| 【発明の名称】 |
多分岐バルブ |
| 【発明者】 |
【氏名】三浦 俊之
【氏名】斎藤 豊
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 軸に垂直な貫通孔を有し、この貫通孔に両端に二つ球を配置したバネ手段を挿通し、該二つの球が、それぞれ僅かに突出して形成されるシャフトと、このシャフトの軸方向に開口したシャフトの軸を受けるシャフト軸受孔およびこのシャフトが挿通されるシャフト孔を有するバルブ本体と、前記シャフト孔に二以上開口され、所定角度位置で、前記二つの球のうちの一方または双方が前記開口を閉塞する配管接続口と、前記二以上の配管接続口の中心を結ぶ面と異なる面に開口された配管接続口と、前記シャフトの他方の軸を受けるシャフト軸受孔を有するバルブカバーと、を有することを特徴とする多分岐バルブ。 【請求項2】 前記バルブ本体は、ほぼ立方体形状に形成されたことを特徴とする前記請求項1に記載の多分岐バルブ。 【請求項3】 前記シャフト孔に二以上開口される配管接続口のうちの少なくとも一の配管接続口は、180゜を外れた所定の角度で形成されたことを特徴とする前記請求項1に記載の多分岐バルブ。 【請求項4】 前記シャフト孔に開口される配管接続口は、その開口淵にOリングを有し、前記球との間を閉塞することを特徴とする前記請求項1に記載の多分岐バルブ。 【請求項5】 前記シャフトの端部は、一方が、矩形凸形状であり、他方が矩形凹形状であり、二以上のシャフトが端部を勘合して連結可能に構成されることを特徴とする前記請求項1に記載の多分岐バルブ。 【請求項6】 前記二以上のシャフトを連結して構成する多分岐バルブは、相互の貫通孔が、それぞれ異なる角度で貫通された貫通孔であることを特徴とする前記請求項2に記載された多分岐バルブ。 【請求項7】 前記立方体形状のバルブ本体は、シャフトの軸方向に多数連結可能に構成されたものであることを特徴とする前記請求項1ないし2に記載の多分岐バルブ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、バルブ本体がほぼ立方体形状を有し、複数のバルブ本体を自由に連結、連動した構成とすることのできる三方弁形式の多分岐バルブに関する。 【0002】 【従来の技術】この種のバルブは、周知のとおり、弁シャフトを回転させることによってバルブ本体内に設けられた弁の角度(開閉)を調整できる装置である。このバルブを例えば配管の途中に設け、かつハンドルやモーター等を用い、弁シャフトを回転させて所定の弁の角度にすることにより液体や気体等の流体の流量を調整したり、吐出配管接続口が複数ある場合には任意に一方の弁を閉に、もう一方を開にしてどちらか一方から流体を取出すことができる。 【0003】図9は、従来のバルブを示す断面図である。この図に示すバルブ101は、大別すると、バルブ本体102と、このバルブ本体102内に設けたバルブボール103と、このバルブボール103を回転させる減速機付きの駆動部104とからなる。このバルブ本体102には、3つの配管接続口105a、105b、105cが設けられており、これら接続口105a、105b、105cはバルブボール103が収納されている収納室106に連通されている。また、配管接続口105aの反対側には、細管107を介してアダプタ108が設けられており、このアダプタ108には駆動部104が固定されている。また、駆動部104の回転軸は、シャフト109を介してバルブボール103に連結されている。このバルブボール103には通路110が形成されており、バルブボール103の角度の変化に応じて、接続口105aと接続口105bとが連通し、あるいは接続口105aと接続口105cが連通するようになっている。なお、駆動部104を覆うためのボンネット111はアダプタ108に固定される。 【0004】このようなバルブ101は次のように使用される。バルブ本体102の配管接続口105a、105b、105cに図示しない配管が接続される。ここで、配管接続口105aが流体流入側であるとし、また配管接続口105b、105cが流体吐出側であるとする。