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【発明の名称】 電磁弁組立体の給電装置
【発明者】 【氏名】佐 藤 秀 治

【氏名】金 子 隆 司 郎

【氏名】宮 添 真 司

【要約】 【課題】形式が異なる複数種類の受電コネクタを取付けることができる電磁弁組立体を提供する。

【解決手段】マニホールドベース1に連設した給排気ブロック2aに、コネクタ取付座16を設け、このコネクタ取付座に、切換弁3に一括して給電するための、外形が円形の第1の受電コネクタ4または外形が長方形の第2の受電コネクタ5とを、これらの受電コネクタに対応する第1のコネクタ取付台25または第2のコネクタ取付台34によって、選択的に取付ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】複数個連設したマニホールドベースと、少なくともその連設方向の一端に取付けた給排気ブロックと、上記マニホールドベースにそれぞれ設置したソレノイド駆動の切換弁とを備え、上記給排気ブロックに取付けた受電コネクタから、上記切換弁のソレノイドに一括して給電する電磁弁組立体の給電装置において、上記給排気ブロックが、形式が異なる複数種類の受電コネクタを選択的に取付けることができるコネクタ取付座を備えている、ことを特徴とする電磁弁組立体の給電装置。
【請求項2】複数個連設したマニホールドベースと、少なくともその連設方向の一端に取付けたエンドブロックと、上記マニホールドベースにそれぞれ設置したソレノイド駆動の切換弁とを備え、上記エンドブロックに取付けた受電コネクタから、上記切換弁のソレノイドに一括して給電する電磁弁組立体の給電装置において、上記エンドブロックが、形式が異なる複数種類の受電コネクタを選択的に取付けることができるコネクタ取付座を備えている、ことを特徴とする電磁弁組立体の給電装置。
【請求項3】形式が異なる複数種類の受電コネクタが、それぞれこれらの受電コネクタを給排気ブロックまたはエンドブロックに設けたコネクタ取付座に取付けるためのコネクタ取付台を備えている、ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載した電磁弁組立体の給電装置。
【請求項4】形式の異なる複数種類の受電コネクタを、外形が円形の受電コネクタと、外形が長方形の受電コネクタとした、ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載した電磁弁組立体の給電装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁弁組立体の給電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数個連設したマニホールドベースと、少なくともその連設方向一端に取付けた給排気ブロックと、上記マニホールドベースにそれぞれ設置したソレノイド駆動の切換弁とを備え、上記給排気ブロックに取付けた外形が長方形の受電コネクタから、これらの切換弁のソレノイドに一括して給電する電磁弁組立体の給電装置は、例えば実公平7−22541号公報によって既に知られている。上記公知の給電装置は、給排気ブロックに取付けた受電コネクタから、複数個のソレノイド駆動の切換弁に一括して給電することができるが、受電コネクタの取付についての配慮に欠けるところがあり、上記給排気ブロックに他の形式の受電コネクタを取付けることができない。
【0003】しかしながら、受電コネクタには形式が異なる複数種類の受電コネクタがあるために、ユーザーの需要に即応するためには、受電コネクタの形式にそれぞれ対応する複数種類の給排気ブロックを用意しなければならないので、必要な部品点数が多くなって高価になり、また在庫管理が面倒である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようとする課題は、形式が異なる複数種類の受電コネクタを、選択的に取付けることができる電磁弁組立体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明における電磁弁の給電装置は、複数個連設したマニホールドベースと、少なくともその連設方向の一端に取付けた給排気ブロックと、上記マニホールドベースにそれぞれ設置したソレノイド駆動の切換弁とを備え、上記給排気ブロックに取付けた受電コネクタから、上記切換弁のソレノイドに一括して給電する電磁弁組立体の給電装置において、上記給排気ブロックが、形式が異なる複数種類の受電コネクタを選択的に取付けることができるコネクタ取付座を備えていることを特徴としている。
