| 【発明の名称】 |
バルブの駆動部と弁軸との連結構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】信夫 秀幸
【氏名】野村 健一
【氏名】木村 巧
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| 【要約】 |
【課題】構成が簡易で、耐久性に優れ、弁軸の駆動を正確且つ静かに行わせることが可能なバルブの駆動部と弁軸との連結構造を得る。
【解決手段】連結手段120は、それぞれ弁軸38の第1環状溝130および第2環状溝144に係着され、第2弾性部材134による上下方向の付勢によって固定される第1リテーナ122および第2リテーナ136とを有し、第1リテーナ122はその下部側に設けられた第1弾性部材132によって上方向に付勢され、プランジャ110の突起部112の下面に当接する。そして、プランジャ110が第1リテーナ122を押圧しながら下方向に変位することによって、弁軸38が前記第1リテーナ122とともに下方向に移動する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】流体の流路に臨む弁本体を先端部に有する弁軸と、前記弁軸を変位させて前記流体の流路の開閉を行う駆動部とを連結するバルブの駆動部と弁軸との連結構造であって、前記弁軸に設けられたリテーナ係着部に係着されるリテーナと、前記リテーナの一面に当接し、前記駆動部の付勢作用下に少なくとも第1の方向に変位し、前記リテーナを介して前記弁軸を第1の方向へと移動させるプランジャと、前記リテーナの他面に当接し、該リテーナを介して前記弁軸を第2の方向へと移動するように付勢する弾性部材とを有し、前記リテーナは該リテーナの弁軸の軸線方向に沿う変位と該弁軸の軸線に直交する方向に沿う変位を阻止する変位阻止機構によって前記リテーナ係着部に固定されることを特徴とするバルブの駆動部と弁軸との連結構造。 【請求項2】請求項1記載の連結構造において、前記変位阻止機構は、前記弾性部材を第1の弾性部材とした場合、前記弁軸に前記リテーナに対し所定間隔離間して設けられる着座部と前記リテーナとの間に配設され、前記リテーナを前記リテーナ係着部に押圧固定する第2の弾性部材によって構成されることを特徴とするバルブの駆動部と弁軸との連結構造。 【請求項3】請求項2記載の連結構造において、前記着座部は、前記リテーナを第1のリテーナとし、前記リテーナ係着部を第1のリテーナ係着部とした場合、前記弁軸に前記第1のリテーナ係着部に対し所定間隔離間して設けられた第2のリテーナ係着部に係着され、前記第2の弾性部材を介してこの第2のリテーナ係着部に押圧固定される第2のリテーナによって構成されることを特徴とするバルブの駆動部と弁軸との連結構造。 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項に記載の連結構造において、前記第1の弾性部材の端部は、前記プランジャを囲繞するスリーブ部材の底面に着座して位置決めされ、前記スリーブ部材の底面の該第1の弾性部材の端部が当接する部位に設けられる変位阻止部によって前記弁軸の軸線と直交する方向に沿う変位が阻止されることを特徴とするバルブの駆動部と弁軸との連結構造。 【請求項5】流体の流路に臨む弁本体を先端部に有する弁軸と、前記弁軸を変位させて前記流体の流路の開閉を行う駆動部とを連結するバルブの駆動部と弁軸との連結構造であって、前記弁軸に設けられたリテーナ係着部に係着されるリテーナと、前記リテーナの弁軸の軸線方向に沿う変位と該弁軸の軸線に直交する方向に沿う変位を阻止する変位阻止機構と、前記リテーナの一面に当接し、前記駆動部の付勢作用下に少なくとも第1の方向に変位し、前記リテーナを介して前記弁軸を第1の方向へと移動させるプランジャと、前記リテーナの他面に当接し、該リテーナを介して前記弁軸を第2の方向へと移動するように付勢する弾性部材とを有し、前記弁軸の移動範囲は、該弁軸に設けられるストッパが前記駆動部の付勢作用下に前記弁軸とともに移動して移動範囲規制手段に当接することによって規制されることを特徴とするバルブの駆動部と弁軸との連結構造。 【請求項6】流体の流路に臨む弁本体を先端部に有する弁軸と、前記弁軸を変位させて前記流体の流路の開閉を行う駆動部とを連結するバルブの駆動部と弁軸との連結構造であって、前記弁軸に設けられたリテーナ係着部に係着されるリテーナと、前記リテーナの弁軸の軸線方向に沿う変位と該弁軸の軸線に直交する方向に沿う変位を阻止する変位阻止機構と、前記リテーナの一面に当接し、前記駆動部の付勢作用下に少なくとも第1の方向に変位し、前記リテーナを介して前記弁軸を第1の方向へと移動させるプランジャと、前記リテーナの他面に当接し、該リテーナを介して前記弁軸を第2の方向へと移動するように付勢する弾性部材と、前記プランジャを囲繞するスリーブ部材とを有し、前記弁軸の移動範囲は、該弁軸に設けられるストッパが前記駆動部の付勢作用下に前記弁軸とともに移動して移動範囲規制手段として機能する前記スリーブ部材の底面に当接することによって規制されることを特徴とするバルブの駆動部と弁軸との連結構造。 【請求項7】請求項5または6記載の連結構造において、前記変位阻止機構は、前記弾性部材を第1の弾性部材とした場合、前記弁軸に前記リテーナに対し所定間隔離間して設けられる着座部と前記リテーナとの間に配設され、前記リテーナを前記リテーナ係着部に押圧固定する第2の弾性部材によって構成され、前記着座部が前記ストッパとして兼用されることを特徴とするバルブの駆動部と弁軸との連結構造。 【請求項8】請求項7記載の連結構造において、前記ストッパとして兼用される前記着座部は、前記リテーナを第1のリテーナとし、前記リテーナ係着部を第1のリテーナ係着部とした場合、前記弁軸に前記第1のリテーナ係着部に対し所定間隔離間して設けられた第2のリテーナ係着部に係着され、前記第2の弾性部材を介して前記第2のリテーナ係着部に押圧固定される第2のリテーナによって構成されることを特徴とするバルブの駆動部と弁軸との連結構造。 【請求項9】請求項5乃至8のいずれか1項に記載の連結構造において、前記プランジャを囲繞するスリーブ部材の底面には前記第1の弾性部材の端部が着座して位置決めされ、この第1の弾性部材の端部が着座する部位には該第1の弾性部材の端部が前記弁軸の軸線と直交する方向に沿って変位することを阻止する変位阻止部が設けられ、該変位阻止部が前記移動範囲規制手段として兼用されることを特徴とするバルブの駆動部と弁軸との連結構造。 【請求項10】請求項9記載の連結構造において、前記移動範囲規制手段として兼用される前記変位阻止部は緩衝部材によって構成されることを特徴とするバルブの駆動部と弁軸との連結構造。 【請求項11】請求項4または9記載の連結構造において、前記変位阻止部は前記第1の弾性部材の端部の外周形状に対応した凹状の陥部からなることを特徴とするバルブの駆動部と弁軸との連結構造。 【請求項12】請求項4または9記載の連結構造において、前記変位阻止部は、前記第1の弾性部材の端部の内周形状に対応した凸状の膨出部からなることを特徴とするバルブの駆動部と弁軸との連結構造。 【請求項13】請求項4または9記載の連結構造において、前記変位阻止部は、前記第1の弾性部材の端部の内周または外周形状に対応した凸状のリム部からなることを特徴とするバルブの駆動部と弁軸との連結構造。 