| 【発明の名称】 |
弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐々木 義郎
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| 【要約】 |
【課題】弁のシール性能を簡便、容易に且つ確実に確認出来る。
【解決手段】ガスの流量の調節とガスの遮断を行ない、外殻を形成するボディ3及びボディキャップ6と、このボディ3及びボディキャップ6内に保持されたボール8と、ボディ3及びボディキャップ6内に保持されボール8に密着しガスをシールするシートリング10とを有すると共に、全開又は全閉の時に、ボディ3、ボディキャップ6、ボール8及びシートリング10で形成され流路と遮断されたキャビティ12を有するボール弁1において、キャビティ12を弁の外側50に連通するブリード管25をボディ3の側面中央に備える。更に、ブリード管25は、ボールバルブ32を介してキャビティ12を弁の外側50に連通する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 流路の途中に設けられ流体の流量の調節と流体の遮断の内の少なくとも一つを行ない、外殻を形成する弁本体と、該弁本体内に保持された弁体と、前記弁本体内に保持され前記弁体に密着し前記流体をシールする弁座とを有すると共に、全開又は全閉の時に、前記弁本体、弁体及び弁座で形成され前記流路と遮断された密閉空間を有する弁において、前記密閉空間を該弁の外側に連通する連通管を備えたことを特徴とする弁。 【請求項2】 請求項1において、前記連通管は、第2の弁を介して前記密閉空間を該弁の外側に連通することを特徴とする弁。 【請求項3】 請求項1又は2において、前記連通管は、前記弁本体の側面中央に設けられたことを特徴とする弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、弁に係り、特に、弁体と弁座の間のシール性能をチェック出来る弁に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の弁、例えば特開平9−210225号公報に開示されている合成樹脂製ボール弁は、軸方向に貫通孔を有するボール弁体と、このボール弁体の両側に互いに対向して配置したシートリング(又は弁座)と、このシートリングとボール弁体を内部に収容し上部に弁体を挿入する開口部を有した熱可塑性樹脂製の弁本体(又は弁箱)と、弁本体上面の開口部をふたする熱可塑性樹脂製のフタと、フタに装着して弁本体内のボール弁体に係合する弁棒とからなり、弁棒を操作してボール弁体を略90度回転すことにより開閉するものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このようなボール弁において、ボール弁体とシートリングとの間の流体漏れをチェックすることは容易でなく、早期発見が困難であった。このため、従来は流体漏れを防止するためにボール弁を2基直列に設置していた。更に、2基直列に設置することは、設置スペース、設置コストの増大を招き、好ましくない。 【0004】本発明の課題は、流路の途中に設けられ流体の流量の調節と流体の遮断の内の少なくとも一つを行なう弁において、弁のシール性能を簡便、容易に且つ確実に確認出来ることである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため本発明は、流路の途中に設けられ流体の流量の調節と流体の遮断の内の少なくとも一つを行ない、外殻を形成する弁本体と、該弁本体内に保持された弁体と、前記弁本体内に保持され前記弁体に密着し前記流体をシールする弁座とを有すると共に、全開又は全閉の時に、前記弁本体、弁体及び弁座で形成され前記流路と遮断された密閉空間を有する弁において、前記密閉空間を該弁の外側に連通する連通管を備えたことである。 【0006】全開又は全閉の時に、密閉空間をこの弁の外側に連通する連通管を備えたことにより、弁体と弁座のシール部分を介して流路側から密閉空間側に流体が漏れているかどうかを確認することが出来る。もし、流体が漏れていれば密閉空間から連通管に流体が流れ込み、検知することが出来る。この際、連通管に流体を検知する検知手段を接続すれば、一層確実に流体の漏れの有無やその漏洩量を確認することが出来、弁のシール性能を簡便、容易に且つ確実に確認出来る。 【0007】更に、上記弁において、前記連通管は、第2の弁を介して前記密閉空間を該弁の外側に連通することである。第2の弁を介して密閉空間を弁の外側に連通することにより、上記弁の作用に加え、連通管と弁の外側との間で容易に開閉出来る。 【0008】そして、上記いずれかの弁において、前記連通管は、前記弁本体の側面中央に設けられたことである。連通管が弁本体の側面中央に設けられたことにより、上記いずれかの弁の作用に加え、連通管の取り付けが容易であると共に、弁全体の小型化が図られ、弁を設置するピットの容積も小さくなるので経済的である。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る弁の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、図1〜4において、同一又は同等部分には同一符号を付けて示す。 【0010】図1は、本発明に係る弁の一実施の形態を示す正面図、図2は、図1の弁の破砕縦断面図である。 【0011】図2に示すように、本実施の形態の弁は流体がガスの場合のボール弁1であって、主な部材の材質はポリエチレン(「PE」とも云う、以下同じ)樹脂で形成されており、流路48の途中に設けられガスの流量の調節とガスの遮断の双方を行なう。ボール弁1は、外殻を形成する弁本体としてのボディ3及びボディキャップ6と、このボディ3及びボディキャップ6で形成される内部空間に保持され軸方向に貫通孔9を有する弁体としてのボール8と、上記ボディ3及びボディキャップ6で形成される内部空間に保持されボール8の両側に互いに対向して環状に配置されボール8に密着しガスをシールする弁座としてのシートリング10とを有する。 【0012】更に、ボール弁1は、ボール8の上部に設けられた嵌合溝に嵌合しボール8を回動するステム23と、ステム23の上部に設けられた回り止めに係止しボディ3の上側を覆うキャップ15と、このキャップ15の基端外側から操作空間であるピット52まで立ち上がっているサヤ管16と、このサヤ管16の上端をふたするピットキャップ17とを有する。そして、ボール弁1は、ステム23を操作してボール8を略90度回動することにより開閉される。