| 【発明の名称】 |
バルブのロック機構 |
| 【発明者】 |
【氏名】波呂 裕一
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| 【要約】 |
【課題】一般的に所有されていないスナップリング脱着用工具を用いなければ取り外しが不可能なロック部材を使用してバルブを閉止状態に固定することにより、部外者によるバルブの不正な開閉操作を防止するバルブのロック機構を提供する。
【解決手段】バルブ軸に操作レバーの回転範囲を規制するためのバルブ開閉規定板と、当該開閉規定板の抜け防止用のスナップリングが取り付けられたバルブにおいて、前記バルブ開閉規定板に代えてバルブ軸に取り付けることが出来るロック部材を用意し、当該ロック部材をバルブ閉止状態のバルブ軸にバルブ開閉規定板に代えて取り付けることにより、バルブを閉止状態にロックする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】バルブ軸に取り付けられて当該軸と共に回転するバルブ開閉規定板と、特殊な工具を用いることによりバルブ軸への着脱が可能で、バルブ開閉規定板の上からバルブ軸に取り付けられて当該板の抜けを防止するストップリングとを備えるバルブにおいて、バルブ軸に取り付けて少なくともその一部をバルブ本体又はバルブ本体に組み付けられる付属部品の一部に掛止することによりバルブ軸の回転をロックするロック部材を、前記バルブ開閉規定板とほぼ同厚の板材を用いて形成し、バルブが閉止された状態で、上記ロック部材を前記バルブ開閉規定板に代えてバルブ軸に取り付け、これをバルブ本体又はバルブ本体に組み付けられる付属部品の一部に掛止することを特徴とするバルブのロック機構。 【請求項2】バルブ軸に取り付けられて当該軸と共に回転するバルブ開閉規定板と、特殊な工具を用いることによりバルブ軸への着脱が可能で、バルブ開閉規定板の上からバルブ軸に取り付けられて当該板の抜けを防止するストップリングと、上記バルブ開閉規定板の回転軌跡内に、当該板の回転平面と交差せしめて設けられたストッパーピンとを備え、バルブ開閉規定板のストパーピンへの衝突によりバルブの回転範囲を規制するバルブにおいて、バルブが閉止された状態で、前記バルブ開閉規定板に代えて当該板とほぼ同厚の座金状のロック部材がバルブ軸に回転不能に取り付けられ、当該ロック部材に設けた溝状または孔状の係合部を前記ストッパーピンに係合することを特徴とするバルブのロック機構。 【請求項3】バルブ開閉規定板がロック部材を兼用し、バルブ開閉規定板が、これをバルブの閉止状態においてバルブ軸に表裏逆に取り付けたときストッパーに係合する溝状または孔状の係合部を有することを特徴とする請求項2記載のバルブのロック機構。 【請求項4】バルブ軸に取り付けられて当該軸と共に回転するバルブ開閉規定板と、特殊な工具を用いることによりバルブ軸への着脱が可能で、バルブ開閉規定板の上からバルブ軸に取り付けられて当該板の抜けを防止するストップリングとを備え、上記バルブ開閉規定板に貫通開穿された指標用の孔と、バルブ本体またはこれに組み付けられた付属部品に穿設した開・閉表示用の孔との整合によりバルブの開閉状態の視認を可能にするバルブにおいて、バルブが閉止された状態で、前記バルブ開閉規定板に代えて当該板とほぼ同厚の座金状に形成されたロック部材がバルブ軸に取り付けられ、該ロック部材に設けたロックピンを前記閉表示用の孔に嵌合することを特徴とするバルブのロック機構。 【請求項5】バルブ開閉規定板がロック部材を兼用し、バルブ開閉規定板に、これをバルブの閉止状態においてバルブ軸に表裏逆に取り付けたときに閉表示用の孔に嵌合するロックピンを設けてなることを特徴とする請求項4記載のバルブのロック機構。 