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【発明の名称】 螺旋管の補強材接続方法
【発明者】 【氏名】今川 明

【要約】 【課題】帯状体自身、或いは凸条を損傷する恐れのない螺旋管の補強材の接続方法を提供する。

【解決手段】帯状体1を螺旋状に巻回し、相互に隣接する帯状体1の端縁部同士を接合すると共に、帯状体の外面に立設された凸条13間に帯状の補強材2、3を順次嵌入する螺旋管に使用する金属製の帯状補強材2、3の接続方法であって、帯状体1に透孔14を穿設し、透孔14から溶接用電極4、5を挿入し、帯状補強材2、3の端部同士を溶接接合する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 帯状体を螺旋状に巻回し、相互に隣接する帯状体の端縁部同士を接合すると共に、帯状体の外面に立設された凸条間に金属製の帯状補強材を順次嵌入する螺旋管に使用する帯状の補強材の接続方法であって、帯状体に透孔を穿設し、透孔から溶接用電極を挿入し、帯状補強材の端部同士を溶接接合することを特徴とする螺旋管の補強材接続方法。
【請求項2】 帯状補強材の端部同士に当て板を当てて溶接接合することを特徴とする請求項1記載の螺旋管の補強材接続方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、老朽化した既設管内に挿入して補強内張りすることにより既設管を更生させるために使用して好適な螺旋管に使用する帯状の補強材の接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開平8−296767号公報に記載されているように、帯状体を螺旋状に巻回し、相互に隣接する帯状体の端縁部同士を接合すると共に、帯状体の外面に立設された凸条間に帯状補強材を順次嵌入する螺旋管に使用する帯状補強材の端部同士を接続する方法として、に当て板を当ててリベットもしくは溶接により帯状補強材の端部同士を接合する方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、叙上の従来の螺旋管の帯状補強材の接続方法においては、帯状補強材同士に当て板を当ててリベットもしくは溶接により接合するために、帯状体の外面に立設された凸条間に嵌入された帯状補強材の端部を帯状体の外面に立設された凸条間から離脱させることがあり、その際に帯状体自身、或いは凸条を損傷する場合があった。
【0004】本発明は、従来の螺旋管の帯状補強材の接続方法におけるこのような問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、上記の問題を解決し、帯状体自身、或いは凸条を損傷する恐れのない螺旋管の補強材の接続方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の螺旋管用補強材の接続方法は、帯状体を螺旋状に巻回し、相互に隣接する帯状体の端縁部同士を接合すると共に、帯状体の外面に立設された凸条間に金属製の帯状補強材を順次嵌入する螺旋管に使用する帯状補強材の接続方法において、帯状体に透孔を穿設し、透孔から溶接用電極を挿入し、帯状補強材の端部同士を溶接接合することを特徴とするものである。
【0006】又、請求項2記載の本発明の螺旋管の製造方法は、請求項1記載の螺旋管の製造方法において、帯状補強材の端部同士に当て板を当てて溶接接合することを特徴とするものである。
【0007】本発明において、帯状体の材質としては、従来から帯状体の材質として使用されているものがそのまま使用できるものであって、特に限定されるものではないが、例えば、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等の合成樹脂が使用できる。
【0008】本発明において、金属製の帯状補強材の材質としては、従来から帯状補強材の材質として使用されている金属がそのまま使用できるものであって、特に限定されるものではないが、例えば、亜鉛鋼、ステンレス鋼、通常鋼等の鋼材が使用できる。
【0009】〔作用〕請求項1記載の本発明の螺旋管の補強材接続方法においては、帯状体に透孔を穿設し、透孔から溶接用電極を挿入し、帯状補強材の端部同士を溶接接合するものであるから、帯状補強材を帯状補強材の端部を帯状体の外面に立設された凸条間から離脱させる必要がない。
