| 【発明の名称】 |
管継手 |
| 【発明者】 |
【氏名】阪谷 廣司
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| 【要約】 |
【課題】被接続管相互を任意の角度をもって容易に接続することができる管継手を提供することにある。
【解決手段】内端開口縁に球面状の凹曲面部6を有する第1継手部材1と、内端開口縁に凹曲面部6に球面接触可能な凸曲面部15を有しかつ外端2a側へ向かって縮径するテーパ外周面部16を有する第2継手部材2と、を備える。さらに、第2継手部材2を外端2a側から挿通して第1・第2継手部材1,2を接続する袋ナット3と、袋ナット3と第2継手部材2のテーパ外周面部16との間に介装された当て輪4と、を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外端1aに管接続用のネジ部5を有すると共に内端開口縁に球面状の凹曲面部6を有しかつ内端外周面に雄ネジ部7を有する第1継手部材1と、外端2aに管接続用のネジ部14を有すると共に内端開口縁に上記凹曲面部6と球面接触可能な凸曲面部15を有しかつ外端2a側へ向かって縮径するテーパ外周面部16を有する第2継手部材2と、上記第2継手部材2を外端2a側から挿通しかつ上記第1継手部材1の雄ネジ部7に螺合して第1・第2継手部材1,2を接続する袋ナット3と、該袋ナット3と上記テーパ外周面部16との間に介装された当て輪4と、を備え、第1継手部材1と第2継手部材2との接続角度θを変更可能としたことを特徴とする管継手。 【請求項2】 第1継手部材1と第2継手部材2との球面接触部位の内周縁側がプラスチック層12,18にて形成された請求項1記載の管継手。 【請求項3】 第1継手部材1の凹曲面部6の内周縁側と第2継手部材2の凸曲面部15の内周縁側が夫々プラスチック層12,18にて形成されると共に、第1継手部材1及び/又は第2継手部材2に上記プラスチック層12,18と一体状に内部コア11,19を成型した請求項1記載の管継手。 【請求項4】 凸曲面部15のプラスチック層18及び/又は凹曲面部6のプラスチック層12に、円環状のシール部30を突設した請求項2又は3記載の管継手。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、管継手に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、金属管aやプラスチック管を接続する管継手としては、図5に示すように、外端に管接続用の雌ネジ部b,bを夫々有する一対の継手部材c,cを袋ナットdにて相互に連結するもが公知であった。また、図6に示すように、金属パイプの内面にプラスチック層eを有する複合管fを接続する管継手としては、袋ナットdにて接続される一対の継手部材g,gの内部に、プラスチック製の筒状コアh,hが夫々設けられたものが公知であり、筒状コアhと継手部材gとの間に複合管fの端部を螺入して錆びを防止するようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金属管aや複合管f等の被接続管を接続するこれら従来の管継手は、直線状にしか接続することができず、被接続管相互を所定の角度をもって配管したり、あるいは、段違いの被接続管相互(軸心のずれがある場合)を接続したりすることができなかった。 【0004】そこで、本発明は、被接続管相互を任意の角度をもって容易に接続することができる管継手を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するために、本発明に係る管継手は、外端に管接続用のネジ部を有すると共に内端開口縁に球面状の凹曲面部を有しかつ内端外周面に雄ネジ部を有する第1継手部材と、外端に管接続用のネジ部を有すると共に内端開口縁に上記凹曲面部と球面接触可能な凸曲面部を有しかつ外端側へ向かって縮径するテーパ外周面部を有する第2継手部材と、上記第2継手部材を外端側から挿通しかつ上記第1継手部材の雄ネジ部に螺合して第1・第2継手部材を接続する袋ナットと、該袋ナットと上記テーパ外周面部との間に介装された当て輪と、を備え、第1継手部材と第2継手部材との接続角度を変更可能としたものである。 【0006】また、第1継手部材と第2継手部材との球面接触部位の内周縁側がプラスチック層にて形成されたものである。また、第1継手部材の凹曲面部の内周縁側と第2継手部材の凸曲面部の内周縁側が夫々プラスチック層にて形成されると共に、第1継手部材及び/又は第2継手部材に上記プラスチック層と一体状に内部コアを成型したものである。