トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F16 機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段




【発明の名称】 三方弁
【発明者】 【氏名】黄 鋭

【要約】 【課題】構造の簡素化、繰り返し周期の可変化及び他機能付加の少なくとも一つを達成できる三方弁を提供する。

【解決手段】第1ポート(P1)を第2、第3ポート(P2,P3) に対し遮断させかつ第2、第3ポートを連通させる第1位置(S1)と、第3ポートを第1、第2ポートに対し遮断させかつ第1、第2ポートを連通させる第2位置(S2)とを有する三方弁であり、第1ポートに圧力源(PH)を、第3ポートに低圧源(PL)を接続し、ハウジング(6A1) の孔(6A3) に両端受圧面積が異なるスプール(6A2) を摺動可能に内嵌し、第1ポートにスプール小端面及びハウジングで形成した小内径室(Rs1) を連通させかつスプール大端面及びハウジングで形成した大内径室(RL1) をオリフィス(6A4) を経て連通させ、大内径室及びオリフィス間の連通路と、第3ポートとの間に第1開閉弁(11A) を設け、スプールが小端面側に摺動時に第1位置を、スプールが大端面側に摺動時に第2位置を達成する第1〜第3ポートを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1〜第3ポートP1〜P3を有し、第1ポートP1を第2、第3ポートP2、P3に対して遮断させると共に第2、第3ポートP2、P3を連通させる第1位置S1と、第1位置S1から切り換えられて第3ポートP3を第1、第2ポートP1、P2に対して遮断させると共に第1、第2ポートP1、P2を連通させる第2位置S2とを有する三方弁において、(1) 第1ポートP1に圧力源PH を接続し、(2) 第3ポートP3に低圧源PL を接続し、(3) ハウジング6A1内に設けた孔6A3内に、受圧面積が互いに大小異なる両端面を有するスプール6A2を摺動可能に内嵌し、(4) 第1ポートP1にスプール6A2の小端面及びハウジング6A1によって形成される小内径室Rs1を連通させると共に、スプール6A2の大端面及びハウジング6A1によって形成される大内径室RL1をオリフィス6A4を介して連通させ、(5) 大内径室RL1とオリフィス6A4との間の連通路と、第3ポートP3との間に第1開閉弁11Aを設け、(6) スプール6A2が小端面側に摺動したときに第1位置S1を達成し、かつスプール6A2が大端面側に摺動したときに第2位置S2を達成するように、第1〜第3ポートP1〜P3を有することを特徴とする三方弁。
【請求項2】 第1〜第3ポートP1〜P3を有し、第1ポートP1を第2、第3ポートP2、P3に対して遮断させると共に第2、第3ポートP2、P3を連通させる第1位置S1と、第1位置S1から切り換えられて第3ポートP3を第1、第2ポートP1、P2に対して遮断させると共に第1、第2ポートP1、P2を連通させる第2位置S2とを有する三方弁において、(1) 第1ポートP1に圧力源PH を接続し、(2) 第3ポートP3に低圧源PL を接続し、(3) ハウジング6A1内に設けた孔6A3内に、受圧面積が互いに大小異なる両端面を有するスプール6A2を摺動可能に内嵌すると共に、ハウジング6A1内に設けた第2孔6A7内に、受圧面積が互いに大小異なる両端面を有する第2スプール6A5を摺動可能に内嵌し、(4) 第1ポートP1にスプール6A2の小端面及びハウジング6A1によって形成される小内径室Rs1を連通させると共に、第2スプール6A5の小端面及びハウジング6A1によって形成される小内径室Rs2を連通させ、(5) 第2ポートP2に第2スプール6A5の大端面及びハウジング6A1によって形成される大内径室RL2を連通させ、(61)第2スプール6A5がその小端面側に摺動したとき、第2ポートP2を拡大した大内径室RL2と、オリフィス6A6とをこの順に経てスプール6A2の大端面及びハウジング6A1によって形成される大内径室RL1に連通させ、(62)第2スプール6A5がその大端面側に摺動したとき、第3ポートP3を第2スプール6A5と、オリフィス6A6とをこの順に経て大内径室RL1に連通させ、(7) スプール6A2がその小端面側に摺動したときに第1位置S1を達成し、かつスプール6A2がその大端面側に摺動したときに第2位置S2を達成するように、第1〜第3ポートP1〜P3を有することを特徴とする三方弁。
【請求項3】 第1ポートP1に圧力源PH と共に圧力シリンダ4aのヘッド側を接続し、第2ポートP2に圧力シリンダ4aのボトム側を接続したことを特徴とする請求項1又は2記載の三方弁。
【請求項4】 ボトム及びヘッド側のいずれか一方へ向けて常時付勢されたピストンを内嵌するシリンダを有し、第2ポートP2にシリンダのボトム及びヘッド側の一方を接続したことを特徴とする請求項1又は2記載の三方弁。
【請求項5】 (1) 第2開閉弁10と、(2) 油圧シリンダ4aと、(3) 圧油を切換え自在に油圧シリンダ4aに与えて油圧シリンダ4aを伸長、短縮又は停止等させる夫々の切換え位置SR,SN,SL を有する方向切換弁9とを有すると共に、(4) 第1ポートP1に第2開閉弁10を経て油圧シリンダ4aのヘッド側と、方向切換弁9の二次側に設けた一方のポートP21とを接続し、(5) 第2ポートP2に油圧シリンダ4aのボトム側を接続し、(6) 第3ポートP3に方向切換弁9の二次側に設けた他方のポートP22に接続したことを特徴とする請求項1記載の三方弁。
【請求項6】 油圧シリンダ4aは、油圧シリンダの作動によって動作自在とされたバケットやブレード等の作業機4を有する油圧ショベル、ホイールローダ、ブルドーザ等の油圧式作業機械の当該油圧シリンダであることを特徴とする請求項5記載の三方弁。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィーダやブレーカ等の往復動作を繰り返す機械に好適に使用できる三方弁に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばフィーダは複数の物品を加工機に順次供給する機械である。ブレーカは岩塊等を破砕する機械である。これらは電力や流体圧等によって往復動作を繰り返すが、後者流体圧(液圧や空圧等)では三方弁を用いて往復動作を繰り返えさせるのが普通である。
