| 【発明の名称】 |
ホットメルト接着剤供給用ソレノイド弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】ペリー デニス エリックソン
【氏名】クリス マーク ジャミソン
|
| 【要約】 |
【課題】ホットメルト接着剤を含む比較的高粘度の流体の断続的供給のために使用可能なソレノイド弁を改良すること。
【解決手段】ホットメルト接着剤を含む粘性流体を断続的に供給するために使用可能なソレノイド弁において、軸方向のボアを有するハウジング部材にボアに接続された流体入口と流体出口とを設け、電機子をボアの中に往復運動できるように配設し、電機子に流体入口と流体出口を有する内部流体通路を形成した。電機子の流体入口により内部流体通路をハウジング部材の流体入口に接続される電機子の流体出口はハウジング部材の流体出口に接続可能となっている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ホットメルト接着剤を含む粘性流体を断続的に供給するために使用可能なソレノイド弁であって、前記ソレノイド弁が、軸方向のボアを有するハウジング部材であって、前記ハウジング部材が前記軸方向のボアに接続された流体入口と、前記ハウジング部材の第1の端部において前記軸方向のボアに接続された流体出口とを有するハウジング部材と、前記軸方向のボアに沿って前記流体出口の近傍に配設された弁座と、前記ハウジング部材の前記軸方向のボアの中に往復運動できるように配設された電機子であって、前記電機子が前記電機子の第1の端部部分に配設された弁部材を含み、前記電機子が前記ソレノイドの相対的に固定されたコア部分に向かって配設された第2の端部を形成する磁気的に吸引される第2の端部部分を有する電機子とを含み、前記電機子が流体入口と流体出口を備えた内部流体通路を有しており、前記電機子の前記流体入口は、前記ハウジング部材の前記流体入口と前記電機子の前記第2の端部の間に配設されて、前記内部流体通路を前記ハウジング部材の前記流体入口へ接続し、前記電機子の前記流体出口が前記電機子の前記弁部材の近傍に配設されて前記ハウジング部材の前記流体出口に接続可能であり、それにより前記ハウジング部材の前記流体入口から前記ハウジング部材の流体出口に供給される流体の停滞が低減されるソレノイド弁。 【請求項2】 更に、前記電機子の前記第1の端部部分の近傍に配設され、前記電機子の前記第1の端部部分と前記ハウジング部材の間に実質的に流体を浸透しないシールを形成する第1のシール部材を含み、前記第1のシール部材が前記電機子の前記流体出口を前記ハウジング部材の前記軸方向のボアから隔離することにより前記ハウジング部材の前記流体入口から供給される流体が前記電機子の流体入口の方向に向けられる請求項1に記載のソレノイド。 【請求項3】 前記ハウジング部材の前記流体入口が前記ハウジング部材の側面部分に前記電機子の前記第1の端部部分に向かって配設され、それにより前記ハウジング部材の前記流体入口と前記電機子の前記第1の端部部分の間の流体の停滞が低減される請求項2に記載のソレノイド。 【請求項4】 前記電機子の前記内部流体通路が前記電機子の前記第2の端部を通じて延びており、前記電機子が、前記電機子の前記流体入口から前記電機子の前記第2の端部部分と前記ハウジング部材の間を経て前記電機子の前記第2の端部に至る2次流体流れ通路を有し、それにより前記2次流体流れ通路に沿った流体の流れが前記電機子の前記内部流体通路に循環する請求項1に記載のソレノイド。 【請求項5】 前記電機子の前記流体入口が、前記電機子の前記内部流体通路に内向きに向けられた複数の1次流体流れ通路により形成され、前記内向きに向けられた流体流れ通路が前記電機子の前記第2の端部から離れて配設され、前記電機子と前記ソレノイドの前記固定コア部分の間の磁気的吸引力を増大し、それにより前記電機子の作動応答性を高めた請求項1に記載のソレノイド弁。 【請求項6】 前記電機子の前記内部流体通路が前記電機子の前記第2の端部を通じて延び、前記第2の端部と前記内向きに向けられた流体流れ通路の間の前記電機子の前記第2の端部部分の断面直径が前記電機子の前記第2の端部部分の残りの部分の断面直径に対してわずかに縮小され、前記電機子の前記流体入口から前記電機子の前記縮小された断面直径部分と前記ハウジング部材の間を経て、前記電機子の前記第2の端部に至る2次流体流れ通路を形成し、それにより前記2次流体流れ通路に沿った流体の流れが前記電機子の前記内部流体通路に循環する請求項5に記載のソレノイド。 