いま、駆動部104を回転させてバルブボール103の通路110が図示のように向いたとする。すると、配管接続口105aの配管側の流体が、配管接続口105bの配管側に流れ込む。 【0005】さらに、駆動部104を回転させてバルブボール103の通路110が図示の反対側を向いたときには、配管接続口105aの配管側の流体が配管接続口105cの配管側に流れ込む。このようなバルブによれば、例えば一つの供給側配管内の流体を各々一方向の吐出側配管に振り分けられている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】このような従来のバルブは、上述するように、原則として一つの動力源を用いて駆動させることが行われ、また、このようなバルブを用いて、例えば、同時に2系統の流体を2系統の配管に振り分ける場合には、予めそれらの2系統の振り分けが可能な複雑な構造を有する一体成型のバルブ構造としておくか、または、単独のバルブを2個並列に組み合わせて使用することが行われる。単独のバルブを2個組み合わせて使用する場合には、設置場所のスペースが大きくなり、かつ、この制御を行う手順や電気回路が複雑になってしまうという欠点があり、また、2系統の振り分けが可能な複雑な構造を有する一体成型バルブは、いわゆる、特注仕様によるので、高コストを免れなかった。 【0007】また、上記の複雑な構造を有する一体成型バルブは、複雑な構造故に、前記バルブボールを前記収納室内部で回転させるには、さらに強いトルクが必要となると共に、強いトルクにより、バルブボールの外周面や、0リングが機械的に摩耗してしまうという問題があった。さらに、このような従来のバルブを配管に組込んだ場合には、バルブボールと配管接続口が常に流体に晒されることになり、特に、バルブボールと配管接続口の接触面付近に不純物が付着して溜ってしまうという欠点があった。例えば、流体が水道水の場合、水道水に含まれるカルシウム・マグネシウム・鉄分等がバルブボールと配管接続口の接触面に付着、堆積し、モーター駆動により、バルブを動作させている場合などは、この堆積物によってモーターが損傷してしまったり、バルブの回転と共に、バルブボールに付着、堆積した物が、巻き込まれて前記収納室に取り込まれてしまい、結果的に、そこに配置される0リングを損傷させて水漏れが発生したり、巻き込みにより、バルブの回転がロックしてしまい、モーター過熱をもたらし途中で停止してしまう等の大きな問題点が発生するという欠点があった。 【0008】そこで、本発明は、このような従来の多分岐バルブの欠点を解消して、連結可能な同形状の多分岐バルブ形状とし、また、任意の組合せにより、多系統の振り分けを可能とし、しかも、簡便な構造であるので、強いトルクを必要とせずにモータ駆動を可能とし、さらには、機械的摩耗を少なくし、付着物による故障を引き起こさない多分岐バルブを提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明は、一つの取入配管接続口と複数の吐出配管接続口を持つと共に、弁シャフトを保持する孔と挿入する孔を持った立体のバルブ本体に、一方が凸でもう一方が凹のシャフト軸受を持ち、側面に円筒の孔の開いた弁シャフトと、スプリングを中に複数の精密球をその弁シャフトの孔に収め、本体に収納した後、カバーを取り付け、ボルト、ナットで固定したものである。弁シャフトの凸部または凹部をハンドルやモーターによって回転させることにより、精密球が本体内部の吐出配管接続口の位置にきたとき精密球がバネの力で吐出配管接続口を塞ぎ、精密球が吐出配管接続口の位置から離れたときに吐出配管接続口が開くようにしたバルブとしたものである。また、本発明は、弁シャフトの凸凹を合わせることによって複数のバルブを一つのハンドルやモーターで回転させ、任意に取入配管接続口や吐出配管接続口の数を増やしたり、また、取入配管接続口や吐出配管接続口の接続先を予め定めた任意の接続先に変更したりすることができるようにしたものである。 