【0003】例えば図8に示す油圧ショベルは、下部走行体1上に上部旋回体2を旋回自在に有し、上部旋回体2上に油圧源を有すると共にアーム用油圧シリンダ3a、3bによって起伏自在とされた作業機アーム3を有する。作業機アーム3の先端にはバケット用油圧シリンダ4aによって回転自在とされたバケット4を有し、掘削作業を行う。バケット4はブレーカに置換され、岩塊等を破砕する。
【0004】図9に油圧ショベルのブレーカ5の2例を示す。図9(a)は全油圧形のブレーカ5Aであり、ピストン5aの下部(ヘッド側、受圧面積は狭い)に高圧油PH を常時作用させ、上部(ボトム側、受圧面積は広い)に高圧油PH と低圧油PL とを交互に作用させる。上部が低圧油PL になると、ピストン5aは上昇する。逆に上部が高圧油PH になると、上下の受圧面積差等によってピストン5aは下降し、その下端(ラム部5b)がチゼル5cの頂部を打撃する。この打撃を岩塊等に伝播させて破砕する。図9(b)はバネ油圧形のブレーカ5Bであり、下部に高圧油PH を導くことなくバネ5dを内蔵し、バネ5dによってピストン5aを上昇側へ常時付勢している。このブレーカ5Bのピストン5aも上部に高圧油PH と低圧油PL とを交互に作用させることにより上下する。そして高圧油PH と低圧油PL とを交互に作用させるものが、三方弁6である。
【0005】三方弁6は同図9に示す通り、第1〜第3ポートP1〜P3を有し、第1ポートP1を第2、第3ポートP2、P3に対して遮断させると共に第2、第3ポートP2、P3を連通させる第1位置S1と、第1位置S1から切り換えられて第3ポートP3を第1、第2ポートP1、P2に対して遮断させると共に第1、第2ポートP1、P2を連通させる第2位置S2とを有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところでフィーダやブレーカ等の機械に対し往復動作を繰り返させるには、三方弁を2位置S1、S2間で周期的に切換える必要がある。この切換えは通常、パイロット圧によって自動的に行われ、各種知られる。ところが例えば特開昭58−13206号公報に開示されているように、パイロット圧式の三方弁は総じて構造が複雑になる。また繰り返し周期を変更自在に構成した三方弁も少ない。さらにまた往復動作を繰り返えさせるのが三方弁の目的であり他機能を併せ有する三方弁も少ない。
【0007】本発明は、上記従来技術に鑑み、構造の簡素化、繰り返し周期の可変化及び他機能付加の少なくとも一つを達成できる三方弁を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び効果】上記目的を達成するため、本発明に係る三方弁の第1は、例えば図1を参照し説明すれば、第1〜第3ポートP1〜P3を有し、第1ポートP1を第2、第3ポートP2、P3に対して遮断させると共に第2、第3ポートP2、P3を連通させる第1位置S1と、第1位置S1から切り換えられて第3ポートP3を第1、第2ポートP1、P2に対して遮断させると共に第1、第2ポートP1、P2を連通させる第2位置S2とを有する三方弁において、(1) 第1ポートP1に圧力源PH を接続し、(2) 第3ポートP3に低圧源PL を接続し、(3) ハウジング6A1内に設けた孔6A3内に、受圧面積が互いに大小異なる両端面を有するスプール6A2を摺動可能に内嵌し、(4) 第1ポートP1にスプール6A2の小端面及びハウジング6A1によって形成される小内径室Rs1を連通させると共に、スプール6A2の大端面及びハウジング6A1によって形成される大内径室RL1をオリフィス6A4を介して連通させ、(5) 大内径室RL1とオリフィス6A4との間の連通路と、第3ポートP3との間に第1開閉弁11Aを設け、(6) スプール6A2が小端面側に摺動したときに第1位置S1を達成し、かつスプール6A2が大端面側に摺動したときに第2位置S2を達成するように、第1〜第3ポートP1〜P3を有することを特徴としている。
【0009】上記第1構成によれば、次のような作用効果を奏する。
(1)作用:小、大内径室Rs1、RL1はスプール6A2の摺動によって拡大縮小するものの共に第1ポートP1に連通している。そして第1ポートP1は圧力源PH に接続している。そして大内径室RL1とオリフィス6A4との間の連通路と、第3ポートP3との間には第1開閉弁11Aを設けてある。従って第1開閉弁11Aを閉じると、スプール6A2両端面の受圧面積差によってスプール6A2は小端面側に摺動し第1位置S1を達成する。ところで第3ポートP3は低圧源PL に接続している。従って第1開閉弁11Aを開くと、小、大内径室Rs1、RL1の流体圧は第1開閉弁11Aを経て第3ポートP3に流入しようとするが、小、大内径室Rs1、RL1間にオリフィス6A4が介在するため、大内径室RL1は低圧PL になるとしても、小内径室Rs1が高圧PH のままである。従ってスプール6A2は大端面側に摺動し第2位置S2を達成する。即ち第1開閉弁11Aを閉ざすと第1位置S1になり、開けると第2位置S2になる。即ち第1開閉弁11を周期的に開閉させることにより、三方弁は第1、第2位置S1、S2を交互に切り換わる。
(2)効果:三方弁は単純なスプール式である。そして小、大内径室Rs1、RL1と第1ポートP1とを連通させ、さらにオリフィス6A4及び第1開閉弁11Aを加設しただけの簡単構造である。また第1開閉弁11Aの開閉周期は自在に変更できる。例えば第1開閉弁11Aをソレノイド式とすれば、電気信号によって開閉周期を自在に変更できることからも明らかである。即ち第1構成によれば、構造の簡素化及び繰り返し周期の可変化を達成している。