【請求項14】請求項2乃至4、7乃至13のいずれか1項に記載の連結構造において、前記第2の弾性部材は、前記第1の弾性部材の内側で且つ前記弁軸の周囲に同軸的に配設されることを特徴とするバルブの駆動部と弁軸との連結構造。 【請求項15】請求項1乃至14のいずれか1項に記載の連結構造において、前記弁軸に前記プランジャに当接する第3のリテーナを設け、前記第3のリテーナには該第3のリテーナを第2の方向に付勢する第3の弾性部材が係合し、前記プランジャは、前記第3のリテーナを介した前記第3の弾性部材の弾発力によって前記弾性部材(第1の弾性部材)の付勢方向と反対の方向に押圧され、前記第1のリテーナおよび第3のリテーナと前記プランジャとが前記第3の弾性部材の弾発力によって常に当接されることを特徴とするバルブの駆動部と弁軸との連結構造。 【請求項16】請求項1乃至15のいずれか1項に記載の連結構造において、前記リテーナ(第1のリテーナ)および/または第3のリテーナには通気用のスルーホールが画成され、このスルーホールは前記プランジャと前記弁軸との間に設けられる隙間と連通していることを特徴とするバルブの駆動部と弁軸との連結構造。 【請求項17】請求項1乃至16のいずれか1項に記載の連結構造において、前記リテーナ(第1のリテーナ)に当接する前記弾性部材(第1の弾性部材)の端部は前記リテーナ(第1のリテーナ)に設けられる変位阻止部材によって前記弁軸の軸線に直交する方向に沿って変位することが阻止されることを特徴とするバルブの駆動部と弁軸との連結構造。 【請求項18】請求項3、4、8乃至17のいずれか1項に記載の連結構造において、前記着座部または第2のリテーナに当接する前記第2の弾性部材の端部は前記着座部または第2のリテーナに設けられる変位阻止部材によって前記弁軸の軸線に直交する方向に沿って変位することが阻止されることを特徴とするバルブの駆動部と弁軸との連結構造。 【請求項19】請求項15乃至18のいずれか1項に記載の連結構造において、前記第3のリテーナに当接する前記第3の弾性部材の端部は前記第3のリテーナに設けられる変位阻止部材によって前記弁軸の軸線に直交する方向に沿って変位することが阻止されることを特徴とするバルブの駆動部と弁軸との連結構造。 【請求項20】請求項17乃至19のいずれか1項に記載の連結構造において、前記第1のリテーナに設けられる変位阻止部材は該第1のリテーナから第1の方向に延在して前記第1の弾性部材を囲繞するように形成され、前記第1の弾性部材が前記弁軸の軸線に直交する方向に沿って変位することを阻止する変位阻止部として兼用されることを特徴とするバルブの駆動部と弁軸との連結構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、流体の流路を開閉するためのバルブを構成する弁本体を有する弁軸と、この弁軸を駆動する駆動装置とを連結するためのバルブの駆動部と弁軸との連結構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、例えば、内燃機関から排出される有害成分を除去するために、排気ガス再循環バルブが用いられている。この排気ガス再循環バルブは、内燃機関から排出される排気ガスを吸気系に再循環させ、前記排気ガス中に含まれるNOx等の有害成分を減少させるために、前記内燃機関の吸気系と排気系とを連通させる機能を有する。 【0003】一般的に、排気ガス再循環バルブは、内燃機関の吸気系と排気系とを連通させる再循環路を弁本体によって開閉する弁と、前記弁本体に連結する弁軸を変位させることによって、前記弁の開閉動作を行わせる駆動装置とから構成され、前記駆動装置と弁軸は、連結手段によって連結される。 【0004】駆動装置と弁軸の連結は、例えば、米国特許第5020505号公報(以下、第1の従来例と記す)の第1図に開示されているように、プランジャの内面に形成された突起部分を、弁軸に固着された2つのディスクによって、スプリングワッシャを介して挟持することによって行われる。 【0005】また、駆動装置と弁軸の連結は、特開平8−114277号公報(以下、第2の従来例と記す)の第1図に開示されているように、弁軸に固着されたワッシャにプランジャの下端を当接させることによって行われる。ここで、ワッシャとプランジャの間には、スプリングが配設されている。 【0006】また、駆動装置と弁軸の連結は、米国特許第5460146号公報(以下、第3の従来例と記す)の第3図に開示されているように、弁軸にかしめによって固着されたリテーナの上面にプランジャの下端を当接させて行われる。 【0007】また、駆動装置と弁軸の連結は、米国特許第5593132号公報(以下、第4の従来例と記す)の第1図に開示されているように、プランジャの内面に形成された突起部分を、弁軸に螺合する2つの部材間にスプリングワッシャを介して挟持することによって行われる。なお、この第4の従来例においては、プランジャの下限位置は、スリーブの底面に形成されたリブに、該プランジャの下端を当接させることによって規制される。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】ところで、第1の従来例においては、プランジャと弁軸が一体変位するように固定されているため、弁軸の閉弁動作時に、このプランジャの慣性力が該弁軸に加わる。従って、弁軸に結合された弁本体が弁座に当接するときに、この弁本体と弁座の間に強い衝撃が加わり、損傷の原因となるおそれがある。また、プランジャの突起部分とディスクの間には、隙間が設けられているため、弁軸の変位動作時にタイミングがずれてしまい、振動が発生する懸念がある。 【0009】一方、第2の従来例においては、プランジャの変位が開始されてからこのプランジャがワッシャに当接するまでに所定の時間を要するため、弁の開閉動作に若干の時差が生じるという不都合がある。 【0010】また、第3の従来例においては、リテーナが弁軸に複雑にかしめられているため、該リテーナと弁軸との連結作業が煩雑である。 【0011】さらに、第4の従来例においては、プランジャを挟持する部材が弁軸に螺合されているため、各部材の製造および組立作業が煩雑である。また、プランジャと弁軸が一体変位するように結合されているため、上記第1の従来例と同様に、弁軸の閉弁動作時に前記プランジャの慣性力が該弁軸に加わる。従って、弁軸に結合された弁本体が弁座に当接するときに、この弁本体と弁座の間に強い衝撃が加わり、損傷の原因となるおそれがある。また、プランジャの下限位置は、スリーブの底面に形成されたリブとこのプランジャとの当接によって規制されるため、該プランジャの下端が前記リブとの衝突時に損傷し、または前記プランジャの表面にコーティング層が設けられている場合、このコーティング層が剥離してしまうという懸念がある。 【0012】本発明は、前記の種々の不都合を悉く解決するためになされたものであり、弁軸とその駆動装置との連結手段を加工容易な部材で構成し、しかも、耐久性に優れ、さらには、駆動装置による弁軸の駆動を正確且つ静かに行わせることが可能なバルブの駆動部と弁軸との連結構造を提供することを目的とする。 