| 【発明の名称】 |
ボール弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】坂本 武司
【氏名】森 俊之
|
| 【要約】 |
【課題】ストレーナーの着脱作業を簡略化すると共に、弁開時に於けるストレーナーの離脱を確実に阻止し、併せて部品点数の削減を図ることを課題とする。
【解決手段】弁本体1の流路2の内周面に装着した一対のボールシート8間に、通孔10を有するボール9が回動自在に介装されると共に、該ボール9の通孔10に開口部13を有するストレーナー12が着脱自在に装着され、且つ弁閉時に該ストレーナー12の開口部13に対向する前記弁本体1の側壁にストレーナー着脱孔15が開設されてなるボール弁に於いて、弁開時に通孔10からのストレーナー12の離脱を阻止すべく、該ストレーナー12の開口部13の外径が前記ボールシート8の内径よりも大径に設定されてなることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 弁本体(1) の流路(2) の内周面に装着した一対のボールシート(8) 間に、通孔(10)を有するボール(9) が回動自在に介装されると共に、該ボール(9) の通孔(10)に開口部(13)を有するストレーナー(12)が着脱自在に装着され、且つ弁閉時に該ストレーナー(12)の開口部(13)に対向する前記弁本体(1) の側壁にストレーナー着脱孔(15)が開設されてなるボール弁に於いて、弁開時に通孔(10)からのストレーナー(12)の離脱を阻止すべく、該ストレーナー(12)の開口部(13)の外径が前記ボールシート(8) の内径よりも大径に設定されてなることを特徴とするボール弁。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、流通する流体中に含まれる夾雑物等を除去可能なストレーナーが内蔵されたボール弁の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種のボール弁としては、例えば図3に示すようなものが存在する。 【0003】即ち、この従来のものは、弁本体1dの流路2aの内周面に一対のボールシート8bが装着されると共に、該ボールシート8b間に、通孔10aを有するボール9aが回動自在に介装され、且つ該通孔10aに開口部13aを有するストレーナー12aを着脱自在に装着したものであり、該ストレーナー12aの離脱を阻止するために、前記通孔10aの内周面に形成した凹溝26にはC型止輪27が嵌合されており、また弁閉時にストレーナー12aの開口部13aに対向する前記弁本体1dの側壁にはストレーナー着脱孔(図示せず)が穿設されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来のボール弁は、ストレーナー12aの離脱防止手段として通孔10aの凹溝26に嵌合するC型止輪27を採用してなるため、その着脱には特殊工具を要すると共に、作業的にも大変厄介であり、これがストレーナー12aの着脱作業を煩雑化せしめる一因となっていたのである。 【0005】それ故に、本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、ストレーナーの着脱作業を簡略化すると共に、弁開時に於けるストレーナーの離脱を確実に阻止し、併せて部品点数の削減を図ることを課題とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】即ち、上記課題を解決するために本発明が採った手段は、弁本体1の流路2の内周面に装着した一対のボールシート8間に、通孔10を有するボール9が回動自在に介装されると共に、該ボール9の通孔10に開口部13を有するストレーナー12が着脱自在に装着され、且つ弁閉時に該ストレーナー12の開口部13に対向する前記弁本体1の側壁にストレーナー着脱孔15が開設されてなるボール弁に於いて、弁開時に通孔10からのストレーナー12の離脱を阻止すべく、該ストレーナー12の開口部13の外径が前記ボールシート8の内径よりも大径に設定されてなる点にある。 【0007】従って、上記発明特定事項を特徴とするボール弁に於いて、ストレーナー12を装着する場合は、先ず弁閉状態にしてストレーナー着脱孔15からストレーナー12をボール9の通孔10に装着するだけでよく、この状態でボール9を回動すると、ストレーナー12の開口部13が一方のボールシート8に係合可能なように寸法設定されているため、ストレーナー12の通孔10からの離脱が阻止される一方、該通孔10と弁本体1の流路2とが連通して流体が流通することになる。 【0008】かかるストレーナー12を流体が通過することにより、該流体中に含まれる夾雑物等が除去されるのである。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態について図面に従って説明する。 【0010】図1に於いて、1は管軸方向に流路2が形成された弁本体を示し、該弁本体1は流路2に弁室3を形成した胴部1aと、該胴部1aの一端のネジ部1cにOリング4を介して螺合したボール押え部1bとからなり、該ボール押え部1b及び胴部1aの他端の内周面にはネジ部5,6が夫々形成されている。 【0011】7は胴部1aの他端側に径方向に穿設した取付孔で、通常は閉栓されているが、必要に応じて圧力計等が両端に設けたネジ部7aを介して取付けられる。 【0012】8は胴部1a及びボール押え1bの他端側内周面に装着した一対のボールシートを示し、その内側の内周面には端部側程拡径するテーパ面8aが形成され、合成樹脂等により構成されている。 