| 【発明の名称】 |
圧力調整弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】荒木 伸二
【氏名】木村 敏
【氏名】金沢 英明
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、圧力調整弁に関し、第1のポート側の圧力が急激に増大した場合に、多量の流体を第2のポート側に流すことを目的とする。
【解決手段】ケーシング11の一側に第1のポート15を形成し、他側に第2のポート19を形成するとともに、前記ケーシング11内に、前記第1のポート15側の圧力が高くなった時に前記第2のポート19側に移動し第2のポート19側に連通する正圧弁25を配置し、前記第1のポート15側の圧力が低くなった時に前記第1のポート15側に移動し第2のポート19側に連通する負圧弁27を配置してなる圧力調整弁において、前記正圧弁25が前記第2のポート19側に所定距離を越えて移動した時に、前記負圧弁27を前記第2のポート19側に連通させる流路拡張手段を備えてなることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ケーシング(11)の一側に第1のポート(15)を形成し、他側に第2のポート(19)を形成するとともに、前記ケーシング(11)内に、前記第1のポート(15)側の圧力が高くなった時に前記第2のポート(19)側に移動し第2のポート(19)側に連通する正圧弁(25)を配置し、前記第1のポート(15)側の圧力が低くなった時に前記第1のポート(15)側に移動し第2のポート(19)側に連通する負圧弁(27)を配置してなる圧力調整弁において、前記正圧弁(25)が前記第2のポート(19)側に所定距離を越えて移動した時に、前記負圧弁(27)を前記第2のポート(19)側に連通させる流路拡張手段を備えてなることを特徴とする圧力調整弁。 【請求項2】 請求項1記載の圧力調整弁において、前記正圧弁(25)が前記第1のポート(15)側に開口を有する有底筒状とされるとともに、前記負圧弁(27)が、前記正圧弁(25)の底面部(25d)を貫通するロッド部(27a)と、前記正圧弁(25)内に収容され前記ロッド部(27a)の一端に接続される弁部(25a)と、前記ロッド部(25a)の他端に接続され前記ロッド部(27a)を第2のポート(19)側に付勢する付勢部(31)とを備えてなり、前記ケーシング(11)の第2のポート(19)側に、前記正圧弁(25)が前記第2のポート(19)側に所定距離を越えて移動した時に、前記負圧弁(27)の前記付勢部(31)に当接し、前記負圧弁(27)を前記第2のポート(19)側に連通させる突出部(23a)を形成してなることを特徴とする圧力調整弁。 【請求項3】 請求項1または2記載の圧力調整弁において、前記第1のポート(15)が燃料タンク側に接続され、前記第2のポート(19)がキャニスタ側に接続されることを特徴とする圧力調整弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、圧力調整弁に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、自動車では、燃料タンクからの燃料を、燃料配管を介してエンジンのキャブレターに導くことが行われており、燃料配管には、圧力調整弁およびキャニスタが配置されている。そして、従来、このような燃料配管に使用される圧力調整弁として、例えば、実開平1−83976号公報に開示されるものが知られている。 【0003】図7は、この公報に開示される圧力調整弁を示すもので、この圧力調整弁は、燃料タンクに連絡する第1のポート1を備えたキャップ2と、キャニスタに連絡する第2のポート3を備えたボデー4とを有している。ボデー4内には、隔壁5が設けられ、隔壁5上面とキャップ2内面との間に第1の弁6が形成され、その内側の隔壁5上面と弁体7との間に第2の弁8が形成されている。 【0004】そして、第2の弁8の内側の隔壁5に流体通路9が形成されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の圧力調整弁では、第2の弁8の内側の隔壁5にのみ流体通路9を形成しているため、燃料タンク内の圧力が急激に増大した場合に、燃料タンク内の燃料を、第1のポート1,第2のポート3を通してキャニスタ側に迅速に導くことが困難になる虞があるという問題があった。 【0006】本発明は、かかる従来の問題を解決したもので、第1のポート側の圧力が急激に増大した場合に、多量の流体を第2のポート側に流すことができる圧力調整弁を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1の圧力調整弁は、ケーシングの一側に第1のポートを形成し、他側に第2のポートを形成するとともに、前記ケーシング内に、前記第1のポート側の圧力が高くなった時に前記第2のポート側に移動し第2のポート側に連通する正圧弁を配置し、前記第1のポート側の圧力が低くなった時に前記第1のポート側に移動し第2のポート側に連通する負圧弁を配置してなる圧力調整弁において、前記正圧弁が前記第2のポート側に所定距離を越えて移動した時に、前記負圧弁を前記第2のポート側に連通させる流路拡張手段を備えてなることを特徴とする。 