【0010】第2に、例えば図5を参照し説明すれば、第1〜第3ポートP1〜P3を有し、第1ポートP1を第2、第3ポートP2、P3に対して遮断させると共に第2、第3ポートP2、P3を連通させる第1位置S1と、第1位置S1から切り換えられて第3ポートP3を第1、第2ポートP1、P2に対して遮断させると共に第1、第2ポートP1、P2を連通させる第2位置S2とを有する三方弁において、(1) 第1ポートP1に圧力源PH を接続し、(2) 第3ポートP3に低圧源PL を接続し、(3) ハウジング6A1内に設けた孔6A3内に、受圧面積が互いに大小異なる両端面を有するスプール6A2を摺動可能に内嵌すると共に、ハウジング6A1内に設けた第2孔6A7内に、受圧面積が互いに大小異なる両端面を有する第2スプール6A5を摺動可能に内嵌し、(4) 第1ポートP1にスプール6A2の小端面及びハウジング6A1によって形成される小内径室Rs1を連通させると共に、第2スプール6A5の小端面及びハウジング6A1によって形成される小内径室Rs2を連通させ、(5) 第2ポートP2に第2スプール6A5の大端面及びハウジング6A1によって形成される大内径室RL2を連通させ、(61)第2スプール6A5がその小端面側に摺動したとき、第2ポートP2を拡大した大内径室RL2と、オリフィス6A6とをこの順に経てスプール6A2の大端面及びハウジング6A1によって形成される大内径室RL1に連通させ、(62)第2スプール6A5がその大端面側に摺動したとき、第3ポートP3を第2スプール6A5と、オリフィス6A6とをこの順に経て大内径室RL1に連通させ、(7) スプール6A2がその小端面側に摺動したときに第1位置S1を達成し、かつスプール6A2がその大端面側に摺動したときに第2位置S2を達成するように、第1〜第3ポートP1〜P3を有することを特徴としている。
【0011】上記第2構成によれば、次のような作用効果を奏する。
(1)作用:両スプール6A2、6A5の小内径室Rs1、Rs2は第1ポートP1に連通している。そして第1ポートP1は圧力源PH に接続している。このため両スプール6A2、6A5は大端面側へ常時付勢されている。そして大内径室RL1はオリフィス6A6を経て、第2スプール6A5がその小端面側に摺動したときは第2ポートP2に連通し、逆に第2スプール6A5がその大端面側に摺動したとき第3ポートP3に連通する。そして第3ポートP3は低圧源PL に接続している。そしてスプール6A2がその小端面側に摺動したときに第1位置S1を達成し、かつスプール6A2がその大端面側に摺動したときに第2位置S2を達成するように、第1〜第3ポートP1〜P3を有する。従って大内径室RL1に高圧PH が作用しているときは、第2スプール6A5はその両端の受圧面積差によってその小端面側に摺動し第1位置S1を達成する。逆に大内径室RL1に低圧PL が作用しているときは、第2スプール6A5は小端面の高圧PH によってその大端面側に摺動し第2位置S2を達成する。これを図6を参照しつつ、以下説明する。
(11)図6(a)に示すように、スプール6A2がその小端面側に摺動し、第2スプール6A5がその大端面側に摺動しているときは次の通り。スプール6A2がその小端面側に摺動しているから、三方弁は当初、第1位置S1である。一方、第2スプール6A5がその大端面側に摺動しているから、大内径室RL1はオリフィス6A6と第2スプール6A5とを経て低圧PL の第3ポートP3に連通している。このためスプール6A2はその小端面に作用する高圧PH によってその大端面側へ摺動しようとする(つまり第1位置S1から第2位置S2に切り換わろうとする)。但し大内径室RL1と第2スプール6A5との間にオリフィス6A6が有るから、第2位置S2への切り換わりは緩慢である。
(12)図6(b)に示すように、両スプール6A2、6A5が共に夫々の大端面側に摺動しているときは次の通り。スプール6A2がその大端面側に摺動しているから、三方弁は当初、第2位置S2である。従って第2ポートP2は高圧PH の第1ポートP1に連通しているから高圧PH である。一方、第2スプール6A5もその大端面側に摺動しているから、大内径室RL2が高圧PH の第2ポートP2に連通している。従って第2スプール6A5はその両端面の受圧面積差によってその小端面側へ直ちに摺動する。この結果、大内径室RL1は高圧PH の第2ポートP2に連通し、スプール6A2が両端の受圧面積差によってその小端面側へ摺動しようとする(つまり第2位置S2から第1位置S1へ切り換わろうとする)。但し大内径室RL1と大内径室RL2との間にオリフィス6A6が有るから、第1位置S1への切り換わりは緩慢である。
(13)図6(c)に示すように、スプール6A2がその大端面に摺動し、第2スプール6A5がその小端面側に摺動しているときは次の通り。スプール6A2が大端面側に摺動しているから、三方弁は当初、第2位置S2である。従って第2ポートP2は高圧PH の第1ポートP1に連通しているから高圧PH である。一方、第2スプール6A5がその小端面側に摺動しているから、大内径室RL1は高圧PH の第2ポートP2に連通し、スプール6A2が両端の受圧面積差によってその小端面側へ摺動しようとする(つまり第2位置S2から第1位置S1へ切り換わろうとする)。但し大内径室RL1と大内径室RL2との間にオリフィス6A6が有るから、第1位置S1への切り換わりは緩慢である。即ち前記(12)の状態はこの(13)の前段階である。
(14)図6(d)に示すように、両スプール6A2、6A5が共に夫々の小端面側に摺動しているときは次の通り。スプール6A2がその小端面側に摺動しているから、三方弁は当初、第1位置S1である。従って第2ポートP2は低圧PL の第3ポートP3に連通し低圧PL である。一方、第2スプール6A5もその小端面側に摺動しているから、大内径室RL1は低圧PL の第2ポートP2に連通している。このためスプール6A2はその小端面に作用する高圧PH によってその大端面側へ摺動しようとする(つまり第1位置S1から第2位置S2へ切り換わろうとする)。但し大内径室RL1と第2スプール6A5との間にオリフィス6A6が有るから、第2位置S2への切り換わりは緩慢である。即ちこの(14)の状態は前記(11)の前段階である。
