| 【発明の名称】 |
チェック弁及び回転シリンダ構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】吉田 伸
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| 【要約】 |
【課題】収容スペ−スの小さい小径の回転シリンダ構造にも適用できるチェック弁を提供することにある。
【解決手段】ケ−シング21内側長手中間部に弁座21aを設け、弁体23の開閉本体部23aには前記弁座21aを貫通して前方へ伸びる弁開閉作用軸部23bが突設されている。その弁開閉作用軸部23bと軸線方向位置を重ねてバネ24を介在させ、そのバネによって弁開閉作用軸部23bを介して弁体23の開閉本体部23aを弁座21aに圧接させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ケーシングの内側に設けた弁座に対して付勢部材により圧接する弁体を備え、弁座より前記付勢部材による付勢方向にある圧流体入口から流入する圧流体により前記弁体を押し開くチェック弁において、弁体を弁座に圧接する開閉本体部と開閉本体部から圧流体入口側へ伸びる弁開閉作用軸部とから構成し、弁開閉作用軸部と軸線方向位置を重ねて前記付勢部材を設け、ケーシングには、前記付勢部材と軸線方向位置を重ねて弁体の軸線方向と直交する方向に圧流体入口を開口して成ることを特徴とするチェック弁。 【請求項2】 軸線方向移動可能に配置され、弁体による弁閉じ状態を強制解除可能なパイロット用のプランジャに弁開閉作用軸部先端が軸線方向に対峙している請求項1記載のチェック弁。 【請求項3】 ケーシング外周には、前記圧流体入口より幅広の環状溝が形成され、該環状溝に圧流体入口が開口している請求項1または2記載のチェック弁。 【請求項4】 回転自在に支持されたシリンダ本体のシリンダ室にピストンを軸方向移動可能に組み込み、そのピストンで区画されるシリンダ室と圧流体の給排ポートとを流路で連通し、シリンダ本体には、前記流路の途中にピストン回転軸線と直交してリリーフ弁とチェック弁とを対向配置し、該チェック弁はパイロット用のプランジャと対峙している回転シリンダ構造において、前記チェック弁を請求項2または3記載のチェック弁構造としたことを特徴とする回転シリンダ構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、チェック弁の新規な構造及び、そのチェック弁を内蔵する回転シリンダ構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のチェック弁構造として、回転シリンダのシリンダ本体の、ピストン回転軸線と直交する横孔にリリーフ弁とチェック弁を設けたものがある。これによれば、リリーフ弁と軸線を一致してチェック弁が設けてあり、そのチェック弁は、前後のシリンダ室から圧流体を排出するために、チェック弁の弁体を強制的に押し開くプランジャと対峙している。プランジャは弁体先端に向けて本体部から長い弁開閉作用軸部を突出している。上記した各部材は、リリーフ弁側から、バネ、弁体、弁座、そして、パイロット用のプランジャという順に軸線方向に並んでいる(特開平9−1408号参照)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記回転シリンダにおいては、周知のリリーフ弁の弁体は、バネにより弁座との間を開閉するものであって、横孔に入れ込んだリリーフ弁の弁体が、ピストン回転中心を通り横孔の軸線と直交する直径方向のピストン中心線から横孔の軸線方向位置において離れていて、ピストン中心線からの距離が最短でないので、弁体やバネに発生する遠心力がリリーフ弁のリリーフ機能に影響を与えており、甚だしい場合には、その遠心力を押さえるために、回転シリンダ自体の回転、即ち、回転シリンダに接続される主軸回転を低く押さえる必要があった。これを解決するには、リリーフ弁の弁体を前記ピストン中心線により近づけ、回転シリンダの回転によるリリーフ弁の弁体やバネに与える遠心力の影響を極力小さくすることが必要である。 【0004】ところが、上記従来の構造によるチェック弁では、リリーフ弁側から、バネ、弁体、弁座という順に軸線方向に並んでおり、リリーフ弁の弁体位置を横孔内でピストン中心線にできるだけ近い位置とすると、チェック弁と対峙しているパイロット用のプランジャの後端部がシリンダ本体の外周により近づくことになり、収容スペースの少ない小径のシリンダ本体には適用できない欠点があった。そこで、本発明の課題は、パイロット用のプランジャと組み合わせた場合の全体の短寸化にあり、特に、収容スペースを小さくできて、小径の回転シリンダ構造にも適用できるものを提供することにある。また本発明の他の課題は、チェック弁の圧流体入口に接続される流路位置が、多少ずれていても、適用可能なチェック弁を提供することにある。