【0006】また、同様の課題を解決するため、本発明における電磁弁の給電装置は、複数個連設したマニホールドベースと、少なくともその連設方向の一端に取付けたエンドブロックと、上記マニホールドベースにそれぞれ設置したソレノイド駆動の切換弁とを備え、上記エンドブロックに取付けた受電コネクタから、上記切換弁のソレノイドに一括して給電する電磁弁組立体の給電装置において、上記エンドブロックが、形式が異なる複数種類の受電コネクタを選択的に取付けることができるコネクタ取付座を備えていることを特徴としている。
【0007】さらに、同様の課題を解決するため、これらの給電装置のコネクタ取付座に取付けられる形式が異なる複数種類の受電コネクタが、それぞれこれらの受電コネクタを給排気ブロックまたはエンドブロックに設けたコネクタ取付座に取付けるためのコネクタ取付台を備えていることを特徴としている。
【0008】また、同様の課題を解決するため、これらの形式の異なる複数種類の受電コネクタを、外形が円形の受電コネクタと、外形が長方形の受電コネクタとしたことを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1または請求項2に記載した電磁弁組立体の給電装置は、給排気ブロックまたはエンドブロックに設けたコネクタ取付座によって、形式が異なる複数種類の受電コネクタを、給排気ブロックまたはエンドブロックに選択的に取付けることができる。
【0010】また、請求項3に記載した電磁弁組立体の給電装置は、形式が異なる複数種類の受電コネクタを、それぞれの受電コネクタに応じたコネクタ取付台によってコネクタ取付座に取付けたので、これらの受電コネクタを改変することなく、給排気ブロックまたはエンドブロックに設けたコネクタ取付座に取付けることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施例を示し、この実施例は、複数個連設したマニホールドベース1と、マニホールドベース1の連設方向両端に取付けた第1、第2の給排気ブロック2a,2bと、マニホールドベース1の弁設置面にそれぞれ取付けたソレノイド駆動の切換弁3(図示の例はパイロット式切換弁)とを備え、これらの切換弁3のソレノイドは、第1、第2の給排気ブロック2a,2bのいずれか(図示の例は第1の給排気ブロック2a)に選択的に取付けられる、第1の受電コネクタ4、またはこれと形式が異なる第2の受電コネクタ5のいずれか一方から、一括して給電される。
【0012】上記マニホールドベース1は、連設方向に貫通する圧力流体の供給流路7と排出流路8とを備え、供給流路7はマニホールドベース1の弁設置面に、排出流路8はその両側の2箇所にそれぞれ開口している。また、一端が弁設置面におけるこれらの流路の開口の間にそれぞれ開口する出力流路9aと9bは、他端がマニホールドベース1の連設方向と直交する前面に開口し、これらの前面開口にそれぞれワンタッチ管継手10が取付けられている。このワンタッチ管継手10は、図示を省略しているチューブを挿入するとそのチューブを係止し、リリースブッシュを押入するとチューブの係止を解除して抜き取ることができるものである。
【0013】また、マニホールドベース1は、後面側に連設方向に貫通する給電線通路11を備え、給電線通路11の上壁に、上記切換弁3のソレノイドに給電するための給電端子12が、適宜の手段によって取り外し可能に取付けられている。そして、上記流路7と8及び給電線通路11は、マニホールドベース1の連設面相互間及びマニホールドベース1と給排気ブロック2a,2bとの間に設けたガスケット13によって、それぞれ気密に区画される。
【0014】第1の給排気ブロック2aは、前面に、マニホールドベース1の上記流路7と8に個別に連通する供給ポートPと排出ポートRを備え、これらのポートにそれぞれワンタッチ管継手10が取付けられている。また、上記給排気ブロック2aは、給電線通路11に連通して該ブロックを連設方向に貫通する給電線挿通孔15を備え、その連設面と反対側の面における開口の周囲に、第1の受電コネクタ4と第2の受電コネクタ5とが選択的に取付けられるコネクタ取付座16が形成されており、コネクタ取付座16に、これらの受電コネクタ4と5を取付けるための4個のねじ孔17が、正方形の四隅をなす位置に形成されている。
【0015】また、図示の第2の給排気ブロック2bは、上記給電線挿通孔15、コネクタ取付座16及びねじ孔17を備えていない以外は、第1の給排気ブロック2aと同じ構成を備えている。しかしながら、第2の給排気ブロック2bに、上記給電線挿通孔15、コネクタ取付座16及びねじ孔17を設けることもできる。この場合は、上記ねじ孔17を利用して取付ける蓋(図示省略)によって、給排気ブロック2aまたは2bの一方の給電線挿通孔15を閉鎖する。このようにすると、電磁弁組立体の連設方向のいずれか一方から切換弁3に給電することができる。
