| 【発明の名称】 |
ロータリ式流路切換弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】大野 道明
【氏名】平田 和夫
【氏名】杉田 三男
【氏名】野田 光昭
【氏名】相原 一登
【氏名】中川 昇
【氏名】鈴木 和重
【氏名】寺西 敏博
【氏名】金崎 文雄
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| 【要約】 |
【課題】ニードル弁部の弁ポートに対する方向姿勢位置精度を適正にし、ニードル弁部による弁ポートの締め切りが確実に行われようにすると共に、パイロット弁の閉弁時に弁ポートにニードル弁部が当たる際の両者の衝撃を低減し、摩耗や欠け等に対する耐久性を向上させること。
【解決手段】パイロット弁9のステム部10と、弁ポート55を開閉するニードル弁部53とを別体構成し、ニードル弁部53をステム部10に対して主弁体3の径方向及び回転軸方向に各々シフト可能に接続して、ステム部10に対するニードル弁部53のチルトを可能に構成すると共に、ニードル弁部53とステム部10との間に圧縮コイルばね60を設けて、パイロット弁9の閉弁時に弁ポート55にニードル弁部53が当たる際の両者の衝撃を、圧縮コイルばね60の弾発力によるダンパ作用で吸収する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 円筒状の弁ハウジングと、前記弁ハウジングに回転変位可能に且つ回転軸方向に移動可能に設けられた主弁体と、前記弁ハウジングに固定され低圧側配管を接続される低圧側ポート、高圧側配管を接続される高圧側ポート、及び、少なくとも一つの切換ポートを有する弁座板と、前記主弁体に形成された弁保持孔に前記回転軸方向に移動可能に係合して前記主弁体より支持され、前記主弁体に形成された弁ポートを開閉することにより前記主弁体の一方の端面側に画定されて高圧側ポートの圧力を導入される圧力室と前記低圧側ポートとを選択的に連通接続するパイロット弁と、前記主弁体を回転駆動すると共に前記パイロット弁の開閉駆動を行う電磁ソレノイドとを有し、前記主弁体は、前記圧力室とは反対の側の端面にて前記弁座板と接触し、回転変位により前記切換ポートを前記低圧側ポートと前記高圧側ポートのいずれか一方に選択的に連通接続するように構成されたロータリ式流路切換弁において、前記パイロット弁は、前記弁保持孔に前記回転軸方向に移動可能に係合し前記電磁ソレノイドに吸着されるプランジャをなすステム部と、前記弁ポートを開閉するニードル弁部とが別体構成され、前記ニードル弁部は前記ステム部に対して前記主弁体の径方向及び前記回転軸方向に各々シフト可能に接続されていることを特徴とするロータリ式流路切換弁。 【請求項2】 前記ニードル弁部は、球面部によって前記ステム部に当接し、前記ステム部に対してチルト可能であることを特徴とする請求項1記載のロータリ式流路切換弁。 【請求項3】 前記球面部と前記ステム部との当接面に高滑性樹脂層が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のロータリ式流路切換弁。 【請求項4】 前記ニードル弁部と前記ステム部との間に圧縮ばねが介在していることを特徴とする請求項1、2又は3記載のロータリ式流路切換弁。 【請求項5】 円筒状の弁ハウジングと、前記弁ハウジングに回転変位可能に且つ回転軸方向に移動可能に設けられた主弁体と、前記弁ハウジングに固定され低圧側配管を接続される低圧側ポート、高圧側配管を接続される高圧側ポート、及び、少なくとも一つの切換ポートを有する弁座板と、前記主弁体に形成された弁保持孔に前記回転軸方向に移動可能に係合して前記主弁体より支持され、前記主弁体に形成された弁ポートを開閉することにより前記主弁体の一方の端面側に画定されて高圧側ポートの圧力を導入される圧力室と前記低圧側ポートとを選択的に連通接続するパイロット弁と、前記主弁体を回転駆動すると共に前記パイロット弁の開閉駆動を行う電磁ソレノイドとを有し、前記主弁体は、前記圧力室とは反対の側の端面にて前記弁座板と接触し、回転変位により前記切換ポートを前記低圧側ポートと前記高圧側ポートのいずれか一方に選択的に連通接続するように構成されたロータリ式流路切換弁において、前記弁ハウジングは前記パイロット弁のステム部を前記回転軸方向に移動可能に受け入れるパイロット弁案内筒部を有していて当該パイロット弁案内筒部に前記ステム部の端面と対向する前記電磁ソレノイドの固定吸引子を有し、前記ステム部には前記パイロット弁案内筒部において前記ステム部と前記固定吸引子との間に画定される室を前記圧力室に開放するブリード通路が形成されていることを特徴とするロータリ式流路切換弁。 