(2)効果:三方弁は2本のスプール6A2、6A5を有するとは言え、単純なスプール式である。そして小、大内径室Rs1、Rs2、RL1、RL2と第1〜第3ポートP1〜P3とを連通させ、さらにオリフィス6A6を加設しただけの簡単構造である。またオリフィス6A6は互いに内径が異なるものを予め各種準備し、交換自在に設けるか、又は可変オリフィスを設けることにより繰り返し周期を変更できる。
【0012】第3に、上記第1又は第2構成において、第1ポートP1に圧力源PH と共に圧力シリンダ4aのヘッド側を接続し、第2ポートP2に圧力シリンダ4aのボトム側を接続したことを特徴としている。
【0013】上記第3構成によれば、圧力シリンダ4aのヘッド側には高圧PH が常時作用するが、ボトム側には高圧PH と低圧PL とが交互に作用するため、油圧シリンダは伸縮を繰り返す。従って前記図9(a)の全油圧形のブレーカ5Aに適用できる。尚、圧力シリンダ4aはストローク形シリンダに限定されず、例えば流体圧モータのように出力が回転する回転形シリンダも含む。
【0014】第4に、上記第1又は第2構成において、ボトム及びヘッド側のいずれか一方へ向けて常時付勢されたピストンを内嵌するシリンダを有し、第2ポートP2にシリンダのボトム及びヘッド側の一方を接続したことを特徴としている。
【0015】上記第4構成によれば、圧力シリンダが例えば前記図9(b)のバネ油圧形である場合のブレーカ5Bに適用できる。例えばヘッド側にバネを設け、ボトム側に第2ポートP2を接続することで、ボトム側に高圧と低圧とが交互に作用し、これによって圧力シリンダは伸縮を繰り返す。逆にボトム側にバネを設け、ヘッド側に第2ポートP2を接続しても圧力シリンダは伸縮を繰り返す。尚、この圧力シリンダもストローク形シリンダに限定されず、例えば流体圧モータのように出力が回転する回転形シリンダも含む。
【0016】第5に、上記第1構成において、(1) 第2開閉弁10と、(2) 油圧シリンダ4aと、(3) 圧油を切換え自在に油圧シリンダ4aに与えて油圧シリンダ4aを伸長、短縮又は停止等させる夫々の切換え位置SR,SN,SL を有する方向切換弁9とを有すると共に、(4) 第1ポートP1に第2開閉弁10を経て油圧シリンダ4aのヘッド側と、方向切換弁9の二次側に設けた一方のポートP21とを接続し、(5) 第2ポートP2に油圧シリンダ4aのボトム側を接続し、(6) 第3ポートP3に方向切換弁9の二次側に設けた他方のポートP22に接続したことを特徴としている。
【0017】上記第5構成によれば、次のような作用効果を奏する。
(1)第2開閉弁10を開き、かつ方向切換弁9を次に説明する位置(位置SR又は位置SL )にすることにより、上記油圧シリンダ4aを第3構成のブレーカのように使用できる。即ち位置(位置SR 又は位置SL )とは、第1ポートP1に第2開閉弁10を経て接続されるポートP21が方向切換弁9の一次側において圧力源PH に接続され、かつ第3ポートP3が接続されるポートP22が方向切換弁9の一次側において低圧源PL に接続される位置である。これは方向切換弁9の位置SR,SN,SL の少なくとも位置SR,SL (即ち短縮位置、又は伸長位置)のいずれか一方で必然的に得られる。
(2)例えば第1開閉弁11Aを閉じ、その後、例えば1秒間程度だけ第2開閉弁10を開いておくと、第1の三方弁は第1位置S1に固定される。そこで第2開閉弁10を閉じる。このようにすると、第2、第3ポートP2、P3が連通するだけの管と等価になる。一方、油圧シリンダ4aのヘッド側は方向切換弁9のポート21に接続されている。従って方向切換弁9を切換えることにより、例えば位置SR では油圧シリンダ4aを短縮でき、位置SL では伸長でき、位置SN では停止できる。つまり普通の伸縮動作を行える。
(3)即ち第5構成によれば、構造の簡素化や繰り返し周期の可変化に加え、他機能付加を図ることができる。尚、方向切換弁9は、例えば浮き位置(ポートP21、P22間で連通する位置)等を有する方向切換弁を含むものとする。
【0018】第6に、上記第5構成において、油圧シリンダ4aは、油圧シリンダの作動によって動作自在とされたバケットやブレード等の作業機4を有する油圧ショベル、ホイールローダ、ブルドーザ等の油圧式作業機械の当該油圧シリンダであることを特徴としている。
【0019】上記第6構成によれば、次のような作用効果を奏する。上記第5構成の作用効果で説明したように、三方弁は油圧シリンダ4aをブレーカのようにも、また通常用途にも動作させることができる。従って油圧シリンダ4aをバケット用、ブレード用、リッパ用の油圧シリンダとすれば、これらによる本来作業に加え、次のように作業もできる。例えばバケットやブレード等による岩塊等の破砕である。また例えば粘着土現場におけるバケットやブレード等への粘着土の付着阻止である(この場合、バケットやブレード等を振動させつつ作業することにより、これらへの粘着土の付着を抑制でき、従って効率作業を行える)。また粘着土が付着したバケットやブレード等を振動させつつ水中に没入すれば、泥落とし等の辛苦作業を軽減できる。
【0020】尚、上記第1〜第6構成において、流体圧とは油圧、空圧、水圧等である。また上記第1〜第6の三方弁の用途は、第6構成での油圧式作業機械で例示した油圧ショベル、ホイールローダ、ブルドーザ等だけでなく、前記フィーダ等のアクチュエータ等にも適用できる。つまり直線運動や円運動を行う流体アクチュエータを周期的に往復動作させる機械であれば、何にでも適用できる。
【0021】
【発明の実施の形態及び実施例】図1〜図8を参照し実施例を説明する。図1〜図4は第1実施例の油圧回路、図5〜図8は第2実施例の油圧回路である。また説明を容易にするために実施例を搭載する例機は前記図8の油圧ショベルとした。従って図8と同一要素には同一符号を付して重複説明を省略する。尚、油圧ショベルであるから、例機は前記アーム用油圧シリンダ3a、3bの他、例えば旋回油圧モータや走行油圧モータ等の油器も搭載するが、これらは上記各油圧回路から削除してある。