【0010】すなわち、本願請求項1に係る発明は、多分岐バルブにおいて、軸に垂直な貫通孔を有し、この貫通孔に両端に二つ球を配置したバネ手段を挿通し、該二つの球が、それぞれ僅かに突出して形成されるシャフトと、このシャフトの軸方向に開口したシャフトの軸を受けるシャフト軸受孔およびこのシャフトが挿通されるシャフト孔を有するバルブ本体と、前記シャフト孔に二以上開口され、所定角度位置で、前記二つの球のうちの一方または双方が前記開口を閉塞する配管接続口と、前記二以上の配管接続口の中心を結ぶ面と異なる面に開口された配管接続口と、前記シャフトの他方の軸を受けるシャフト軸受孔を有するバルブカバーと、を有することを特徴とする。 【0011】また、本願請求項2に係る発明は、前記請求項1に係る多分岐バルブにおいて、前記バルブ本体は、ほぼ立方体形状に形成されたことを特徴とする。 【0012】さらに、本願請求項3に係る発明は、前記請求項1に係る多分岐バルブにおいて、前記シャフト孔に二以上開口される配管接続口のうちの少なくとも一の配管接続口は、180゜を外れた所定の角度で形成されたことを特徴とする請求項1に記載の多分岐バルブ。 【0013】また、本願請求項4に係る発明は、前記請求項1に係る多分岐バルブにおいて、前記シャフト孔に開口される配管接続口は、その開口淵にOリングを有し、前記球との間を閉塞することを特徴とする。 【0014】本願請求項5に係る発明は、前記請求項1に係る多分岐バルブにおいて、前記シャフトの端部は、一方が、矩形凸形状であり、他方が矩形凹形状であり、二以上のシャフトが端部を勘合して連結可能に構成されることを特徴とする。 【0015】本願請求項6に係る発明は、前記請求項2に係る多分岐バルブにおいて、前記二以上のシャフトを連結して構成する多分岐バルブは、相互の貫通孔が、それぞれ異なる角度で貫通された貫通孔であることを特徴とする。 【0016】本願請求項7に係る発明は、前記請求項1または2に係る多分岐バルブにおいて、前記立方体形状のバルブ本体は、シャフトの軸方向に多数連結可能に構成されたものであることを特徴とする。 【0017】 【発明の実施の態様】以下、本発明の実施の態様について図面に基づいて説明する。図1は本発明の第一の実施の態様に係るバルブを示し斜視図であり、そのうち、図1(a)は、該バルブを右上方から見た斜視図であり、図1(b)は、それを裏から見た図である。 【0018】図1(a)(b)において、符号1は、本発明に係るバルブを示し、2は、該バルブ1に回動可能に挿通されるシャフト部2であり、図1(a)(b)においては、このシャフト軸端2a、2bが設けられ、図1(a)に示される水平方向にオス型シャフト軸端2aが、また、図1(b)では、その反対側には、前記オス型シャフト軸端2aが係合するメス型シャフト軸端2bが形成されるように構成されている。 【0019】また、このバルブ1には、3つの配管接続口3a、3b、3cが設けられており、これら接続口3a、3b、3cは、前記バルブ1内に挿通された前記シャフト部2を回動することにより、配管接続口3aと配管接続口3bとが連通し、あるいは、配管接続口3aと配管接続口3cとが連通するように構成されている。すなわち、前記配管接続口3bおよび3cは、同一断面に形成されている。 【0020】この関係を詳しく説明するために、該バルブ1の構造について説明する。図2は、本発明の実施の態様に係るバルブ1を構成する各部品からなる組立構成図である。図2において、13は、バルブカバー、14は、前記シャフト部2を構成するシャフト本体である。また、15は、バルブ本体、16b、16cは、Oリングホルダー、17は、クイック継手、18、19,20は、Oリング、21は、二つの精密球、22は、スプリング、23は、前記シャフト本体14が挿通されるシャフト孔、24は、前記バルブカバーの中央に設けられたシャフト軸受孔であり、前記バルブ本体15の後背壁に設けられるシャフト軸受孔26(図2では図示外)と同径のものである。なお、12は、前記バルブカバー13をバルブ本体15に固定するためのボルト穴である。 