| 【発明の名称】 |
バルブ |
| 【発明者】 |
【氏名】石田 欣也
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| 【要約】 |
【課題】簡単な構成で、逆止弁がなく、出力側の圧力が入力側に逆流しないバルブを提供する。
【解決手段】ハウジング2内に入力ポート11と出力ポート12との連通を規制する弁4を両ポート間の連通を規制するように配設し、弁4を閉弁状態とするスプリング16の付勢力に抗して外部圧力により弁4を開弁させて両ポート11,12を連通させるバルブ1において、ハウジング2には入力ポート11、出力ポート12、および圧力作用室13が設けられ、圧力作用室13には入力ポート11からのパイロット圧が供給され、弁4は圧力作用室13の圧力により開弁されるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハウジング内に入力ポートと出力ポートとの連通を規制する弁を前記両ポート間に配設し、前記弁を閉弁状態とするスプリングの付勢力に抗して外部圧力により前記弁を開弁させて前記両ポートを連通させるバルブにおいて、前記ハウジングには入力ポート、出力ポート、および圧力作用室が設けられ、該圧力作用室には入力ポートからのパイロット圧が供給され、前記弁は前記圧力作用室の圧力により開弁されることを特徴とするバルブ。 【請求項2】 前記入力ポートと前記圧力作用室を連通する連通孔を設けた請求項1に記載のバルブ。 【請求項3】 前記圧力作用室に圧力作用室内を摺動するピストンを設け、該ピストンに前記弁はつながり、前記ピストンの動作により開弁するようにし、外部圧力がピストンに作用しない場合に前記弁を閉状態とする請求項2に記載のバルブ。 【請求項4】 前記ハウジングの前記ピストンの摺動範囲内に圧力を開放する排出孔を設けた請求項3に記載のバルブ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はバルブに関するものであり、特に、入力ポートに所定圧が作用すると弁を開弁するバルブに係る。 【0002】 【従来の技術】従来、バルブは電磁弁を用いることにより直接バルブを開閉する直動方式、外部圧を電磁弁により制御してバルブを開閉する外部パイロット方式、入力側の圧力を電磁弁で制御してバルブを開閉する内部パイロット方式が知られており、例えば、このような方式のバルブは流体制御用2・3ポートバルブ(ソレノイドバルブ/エアオペレートバルブ)カタログ(SMC株式会社 1996年3月発行)に開示されている。 【0003】この中の直動式のバルブでは、電磁弁により弁を制御し、入力側と出力側を連通または非連通させるものである。一般的には電磁弁のコイルに通電されていないときには、リターンスプリングによりアマーチャ(電磁弁の軸)が下方に押圧されて弁が閉じ、入力側と出力側が閉じた状態(非連通状態)になっている。そこで、電磁弁のコイルに通電がなされると、アマーチャがコイルの中心方向、即ち、コイル側に吸引されて、入力側と出力側が連通した状態になる。 【0004】また、図3に示される内部パイロット方式のバルブでは、内部にオリフィスを有し弁を開弁方向に付勢するダイヤフラムスプリングの付勢力に抗してアマーチャにより閉弁させる構造をとっている。この構成において、電磁弁のコイルに通電されていないとき(図4(a)参照)には、入力側(IN側)の流体はオリフィスを通り圧力作用室に充填されるので入力側の圧力がダイヤフラムを介して等圧なり、圧力作用室の圧力とアマーチャを下方に付勢するリターンスプリングの付勢力により弁が閉じている。そこで、電磁弁のコイルに通電がされると(図4(b)参照)、アマーチャがコイル側に吸引されてパイロットオリフィスが開き開き始める。これにより、圧力作用室に充填された流体は、パイロットオリフィスを通って出力側(OUT側)へ流れる。その結果、圧力作用室の圧力が下がることから弁を押し下げる力が弱まり、弁を押し上げるダイヤフラムスプリングの付勢力によりアシストされて弁が開弁する(図4(c)参照)。 【0005】また、制御機器総合カタログVer.1(株式会社コガネイ 1996年4月発行)の775頁に示されるような逆止弁は、バルブ本体の中に弁体がスプリングにより付勢され、弁が閉じた状態になっており、入力ポートに一定圧が作用することで弁が開き、出力ポートと連通するようになっている。 【0006】 【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に示すバルブにおいては弁を開閉するために、コイルまたは電磁弁が必要となり、構造が複雑化してコストアップしてしまうものとなる。また、出力側が入力側よりも高圧になった場合には、出力側の流体が入力側に逆流してしまうために、逆止弁を設けなければならない。 【0007】また、逆止弁はスプリングの付勢力により弁を閉弁状態としているが、入出力ポート間の漏れを防止するためには、スプリングの付勢力を強くしなければならない。