【0022】第1実施例を図1〜図4に示す。図1に示すように、油圧ポンプ7は作動油タンク8から吸引した作動油を方向切換弁9の一次側ポートP11に吐出する。方向切換弁9はマニュアル式であり、一次側に上記ポートP11のほかポートP12を有すると共に二次側にポートP21、P22を有し、位置SL,SN,SR 間で切り換え自在とされた4ポート3位置切換弁である。位置SR はポートP11、P21間及びポートP12、P22間を連通させる位置、位置SN はポートP11、P12間を連通させると共にポートP21、P22を遮断する位置、位置SL はポートP11、P22間及びポートP12、P21間を連通させる位置である。ポートP11は上記の通り油圧ポンプ7の吐出側に接続するが、ポートP12は作動油タンク8に接続する。ところで図1の方向切換弁9は位置SR としてあり、この位置SR において、ポートP21はバケット用油圧シリンダ4aのヘッド側に接続されると共に、ソレノイド式の第2開閉弁10を介して三方弁6Aの第1ポートP1に接続される。そしてポートP22は三方弁6Aの第3ポートP3に接続される。三方弁6Aは一次側に上記の通り第1、第3ポートP1、P3を有するが、二次側に第2ポートP2を有し、かつハウジング6A1にスプール6A2を内嵌し、さらにソレノイド式の第1開閉弁11Aを加設される。スプール6A2は小外径の左端部及び大外径の右端部を有する。一方、ハウジング6A1は、小内径の左端部及び大内径の右端部を有する孔6A3を有する。孔6A3はスプール6A2よりも長く、スプール6A2を左右方向へ摺動自在に内嵌し、両端を閉塞される。従ってハウジング6A1はスプール6A2の左端面との間にその摺動によって拡大縮小自在な小内径室Rs1を有し、スプール6A2の右端面との間にその摺動によって拡大縮小自在な大内径室RL1を有する。小、大内径室Rs1、RL1は共に第1ポートP1に連通するが、大内径室RL1はオリフィス6A4を介して第1ポートP1に連通する。また大内径室RL1は第1開閉弁11Aを介して第3ポートP3にも連通する。スプール6A2は孔6A3よりも短いため、孔6A3内で左右方向へ摺動自在である。尚、三方弁6Aは、同図1に示すようにスプール6A2が左に摺動したときに第1ポートP1を第2、第3ポートP2、P3に対して遮断すると共に第2、第3ポートP2、P3を連通させる第1位置S1と、図2に示すように第1位置S1から切り換えられて第3ポートP3を第1、第2ポートP1、P2に対して遮断すると共に第1、第2ポートP1、P2を連通させる第2位置S2とを有する。符号12は回路の最高油圧を規定するリリーフ弁である。符号13は第1、第2開閉弁11A、10に対して予め定められた動作プログラムに基づく駆動電流Iを与える制御器13a付きマニュアル式スイッチである。
【0023】上記スプール6A2の摺動は次の通り。
【0024】(11)図1に示す通り、例機のオペレータが方向切換弁9を位置SR にし、かつスイッチ13をONにする。スイッチ13がONになると、スイッチ13に付属する制御器13aは、第2開閉弁10への駆動電流Ib を切ってこれを開くと共に、第1開閉弁11Aへの駆動電流Ia を断続的に発生してこれを開閉させる。同図1は第1開閉弁11Aへの駆動電流Ia が切れて閉じた状態を示す。このように方向切換弁9を位置SR にすると共に第2開閉弁10を開くと、同図1に示すように、油圧ポンプ7からの高圧油PH は方向切換弁9の位置SR を経てバケット用油圧シリンダ4aのヘッド側に流入すると共に、第2開閉弁10を経て三方弁6Aの第1ポートP1に流入する。尚、バケット用油圧シリンダ4aに負荷が加わらなければ、油圧ポンプ7の吐出油は高圧油とならないが、説明の便宜上、油圧ポンプ7の吐出油は総て高圧油PH とする(以下同じ)。
【0025】(12)このとき三方弁6Aが仮に同図1のように第1位置S1であれば、バケット用油圧シリンダ4aのヘッド側に流入した高圧油PH がピストン4a1を右へ押し、ボトム側の油を第2、第3ポートP2、P3と、方向切換弁9の位置SR とを経て作動油タンク8に戻す。このためバケット用油圧シリンダ4aは短縮する。このとき第1ポートP1の高圧油PH は、第1開閉弁11が閉じているために小、大内径室Rs1、RL1に充満し、スプール6A2の両端面の受圧面積差によってスプール6A2を左(小端面側)へ摺動させ、第1位置S1を維持させる。尚、当初、仮に三方弁6Aが第2位置S2であるとしても、第1開閉弁11Aが閉じているために第1ポートP1からの高圧油PH が小内径室Rs1に充満すると共に、大内径室RL1に対しオリフィス6A4の内径に応じた速度で充満し、スプール6A2の両端面の受圧面積差によって第2位置S2を第1位置S1に切換え、上記状態にする。
【0026】(13)次いで制御器13aは予め定めた時間t1 後に第1開閉弁11Aに駆動電流Ia を供給する。すると、図2に示すように、第1開閉弁11Aが開き、大内径室RL1が低圧側である第3ポートP3に連通する。このためオリフィス6A4を境にして小内径室Rs1側では高圧油PH が作用し、大内径室RL1側では低圧PLとなる。この結果、スプール6A2は高圧油PH によって右に摺動し、同図2の状態(第2位置S2)に切り換わる。第2位置S2になると、同図2に示す通り、バケット用油圧シリンダ4aのヘッド側とボトム側とが第2開閉弁10と第1、第2ポートP1、P2とを介して互いに連通し、ヘッド側とボトム側との受圧面積差によってバケット用油圧シリンダ4aは伸長する。
【0027】(14)次いで制御器13aが予め定めた時間t2 の後に第1開閉弁11Aへの駆動電流Ia を切る。すると、第1開閉弁11Aが閉じ、第1ポートP1内の高圧油PH は小内径室Rs1に充満するものの、大内径室RL1に対しオリフィス6A4の内径に応じた速度で充満し、スプール6A2の両端面の受圧面積差によってスプール6A2を左へ押し、第1位置S1に切り換わる。即ち図1の状態に復帰する。
【0028】上記第1実施例によれば、次のような効果を奏する。