【0021】また、25a(図2では図示外)、25b、25cは、それぞれ、配管接続口3a、3b、3cに連なる継手接続孔であり、このうち、取入用の継手接続孔25aは、前記シャフト孔23に垂直な平面(X1、Y1平面)上にその中心線が形成され、前記継手接続孔25b、25cは、それぞれ同じ平面(X2、Y2平面)上にその中心線が形成され、かつ、この平面(X2、Y2平面)は、前記の平面とは異なる平面として形成されている。 【0022】図3に、該シャフト本体14の形状を示す。図3は、シャフト本体14の概略形状を示す図であり、図3(a)は、その正面図、図3(b)は、図3(a)に示すA−A断面図である。図3(a)および図3(b)から明らかなように、該シャフト本体14は、中央部が、前記バルブ本体15のシャフト孔23が挿通される大きさの大径軸部27と、その両端が、前記バルブカバーの中央に設けられたシャフト軸受孔24および前記バルブ本体15の後背壁のシャフト軸受孔26(図2では図示外)に勘合される小径軸部28、28の二重円柱形状をなし、その中央の大径軸の所定位置に前記スプリング22が挿通されるスプリング孔29が形成される。また、小径軸部28、28の両端は、それぞれ、Oリング19,19が係合されるOリング溝30,30が形成され、前記小径軸部28,28が、前記シャフト軸受孔24および26に挿通された場合に、該シャフト軸受孔24,26から内部の流体が漏れない構造を呈している。 【0023】また、該小径軸部28,28のうち、前記スプリング孔29に近い端2aは、前記スプリング孔29に直交して凸状矩形部31を有するオス型シャフト軸端2a(以下、単に、「オス型シャフト軸端2a」という。)として形成され、また、前記スプリング孔29から遠い位置の端2bは、前記オス型シャフト軸端2aが勘合するように、円柱ほぼ中央に前記矩形状シャフト軸端2aが勘合する凹溝32を有する構造の凹状シャフト軸端(以下、単に。「メス型シャフト軸端2b」という。)に形成される。 【0024】すなわち、前記シャフト本体14は、前記バルブ本体15のシャフト孔23の周囲を流通する流体が自由に流通する程に所定の間隙を有して挿通され、前記スプリング孔29は、前記バルブ本体15の吐出配管接続口側の継手接続孔25b、25cと同軸に前記スプリング孔29が設けられている。したがって、スプリング孔29内に挿通されたスプリング22の両端に前記継手接続孔25b、25cを閉塞する大きさの前記精密球21、21を配置すると、前記継手接続孔25b、25cは、同一断面ではあるが直角の位置に設けられているので、前記精密球21、21の内のいずれか一つが必ず前記継手接続孔25b、25cの内のいずれかを閉塞し、他の一方は、前記バルブ本体15内でシャフト孔23に間隙を有して位置することになる。 【0025】そこで、流入した流体は、流入側の継手接続孔25aから、前記シャフト本体14とバルブ本体15のシャフト孔23との間の間隙を通って前記継手接続孔25b、25c方向に流通する。ところが、前記継手接続孔25b、25cの内の一方は、前記精密球21、21の内のいずれか一つによって閉塞されているので、流体は、前記継手接続孔25b、25cの内の閉塞されていない継手接続孔25b、25cの内のいずれかに向かって流通し、その継手接続孔25bまたは25cを通って前記配管接続口3bまたは3cのいずれかから吐出する。 【0026】すなわち、本実施の態様に係るバルブ1は、一つの取入配管接続口3aと二つの吐出配管接続口3b、3cが、二つの平面(X1、X2およびY1、Y2で示される二つの平面)内にその中心軸が形成され、かつ、これらの二つの平面に対し、Z軸方向にバルブの前記シャフト孔23が形成され、二つの継手接続孔25b、25c面上に精密球21、21が、前記スプリング22によって、二つの継手接続孔25b、25cのいずれかを閉塞するように形成されているものである。 【0027】この関係を図面を用いて詳しく説明する。図4は、前記のように組立形成されたバルブにおいて、配管接続口3a(図4(a)では図示外)から流入する流体が、配管接続口3bまたは3cから流出する様子の流通経路を示した図である。 