【請求項6】バルブ軸に取り付けられて当該軸と共に回転するバルブ開閉規定板と、特殊な工具を用いることによりバルブ軸への着脱が可能で、バルブ開閉規定板の上からバルブ軸に取り付けられて当該板の抜けを防止するストップリングとを備え、上記バルブ開閉規定板に設けた指標と、バルブ本体またはこれに組み付けられた付属部品に表示した開・閉表示との整合によりバルブの開閉状態の視認を可能にするバルブであって、上記バルブ軸が本体から取り出される部分に、その周囲より突出して断面真円以外の形状に形成されているバルブにおいて、上記突出部分の断面形状に合致する断面形状を有するキャップ状のロック部材を前記バルブ開閉規定板とほぼ同厚の板材を用いて形成し、バルブが閉止された状態で、当該ロック部材を前記バルブ開閉規定板に代えてバルブ軸に取り付け、前記突出部分にこれを嵌合状に被せることを特徴とするバルブのロック機構。 【請求項7】バルブ軸に取り付けられて当該軸と共に回転するバルブ開閉規定板と、特殊な工具を用いることによりバルブ軸への着脱が可能で、バルブ開閉規定板の上からバルブ軸に取り付けられて当該板の抜けを防止するストップリングとを備えるバルブであって、バルブ本体がこれにボルトで固定されるパッキン押えを有するバルブにおいて、バルブが閉止された状態で、前記バルブ開閉規定板とほぼ同厚の板材で形成されたロック部材が当該板に代えてバルブ軸に取り付けられ、当該ロック部材に設けた孔状または切欠き状の係合部を前記ボルトの頭部に係合することを特徴とするバルブのロック機構。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する利用分野】本発明は、部外者によるバルブの不正な開閉操作を防止するバルブのロック機構、特に病院等ガスメーター取り替え時にもガスを停止することが出来ない場所に設置するガスメーターのバイパス配管に設けるバルブに好適に利用できるロック機構に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、病院等ガスメーター取り替え時にもガスを停止することが出来ない場所に設置するガスメーターCには、図11に示すように予めバイパス配管cを設けておき、ガスメーター取り替え時のみバイパス配管cのバルブAを開ることによりガスを止めることなくガスメーターCの取り替えを行い、ガスメーター取り替え後は、部外者によるバルブAの不正な開閉操作を防止するため、バイパス配管cのバルブを閉の位置にした後、操作レバーを取り外してカバーを被せるか又は封印をする等の方法がとられていた。 【0003】しかしながら、スパナ等一般的に所有されている工具を用いれば容易にバルブの開閉操作が出来るため、部外者によるいたずらや盗用を目的とした不正な開閉操作が行われることがあった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上述したような従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、部外者によるいたずらや盗用を目的とした不正な開閉操作を防止するバルブのロック機構を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明のバルブのロック機構では、請求項1記載のように、バルブ軸に取り付けられて当該軸と共に回転するバルブ開閉規定板と、特殊な工具を用いることによりバルブ軸への着脱が可能で、バルブ開閉規定板の上からバルブ軸に取り付けられて当該板の抜けを防止するストップリングとを備えるバルブにおいて、バルブ軸に取り付けて少なくともその一部をバルブ本体又はバルブ本体に組み付けられる付属部品の一部に掛止することによりバルブ軸の回転をロックするロック部材を、前記バルブ開閉規定板とほぼ同厚の板材を用いて形成し、バルブが閉止された状態で、上記ロック部材を前記バルブ開閉規定板に代えてバルブ軸に取り付け、これをバルブ本体又はバルブ本体に組み付けられる付属部品の一部に掛止することを特徴とする。 【0006】このように構成したバルブのロック機構は、一般的に所有されていない特殊な脱着用工具を用いない限りロック部材の取り外しが出来ないことから、部外者によるバルブの不正な開閉操作を不可能とするものであり、その一方、上記工具を所有する正規の作業者による作業には何等の支障も来さないものである。 