【0010】又、請求項2記載の本発明の螺旋管の補強材接続方法においては、帯状補強材の端部同士に当て板を当てて溶接接合するものであるから帯状補強材の端部同士を強固に接合できる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の螺旋管の補強材接続方法の一態様を示す説明図である。図1において、1は塩化ビニル樹脂製の帯状体であり、帯状体1の上面の両端付近には嵌合凹条11及び嵌合凸条12が突設され、嵌合凹条11及び嵌合凸条12の間には断面T形の凸条13が突設されている。嵌合凹条11には嵌合凸条12の凸部121が嵌合できる凹溝111が設けられている。
【0012】螺旋管の製造に際しては、帯状体1を螺旋状に巻回し、相互に隣接する帯状体1の嵌合凹条11の凹溝111内に嵌合凸条12の凸部121が嵌合されることにより帯状体1の端縁部同士を接合する。
【0013】2、3は断面W形の鋼板製補強材であり、鋼板製補強材2、3は断面T形の凸条13間に嵌入されている。鋼板製補強材2、3の端部同士は図2に示すように、重ね合わされている。14は帯状体1に穿設された透孔である。
【0014】鋼板製補強材2、3の端部同士を接続するには、図1に示すように、帯状体1に穿設された透孔14から一方の溶接用電極4を挿入し、溶接用電極4の先端を補強材3の裏面に接触させる。
【0015】反対側から他方の溶接用電極5の先端を補強材2に接触させ、双方の溶接用電極4、5間に電圧を加えることによりスポット溶接する。図2において、6は溶接箇所である。
【0016】図3、4は本発明の螺旋管の補強材接続方法の他の一態様を示す説明図である。図3、4に示す本発明の螺旋管の補強材接続方法の態様においては、図1に示す本発明の螺旋管の補強材接続方法の態様のように、補強材2、3の端部同士を重ね合わせる代わりに、図5に示すように、補強材2、3の端部間にアングル材状の鋼板製当て板7を使用し、補強材2、3の端部の内面を当て板7の外面に重ね合わせるものである。補強材2、3の端部同士の接続に際しては、図4に示すように、帯状体1に穿設された透孔14から一方の溶接用電極4を挿入し、溶接用電極4の先端を当て板7の裏面に接触させる。
【0017】反対側から他方の溶接用電極5の先端を補強材2、3に接触させ、双方の溶接用電極4、5間に電圧を加えることにより補強材2、3を当て板7とスポット溶接し、補強材2、3を当て板7を介して接続する。図5において、6は溶接箇所である。
【0018】図6、7は本発明の螺旋管の補強材接続方法の更に異なる他の一態様を示す説明図である。図6、7に示す本発明の螺旋管の補強材接続方法の態様においては、図3、4に示す本発明の螺旋管の補強材接続方法の態様のように、補強材2、3の端部の内面を当て板7の外面に重ね合わせる代わりに補強材2、3の端部の外面を当て板7の内面に重ね合わせるものである。
【0019】補強材2、3の端部同士の接続に際しては、図7に示すように、帯状体1に穿設された透孔14から一方の溶接用電極4を挿入し、溶接用電極4の先端を補強材2、3の裏面に接触させる。
【0020】反対側から他方の溶接用電極5の先端を当て板7に接触させ、双方の溶接用電極4、5間に電圧を加えることにより補強材2、3を当て板7とスポット溶接し、補強材2、3を当て板7を介して接続する。
【0021】
【実施例1】図4に示すように、帯状体1に口径12mmの透孔14を図示しないドリルにより穿設した。当て板7としては、長さLが105mm、厚さ1.2mmのものを使用した。補強材2、3と当て板7とのスポット溶接としては、図5に示すように当て板7の一方の傾斜面において6箇所づつ合計12か所の溶接箇所6において溶接した。
【0022】帯状体1に穿設した透孔14は図示しない塩化ビニル樹脂製の小円板を嵌合溶接して閉塞した。このようにして補強材2、3を接続した帯状体1を螺旋状に巻回し、口径1900mmの螺旋管を製造したところ補強材2、3の接続部分には何らの支障も生じなかった。
【0023】以上本発明の実施の形態を図により説明したが、本発明の具体的な構成は図示の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更は本発明に含まれる。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の螺旋管の補強材接続方法においては、帯状補強材を帯状補強材の端部を帯状体の外面に立設された凸条間から離脱させる必要がないので、帯状体自身や凸条を損傷する恐れがない。
【0025】又、請求項2記載の本発明の螺旋管の補強材接続方法においては、帯状補強材の端部同士に当て板を当てて溶接接合するものであるから帯状補強材の端部同士を強固に接合できる。
【出願人】 【識別番号】000002174
【氏名又は名称】積水化学工業株式会社
【出願日】 平成9年(1997)6月27日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−13937
【公開日】 平成11年(1999)1月22日
【出願番号】 特願平9−171760