【0013】 【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するために、第1の本発明は、流体の流路に臨む弁本体を先端部に有する弁軸と、前記弁軸を変位させて前記流体の流路の開閉を行う駆動部とを連結するバルブの駆動部と弁軸との連結構造であって、前記弁軸に設けられたリテーナ係着部に係着されるリテーナと、前記リテーナの一面に当接し、前記駆動部の付勢作用下に少なくとも第1の方向に変位し、前記リテーナを介して前記弁軸を第1の方向へと移動させるプランジャと、前記リテーナの他面に当接し、該リテーナを介して前記弁軸を第2の方向へと移動するように付勢する弾性部材とを有し、前記リテーナは該リテーナの弁軸の軸線方向に沿う変位と該弁軸の軸線に直交する方向に沿う変位を阻止する変位阻止機構によって前記リテーナ係着部に固定されることを特徴とする。 【0014】第1の本発明によれば、リテーナはリテーナ係着部に係着され、変位阻止機構によって固定されるため、前記リテーナを弁軸に取り付ける作業が容易であり、しかも前記リテーナとリテーナ係着部との接触部分から振動や騒音が発生せず、さらに前記リテーナが前記弁軸から外れることがない。また、弁軸に係着されたリテーナをプランジャに当接させることによって駆動部と弁軸との連結が行われるため、前記駆動部と弁軸との連結が容易である。 【0015】また、弁軸とプランジャとは直接固着されておらず、該弁軸が第1の方向に変位する際にこの弁軸にプランジャの慣性力が加わらないため、前記弁軸に連結される弁本体が、例えば、弁座に衝突した際に前記弁本体または弁座に損傷等が生じることが回避される。 【0016】さらに、弁軸とプランジャとは直接固着されていないため、連結構造を構成する前記プランジャやリテーナ等の各部材の形状不良またはミスアライメントに伴う、例えば、前記弁軸の軸線に直交する方向の変位が許容され、この変位に起因して前記弁軸の変位動作に動作不良が生じることが回避される。 【0017】さらにまた、変位阻止機構は、着座部とリテーナとの間に配設され、前記リテーナをリテーナ係着部に押圧固定する第2の弾性部材によって構成されるため、、その構成が簡易であるとともに、組付作業も容易となる(請求項2記載の発明)。 【0018】またさらに、着座部は、第2のリテーナ係着部に係着され、第2の弾性部材によってこの第2のリテーナ係着部に押圧固定される第2のリテーナにより構成されるため、その構成が簡易で組付作業が容易であり、しかも前記第2のリテーナと第2のリテーナ係着部との接触部分から振動や騒音が発生せず、さらに前記第2のリテーナが弁軸から外れることがない(請求項3記載の発明)。 【0019】また、第1の弾性部材の端部が当接するスリーブ部材の底面には変位阻止部が設けられるため、前記第1の弾性部材の端部が軸線方向に直交する方向に変位することが確実に阻止される(請求項4記載の発明)。 【0020】第2の本発明は、流体の流路に臨む弁本体を先端部に有する弁軸と、前記弁軸を変位させて前記流体の流路の開閉を行う駆動部とを連結するバルブの駆動部と弁軸との連結構造であって、前記弁軸に設けられたリテーナ係着部に係着されるリテーナと、前記リテーナの弁軸の軸線方向に沿う変位と該弁軸の軸線に直交する方向に沿う変位を阻止する変位阻止機構と、前記リテーナの一面に当接し、前記駆動部の付勢作用下に少なくとも第1の方向に変位し、前記リテーナを介して前記弁軸を第1の方向へと移動させるプランジャと、前記リテーナの他面に当接し、該リテーナを介して前記弁軸を第2の方向へと移動するように付勢する弾性部材とを有し、前記弁軸の移動範囲は、該弁軸に設けられるストッパが前記駆動部の付勢作用下に前記弁軸とともに移動して移動範囲規制手段に当接することによって規制されることを特徴とする。 【0021】第2の本発明によれば、リテーナはリテーナ係着部に係着され、変位阻止機構によって固定されるため、前記リテーナを弁軸に取り付ける作業が容易であり、しかも前記リテーナとリテーナ係着部との接触部分から振動や騒音が発生せず、さらに前記リテーナが前記弁軸から外れることがない。また、弁軸に係着されたリテーナをプランジャに当接させることによって駆動部と弁軸との連結が行われるため、前記駆動部と弁軸との連結が容易である。 【0022】また、弁軸とプランジャとは直接固着されておらず、該弁軸が第1の方向に変位する際にこの弁軸にプランジャの慣性力が加わらないため、前記弁軸に連結される弁本体が、例えば、弁座に衝突した際に前記弁本体または弁座に損傷等が生じることが回避される。 【0023】さらに、弁軸とプランジャとは直接固着されていないため、連結構造を構成する前記プランジャやリテーナ等の各部材の形状不良またはミスアライメントに伴う、例えば、前記弁軸の軸線に直交する方向の変位が許容され、この変位に起因して前記弁軸の変位動作に動作不良が生じることが回避される。 【0024】さらにまた、弁軸にはストッパが設けられ、このストッパが移動範囲規制手段に当接することによって前記弁軸の移動範囲が規制されるため、この弁軸とともに変位するプランジャが、例えば、スリーブ部材の底面に衝突して損傷等が生じることがない。 【0025】第3の本発明は、流体の流路に臨む弁本体を先端部に有する弁軸と、前記弁軸を変位させて前記流体の流路の開閉を行う駆動部とを連結するバルブの駆動部と弁軸との連結構造であって、前記弁軸に設けられたリテーナ係着部に係着されるリテーナと、前記リテーナの弁軸の軸線方向に沿う変位と該弁軸の軸線に直交する方向に沿う変位を阻止する変位阻止機構と、前記リテーナの一面に当接し、前記駆動部の付勢作用下に少なくとも第1の方向に変位し、前記リテーナを介して前記弁軸を第1の方向へと移動させるプランジャと、前記リテーナの他面に当接し、該リテーナを介して前記弁軸を第2の方向へと移動するように付勢する弾性部材と、前記プランジャを囲繞するスリーブ部材とを有し、前記弁軸の移動範囲は、該弁軸に設けられるストッパが前記駆動部の付勢作用下に前記弁軸とともに移動して移動範囲規制手段として機能する前記スリーブ部材の底面に当接することによって規制されることを特徴とする。 【0026】第3の本発明によれば、リテーナはリテーナ係着部に係着され、変位阻止機構によって固定されるため、前記リテーナを弁軸に取り付ける作業が容易であり、しかも前記リテーナとリテーナ係着部との接触部分から振動や騒音が発生せず、さらに前記リテーナが前記弁軸から外れることがない。また、弁軸に係着されたリテーナをプランジャに当接させることによって駆動部と弁軸との連結が行われるため、前記駆動部と弁軸との連結が容易である。 【0027】また、弁軸とプランジャとは直接固着されておらず、該弁軸が第1の方向に変位する際にこの弁軸にプランジャの慣性力が加わらないため、前記弁軸に連結される弁本体が、例えば、弁座に衝突した際に前記弁本体または弁座に損傷等が生じることが回避される。 【0028】さらに、弁軸とプランジャとは直接固着されていないため、連結構造を構成する前記プランジャやリテーナ等の各部材の形状不良またはミスアライメントに伴う、例えば、前記弁軸の軸線に直交する方向の変位が許容され、この変位に起因して前記弁軸の変位動作に動作不良が生じることが回避される。 【0029】さらにまた、弁軸にはストッパが設けられ、このストッパが移動範囲規制手段を構成するスリーブ部材の底面に当接することによって前記弁軸の移動範囲が規制されるため、この弁軸とともに変位するプランジャが、例えば、前記スリーブ部材の底面に衝突して損傷等が生じることがなく、しかも前記移動範囲規制手段として新たな部材を設ける必要がなく該移動範囲規制手段の構成も簡易となる。 