【0029】(1a)制御器13aが駆動電流Ia を周期的(t1 、t2 、t1 、・・・)に発生することにより、バケット用油圧シリンダ4aが周期的に伸縮する。従ってバケット用油圧シリンダ4aは伸縮を繰り返すことになり、例えばブレーカのように機能する。尚、制御器13aが予め記憶する時間t1 、t2 は主にオリフィス6A4内径や第1開閉弁11Aの仕様及び作業内容等に基づき予め定まる値である。
【0030】(1b)例機を例えば砂質土や粘性土に投じたとき、駆動電流Ia の断続周期を早めれば、バケット4は微振動して掘削効率が高まる。一方、例機を例えば軟岩破砕に投じたとき、駆動電流Ia の断続周期を遅くすれば、バケット用油圧シリンダ4aの伸縮ストロークが長くなり、その分、バケット4が軟岩に与える打撃力も強くなって破砕し易くなる。即ち作業内容に応じて駆動電流Ia の断続周期を自在変更できる。
【0031】(1c)バケット用油圧シリンダ4aは第1開閉弁11が閉じると短縮し(Ia =0、時間t1 )、開くと伸長する(Ia 、時間t2 )。従って例えば、制御器13aに対し上記動作プログラムを無効とする第2スイッチなる割り込み信号発生手段(図示せず)を別途加設しておく。そして第2スイッチから割り込み信号を受けたとき、例えばスイッチ13のON信号を駆動電流Ia を発生し(つまり第1開閉弁11Aの開にし)、またOFF信号を駆動電流Ia を切る(つまり第1開閉弁11Aの閉ざす)新たな動作プログタムを制御器13aに予め記憶させておく。このようにすると、これらスイッチ13及び第2スイッチによってバケット用油圧シリンダ4aを通常通り所望時に伸縮させることができる。尚この場合におけるバケット用油圧シリンダ4aの停止は、スイッチ13によって第1開閉弁11Aを閉じて第1位置S1にした後、方向切換弁9を位置SNにすればよい。またこの場合におけるバケット用油圧シリンダ4aの停止は、次のようにしても構わない。即ち第2開閉弁10を閉じ、かつ方向切換弁9を位置SN にしても構わない。但しこの場合、第2開閉弁10を新たに閉じさせるための第3スイッチなる割り込み信号発生手段(図示せず)を別途加設する必要がある。そして第3スイッチから割り込み信号を受けたとき、駆動電流Ib を発生して第2開閉弁10を閉ざす新たな動作プログタムを制御器13aに予め記憶させておく必要がある。尚、この場合におけるバケット用油圧シリンダ4aの浮き状態は、スイッチ13によって第1開閉弁11Aを開いて第2位置S2にした後、方向切換弁9を位置SN にすればよい。
【0032】ところで上記効果(1b)で説明したように、第2、第3スイッチ等を加設してバケット用油圧シリンダ4aを通常通り制御してもよいが、本第1実施例では次に詳記するように、例えば制御器13aが第1、第2開閉弁11A、10を制御し、図3、図4に示すように、方向切換弁9の切り換えによってバケット用油圧シリンダ4aを伸縮又は停止させている。詳しくは次の通り。
【0033】(15)オペレータは方向切換弁9を位置SR にした後、スイッチ13をOFFにする。スイッチ13がOFFであるとき、制御器13aは駆動電流Ia を切ると共に駆動電流Ibを生ずるのであるが、スイッチ13がONからOFFへ切り換わったときの最初の瞬間t3 (例えば「t3 =0.5秒」)だけは駆動電流Ib を切ったままする。そしてその後に駆動電流Ibを生ずるようにしている。この理由は次の通り。スイッチ13がONからOFFへ切り換わって駆動電流Ia が切れると、三方弁6Aは基本的には第1位置S1になる。ところが、ON時における第1開閉弁11の切換え周期が高速であるときにスイッチ13をONからOFFに切換えると、三方弁6Aが確実に第1位置S1に位置している補償がなくなる。従って上記の通り、最初の瞬間t3 だけ駆動電流Ibを生じ、これにより三方弁6Aを第1位置S1とし、その後に駆動電流Ibを切ることにより第1位置S1を固定するようにしている。尚、第1開閉弁11Aの切換え周期が低速でならば、このような動作な無くても構わない。但し、確実を期すためには上記の通りとするのが望ましい。そこでオペレータは方向切換弁9を次のように操作する。
【0034】(16)図3に示すように、方向切換弁9を位置SR に維持すると、油圧ポンプ7からの高圧油PH は位置SR を経てバケット用油圧シリンダ4aのヘッド側に流入し、ボトム側の油は第2、第3ポートP2、P3と位置SR とを経て作動油タンク8にドレンする。従ってバケット用油圧シリンダ4aは短縮する。
【0035】(17)図4に示すように、方向切換弁9を位置SL に切り換えると、油圧ポンプ7からの高圧油PH は位置SL と、第3、第2ポートP3、P2を経てバケット用油圧シリンダ4aのボトム側に流入し、ヘッド側の油は位置SL を経て作動油タンク8にドレンする。従ってバケット用油圧シリンダ4aは伸長する。
【0036】(18)図示しないが、方向切換弁9を位置SN に切り換えると、油圧ポンプ7の吐出油はポートP11、P12を経て作動油タンク8にドレンし、バケット用油圧シリンダ4aの油はポートP21、P22によって閉塞される。このためバケット用油圧シリンダ4aは停止する。
【0037】上記制御例(15)〜(18)によれば、次のような効果を奏する。上記制御(11)〜(14)では第2開閉弁10は開位置が常態であるから、ポートP1、P11間を直接接続すれば、第2開閉弁10は不要である。一方、上記効果(1b)で述べた事例によれば、方向切換弁9は位置SL は無くともバケット用油圧シリンダ4aを伸長できる。ところが上記効果(1b)で述べた事例のままでは、第1位置S1(短縮側)では問題無いものの、第2位置S2(伸長側)において、第1ポートP1の高圧油PH がオリフィス6A4を介して第3ポートP3に常時流れるようになるため、オリフィス6A4前後において圧力損失が生ずる。さらにバケット用油圧シリンダ4aの伸長がピストン4a1の両受圧面積差に基づくため、バケット用油圧シリンダ4aの伸長力も低下する。ところが上記制御例(15)〜(18)によれば、第2開閉弁10を用いるものの、オリフィス6A4やピストン4a1の両端の受圧面積差を全く用いていないため、効率や作用力の低下が無い。