【0013】9はボールシート8間に回動自在に介装したボールで、その通孔10の内周面一端側には環状凸部11が突設されている。 【0014】12はボール9の通孔10に装着したストレーナーで、バスケット状の網状体12aとその一端に固定されて開口部13を形成する筒状体12bとからなり、該ストレーナー12を前記通孔9に装着した際には、その筒状体12bの外周面に設けた鍔部14と前記ボール9の環状凸部11間に間隙15が形成されるように、鍔部14の外径を前記通孔10の小径部10aの内径に略一致させている。従って、通常ストレーナー12を通孔10に装着した際には、該通孔10のから外部にストレーナー12の鍔部14の先端が若干突出するか、又は面一となる。また、ボール9の回動時に前記鍔部14がボールシート8に係合可能とするため、該鍔部14の外径はボールシート8の内径よりも大径となるように寸法設定している。 【0015】15は弁閉状態を示す図1(イ) に於いて、ストレーナー12の開口部13と対向する弁本体1の胴部1aの側壁に開設したストレーナー着脱孔で、ストレーナー12が着脱可能なようにその内径が設定されている。 【0016】16はストレーナー着脱孔15の内周面に形成されたネジ部15aに螺合したキャップで、18はシール用のOリングである。 【0017】19は弁本体1の胴部の側壁に突設された筒状の取付座で、該取付座19にはボール9の外周面に突設したステム20が回転摺動自在に内装され、該ステム20の先端には取付部材21を介してハンドル22が止ネジ23により固定されており、ハンドル22の回動操作によりボール9を開閉し得るように構成されている。24は取付座19とステム20間のシールを図るべく設けた一対のOリングである。 【0018】本実施形態にボール弁は以上のような特定事項からなるが、ストレーナー着脱孔15からストレーナー12をボール9の通孔10に挿入脱すれば、ストレーナー12の装着及び離脱ができるため、非常に簡単で且つ迅速に行えるという利点がある。 【0019】かかるボール弁は、その弁本体1のネジ部5,6を図2の如く各種配管Aに螺合接続して使用される。 【0020】そして、ハンドル22を回動操作して図2のようにボール9の通孔10を弁本体1の通路2に連通させるのであるが、その際ストレーナー12の鍔部14は一方のボールシート8のテーパ面8aに摺動しながら回動するため、たとえストレーナー8の鍔部14が通孔10から若干突出して装着されているような場合であっても、鍔部14の端縁が前記テーパ面8aにより押圧力を受けて、ストレーナー12が正常な装着位置に修正されるという利点がある。 【0021】また、ストレーナー12の鍔部14の外径は前記ボールシート8の内径よりも大径となるように寸法設定されているので、ボール9の回動時から図2に示す弁開時に於いて、ストレーナー12がボール9の通孔10から離脱するようなことはない。 【0022】そして、流通流体は弁本体1の胴部1a側から通路2に流入するが、かかる通路2にはストレーナー12が配されているため、その網状体12aにより流通流体中の夾雑物等は捕捉されることになり、よってかかる夾雑物等が除去された流通流体が弁本体1のボール押え1bから流出することになる。 【0023】尚、この弁開時には、流通流体の水圧を受けてストレーナー12の鍔部14が間隙15側に移動し、ボール9の環状凸部11に係合するため、その以上の移動は阻止される。 【0024】また、弁開状態から弁閉状態とする場合に於いても、流通流体の水圧によりストレーナー12が位置ずれするという可能性があるが、この場合もボール9の回動時にストレーナー12の鍔部14がボールシート8のテーパ面8aに接触するため、ストレーナー12は正常な装着位置に修正される。従って、ストレーナー12の洗浄又は交換等する際に、これをボール9の通孔10から簡易に離脱することができるのである。 【0025】更に、ストレーナー12の網状体12aとボール9の通孔10間には空間24が形成されてなるため、網状体12aの先端部側に夾雑物等が付着して閉塞されても、網状体12aの側部から空間25を介して流通流体が流出経路が確保されるという利点がある。 【0026】尚、上記実施形態に於ける弁本体1やストレーナー12の形状等の具体的な特定事項は本発明の意図する範囲内に於いて任意に設計変更自在である。 【0027】 【発明の効果】叙上のように、本発明はボールが回動自在に介装されるボールシートボールをストレーナーの離脱防止手段としてなるために、C型止輪をボールの通孔に形成した凹溝に嵌合せしめる従来のボール弁に比して、ストレーナーの装着及び離脱作業が簡易で且つ迅速に行うことができるという格別の効果を得るに至った。 【0028】また、従来よりも部品点数が削減されるため、全体としての構成を簡略化できるという効果もある。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000151025 【氏名又は名称】株式会社タブチ
|
| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月9日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】藤本 昇 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開平11−230378 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−27028 |
|