このように、スプリングの付勢力を強くすると、弁を開弁させるためには、高い圧力が必要となり、低い圧力では動作しなくなってしまう。 【0008】よって、本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、構造を簡単なものとすると共に、出力側の流体が入力側に逆流せず、低い圧力でも弁が開く構造とすることを技術的課題とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために講じた技術的手段は、ハウジング内に入力ポートと出力ポートとの連通を規制する弁を両ポート間に配設し、弁を閉弁状態とするスプリングの付勢力に抗して外部圧力により弁を開弁させて両ポートを連通させるバルブにおいて、ハウジングには入力ポート、出力ポート、および圧力作用室が設けられ、圧力作用室には入力ポートからのパイロット圧が供給され、弁は圧力作用室の圧力により開弁されるようにした。 【0010】上記の構成により、圧力作用室には入力ポートから圧力(パイロット圧)が供給され、圧力作用室の圧力により弁が開弁するようにしたので、弁を開閉する電磁弁は必要なくなり、簡単な構成により弁をパイロット圧により開弁させることが可能となる。 【0011】この場合、入力ポートと圧力作用室を連通する連通孔を設ければ、連通孔を入力ポートと圧力作用室に設けるだけで、圧力作用室に入力側のパイロット圧を供給し、弁を開弁させることが可能となる。 【0012】また、圧力作用室に圧力作用室内を摺動するピストンを設け、ピストンに弁はつながり、ピストンの動作により開弁するようにして、外部圧力がピストンに作用しない場合に弁を閉状態となるようにすれば、出力側の圧力が入力側の圧力より高くなっても、出力側から入力側に圧力が逆流することはなく、逆止弁は必要なくなり、ピストンの受圧面にかかる圧力で弁を開状態とすることができるため、低い圧力で弁を開けることが可能となる。 【0013】更に、ハウジングのピストンの摺動範囲内に圧力を開放する排出孔を設ければ、ピストン摺動時にピストンの摺動範囲の圧力は排出孔により排出されるため、ピストンの摺動に影響を与えないものとなる。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。 【0015】図1は本発明のバルブ1の構成を示している。バルブ1を構成するハウジング2には、吸入口21を介して流体を取り入れる入力ポート11と、流体を排出口22を介して排出する出力ポート12が穿設され、両ポート11,12を連通する連通孔2bが設けられている。連通孔2bの出力ポート側は環状の弁座となるテーパ面2bbを有しており、テーパ面2bbに着座可能な状態で弁体(弁)4が配設されている。弁体4はハウジング2に設けられたテーパ面2bbの傾斜角度に一致する面を有した円形形状のものであり、中央にはネジ孔が設けられており、このネジ孔には後述するピストン3のシャフト3aの先端が螺合する。 【0016】また、ハウジング2の入力ポート上部には圧力作用室13となる円筒状の孔2dが軸方向に穿設されており、円筒状の孔2dの内壁がガイド面2aとなっている。このガイド面2aを外周にOリング等のシール部材31が外周溝に嵌着され、シールを保った状態で円盤状の弁体4より径が大きいピストン3が摺動する。ピストン3は弁4とネジにより係合するシャフト3aにより、弁体4と一体となって軸方向に可動する。この場合、シャフト3aは入力ポート11と円筒状の孔2dの中心を貫通する孔に支持され、ハウジング2とピストン3により区画されたピストン下側の空間と入力ポート11とはOリング等のシール部材34により、シールが保たれた状態で摺動を行う。ピストン3のシャフト上には入力ポート11の底面に係止されたスプリング16を受ける円盤状のリテーナ15が、シャフト3aの途中位置で溶接等により固定されており、ハウジング2に係止されたスプリング16の付勢力により、ピストン3に圧力が作用していないときには、弁体4がハウジングのテーパ面(弁座)2bbに着座するようになっている。 【0017】一方、ハウジング2には円筒状の孔2dに対して、入力ポート11と円筒状の孔2dを連通する連通孔14が穿設され、連通孔14および円筒状の孔2dを塞ぐように、ハウジング2の一端の開口にハウジングカバー5が被せられている。この場合、ハウジングカバー5はハウジング2との環状の当接面をOリング等のシール部材32によりシールした状態で、ハウジング2の一方の開口を塞いでいる。このようにハウジングカバー5をハウジング2に被せることにより空間が形成され、この空間が圧力作用室13となり、入力ポート11からの圧力(パイロット圧)が圧力作用室13に導かれるようになっており、圧力作用室13にかかるパイロット圧により、ピストン3をガイド面2aに沿って押圧可能となっている。 【0018】また、ハウジング2の出力ポート側では、弁体4がピストン3のシャフト3aに取り付けられた後、下側の開口を塞ぐようにOリング等のシール部材33によって、ハウジング2の下側がシールされている。