また、本願では、リリーフ弁とチェック弁とをピストン回転軸線と直交する横孔に入れ込んで成る回転シリンダ構造において、チェック弁構造に前記チェック弁構造を採用して、リリーフ弁の弁体をよりピストン中心線に近づけることができる回転シリンダ構造を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題解決のため、本願はケ−シングの内側に設けた弁座に対して付勢部材により圧接する弁体を備え、弁座より前記付勢部材による付勢方向にある圧流体入口から流入する圧流体により前記弁体を押し開くチェック弁において、弁体を弁座に圧接する開閉本体部と開閉本体部から圧流体入口側へ伸びる弁開閉作用軸部とから構成し、弁開閉作用軸部と軸線方向位置を重ねて前記付勢部材を設け、ケ−シングには、前記付勢部材と軸線方向位置を重ねて弁体の軸線方向と直交する方向に圧流体入口を開口して成る。 【0006】軸線方向移動可能に配置され、弁体による弁閉じ状態を強制解除可能なパイロット用のプランジャに弁開閉作用軸部先端が軸線方向に対峙している。ケ−シング外周には、前記圧流体入口より幅広の環状溝が形成され、該環状溝に圧流体入口が開口している。 【0007】また、本願回転シリンダ構造は、回転自在に支持されたシリンダ本体のシリンダ室にピストンを軸方向移動可能に組み込み、そのピストンで区画されるシリンダ室と圧流体の給排ポ−トとを流路で連通し、シリンダ本体には、前記流路の途中にピストン回転軸線と直交してリリ−フ弁とチェック弁とを対向配置し、該チェック弁はパイロット用のプランジャと対峙している回転シリンダ構造のチェック弁を上記チェック弁構造としたことを特徴とする。 【0008】 【発明の実施の形態】実施の形態について図面を参照して説明する。図1〜3において、回転シリンダ1のシリンダ本体2は、ディストリビュ−タシャフト3の前端面3aを椀形状のロッドカバ−4が塞いで構成され、その内側にシリンダ室5を形成し、シリンダ室5にピストン6が軸方向移動可能に嵌装してある。シリンダ室5はピストン6により前後のシリンダ室5a,5bに区画されている。そして、ピストン6にはシリンダ本体2との相対回転を規制する規制ピン7を固着している。前記ディストリビュ−タシャフト3の細径としてある後軸部3bには、一対の軸受8を介してディストリビュ−タ9が相対回転自在に支持されている。ディストリビュ−タ9の両端に嵌め込まれた軸受8の前側のものは、ディストリビュ−タシャフト前部後面3cに当接し、後側の軸受8はディストリビュ−タシャフト後端面3dに固着されたエンドキャップ10に当接している。そのディストリビュ−タ9の円筒外周部を、ドレンを回収するためのハウジング11に設けた環状支持孔11aに相対回動できるように嵌め込み、ディストリビュ−タ後端面9aを環状支持孔11aの端面11bに当接している。ディストリビュ−タ9は図示しないボルトを介して回り止めされている。 【0009】上記ディストリビュ−タ9には、前後のシリンダ室5a,5bへ圧流体を給排するために2つの環状溝12,13が設けてある。各溝12,13は、ハウジング11外周に円周方向と軸方向の位相を違えて、互いに干渉しないように設けた図示しない一対の給排ポ−トと夫々連通し、給排ポ−トは流体供給源に図示しないホ−スを介して接続される。更に各溝12,13は、ディストリビュ−タシャフト後軸部3bに設けた流路14,15を介してディストリビュ−タシャフト3前部に装着された後述するチェック弁16とリリ−フ弁17に夫々連通している。流路14は、途中2分岐して一方の流路14aが図2において上側のチェック弁16に接続し、他方の流路14bは図2において下側のパイロット用のプランジャ18に接続している。流路15も同様に2分岐して、一方の流路15aが図2において下側のチェック弁16に接続し、他方の流路15bは図2において上側のパイロット用のプランジャ18に接続している。更に、図2において上側のチェック弁16は、ロッドカバ−4に設けた流路19を介して前側シリンダ室5aと連通し、下側のチェック弁16はディストリビュ−タシャフト3に設けた流路20を介して後側シリンダ室5bと連通している。 【0010】上記チェック弁16について詳細に説明する。ケ−シング21内側長手中間部に弁座21aを設け、弁座21aから後方(後述のリリ−フ弁17側)に圧流体出口16aを開口している。又、弁座21aから前方(パイロット用のプランジャ18側)には段付孔22が設けてある。圧流体出口16aには、弁体23の開閉本体部23aが挿入され、その開閉本体部23aからは、弁座21aを貫通して前方(パイロット用のプランジャ18側)に伸びる弁開閉作用軸部23bが突設されている。弁体23の弁開閉作用軸部23b先端のフランジ部23cと弁座21aの間には弁開閉作用軸部23bと軸線方向位置を重ねてバネ(付勢部材)24を介在させ、そのバネ24の前方へ伸びようとする力によって弁開閉作用軸部23bを介して開閉本体部23aを弁座21aに圧接させる。バネ24のバネ力は圧流体が設定圧以下の時に開閉本体部23aを弁座21aに圧接させるように設定されている。 