【0038】第2実施例を図5〜図8に示す。尚、第2実施例は上記第1実施例と比較し、例機(油圧ショベル)、スプール6A2、孔6A3、小、大内径室Rs1、RL1、第1〜第3ポートP1〜P3、バケット用油圧シリンダ4a、油圧ポンプ7、作動油タンク8、方向切換弁9及び第2開閉弁10等は同じである。従って同一要素には同一符号を附して重複説明は省略し、相違点を中心に以下説明する。相違点は例えば第3、第4開閉弁14、15が加設された点、第1開閉弁11Aが第1開閉弁11Bに代わった点、オリフィス6A4がオリフィス6A6に代わった点等である。詳しくは次の通り。
【0039】第2実施例の概略は次の通り。図5に示す通り、方向切換弁9のポートP21と第2開閉弁10の一次側との間に第3開閉弁14を接続し、方向切換弁9のポートP22と三方弁6Bの第3ポートP3との間に第4開閉弁15を接続してある。第3、第4開閉弁14、15は共にソレノイド式の3ポート2位置開閉弁である。第3開閉弁14はポートP21と第2開閉弁10の一次側及びバケット用油圧シリンダ4aのヘッド側とを連通させると共にポートP21と三方弁6Bの第2ポートP2とを遮断する右位置と、その逆の左位置とを有する。一方、第4開閉弁15は第2開閉弁10の一次側及びバケット用油圧シリンダ4aのヘッド側とを連通させると共にポートP22と三方弁6Bの第3ポートP3とを遮断する右位置と、その逆の左位置とを有する。従って三方弁6Bの第1ポートP1は第2開閉弁10の二次側に接続され(第1実施例と同じ)、第3ポートP3は第4開閉弁15の二次側に接続される。一方、第2ポートP2はバケット用油圧シリンダ4aのボトム側に接続される(第1実施例と同じ)と共に、上記の通り第3開閉弁14の二次側に接続される。三方弁6B自体は、スプール6A2(第1実施例と同じ)と、パイロット油圧式の第1開閉弁11Bとを有する。詳しくは次の通り。
【0040】第1開閉弁11Bは、同図5に示す通り、スプール6A2の大内径室RL1と第3ポートP3とをパイロット油圧によって連通又は遮断させると共に、遮断時に大内径室RL1を第2ポートP2に連通させる第2スプール6A5をハウジング6A1内に有する三方弁である。尚、大内径室RL1と第1開閉弁11Bとの間には各種内径のオリフィス6A6を交換自在に設けてある。第2スプール6A5は小外径の左端部及び大外径の右端部を有する。一方、ハウジング6A1も小内径の左端部及び大内径の右端部を有すると共に第2スプール6A5よりも長い第2孔6A7を有し、第2孔6A7の両端は閉塞してある。そして第2孔6A7に第2スプール6A5を内嵌してある。つまり第2スプール6A5は第2孔6A7よりも短いため、第2孔6A7内で左右方向へ摺動自在である。またハウジング6A1は第2スプール6A5の左端面との間に第2スプール6A5の摺動によって拡大縮小自在な小内径室Rs2を有し、右端面との間に第2スプール6A5の摺動によって拡大縮小自在な大内径室RL2を有する。小内径室Rs2は第1ポートP1に連通する。大内径室RL2は第2ポートP2に連通する。一方、孔6A3に内嵌されたスプール6A2の左端面の小内径室Rs1は第1ポートP1に連通する。またスプール6A2の右端面の大内径室Rs1はオリフィス6A6を経て第2スプール6A5の側面に接続し、第2スプール6A5が左に摺動したとき第3ポートP3に連通し、一方、第2スプール6A5が右に摺動したとき大内径室RL2を経て第2ポートP2に連通する。以下、スプール6A2と第2スプール6A5の摺動を図5、図6を参照し説明する。
【0041】尚、第2〜第4開閉弁10、14、15は、スイッチ13に設けた制御器13aから駆動電流Ib,Ic,Id を受ける。第2開閉弁10は駆動電流Ib を受けて閉じ、切れて開く(第1実施例と同じ)。第3開閉弁14は駆動電流Ic を受けて左位置、切れて右位置に切り換わる。第4開閉弁15は駆動電流Id を受けて右位置、切れて左位置に切り換わる。。即ち、【0042】(21)図5に示す通り、オペレータが方向切換弁9を位置SR にし、かつスイッチ13をONにする。スイッチ13がONになると、制御器13aは駆動電流Ib,Ic,Id を切り、同図5に示す通り、第2開閉弁10を開き、第3開閉弁14を右位置にし、第4開閉弁15を左位置にする。このようになると、油圧ポンプ7からの高圧油PH は、同図5に示す通り、方向切換弁9の位置SR と第3開閉弁14とを経てバケット用油圧シリンダ4aのヘッド側に流入すると共に、第2開閉弁10を経て三方弁6Bの第1ポートP1に流入する。以下、図6を併せ参照し説明する。
【0043】(22)図6(a)に示すように、仮にスプール6A2が左に位置し(第1位置S1)、第2スプール6A5が右に位置しているとすると、バケット用油圧シリンダ4aのヘッド側に流入した高圧油PH がピストン4a1を右へ押し、ボトム側の油を第2、第3ポートP1、P3と、第4開閉弁15と、方向切換弁9の位置SR とを経て作動油タンク8に戻す。このためバケット用油圧シリンダ4aは短縮する。尚このとき、第1ポートP1の高圧油PH は各小内径室Rs1、Rs2に充満し、両スプール6A2、6A5を右方向へ付勢する。一方、大内径室RL2には低圧の第2ポートP2の油圧が作用している。このため第2スプール6A5は小内径室Rs2の高圧油PH によって右位置を維持する。従って大内径室RL1が第2スプール6A5の側面とを経て低圧の第3ポートP3と連通し、スプール6A2を直ちに右へ(第2位置S2へ)摺動させようとする。ところが大内径室RL1と第2スプール6A5との間にオリフィス6A6が介在するため、スプール6A2の右への摺動(第1位置S1から第2位置S2への切り換わり)は緩慢となる。従ってこの緩慢な間、バケット用油圧シリンダ4aは短縮し続ける。