この場合、図示しない固定部材によりハウジング2の底部においてハウジングカバー6は固定され、弁体4が開弁したときに吸入口21と排出口22は連通するようになっている。 【0019】次に、作動について説明する。吸入口21に外部からの圧力が作用していない場合、連通孔14を介して圧力作用室13に圧力が作用しない。このため、ピストン3は軸方向に圧力が作用しないので下方に動かない。この場合、弁体4はシャフト上に固定されたリテーナ15から上方への付勢力を受け、弁体4がハウジング2のテーパ面2bbに着座し、弁が閉じた状態を維持する。 【0020】この状態から、吸入口21に圧力が作用すると入力ポート11の圧力が増加して、その圧力は連通孔14を介して圧力作用室13に導かれる。圧力作用室13に供給された圧力は、ピストン3をハウジング2のガイド面2aに沿って下方に押圧するように作用する。つまり、ピストン3は図1に示す実線の状態から破線の状態に下側へ遷移する。ピストン3の移動に伴い、弁体4がスプリング16の付勢力に抗して押し下げられることでテーパ面2bbで構成される弁座から離れ、弁4が開弁するものとなる。このように、弁体4が開弁すると、入力ポート11に供給されている高圧の流体は、出力ポート12へと導かれ、その後、排出口22から排出され、スプリング16の付勢力に抗するパイロット圧が入側に作用すれば、入力ポート11と出力ポート12は連通するものとなる。このため、スプリング16の付勢力のチューニングのみで、入力側の圧力を一定圧以下になるように抑えることができる。 【0021】この場合、圧力作用室13に圧力作用室内を摺動するピストン3を設け、ピストン動作により開弁するようにして、外部圧力がピストン3に作用しない場合に弁を閉状態となるようにすれば、出力側の圧力が入力側の圧力より高くなっても、出力側から入力側に圧力が逆流することはなく、従来のような逆止弁は必要なくなる。 【0022】また、スプリング16の付勢力が弁体4を確実に着座させるように作用した場合であっても、入力ポート11から弁体4に作用する圧力を受ける弁体4の受圧面積よりも、ピストン3の受圧面積の方を大きくしたので、ピストン3の受圧面にかかる圧力により弁を開けることができる。このため、圧力損失が少なく、吸入口21にかかる圧力が低い圧力でも弁を開弁させることができる。 【0023】更に、ピストン3が圧力を受け、ガイド面2aに沿って摺動を成すとき、ピストン3の摺動範囲内に圧力を大気等に開放する排出孔17をハウジング2の側壁等に設ければ、ピストン摺動時にピストン摺動内の圧力は排出孔17より排出されるため、ピストン運動し易くなる。 【0024】 【効果】本発明によれば、ハウジング内に入力ポートと出力ポートとの連通を規制する弁を両ポート間に配設し、弁を閉弁状態とするスプリングの付勢力に抗して外部圧力により弁を開弁させて両ポートを連通させるバルブにおいて、ハウジングには入力ポート、出力ポート、および圧力作用室が設けられ、圧力作用室には入力ポートからのパイロット圧が供給され、弁は圧力作用室の圧力により開弁されるようにしたことにより、圧力作用室には入力ポートから圧力(パイロット圧)が供給され、圧力作用室の圧力により弁が開弁するようにしたので、弁を開閉する電磁弁は必要なくなり、簡単な構成により弁をパイロット圧により開弁させることができる。 【0025】この場合、入力ポートと圧力作用室を連通する連通孔を設ければ、連通孔を入力ポートと圧力作用室の間に設けるだけで、圧力作用室に入力側のパイロット圧を供給し、弁を開弁させる構造とすることができる。 【0026】また、圧力作用室に圧力作用室内を摺動するピストンを設け、ピストンに弁はつながり、ピストンの動作により開弁するようにして、外部圧力がピストンに作用しない場合に弁を閉状態となるようにすれば、出力側の圧力が入力側の圧力より高くなっても、出力側から入力側に圧力が逆流することはなく、逆止弁は必要なくなり、ピストンの受圧面にかかる圧力で弁を開状態とすることができるため、低い圧力で弁を開けることが可能となる。 【0027】更に、ハウジングのピストンの摺動範囲内に圧力を開放する排出孔を設ければ、ピストン摺動時にピストンの摺動埴内の圧力は排出孔により排出されるため、ピストンの摺動に影響を与えない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000011 【氏名又は名称】アイシン精機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月22日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−304037 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月5日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−111608 |
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