【0016】上記複数個のマニホールドベース1と給排気ブロック2a,2bとは、これらの連設面にそれぞれガスケット13を介在させて、これらの部材の連設方向に設けたボルト通し孔18aを通る複数本(図示の例は2本)の結合ボルト18とこれに螺着するナット19とによって気密に連結され、供給流路7と排出流路8及び給電線通路11は、これらの部材の連設面において気密に連通する。
【0017】上記切換弁3は、圧力流体の供給ポート、その軸方向両側の2個の出力ポート及びさらにその両側の2個の排出ポート(いずれも図示省略)を備え、これらのポートは、切換弁3をガスケット21を介してマニホールドベース1の弁設置面に取付けると、それぞれマニホールドベース1の対応する流路の開口に気密に連通する。また、パイロット弁3aの下面に設けられた受電端子22は、切換弁3をマニホールドベース1の弁設置面に取付けると給電端子12に電気的に接続される。
【0018】図示の切換弁3は、パイロット弁3aのソレノイドの励磁とその解除とによって、2個の出力ポートを供給ポートと2個の排出ポートとに切り換えて連通させるシングルパイロット式切換弁として構成されている。しかしながら、上記切換弁3は、シングルソレノイド形に限定されるものではなく、ソレノイド駆動の2個のパイロット弁を有するダブルソレノイド形とすることができる。また、5ポート弁に限定されるものではなく、3ポート弁または4ポート弁とすることができる。さらに、上記切換弁3はパイロット式に限定されるものではなく、ソレノイドによって切換弁の弁体を直接駆動する直動形の切換弁とすることもできる。
【0019】第1の受電コネクタ4は、外形が円筒で軸方向中央部の外周に正方形のフランジ4aを備え、円筒内に多数本の受電ピン24を有するものとして構成されている。上記受電コネクタ4をコネクタ取付座16に取付けるための第1のコネクタ取付台25は、側面視正方形をなし、受電コネクタ4の円筒部が挿入される円形のコネクタ取付孔27と、上記フランジ4aが挿入される正方形の凹部28とを備え、一端が上記受電ピン24に電気的に接続された給電線26(図示の例はフラットケーブル)の他端は、それぞれ給電端子12に電気的に接続される。また、第1の受電コネクタ4と第1のコネクタ取付台25には、上記ねじ孔17に螺入する取付ねじ29が通る4つの貫通孔30が開設されている。
【0020】第2の受電コネクタ5は、外形が長方形で内部に多数本の受電ピン32を備え、短辺側の壁面の1つに切り込みによって弾性係止片33が形成されており、その先端に係止突部33aが一体に形成されている。上記受電コネクタ5をコネクタ取付座16に取付けるための第2のコネクタ取付台34は、第1のコネクタ取付台25における一辺の中央に突出部34aを有するものとして構成され、突出部34aを含む幅方向の中央に第2の受電コネクタ5が嵌着される長方形のコネクタ取付孔36が、突出部34aの上壁に上記係止突部33aが係止する係止孔37が、コネクタ取付孔36の周囲に上記ねじ孔17に螺入する取付ねじ38を挿通するための4つの貫通孔39が、それぞれ形成されている。そして、一端が上記受電ピン32に電気的に接続された多数本の給電線35の他端は、それぞれ給電端子12に電気的に接続される。
【0021】図1中の符号41は、給排気ブロック2a,2bに設けた、電磁弁組立体を取付けるための取付孔(給排気ブロック2aのみ図示)であり、切換弁3は、マニホールドブロック1に形成したねじ孔に螺着する複数本(図示の例は2本)の取付ねじ42によって、マニホールドベース1の弁設置面に取付けられる。なお、図示を省略しているが、第1の受電コネクタ4に給電線35を、第2の受電コネクタ5に給電線26をそれぞれ使用することもできる。
【0022】上記第1実施例は、第1の受電コネクタ4の円筒部を第1のコネクタ取付台25のコネクタ取付孔27に、フランジ4aを凹部28にそれぞれ挿入し、第1の受電コネクタ4と第1のコネクタ取付台25とに設けた貫通孔30を通して取付ねじ29を給排気ブロック2aのねじ孔17に螺着すると、第1のコネクタ取付台25によって第1の受電コネクタ4を給排気ブロック2aのコネクタ取付座16に取付けることができ、コネクタ取付座16と第1のコネクタ取付台25との間はガスケット20によって気密にシールされる。
