| 【発明の名称】 |
弁装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】風間 史郎
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| 【要約】 |
【課題】弁装置の切り替えにより流れが遮断されることがない弁装置を提供する。
【解決手段】流路1a,1b,1cを有する本体1、前記流路相互間を連通する連通部3bを変位して流路1a,1b間の流通状態と流路1a,1c間の流通状態とを切り替える弁体3を備え、弁体3と本体1とで形成される流路は、弁体3の連通部3bが変位して流路1a,1b間の流通状態と流路1a,1c間の流通状態とを切替える途中の任意の位置において、本体1の流路1b,1cをまたがるよう構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも第1の流路,第2の流路および第3の流路を有する本体、前記流路相互間を連通する連通部を変位して前記第1および第2の流路間の流通状態と前記第1および第3の流路間の流通状態とを切り替える弁体を備え、前記弁体と本体とで形成される流路は、弁体の連通部が変位して前記第1および第2の流路間の流通状態と前記第1および第3の流路間の流通状態とを切替える途中の任意の位置において、前記本体の第2および第3の流路をまたがるよう構成したことを特徴とする弁装置。 【請求項2】 弁体の連通部が変位して第1および第2の流路間の流通状態と第1および第3の流路間の流通状態とを切替える途中の任意の位置において、前記第2および第3の流路をまたがりながら形成される各々の連通流路での連通断面積の合計が常に一定になるよう構成したことを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、切換弁や混合弁などの各種の弁構造およびそれを用いた弁装置に関する。 【0002】 【従来の技術】水または空気などの流体の配管系に備える弁装置として、円筒体または円錐等の弁体を本体内に回転可能に配置し、本体に設けた流路と弁体に設けた流路を一致させ貫通させることにより流路とし、また本体に設けた流路に弁体の流路を一致させないことにより流路を遮断し切り替えるプラグバルブ等が広く利用されている。 【0003】図4a),図4b)および図4c)は、従来の弁装置の構造と動作をあらわす概略図である。図において、1は円筒側面に90度ずつの間隔をおいて流路1a,1b,1cを備えた略円筒状の本体であり、2は略円筒状の弁体で、内部でL字状に連通する流路を備え、別途作動手段(図示せず)により図中矢印R方向に回転可能に前記本体1に配設されている。このような弁装置は、たとえば湯水混合弁や切換弁などにも適用され、弁体が回転してその回転角度によって一方の流路を遮断しもう一方の流路を設けるというような切換えを行うことが構造面での一つの特徴である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】図4において、次に動作についての説明を交えて、従来の不具合点について説明をする。図4a)の状態においては、本体1の流路1aから流体を流入させると、図中矢印α方向の矢印に沿って流路1bに達する。 【0005】次に、弁体2を矢印R方向に90度回転させて流路を切り替えるが、その途中の状態が図4b)である。図4b)の状態では、それまで流路1aより流入していた流体の流れは弁体2によってせき止められ、図中矢印α’でとまってしまう。このとき流路1aは当然流れが遮断されているため流量0の状態であり、ポンプなどの循環機器(図示せず)を使用している場合、負荷を与えてしまい、寿命や性能の劣化などの不具合をもたらす。 【0006】次に、さらに弁体2を矢印R方向に回転させ完全に切り替え動作を完了したものが図4c)であり、流路は図の矢印α方向から本体1の流路1cを出たβ方向と切り替わることとなる。 【0007】一般には、これらの切り替え動作では前記循環機器は停止させてから行うことが、前述の不具合を抑制できることが知られている。ただし、その方法では、「ポンプ停止」→「切替弁動作」→「ポンプ運転再開」と操作のステップを踏むことになりそれだけ所望の切り替え後の流路への流体の流入が遅れ、例えば2つのノズルから交互にジェット水流を出したいようなジャグジーバスなどでは、切り替えのたびに運転が一時停止することになり連続した流れを得ることが困難であった。また、この解消のために例えば2つのノズルに対し独立してポンプなどの循環手段を設ける、あるいは2つを並列につなぎ倍の能力のポンプを使用するなどした場合、ポンプが大型化しかつコストアップとなるなどの不具合点があった。 