また、凸曲面部のプラスチック層及び/又は凹曲面部のプラスチック層に、円環状のシール部を突設したものである。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基づき、本発明を詳説する。 【0008】図1は、本発明の管継手の実施の一形態を示し、この管継手は、筒状の第1継手部材1と、筒状の第2継手部材2と、第1・第2継手部材1,2を相互に接続する袋ナット3と、第2継手部材2と袋ナット3との間に介装される当て輪4と、を備えている。 【0009】具体的に説明すると、第1継手部材1は、金属にて形成された外周壁部8の外端1aに管接続用のネジ部5を有すると共に、内端開口縁に球面状の凹曲面部6を有し、さらに、内端外周面に雄ネジ部7を有している。なお、ネジ部5は外周壁部8の内周面に形成されたテーパ状の雌ネジ9である。 【0010】また、第1継手部材1の上記凹曲面部6の内周縁側(内径側)はプラスチック層12(ポリ塩化ビニルやポリエチレン等)にて円環状に形成されていると共に、このプラスチック層12から外端1a側へ円筒状内部コア11が一体状に設けられている。即ち、この内部コア11はプラスチック層12と一体成型されたものであり、雌ネジ9から離間して設けられている。そして、内部コア11と雌ネジ9との間が間隙部10とされている。なお、内部コア11の外周面には螺旋状の小突条28を有している。 【0011】第2継手部材2は、金属にて形成された外周壁部13の外端2aに管接続用のネジ部14を有すると共に、内端開口縁に第1継手部材1の凹曲面部6と球面接触可能な凸曲面部15を有し、さらに、外端2a側に向かって縮径するテーパ外周面部16を有している。なお、ネジ部14は外周壁部13の内周面に形成されたテーパ状の雌ネジ17である。 【0012】また、第2継手部材2の上記凸曲面部15の内周縁側(内径側)はプラスチック層18にて円環状に形成されていると共に、このプラスチック層18から外端2a側へ円筒状内部コア19が一体状に設けられている。即ち、この内部コア19も(上述と同様に)プラスチック層18と一体成型されたものであり、内部コア19と雌ネジ17との間には間隙部20が設けられている。また、テーパ外周面部16は、外周壁部13内端2b側の凸曲面部15と外端1aの平行外周面部22との間に設けられ、所定角度で傾斜している。 【0013】袋ナット3は、第1継手部材1の雄ネジ部7に螺合する雌ネジ部21を有すると共に、外周壁部の外端から内鍔23が設けられている。また、内鍔23の内周縁にて形成された孔部24の内径寸法D1 は、第2継手部材2の平行外周面部22の外径寸法D2 よりやや大きく設定されている。 【0014】袋ナット3と第2継手部材2のテーパ外周面部16との間に介装される円環状の当て輪4は、横断面矩形状であり、金属又はプラスチックにて形成されている。また、その内径寸法は、テーパ外周面部16の中間部位の外径寸法と等しくされている。なお、当て輪4は、横断面が丸形状や六角形状であっても良く、また、切れ目を有するものでも良い。 【0015】しかして、図3に示すように、この管継手は、金属パイプ25aの内周面をプラスチック層25bにて被覆した複合管25の接続用として用いられる。その接続手順を説明すると、先ず、第1・第2継手部材1,2の雌ネジ9,17を、複合管25,25の端部26外周面に設けられた雄ネジ27,27に螺合させる。なお、予め第2継手部材2を外端2a側から当て輪4及び袋ナット3に挿通させておく。 【0016】このとき、第2継手部材2に於て説明すると、複合管25の端部26が第2継手部材2の雌ネジ17と内部コア19との間の間隙部20に螺入していくと共に、内部コア19の小突条28が複合管25のプラスチック層25bに食い込み、内部コア19と複合管25との間が密閉される。これによって、使用時の流体の外部漏洩が防止され、かつ、複合管25端部が防錆される。 【0017】次に、第2継手部材2を挿通した袋ナット3の雌ネジ部21を第1継手部材1の雄ネジ部7に螺合させて、第1・第2継手部材1,2を相互に連結する。このとき、螺進する袋ナット3の内鍔23にて当て輪4が第2継手部材2のテーパ外周面部16に当接押圧されると共に、凸曲面部15が凹曲面部6に押圧されて球面接触する。そして、この球面接触部位のプラスチック層12,18が相互に密着し、第1継手部材1と第2継手部材2との間が密閉される。 