【請求項7】 前記電機子が前記弁部材と前記第2の端部部分との間の中間管状部分を有し、前記環状部分の断面直径が前記第2の端部部分の断面直径に対して大きく縮小され、それにより前記ハウジング部材の前記流体入口から供給される流体が前記環状部分の外面に沿って前記電機子の前記流体入口に至った後、前記電機子の前記内部流体通路に沿って前記ハウジング部材の前記流体出口へ供給される請求項5に記載のソレノイド。 【請求項8】 前記電機子の前記中間管状部分が非磁気的吸引性で前記磁気的吸引性の第2の端部部分に対して軽量であり、それにより前記電機子の作動応答性を高めた請求項7に記載のソレノイド。 【請求項9】 前記電機子の前記流体入口が、更に前記電機子の前記第2の端部部分に沿って縦に配設された複数の流体流れ通路により形成され、各縦の流体流れ通路が前記ハウジング部材の前記流体入口を対応して内向きに向けられた流体流れ通路に接続する請求項7に記載のソレノイド。 【請求項10】 前記弁部材が、ボール部材が前記弁座から外れるとき前記電機子の前記内部流体通路を前記ハウジング部材の前記流体出口と接続する複数の開口を有するキャリアにより前記環状部材に結合された前記ボール部材である請求項7に記載のソレノイド。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、断続的な流体の流れを制御するソレノイド弁に関し、より詳細には、ホットメルト接着剤を含む比較的高粘度の流体を断続的に供給するために使用可能なソレノイド弁に関する。 【0002】 【従来の技術】ハウジング内に往復運動できるように配設された電機子を有するソレノイド弁による粘性流体の断続的供給は一般的に知られており、多くの適用例がある。例えば、組み立てラインの運転中、ホットメルト接着剤が供給され、ここで一般的に基体と称されるボール紙箱等の包装体類を接合するが、その際、通常複数の個別に作動可能なソレノイド弁が共通マニホルドに接続され、モジュール式接着剤供給組立体を形成する。多くのモジュール式組立体の小型化は、電機子の軸方向端部に沿ってではなく、電機子の中心軸軸に対して実質的に横方向に各ソレノイド弁のハウジングの側面部分に流体を供給することにより促進される。 【0003】ホットメルト接着剤等の加熱された粘性流体は、流れが停滞すると急速に劣化する傾向を有するが、これは、断続的に供給する適用例、特に、流体の流れの渦を形成したり、或いは、流れが少ないか全くない領域を形成する傾向のある非直線的な流体流れ通路を有するソレノイド弁で発生することが多い。従って、多くのモジュール式組立体で見られる横方向に配設された流体入口は望ましくない流体の停滞に特に影響されやすい。 【0004】米国特許第5172833号は、案内チューブ内に往復運動できるように配設された電機子を有するソレノイド弁モジュールを開示する。流体は、ソレノイドに通電する際に座から電機子の球形端部部分を離反させることによりモジュールの出口ポートから供給される。モジュールの上部側面に配設された流体入口が、電機子の近傍に配設された接着剤チャンバに向かって放射状に内向きに流体を供給するが、その際、流体は向かい合って方向付けられた高容量及び低容量の流れ通路を分岐して流れる。高容量流れ通路は電機子に沿ってモジュール出口ポート近くの球状端部部分に向かい、低容量流れ通路は電機子に沿ってソレノイドの磁極片近くの向かい合う端部に向かう。低容量流れ通路は電機子のボアを通じて循環した後球状端部部分の方向に戻り、そこで高容量流れ通路と再接続するので流体が循環し停滞を低減する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ホットメルト接着剤供給の適用例には、流体が連続的に供給されて接着が必要な基体上に連続的な接着剤ビードを形成するものがあり、また、別の適用例では流体が断続的に供給されて基体上に一連の接着剤の点を形成するものもある。後者の断続的な流体供給動作は、他の利点と共に接着剤の使用量を節約し、基体への熱伝導を低減する。しかし、特に小さい接着剤の点を形成する必要がある場合や、基体と流体供給弁間の比較的高い速度を有する適用例では、弁を比較的短時間で開閉させる必要、または、作動応答性を高める必要がある。 【0006】米国特許4951917号には、くぼんだ領域に対して周囲に配設されたC形の隆起したリップを設けた上流端部を有する電機子を開示されており、ソレノイドに通電すると、隆起リップが、圧縮されたバネによる付勢力に抗してソレノイドの磁極片に当接する。ソレノイドの電源が遮断されると、電機子のC形隆起リップは、電機子と磁極片の間の粘性流体の移動を促進することにより閉鎖応答時間を短縮するが、その際流体は外周に沿って配設された縦の溝に沿って電機子の端部方向に再循環して戻る。