【0008】この発明は、流路の切り替えにより流れが遮断されない弁装置を得ようとするものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】第1の発明に係る弁装置では、少なくとも第1の流路,第2の流路および第3の流路を有する本体、前記流路相互間を連通する連通部を変位して前記第1および第2の流路間の流通状態と前記第1および第3の流路間の流通状態とを切り替える弁体を備え、前記弁体と本体とで形成される流路は、弁体の連通部が変位して前記第1および第2の流路間の流通状態と前記第1および第3の流路間の流通状態とを切替える途中の任意の位置において、前記本体の第2および第3の流路をまたがるよう構成したものである。 【0010】第2の発明に係る弁装置では、弁体の連通部が変位して第1および第2の流路間の流通状態と第1および第3の流路間の流通状態とを切替える途中の任意の位置において、前記第2および第3の流路をまたがりながら形成される各々の連通流路での連通断面積の合計が常に一定になるよう構成したものである。 【0011】 【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明の実施の形態について、以下、図面にしたがってその作用とともに説明する。図1は、この発明による水用開閉弁装置の実施の形態の説明図で、前述従来例の図4と同一視点から見た図である。図において、従来例と同一符号は、同一部分または相当部分を示すものである。図において、1は本体、1aは第1の流路、1bは第2の流路、1cは第3の流路、3は回転の中心軸3a(図示せず)を備え、本体1に回転自在に配設される弁体である。この弁体3には流路を形成する連通部3bが設けられている。 【0012】次に、上記構成での作用について説明する。図1a)の状態においては本体1の流路1aから流体を流入させると、図中矢印α方向の矢印に沿って流路1bに達する。 【0013】ここで、弁体3を矢印R方向に90度回転させて流路を切り替えるが、その途中の状態が図1b)である。図1b)の状態では、それまで流路1aより流入していた流体の流れは弁体3の連通部3bによって流路1b,1c方向へ分配され、流路1b方向の流れαと流路1c方向の流れβとなる。このとき、流路1aは当然流れが遮断されていないため流量が確保され、ポンプなどの循環機器(図示せず)を使用している場合、流路を遮断すること無く流れが途切れないので負荷を与えることがなく、寿命や性能の劣化などの不具合をもたらすことがない。 【0014】次に、さらに弁体3を矢印R方向に回転させ完全に切り替え動作を完了したものが図1c)であり、流路は図の矢印α方向から本体1の流路1cを出たβ方向と切り替わることとなる。 【0015】実施の形態1では、少なくとも3個の流路1a,1b,1cを有する本体1と、回転位置を変更して流路相互間の流通状態を切替える弁体3とを備えた弁装置において、前記弁体3と本体1とで形成される流路は、弁体3が回転して流通状態を切替える途中の任意の位置において、前記本体の変更前後の出口流路1b,1cをまたがるよう構成したものである。すなわち、少なくとも第1の流路1a,第2の流路1bおよび第3の流路1cを有する本体1、前記流路相互間を連通する連通部3bを変位して前記第1および第2の流路1a,1b間の流通状態と前記第1および第3の流路1a,1c間の流通状態とを切り替える弁体3を備え、前記弁体3と本体1とで形成される流路は、弁体3の連通部3bが変位して前記第1および第2の流路1a,1b間の流通状態と前記第1および第3の流路1a,1c間の流通状態とを切替える途中の任意の位置において、前記本体1の第2および第3の流路1b,1cをまたがるよう構成したものである。 【0016】この実施の形態1によれば、弁装置の切り替えにより流れが遮断されることがないため、ポンプなどの循環機器を使用している場合、切り替えによる一次的な流路遮断による流量0状態が無いため連続動作においても負荷を与えることがなく、寿命や性能の劣化などの不具合をもたらすことがない。具体的には、従来の流路切り替えで一般に行われていた、「ポンプ停止」→「切替弁動作」→「ポンプ運転再開」と操作のステップを踏む必要がなくそれだけ所望の切り替え後の流路への流体の流入がスムーズに行え、例えば2つのノズルから交互にジェット水流を出したいようなジャグジーバスなどでは、切り替えのたびに運転が一時停止することがなく連続した流れを得ることができる。また、従来の不具合解消のために例えば2つのノズルに対し独立してポンプなどの循環手段を設ける、あるいは2つを並列につなぎ倍の能力のポンプを使用するなどの必要が無く、ポンプが大型化しかつコストアップとなるなどの不具合の発生もない。 【0017】実施の形態2.この発明の他の実施の形態として、以下、図面にしたがってその作用とともに説明する。図2,図3は、この発明による水用開閉弁装置の実施の形態の説明図で、図2は本実施の形態による弁装置の斜視図、図3a),図3b),図3c)および図3d)は斜視図2中矢印L方向から見た「矢視L」を基本とし、それぞれ弁体3の動作角度状態の違いによりa)からd)の4タイプに分けてあり、かつ、各々の動作状態で流路1cおよび1b側から見た弁体3と本体1とで形成される流路断面を図示した付属図を右記した動作説明図である。