【0018】なお、図3では、2本の複合管25,25(被接続管29,29)相互の軸心を一致させて直線状に接続した場合を示しているが、本発明の管継手は、図2に示す如く、被接続管29,29相互を角度をもって接続することができる。即ち、第1継手部材1と第2継手部材2との接続角度θを変更することができる。 【0019】つまり、第1・第2継手部材1,2が相互に球面接触しているため、その球面接触部位を相対的に位置ずれさせることにより接続角度θを変更することができる。この場合、第1継手部材1の軸心P1 に対して第2継手部材2の軸心P2 を任意の角度θに傾け、その状態(当て輪4の軸心が第1継手部材1の軸心P1 に一致した状態)で袋ナット3を締付けていく。 【0020】このとき、当て輪4がテーパ外周面部16に、 180度反対側の2箇所で、円周不均等な当接、又は、楕円状に当接することによってこの角度θを維持固定することができる。なお、この接続角度θは15°以下に設定されている。また、密封(シール)は、凸曲面部15の内周縁側のプラスチック層18と、凹曲面部6の内周縁側のプラスチック層12との圧接によって、確保されている。 【0021】このように、1個の管継手では被接続管29,29相互を所定の角度θで接続することができるが、管継手を2個用いた場合は、(図例の如く)段違いの被接続管29,29相互を接続することができる。このとき、2個の管継手の夫々の接続角度θ,θは、所定の角度範囲内(θ≦15°)に於て自由であり、被接続管29,29が相互に平行であっても平行でなくても接続できる。 【0022】次に、図4は、本発明の管継手の他の実施の形態を示し、このものは、第2継手部材2の凸曲面部15のプラスチック層18に、円環状のシール部30を突設したものである。このシール部30は、例えば、第1継手部材1の凹曲面部6のプラスチック層12よりも軟質のプラスチックにて形成されており、凹曲面部6に対する密着性を高めることにより第1継手部材1と第2継手部材2との間のシール性を高めている。なお、シール部30を凹曲面部6側のプラスチック層12に設けたり、あるいは、凸曲面部15と凹曲面部6の両方に設けるも良い。 【0023】また、本発明は上述の実施の形態に限定されず、例えば、ステンレスパイプ接続用として、第1継手部材1と第2継手部材2に設けられた内部コア11,19のいずれか一方又は両方を省略するのも良い。また、第1・第2継手部材1,2のネジ部5,14を雄ネジと雌ネジにしたり、あるいは、両方雄ネジにするも良い。 【0024】 【発明の効果】本発明は上述の如く構成されるので、次に記載する効果を奏する。 【0025】(請求項1によれば)所定の接続角度θを保って袋ナット3の締付け作業を行うことができる。つまり、被接続管相互を所定の角度θをもって接続することができると共に、軸心P1 ,P2 が相互にずれた(段違いの)被接続管相互の接続が容易となる。また、接続角度θが可変であるにかかわらず、全体を比較的コンパクトに作製することができると共に、製作コストが安価である。 【0026】(請求項2によれば)第1継手部材1と第2継手部材2との間が密閉され、使用時の流体の外部漏洩を防止することができる。 【0027】(請求項3によれば)第1継手部材1と第2継手部材2との間が密閉され、使用時の流体の外部漏洩を防止することができると共に、プラスチック層と内部コアを一体成型することにより、製作が容易となり、かつ、コストダウンが行い得る。 【0028】(請求項4によれば)第1継手部材1と第2継手部材2との間の密閉性を向上することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000221638 【氏名又は名称】東尾メック株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月26日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】中谷 武嗣
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| 【公開番号】 |
特開平11−13963 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月22日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−187313 |
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