| 【発明の名称】 |
住戸内給水管取付け用部材およびその施工方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】服部 憲明
【氏名】斉藤 道弘
【氏名】末吉 和廣
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| 【要約】 |
【課題】床板面を貫通して設けられる住戸内給水管を、熟練を要さず簡単に施工でき、かつ、強固、確実に施工できる住戸内給水管取付け部材、および床板面にこの住戸内給水管取付け部材を施工する方法を提供すること。
【解決手段】第1発明は、広幅で長さ方向に平行に切断した断面がコ字型の金属製フレームの適所にあらかじめ設けられた貫通穴に、エルボ型継手の内周面に雌ネジが刻設され、かつ、外周面に雄ネジが刻設されてなる一端を挿入して先端を突出し、エルボ型継手の雄ネジに螺合させたフランジを金属製フレームに固定してなる住戸内給水管取付け部材を要旨とし、第2発明は、この住戸内給水管取付け部材を床板面に取付け施工する方法を要旨とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 住戸内給水管取付け用部材において、広幅で長さ方向に平行に切断した断面がコ字型を呈する金属製フレームの適所にあらかじめ設けられた貫通穴に、内周面に雌ネジが刻設され、かつ、外周面に雄ネジが刻設されてなるエルボ型継手の一端を挿入して先端を突出し、エルボ型継手の一端外周面の雄ネジに螺合させたフランジを金属製フレームに固定してなることを特徴とする、住戸内給水管取付け用部材。 【請求項2】 長さ方向に平行に切断した断面がコ字型を呈する金属製フレームが、長さ方向に平行に切断した断面がL字型を呈するフレームを少なくとも二個組合せたものである、請求項1に記載の住戸内給水管取付け用部材。 【請求項3】 エルボ型継手の他端は、外周面に凹凸部が刻設されたインナーコアー部が形成されてなり、このインナーコアー部には可撓性樹脂管を外嵌させ、可撓性樹脂管の外側から押さえリングなどによって押さえて接続可能とされてなる、請求項1または請求項2に記載の住戸内給水管取付け用部材。 【請求項4】 あらかじめ住戸内給水管取付け用貫通穴が穿設された床板面に住戸内給水管取付け用部材を取付け施工するにあたり、広幅で長さ方向に平行に切断した断面がコ字型を呈する金属製フレームの適所にあらかじめ設けた貫通穴に、内周面に雌ネジが刻設され、かつ、外周面に雄ネジが刻設されてなるエルボ型継手の一端を挿入して先端を突出し、エルボ型継手の一端外周面の雄ネジに螺合させたフランジを金属製フレームに固定し、床板面の表面側に突出したエルボ型継手の一端の雌ネジに住戸内給水管の雄ネジを螺合させて住戸内給水管を取付けることを特徴とする、住戸内給水管取付け用部材の取付け施工方法。 【請求項5】 エルボ型継手の他端の外周面に凹凸部が刻設されたインナーコアー部に可撓性樹脂管を外嵌させ、樹脂管の外側から押さえリングなどによって押さえて接続させる、請求項4に記載の住戸内給水管取付け用部材の取付け施工方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、住戸内給水管取付け用部材およびその取付け施工方法に関する。さらに詳しくは、住戸内給水管を床面に簡単に取付けることができる住戸内給水管取付け用部材、および、この住戸内給水管取付け用部材の取付け施工方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、一般の木造家屋や集合住宅において、洗濯機、洗面所、台所などの用水を使用する場所に上水、床板面の下に配管することがあるが、床板面に貫通穴を穿設しこの穴に導管を通し、床板面の穴と導管との間をゴム製のパッキングやコーキング材で塞いでいた。この従来方式によると、導管を通した穴の近傍に荷重がかかると床板面が湾曲したり、場合によっては導管が破損したり、固定位置から外れたりするという欠点があった。 【0003】上記欠点を排除する目的で、床板面にあらかじめ貫通穴を穿設し、この貫通穴にエルボ型継手を固定して、床板面には金属製導管を、床板面の下には可撓性樹脂管を接続する方式が提案され、採用されているが、エルボ型継手を固定する位置に位置合せして固定する作業は、繁雑で高度の熟練が要求された。また、導管の近傍に荷重がかかると床板面が湾曲するという欠点は依然として解消されていない。 【0004】 【発明が解決しようとした課題】本発明者らは、かかる状況に鑑み、熟練を要さず簡単に施工できる住戸内給水管取付け用部材、およびこの部材の取付け施工方法を提供することを目的として鋭意検討の結果、完成したものである。本発明は、次のことを目的とする。 1.床板面を貫通して設けられる住戸内給水管を、熟練を要さず簡単に取付けることができる住戸内給水管取付け用部材を提供すること。 2.上記取付けた部材を使用して、床板面を貫通して設けられる住戸内給水管を、強固かつ確実に床板面に取付け施工する方法を提供すること。