【0008】請求項2の圧力調整弁は、請求項1記載の圧力調整弁において、前記正圧弁が前記第1のポート側に開口を有する有底筒状とされるとともに、前記負圧弁が、前記正圧弁の底面部を貫通するロッド部と、前記正圧弁内に収容され前記ロッド部の一端に接続される弁部と、前記ロッド部の他端に接続され前記ロッド部を第2のポート側に付勢する付勢部とを備えてなり、前記ケーシングの第2のポート側に、前記正圧弁が前記第2のポート側に所定距離を越えて移動した時に、前記負圧弁の前記付勢部に当接し、前記負圧弁を前記第2のポート側に連通させる突出部を形成してなることを特徴とする。 【0009】請求項3の圧力調整弁は、請求項1または2記載の圧力調整弁において、前記第1のポートが燃料タンク側に接続され、前記第2のポートがキャニスタ側に接続されることを特徴とする。 【0010】(作用)請求項1の圧力調整弁では、第1のポート側の圧力が急激に増大すると、正圧弁が第2のポート側に所定距離を越えて移動し、負圧弁が第2のポート側に連通され、第1のポートからの流体が正圧弁および負圧弁の流路を通り第2のポートに流される。 【0011】請求項2の圧力調整弁では、第1のポート側の圧力が急激に増大すると、正圧弁が負圧弁とともに第2のポート側に移動し、正圧弁が第2のポート側に所定距離を越えて移動した時に、ケーシングに形成される突出部が、負圧弁の付勢部に当接し、負圧弁が第2のポート側に連通される。請求項3の圧力調整弁では、第1のポートが燃料タンク側に接続され、第2のポートがキャニスタ側に接続される。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を用いて詳細に説明する。図1ないし図3は、本発明の圧力調整弁の一実施形態を示している。この実施形態の圧力調整弁は、自動車の燃料タンクとキャニスタとを接続する燃料配管に配置されて使用される。 【0013】図1において、ケーシング11の一側には、第1の管路部13が形成され、この第1の管路部13内が第1のポート15とされている。また、ケーシング11の他側には、第2の管路部17が形成され、この第2の管路部17内が第2のポート19とされている。そして、ケーシング11は、第1の管路部13が一体形成される筒状部21と、第2の管路部17が一体形成される蓋部23とを、例えば、超音波溶着により接合して形成されている。 【0014】ケーシング11内には、第1のポート15側の圧力が高くなった時に第2のポート19側に移動し、第1のポート15を第2のポート19側に連通する正圧弁25が配置されている。また、正圧弁25内には、第1のポート15側の圧力が低くなった時に第1のポート15側に移動し、第2のポート19を第1のポート15側に連通する負圧弁27が配置されている。 【0015】この実施形態では、筒状部21が小径部21aと大径部21bとからなり、小径部21aに、正圧弁25の弁部25aが位置されている。そして、第1の管路部13と小径部21aとの間に形成される段部21cに正圧シール面21dが形成され、この正圧シール面21dに正圧弁25の弁部25aを当接することにより正圧弁25によるシールが行われる。 【0016】小径部21aの内面には、図2に示すように、所定角度を置いて突起部21eが形成され、これにより小径部21aと弁部25aとの間に、通路部L1が形成されている。大径部21bの内面には、正圧弁25の案内部25bが配置されている。この案内部25bは、弁部25aに一体形成されている。 【0017】大径部21bの内側には、図3に示すように、所定角度を置いて突起部21fが形成され、これにより大径部21bと案内部25bとの間に、通路部L2が形成されている。正圧弁25の弁部25aと案内部25bとの間には、段部25cが形成され、この段部25cと蓋部23との間に、正圧弁25を第1のポート15側に付勢するコイルスプリング29が配置されている。 【0018】正圧弁25は、第1のポート15側に開口を有する有底筒状とされている。そして、正圧弁25の底面部25dを貫通して負圧弁27のロッド部27aが挿通されている。このロッド部27aは、図3に示すように、断面十字形状とされている。ロッド部27aの第1のポート15側には、負圧弁27の弁部27bが一体形成されている。 【0019】この負圧弁27の弁部27bは、正圧弁25の弁部25a内に収容されている。負圧弁27の弁部27bの外径は、正圧弁25の弁部25aの内径より小さくされており、この間に通路部L3が形成されている。正圧弁25の弁部25aと底面部25dとの間には、負圧シール面25eが形成され、この負圧シール面25eに負圧弁27の弁部27bを当接することにより負圧弁27によるシールが行われる。 【0020】負圧弁27のロッド部27aの他端には、ロッド部27aを第2のポート19側に付勢する付勢部31が、例えば、熱溶着により固定されている。この付勢部31と正圧弁25の底面部25dとの間には、付勢部31を第2のポート19側に付勢するコイルスプリング33が配置されている。そして、この実施形態では、ケーシング11の蓋部23には、正圧弁25が第2のポート19側に所定距離を越えて移動した時に、負圧弁27の付勢部31に当接し、負圧弁27を第2のポート19側に連通させる突出部23aが形成されている。 