【0030】また、第2および第3の本発明において、変位阻止機構は、着座部とリテーナとの間に配設され、前記リテーナをリテーナ係着部に押圧固定する第2の弾性部材によって構成されるため、その構成が簡易で組付作業も容易である。また、着座部がストッパとして兼用されるため、前記ストッパとして新たな部材を設ける必要がなく、その構成が簡易となる(請求項7記載の発明)。 【0031】さらに、着座部は、第2のリテーナ係着部に係着され、第2の弾性部材によってこの第2のリテーナ係着部に押圧固定される第2のリテーナにより構成されるため、その構成が簡易で組付作業も容易であり、しかも前記第2のリテーナと第2のリテーナ係着部との接触部分から振動や騒音が発生せず、さらに前記第2のリテーナが前記弁軸から外れることがない(請求項8記載の発明)。 【0032】さらにまた、第1の弾性部材の端部が当接するスリーブ部材の底面には変位阻止部が設けられるため、前記第1の弾性部材の端部が弁軸の軸線に直交する方向に沿って変位することが確実に阻止される。また、この変位阻止部は移動範囲規制手段として兼用されるため、該移動範囲規制手段として新たな部材を設ける必要がなく、その構成が簡易となる(請求項9記載の発明)。 【0033】またさらに、移動範囲規制手段として兼用される変位阻止部をスリーブ部材の底面に設けられる緩衝部材によって構成することによって、ストッパが前記緩衝部材に衝突した際の衝撃が緩衝される(請求項10記載の発明)。 【0034】また、第1〜第3の本発明において、変位阻止部は凹状の陥部、凸状の膨出部または凸状のリム部から構成され、プレス加工等によって成形可能であるため、これらの加工成形が容易である(請求項11〜13記載の発明)。 【0035】さらに、第2の弾性部材は、第1の弾性部材の内側で且つ弁軸の周囲に同軸的に配設されるため、連結構造を省スペースに構成することができる(請求項14記載の発明)。 【0036】さらにまた、弁軸には第3のリテーナが設けられ、プランジャはこの第3のリテーナを介した第3の弾性部材の弾性力によって前記第1の弾性部材の付勢方向と反対の方向に付勢されるため、前記プランジャが、例えば、その上限を規制する部材に衝突した際の衝撃が緩衝される。また、第1のリテーナおよび第3のリテーナとプランジャとは第3の弾性部材の弾発力によって常に当接されるため、前記第1のリテーナまたは第3のリテーナと前記プランジャとが離間して衝突することによって振動や騒音が発生することが防止される(請求項15記載の発明)。 【0037】またさらに、第1のリテーナおよび/または第3のリテーナに画成された通気用のスルーホールは、プランジャと弁軸との間に設けられた隙間と連通しているため、前記プランジャの変位動作時に生じる空気抵抗が低減される(請求項16記載の発明)。 【0038】また、第1〜第3のリテーナには、それぞれ変位阻止部材が設けられているため、該第1〜第3のリテーナに当接する第1〜第3の弾性部材の端部が軸線に直交する方向に沿って変位することが確実に阻止される(請求項17〜19記載の発明)。 【0039】さらに、第1のリテーナに設けられる変位阻止部材は前記第1のリテーナから第1の方向に延在して第1の弾性部材を囲繞するように形成されるため、この第1の弾性部材が弁軸の軸線に直交する方向に沿って変位することが確実に阻止され、さらに前記第1のリテーナに設けられる変位阻止部材は変位阻止部として兼用されるため、スリーブ部材の底面に新たな変位阻止部を設ける必要がなく、該スリーブ部材の製造工程が簡略化される(請求項20記載の発明)。 【0040】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係るバルブの駆動部と弁軸との連結構造について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。 【0041】先ず、本発明に係るバルブの駆動部と弁軸との連結構造を構成する連結手段120が適用される排気ガス再循環バルブ10について説明する。 【0042】排気ガス再循環バルブ10は、図1に示すように、該排気ガス再循環バルブ10に結合される図示しない内燃機関の排気系から吸気系への排気ガスの循環を制御する弁部20と、ガイド部50と、前記弁部20を駆動する駆動部90と、前記弁部20の開閉状態を計測するセンサ部160とから構成される。 【0043】弁部20は弁基体22を備え、該弁基体22の、例えば、下面には、内燃機関の排気系と連結される入口ポート26と前記内燃機関の吸気系と連結される出口ポート28とが画成され、この入口ポート26と出口ポート28は、該入口ポート26の上部に画成された上孔30と、前記弁基体22内に画成された再循環路32とによって連通される。上孔30は、入口ポート26の上部から弁基体22の上面に開口するように形成される。入口ポート26には円環状の弁座34が配設され、この弁座34には、前記入口ポート26および上孔30を介して弁基体22を貫通する弁軸38が挿入される。弁軸38の先端には弁本体36が連結され、この弁本体36は、弁座34の下端に当接することによって入口ポート26の開閉を行うことが可能である。弁基体22の上面は、後述するシール部材78を介してハウジング40の下面に当接され、例えば、複数のねじ76によってこのハウジング40に固定される。 【0044】ハウジング40は、例えば、金属製材料から形成され、円筒状の側壁42と、この側壁42の下端から一体的且つ図1において水平方向に延在する底壁44とを有する。また、ハウジング40には、側壁42と底壁44に跨って窓部45が形成され、この窓部45を介して前記ハウジング40の内部と外部(大気側)とが連通している。さらに、底壁44の略中心には、孔部46が画成され、この孔部46に嵌合するガイド部材52を貫通して前記弁軸38が同軸的に挿通される。すなわち、前記ハウジング40内に挿入された弁軸38は、ガイド部50によって支持される。 【0045】ガイド部50は、弁軸38を支持するための耐熱性材料(例えば、カーボン焼結体)で形成された前記ガイド部材52を備え、このガイド部材52は、内部に軸挿通孔54が画成された略円筒形状を呈し、上部が大径部58で下部が小径部56である大小異径の一体形成物で構成されている。前記ガイド部材52は、前記弁軸38に同軸的に配設される耐熱性材料で形成された第1ガイドカバー60および第2ガイドカバー66によってその内部に挟持されるとともに、外部から遮蔽される。この場合、第1ガイドカバー60とガイド部材52の下面との間および第2ガイドカバー66とガイド部材52の上面との間には、それぞれ空間が形成される。 【0046】第1ガイドカバー60は、ガイド部材52の小径部56に対応した内径の略カップ状に形成され、開口された上端には、第1フランジ部62が外方に指向して一体的に設けられる。また、第1ガイドカバー60の閉塞された底面には、弁軸38を挿通するための第1孔64が画成される。そして、第1ガイドカバー60は、第1フランジ部62側を上にして弁部20の上孔30に挿入され、前記第1フランジ部62によって、弁基体22の上面中央に画成された環状溝63に嵌合係止される。 【0047】第2ガイドカバー66は略カップ状に形成され、その上部側は、下部側に比べて小径な小径部68とされ、その下部側は、ガイド部材52の大径部58に対応した大径部70とされる。