又、ボディ3及びボディキャップ6のそれぞれには袖管24が溶着されている。このボール弁1は、その全開又は全閉の時に、ボディ3、ボディキャップ6、ボール8及びシートリング10で形成され流路48と遮断された密閉空間(これを以下「キャビティ12」と云う)を有する。 【0013】図1に示すように、本実施の形態のボール弁1は、上記キャビティ12をボール弁の外側50に連通するブリード管(連通管)25を備えている。ブリード管25は、第2の弁としてのボールバルブ32を介してキャビティ12をボール弁の外側50に連通するようになされ、且つ、ボディ3の側面中央4に取り付けられている。即ち、ボディ3の側面中央4のキャビティ12に通ずる連通孔の上に、サービスチー27を溶着し、これに切管28を接続し、更にソケット29を介して立上管30を接続し、この立上管30にソケット31を介してボールバルブ32を取り付けたものである。ボールバルブ32の上端開口部は、通常プラグ33で密閉されている。 【0014】更に、図1、2に示すように、ボール弁1は、その流路方向両側に、上流側、下流側のガスを放出出来るガス放散管34を有する。ガス放散管34の取り付け構造は、略ブリード管25の取り付け構造と同じで、袖管24にサドル35を溶着し、これにエルボ36a、切管37a、エルボ36b及び切管37bを接続し、更にソケット39を介して立上管40を接続し、この立上管40にソケット41を介してボールバルブ42を取り付け、このボールバルブ42の上端開口部にプラグ43を設けて密閉してある。ボールバルブ32、42に2点鎖線で表示している符号32a、42aは開閉ハンドルである。 【0015】図3は、上記弁1のサポート44部分の要部平面図である。この図に示すように、先のブリード管25と二つのガス放散管34とをサヤ管16の外側を囲むサポート44及び図1、2に示すUボルト、六角ナット45によって固定している。サポート44は、フラットバーで形成され平面矩形状である。 【0016】上記ボール弁1において、ボディ3、ボディキャップ6、キャップ15、袖管24、サービスチー27及びサドル35、エルボ36a、36b、切管28、37a、37b、ソケット29、39、立上管30、40等はPE製である。又、ボールバルブ32、42はステンレス製である。 【0017】以上の構造を有する本実施の形態のボール弁1は、次のように作用する。即ち、ボール弁1の全開又は全閉の時に、キャビティ12をこのボール弁の外側50に連通するブリード管25を備えたことにより、ボール8とシートリング10のシール部分を介してブリード管25に流路48からガスが漏れているかどうかを確認することが出来る。この際、ブリード管25にガスを検知する検知手段を接続すれば、一層確実にガスの漏れの有無やその漏洩量を確認することが出来、弁のシール性能を簡便、容易に確認出来る。 【0018】更に、ボールバルブ32を介してキャビティ12をボール弁の外側50に連通することにより、ブリード管25とボール弁の外側50との間で容易に開閉出来る。ブリード管25がボディ3の側面中央4に設けられたことにより、ブリード管25の取り付けが容易であると共に、弁全体の小型化が図られる。更に、ボディ3の側面中央4に付けることにより、輪荷重(道路上を通る車両からの荷重)や地震による配管系からの外力による撓みや曲げ応力を受けにくいので使用上安全である。 【0019】ボール弁1は、埋設用であるので弁操作部は、ピット52に出ているが、その胴に連通孔を設けてブリード管25を付けるので、ピット52の寸法上も小さくなり、ピットの容積を小さく出来る。 【0020】尚、図1、2において2点鎖線53は、ピット52の内側壁を示し、2点鎖線54から矢印55で示す上の部分は、現場取付け範囲を示す。 【0021】図4は、本発明に係る弁の作用を説明する弁の簡略図である。ボール弁1は、この場合全閉の状態にあり、図の左側が上流側、右側が下流側であるものとする。ブリード管25をこのキャビティ12と連通することにより、ボール8とシートリング10との間のシール性能をチェック(上流側流路48a側からキャビティ12側への漏れ49の検知又は下流側流路48b側からキャビティ12側への漏れ49の検知)が出来る。即ち、(1) ボールの貫通孔9及びこれに通ずるキャビティ12の内圧をブリード管25により放出しゼロ圧にしておく。 【0022】(2) ブリード管25にガス漏れ(これを「越しガス」と云う)したかを確認する。この際、ブリード管25をガスの検知装置に接続しておけば精度高く検知出来る。 【0023】又、本ボール弁1は、ガス放散管34を利用して、ガスを止めずにボール弁1の遮断テストも出来る。 【0024】次に、本ボール弁1の特徴を更に挙げる。 【0025】(1) ブリード管により越しガスの早期発見が可能である。 【0026】(2) 市販のPE継手(例えば、三井化学工業(株)製 ポリエチレン管三井PEガス導管システムのHFサービスチー)を使用しているので、経済的である。 【0027】(3) 低圧ガス配管網に接続可能である。特に、PE管であれば容易に接続することが可能である。 【0028】(4) 従来は越しガスを防止するために弁を2基設置する必要があった。しかし、このボール弁1を使用することにより、1基で越しガスを防止することが出来、設置スペースの縮小、材料コストの削減が図れる。 【0029】(5) 放散管(バイパス管)を取り付けたことにより、パージ作業が容易に出来る。 【0030】 【発明の効果】本発明の弁によれば、弁のシール性能を簡便、容易に且つ確実に確認出来る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391034156 【氏名又は名称】大明金属工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)11月7日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】鵜沼 辰之
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| 【公開番号】 |
特開平11−141733 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月28日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−305402 |
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