| 【発明の名称】 |
フラッパ式三方弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】宮田 誠
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| 【要約】 |
【課題】高速切換を可能とし、かつ弁内における流体のリークを少なくする。
【解決手段】3つのポートのうちの2つを選択的に連通させる三方弁において、流れ方向が切り換えられる対象となる流路に接続されるポート6bが形成された辺に対し斜面17a,17cとなる2つの辺に流れが固定される流路36,37が接続される他の2つのポート6a,6cを設けたハウジング2と、2つの斜面17a,17cの間のコーナー部分に配置される切替シャフト3と、該切替シャフト3に支持されて2つの斜面17a,17cのポート6a,6c間で揺動し各ポート6a,6cを開閉するフラッパ4と、この切替シャフト3を揺動させるアクチュエータとから構成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 3つのポートのうちの2つを選択的に連通させる三方弁において、流れ方向が切り換えられる対象となる流路に接続されるポートが形成された辺に対し斜面となる2つの辺に流れが固定される流路が接続される他の2つのポートを設けたハウジングと、前記2つの斜面の間のコーナー部分に配置される切替シャフトと、該切替シャフトに支持されて前記2つの斜面のポート間で揺動し各ポートを開閉するフラッパと、前記切替シャフトを揺動させるアクチュエータとから成ることを特徴とするフラッパ式三方弁。 【請求項2】 前記切替シャフトのハウジングに軸受けされる部分よりも弁内空間寄りの部位にラビリンスを設け、このラビリンスと前記軸受け部分との間にハウジング外部と連通する空間を形成し、排気が前記軸受け部を通過しないようにしたことを特徴とする請求項1記載のフラッパ式三方弁。 【請求項3】 前記切替シャフトは焼き入れ焼き戻し処理が施された焼き入れ鋼であり、前記フラッパがキーで連結されて固定されていることを特徴とする請求項1または2記載のフラッパ式三方弁。 【請求項4】 前記ハウジングの外側から取り外し可能なバルブシート部材によって前記2つの斜面のポートが構成されていることことを特徴とする請求項1または2記載のフラッパ式三方弁。 【請求項5】 前記フラッパと相対する弁座には、逆テーパ状の溝を設け、耐熱性のパッキングを圧入によって固定したことを特徴とする請求項1または2記載のフラッパ式三方弁。 【請求項6】 前記ハウジングの外側の弁座取付面でバルブシート部材を証面として取付けることを特徴とする請求項1または2記載のフラッパ式三方弁。 【請求項7】 前記軸受部分の外側に給油口付き油溜めを形成したことを特徴とする請求項1または2記載のフラッパ式三方弁。 【請求項8】 前記ハウジングと前記アクチュエータとの間にブラケットを介在させて空間を設けると共に、該ブラケットのアクチュエータ側にアクチュエータの投影面積の2倍以上の放熱板を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のフラッパ式三方弁。 【請求項9】 前記ハウジングの流れ方向が切り換えられる対象となる流路に接続されるポートの周縁にフランジを設けたことを特徴とする請求項1または2記載のフラッパ式三方弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は三方弁に関する。更に詳述すると、本発明は、三方弁のシール性を高めかつ流体の流れ方向の切換えを高速化するための改良に関する。 【0002】 【従来の技術】蓄熱再生式バーナシステムにおける燃焼用空気と排ガスとの切換えのような2系統のガス流の切換えには、一般に電磁弁や回転四方弁などが従来使用されている。例えば、電磁弁を使用する場合には、2系統の流路を一旦4本に分ける配管と4台の高温用電磁弁によって燃焼用空気と排ガスとの切換えが行われている。連続焼成炉等のように、1炉に対して多数のバーナが取り付けられる場合には、一対のバーナに対して4つの電磁弁を配置しているのが一般的で、常に200〜300℃程度の比較的高温の排気にさらされる電磁弁2台および常温の空気に晒される電磁弁2台を1組として必要とする。また、四方弁を使用する場合には、一対のバーナのそれぞれの蓄熱メディアに連通する流路(2流路)と給気系と排気系との合計4流路を1台の四方弁の各ポートに接続することによって、燃焼用空気と排ガスとの切換えが行われている。 