【0028】図4において、図4(a)は、前記バルブ1の3次元的流通経路を示す図であり、流体は、配管接続口3aから流入し、配管接続口3bまたは3cに流出する(図4(a)に示した例では、配管接続口3aから流入した流体は、配管接続口3bから流出する。)。図4(b)、(c)は、この流通経路に沿った断面を示す図であり、図4(d)(e)は、前記シャフト本体14の回動状態を示す図である。前記オス型シャフト軸端2aが、図4(d)に示す状態にあるときには、前記継手接続孔25cが、前記精密球21と前記Oリング20によって閉塞され、その結果、配管接続口3aから流入する流体は、配管接続口3bから吐出する。この様子を図4(b)に示す。一方、前記オス型シャフト軸端2aが、図4(e)に示す状態にあるときには、前記継手接続孔25bが、前記精密球21と前記Oリング20によって閉塞され、その結果、配管接続口3aから流入する流体は、配管接続口3cから吐出する。この様子を図4(c)に示す。 【0029】なお、前記シャフト2の回動は、本実施の態様においては、手動で回動することを前提としたが、その場合にも、前記オス型シャフト軸端2aまたはメス型シャフト軸端2bに勘合する「つまみ」を設けて、これを手動で回動するようにしても良く、また、所定のシンクロナスモーターをカップリングを介して装着し、このシンクロナスモーターの回動によって、所定の回動運動を生じさせ、前記シャフト2を回動させるようにしても良い。 【0030】また、本実施の態様に係るバルブ1おいては、前記シャフト本体14のシャフト部2のうち、前記メス型シャフト軸端2bの凹溝32の方向を、前記スプリング孔29の方向と一致(並行)する方向に形成したが、このスプリング孔29の方向は、この方向に限るものではなく、例えば、図3(c)に示すように、前記メス型シャフト軸端2bの凹溝32の方向を、この方向と垂直な方向に形成しても良い。 【0031】すなわち、図3(c)は、このようなシャフト端2が、オス型、メス型が逆に構成されたシャフト端2a、2b、換言すれば、前記メス型シャフト軸端2bの凹溝32が、前記スプリング孔29と垂直に形成され、前記オス型シャフト軸端2aの凸状矩形部31が、前記スプリング孔29と平行に形成されたシャフト本体14’の変形実施態様例を示す図である。 【0032】したがって、このようにスプリング孔29を前記メス型シャフト軸端2bの凹溝32と垂直に形成することにより、前記シャフト本体の回動位置によって、流体の流出方向が、前述した場合と逆になり、例えば、前記オス型シャフト軸端2aが、図4(d)に示す状態にあるときには、前記継手接続孔25bが、前記精密球21bと前記Oリング20によって閉塞され、その結果、配管接続口3aから流入する流体は、配管接続口3cから吐出することとなり、図4(c)に示すような流通経路となるようにしても良い。 【0033】さらには、本実施の態様に係るバルブにおいては、一つの取入配管接続口に対し、二つの吐出配管接続口が形成されるように、バルブを形成したが、これは、立方体形状の外面はともかく、前記シャフト孔23の内周壁の面積と、前記精密球21が閉塞するOリング20の大きさとの関係において、これらのOリング20の大きさが、前記シャフト孔23の内周壁に配置できる限り、3個または4個の吐出配管接続口を設けるようにしても良い。すなわち、吐出配管接続口を3個設ける場合には、前記継手接続孔25を前記シャフト孔23の内周壁の同一断面上に6面体を形成し、そのうちの3面に前記継手接続孔25を設けるようにすればよいし、また、4個の吐出配管接続口を設ける場合には、前記シャフト孔23の内周壁の同一断面上に8面体を形成し、そのうちの4面に前記継手接続孔25を設けるようにすれば良いものである。 【0034】次に、前記バルブ1に同型のバルブを連結して構成される第二の実施の態様に係るバルブ40について図面を用いて詳細に説明する。図5は、この実施の態様に係るバルブ40の組立構成図である。図5中、符号40は、この第二の実施の態様に係るバルブを示すものであり、この第二の実施の態様のバルブ40は、本願第一の実施の態様に係るバルブ1を二つ連結してなるものであり、前述の図2に示したバルブ1に同型のバルブ1を連結したものである。 