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明では、住戸内給水管取付け用部材において、広幅で長さ方向に平行に切断した断面がコ字型を呈する金属製フレームの適所にあらかじめ設けられた貫通穴に、内周面に雌ネジが刻設され、かつ、外周面に雄ネジが刻設されてなるエルボ型継手の一端を挿入して先端を突出し、エルボ型継手の一端外周面の雄ネジに螺合させたフランジを金属製フレームに固定してなることを特徴とする、住戸内給水管取付け用部材を提供する。 【0006】本発明ではさらに、あらかじめ住戸内給水管取付け用貫通穴が穿設された床板面に住戸内給水管取付け用部材を取付け施工するにあたり、広幅で長さ方向に平行に切断した断面がコ字型を呈する金属製フレームの適所にあらかじめ貫通穴を設け、この貫通穴に、内周面に雌ネジが刻設され、かつ、外周面に雄ネジが刻設されてなるエルボ型継手の一端を挿入して先端を突出し、エルボ型継手の一端外周面の雄ネジに螺合させたフランジを金属製フレームに固定し、床板面の表面側に突出したエルボ型継手の一端の雌ネジに住戸内給水管の雄ネジを螺合させて住戸内給水管を取付けることを特徴とする、住戸内給水管取付け用部材の取付け施工方法を提供する。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。本発明においてエルボ型継手とは、90度ベンドのエルボが一般的であるが、このタイプのものに限定されるものではない。エルボ型継手の材質は、金属が一般である。エルボ型継手の一端は、内周面に雌ネジが刻設され、かつ、外周面に雄ネジが刻設されてなることが必要である。この一端の内周面の雌ネジには水栓の雄ネジを螺合させ、外周面の雄ネジにはフランジを螺合させる。フランジは、エルボ型継手の一端の適所で金属製フレームに固定する。エルボ型継手の一端にはさらにパッキング、ワッシャーなどを介して固定リングを螺合させる。床面に施工する際には、パッキング、ワッシャー、固定リングなどを一端から外した上で、床板面にあらかじめ穿設された貫通穴に挿入し、再度パッキング、ワッシャー、固定リングなどを螺合させる。 【0008】エルボ型継手の他端は、外周面に凹凸部が刻設されたインナーコアー部が形成されてなり、このインナーコアー部には可撓性樹脂管を外嵌し、この可撓性樹脂管の外側から押さえリングなどによってインナーコアー部に押圧して接続固定するようにされてなる。可撓性樹脂としては、架橋ポリエチレン、ポリブテンなどが挙げられる。 【0009】上記エルボ型継手は、広幅で長さ方向に平行に切断した断面がコ字型を呈する金属製フレームの適所にあらかじめ設けられた貫通穴に一端を挿入して固定される。金属製フレームは、これにエルボ型継手を固定して住戸内給水管取付け用部材とするものであり、金属製フレームが給水管の荷重を受けて床板面を補強するので、床板面を別の補強部材で補強する必要がない。金属製フレームは、長さ方向に平行に切断した断面がコ字型を呈するものであり、一個の部品よりなるものでのよいが、長さ方向に平行に切断した断面がL字型を呈するフレームを少なくとも二個組合せたものが好ましい。二個のL字型フレームの足部(長片)の一方に通常のボルト穴を、他方の長片にスライド穴をそれぞれ穿設して、基礎面(例えば、スラブ面など)と床板面との間隔の大小に応じて、L字型フレームの足の長さを調節できるようにしたものが、より好まし。 【0010】金属製フレームの適所にあらかじめ貫通穴を設けるが、ここで適所とは、コ字型の一方の端部を言う。L字型フレームを二個組合せたものである場合は、一方のL字型フレームの頭部(短片)を言う。この適所には貫通穴が設けられ、この穴にエルボ型継手の上記した一端を挿入、突出させた状態で金属製フレームに固定して、住戸内給水管取付け用部材を構成する。 【0011】金属製フレームにエルボ型継手を固定するには、金属製フレームにあらかじめ設けられた貫通穴にエルボ型継手の一端を挿入、突出させた状態で金属製フレームに固定する。フランジはエルボ型継手の位置を雄ネジ上で移動させることにより、突出させたる突出部の長さを調節することができる。突出部の長さを調節することによって、施工する際の床板面の厚さが変っても容易に対応することができる。フランジをエルボ型継手の一端外側に刻設した雄ネジ上の適所で固定するには、ビスを雄ネジ側に突き当てて止める方法が好ましいが、溶接によって固定することもできる。 【0012】住戸内給水管取付け用部材を床板面に取付け施工するには、次の手順による。まず、住戸内給水管取付け用部材を構成するエルボ型継手のインナーコアー部の外周面に可撓性樹脂管を外嵌し、押さえリングなどで固定する。次に、金属製フレームの貫通穴から突出している突出部を、床板面の住戸内給水管を取付ける位置にあらかじめ穿設した貫通穴に床板面の下側面から挿入し、床板面から突出た突出し部にパッキングおよび/またはワッシャーなどを介在させ、床板面の表面側から固定リングを螺合させて締付ける。固定リングが床板面の表面側から、住戸内給水管取付け用部材の金属製フレームが床板面の裏面側から、床板面を挟むので強固かつ確実に固定することができる。