,2の外端部1b,2b間には従来と同様に伸縮量の吸収と内部流体のシールをするための非金属製の例えばテフロン等からなるベローズ材7が外周断熱材20及びガスケット8を介して設けられており、この各外端部1b,2bに取付けられたL型の各取付片30,31間にはシッピングボルト32がナット33によって設けられている。なお、このシッピングボルト32とナット33は製品を出荷時に形状を保つために用いるもので、実際に接手を用いる場合は除去するものである。 【0009】従って、前述の構成において、各本体フランジ1,2が図示しない管と共に振動した場合、従来と同じように断熱材5に対しても種々の引張力及び応力が付加されるが、ワッシャ10によってボルト3の両側に保持された1対の長手棒状部材11及びこのワッシャ10が断熱材5の表面と摩擦を伴って接触するため、ボルト3と断熱材5との間に相対的な位置ずれが生じず、従来のように穴6の形状が拡大することもなく、安定した状態を保つことができる。なお、前記長手棒状部材11は1対の場合について述べたが、1対以上とすることもできると共に、その断熱形状を円状としたが、3角、4角、6角、8角等の任意の形状とすることができることは述べるまでもないことである。 【0010】 【発明の効果】本発明による非金属製伸縮接手の構造は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。すなわち、ボルトのワッシャにより保持した1対の長手棒状部材を断熱材に接触させ、この長手棒状部材を断熱材の外周に沿って周回させて設け、複数のワッシャで保持しているため、穴を介してボルトと断熱材の相対移動が発生せず、断熱材の離脱を防止し、安定した接手の構造を維持することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000126609 【氏名又は名称】株式会社アスク
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月24日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】曾我 道照 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−13964 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月22日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−167581 |
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