また、第2ガイドカバー66の閉塞された上面には、弁軸38を挿通するための第2孔74が画成され、開口された下端には、第2フランジ部72が外方に指向して一体的に設けられる。そして、第2ガイドカバー66は、第2フランジ部72を下にして孔部46からハウジング40に挿入され、この第2フランジ部72によって、前記ハウジング40の下面に係止される。このように構成することにより、ガイド部材52は第2ガイドカバー66によってハウジング40の底部分から遮蔽され、該ハウジング40内に浸入した汚染水等がこのガイド部材52内に入り込むことが回避される。 【0048】第1フランジ部62と第2フランジ部72は、その間にシール部材78が介在された状態で、ハウジング40の下面と弁基体22の上面とによって挟持され、前記の通り、複数のねじ76によって固定される。ここで、ガイド部50には、ガイド部材52の軸挿通孔54、第1ガイドカバー60の第1孔64および第2ガイドカバー66の第2孔74を介して弁軸38が挿入され、軸線方向に沿って変位自在に支持されている。 【0049】カバー部80は、略カップ形状のカバー部材82を備え、該カバー部材82の開口された上端にはフランジ部84が外側に指向して一体的に設けられる。また、カバー部材82の略中心には、第2ガイドカバー66の小径部68に対応した直径の孔部86が画成され、その周辺には、複数の通気孔88が画成される。ここで、カバー部材82は、その周縁から中心部分にかけて上方に傾斜した凸状に形成されることが好ましい。そして、カバー部材82のフランジ部84が溶接等によって後述する第2支持部材94に固着され、孔部86に第2ガイドカバー66の小径部68が嵌入される。 【0050】この場合、ハウジング40の底部分(該ハウジング40の底壁44、側壁42および後述する駆動部90を構成する第2支持部材94およびスリーブ部材106の底面との間に形成された空間)と駆動部90(特に、スリーブ部材106側)および第2ガイドカバー66の第2孔74との間にはカバー部材82が介在することとなる。また、カバー部材82の底面は、上記したように、その周縁から中心部分にかけて上方に傾斜した凸状に形成されているため、通気孔88を介してカバー部材82内に入り込んだ汚染水等は、凸状部分の周囲に形成された凹状部分に溜まり、再び前記通気孔88を通って排出される。従って、窓部45を介してハウジング40内に浸入した汚染水等が、第2ガイドカバー66の内部(ガイド部材52)や駆動部90(特に、スリーブ部材106の内部)に入り込むことが回避される。また、弁軸38に沿って、第1ガイドカバー60の第1孔64、ガイド部材52の軸挿通孔54および第2ガイドカバー66の第2孔74を介してハウジング40内に入り込んだ排気ガスは、通気孔88および窓部45を介して該ハウジング40の外部に排出される。 【0051】駆動部90は、略円柱形状の内孔を有する第1支持部材92および第2支持部材94を備え、前記第1支持部材92が上部に、前記第2支持部材94が下部に位置するようにハウジング40内に配設されて一組の磁極部材を構成する。 【0052】第1支持部材92は、弁軸38に直交するように延在してハウジング40の上部に端部が固定される第1フランジ部96と、前記弁軸38に沿って延在する第1円筒部93とを含む。 【0053】一方、第2支持部材94は、弁軸38に直交するように延在してハウジング40の下部に端部が固定される第2フランジ部98と、前記弁軸38に沿って延在し、且つ前記第1支持部材92の第1円筒部93と対向する第2円筒部97とを含む。ここで、第2円筒部97は、その外周が上にいくに従って小径となるテーパ状に形成されている。このような構造とすることによって、後述するプランジャ110に加わる軸線方向の電磁力が、該プランジャ110の位置に比例する。 【0054】第1支持部材92および第2支持部材94は、各外周面に形成された第1フランジ部96および第2フランジ部98によって、前記の通り、それぞれ側壁42の内面に固定され、前記第2フランジ部98の下面には前記カバー部材82のフランジ部84が固着される。ここで、第2支持部材94、ハウジング40の側壁42および底壁44とによって空間が形成され、この空間は窓部45を介して外部と連通している。この場合、弁部20およびガイド部50を介してハウジング40内に伝達された排気ガスの熱は窓部45を通って外部に排出されるため、前記熱が駆動部90側に伝達されることが阻止される。 【0055】第1支持部材92、第2支持部材94およびハウジング40から形成された空間100には、弁軸38を駆動するためのコイル102が配設され、スプリングワッシャ104によって固定される。このコイル102には、図示しない電源装置が接続される。 【0056】第1支持部材92および第2支持部材94の内孔には、非磁性体材料からなる略カップ形状のスリーブ部材106がその底面を下にして挿入され、開口された該スリーブ部材106の上端を外方向に湾曲して形成された突起部108によって前記第1支持部材92の上端に係止される。このスリーブ部材106の底面には、後述する第1弾性部材132の端部が軸線に直交する方向に変位することを阻止する変位阻止部として機能する下に凸のカップ状の凹部116が形成され、その略中心部分には、前記ハウジング40内に挿入された弁軸38が挿通される孔が画成される。 【0057】スリーブ部材106の内部には磁性体からなる略円筒状のプランジャ110が、該スリーブ部材106の内面を摺動自在に、且つ前記弁軸38と同軸的に挿入される。そして、このプランジャ110と弁軸38とは、該プランジャ110の内面に形成された突起部112を介して連結手段120によって連結される。ここで、弁軸38とプランジャ110の突起部112との間には所定の隙間が設けられており、このように構成することによって、前記プランジャ110と前記弁軸38との軸線に直交する方向の相対変位が許容され、前記プランジャ110または連結手段120を構成する各部材のミスアライメントまたは形状不良に伴う前記弁軸38の前記軸線に直交する方向の変動に起因して前記弁軸38の駆動が阻害されることがない。従って、プランジャ110(特に、突起部112の部分)の製造が容易であるとともに、弁軸38を支持するガイド部材52を短尺に構成することが可能である。 【0058】本実施の形態に係る連結手段(連結構造)120は、図2に示すように、第1リテーナ122を備え、この第1リテーナ122は、スリーブ部材106の底面に形成された凹部116に対応したプランジャ110の内径より小径の略円盤状に形成され、その外周端には、下方向に湾曲した第1湾曲部(変位阻止部材)123が一体的に設けられる。また、第1リテーナ122の略中心部分には第1係着用孔124が画成され、この第1係着用孔124はこれよりも大径の導入孔126と連通状態にある。この場合、第1リテーナ122には、通気用の複数のスルーホール128が画成される。そして、第1係着用孔124を弁軸38の外周面に画成された第1環状溝(リテーナ係着部)130にはめ込むことにより、第1リテーナ122は前記弁軸38に係着され、第1弾性部材132および/または第2弾性部材134による上方向への付勢によって固定される(図3参照)。 