【0007】また本発明は、請求項2記載のように、バルブ軸に取り付けられて当該軸と共に回転するバルブ開閉規定板と、特殊な工具を用いることによりバルブ軸への着脱が可能で、バルブ開閉規定板の上からバルブ軸に取り付けられて当該板の抜けを防止するストップリングと、上記バルブ開閉規定板の回転軌跡内に、当該板の回転平面と交差せしめて設けられたストッパーピンとを備え、バルブ開閉規定板のストパーピンへの衝突によりバルブの回転範囲を規制するバルブにおいて、バルブが閉止された状態で、前記バルブ開閉規定板に代えて当該板とほぼ同厚の座金状のロック部材がバルブ軸に回転不能に取り付けられ、当該ロック部材に設けた溝状または孔状の係合部を前記ストッパーピンに係合することを特徴とする。 【0008】このように構成したバルブのロック機構は、前記請求項1の発明と同様の効果を奏する上、カバーを被せる方法や封印をする方法に比べて目立たないためガス使用者の不快感が無く美観的にも優れている。 【0009】また本発明は、請求項3記載のように、請求項2のバルブロック機構において、バルブ開閉規定板がロック部材を兼用し、バルブ開閉規定板が、これをバルブの閉止状態においてバルブ軸に表裏逆に取り付けたときストッパーに係合する溝状または孔状の係合部を有することを特徴とする。 【0010】このように構成した場合、別途ロック部材を用意する必要がないので、部品管理が容易であり、ロック中にバルブ開閉規定板をなくしたり、逆にガスメーター取り替え時にロック部材をなくしたりする恐れがない。 【0011】また本発明は、請求項4記載のように、バルブ軸に取り付けられて当該軸と共に回転するバルブ開閉規定板と、特殊な工具を用いることによりバルブ軸への着脱が可能で、バルブ開閉規定板の上からバルブ軸に取り付けられて当該板の抜けを防止するストップリングとを備え、上記バルブ開閉規定板に貫通開穿された指標用の孔と、バルブ本体またはこれに組み付けられた付属部品に穿設した開・閉表示用の孔との整合によりバルブの開閉状態の視認を可能にするバルブにおいて、バルブが閉止された状態で、前記バルブ開閉規定板に代えて当該板とほぼ同厚の座金状に形成したロック部材がバルブ軸に取り付けられ、該ロック部材に設けたロックピンを前記閉表示用の孔に嵌合することを特徴とする。 【0012】このように構成したバルブのロック機構も、請求項1及び請求項2のロック機構同様、一般的に所有されていない特殊な脱着用工具を用いない限りロック部材の取り外しが出来ないことから、部外者によるバルブの不正な開閉操作を不可能とし、しかもカバーを被せる方法や封印をする方法に比べて目立たないためガス使用者の不快感が無く美観的にも優れている。 【0013】また本発明は、請求項5記載のように、請求項4のバルブロック機構において、バルブ開閉規定板がロック部材を兼用し、バルブ開閉規定板に、これをバルブの閉止状態においてバルブ軸に表裏逆に取り付けたときに閉表示用の孔に嵌合するピンを設けてなることを特徴とする。 【0014】このように構成した場合、請求項3のロック機構同様、一旦バルブ開閉規定板を外して、裏返しにした状態で再装着するだけで、バルブのロックが出来、別途ロック部材を用意する必要がないので、部品管理が容易であり、ロック中にバルブ開閉規定板をなくしたり、逆にガスメーター取り替え時にロック部材をなくしたりする恐れがない。 【0015】また本発明は、請求項6記載のように、バルブ軸に取り付けられて当該軸と共に回転するバルブ開閉規定板と、特殊な工具を用いることによりバルブ軸への着脱が可能で、バルブ開閉規定板の上からバルブ軸に取り付けられて当該板の抜けを防止するストップリングとを備え、上記バルブ開閉規定板に設けた指標と、バルブ本体またはこれに組み付けられた付属部品に表示した開・閉表示との整合によりバルブの開閉状態の視認を可能にするバルブであって、上記バルブ軸が本体から取り出される部分が、その周囲より突出して断面真円以外の形状に形成されているバルブにおいて、上記突出部分の断面形状に合致する断面形状を有するキャップ状のロック部材を前記バルブ開閉規定板とほぼ同厚の板材を用いて形成し、バルブが閉止された状態で、当該ロック部材を前記バルブ開閉規定板に代えてバルブ軸に取り付け、前記突出部分にこれを嵌合状に被せることを特徴とする。 