【0035】すなわち、前述の図2に示したバルブ1の前記バルブ本体15のシャフト軸受孔26から露出している前記メス型シャフト軸端2bの凹溝32に前記シャフト本体14’のオス型シャフト軸端2aの凸状矩形部31が勘合されるように連結して構成されたバルブ40を示すものであり、その他の該バルブ40を構成する部品は、前述の図2に示したものと同じものからなり、これらの同じ部品を組み合わせてこの第二の実施の態様に係るバルブを構成する。したがって、図5において、新たに付加された部品には、図2と同じ符号に’(ダッシュ符号)を付して表し、その配置関係および機能の詳細は省略する。 【0036】図6(a)(b)は、上記の2連に連結されたバルブ40の動作を説明するための概略構成斜視図であり、同(c)は、流体がバルブ40内を流れる流通経路を示す図であり、そのうちの左側のバルブ1の流通経路は、A−A線で、右側のバルブ1’の流通経路は、B−B線で示されている。また、図6(d)(e)は、上記の流通経路A−A線およびB−B線で示された面の断面図であり、前記各シャフト本体14、14’のスプリング孔29,29’および精密球21,21、21’、21’の位置によって、継手接続孔25b、25b’、25c、25c’を閉塞し、流入する流体が、一つの配管接続口3c、3b’または3b、3c’からのみ吐出する関係を示している。すなわち、図6(a)は、前記シャフト軸端2aの凸状矩形部31が、垂直位置にあることを示しており、この状態では、左側のバルブ1では、配管接続口3aから流入した流体は、図6(d)に示すように、配管接続口3cからのみ吐出し、右側のバルブ1’では、同様に、配管接続口3a’から流入した流体は、図6(e)に示すように、配管接続口3b’のみから吐出する。 【0037】ところが、図6(b)に示すように、前記シャフト軸端2aの凸状矩形部31が、水平位置にあるときには、左側のバルブ1では、配管接続口3aから流入した流体は、図6(e)に示すような流通経路をとり、流入した流体は、前記配管接続口3bのみから吐出され、さらに、右側のバルブ1’では、同様に、図6(d)に示すような流通経路をとり、流入した流体は、前記配管接続口3c’のみから吐出される。 【0038】このように、この第二の実施の態様に係るバルブ40では、バルブ1およびバルブ1’を連結し、該バルブ1’には、前述したように、前記オス型シャフト軸端2aの凸状矩形部31が、前記スプリング孔29と平行に形成されたシャフト本体14’を使用することにより、同じ側面に配置された配管接続口3a,3a’に流入した流体を、互いに直行する二組の配管接続口3b、3b’および3c、3c’のそれぞれ二方のみに流体を吐出するようにすることができ、適宜な配管設備が可能となるのである。また、前記連結されたシャフト本体14および14’のシャフト軸端2aまたは2bを回動することにより、その吐出する方向を容易に変更することができるのである。 【0039】次に、この連結したバルブ40にシンクロナスモーター41をカップリング42を介して連結し、前記バルブ40をモータ駆動するモータ駆動バルブ接続について説明する。 【0040】図7は、同じ組立部品構成からなるバルブ1およびバルブ1’を連結し、または、前記バルブに、前記シャフト本体14’のみが異なるバルブ1’を連結し、さらには、前記シャフト本体14’を有するバルブ1にシャフト本体14を有するバルブ1’を連結し、これをモータの駆動力で回動させ、流体の吐出方向を切り替えるモータバルブ接続の概要を示した図である。図7(a)は、バルブ40およびモータ41が、カップリング42を介して連結された状態を示すものであり、図7(b)は、バルブ40において、その構成するバルブ1およびバルブ1’が、前記シャフト本体14または14’のメス型シャフト軸端2bにオス型シャフト軸端2a’を勘合させて連結する概要を示した図である。 【0041】さらに、図7(c)は、前記シャフト本体14,14’のオス型シャフト軸端2a,2a’が勘合する凹溝43を有するカップリング42によって、該バルブ40とシンクロナスモーター41を連結する概要を示した図である。