【0003】このような蓄熱再生式バーナシステムでは、高温の排ガスと常温の空気とを蓄熱メディアに交互に流す時間即ち切換時間を限りなく短縮することが温度効率を向上させてより高温の予熱空気を得て高温空気燃焼を実現させる上で必要である。また、弁内での燃焼用空気の排気系へのリークを無くすことが空気比を正確にコントロールする上で必要である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、1枚の大形の弁板を90°の範囲で正逆回転させることにより流路を切り換える従来の4方弁の場合には、切換に必要な弁板の動き・ストロークが大きく、高速駆動が困難である上に大きな駆動動力を必要とする問題を有している。また、揺動する弁板とその周りの弁ハウジングとの間で常時空気が排気系へリークし、かつその量も一定せず温度変化に伴って変動する問題を有している。しかも、この四方弁の場合、2台のバーナまたは2グループのバーナの中間に配置する必要があることから、バーナが炉の対向部に配置されたときには、炉の上や下の保守しにくい場所に設置しなくてはならず、連続炉のように多数のバーナが取り付けられているときには、ペアの組み方により配管が複雑になったり、メンテナンス上も不便となる問題を有している。更に、排気温度をモニターし、異常高温を検出したとしても送風機及び排風気を止めずに流路切替手段自体により排気を止めることができず、蓄熱体その他の排気ラインを過熱し、引いては損傷を受けてしまう。 【0005】これらの問題を解決するため、本発明者等は、個々のバーナ毎に三方弁を採用することによって個々のバーナ毎に選択的に給気系か排気系に接続するような配管も考慮したが、従来の三方弁では摺動部によりシールされていることから、蓄熱再生式バーナのように温度の異なる流体を扱う場合には良好なシール状態を保持することが困難であり、実用的ではない。しかも、摺動部が存在するため駆動力はシールをするためではなく、摺動部の摩擦に打ち勝つために使用され、シール性に寄与しない。 【0006】更に、4台の電磁弁を採用する場合、常に高温側流体にさらされる弁の運転条件は過酷であり、シール性能を保持することは容易ではない。しかも、電磁弁によって構成される流路切替装置は、高価な電磁弁を多数必要とするため、設備コストを引上げることとなる。特に、燃焼システムでの熱交換に適用する場合、より高価な高温用電磁弁を多数必要とするため、設備コストが高くなってしまう。しかも、空気配管用電磁弁はかなり大型であるため、これを4個も必要とすると、かなりの場所をとると共に配管が2重になって複雑となる問題がある。加えて、電磁弁では、空気と排ガスとの切替えを20〜30秒程度の短時間で頻繁に行おうとする場合には耐久性に不安がある。 【0007】本発明は高速切換が可能であると共に流体の洩れの少ないフラッパ式三方弁を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するため、請求項1記載の発明は、3つのポートのうちの2つを選択的に連通させる三方弁において、流れ方向が切り換えられる対象となる流路に接続されるポートが形成された辺に対し斜面となる2つの辺に流れが固定される流路が接続される他の2つのポートを設けたハウジングと、2つの斜面の間のコーナー部分に配置される切替シャフトと、該切替シャフトに支持されて2つの斜面のポート間で揺動し各ポートを開閉するフラッパと、切替シャフトを揺動させるアクチュエータとから構成されている。この場合、最小の容積でフラッパの揺動を可能とするので、瞬間的に流路が切り換えられると共にパージ容積も小さくなる。また、フラッパは切替シャフトを中心に揺動し斜面の弁座との間でシールするので、その先端がハウジングなどで拘束されず、フラッパの熱膨張や収縮をシール面と平行な方向で許容する。 【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のフラッパ式三方弁において、切替シャフトのハウジングに軸受けされる部分よりも弁内空間寄りの部位にラビリンスを設け、このラビリンスと軸受け部分との間にハウジング外部と連通する空間を形成し、排気が軸受け部を通過しないようにしている。この場合、ラビリンスによって摩擦なくシールができると共に排ガスが軸受けに触れる前に外に排出される。依って、軸受け部に熱を伝え難く、駆動力も少なく済む。 