| 【発明の名称】 |
流体検知装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】服部 孝正
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| 【要約】 |
【課題】試験装置に接続した際に弁体が短周期で開閉動作を繰り返す現象が発生しても、流体の流れを確実に検知できることを課題とする。
【解決手段】流体の圧力が所定の設定時間を超えて作用すると作動するタイマースイッチ4と、弁体2の開放時に流体の圧力を前記タイマースイッチ4に作用させるために、弁本体3とタイマースイッチ4とを連通する作動流路5とを備え、前記作動流路5を閉塞可能な閉塞体14と、前記タイマースイッチ4側の流体を漏出させる補助流路とが設けられてなることを解決手段とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 流路(1)の開口部(1a)を開閉自在な弁体(2)が設けられた弁本体(3)と、流体の圧力が所定の設定時間を超えて作用すると作動するタイマースイッチ(4)と、前記弁体(2)の開放時に流体の圧力を前記タイマースイッチ(4)に作用させるために、前記弁本体(3)とタイマースイッチ(4)とを連通する作動流路(5)とを備えてなる流体検知装置において、前記作動流路(5)を閉塞可能な閉塞体(14)と、前記タイマースイッチ(4)側の流体を漏出させる補助流路とが設けられてなることを特徴とする流体検知装置。 【請求項2】 前記補助流路は、前記閉塞体(14)と作動流路(5)との間に形成された間隙である請求項1記載の流体検知装置。 【請求項3】 前記補助通路は、前記閉塞体(14)を迂回して形成されてなる請求項1記載の流体検知装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、弁体が開放した際に流体の流出を検知するタイマースイッチが設けられた流体検知装置に関し、特に、弁本体とタイマースイッチとを連通する作動流路に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の流体検知装置としては、図8に示す如く、流路51の開口部51aを開閉自在な弁体52が設けられた弁本体53と、流水の圧力が所定の設定時間を超えて作用すると作動するタイマースイッチ54と、前記弁体52の開放時に流水の圧力を前記タイマースイッチ54に作用させるために、前記弁本体53とタイマースイッチ54とを連通する作動流路55とを備えてなるものが公知である。 【0003】該タイマースイッチ54は、弁体52が開放して流水状態(図中の二点破線の状態)が予め設定された時間以上連続して続くと作動して警報を発っするようになっている。 【0004】即ち、一次側から二次側への流水が開始されて弁体52が開放すると、弁座に開口する作動流路開口部57から水が作動流路内に流入してタイマースイッチ54側に流がれ、該流水の圧力がタイマースイッチ54に働く。そして、流水がタイマースイッチ54を設定時間を超えて連続して押圧すると、弁体52の開放、即ち一次側から二次側への流水を検知して警報を発するようになっている。 【0005】かかる構成からなる流体検知装置は、図9に概略構成を示しているような試験装置に取り付けられて良否が判断される。該試験装置は、高圧ポンプ58と低圧ポンプ59を備えた供給側である一次側と、放水口60を有する二次側とに各々閉管部61,62が形成されてなるものであり、該一次側と二次側との間に流体検知装置を接続して試験が行われる。 【0006】該試験では、流体検知装置の機能として、所定の流水量で流水開始後1分以内に連続して警報を発し、且つ流水停止後の場合に警報が停止することが求められ、特に、流水開始後に長時間にわたって作動しない(警報を発しない)場合は致命的な欠点となる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の流体検知装置を上記試験装置にて試験すると、流水開始後に4分以上も作動しないという結果になった。 【0008】そこで本件出願人は、該試験結果の原因を解明すべく種々の研究を行った結果、流体検知装置を試験装置に接続して流水を開始すると、該試験装置において次のような現象が発生しているとの考えに到達した。 【0009】即ち、閉じていた弁体52が流水圧力によって開き、二次側の放水口60から流出されると、図9に示す如く、二次側閉管部62に集まっている管内の残留空気64が流水の圧力によって圧縮される。そして、所定体積まで圧縮されると、逆に残留空気64が膨張を開始し、その際に流体検知装置側の水が一次側に押し戻され、この押し戻された水の圧力によって弁体52が閉じることとなる。 