【0059】第1弾性部材132は、第1リテーナ122およびスリーブ部材106の凹部116に対応した直径の略円筒状に形成され、前記第1リテーナ122と凹部116との間に弁軸38と同軸的に配設される。このとき、第1弾性部材132は、第1リテーナ122の第1湾曲部123と凹部116の周囲の傾斜構成によって、図1において水平方向の変位が規制される(図1および図3参照)。 【0060】第2弾性部材134は、第1弾性部材132より小径の略円筒状に形成され、前記第1弾性部材132の内側に弁軸38と同軸的に配設される。また、第2弾性部材134は、上端が第1リテーナ122に、下端が第2リテーナ136に当接し、前記第1リテーナ122を上方向に、前記第2リテーナ136を下方向に付勢する。この第2弾性部材134による付勢によって、第1リテーナ122は第1環状溝130に押圧固定され、第2リテーナ136は第2環状溝(リテーナ係着部)144に押圧固定される。従って、弁軸38の変位動作時に第1リテーナ122と第1環状溝130との接触部分または第2リテーナ136と第2環状溝144との接触部分から振動または騒音が発生することがなく、また前記第1リテーナ122または第2リテーナ136が前記弁軸38から外れることもない。ここで、第2弾性部材134は、弁軸38および第2リテーナ136の第2湾曲部(変位阻止部材)138によって、図1において水平方向への変位が規制される(図3参照)。 【0061】第2リテーナ136は、第1リテーナ122より下方向に所定間隔離間した弁軸38上に配設される。この第2リテーナ136は、図2に示すように、第2弾性部材134に対応して前記第1リテーナ122より小径の略円盤状に形成され、その外周端には上方向に湾曲した第2湾曲部138が一体的に設けられる。この第2湾曲部138によって、第2弾性部材134は、図1において水平方向への変位が規制される。 【0062】また、第2リテーナ136の略中心部分には第2係着孔140が画成され、その側部には、該第2係着孔140から前記第2リテーナ136の端部まで切り欠いて切欠部142が形成される。そして、この第2係着孔140を弁軸38に形成された第2環状溝144にはめ込むことによって、第2リテーナ136は前記弁軸38に係着され、第2弾性部材134による下方向の付勢によって固定される(図3参照)。この場合、この第2リテーナ136は、スリーブ部材106の凹部116に当接することによってプランジャ110の下限を規制する(図1参照)。すなわち、前記凹部116は移動範囲規制手段として機能する。 【0063】弁軸38に沿った第1リテーナ122の上部側には、第3リテーナ146が該弁軸38に対して摺動自在に配設される。この第3リテーナ146は、図2に示すように、第1リテーナ122と略同一径の略円盤状に形成され、その外周端には上方向に湾曲した第3湾曲部(変位阻止部材)148が一体的に設けられる。この第3リテーナ146の略中心部分には弁軸38を挿入するための摺動孔150が画成され、さらにその周辺には複数のスルーホール152が画成される。そして、第3リテーナ146は、第3弾性部材154によって下方向に付勢される(図1参照)。 【0064】第3弾性部材154は、第3リテーナ146に対応して第1弾性部材132と略同一径の略円筒状に形成され、前記第3リテーナ146とセンサケース162との間に弁軸38と同軸的に配設される。そして、第3弾性部材154は、第3リテーナ146の第3湾曲部148とセンサケース162の下端に形成された軸受166の外周面とによって、図において、水平方向への変位が規制される(図1および図2参照)。 【0065】プランジャ110には弁軸38側へと突出する突起部112が形成されており、この突起部112の上面には第3リテーナ146が、下面には第1リテーナ122が当接する(図1参照)。この場合、突起部112には第1リテーナ122および第3リテーナ146を介して第1弾性部材132および第3弾性部材154が当接するため、前記突起部112に損傷や摩耗が発生することや、前記プランジャ110にコーティングが施されている場合には、このコーティングが剥離すること(以下、損傷等と記す)が生じない。 【0066】そして、プランジャ110は、コイル102に電流または電圧が印加されていない状態では、第1弾性部材132による上方向の付勢によって上限位置に停止される。このとき、弁本体36は弁座34に着座している(閉弁状態)。ここで、第3弾性部材154は、第3リテーナ146を介してプランジャ110を下方向に付勢することにより、このプランジャ110のセンサケース162の下面への衝突および弁本体36の弁座34への衝突の際の衝撃を緩衝する。また、プランジャ110の突起部112は第1リテーナ122および第3リテーナ146に常に当接され、前記第1リテーナ122または前記第3リテーナ146が前記突起部112から離間し衝突することによって発生する懸念のある振動が阻止される。 【0067】また、前記弁軸38と突起部112との間に設けられた隙間は、第1リテーナ122のスルーホール128および第3リテーナ146のスルーホール152と連通しており、これによって、プランジャ110の上部側と下部側とが連通され、該プランジャ110の変位動作時に生じる空気抵抗が低減される。 【0068】センサ部160は、該センサ部160を収容する、例えば、樹脂製材料で形成されたセンサケース162を備え、このセンサケース162はハウジング40の上部に接続される。図示しないセンサに連結されたセンサ部160のセンサロッド164は軸受166に支持され、該センサロッド164の先端は、弁軸38の後端に連結される。そして、弁本体36による弁部20の開閉状態は、弁軸38およびセンサロッド164を介してセンサに伝達され、該センサによって測定される。この測定結果は、センサケース162内に配設された図示しないコネクタを介して図示しない制御回路に送られる。また、このセンサケース162内には、コイル102と図示しない電源装置とを接続するための図示しないコネクタが配設され、センサケース162とハウジング40との接続部分は、固定手段170によって固定される。 【0069】前記固定手段170は、ハウジング40の上端側外周面に画成された断面略コ字状の環状溝190と、センサケース162の下部側外周面に形成された段部192とを備え、センサケース162とハウジング40との接合部分には、この環状溝190と段部192を介して該センサケース162とハウジング40の接合面を固定する冠状弾性体172が取着される。 【0070】冠状弾性体172は、該冠状弾性体172が取着されるセンサケース162およびハウジング40の外周面の形状に対応した環状の円筒部174を有し、この円筒部174の上端には、内側に指向したフランジ部176が一体的に設けられる。ここで、冠状弾性体172は、弾性に優れた、例えば、金属製材料で形成される。そして、フランジ部176は、センサケース162の段部192に当接し、その弾性力によってこのセンサケース162を押圧する。 【0071】円筒部174には、ハウジング40の環状溝190に対応した位置に、複数の切り起こし部180が設けられる。この切り起こし部180が環状溝190に係着され、冠状弾性体172の抜け落ちが防止される。すなわち、冠状弾性体172は、切り起こし部180の環状溝190への係着と、フランジ部176による段部192の押圧の相互作用によって、センサケース162とハウジング40の接合面を固定する。 