しかし、電機子の端部のくぼんだ領域と電機子の外周側面に沿った縦の溝により電機子の端部の断面積が減少するので、磁極片と電機子の間の磁気的吸引力が減少し、ソレノイドに通電する際の弁の開放応答時間に有害な影響を与える。 【0007】本発明はホットメルト接着剤を含む比較的高粘度の流体の断続的供給のために使用可能なソレノイド弁を改良することを目的としている。すなわち、先行技術の問題を克服する新しいソレノイド弁を提供することが本発明の目的である。 【0008】また、流体の停滞を低減し、特に断続的流体供給動作中の作動応答性を改善し、流体供給システムへの組み込みが可能であり、既存の流体供給組立体に後付可能であって、かつ経済的で信頼性が高い新しいソレノイド弁とその方法を提供することも本発明の目的である。 【0009】 【課題を解決するための手段】一般的に、第1の端部で軸方向のボアに接続された流体入口と流体出口を有するハウジング部材の軸方向のボアの中に往復運動できるように配設された電機子を含む新しいソレノイド弁とその方法が提供される。電機子は、第1の端部部分に配設された弁部材と、ソレノイドの相対的に固定されたコア部分の方向に配設された電機子の第2の端部を形成する磁気的吸引性の第2の端部部分とを含んでいる。電機子には、ハウジング部材の流体入口と電機子の第2の端部の間に配設され、内部流体通路をハウジング部材の流体入口と接続する流体入口を有する内部流体通路が含まれる。流体出口が電機子の弁部材の近傍に配設され、ハウジング部材の流体出口の近くの軸方向のボアに沿って配設された弁座から弁部材を外すとき、ハウジング部材の流体出口に接続される。 【0010】ハウジング部材の軸方向のボアに供給された流体をハウジング部材の流体入口と電機子の第2の端部の間に配設された電機子の流体入口に循環させ、流体を電機子の内部通路から弁部材の近傍に配設された電機子の流体出口の方向に循環させることにより流体の停滞を低減する新しいソレノイド弁とその方法を提供することが、本発明のより詳細な目的である。電機子の弁部材がハウジング部材の弁座に設置されてハウジング部材の流体出口からの流体の流れを遮断するが、電機子の弁部材は弁座から取り外しできるので、ハウジング部材の流体出口からの流体の流れを可能にする。 【0011】また、電機子の第1の端部部分とハウジング部材の間に形成された実質的に流体を浸透しないシールによりハウジング部材の軸方向のボアから電機子の流体出口を隔離し、それによりハウジング部材の流体入口から供給された流体を電機子の流体入口の方向に向け、かつ更に流体を電機子の第2の端部近傍の2次流体流れ通路に沿って循環させることにより流体の停滞が低減される。 【0012】以下のうちの何れか1つかそれ以上により断続的流体供給動作の際に作動応答性を改善する新しいソレノイド弁とその方法が提供される。 (1)ソレノイドのコア部分の方向に面した電機子の第2の端部の面積を増大する、電機子の流体入口を電機子の第2の端部から離して形成することにより電機子とソレノイドの固定コア部分の間の磁気的吸引力を増大すること。 (2)電機子の磁気的吸引性第2の端部部分に対して軽量な非磁気的吸引性管状部分の電機子の中間部分を形成すること。 (3)ソレノイドの固定コア部分の端部と電機子の第2の端部の間に非磁気吸引性のシムを配設してソレノイドの電源を断つ際電機子の固定コア部分からの分離を促進すること。 【0013】本発明のこれらと他の目的、特徴、態様及び利点は、以下の発明の詳細な説明と添付の図面を注意深く検討する際により完全に明らかになるが、図面は理解を容易にするため不均等なことがあり、同様の構造と工程は一般的に対応する数字と表示により示される。 【0014】 【発明の実施の形態】図1を参照すると、粘性流体、詳細にはホットメルト接着剤を供給するために使用可能なソレノイド弁10が図示されている。本実施形態によれば、ソレノイド弁10は、例えば、図示されていないが、部品番号BF-0441-BD-2S にてITW Dynatec, an Illinois Tool Works 社から市販されているホットメルト接着剤を複数の弁に供給する共通マニホルドまたはサービスブロックに接続された複数のソレノイド弁の1つである。 【0015】ソレノイド弁10は、一般的に、流体入口112と第1の端部の流体出口114に接続された軸方向のボア110を有するハウジング部材100を含む。弁座116が軸方向のボア110に沿って流体出口114の近傍に配設されており、電機子200がハウジング部材の軸方向のボア110の中に往復運動できるようになっている。