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【発明の名称】 流動中の既設管途中を止水、および分岐する装置
【発明者】 【氏名】北野 孝治

【要約】 【課題】流動中の既設管途中の工事箇所へ直接止水栓、および分岐口を設置する。

【解決手段】既設管に密封シール5を装着し下箱1の密封シール装着溝6に填め込み上箱2を対向面で重合しボルト、およびナットで固定する。上箱2の上部に止水栓3と切断具4が回転、擢動可能に支持され密封シール5内側、および連通した止水栓3、切断具4内部は密閉状態で気密空間を形成している。切断具4で既設管を切断し止水後、密閉カバー7を取り外し切断具4、および切断片を回収する。密閉カバー7の取り出し口に継手等を接続し分岐口として用いる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下箱(1)、および上箱(2)の重合対向面は密封シール装着溝(6)が形成され上箱(2)に止水栓(3)、および切断具(4)が密閉状態で回転、および擢動可能に支持され密封シール(5)の円筒部の切れ目(11)に既設管を通し、装着された既設管を下箱(1)の密封シール装着溝(6)に填め込み固定具(12)で固定した後、上箱(2)を下箱(1)の密封シール(5)に重合しボルト、およびナットで螺締、圧着固定することにより密封シール(5)内側、および連通した止水栓(3)、切断具(4)内部に密閉空間を形成しかつ気密状態を保持し、切断具(4)で既設管を切断後、密閉カバー(7)を取り外し切断具(4)、および切断片を回収し密閉カバー(7)の取り付け口を分岐口として用いることを特徴とする止水、および分岐装置。
【請求項2】 請求項1記載の止水栓の弁体(13)に、弾性体で円筒形の周囲に網目(14)が形成され上部板(15)、および下部板(16)で構成され下部板(16)に固定された連結棒(17)が弁体(13)内部の空洞を通り上部板(15)の貫通孔(18)を通り連結棒(17)先端がナットで螺締されていることを特徴とする弁体。
【請求項3】 請求項1記載の止水、および分岐装置の下箱(1)に、既設管に装着された密封シール(5)を密封シール装着溝(6)に填め込み固定具(12)をビス等で固定し、下箱(1)を密封シール(5)に重合しボルト、およびナットで螺締、圧着固定することにより密封シール(5)内側に密閉状態を形成し、気密空間を保持した止水装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流動中の既設管途中を切断し止水、および止水栓、分岐口を取りつける装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、流動中の管路の配管工事を実施する際事前に工事区間、および工事箇所の調査を行い該工事箇所に最も近い既設配管上の止水バルブを操作し、閉栓する止水計画を立てる。
【0003】しかしながら止水バルブが固着、または故障して正常に止水弁が動作せず止水できない場合、または止水バルブが初めから設置されていない場合、さらに配管破損事故等のため緊急工事を行う場合等、正常に動作する止水バルブの位置が該工事位置より遠い程、他の給水設備も断水を余儀なくされたり、広範囲に及ぶ断水のため影響が大きく該工事の実施が深夜、および休日等に変更されるなどその止水方策に非常に苦慮していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、流動中の既設配管途中の工事箇所へ直接止水栓、および分岐口を設置し迅速に配管作業を行うための装置の提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明の装置は下箱、および上箱の重合する対向面に、既設管に装着された密封シールを填め込むための半円筒形の密封シール装着溝がそれぞれ形成され、密封シールは弾性体で一体形成されたパッキン状になっている。
【0006】既設管に容易に装着できるように密封シールの円筒部分の一端に切れ目、および鍔が形成され、Oリング状の切れ目の合わせ面は山型の突起と谷型の溝で形成され接合される。下箱に既設管と装着された密封シールを密封シール装着溝に填め込み固定具でネジを締めて固定する。
