| 【発明の名称】 |
バルブの結露防止装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】田代 充孝
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| 【要約】 |
【課題】断熱材の空間で発生する対流現象を防いで熱伝導を低くすることによって結露を効率的に防止し、また保冷材の巻装による施工作業性を向上させたバルブの結露防止装置を提供すること。
【解決手段】バルブよりステム14が突出し、ステム14を囲む弁軸筒15の外端に駆動装置取付用フランジ16を有し、ステム14の回転により弁体13が開閉するバルブであって、フランジ16に断熱材20を介してステム14の駆動装置17を取付け、断熱材20は筒状であって、内部でのフランジ16と駆動装置17の対向空間に、両者から離間して対向空間を区分けする対流防止板25を設けた結露防止装置である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 バルブよりステムが突出し、ステムを囲む弁軸筒端に駆動装置取付用フランジを有し、ステムの回転により弁体が開閉するバルブにおいて、フランジに断熱材を介してステムの駆動装置を取付け、断熱材は筒状であって、内部でのフランジと駆動装置の対向空間に、両者から離間して対向空間を区分けする対流防止板を設けたバルブの結露防止装置。 【請求項2】 断熱材に対流防止板を一体成形した請求項1に記載のバルブの結露防止装置。 【請求項3】 断熱材を略矩形にし、四隅にボルト貫通孔を設けて、この孔を介して駆動装置をフランジにボルト固定した請求項1又は2に記載のバルブの結露防止装置。 【請求項4】 断熱材下端に空間をおいてフランジ外周を囲むスカート部を設けた請求項1乃至3の何れか1項に記載のバルブの結露防止装置。 【請求項5】 バルブをバタフライ弁とした請求項1乃至4の何れか1項に記載のバルブの結露防止装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、バルブの結露防止装置に関し、特に、ビル空調設備の冷水ラインに用いられるバタフライバルブやボールバルブ等の回転弁の弁軸筒端部や駆動装置の露出領域における結露を防止するようにしたバルブの結露防止装置に関する。 【0002】 【従来の技術】この結露とは、空気中の水分が凝縮され、水滴となって現われることであり、従って、バタフライバルブ等の回転弁を装着した配管に冷房・冷凍等の低温流体を流す場合、この配管や回転弁の外表面の温度が大気の温度や湿度を条件として露点以下になると、この外表面に結露を生じるようになる。そのため、一般にこれらの冷水用配管や回転弁の外周囲には、保冷材を巻いて被覆することにより大気を直接接触させないようにしてこの部分の結露を発生させないようにしている。 【0003】しかし、この種のバタフライバルブ等の回転弁には、電動・空圧等のアクチュエータの駆動装置や手動用ギヤ機構の駆動装置を配管に直交した状態のバルブ上に突出させて設け、駆動装置の操作に支障がないようにしている。そのため、弁本体の弁軸筒を長く形成してフランジ部分の弁軸筒や駆動装置を巻装した保冷材より外方に露出させておくのが通常である。 【0004】ところが、冷水からの冷熱は、バタフライバルブ等の回転弁のステムと首部である弁軸筒を伝わり、フランジ部まで容易に到達し、ここに直接ギヤ機構等の駆動装置を取付けると、外気に触れた露出部分に結露を発生する。この結露により駆動装置の内部に錆が発生したり、水滴が流れて周囲を汚す等の問題があるため、従来よりこれを防止するための各種の対策が提案されている。 【0005】例えば、図7に示す構造は、バタフライバルブのステム1を軸装する弁軸筒2の外端にフランジ部3を設け、このフランジ部3に内周に空間4を有する断熱材5を介在させて手動のギヤ機構の駆動装置6を取付ボルト7で固着し、バタフライバルブの外周囲を保冷材8で巻装している。この断熱材5は、熱伝導を低くするために10mm以上の厚さが必要になる反面に、成形するために断熱材5の内周の付肉を減らして引けを防止するために空間4を設けている。 【0006】また、その他、特公平6−78789号公報では、弁軸筒の外端に設けたフランジ上にギヤを熱遮断板を介して固着し、更に、弁軸筒の外周囲に断熱カバーを被着するようにして結露を防止する構造も提案されている。 【0007】更に、図8に示す構造は、ステム1を挿通した弁軸挿通部2aの外端に断熱性樹脂からなる連結フランジ部9を固着し、この連結フランジ部9にギヤ機構の駆動装置6を取付ボルト7aで固着し、連結フランジ部9の下方部位までを保冷材10で巻装するようにしたものである(特開平9−100946号公報参照)。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に示す構造は、断熱材5を挟んで各部品を介して伝わる熱量を下げる工夫がなされているが、ステム1と空間4との間で同図の矢印に示すように空気が対流し、この対流によって充分な断熱効果が得られず、露出している駆動装置6が結露し易いという問題があり、その結果、断熱材5を厚くする必要もあった。 【0009】また、特公平6−78789号公報の構造は、弁軸筒の外周囲に熱遮断板とは別に遮断カバーを被着する必要があるため、各種のバタフライバルブの形状に対応した断熱カバーを用意しなければならないばかりでなく、部品点数が増加し、却ってコストアップにもなっていた。 【0010】更に、図8に示す構造は、連結フランジ部9の部位を保冷材で巻装する必要のない構造であるが、保冷材10のくり抜き形状が複雑であると共に、取付ボルト7aと保冷材10との干渉も起きるため、保冷材10の巻装による作業が面倒である等の課題を有している。 【0011】本発明は、従来の課題点に鑑み開発したものであり、その目的とするところは、断熱材の空間で発生する対流現象を防いで熱伝導を低くすることによって結露を効率的に防止し、また保冷材の巻装による施工作業性を向上させることにある。 