電機子200には、第1の端部部分に配設された弁部材210と、ソレノイドコイル30により取り囲まれ相対的に固定されたコア部分20に向かって配設された第2の端部222を形成する磁気的吸引性第2の端部部分220が含まれる。 【0016】電機子200には、ハウジング部材100の流体入口112と電機子200の第2の端部222の間に配設されて内部流体通路230をハウジング部材の流体入口112へ接続する流体入口を有する内部流体通路230が含まれる。電機子200にはまた、弁部材210の近傍に配設されハウジング部材100の流体出口114に接続される流体出口も含まれる。ハウジング部材100の流体入口112から供給された流体は電機子200の外面に沿って電機子流体入口に至った後、内部流体通路230に沿って電機子200の流体出口に向かって循環し、それによりハウジング部材100の流体入口112からハウジング部材100の流体出口114に供給される流体の停滞が低減される。 【0017】第1のシール部材40が電機子200の第1の端部部分の近傍に配設されており、電機子の第1の端部部分とハウジング部材100の間に実質的に流体を通さないシールを形成して、電機子200の流体出口がハウジング部材100の軸方向のボア110から隔離される。本発明のこの態様によれば、ハウジング部材100の流体入口112から供給された実質的にすべての流体は電機子200の流体入口の方向に向かう。ハウジング部材100の流体入口112は、ハウジング部材100の側面部分102においてハウジング部材100の第1の端部部分104側、より詳細には第1のシール部材40の近傍に配設されている。これにより、一般的に流体入口112と第1のシール部材40の間に形成される流体の停滞と渦を除去または実質的に低減する。ソレノイド弁10とサービスブロック(図示せず)の間の配置と位置決めを考慮すると、ハウジング部材100の流体入口112の正確な配設に制限が生じることがある。流体入口112は第1のシール部材40の近傍に配設されており、図1においてXにて示す、流体入口112と第1のシール部材40の間のデッドエンド流体流れを低減または好ましくは除去し、それによりハウジング部材100の流体入口112と電機子200の第1の端部部分との間の流体の停滞と渦の形成が低減される。例示される実施形態の流体入口112は、部品番号BF-0441-BD-2S にてITW Dynatec, an Illinois Tool Works 社から市販されているサービスブロックの接着剤出口に整合するよう構成されている。 【0018】例示される実施形態のハウジング部材100は管部材120と、本体部材130とを含んでいる。管部材120は、円筒部122と、ネジを形成した端部部分124と、放射状フランジ126とを有している。ネジが形成されている端部部分124に螺合される第1の端部132を有している。第1の端部132は、管部材120のフランジ126に液密に密着する。軸方向のボア110が管部材120と本体部材130を貫通して延びる。並んで配設される2つの流体入口112(その1つだけが図示される)が本体部材130に配設され、軸方向のボア110と流体が流通する。弁座116を形成し流体出口114に結合される軸方向のボア部分142を有する端部プレート140が本体部材130の第2の端部134に密着して結合されるが、その際第1のシール部材40は電機子200の第1の端部部分と端部プレート140の軸方向のボア部分142の間の実質的に流体を浸透しないシールを形成する。 【0019】一般的に、ハウジング部材100と、例示される実施形態では本体部材130には、マニホルドまたはサービスブロック(図示せず)に固定するための1またはそれ以上の固定ボルト139が含まれる。また、電気信号が、マニホルドまたは他のものからソレノイド弁10、より詳細にはソレノイドコイル30に、図示されていないが、この技術分野で周知の電気リード線またはピンを通じて伝えられる。例示される実施形態では、管部材120と端部プレート140は、304ステンレス鋼から形成されており、本体部材は2024−T3アルミニウムから形成されている。 【0020】図1は、図2の部分断面図にも図示されている内部流体通路230に内向きに向けられた複数の1次流体流れ通路224を有する電機子200の流体入口を例示する。内向きに向けられた流体流れ通路224は電機子の第2の端部から離れて配設され、ソレノイドの固定コア部分20に近い第2の端部222の断面積を最大にするが、これはソレノイドコイル30に通電する際の電機子200とコア部分20の間の磁気的吸引力を増大し、それにより電機子200の作動応答性を増大する。