【0016】このように構成したバルブのロック機構は、回転指示板の回転平面にロック部材を係止出来るような突起物や孔等が設けられていないバルブでも簡単に閉止状態にロックすることが出来、しかも前記請求項1や請求項2のロック機構と同様の効果を得ることが出来る。 【0017】また本発明は、請求項7記載のように、バルブ軸に取り付けられて当該軸と共に回転するバルブ開閉規定板と、特殊な工具を用いることによりバルブ軸への着脱が可能で、バルブ開閉規定板の上からバルブ軸に取り付けられて当該板の抜けを防止するストップリングとを備えるバルブであって、バルブ本体がこれにボルトで固定されるパッキン押えを有するバルブにおいて、バルブが閉止された状態で、前記バルブ開閉規定板とほぼ同厚の板材で形成されたロック部材が当該板に代えてバルブ軸に取り付けられ、当該ロック部材に設けた孔状または切欠き状の係合部を前記ボルトの頭部に係合することを特徴とする。 【0018】このように構成したバルブのロック機構は、パッキン押えを有するバルブにおいて、パッキン押えをバルブ本体に固定するボルトを利用して、バルブを閉止状態に固定することが出来、しかも上記各ロック機構同様、一般的に所有されていない特殊な脱着用工具を用いない限りロック部材の取り外しが出来ないことから、部外者によるバルブの不正な開閉操作を不可能とすることが出来る。以上のように、本発明の各請求項の発明は、部外者によるバルブの開閉操作を不可能にするので、特に病院等ガスメーター取り替え時にもガスを停止することが出来ない場所に設置するガスメーターのバイパス配管に設けるバルブのロック機構として好適に利用できるのは勿論、工場の配管に設けられるバルブの誤操作防止を目的として利用するにも極めて有効である。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。 [第1実施形態]図1乃至図2に第1の実施形態を示す。この実施形態は、バルブ軸1が突出するバルブ本体a上面にストッパーピン2を突出し、バルブ軸1には円板の周縁の一部を所定角度切欠くと共に中心部にバルブ軸1の横断面形状と合致する形状のバルブ軸挿通孔31を穿設して形成したバルブ開閉規定板3を回転不能に嵌着して、当該規定板3の切欠き部32とストッパーピン2との係合によりバルブ軸1の回転範囲を規制するようになすと共に、バルブ軸1のバルブ本体A上面からバルブ開閉規定板3の厚さ相当分上方の位置に横溝11を切って、この横溝32部分にその着脱に特殊なスナップリングプライヤーBを必要とするストップリング4を装着して、上記バルブ開閉規定板3の抜けを防止している構造のバルブAに、本発明のロック機構を適用したものである。 【0020】即ち、本実施形態では、上記構造のバルブAにおいて、バルブAを閉止した状態で、スナップリングプライヤーBを用いてバルブ軸1からストップリング4を外し、バルブ開閉規定板3を取り外し、このバルブ開閉規定板3に代えて、別途用意したロック部材5をバルブ軸1に取り付け、上記ストップリング4でその抜けを防止する。尚、上記ストップリング4は、リングの開放端部に夫々小さな凹み41を設けたスナップリングからなり、凹み41にスナップリングプライヤーBの先端を引っかけて開放部を拡大させることによりバルブ軸1への着脱が出来るように構成されている。尚、このバルブAにおいて、バルブ閉状態の確認は、バルブ開閉規定板3の切欠き部32の所定の一端(閉側端部)がストッパーピン2に当接しているか否かにより行うことが出来る。 【0021】上記ロック部材5は、取り外したバルブ開閉規定板3とほぼ同厚、同径の円板に、バルブ軸1の横断面形状と合致する形状のバルブ軸挿通孔31’を穿設した座金状のもので、バルブの閉状態でバルブ軸1に取り付けたとき、ストッパーピン2と対応する位置に、ストッパーピン2への係合部51が設けられている。この係合部51は、図示のようにロック部材5の周縁をU型に切り込んだ溝状に形成されるか、或いは図示してはいないが円孔状に形成されており、前者の場合は溝の幅が、後者の場合には孔径が、夫々ストッパーピン2の径にほぼ相当している。