【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のフラッパ式三方弁において、切替シャフトが焼き入れ焼き戻し処理が施された焼き入れ鋼であり、フラッパがキーで連結されて固定されるようにしている。この場合、切換シャフトの狂いが少ないので、弁板のストローク端における位置が安定し高いシール性を保持できる。 【0011】また、請求項4記載の発明は、請求項1または2記載のフラッパ式三方弁において、ハウジングの外側から取り外し可能なバルブシート部材によって2つの斜面のポートが構成されるようにしている。この場合、バルブシート部材だけを別に製作できるため、精度良い弁座が製作可能となるし、交換も容易である。 【0012】また、請求項5記載の発明は、請求項1または2記載のフラッパ式三方弁において、フラッパと相対する弁座には、逆テーパ状の溝を設け、耐熱性のパッキングを圧入によって固定するようにしている。この場合には、パッキングを圧入するだけで固定されるため、ネジなどの取付手段を省くことができ固定構造が簡単となる。 【0013】また、請求項6記載の発明は、請求項1または2記載のフラッパ式三方弁において、ハウジングの外側の弁座取付面でバルブシート部材を証面として取付けるようにしている。この場合、バルブシート部材の位置決めが容易となる。 【0014】また、請求項7記載の発明は、請求項1または2記載のフラッパ式三方弁において、軸受部分の外側に給油口付き油溜めを形成するようにしている。この場合には、高温状態で劣化したグリスを外部から定期的に交換できるため、グリスの変質の問題も解消される。 【0015】また、請求項8記載の発明は、請求項1または2記載のフラッパ式三方弁において、ハウジングとアクチュエータとの間にブラケットを介在させて空間を設けると共に、該ブラケットのアクチュエータ側にアクチュエータの投影面積の2倍以上の放熱板を設けるようにしている。この場合には、アクチュエータに及ぶ温度が低減される。 【0016】また、請求項9記載の発明は、請求項1または2記載のフラッパ式三方弁において、ハウジングの流れ方向が切り換えられる対象となる流路に接続されるポートの周縁にフランジを設けている。この場合、フランジを用いて相手側流路と直結される。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す最良の実施の形態に基づいて詳細に説明する。 【0018】図1及び図2に本発明のフラッパ式三方弁の一実施形態を示す。このフラッパ式三方弁1は、流れ方向が切り換えられる対象となる流路に直結されるポート6bとこれに対し斜交する2つの斜面17a,17cに流れが固定される流路が接続される他の2つのポート6a,6cを設けたハウジング2と、2つの斜面17a,17cの間のコーナー部分に配置される切替シャフト3と、該切替シャフト3に支持されて2つの斜面17a,17cのポート6a,6c間で揺動し各ポート6a,6cを開閉するフラッパ4と、切替シャフト3を所定角度内で揺動させるアクチュエータ5とから構成されている。 【0019】2つの斜面17a,17cの各ポート6a,6cは、ハウジング2の斜面17a,17cの孔に各々はめ込まれてボルト9で固定される円筒形のバルブシート部材8によって形成されている。そして、バルブシート部材8のフラッパ4と相対する弁座は、逆テーパの溝20に圧入固定された環状のパッキング7によって構成されている。このバルブシート部材8は、フランジ21部分をハウジング2の外側の弁座取付面22に当接してボルト9で固定されることによって、ハウジング2の外側から取り外し可能に取り付けられている。したがって、バルブシート部材8の精度良い製作が可能となるし、交換も容易である。また、バルブシート部材8のハウジング2への取付けは、ハウジング2の外側の弁座取付面22を証面(弁座取付基準面)として行っているので、弁座・パッキング7の位置例えばフラッパ4に対する当たりなどをハウジング2の外から容易に調整することができる。尚、ハウジング2の流れ方向が切り換えられる対象となる流路に接続されるポート6bの周縁にはフランジ25が設けられ、該フランジ25を用いて相手側流路例えば図示していないがバーナ本体のウィンドボックスやエアチャンバーあるいはバーナタイルアッセンブリを炉体に取り付けるための取り合いフランジのエアスロート部分などに直結できるように設けられている。 【0020】フラッパ4はパッキング7と同径の円環状のフランジ27を縁に有する円板で構成され、その基端部のボス部11がハウジング2の軸受け部14に支持された切替シャフト3に固定され、左右に僅かな角度θ例えば26度づつ回転するように設けられている。