【0072】本実施の形態に係る連結手段120は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その動作並びに作用効果について説明する。 【0073】まず、連結手段120の組付作業について説明する。 【0074】ハウジング40内に挿入された弁軸38に形成された第2環状溝144に、第2係着孔140を介して第2リテーナ136が第2湾曲部138を上にした状態で係着される。そして、弁軸38に第2弾性部材134を挿入し、その下端を第2リテーナ136の上面(第2湾曲部138の内側)に当接させる。さらに、この第2弾性部材134を覆うように第1弾性部材132を弁軸38に挿入し、その下端をスリーブ部材106の凹部116に当接させる。 【0075】次いで、第1リテーナ122を、第1湾曲部123が下向きになるように導入孔126を介して弁軸38に挿入し、その下面(第1湾曲部123の内側)に前記第1弾性部材132および第2弾性部材134を当接させる。そして、この第1リテーナ122を第1弾性部材132および第2弾性部材134の弾発力に抗しながら押し下げ、弁軸38の第1環状溝130に第1係着用孔124をはめ込むことによって、前記第1リテーナ122は前記弁軸38に係着される。この場合、この第1リテーナ122は、第1弾性部材132および/または第2弾性部材134による上方向への付勢によって第1環状溝130に固定される。また、前記第2リテーナ136も第2弾性部材134による下方向への付勢によって第2環状溝144に固定される。 【0076】次いで、プランジャ110を弁軸38と同軸的にスリーブ部材106内に挿入し、その突起部112を前記第1リテーナ122の上面に当接させる。そして、第3リテーナ146を、その第3湾曲部148が上向きとなるように摺動孔150を介して弁軸38に挿入し、その下面を前記突起部112に当接させる。この場合、この第3リテーナ146は、弁軸38に対して摺動自在である。 【0077】次いで、弁軸38と同軸的に第3弾性部材154を挿入し、その下端を第3リテーナ146の上面(第3湾曲部148の内側)に当接させる。そして、第3弾性部材154の上端が、センサケース162の下端に形成された軸受166の外周面に当接するように、前記センサケース162をハウジング40の上端に被せ、前記第3弾性部材154の弾発力に抗しながら押し下げる。そして、ハウジング40とセンサケース162を固定手段170によって固定し、弁軸38とセンサロッド164を結合させることによって連結手段120の組付作業が完了する。 【0078】この場合、第1リテーナ122および第2リテーナ136は、それぞれ第1環状溝130および第2環状溝144に係着され、第1弾性部材132および/または第2弾性部材134による上下方向への付勢によって固定されている。また、第3リテーナ146は、第3弾性部材154によって下方向に付勢されている。そして、プランジャ110は、第1リテーナ122および第3リテーナ146を介して前記第1弾性部材132および第3弾性部材154による付勢によって挟持されている。従って、連結手段120は、各部材を組み立てるという簡易な構造および手順で構成することができ、上記各従来例のように、プランジャ110と弁軸38とを固着するための手段等を用いる必要がない。 【0079】次に、連結手段120の動作について、排気ガス再循環バルブ10の動作を含めて説明する。 【0080】排気ガス再循環バルブ10においては、駆動部90のコイル102に電流または電圧を印加することによって弁部20の開弁動作が行われ、前記コイル102への電流または電圧の印加を停止することによって前記弁部20の閉弁動作が行われる。 【0081】すなわち、図示しない制御回路の指示に基づいて、図示しない電源装置からコイル102に所定値の電流または電圧が印加されると、該コイル102から磁界が発生し、プランジャ110が下方向に移動するように電磁力を受ける。ここで、第2支持部材94の第2円筒部97は、その外周が上にいくに従って小径となるテーパ状に形成されているため、プランジャ110に加わる軸線方向の電磁力が該プランジャ110の位置に比例する。 【0082】そして、プランジャ110が突起部112を介して第1リテーナ122を押圧し、第1弾性部材132の弾発力に抗しながら下方向に変位すると、前記第1リテーナ122と連結する弁軸38は、ガイド部材52のガイド作用下に下方向に変位する。このとき、この弁軸38に結合された弁本体36が下方向に変位し、弁座34から離間することによって、入口ポート26と出口ポート28の間が連通される(開弁状態)。そして、このプランジャ110は、前記電磁力と第1弾性部材132の弾発力がつり合う位置で停止する。すなわち、弁部20の開閉量は、コイル102に印加される電流または電圧の強弱によって決定される。 【0083】次いで、コイル102への電流または電圧の印加を停止すると、第1弾性部材132の弾発力による上方向の付勢によってプランジャ110が上昇し、これに伴って弁軸38は、ガイド部材52のガイド作用下に上方向に変位する。そして、この弁軸38に結合された弁本体36が弁座34に着座し、入口ポート26が閉塞される(閉弁状態)。 【0084】このような弁本体36による入口ポート26の開閉状態は、弁軸38およびセンサロッド164を介して図示しないセンサに伝達され、該センサによる測定結果は、前記制御回路にフィードバックされる。 【0085】この場合、プランジャ110と弁軸38の下限位置は、前記弁軸38に設けられた第2リテーナ136によって規制されるため、該プランジャ110と弁軸38の下限位置の位置決めを正確に行うことができる。従って、プランジャ110がスリーブ部材106の底面に衝突することがなく、前記プランジャ110に損傷等が生じない。また、スリーブ部材106の底面の第2リテーナ136が当接する部位は該スリーブ部材106の底面の略中心部分であるため、このスリーブ部材106の底面によって前記第2リテーナ136が衝突した際の衝撃が緩衝され、衝突により発生する騒音が低減される。 【0086】また、弁部20の全開時に第2リテーナ136がスリーブ部材106の底面に当接し、該スリーブ部材106の底面に形成された孔を塞ぐため、排気ガスがこの孔を介して前記スリーブ部材106の内部に入り込むことが阻止される。 【0087】さらに、第2リテーナ136の下面の面積はプランジャ110の下端の面積と比べて小さいため、前記第2リテーナ136がスリーブ部材106の底面から離れる際の抵抗力(例えば、潤滑油等の粘着力に起因する抵抗力)が小さい。 【0088】さらにまた、第3弾性部材154は第3リテーナ146を介してプランジャ110を下方向に付勢し、該プランジャ110がセンサケース162の下面に衝突する際の衝撃を緩衝するため、このプランジャ110に損傷等が生じない。また、第3弾性部材154は第1リテーナ122および弁軸38を介して弁本体36が弁座34に衝突する際の衝撃を緩衝するため、前記弁本体36または弁座34に損傷等が生じない。 【0089】またさらに、プランジャ110と第1リテーナ122は直接結合されていないため、閉弁動作時に前記プランジャ110の慣性力が弁軸38に加わらない。従って、弁本体36が弁座34に衝突する際に、該弁本体36または弁座34に損傷等が生じることが防止される。 