従って、バルブ閉状態におけるバルブ軸1へのロック部材5の取り付けにより、ロック部材5の係合部がストッパーピン2に係合して、バルブ軸1がロックされる。即ち、バルブAは閉状態でロックされ、バルブ軸1の開方向への回転は出来なくなる。 【0022】上記ロック部材5の抜け防止は、前記バルブ開閉規定板3の取り外しのために、バルブ軸1から取り外されたストップリング4により行われる。即ち、ロック部材5の上からバルブ軸の横溝11にストップリング4を取着し、このストップリング4でロック部材5を押える。前述のように、ロック部材5は取り外されたバルブ開閉規定板3と同じ厚さに形成されているので、ストップリング4のバルブ軸横溝11への装着には何ら支障がなく、ストップリング4は確実に横溝11に装着されてロック部材5の抜けを防止することが出来る。 【0023】そして、前述のようにこのロック部材5は、これを取り外すには一般に所有されていない特殊なスナップリングプライヤーBを必要とするため、この種スナップリングプライヤーBを所有していない部外者がこれを取り外すことは簡単には出来ない。即ち、部外者によるバルブAの不正な開閉が不可能になる。 【0024】[第2の実施形態]次に図3乃至図4に示す第2の実施形態について説明する。この実施形態は、上記第1の実施形態の説明で述べたものと同様の構造のバルブAに対して実施されるもので、第1実施形態がバルブ開閉規定板3を別部品からなるロック部材5と交換することにより、バルブAを閉状態にロックするのに対して、バルブ開閉規定板3をロック部材5としても使用できる構造に形成してある点で第1の実施形態とは相違している。 【0025】即ち、この第2の実施形態において、バルブ開閉規定板3は、第1の実施形態のバルブ開閉規定板3と同様、中央部にバルブ軸1の横断面形状と合致する形状のバルブ軸挿通孔31を穿設した円板の周縁を所定の角度切欠いて形成され、中央部の孔31を介してバルブ軸1 に装着されてバルブ軸1と共に回転し、切欠き部32とストッパーピン2との係合によりバルブ軸1の回転範囲を規制するように構成されているが、これを裏返しにしてバルブ閉状態におけるバルブ軸1に取り付けた場合ストッパーピン2に対応する位置に、当該ピン2と係合する係合部51が形成されている。この係合部51の形状構造は、第1の実施形態におけるそれと変わるところはない。 【0026】従って、この実施形態においてバルブAのロック機構は、バルブ開閉規定板3を裏返し状態でバルブ軸1に装着して構成される。即ち、本実施形態においてバルブAを閉状態にロックするには、バルブAを閉止した状態で、スナップリングプライヤーBでストップリング4をバルブ軸1から外し、バルブ開閉規定板3を一旦取り外して裏返し、再びこのバルブ開閉規定板3をバルブ軸1に設けたストップリング取り付け用の横溝11に取り付け、上記ストップリング4でその抜けを防止する。 【0027】[第3の実施形態]次に図5乃至図6に示す第3の実施形態について説明する。この実施形態は、バルブ軸1に取り付けられて当該軸1と共に回転するバルブ開閉規定板3と、特殊な工具を用いることによりバルブ軸への着脱が可能で、バルブ開閉規定板3の上からバルブ軸1に取り付けられて当該板3の抜けを防止するストップリング4とを備え、上記バルブ開閉規定板3に貫通開穿された指標用の孔33と、バルブ本体aまたはこれに組み付けられた付属部品bに開・閉表示用として2個穿設した孔6,6’との整合によりバルブAの開閉状態を視認可能に構成したバルブAに、本発明のロック機構を適用したものである。 【0028】図示の場合、上記バルブAは、開・閉表示用の二つの孔6,6’が、バルブ本体aにボルト7で固定されたパッキン押えbに設けられている。また、バルブ開閉規定板3は細長い板状に形成されて、その中央部にバルブ軸の横断面形状と合致する形状のバルブ軸挿通孔31を有し、一方の端部に指標孔33を有している。そして、バルブ軸1がバルブAの開側又は閉側へ回動して指標孔33がバルブ開用又はバルブ閉用の表示孔6,6’に整合する状態に達すると、バルブ開閉規定板3が上記ボルト頭部71に当たってそれ以上の回転が規制されるようになっている。 