このとき、フラッパ4の揺動角は、フラッパ4がパッキング7に当接した後も僅かにフラッパ4を弁座のパッキング7に押しつける大きさに設定され、パッキング7を弾性変形させてシールすることによってリークを極めて少ない値に抑制するようにしている。ここで、フラッパ4の位置は図示していない近接スイッチで検出され、フィードバックされ、制御に使われる。 【0021】切替シャフト3としては焼き入れ焼き戻し処理が施された焼き入れ鋼が採用されている。したがって、フラッパ4と溶接などで一体化できないため、キー等の連結手段10を利用して固定している。また、切替シャフト3は、ハウジング2に軸受けされる部分14よりも弁内空間S寄りの部位にラビリンス12が設けられている。即ち、軸受け部14と弁内空間Sとはラビリンスシール12で仕切られている。更に、このラビリンス12と軸受け部分14との間にはハウジング外部と連通する空間17が形成され、弁内空間Sから漏れ出た排気が軸受け部14を通過せずにハウジング外部に排出されるように設けられている。したがって、軸受け部14が排ガスで直接加熱されることがないため、軸受け部14は切替シャフト3を介した伝熱により排ガスである程度加熱されるが100℃前後にしか達しない。依って軸受け部14の硬度保持の面での問題がなくなった。また、軸受け部14は本実施形態の場合、ベアリングで構成されており、その外側にカラーやロックアップナットなどの固定部材19が配置されている。更にその外側には給油口23を有するオイルカバー18が装着されて、外側からグリスアップが可能な給油口付き油溜め構造とされている。このため、高温状態で劣化したグリスを交換可能となる。しかも、外部からグリスアップできる軸受け構造をとっているので、定期的なグリス交換によってグリスの変質の問題も解消される。尚、軸受け部14たるベアリングは精度向上を目的としてハウジング2に嵌め合い固定されている。 【0022】アクチュエータ5としては、流体圧シリンダや電動モータなどが使用可能である。例えば、本実施形態の場合、油圧揺動モータや空圧モータなどのロータリアクチュエータを使用して直接切換シャフトを揺動させるようにしている。アクチュエータ5と切換シャフト3とはカップリング手段26を使用して直結されている。勿論、アクチュエータ5としては特に上述のものに限定されるものではなく、例えば図3に示すような直動式のエアシリンダや油圧シリンダ、電動モータなどを採用しても良い。この場合には、アクチュエータ5の直線運動を回転運動に変換する手段が必要である。例えば、複動シリンダをラックピニオンで回転運動に変換するようにしたり、シリンダの往復動を揺動レバーを介して切換シャフトの揺動に変換する。更に、アクチュエータは一般に耐熱温度が低い。そこで、ハウジング2とアクチュエータ5との間にブラケット16を介在させて空間を設けると共に、該ブラケット16のアクチュエータ5側にアクチュエータ5の投影面積の2倍以上の放熱板24を設けてアクチュエータ5に及ぶ温度を低減することが好ましい。 【0023】このように構成されたフラッパ式三方弁1によると、アクチュエータ5の駆動でフラッパ4が切替シャフト3を中心に揺動することによって、斜面17a,17cのポート6a,6cが選択的に開閉されて流路切替ポート6bと連通する流路が切り換えられる。このとき、フラッパ4が揺動する弁内空間Sは両斜面17a,17cに挟まれたほぼV形の僅かな空間であるため、切換えが高速で行われると共に切換の際のパージ容積が極めて小さくなり、残留するガスを新たなガスに入れ換えるための時間を短くして無駄な時間が切換時間に占める割合を小さくする。また、フラッパ4は切替シャフト3を中心に両斜面17a,17cのポート6a,6cの間を揺動して両ストローク端でシールするように構成されているので、フラッパ4及びその先端がハウジング2の内周面で拘束されず、フラッパ4の熱膨張や収縮をシール面・パッキング7と平行な方向で許容する。このため、フラッパが熱膨張や収縮により作動不良を起こしたり、シール不良に伴うリークを起こすことがない。しかも、蓄熱式バーナシステムの各エアスロート毎にフラッパ式三方弁を直結あるいは近接させて設置することなどが可能となるため、保守し易い場所に設置し、更に配管も簡略化できる。 【0024】例えば、図4に上述のフラッパ式三方弁を適用した蓄熱式バーナシステムの実施の一形態を示す。この蓄熱式バーナシステムは、交互に燃焼する1組のバーナ30,30によって構成される燃焼システムであって、一方のバーナを燃焼させる間に他方のバーナから排気して、蓄熱メディアで熱回収すると共にその回収熱を次の燃焼時に供給する燃焼用空気の予熱に用いるようにしたものである。