突出部にパッキングおよび/またはワッシャーなどを介在させると、住戸内給水管の取付け部に水がかっても床板面の下面側に漏洩するのを防ぐことができ、好ましい。 【0013】次に、床板面の表面側の突出したエルボ型継手の突出し部の内周面に刻設された雌ネジに、住戸内給水管の雄ネジを螺合させる。これにより床板面の所定の位置に、住戸内給水管を取付けることができ施工が完了する。床板面の表面側から固定リングをカバーで覆うと、美観を向上させることができる。 【0014】エルボ型継手のインナーコアー部に接続固定する可撓性樹脂管は、表面に傷がついたり、誤って釘打ちしたりしないようにする目的で、あらかじめさや管に挿通しておくのが好ましい。さや管は、樹脂製の蛇腹管構造のものが好適である。さらにウォターハンマー音を消音する目的で、可撓性樹脂管の中に発泡樹脂シートをさや管内部に介在させることもできる。 【0015】 【実施例】以下、本発明に係る住戸内給水管取付け用部材を、図面に基づいて詳細に説明するが、本発明はその趣旨を越えない限り、以下の記載例に限定されるものではない。 【0016】図1は本発明に係る住戸内給水管取付け用部材を、床板面に取付け施工した状態を示す一部切欠き側面図である。金属フレーム1は、断面がL字型を呈する金属フレーム1a、1bの長片(足部)部分を重ねてボルト1cとナット1dによって固定されている。金属フレーム1の短片(頭部)の適所に貫通穴を設け、この貫通穴にエルボ型継手2の一端を突出した状態で固定されている。 【0017】2はエルボ型継手であり、2aはインナーコアー部、2bは金属フレームからの突出部、2cは突出部の内周面に刻設された雌ネジ、2dは突出し部の外周面に刻設された雄ネジ、2eはパッキング、2fは固定リングである。2gはエルボ型継手のフランジであり、エルボ型継手2の一端を外周面に刻設された雄ネジ2dに螺合するフランジの小径部2jと、金属フレーム1の面と接触させる大径部2kとを有する構造とする。フランジ2gは雄ネジ2d上で移動させ適所で、ビス2hによってエルボ型継手2に固定し、フランジの大径部2kは金属フレーム1にビス2iによって固定する。ビス2iは、フランジの大径部2kを貫通して反対側に達していてもよい。金属フレーム1を床板面に固定するには、ビス2iの他に図示されていない別の場所でビス止めすることもできる。 【0018】本発明に係る住戸内給水管取付け用部材を、床板面に取付け施工するには、まずエルボ型継手2のインナーコアー部2aに可撓性樹脂管3を外嵌させて、外側から押さえリング4で固定する。次に、住戸内給水管取付け用部材の突出部2bから固定リング2f、パッキング2eを外し、床板面の適所に穿設された貫通穴にエルボ型継手2の突出部2dを床板面5の裏面側から表面側に突出す。 【0019】続いて、突出部2dにパッキング2eと固定リング2fを被せ、突出部2dの雄ネジに固定リング2fの雌ネジを螺合させて締付けると、パッキング2eと固定リング2fが床板面5の表面側に当接し、水栓取付け用部材の金属フレーム1が床板面5の裏面側に当接して、床板面5に設けられた貫通穴に挿入されたエルボ型継手2の突出部2bを連結体として強固かつ確実に固定される。 【0020】 【発明の効果】本発明は以上説明した通りであり、次の様な極めて有利な効果を奏し、その産業上の利用価値は極めて大である。 1.本発明に係る住戸内給水管取付け用部材は、予め金属フレームにエルボ型継手が取付けられており、あらかじめ所定の位置に穿設された床板面の穴にエルボ型継手の一端を挿入して固定すればよいので、床板面に簡単に取付けることができる。 2.本発明に係る住戸内給水管取付け用部材は、予め金属フレームにエルボ型継手が取付けられており、住戸内給水管を取付ける床板面を補強する機能を発揮するので、床板面を別に補強する必要がない。 3.本発明に係る住戸内給水管取付け用部材を取付け施工する方法では、施工現場の基礎面と床板面との間隔に応じて金属フレームの足部の寸法を変更すればよいので、熟練を要さず床板面の所定位置に簡単に施工することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000236159 【氏名又は名称】三菱化学産資株式会社 【識別番号】591226782 【氏名又は名称】末吉 和廣
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月20日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】佐々木 重光
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| 【公開番号】 |
特開平11−13944 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月22日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−164011 |
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