【0029】本実施形態は、斯かる構造のバルブAにおいて、バルブAを閉止した状態で、前記バルブ開閉規定板3に代えてロック部材5をバルブ軸1に取り付けてある。即ち、スナップリングプライヤーbを用いバルブ軸1からストップリング4を外して、バルブ開閉規定板3を取り外し、この開閉規制板3に代えて、別途用意したロック部材5をバルブ軸1に取り付けた後、上記ストップリング4を再びバルブ軸1に装着してロック部材5の抜けを防止してある。上記ロック部材5は、バルブ開閉規定板3とほぼ同一の形状、同一の厚さに形成されてバルブ軸挿通孔31' を有しているが、バルブ開閉規定板3であれば指標孔33が開けられる個所には、指標孔33に代えてロックピン52が突設されている。従って、バルブ閉止状態で、上記ロック部材5をバルブ軸1へ取り付ければ、ロック部材5のロックピン52がバルブ閉表示用の表示孔6に嵌合して、バルブ軸1がロックされる。即ち、バルブaは閉状態でロックされ、バルブ軸1の開方向への回転は出来なくなる。そして、ロック部材5は、スナップリング4により抜けを防止され、特殊なスナップリングプライヤーbを用いない限り、取り外すことが出来ない。 【0030】[第4の実施形態]次に図7は第4の実施形態を示すもので、上記第3の実施形態の説明で述べたものと同様の構造のバルブに対して実施されるものである。第3の実施形態がバルブ開閉規定板3を別部品からなるロック部材5と交換することにより、バルブAを閉状態にロックするのに対して、この実施の形態はバルブ開閉規定板3をロック部材5としても使用できる構造に形成してある点で第3の実施形態とは相違している。 【0031】即ち、この実施形態においてバルブ開閉規定板3は、前述の第3の実施形態におけるバルブ開閉規定板3と同じ構造のバルブ開閉規定板3の上面に、これを裏返しにして閉状態におけるバルブ軸1に取り付けた場合、バルブ開表示用の表示孔6’に嵌合可能なロックピン52を設けてある。従って、この実施形態においてバルブAのロック機構は、前述の第2の実施形態と同様、バルブ開閉規定板3を裏返し状態でバルブ軸1に装着して構成される。即ち、本実施形態においてバルブAを閉状態にロックするには、バルブAを閉止した状態で、スナップリングプライヤーbを用いてバルブ軸1からストップリング4を外し、バルブ開閉規定板3を一旦取り外して裏返し、再びこのバルブ開閉規定板3をバルブ軸に取り付け、ロックピン52をバルブ開表示用の表示孔6’に挿入させ、ストップリング4でその抜けを防止する。 【0032】尚、本実施形態では、バルブAの閉止状態のロックが、ロックピン52のバルブ開表示用の表示孔6’への嵌合によりなされるため、バルブ開放状態でのロックと誤解されることがないような適当な表示を施すことが望ましい。本実施形態と、上記第3の実施形態において、バルブの開・閉表示用の表示孔6,6’は貫通孔である必要はない。 【0033】[第5の実施形態]次に図8乃至図9に示す第5の実施形態について説明する。この実施形態は、バルブ軸1に取り付けられて当該軸1と共に回転するバルブ開閉規定板3と、特殊な工具Bを用いることによりバルブ軸1への着脱が可能で、バルブ開閉規定板3の上からバルブ軸1に取り付けられて当該板3の抜けを防止するストップリング4とを備え、上記バルブ開閉規定板3に設けた指標34と、バルブ本体aまたはこれに組み付けられた付属部品bに表示した開・閉表示8との整合により開閉状態の視認を可能にする構造のバルブAで、特にバルブ開閉規定板3の回転平面にロック部材5を係止出来るような突起物や孔等が設けられていないバルブAに本発明のロック機構を適用したものである。 【0034】図において、バルブAは、パッキンを介してプラグの肩を押さえるパッキン押えbを有するもので、このパッキン押えbはバルブ本体からバルブ軸1が取り出される部分に設けられてその周囲より突出した状態になっており、横断面が真円以外の形状(図では大略菱形)に形成されて、その中央部のバルブ軸1が挿通する部分が一段高い平面円形の段部9になっており、バルブ軸1に取り付けられたバルブ開閉規定板3は上記段部9の表面に摺接して回転するようになっている。