【0010】このように弁体52が閉じると、図10に示す如く、一次側閉管部61に集まっている残留空気63が一次側の流水圧力によって圧縮し、所定体積まで圧縮された後に逆に膨張し始め、流体検知装置側の水を二次側に送ることにより閉じている弁体52を開口させる。 【0011】以上のように、流水を開始すると、管内の残留空気63,64が一次側閉管部61と二次側閉管部62において圧縮と膨張を繰り返すことにより、弁体52がパタパタと開閉動作を短い周期で繰り返すという現象(いわゆるチャタリング現象)が発生し、該チャタリング現象が発生することにより、タイマースイッチ54が所定の設定時間連続して押圧されないので、設定時間後に警報を発するように設定されているタイマースイッチ54が作動せず、その結果、流体検知装置が流水を検知できず不合格と判断されたと推定されるのである。 【0012】そこで本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、試験装置に接続した際に、弁体が短周期で開閉動作を繰り返す、いわゆるチャタリング現象が発生しても、流体の流れを確実に検知できる全く新規な流体検知装置を提供することを課題とする。 【0013】 【課題を解決するための手段】本発明が上記課題を解決するために講じた技術的手段は、流路1の開口部1aを開閉自在な弁体2が設けられた弁本体3と、流体の圧力が所定の設定時間を超えて作用すると作動するタイマースイッチ4と、前記弁体2の開放時に流体の圧力を前記タイマースイッチ4に作用させるために、前記弁本体3とタイマースイッチ4とを連通する作動流路5とを備えてなる流体検知装置において、前記作動流路5を閉塞可能な閉塞体14と、前記タイマースイッチ4側の流体を漏出させる補助流路とが設けられてなることにある。 【0014】本発明の流体検知装置においては、流体が流れると弁体2が開いて流路1の開口部1aが開口し、流体が弁本体3側から作動流路5を通ってタイマースイッチ4側に流れる。その後、弁体2が閉じると、閉塞体14が作動流路5を閉塞し、流体が閉塞体14のタイマースイッチ4側に滞留すると共に、該滞留した流体は、補助流路を通って弁本体3側に徐々に露出する。従って、開放後に弁体2が直ちに閉じても、閉塞体14によって流体を一定時間タイマースイッチ4側に滞留させることができ、タイマースイッチ4に連続して流体の圧力を作用させることができる。 【0015】また、流体の流れが停止すると、滞留した流体が補助流路を通ってタイマースイッチ4側から排出され、タイマースイッチ4に作用する流体の圧力が低下し、タイマースイッチ4の作動が停止する。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態について図面を参酌しつつ説明する。本実施形態における流体検知装置は、図1に示す如く、流路1の開口部1aを開閉自在な弁体2が設けられた弁本体3と、流体の圧力が所定の設定時間を超えて作用すると作動するタイマースイッチ4と、前記弁体2の開放時に流体の圧力を前記タイマースイッチ4に作用させるために、前記弁本体3とタイマースイッチ4とを連通する作動流路5とを備えてなり、前記弁体2は、ヒンジ部8を中心に回動自在に形成されて弁座6に接離自在に設けられ、該弁座6には、前記作動流路5に流体を流すための作動流路開口部7が形成されてなり、該作動流路開口部7は、弁体2が弁座6から離反すると開口するようになっている。 【0017】また、該作動流路5を介して弁本体3と繋がっているタイマースイッチ4には、図2に示す如く、作動流路5内の流体の圧力を一端側に受けて軸方向に摺動するシャフト9と、該シャフト9を作動流路5側に付勢するコイルバネ10が設けられてなり、シャフト9の他端側には、支軸12を中心に回動するL字状のスイッチレバー11が連結ピン13を介して連結されてなり、該スイッチレバー11の先端部11aが回動してアラームスイッチ13を所定時間以上連続して押圧すると警報が発するようになっている。 【0018】更に、該タイマースイッチ4と前記弁本体3とを連通する作動流路5内には、図1及び図3に示す如く、作動流路5を閉塞可能な閉塞体としてのボール14が設けられてなる。該ボール14は、図3に示す如く、作動流路5の大径部15内に移動自在に格納されてなり、しかも大径部15のタイマースイッチ4側には、ボール14のタイマースイッチ4側への移動を係止する止めピン16が設けられる。一方、大径部15の弁本体3側には、大径部15よりも径の細い小径部17が設けられ、該小径部17と大径部15との段差部18にボール14が当接することにより作動流路5を閉塞できるようになっている。 【0019】該段差部18には、大径部15側に広がったテーパ部19が形成され、該テーパ部19には切欠部20が複数形成されてなり、図4に二点破線で示す如くボール14がテーパ部19に当接して作動流路5を閉塞した際に、切欠部20によってボール14と作動流路5との間には間隙が形成され、切欠部20がタイマースイッチ4側の流体を弁本体3側に漏出させる補助流路として機能する。