図1の例示される実施形態では、電機子200の流体入口は、図6、図4で示される第2の端部部分220に沿って縦に配設される複数の流体流れ通路226を更に有しているが、その際縦の流体流れ通路226の各々はハウジング部材100の流体入口112を対応する内向きに向けられた流体流れ通路224に接続する。すなわち本発明のこの態様によれば、流体は、ハウジング部材100の流体入口112から、軸方向のボア110と電機子200の外面に沿って電機子の流体入口に至り、内部通路230に入って弁部材210の近くの電機子の流体出口の方向に循環する。 【0021】図1の例示される実施形態の電機子200には、弁部材210と第2の端部部分220の間に配設された中間管状部分240が含まれる。管状部分240の断面直径は、第2の端部部分220の断面直径に対して大きく短縮されるので、流体はハウジング部材100の流体入口112から管状部分240の外面に沿って電機子200の流体入口、より詳細にはその縦流体流れ通路226に至り、その後電機子200の内部流体通路230にハウジング部材100の流体出口114に向かって自由に供給され、上記で論じられ、以下更に論じられるように断続的に供給される。電機子200の縮小された寸法の中間管状部分240はその磁気的吸引性の第2の端部部分に比べて軽量であり、好適には非磁気的吸引性なので、電機子200全体の重量が減少し、電機子200の作動応答性が増大する。例示される実施形態では、コア部分20と電機子200の磁気的吸引性の第2の端部部分はvanadium-permandur社で製作されており、中間管状部分240は304ステンレス鋼の管で、圧入または他の方法で第2の端部部分220に固定されている。 【0022】図1、5に示す本発明の別の態様によれば、電機子200の内部流体通路230はその第2の端部222を通じて延び、電機子200には電機子の流体入口からその第2の端部222に至る2次流体流れ通路が含まれており、それにより2次流体流れ通路に沿った流体の流れは電機子200の内部流体通路230の中に循環する。第2の端部222と内向きに向けられた流体流れ通路224の間の電機子200の第2の端部部分220の部分228の断面直径は、その第2の端部部分220の残りの部分の断面直径に対してわずかに縮小されている。直径が縮小された部分228により電機子200とハウジング部材100の間に空間が形成され、ハウジング部材100の軸方向のボア110に沿った2次流体流れ通路を部分的に形成する。2次流体流れ通路に沿った流体の流れは電機子の内部流体通路230の中に循環し、以下、更に論じられるように電機子200が往復運動する際電機子200の第2の端部222とコア部分20の間の流体の停滞を防止する。 【0023】電機子200の直径部分228が縮小されることにより特に第2の端部222の断面積が縮小されるので、通電されたソレノイドコイル30により電機子200に適用される力が対応して低減される。しかし、直径部分228の縮小はごくわずかなので有害な影響は最小である。例示されるホットメルト接着剤を供給する適用例では、電機子200の縮小された直径部分228とハウジング部材100を貫通する軸方向のボア110の比は0.948mmであり、電機子200に対して磁気的に誘発される吸引力に有害な影響を与えることはない。一般的に、この比は、ある程度流体の粘度及び他の要素に依存する。すなわち、第2の端部222の断面積の縮小は、縮小された断面積が電機子に適用される力を低減する傾向と釣り合わされる。 【0024】図1では、弁部材210はキャリア300により電機子200の管状部材240に結合されたボール部材であるが、キャリア300は、ボール部材210を弁座116から外すとき、電機子200の内部流体通路230をハウジング部材100の流体出口に接続する複数の開口310を有する。図6は、弁部材210を除いたキャリア300の部分端面図であり、支持部材320の間に配設された複数の開口310を例示する。図7、8には、先細になった外部側面322と湾曲した内部側面324を有する各支持部材320が示されているが、組み合せた湾曲した内部側面324は弁部材210を受ける正確な座を形成する。例示される実施形態では、ボール部材210はカーバイド材料であり、キャリア300は304ステンレス鋼である。カーバイドのボール210は、ろう付けまたは他の方法でキャリア300の座に固定され、キャリア300は圧入または他の方法で電機子200の管部材240に固定される。