各バーナ30は、蓄熱メディア32を収容したエアスロート31と、燃焼ユニット33と、フラッパ式三方弁(スイッチバルブ)1と、ガス遮断用電磁弁34及びこれらを支持するバーナ本体35とから構成されている。そして、バーナ本体35に燃焼用空気と排ガスとを切り換えるフラッパ式三方弁1を直結し、バーナ本体35の直近で燃焼用空気と排ガスとの切換えを行うようにしている。尚、バーナ本体35とは、炉に取り付けられる取り合いフランジやケーシング等を含み、主にバーナタイル、場合によってはエアチャンバーやウィンドボックスなどの空気導入手段を意味している。 【0025】この蓄熱式バーナシステムは、フラッパ式三方弁1の一方のポートにそれぞれ空気供給系36を他方のポートに排気系37を連結している。そして、各排気系37のダクト及び空気供給系36のダクトはそれぞれ集合管でまとめられてから排気ファン38及び給気ファン39に接続されている。尚、図示していないが排気系ダクトには排ガス温度を検出するための熱電対が設置され、排ガス温度を測定してフラッパ式三方弁1の切換などに利用されている。三方弁1の切換は、予め決められた切換時間に基づいて行われるが、熱電対で測定される排ガス温度によって切換られることもある。排気温度は200℃から300℃の間で管理されることが好ましい。 【0026】ここで、蓄熱メディア32は、比較的圧力損失が低い割に熱容量が大きく耐久性の高い材料、例えばセラミックスで成形されたハニカム形状のセル孔を多数有する筒体の使用が好ましい。例えば、排ガスのように1000℃前後の高温流体と燃焼用空気のように20℃前後の低温流体との熱交換には、コージライトやムライト、アルミナ等のセラミックスを材料として押し出し成形によって製造されるハニカム形状のものの使用が好ましい。また、ハニカム形状の蓄熱メディア32は、その他のセラミックスやミックス以外の素材例えば耐熱鋼等の金属あるいはセラミックスと金属の複合体例えばポーラスな骨格を有するセラミックスの気孔中に溶融した金属を自発浸透させ、その金属の一部を酸化あるいは窒化させてセラミックス化し、気孔を完全に埋め尽くしたAl2 O3 −Al複合体、SiC−Al2 O3 −Al複合体などを用いて製作しても良い。尚、ハニカム形状とは、本来六角形のセル(穴)を意味しているが、本明細書では本来の六角形のみならず四角形や三角形のセルを無数にあけたものを含む。また、一体成形せずに管などを束ねることによってハニカム形状の蓄熱メディア32を得るようにしても良い。尚、ハニカム形状とは、本来六角形のセル(穴)を意味しているが、本明細書では本来の六角形のみならず四角形や三角形のセルを無数にあけたものを含む。また、一体成形せずに管などを束ねることによってハニカム形状の蓄熱メディアを得るようにしても良い。また、蓄熱メディアの形状も特に図示のハニカム形状に限定されず、図示していないが細管状の蓄熱材を束ねたものやボール状、ナゲット状の蓄熱材ブロック片を集合させてメディアケースに収めることも可能である。ボール状やナゲット状の蓄熱材の場合、蓄熱材ブロック片の周りにガスが流れる流路が形成されるため、ハニカム状蓄熱メディアに比べて圧力損失が大きくダストが詰まり易いという不利な点は有しているものの、小型化により耐熱衝撃性に優れるという利点を有しつつ熱交換能力の向上を達成することができる。 【0027】本実施形態の場合、蓄熱メディアを装填したエアースロート31と燃焼ユニット33とは各々1本ずつで1ユニットのバーナ構成している。また、燃焼ユニット33は、燃料ガン及びパイロットバーナ並びに必要に応じて一次空気ガンにより構成され、バーナ本体35に対して一括して取り外し可能に取り付けられたり、パイロットバーナまたは燃料ガンを単独に取り外すことができるように構成されている。本実施形態の場合、燃焼ユニット33としてはパイロットバーナ内蔵の燃料ガンを採用している。 【0028】このように構成された蓄熱式バーナシステムによると、フラッパ式三方弁の作動によって次のようにして交互燃焼を実施できる。 【0029】まず、全バーナ30を運転して常温から炉内温度が決められた温度(高温燃焼が実施可能な温度で、例えば760℃程度)にまで昇温する。ここで、全バーナ運転とは、フラッパ式三方弁・スイッチバルブ1を駆動せず、空気側のポート6aを全開する位置に保持した状態で一次空気を供給しながら通常型のバーナとして燃焼させることである。 