(図5参照) 【0020】次に上記構成からなる流体検知装置を図9及び図10に示す試験装置に接続した場合について説明する。一次側の流水が開始されると、流水の圧力(一次側と二次側の圧力差)によって弁体2が自動的に回動して弁座6から離反して流路1の開口部1aを開口させ、開口した作動流路開口部7から水が作動流路5内に流れ込み、図3に示す如く、流水圧力を受けてボール14がタイマースイッチ4側に移動して止めピン16に当接して止まる。 【0021】そして、水がボール14と大径部15との間の隙間を通過してタイマースイッチ4のシャフト9の一端側を押圧すると、スイッチレバー11が回動して先端部11aがアラームスイッチ13を押圧する。 【0022】その後、チャタリング現象が発生して弁体2が開口部1aを閉じると、作動流路5をタイマースイッチ4側に流れる水流が停止するので、弁本体3側の水圧が低下しボール14が自重で自動的に移動して段差部18のテーパ部19に当接して作動流路5を閉塞する。 【0023】このように、弁体2が直ちに開口部1aを閉じてもボール14が作動流路5を閉塞することでタイマースイッチ4側に水が滞留するので、タイマースイッチ4のシャフト9を押圧する水圧が維持され、スイッチレバー11の先端部11aによるアラームスイッチ13の押圧状態が維持される。従って、所定の設定時間後にアラームスイッチ13が作動して警報を発し、流水開始を作業者に知らせる。 【0024】一方、タイマースイッチ4側に滞留した水は、補助流路としての切欠部20を通って水圧の低い弁本体3側に徐々に露出するので、一次側の流水が完全に停止した場合には、流水停止後にタイマースイッチ4側の水圧が徐々に低下し、コイルバネ10で付勢されているシャフト9が元に戻ってスイッチレバー11によるアラームスイッチ13の押圧が解除され、警報が止まる。 【0025】以上のように、流体検知装置をチャタリング現象が発生する試験装置に接続した際に、弁体2が短周期で開閉動作を繰り返しても、ボール14が作動流路5を閉塞してタイマースイッチ4側の水圧を一定時間確保するので、流水開始後確実に警報を発して流水を検知できるのである。 【0026】尚、上記実施形態においては、段差部18のテーパ部19に形成された切欠部20を補助流路とした場合について説明したが、補助流路の形態はこれに限定されるものではなく、例えば、ボール14を迂回して形成されてなるものであってもよい。 【0027】即ち、図6及び図7に示す如く、段差部18に補助流路開口部21を形成し、ボール14が図7のように小径部17を閉塞した場合に、前記補助流路開口部21からボール14を迂回して小径部17に連通する迂回流路22を形成してタイマースイッチ4側から弁本体3側に水を徐々に露出させてもよい。かかる実施形態では、迂回流路22の細孔23が小径部17に比して非常に細いので、大径部15から小径部17に露出する水量を制御することが可能になる。 【0028】このように、補助流路は種々の形態を採用することが可能であり、また、閉塞体もボール14以外の形状であってもよく、更には、電磁弁等を用いて強制的に作動流路5を閉塞、開口させてもよい。 【0029】また、タイマースイッチ4の構造や弁本体3並びに作動流路5の形状も特に限定するものではなく、流体も水以外の液体であってもよい。 【0030】 【発明の効果】以上のように本発明の流体検知装置は、作動流路を閉塞可能な閉塞体が設けられてなるので、弁体の開閉動作が繰り返し起こっても、タイマースイッチに流体の圧力を一定時間確実に作用させることができるため、チャタリング現象が発生しても確実に流体の流れを検知することができ、しかも、タイマースイッチ側の流体を漏出させる補助流路が設けられてなるので、流体の流れが停止した際には、タイマースイッチへ作用していた流体の圧力を低下させてタイマースイッチの作動を確実に停止させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000238740 【氏名又は名称】服部 孝正
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月16日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】藤本 昇 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−304044 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月5日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−106316 |
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