本発明のこの態様によれば、キャリア300とボール弁部材210は電機子200に穴を開けて流体出口を形成する必要を回避する。流体出口穴を開けることも代替案の1つであるが、製作により費用がかかり、摩耗により第1のシール部材40を劣化させる傾向を有する。キャリア300の先細の側面部分322の間に電機子200の流体出口を配設することにより、摩耗の問題の可能性は除去される。 【0025】図1は、電機子200の第2の端部部分220のくぼみに少なくとも部分的に配設されたバネ部材50を例示するが、その際バネ部材50は固定コア部分20の端部22と嵌合し、電機子200の弁部材210にバイアスをかけてハウジング部材100の弁座116と嵌合させ、流体出口114からの流体の流れを遮断するので、ソレノイドコイル30に通電すると弁部材210がバネ部材50のバイアスに反して弁座210から外れ、ハウジング部材100の流体出口114から流体が流れるようにする。バネ部材50とくぼみ236は好適には縮小された断面直径を有し、第2の端部222の断面積を最大にするが、これは上記で論じたように通電されたソレノイドコイル30により電機子に適用される作動力を最大にするために望ましい。 【0026】図1では、非磁気的吸引性シム60が固定コア部分20の端部22と電機子220の第2の端部222の間に配設され、ソレノイドコイル30の電源が断たれる際固定コア部分20の電機子200の第2の端部部分220の分離または解放を促進するので、電機子200の作動応答性が高くなる。例示される実施形態では、シム60は真鍮材料であり、約0.76mm(0.003インチ)から約1.27mm(0.005インチ)の厚さを有し、好適実施形態ではシム60は約1.01mm(0.004インチ)の厚さを有する。シム60は接着または他の方法でコア部分20の端部22に固定されており、この構成によれば、バネ部材50はシム60の上で機能する。また別の実施形態では、シム60は電機子200の第2の端部222と固定コア部分20の端部22の1つまたは両方に塗布された非磁性被覆である。 【0027】ソレノイド30の固定コア部分20は、ハウジング部材100の軸方向のボア110に沿って、また例示される実施形態では管部材120の円筒形部分122に沿って、電機子200に対して調節できるように配設され、流体出口114からの流体の流れを調節する。この調節は異なった流体粘度を補償するために望ましい。コア部分20には、この目的のために、工具と連結できる端部25を有するネジ付き端部部分24が含まれ、ネジ付き端部部分24が、例示される実施形態では管部材120の端部の方向にあるハウジング部材100を通じて軸方向のボア110のネジ付き部分128と嵌合する。コア部分20を回転するとコア部分20は電機子200に対して軸上に前進または後退し、座から外れた弁部材210と弁座116の間の間隔を調節する。 【0028】図1では、ソレノイドコイル30が配設され、コア部分20のネジ付き端部部分24とネジで嵌合するネジ付きボア72を有するキャップ部材70により管部材120の円筒形部分122の周囲に保持されるが、コア部分20はキャップ部材70のくぼんだ部分74に設置される。従ってソレノイドコイル30はキャップ部材70の内部面76と管部材120のフランジ126の間に保持される。 【0029】本発明の上記の説明により、この技術分野に熟練した者は誰でも現在本発明の最上の形式と考えられるものを製作及び使用できるが、この技術分野に熟練した者は誰でも、ここで開示された特定の例示される実施形態の精神と範囲の中で変形、組み合わせ、修正及び同等物が存在することを認識し理解するだろう。従って、本発明はここで開示された特定の例示される実施形態ではなく、添付の請求項の範囲内のすべての実施形態により制限される。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】591203428 【氏名又は名称】イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド
|
| 【出願日】 |
平成10年(1998)9月10日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】石田 敬 (外4名)
|
| 【公開番号】 |
特開平11−141718 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月28日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−257073 |
|