図2,図3において,従来例と同一符号は、同一部分または相当部分を示すものである。 【0018】図において、3は回転の中心となる回転軸3aを備え、本体1に回転自在に配設される弁体である。また、1dは本体1の蓋である。 【0019】次に,上記構成での作用として、以下動作を含めて説明する。図2,図3において、流路1a,1b,1cが本体1の側面に90度の間隔をおいて形成され、かつ弁体3は回転軸3aを通る直径線分で切り取られた略半円状断面の円筒形状であるので、図3a)において流路1aと流路1bが連通部3bによって連通するような弁体3の位置では、流路1b側からは弁体3の平面部分が見え、流路1aと連通状態であると同時に流路1c側から見ると弁体3の円筒側面部分が流路1cを流路1aに対して遮断する状態になっている。 【0020】次に、弁体3が回転軸3aを中心に図中矢印R方向にわずかに回転した状態が図3b)である。この状態では、それまで完全に連通状態であった流路1b側の下部に弁体3の円筒方向の壁面が現れ流路1bの一部を遮断すると同時に流路1c側ではそれまで遮断していた弁体3の円筒部が下方へ移動し弁体3の連通部3bによって流路が形成され始める。この時、流路1b側と流路1c側の流路の合計断面積は図3a)の状態と一致する。 【0021】続いて、前記図3b)の状態からさらに弁体3が回転軸3aを中心に図中矢印R方向に回転し、弁体3の平面部分が水平になった状態が図3c)である。この状態では、流路1b側の下部に現れ始めた弁体3の円筒方向の壁面がさらに上昇し流路1bの半分を遮断すると同時に流路1c側ではそれまで遮断していた弁体3の円筒部が下方へ移動し形成される流路が全流路の半分となる。この時も、流路1b側と流路1c側の流路の合計断面積は図3a)の状態と一致する。 【0022】続いて、前記図3c)の状態からさらに弁体3が回転軸3aを中心に図中矢印R方向に回転した状態が図3d)である。この状態では、流路1b側の下部に現れた弁体3の円筒方向の壁面がさらに上昇し流路1bの大部分を遮断すると同時に流路1c側ではそれまで遮断していた弁体3の円筒部が下方へ移動し形成される流路が全流路の大部分の状態となる(図では概略、図3b)と図3d)は逆転状態となる)。この時も、流路1b側と流路1c側の流路の合計断面積は図3a)の状態と一致する。このように、任意の切り替え状態において、その切り替え中での全流路断面積が一致する。 【0023】実施の形態2では、実施の形態の1で、流通状態を切替える途中の任意の位置において、前記変更前後の流路1b,1cをまたがりながら形成される各々の出口流路1b,1cの合計断面積が常に一定になるよう構成したものである。すなわち、弁体3の連通部3bが変位して第1および第2の流路1a,1b間の流通状態と第1および第3の流路1a,1c間の流通状態とを切替える途中の任意の位置において、前記第2および第3の流路1b,1cをまたがりながら形成される各々の連通流路での連通断面積の合計が常に一定になるよう構成したものである。 【0024】この実施の形態2によれば、実施の形態2の特有の効果として、前記実施の形態1の効果とまったく同一効果を奏するだけでなく、任意の切り替え状態において、その切り替え中での全流路断面積が一致するため、さらに流路の切り替えがスムーズとなる。 【0025】 【発明の効果】第1の発明によれば、弁装置の切り替えにより流れが遮断されることがないため、ポンプなどの循環機器を使用している場合、切り替えによる一次的な流路遮断による流量0状態が無いため連続動作においても負荷を与えることがなく、寿命や性能の劣化などの不具合をもたらすことがない。また、従来の不具合解消のために例えば2つのノズルに対し独立してポンプなどの循環手段を設ける、あるいは2つを並列につなぎ倍の能力のポンプを使用するなどの必要が無く、ポンプが大型化しかつコストアップとなるなどの不具合の発生もない。 【0026】第2の発明によれば、その特有の効果として、前記第1の発明の効果とまったく同一効果を奏するだけでなく、任意の切り替え状態において、その切り替え中での全流路断面積が一致するため、さらに流路の切り替えがスムーズとなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006013 【氏名又は名称】三菱電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月19日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】宮田 金雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−230385 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−37142 |
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