【0007】上箱に形成されている密封シール装着溝を、下箱に装着固定されている密封シールに対向面で被せ合わせボルト、およびナットで締めつけて下箱、および既設管、上箱を圧着固定し密封シール装着溝の内側、および連通した止水栓、切断具の内部に密閉状態を形成し気密空間を保持する。
【0008】上箱の上部に取りつけられている止水栓、および切断具にはそれぞれ支持具、密閉カバーが設けられ密閉状態で回転、および擢動可能に支持され移動方向はそれぞれ既設管の管芯に角度が一致し、交差している。
【0009】切断具の回転シャフトは支持具に支持され脱着可能な密閉カバーにより弁箱内に気密空間が形成され、弁箱内にシャフトを介して取りつけられている切断具は手動、または電動モーターで回転、および擢動し既設管の一部を切断する。
【0010】止水弁の弁体は弾性体で円筒形の外周に網目が形成され上部板、および下部板で構成され下部板に固定された連結棒が弁体内部の空洞を通り、上部板の貫通孔を通り連結棒先端がナットで固定される。
【0011】止水ハンドルを閉栓位置へ回転して弁体が下箱の底部に達した後、さらに締めつけ上部板を押さえることにより弁体が圧縮され下箱、上箱の連通した筒状弁箱周囲に圧着され止水される。
【0012】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図面を参照して説明する。下箱1、および上箱2の重合対向面に密封シール装着溝6が形成され弾性体で一体形成された密封シール5の円筒部の切れ目11を広げて既設管に装着し、下箱1の密封シール装着溝6に押し込み、またOリング状の切れ目11の合わせ面20は山型の突起と谷形の溝を、円筒状の切れ目部分は鍔19を合致させて填め込み固定具12で下箱1にネジで固定する。
【0013】次に、上箱2の密封シール装着溝6を対向面で重合しボルト、およびナットで下箱1、既設管、上箱2を締めつけて圧着固定することにより密封シール5内側、および弁箱内部に密閉状態を形成し気密空間を保持している。
【0014】上箱2に取り付けてある切断具4のシャフト先端に手動ハンドル、または電動モーター(図面省略)を取り付け回転、および擢動により既設管を切断する。切断後はシャフトを引き上げて切断具4を始動位置に戻しておく。
【0015】次に、上箱2に取り付けてある止水栓3の弁体13は弾性体で円筒形の周囲に網目14が形成され、止水ハンドルを回して弁体13の底部が閉栓位置すなわち下箱1の弁箱底部に達した後、さらに止水ハンドル強く回すことにより上部板15が下がり弁体13を圧縮することにより弁体14、および切断具4がそれぞれ交差する筒状の弁箱周囲に膨張し圧着され、また弁体13周囲の網目14構造により線接触することで締めつけ力がさらに集中し高いシール性能で止水する。
【0016】また切断具4の直径が弁体13の直径より大きいため既設管の切断面のバリが止水ハンドルを回して弁体13が移動しても引っかかることはない。また弁体13が閉、開栓の際円滑に弁箱内を移動、圧縮、収縮するため下部板16に固定された連結棒17は弁体13内部の空洞、および上部板15の貫通孔18を通り連結棒先端にナットで固定することにより弁体13、および下部板16が上部板15に吊り下がり状態で固定される。
【0017】止水後、切断具4の密閉カバー7を取り外し切断具4、および切断片を回収し密閉カバー7の取り出し口に継手等を接続し分岐口にする。
【0018】図6に示す実施例は、既設管に装着された密封シール5を固定具12で下箱1に固定し対向面に下箱1を重合しボルト、およびナットで螺締、圧着固定する。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成されているので以下に記載される効果を奏する。
【0020】止水作業をともなう工事において発生する断水による影響を最小限の範囲にとどめ深夜、および休日等に実施せざるを得ない状況が改善される。
【0021】止水栓ハンドルと切断具の取りつけ位置がV形に対向しているため作業しやすく、設置場所を任意に設定できる。
【0022】送水側のたまり水の漏水がほとんどなく、特に埋設管の配管工事にともなう掘削口への流入量を最小限に抑えられる。
【出願人】 【識別番号】598069010
【氏名又は名称】北野 孝治
【出願日】 平成10年(1998)4月18日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−304046
【公開日】 平成11年(1999)11月5日
【出願番号】 特願平10−144986