【0044】(23)スプール6A2が右に摺動完了して図6(b)の状態(第2位置S2)になると、第1、第2ポートP1、P2が連通し、バケット用油圧シリンダ4aのヘッド側とボトム側とが互いに連通する。そしてヘッド側とボトム側との受圧面積差によってバケット用油圧シリンダ4aは伸長する。このとき小内径室Rs2には第1ポートP1の高圧油PH が直接作用し、大内径室RL2には第1ポートP1の高圧油PH が第2ポートP2を経て作用しているから、第2スプール6A5の受圧面積差によって第2スプール6A5は、図6(c)に示すように、直ちに左に摺動する。
【0045】(24)図6(c)に示すようにスプール6A5が左に摺動完了すると、大内径室RL1に第2ポートP2の高圧油PH が大内径室RL2を経て流入し、スプール6A2を左へ(第1位置S1へ)摺動させようとする。ところが大内径室RL1と第2スプール6A5との間にオリフィス6A6が介在するため、スプール6A2の左への摺動(第2位置S2から第1位置S1への切り換わり)は緩慢となる。従ってこの緩慢な間、バケット用油圧シリンダ4aは伸長し続ける。
【0046】(25)そして図6(d)に示すようにスプール6A2は右に摺動完了すると(第1位置S1)、バケット用油圧シリンダ4aは再び短縮し始める。このとき同図6(d)に示すように、第2スプール6A5は当初左に位置しているが、大内径室RL2が低圧PL の第2ポートP2に連通しており、かつ小内径室Rs2が降圧PH の第1ポートP1に連通しているため、高圧油PH が第2スプール6A5に作用し、第2スプール6A5を左へ摺動させ、上記(22)の状態(図6(a)の状態)へ移行させる。
【0047】上記第2実施例によれば、次のような効果を奏する。
【0048】(2a)上記(22)〜(25)のサイクルを経ることにより、バケット用油圧シリンダ4aは自動的に伸縮を繰り返す。尚、上記サイクルの説明は、動作(22)の図6(a)の状態から始めたが、上記(22)〜(25)はサイクル動作であるため、(22)〜(25)のどの状態から始めてもバケット用油圧シリンダ4aは自動的に伸縮を繰り返すことになる。
【0049】(2b)オリフィス6A6は交換自在である(実際は、前記図5、図6に示すように、ハウジング6A1を分割式とし、異なる内径のオリフィス6A6を交換自在としてある)。従って内径が異なるオリフィス6A6を多種準備しておくことにより、バケット用油圧シリンダ4aの伸縮サイクルを自在に変更できる。
【0050】尚、第2実施例も第1実施例と同様にバケット用油圧シリンダ4aを通常の伸縮シリンダのように制御自在としてある。詳しくは次の通り。
【0051】オペレータがスイッチ13をONからOFFに切換えると、図7に示すように、制御器13aは駆動電流Ib,Ic,Id を発生し、第2開閉弁10を閉じ、第3開閉弁14を左位置に切換え、かつ第4開閉弁15を右位置に切り換える。即ち三方弁6Bの切り換わり機能は次のようにして失われると共に、バケット用油圧シリンダ4aを通常の伸縮シリンダのように制御自在にできる。
【0052】(25)オペレータが方向切換弁9を、同図7に示すように、位置SR にすると、油圧ポンプ7からの高圧油PH は方向切換弁9の位置SR と、第4開閉弁14と、三方弁6Bの第2ポートP2とを経てバケット用油圧シリンダ4aのボトム側に流入し、ヘッド側の油を第4開閉弁15と、方向切換弁9の位置SR とを経て作動油タンク8にドレンする。従ってバケット用油圧シリンダ4aは伸長する。
【0053】(26)図示しないがオペレータが方向切換弁9を位置SL に切換えると、油圧ポンプ7からの高圧油PH は方向切換弁9の位置SL と。第4開閉弁15とを経てバケット用油圧シリンダ4aのヘッド側に流入し、ボトム側の油を三方弁6Bの第2ポートP2と、第3開閉弁14と、方向切換弁9の位置SL を経て作動油タンク8にドレンする。従ってバケット用油圧シリンダ4aは短縮する。
【0054】(27)図示しないがオペレータが方向切換弁9を位置SN に切換えると、油圧ポンプ7からの油はポートP11、P12を経て作動油タンク8にドレンし、バケット用油圧シリンダ4aの油はポートP21、P22によって閉塞される。従ってバケット用油圧シリンダ4aは停止する。
【0055】以下、他の実施例を項目列記する。
【0056】(1)上記実施例では、例機を油圧ショベルとし、かつそのバケット用油圧シリンダ4aに適用したが、例機はホイールローダ、ブルドーザ、フィーダ、プレス機械等でも構わない。要するに往復動作を繰り返すアクチュエータを搭載する機械であればよい。またアクチュエータは、上記実施例のバケット用油圧シリンダ4aのように油圧式である必要はなく、水圧等の液圧、空圧等の気圧でも構わない。要するに往復動作を繰り返すアクチュエータであればよい。またアクチュエータは、上記実施例のバケット用油圧シリンダ4aのようにストローク式である必要もなく、油圧モータのように回転式等でも構わない。この回転モータはフィーダ等では良く採用される方式である。
【0057】(2)上記実施例では、第2〜第4開閉弁10、14、15をソレノイド式としたが、マニュアル式であっても構わない。
【0058】(3)上記実施例では、方向切換弁9を4ポート3位置切換弁としたが、上記実施例の作用効果を奏するものであるならば、4ポート3位置切換弁に限定されない。
【0059】(4)上記実施例では「三方弁6A、6Bの切換え動作時、油圧ポンプ7からの高圧油PH がバケット用油圧シリンダ4aのヘッド側に常時供給される構成」としたが、圧力シリンダが例えば前記図9(b)のバネ油圧形の場合は、バネの付勢力が上記構成に代わるため、この場合は、上記構成は無くてもよい。
【0060】尚、以上の各実施例から把握できる各種代表的構成及び夫々の作用効果は前記段落番号〔0008〕〜〔0020〕の通りであるから、重複説明は省略する。
【出願人】 【識別番号】000001236
【氏名又は名称】株式会社小松製作所
【識別番号】000184632
【氏名又は名称】小松ゼノア株式会社
【出願日】 平成10年(1998)4月17日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】松澤 統
【公開番号】 特開平11−304023
【公開日】 平成11年(1999)11月5日
【出願番号】 特願平10−124291