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【発明の名称】 電動機の複数動作位置制御装置
【発明者】 【氏名】高中 正秀

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電動機1と、該電動機の出力トルクを増大する減速機2と、減速機2に固定されるとともに減速機2の出力軸3の長手方向に沿って複数配置されたスイッチS1、S2、S3とを備え、前記減速機の出力軸3に、複数のスイッチS1、S2、S3にそれぞれ対応する複数のカム部P1、P2、P3を設けた単一のカム体Pを固着したことを特徴とする電動機の複数動作位置制御装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、減速機を備えた電動機の複数動作位置制御装置に関するもので、例えば、風呂のお湯を濾過するフィルターの濾過工程、逆洗工程、洗浄工程の三位置を切換制御する五方口電動弁に利用される。
【0002】
【従来の技術】従来の電動機の複数動作位置制御装置について図6〜図9にて説明する。1は電動機、2は電動機の出力トルクを増大する歯車郡より構成される減速機であり、電動機の出力軸の回転が減速機に伝達され、減速機2の出力軸3より外部に向けて回転が出力される。S1、S2、S3は、出力軸2の長手方向X−Xに沿って配置されたスイッチ(例えばマイクロスイッチ)であり、減速機2のフレーム4に対してポスト5及びプレート6がネジ7によって固定され、このプレート6上に絶縁板8を介して前記スイッチS1、S2、S3がネジ止め固定配置される。そして、出力軸3の上部外周には、3ケのカム体C1、C2、C3がネジ9によって固定配置される。前記各カム体の外周には図7〜図9に示す如く、カム部C1a、C2a、C3aが設けられ、このカム部C1a、C2a、C3aが各スイッチS1、S2、S3に対応して配置され、各スイッチS1、S2、S3の作動点として機能する。この各カム部C1a、C2a、C3aの相対角度は図7〜図8に示されるもので、この状態において、スイッチS1のみがOFFで、スイッチS2、S3はONとなっている。この状態から矢印の方向に180度回転すると、スイッチS2のみがOFFとなり、スイッチS1、S3はONとなる。更に135度回転すると、スイッチS3のみがOFFとなり、スイッチS1、S2はONとなる。続いて更に45度回転すると図7〜図9の原位置にもどる。従って、3ケのスイッチS1、S2、S3を電動機1の電源線に適宜接続すると、三位置制御が可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の電動機の複数動作位置制御装置によると、3枚のカム体C1、C2、C3は、出力軸3に挿入した状態において、それぞれの相対位置を調整し、次いでネジ9によって出力軸3に螺着して固定する必要があった。以上によると、3ケのカム体の動作角度を出力軸の角度検査装置によって調整していたので、工数がかかり、高価となる欠点があった。又、出力軸の動作角度を検出する角度検出装置が必要となり、大幅な投資がかかる欠点があった。更に、部品点数として、3枚のカム体が必要となり、部品代も高価となる欠点があった。又、3枚のカム体を止めているねじがゆるみ易く、相互の動作角度がずれるという欠点があった。
【0004】
【発明の目的】本発明になる電動機の複数動作位置制御装置は、3枚のカム体の相互角度調整工数をゼロにして工賃の削減を計る。又、相対角度を検出するための調整検査装置を不要とし、投資を削減する。又、カム体の製作に当って部品点数を減らして型成型により安価とする。更に、複数のスイッチに対して相互の角度ずれを抑止する。ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明になる電動機の複数動作位置制御装置は、前記目的達成の為に、電動機と、該電動機の出力トルクを増大する減速機と、減速機に固定されるとともに減速機の出力軸の長手方向に沿って複数配置されたスイッチとを備え、前記減速機の出力軸に、複数のスイッチにそれぞれ対応する複数のカム部を設けた単一のカム体を固着したことを特徴とする。
【0006】単一のカム体に複数のカム部が予め設けられるので、スイッチの相互の作動角度の調整が不要となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明になる電動機の複数動作位置制御装置の一実施例について図1により説明する。従来とは、カム体が異なる。図6と同一構造部分については同一符号を使用し説明を省略する。カム体Pは単一の部材によって形成され、その中心部には出力軸3の上端外周に挿入される挿入孔10が上下方向に貫通して穿設される。カム体Pの外周には、スイッチS1に対向する第1のカム部P1と、スイッチS2に対向する第2のカム部P2と、スイッチS3に対向する第3のカム部P3とが形成される。そして、前記カム部P1、P2、P3の相対角度は図3、図4、図5に示される如くそれぞれ180度、135度、45度づつずれて形成される。このカム部P1、P2、P3と備えたカム体Pは、アルミ材料、亜鉛材料あるいは合成樹脂材料等を成形にて製作すると好ましい。尚、切削加工によっても製作できる。
【0008】そして、前記カム体Pはその挿入孔10が出力軸10の上端に挿入され、次いで、外周よりネジ11を螺着することによって出力軸10に固着される。かかるカム体9の装着時において、第1のカム部P1はスイッチS1に対応配置され、第2のカム部P2はスイッチS2に対応配置され、第3のカム部P3はスイッチS3に対応配置される。なお、カム体Pの挿入孔10をD穴に加工して、出力軸3の上端をDカット加工して、それぞれの相対角度をあらかじめ決定することも可能である。
【0009】次にその作用について説明すると、図3、図4、図5の第1状態において、スイッチS1は第1のカム部P1によってOFF状態を検出し、スイッチS2及びスイッチS3は、カム体Pの外周によってON状態を検出する。次いで、前記第1状態より反時計方向へカム体Pが180度回転した第2状態において、スイッチS2は第2のカム部P2によってOFF状態を検出し、スイッチS1及びスイッチS3はカム体Pの外周によってON状態を検出する。更に、前記第2状態より反時計方向へカム体Pが135度回転した第3状態において、スイッチS3は第3のカム部P3によってOFF状態を検出し、スイッチS1及びスイッチS2は、ON状態を検出する。次いで、前記第3状態より、更に45度反時計方向に回転すると、第1状態に再び復帰する。以上の如く、本発明になる電動機の複数動作位置制御装置によると、電動機1の回転位置を複数に制御することができる。
【0010】
【発明の効果】以上の如く、本発明になる電動機の複数動作位置制御装置によると、3ケのスイッチの相互の作動角度はあらかじめカム体のカム部に加工されているので、三位置相互の調整作業は、全く不要となっている。従って、カム調整用装置、角度検出装置等の投資は全く不要である。又、カム部は一体加工されており、型成型加工されて極めて安価となる。更にカム体に設けた3ケ所のカム部の相互位置(角度)は全くずれるおそれが無い。実施例は、3ケのスイッチに対する三位置制御用のカム体を示したが、2ケのスイッチに対する二位置制御用のカム体あるいは4ケのスイッチに対する四位置制御用カム体に対しても本発明が適用出来る。
【出願人】 【識別番号】000141901
【氏名又は名称】株式会社ケーヒン
【出願日】 平成10年(1998)1月16日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】池田 宏
【公開番号】 特開平11−201313
【公開日】 平成11年(1999)7月30日
【出願番号】 特願平10−20457