このように、遠隔において、該バルブ40の吐出先を制御する場合には、例えば、図7(d)に示すような180゜用傾斜44と90゜用傾斜45を有する回転コマ46を回動させることにより、この回動範囲を180゜用マイクロスイッチ47および90゜用マイクロスイッチ48で検出して、その検出結果をCPU(マイクロプロセッサ)49に送り、該CPUでは、この送られた回動範囲信号に基づきS(トライアック)を駆動し、その出力により、前記シンクロナスモーター41を所定範囲駆動することより行わせても良い。このようにすれば、前記シンクロナスモーター41の駆動により、前記シャフト本体14,14’の回転角を変更することができ、遠隔において、該バルブ40についての流体の吐出先を切り替え・変更することができる。 【0042】このように、二種類の前記シャフト本体14および14’を有する二組のバルブ1および1’を適宜組み合わせて連結したバルブ40とすることにより、極めて容易に、様々な方向に吐出する四方バルブを構成することができ、かつ、この吐出先を遠隔において容易に操作することができることとなる。 【0043】また、上記の実施の態様では、前記シャフト軸端2aと、シャフト端2bを連結して一体構成したバルブとしたが、次に、同じバルブ1を用いて、前記配管接続口3bを配管接続口3a’に接続チューブ53を介して接続することにより、一方からの流体の流入を3方に切り替えることのできる、いわゆる、四方弁として構成することもできる。このような四方弁を構成した第三の実施の態様に係るバルブについて説明する。 【0044】図8は、二つの独立した(連結していない)バルブ1、1’を用いて、前記バルブ1の前記配管接続口3bを他のバルブ1’の配管接続口3a’に接続チューブ53を介して接続した構成からなるバルブ55の概略を示すものである(図8においては、便宜的に、左側のバルブをバルブ1として、右側のバルブをバルブ1’として表記し、また、それぞれの各部の構成要素についても、左側のバルブ1’については、便宜的に’(ダッシュ符号)を付して表記する。)。 【0045】図8(a)で明らかなように、図8(a)に示すバルブ55では、バルブ1のシャフト軸端2aは、垂直に、また、バルブ1’のシャフト軸端2a’は、水平に位置するようにすると、流体は、バルブ1の配管接続口3aから流入するが、そのシャフト軸端2aが垂直に位置しているので、バルブ1の配管接続口3cからのみ吐出する。したがって、該バルブ1の配管接続口3bに前記接続チューブ53を介して接続された前記バルブ1’には、流体は流入せず、結局、バルブ1’の配管接続口3b’および3c’からは、流体は吐出することはない。結局、この接続構成においては、流体は、バルブ1の配管接続口3aから流入し、同バルブ1の配管接続口3cからのみ吐出し、全体としては、その他の配管接続口3b’および3c’からは吐出せず、流体は、図8(a)においては、上方向にのみ吐出する。 【0046】次に、図8(b)に示すように、バルブ1’のシャフト軸端2a’の位置はそのままにしておいて、バルブ1のシャフト軸端2aの位置を水平にすると、流体は、バルブ1の配管接続口3aから流入し、そのシャフト軸端2aが水平に位置しているので、バルブ1の配管接続口3bからのみ吐出し、その配管接続口3bには、バルブ1’の配管接続口3a’が接続され、かつ、このバルブ1’のシャフト軸端2a’は、水平に位置しているので、流体は、バルブ1’の配管接続口3c’からのみ吐出し、全体としては、その他の配管接続口3c、3b’からは吐出せず、図8(b)においては、横方向にのみ吐出する。 【0047】さらに、図8(c)に示すように、バルブ1のシャフト軸端2aの位置は、そのままにしておいて、さらに、バルブ1’のシャフト軸端2a’の位置を垂直にすると、流体は、バルブ1の配管接続口3aから流入し、そのシャフト軸端2aが水平に位置しているので、バルブ1の配管接続口3bからのみ吐出し、その配管接続口3bには、バルブ1’の配管接続口3a’が接続され、かつ、このバルブ1’のシャフト軸端2a’は、垂直に位置しているので、流体は、バルブ1’の配管接続口3b’からのみ吐出し、全体としては、その他の配管接続口3c、3c’からは吐出せず、図8(c)においては、下方向にのみ吐出する。 