そして、上記段部9表面に開・閉表示8として、open,shutの頭文字o,sが刻印などの手段で表示されている。バルブ開閉規定板3は上記円形の段部9より若干小径な円板状に形成されて、その中心部にバルブ軸1の横断面形状と合致する形状のバルブ軸挿通孔31が穿設されると共に周縁の一部に指針状に突出する指標34が形成されている。 【0035】本実施形態は、斯かる構造のバルブAにおいて、バルブAを閉止した状態で、前記バルブ開閉規定板3に代えてロック部材5をバルブ軸1に取り付ける。ロック部材5は、バルブ開閉規定板3とほぼ同厚の板材を用いてパッキン押えbの横断面形状と合致する横断面形状を有するキャップ状に形成され、その上面中央部にはバルブ軸1の横断面形状と合致する形状のバルブ軸挿通孔31’が設けられている。従って、バルブ閉止状態で、上記ロック部材5をバルブ軸1へ取り付ければ、ロック部材5はパッキン押えbに嵌合状に被さり、これによりバルブ軸1が回転不能にロックされる。即ち、バルブBは閉状態でロックされ、バルブ軸1の開方向への回転は出来なくなる。そして、ロック部材5は、ストップリング4により、抜けを防止され、特殊なスナップリングプライヤーBを用いない限り、取り外すことが出来ない。 【0036】[第6の実施形態]次に図10は第6の実施形態を示すもので、上記第5の実施形態の説明で述べたものと同様の構造のバルブに対して実施されるものである。この実施形態は、上記第5の実施形態とはロック部材5の構造を変えることにより、パッキン押え固定用のボルト7を利用してバルブ軸1をロックするように構成している。 【0037】即ち、ロック部材5は、パッキン押えbの中央部に設けられた段部9の径に相当する長さを有する中央水平部53と、該中央水平部53の両端から夫々上記段部9の高さに相当する高さ分下向きに延びる左右一対の脚部54と、各脚部54の下端から夫々外方水平に延びる左右一対のフランジ部55とが、バルブ開閉規定板3とほぼ同じ厚さを有する一枚の帯板状板材を折り曲げて形成されており、上記中央水平部53の中央部分にはバルブ軸1の横断面形状と合致する形状のバルブ軸挿通孔31’が、また各フランジ部55にはパッキン押え固定用のボルト7の頭部71より若干大きなボルト係合孔56が夫々開穿されている。 【0038】このロック部材5は、バルブAを閉止した状態において、バルブ開閉規定板3を取り外したバルブ軸1に取り付けられ、この状態でフランジ部55がパッキン押えbをバルブ本体aに固定しているボルト7の方向に向かってボルト7の先まで延び、ボルト係合孔56を上記ボルト7の頭部71に係合してバルブ軸1を回転不能にロックするようになっている。本実施形態においても、ストップリング4はロック部材5の直上においてバルブ軸1に切られた横溝11部分に嵌合されており、このストップリング4によりロック部材5の抜けが防止され、特殊なスナップリングプライヤーbを用いない限り、取り外すことが出来ない。以上説明したいずれの実施形態を示す図面においても、操作ハンドル10が示されているが、通常、操作ハンドルはバルブの開閉操作時にのみ、バルブ軸に取り付けられるのが一般的であり、少なくともバルブをロックしたときには取り外されるのは言うまでもない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000196680 【氏名又は名称】西部瓦斯株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)1月13日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】早川 政名 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−201318 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−4823 |
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