| 【発明の名称】 |
弁装置における弁駆動軸の熱遮断構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】保名 隆秀
【氏名】森永 薫
【氏名】野崎 肇
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| 【要約】 |
【課題】熱遮断能力が非常に優れた弁駆動軸の熱遮断構造を提供することである。
【解決手段】操作機1のトルク伝達軸2を弁棒4に連結する連結部材3と、操作機1を弁箱5に取り付けるスタンド部材7を、それぞれ複数の樹脂製のリング板14、20を軸方向に隙間間隔を設けて互いに平行に配置し、これらのリング板14、20を隣接するリング板14、20と4本の連結棒15、21で連結し、これらの各連結棒15、21を隣の隙間の連結棒15、21と周方向位置をずらして取り付けることにより、これらの各部材3、7の伝熱距離を小さな空間で効率よく長くするとともに、前記連結棒15、21の部分では伝熱断面を小さくして伝熱抵抗を大きくし、前記リング板14、20の部分では放熱面積を大きくして熱を放散させ、優れた熱遮断能力を確保したのである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 操作機に接続された弁駆動軸が連結部材を介して弁箱内の弁体に連結され、前記操作機で弁駆動軸を作動させて弁を開閉する弁装置において、前記連結部材が迂回経路で軸方向に連なる構造体とされたことを特徴とする弁駆動軸の熱遮断構造。 【請求項2】 操作機に接続された弁駆動軸が連結部材を介して弁箱内の弁体に連結され、前記操作機が弁箱に前記弁駆動軸を囲むスタンド部材で取り付けられ、前記操作機で弁駆動軸を作動させて弁を開閉する弁装置において、前記連結部材およびスタンド部材の少なくともいずれか一方が迂回経路で軸方向に連なる構造体とされたことを特徴とする弁駆動軸の熱遮断構造。 【請求項3】 前記迂回経路で軸方向に連なる構造体が、軸方向両端に連結される部材との接続部を有し、これらの両接続部の間に、複数のリング板が軸方向に隙間間隔を設けて互いに平行に配置され、これらのリング板がそれぞれ隣接するリング板と複数の連結棒で連結され、これらの連結棒が前記隣の隙間に取り付けられる連結棒と周方向位置をずらせて取り付けられた請求項1または2に記載の弁駆動軸の熱遮断構造。 【請求項4】 前記リング板が樹脂製断熱材で形成された請求項3に記載の弁駆動軸の熱遮断構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、弁装置における弁駆動軸およびその周りの熱遮断構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】流体管路に設けられる弁装置には、操作機に弁駆動軸が接続され、この弁駆動軸の先端を弁体に連結したタイプのものが多い。このタイプの弁装置は、操作機のハンドル等の操作で弁駆動軸を作動させて、弁箱内の弁体を回転させたり、スライドさせたりして弁を開閉している。これらの弁装置では、操作機がスタンド部材で弁箱に取り付けられる場合が多いが、操作機が別体の床面等に設置され、弁駆動軸のみが弁体に連結されたものもある。 【0003】上述したタイプの弁装置では、管路に高温や低温の流体が流れると、前記弁駆動軸やスタンド部材を通して操作機に熱が伝わる。高温流体の場合は、この伝導熱で操作機が温度上昇し、シール部材や軸受等の潤滑剤が劣化したりする問題がある。また、低温流体の場合は、操作機のカバーや部品等が冷却され、これらの表面に結露が生じることがある。この結露は、部品等に錆を発生し易くするうえに、結露による水滴が床面を濡らす問題もある。 【0004】上記の問題に対処するため、特開平8−184379号公報や、本出願人が出願した特願平9−331842号には、前記弁駆動軸やスタンド部材の連結部に断熱材を介在させる手段が記載されている。 【0005】図4は、後者の実施例である。この弁装置は、操作機23の下側に取り出された弁駆動軸としてのトルク伝達軸24の先端にソケット25が設けられ、このソケット25に弁棒26が連結されている。また、弁箱27の上部に設けられたフランジ28には、底部にソケット29を有し、トルク伝達軸24をカバーするスタンド部材30が連結され、このスタンド部材30の上端に操作機23が取り付けられている。この操作機23は、ハンドル31を回すことにより、減速機構32を介してトルク伝達軸24を回転させ、弁箱27内の弁を開閉させるようになっている。 【0006】図5に示すように、前記トルク伝達軸24とスタンド部材30の各ソケット25、29には断熱材33、34が組み込まれ、前記弁棒26と弁箱27のフランジ28は、それぞれ断熱材33、34を介して各ソケット25、29に連結されている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上述した弁駆動軸やスタンド部材を断熱材を介して連結した弁装置は、構造は簡単であるが、より高温や低温の流体用の管路に使用する場合には、熱遮断能力が不足する問題がある。 【0008】そこで、この発明の課題は、熱遮断能力が非常に優れた弁駆動軸の熱遮断構造を提供することである。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために、この発明の弁駆動軸の熱遮断構造は、操作機に接続された弁駆動軸が連結部材を介して弁箱内の弁体に連結され、前記操作機で弁駆動軸を作動させて弁を開閉する弁装置において、前記連結部材を迂回経路で軸方向に連なる構造体とした構成を採用したのである。 