【0012】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明におけるバルブの結露防止装置は、バルブよりステムが突出し、ステムを囲む弁軸筒端に駆動装置取付用フランジを有し、ステムの回転により弁体が開閉するバルブにおいて、フランジに断熱材を介してステムの駆動装置を取付け、断熱材は筒状であって、内部でのフランジと駆動装置の対向空間に、両者から離間して対向空間を区分けする対流防止板を設けるようにした。 【0013】この場合、断熱材には、対流防止板を一体成形にするか、又は別体の対流防止板を装着しており、また、断熱材を略矩形にし、四隅にボルト貫通孔を設けて、この孔を介して駆動装置をフランジにボルトで固定する。また、断熱材の下端に空間をおいてフランジ外周を囲むスカート部を設けることによって、保冷材の巻装による施工作業性を良好にしている。また、本発明におけるバルブの結露防止装置は、バタフライバルブやボールバルブ等の回転弁に適用できる。 【0014】 【発明の実施の形態】本発明における回転弁の結露防止装置をバタフライバルブに適用した実施の形態を図面に従って説明する。図1〜図6において、筒形状のボデー11の内周面にゴム製のシートリング12を装着し、このシートリング12内に弁体(ジスク)13を回転自在に設け、このジスク13に設けたステム14をボデー11に延出して一体に形成した弁軸筒15に軸装している。なお、この弁軸筒15は、上記の例以外にボデー11とは別体に設けてボデー11に固着するようにしても良い。 【0015】また、弁軸筒15の外端に矩形状、円形状或は楕円形状に形成した取付用フランジ16を形成し、このフランジ16に、電動、油圧、空圧等の自動駆動装置や図面に示すようなハンドル17aを有する手動用ギヤ機構等の駆動装置17を搭載し、フランジ16に形成した挿通孔18より挿通したボルト19でこのフランジ16上に断熱材20を介して駆動装置17を固着するようにしている。なお、このフランジ16は、上記の例以外に弁軸筒15に別体に設ける構造であっても良い。 【0016】更に、この断熱材20は、合成樹脂の成形品であって、ポリプロピレン、ABS樹脂、ジュラコン、或はナイロン系等の熱伝導率の低い適宜の材料が用いられる。また、断熱材20は、略多角筒状をしていて、四隅にボルト貫通用の孔21が設けられており、下端側には、拡径のスカート部22を垂下するように設けてあり、このスカート部22は、フランジ16の外周を空間をあけて囲んで、断熱空間23が形成されるように設けている。この断熱材20は、フランジ16の形状に対応した形態を呈し、適宜に対応した筒形状に形成されている。 【0017】また、断熱材20の内周には、中間段部24を設け、この中間段部24に挿入孔25aを有する対流防止板25を挿入し、この対流防止板25の上下には、フランジ16と駆動装置17とに対向する空間26,27をそれぞれ設けている。この対流防止板25は、断熱性の優れるものが好ましく、本例では発砲スチロールを用いているが、他の合成樹脂を用いることもできる。この場合、対流防止板25を別体としたが、断熱材20と同一材料にして一体成形品を用いることもできる。 【0018】図2において、28はフランジ外径部であり、29は配管やバタフライバルブ等の回転弁に巻装した保冷材であり、この保冷材29は、フランジ16の位置までカバーする形状に巻装しており、更に、断熱材20に設けたスカート部22によってフランジ16の側面部と断熱空間23を設けてフランジ16をカバーしているので、保冷外周部との接触幅が増加し、しかも保冷材29の外周部とのくり抜き形状も簡単に形成できると共に、ボルト19との干渉もなく、保冷材29の巻装による施工作業性が良好となる。 【0019】上記の例によると、ステム14と断熱材20との間に、熱伝導率の低い対流防止板25を装入することにより、断熱材20の内周面の空間が、断熱、二分され、この空間で発生するおそれのある対流現象を防ぐことができるので、配管内を流れる低温流体の冷熱がステム14よりフランジ16や駆動装置17に伝熱され難く、従って結露現象を防止することができる。 【0020】更には、対流防止板25は、空間26,27を介してフランジ16と駆動装置17に対して離間しているので、この空間26,27によって熱伝導も押えられて、この部位の結露を防ぐことができ、かつ断熱材20も薄くすることが可能となる。 【0021】 【発明の効果】以上のことから明らかのように、本発明によると、筒状の断熱材の内部でのフランジと駆動装置との対向空間に両者から離間させて対流防止板を設けたので、この断熱材の内部で対流が起きることがないため、熱伝導が極めて低く押えられ、駆動装置とフランジ部位の結露現象を効率的に防止することができる。 【0022】また、断熱材の下端に空間をおいてフランジの外周を囲むスカート部を設けたので、保冷材が施し易くなり、この部位での外気との接触を遮断できると共に、保冷材との接触幅が増加するため、保冷材の施工作業性が著しく向上する等の効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390002381 【氏名又は名称】株式会社キッツ
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)1月8日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】小林 哲男
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| 【公開番号】 |
特開平11−201320 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−13146 |
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