【0090】また、プランジャ110の突起部112は第3弾性部材154による下方向の付勢によって第1リテーナ122および第3リテーナ146に常に当接され、これらの離間および衝突による振動または騒音の発生が阻止される。従って、弁軸38の変位動作を正確且つ静かに行わせることができる。 【0091】さらに、プランジャ110の突起部112と該突起部112に当接する第1弾性部材132および第3弾性部材154との間には、それぞれ第1リテーナ122および第3リテーナ146が介在しているため、前記突起部112に損傷等が生じない。 【0092】さらにまた、第1リテーナ122は第1環状溝130に係着され、第1弾性部材132および/または第2弾性部材134による上方向への付勢によって前記第1環状溝130に押圧固定されており、第2リテーナ136は第2環状溝144に係着され、第2弾性部材134による下方向への付勢によって前記第2環状溝144に押圧固定されている。このように構成することによって、第1リテーナ122および第2リテーナ136は弁軸38と常に一体的に変位し、前記第1リテーナ122と前記第1環状溝130との接触部分または前記第2リテーナ136と前記第2環状溝144との接触部分から振動または騒音が発生しない。従って、弁軸38の変位動作を静かに行わせることができ、しかもプランジャ110と弁軸38との間にタイミングずれが生じることがないため、前記弁軸38の変位動作が正確に行われることになる。 【0093】またさらに、プランジャ110と弁軸38は直接固着されておらず、しかも、前記プランジャ110の突起部112と弁軸38との間には所定の隙間が設けられているため、前記弁軸38と前記プランジャ110との軸線に直交する方向の相対的変位が許容され、前記プランジャ110または連結手段120を構成する各部材のミスアライメントまたは形状不良に伴う前記弁軸38の前記軸線に直交する方向の変動に起因して前記弁軸38の駆動が阻害されることがない。従って、プランジャ110(特に、突起部112の部分)および連結手段120を構成する各部材の製造が容易であるとともに、弁軸38を支持するガイド部材52を短尺に構成することができ、小型でしかも低コストな排気ガス再循環バルブ10が実現される。 【0094】また、第1リテーナ122および第3リテーナ146にはそれぞれ通気用のスルーホール128、152が画成されており、これらのスルーホール128、152と、前記プランジャ110の突起部112と弁軸38との間に設けられた隙間とによって、該プランジャ110の上部側と下部側が連通している。従って、前記プランジャ110の変位動作時に生じる空気抵抗が低減される。また、このように構成することによって、プランジャ110の突起部112にスルーホール128、152と連通させるための孔部等を加工形成する必要がなく、前記プランジャ110の製造工程が簡略化される。 【0095】さらに、第1リテーナ122、第2リテーナ136および第3リテーナ146は、弁軸38とは別体に略カップ状に形成されているため、その製造は、スルーホール128、152の形成も含めてプレス加工等によって容易に行うことができる。従って、低コストおよび短時間で連結手段120を製造することが可能となる。 【0096】さらにまた、第2弾性部材134は第1弾性部材132の内側に同軸的に配置されているため、連結手段120を省スペースに構成することができる。 【0097】以上のように構成される本実施の形態に係る連結手段120には、種々の変形を施すことが可能である。 【0098】例えば、図4に示すように、スリーブ部材106の底面に変位阻止部として上に凸の逆カップ状の凸部200を設けるようにしてもよい。この場合、第1弾性部材132の下端は、この凸部200の外周面によって図4における水平方向の変位が規制される。そして、凸部200は、第2リテーナ136がこの凸部200の上面に当接することによってプランジャ110の下限を規制する移動範囲規制手段を兼ねる。 【0099】また、図5に示すように、スリーブ部材106の底面に変位阻止部および移動範囲規制手段として上に凸の略環状のリム部202を設けるようにしてもよい。 【0100】さらに、図6に示すように、スリーブ部材106の底面にプランジャ110の下限を規制する移動範囲規制手段としてリング状のワッシャ(緩衝部材)204を設けるようにしてもよい。この場合、第2リテーナ136はその下限位置においてこのワッシャ204の上面に当接するため、前記第2リテーナ136が前記ワッシャ204に衝突した際の衝撃が緩衝される。また、このワッシャ204は変位阻止部を兼ね、第1弾性部材132の下端は、該ワッシャ204の外周面によって、図6において水平方向への変位が規制される。 【0101】さらにまた、図7に示すように、第1リテーナ122の外周端に、変位阻止部材として下方向に延在する円筒部206を設けるようにしてもよい。この場合、第1弾性部材132は、この円筒部206の内面によって図7における水平方向の変位が規制される。従って、スリーブ部材106の底面に第1弾性部材132の変位を規制するための加工を施す必要がなく、該スリーブ部材106の製造工程が簡略化される。 【0102】またさらに、本実施の形態においては、第1弾性部材132の下端が軸線に直交する方向に変位することを防止する変位阻止部と、第2リテーナ136が当接して弁軸38およびプランジャ110の下限を規制する移動範囲規制手段とがスリーブ部材106の底面によって構成されているが、このスリーブ部材106の底面に代えて他の変位阻止部および移動範囲規制手段を設けるようにしてもよい。 【0103】また、第2リテーナ136を弁軸38に固着させるように構成してもよく、さらに該第2リテーナ136を弁軸38と一体的に形成した、例えば、鍔状部材(着座部)によって代替させることも可能である。 【0104】 【発明の効果】本発明のバルブの駆動部と弁軸との連結構造によれば、各構成部材の加工および組立作業が容易で、しかも振動または騒音の発生を可及的に抑制することができ、さらにはリテーナがスリーブ部材等に衝突した際の衝撃または弁本体が弁座に衝突した際の衝撃が好適に緩衝される。従って、本発明によれば、構成が簡易で、耐久性に優れ、駆動装置による弁軸の駆動を正確且つ静かに行わせることが可能なバルブの駆動部と弁軸との連結構造が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000141901 【氏名又は名称】株式会社ケーヒン
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)11月12日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】千葉 剛宏 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−141724 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月28日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−310845 |
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