【0010】また、操作機に接続された弁駆動軸が連結部材を介して弁箱内の弁体に連結され、前記操作機が弁箱に前記弁駆動軸を囲むスタンド部材で取り付けられ、前記操作機で弁駆動軸を作動させて弁を開閉する弁装置においては、前記連結部材およびスタンド部材の少なくともいずれか一方を迂回経路で軸方向に連なる構造体とした構成を採用することができる。 【0011】すなわち、前記連結部材やスタンド部材を、迂回経路で軸方向に連なる構造体とすることにより、これらの部材の伝熱距離を長くし、操作機に伝わる熱量を著しく低減することができる。 【0012】前記迂回経路で軸方向に連なる構造体を、軸方向両端に連結される部材との接続部を有するものとし、これらの両接続部の間に、複数のリング板を軸方向に隙間間隔を設けて互いに平行に配置し、これらのリング板をそれぞれ隣接するリング板と複数の連結棒で連結し、これらの連結棒を前記隣の隙間の連結棒と周方向位置をずらせて取り付けることにより、前記伝熱距離を小さな空間で効率よく長くすることができる。また、前記連結棒の部分では伝熱断面を小さくして伝熱抵抗を大きくすることができるとともに、前記リング板の部分では放熱面積を大きくして熱を放散させることができる。 【0013】さらに、前記リング板を樹脂製断熱材で形成することにより、熱遮断能力をより一層向上させることができる。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、図1乃至図3に基づき、この発明の実施形態を説明する。この弁装置は、図1に示すように、操作機1の下側に取り出されたトルク伝達軸2の先端に連結部材3を介して、弁体の弁棒4が連結されるとともに、弁箱5の上部に設けられたフランジ6にスタンド部材7が連結され、このスタンド部材7の上端に操作機1が取り付けられている。この操作機1は、図4に示した弁装置と同様に、ハンドル8を回すことにより、減速機構9を介してトルク伝達軸2を回転させ、弁箱5内のバタフライ弁を開閉させるようになっている。 【0015】前記連結部材3は、図2に示すように、上下端に鋼製の円板10、11を有し、上端の円板10はトルク伝達軸2の先端に溶接され、下端の円板11の中央にはボス12が溶接され、このボス12に弁棒4の先端がキー13で連結固定されている。 【0016】前記上下端の円板10、11の間には、4枚の樹脂製のリング板14が隙間間隔を設けて互いに平行に配置され、図3に示すように、これらのリング板14が隣接するリング板14または上下端の円板10、11に、それぞれ4本の連結棒15で連結されている。これらの連結棒15は、90°ピッチで取り付けられ、その取り付け位置は、隣の隙間の連結棒15と45°づつずれている。 【0017】前記スタンド部材7は、図2に示すように、上下端に鋼製の取り付け板16、17が設けられ、各取り付け板16、17が、それぞれ操作機1の底面と弁箱5のフランジ6にボルト18、19で取り付けられている。 【0018】前記上下端の取り付け板16、17の間には、4枚の樹脂製のリング板20が隙間間隔を設けて互いに平行に配置され、これらのリング板20が隣接するリング板20または上下端の取り付け板16、17に4本づつの連結棒21で連結されている。これらの連結棒21は、前記連結部材3と同様に、90°ピッチで取り付けられ、その取り付け位置は、隣の隙間の連結棒21と45°づつずれている。 【0019】上述した実施形態では、連結部材3とスタンド部材7の両方に本発明の熱遮断構造を採用したが、設計上の理由等で片方のみにこの熱遮断構造を採用することもできる。勿論、スタンド部材のない弁装置では、連結部材のみが熱遮断構造とされる。 【0020】また、上述の実施形態は弁を回転させて開閉するバタフライ弁の弁装置に関するものであるが、この発明の弁駆動軸の熱遮断構造は、他のタイプの回転開閉式弁装置やスライド開閉式弁装置にも採用することができる。 【0021】 【発明の効果】以上のように、この発明の弁駆動軸の熱遮断構造は、操作機の弁駆動軸を弁体に連結する連結部材や、操作機を弁箱に取り付けるスタンド部材を迂回経路で軸方向に連なる構造体としたので、これらの部材の伝熱距離を長くし、操作機に伝わる伝熱量を著しく低減することができる。また、前記構造体を、複数のリング板を軸方向に隙間間隔を設けて互いに平行に配置し、これらのリング板をそれぞれ隣接するリング板と複数の連結棒で連結し、これらの連結棒を前記隣の隙間の連結棒と周方向位置をずらして取り付けることにより、前記伝熱距離を小さな空間で効率よく長くすることができ、かつ、前記連結棒の部分では伝熱断面を小さくして伝熱抵抗を大きくすることができるとともに、前記リング板の部分では放熱面積を大きくして熱を放散させることができる。さらに、前記リング板を樹脂製断熱材で形成することにより、熱遮断能力をより向上させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000142595 【氏名又は名称】株式会社栗本鐵工所
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月16日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】鎌田 文二 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−304047 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月5日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−106265 |
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