【0011】チェック弁16の圧流体入口16bは、段付孔22の小径部22aにおいて弁体23の軸線方向と直交する方向に開口している。その圧流体入口16bを中間に挟んで圧流体入口16bの開口径より幅広の環状溝25がケ−シング21外周に形成されている。この環状溝25を設けたことにより、圧流体入口16bに接続する流路14a,15aがチェック弁16の軸方向にずれて設けられても圧流体を供給することができる。チェック弁16の弁体23による弁座21aへの弁閉じ状態を解除するパイロット用のプランジャ18は、チェック弁16の弁開閉作用軸部23b先端と軸線方向に対峙して配置される。そのパイロット用のプランジャ18は、ケ−シング部材26に軸線方向移動可能に嵌装され、プランジャ18前部には弁体23に当接させる弁体開放突起18aが突出している。チェック弁16の弁体23が弁座21aを貫通して設けられているので、弁体開放突起18aが極めて短くて済み、このことはプランジャ18の軸方向長さを従来より格段に短くしている。 【0012】回転シリンダ1のディストリビュ−タシャフト3前部においてピストン回転軸線Aと直交するように貫通した横孔27を設け、その横孔27はピストン回転軸線Aを挟む対称な位置に設けられている。その横孔27にリリ−フ弁17と上記チェック弁16を対向するように装着する。リリ−フ弁17の弁体17aがピストン中心線Bにできるだけ近い位置(本実施例ではピストン中心線BからT位置)になるようにカラ−28を介して位置決めピン29で配置している。チェック弁16前方には上記したパイロット用のプランジャ18が備えられている。横孔27はパイロット用のプランジャ18の後方がストッパ30で塞がれて、そのストッパ30にはプランジャ18に連通する流路31を設けている。 【0013】この構成では、従来プランジャから大きく突出していた弁開閉作用軸部をチェック弁16の弁体23に設け、バネ24とその弁開閉作用軸部23bとが軸線方向位置を重ねて配置されているために短くなったパイロット用のプランジャ18と組み合わせた時の全体の長さが短くなる。よって、リリ−フ弁17の弁体17aを回転シリンダ1のピストン中心線Bに近い位置に配置しても、チェック弁16とパイロット用のプランジャ18をシリンダ本体2の限られたスペ−スに装着することが容易である。更に、前記チェック弁を用いることで、リリ−フ弁17の弁体17aを従来よりもピストン中心線Bの近くに配置できるため、回転シリンダ1の回転によるリリ−フ弁17の弁体17aやバネ17bに与える遠心力が小さくなり、リリ−フ機能への影響が小さくなる。 【0014】回転シリンダ1は、前側シリンダ室5aに圧流体が流路14a,19を介して供給されてピストン6が図1において左側に移動する。後側シリンダ室5bの圧流体は流路14bを介してパイロット用のプランジャ18が図2において左側へ移動させられるので、流路20,15aを介して排出される。ピストン6の左行きで、例えば図示しないチャックの爪を閉側に移動させる。また、後側シリンダ室5bに圧流体が流路15a,20を介して供給されてピストン6が図1において右側に移動する。前側シリンダ室5aの圧流体は流路15bを介してパイロット用のプランジャ18が図2において右側へ移動させられるので、流路19,14aを介して排出される。ピストン6の右行きにより、例えば図示しないチャックの爪を開側に移動させる。 【0015】 【発明の効果】以上のように本願発明によれば、プランジャと組み合わせて用いる場合に、全体の軸方向長さが、付勢部材と弁開閉操作用軸部が重なっていることで、それらが重なっていない従来と比べて短くなり、全体の短寸化をはかることができる。その結果、小さな収容空間内に収めることができて、小型の回転シリンダ構造に適用可能となる。また、ケーシング外周に環状溝を設けたので、圧流体入口につながるシリンダ本体側の流路の位置が、チェック弁に対して軸方向に多少ずれていても、何ら不都合なく連通でき、開口位置の異なる各種の回転シリンダ構造に兼用できる。 【0016】また、本願の回転シリンダ構造では、リリーフ弁の弁体を、より回転シリンダの回転中心に近づけることができ、これによって、リリーフ弁の弁体やバネに作用する遠心力の影響を押さえて、リリーフ弁のリリーフ機能を確実に維持できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000241588 【氏名又は名称】豊和工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月17日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−230387 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−52725 |
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