【0021】この突出部23aは、蓋部23の内面に中心から所定角度をおいて、例えば、6ヶ所に一体形成されている。上述した圧力調整弁では、燃料タンク側の第1のポート15の圧力が、キャニスタ側の第2のポート19側より正圧になった時には、図4に示すように、正圧弁25が第2のポート19側に移動し、正圧シール面21dと正圧弁25の弁部25aとの間に間隙C1が形成され、第1のポート15の燃料が、間隙C1,通路部L1,通路部L2を通り第2のポート19側に流れる。 【0022】一方、燃料タンク側の第1のポート15の圧力が、キャニスタ側の第2のポート19側より負圧になった時には、図5に示すように、負圧弁27が第1のポート15側に移動し、負圧シール面25eと負圧弁27の弁部27bとの間に間隙C2が形成され、第2のポート19の燃料が、間隙C2,通路部L3を通り第1のポート15側に流れる。 【0023】そして、燃料タンク内の圧力、すなわち、第1のポート15側の圧力が急激に増大した時には、図6に示すように、正圧弁25が負圧弁27とともに第2のポート19側に移動し、図4に示したと同様にして第1のポート15から第2のポート19側に流れる。 【0024】そして、この時には、正圧弁25が第2のポート19側に所定距離を越えて移動しており、ケーシング11の蓋部23に形成される突出部23aが、負圧弁27の付勢部31に当接し、負圧弁27が第1のポート15側に移動し、負圧シール面25eと負圧弁27の弁部27bとの間に間隙C2が形成され、第1のポート15の燃料が、通路部L3,間隙C2を通り第2のポート19側に流れる。 【0025】以上のように構成された圧力調整弁では、正圧弁25が第2のポート19側に所定距離を越えて移動した時に、負圧弁27を第2のポート19側に連通させるようにしたので、第1のポート15側の圧力が急激に増大すると、正圧弁25が第2のポート19側に所定距離を越えて移動し、負圧弁27が第2のポート19側に連通され、第1のポート15からの流体が正圧弁25および負圧弁27の流路を通り第2のポート19に流れる。 【0026】従って、第1のポート15側の圧力が急激に増大した場合に、多量の流体を第2のポート19側に流すことができる。また、上述した圧力調整弁では、第1のポート15側の圧力が急激に増大すると、正圧弁25が負圧弁27とともに第2のポート19側に移動し、正圧弁25が第2のポート19側に所定距離を越えて移動した時に、ケーシング11に形成される突出部23aが、負圧弁27の付勢部31に当接し、負圧弁27が第2のポート19側に連通されるため、流路拡張手段を容易,確実に構成することができる。 【0027】さらに、上述した圧力調整弁では、第1のポート15を燃料タンク側に接続し、第2のポート19をキャニスタ側に接続したので、燃料タンク内の圧力が急激に増大した場合に、燃料タンク内の燃料を、迅速にキャニスタ側に導くことができる。なお、上述した実施形態では、本発明の圧力調整弁を自動車の燃料配管に配置した例について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、各種の配管系統に広く適用することができる。 【0028】 【発明の効果】以上述べたように、請求項1の圧力調整弁では、正圧弁が第2のポート側に所定距離を越えて移動した時に、負圧弁を第2のポート側に連通させる流路拡張手段を形成したので、第1のポート側の圧力が急激に増大すると、正圧弁が第2のポート側に所定距離を越えて移動し、負圧弁が第2のポート側に連通され、第1のポートからの流体が正圧弁および負圧弁の流路を通り第2のポートに流れる。 【0029】従って、第1のポート側の圧力が急激に増大した場合に、多量の流体を第2のポート側に流すことができる。請求項2の圧力調整弁では、第1のポート側の圧力が急激に増大すると、正圧弁が負圧弁とともに第2のポート側に移動し、正圧弁が第2のポート側に所定距離を越えて移動した時に、ケーシングに形成される突出部が、負圧弁の付勢部に当接し、負圧弁が第2のポート側に連通されるため、流路拡張手段を容易,確実に構成することができる。 【0030】請求項3の圧力調整弁では、第1のポートを燃料タンク側に接続し、第2のポートをキャニスタ側に接続したので、燃料タンク内の圧力が急激に増大した場合に、燃料タンク内の燃料を、迅速にキャニスタ側に導くことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004765 【氏名又は名称】カルソニック株式会社 【識別番号】000142274 【氏名又は名称】カルソニックプロダクツ株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月16日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】古谷 史旺 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−304028 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月5日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−106055 |
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