【0023】また、取付ねじ38を、第2のコネクタ取付台34に設けた貫通孔39を通して上記ねじ孔17に螺着すると、第2のコネクタ取付台34を給排気ブロック2aのコネクタ取付座16に取付けることができ、コネクタ取付座16と第2のコネクタ取付台34との間はガスケット20によって気密にシールされる。次いで、第2の受電コネクタ5を第2のコネクタ取付台34に設けたコネクタ取付孔36に嵌着して係止突部33aを係止孔37に係止させると、第2のコネクタ取付台34によって第2の受電コネクタ5を給排気ブロック2aのコネクタ取付座16に取付けることができる。また、第2の受電コネクタ5を、第2のコネクタ取付台34のコネクタ取付孔36に嵌合して係止突部33aを係止孔37に係止させ、次いで取付ねじ38によって第2の取付台34を給排気ブロック2aのコネクタ取付座16に取付けることもできる。なお、図示の例においては、第2のコネクタ取付台34の突出部34aを図における上方に向けているが、各ねじ孔17が正方形の四隅の位置にあるので、必要により突出部34aを図示の方向と直交する方向に向けて取付けることができる。
【0024】上記第1実施例は、コネクタ取付台25または34によって、1種類の給排気ブロック2aに、形式が異なる第1の受電コネクタ4と第2の受電コネクタ5のいずれか一方を選択的に取付けることができる。また、受電コネクタ4と5とに応じたコネクタ取付台25と34とを使用することによって、既存のこれらの受電コネクタをそのまま給排気ブロック2aに取付けることができる。
【0025】上記第1実施例は、第1の受電コネクタ4のフラットケーブル26または第2の受電コネクタ5の多数本の給電線35を、各マニホールドベース1の給電線通路11を通して給電端子12にそれぞれ電気的に接続し、これらのマニホールドベース1と給排気ブロック2a,2bとを、その連設面にそれぞれガスケット13を介在させて結合ボルト18とナット19とによって連結すると、マニホールドベース1に設けた供給流路7及び排出流路8がそれぞれ気密に連通するとともに、これらの流路が給排気ブロック2aまたは2bに設けた供給ポートPと排出ポートRに連通する。
【0026】また切換弁3は、ガスケット21を介してマニホールドベース1の弁設置面にそれぞれ設置することによって、受電端子22が給電端子12に電気的に接続され、取付ねじ42のマニホールドベース1のねじ孔への螺着によってマニホールドベース1に取付けられる。したがって、給排気ブロック2aのコネクタ取付座16に取付けた第1の受電コネクタ4または第2の受電コネクタ5いずれか一方から、これらの切換弁3のソレノイドに一括して給電することができる。
【0027】図2は本発明の第2実施例を示し、第1実施例における給排気ブロック2a及び/または2bに代わる第2実施例の給排気ブロック46は、連設方向に貫通する供給流路7、排出流路8及び給電線通路11を備え、これらの流路は、それぞれ給排気ブロック46の前面に開口する供給ポートPと排出ポートRに個別に連通している。そして、これらの流路7と8の連設方向の開口は、給排気ブロック46にガスケット13を介して取付けられたエンドブロック47によって閉鎖されている。上記エンドブロック47には、第1実施例の給排気ブロック2a及び/または2bと同様に、給電線挿通孔15、コネクタ取付座16、ねじ孔17及び電磁弁組立体の取付孔41が形成されている。なお図示を省略しているが、マニホールドベースの連設方向両端に、上記給排気ブロック46とエンドブロック47を連設することもできる。
【0028】第2実施例の他の構成及び作用は、給排気ブロック2a及び/または2bに代えて、エンドブロック47のコネクタ取付座16に、第1の受電コネクタ4または第2の受電コネクタ5が選択的に取付けられる以外は第1実施例と同じであるから、詳細な説明は省略する。
【0029】
【発明の効果】本発明における電磁弁組立体の給電装置は、給排気ブロックまたはエンドブロックに設けたコネクタ取付座に、形式が異なる複数種類の受電コネクタを選択的に取付けることができるので、形式が異なる複数種類の受電端子を使用するユーザーの多様な要求に対応することができる。したがって、形式が異なる複数種類の受電コネクタに対応する複数種類の給排気ブロックやエンドブロックを必要としないので、これらの部材を安価なものとすることができ、かつ部品点数が少なくなってその管理が容易である。
【0030】また、形式が異なる複数種類の受電コネクタを、それに応じたコネクタ取付台によってコネクタ取付座に取付けるので、これらの受電コネクタをそのまま給排気ブロックに取付けることができる。さらに、コネクタ取付座をエンドプレートに設けたことにより、コネクタ取付座がない既存の給排気ブロックを使用することができる。
【出願人】 【識別番号】000102511
【氏名又は名称】エスエムシー株式会社
【出願日】 平成9年(1997)11月7日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】林 宏 (外1名)
【公開番号】 特開平11−141715
【公開日】 平成11年(1999)5月28日
【出願番号】 特願平9−322089