【0030】次いで、所定温度への昇温後、フラッパ式三方弁1を動作させて交互燃焼運転を行う。交互燃焼は、例えば隣接する2セットのバーナ30,30でペア(例えばAバーナおよびBバーナ)を組み、一方のバーナAが燃焼モードの時、他方のバーナは排気モード(炉内の燃焼ガスを吸引し炉外へ排出する)となる。蓄熱された蓄熱メディア32に燃焼空気を通すことで、炉内燃焼ガス温度に近い予熱空気が得られる。そして、燃焼ユニット33に組み込まれたパイロットバーナは燃焼モードでも排気モードでも常時燃焼し、着火源となる。燃焼空気の供給と同一タイミングで燃料を供給する。尚、フラッパ式三方弁1と同期して一対のバーナ30,30の各ガス電磁弁34は開閉する。 【0031】一対のバーナ30,30の切換は、所定の切換時間経過後例えば約30秒後に燃焼モードと排気モードの役割を入れ替える。このとき、本実施形態のバーナシステムでは、バーナ本体35とフラッパ式三方弁1とが直結されているので、パージ容積が小さく残留する排ガスを空気と入れ換える時間を短くでき、フラッパの高速駆動と相まって高速切換を可能とする。このため、温度効率を向上させてより高温の予熱空気を得て高温空気燃焼を実現させることができると共に小さな炉圧変動に抑えることができた。 【0032】尚、上述の実施例は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、図4のバーナシステムでは、三方弁1の切替ポート6bがと蓄熱メディア32と相対するようにバーナ本体35と三方弁1とを連結しているがこれに特に限定されず、ウィンドボックス等を介して蓄熱メディア32と直交する方向に三方弁1を連結したり、更には必要に応じてダクトを介してバーナ本体35から離して取り付けることも可能である。 【0033】 【発明の効果】請求項1記載の発明によると、コンパクトにできるためバーナ本体あるいはバーナタイルや炉体などへの直結が可能であり、配管の取り回しも容易である共にメンテナンスが容易となる。また、斜面に挟まれた狭い容積でフラッパの揺動を可能とするので、瞬間的に流路が切り換えられると共にパージ容積も小さくなる。また、フラッパは切替シャフトを中心に揺動し斜面の弁座との間でシールするので、その先端がハウジングなどで拘束されず、フラッパの熱膨張や収縮をシール面と平行な方向で許容し、作動不良やシール不良を伴わない。 【0034】また、請求項2記載の発明によると、ラビリンスによって摩擦なくシールすることができると共にラビリンスを通過する流体によって冷却されるためシャフトの狂いがなくなる。また、摩擦が小さいので、小さな動力で切換が可能となる。更に、高速駆動が可能となる。 【0035】また、請求項3記載の発明によると、切換シャフトの狂いが少ないので、弁板のストローク端における位置が安定し高いシール性を保持できる。溶接のために軟鋼を使っていた従来の四方弁に比べると、はるかに狂い難く、シール性も損なうことがない。 【0036】また、請求項4記載の発明によると、バルブシート部材の精度良い製作が可能となるし、交換も容易である。 【0037】また、請求項5記載の発明によると、パッキングを圧入するだけで固定されるため、ネジなどの取付手段を省くことができ固定構造が簡単となる。 【0038】また、請求項6記載の発明によると、バルブシート部材の位置決めが容易となる。 【0039】また、請求項7記載の発明によると、高温状態で劣化したグリスを外部から定期的に交換できるため、グリスの変質の問題も解消される。 【0040】また、請求項8記載の発明によると、アクチュエータに及ぶ温度が低減される。 【0041】また、請求項9記載の発明によると、フランジを用いて相手側流路と直結される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000229748 【氏名又は名称】日本ファーネス工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月6日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】村瀬 一美
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| 【公開番号】 |
特開平11−230382 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−26267 |
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