【0048】なお、この実施の態様に示したバルブ55においては、バルブ1のシャフト軸端2aは、垂直に、また、バルブ1’のシャフト軸端2a’は、水平に位置するようにして、これらのシャフト軸端2a,2a’は、独立の動きをするように構成したが、バルブ1またはバルブ1’は、前述した、単独の独立した構成のものに限られず、例えば、第二の実施の態様に係る連結されたバルブ40をバルブ1またはバルブ1’として使用しても良く、また、それぞれのシャフト軸端2a,2a’に、前述するように、モーター駆動としても良いものである。 【0049】さらには、全く同じ構成のバルブ1を二つ以上を前記接続チューブ53で接続されるようにしても良く、また、前述するようなシャフト本体14の形状の異なるシャフト本体14’を用いたバルブ1または1’を、一つまたは二以上を組み合わせて、それを前記接続チューブ53で接続するようにしても良い。 【0050】 【発明の効果】本発明は、一つの取入配管接続口と複数の吐出配管接続口を持つと共に、弁シャフトを保持する孔と挿入する孔を持った立体のバルブ本体に、一方が凸でもう一方が凹のシャフト軸受を持ち、側面に円筒の孔の開いた弁シャフトと、スプリングを中に複数の精密球をその弁シャフトの孔に収める構成としたので、弁シャフトの凸部または凹部をハンドルやモーターによって回転させることにより、精密球が本体内部の吐出配管接続口の位置にきたとき、精密球がバネの力で少なくとも一つの吐出配管接続口を当接して塞ぎ、該精密球が吐出配管接続口の位置から離れたときに、少なくとも一つの吐出配管接続口が開状態となり、したがって、容易に、吐出配管を切り替えることができる。 【0051】また、本発明は、弁シャフトの凸凹を合わせることによって複数のバルブを一体に構成することができ、その弁シャフトを一つのハンドルやモーターで回転させることができる。 【0052】また、複数の同一構成のバルブを組合せ、この組合せに応じた吐出先を構成することができ、さらに、使用する弁シャフトについて、その形状・構成を変更した弁シャフトを使用したバルブを任意に、バルブ本体を連結し、または、接続配管を組み合わせて接続することにより、取入配管接続口や吐出配管接続口の数を増やしたり、また、その流通を自由に制御することができるという極めて優れた効果がある。 【0053】さらに、本発明に係るバルブは、ほとんどの部品の基本構成を同じ形状のものとすることができるので、連結・管接続等において、自由な組合せに係る連結・管接続が可能となり、したがって、設計の自由度、コストの削減の大きな効果を奏する。また、単に球が転がり、配管接続口から離脱するだけで弁の開閉が行えるので、小さなトルクで弁の開閉を行うことができるという極めて優れた効果がある。また、球の転がりにより弁の開閉であるので、摩耗部分が少なく、また、ゴミ、錆等の付着が起きにくく、これがため、弁寿命が格段に向上するという効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591088696 【氏名又は名称】三浦電子株式会社 【識別番号】593072185 【氏名又は名称】三浦 俊之
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月19日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】大滝 均
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| 【公開番号】 |
特開平11−230384 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−54359 |
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