【請求項6】 前記弁座板は切換ポートとして第一の切換ポートと第二の切換ポートの二つの切換ポートを有し、前記主弁体は、前記低圧側ポートと前記第一の切換ポートとを連通接続すると共に前記高圧側ポートと前記第二の切換ポートとを連通接続する第一の回転位置と、前記低圧側ポートと前記第二の切換ポートとを連通接続すると共に前記高圧側ポートと前記第一の切換ポートとを連通接続する第二の回転位置との間に回転変位するように設けられ、ヒートポンプシステムで使用される四方弁であることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のロータリ式流路切換弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、ロータリ式流路切換弁に関し、特にヒートポンプシステムで使用されるパイロット弁付きの四方弁や三方弁に関するものである。 【0002】 【従来の技術】四方弁や三方弁として使用されるロータリ式流路切換弁として、円筒状の弁ハウジングと、前記弁ハウジングに回転変位可能に且つ回転軸方向に移動可能に設けられた主弁体と、前記弁ハウジングに固定され低圧側配管を接続される低圧側ポート、高圧側配管を接続される高圧側ポート、及び、少なくとも一つの切換ポートを有する弁座板と、前記主弁体に形成された弁保持孔に回転軸方向に移動可能に係合して前記主弁体より支持され、前記主弁体に形成された弁ポートを開閉することにより前記主弁体の一方の端面側に画定されて高圧側ポートの圧力を導入される圧力室と前記低圧側ポートとを選択的に連通接続するパイロット弁と、前記主弁体を回転駆動すると共に前記パイロット弁の開閉駆動を行う電磁ソレノイドとを有し、前記主弁体は、前記圧力室とは反対の側の端面にて前記弁座板と接触し、回転変位により前記切換ポートを前記低圧側ポートと前記高圧側ポートのいずれか一方に選択的に連通接続するように構成されたパイロット弁付きのロータリ式流路切換弁が知られている。 【0003】このロータリ式流路切換弁では、定常状態では、圧力室に高圧側ポートの圧力を導入されていることにより主弁体は弁座板に押し付けられ、各ポート間の気密性を保ち、流路切換時には主弁体の回転変位に先だってパイロット弁を開き、圧力室と低圧側ポートとを連通接続して圧力室の高圧状態を解除し、圧力室と高圧側ポートとの圧力差で主弁体を弁座板より浮上させ、低抵抗で主弁体を回転変位させることができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来のロータリ式流路切換弁においては、パイロット弁は、弁保持孔に回転軸方向に移動可能に係合し前記電磁ソレノイドに吸着されるプランジャをなすステム部の先端に弁ポートを開閉するニードル弁部が一体形成されているため、弁ポートに対するステム部の支持精度がニードル弁部の径方向の位置精度や方向姿勢に直接影響し、ニードル弁部による弁ポートの締め切りが確実に行われないことがある。 【0005】特に、弁ポートと圧力室との連通通路を、パイロット弁をステム部を受け入れる主弁体の弁保持孔とステム部との間隙により確保する場合には、ステム部の支持は、がた付きがあるものになり、このがた付きによって弁ポートに対するニードル弁部の径方向位置や方向姿勢が安定せず、ニードル弁部による弁ポートの締め切り性が悪化する。 【0006】また、ステム部とニードル弁部との同心加工精度、弁保持孔と弁ポートとの同心加工精度も弁ポートの締め切り性に影響を与え、これらの加工精度が高くないと、所要の弁ポート締め切り精度が得られない。 【0007】また、パイロット弁のステム部が、電磁ソレノイドを有する弁ハウジングに形成されたパイロット弁案内筒部と、弁ポートを有する主弁体の弁保持孔の両方に係合し、弁ハウジングと主弁体の両方より支持される場合には、弁ハウジングに形成されるパイロット弁案内筒部の位置精度、弁ハウジングに対する主弁体の組み付け精度も、ニードル弁部の弁ポートに対する径方向の位置精度や方向姿勢に直接影響し、ニードル弁部による弁ポートの締め切りが確実に行われないことがある。 【0008】また、弁ハウジングのパイロット弁案内筒部にパイロット弁のステム部の端面と対向する電磁ソレノイドの固定吸引子が設けられ、パイロット弁案内筒部においてステム部と固定吸引子との間に室が画定される構造の場合、ステム部とパイロット弁案内筒部との間隙よりその室に潤滑油や冷媒等の流通流体が侵入し、この室に溜まることにより、パイロット弁の開閉移動が円滑に行われなくなる虞れがある。 【0009】この発明は、上述の如き問題点に着目してなされたものであり、この発明の第1の目的は、弁ポートに対するステム部の支持精度、ステム部とニードル弁部との同心加工精度、弁保持孔と弁ポートとの同心加工精度、パイロット弁案内筒部の位置精度、弁ハウジングに対する主弁体の組み付け精度が多少悪くても、ニードル弁部の弁ポートに対する径方向の位置精度や方向姿勢を適正にし、ニードル弁部による弁ポートの締め切りが確実に行われると共に、パイロット弁の閉弁の際における弁ポートやニードル弁部の受ける衝撃を低減できるように改良されたロータリ式流路切換弁を提供することにある。 【0010】また、この発明の第2の目的は、パイロット弁案内筒部においてステム部と固定吸引子との間に画定される室に潤滑油や冷媒等の流通流体が侵入しても、これらがその室に溜まることがなく、長期間に亘ってパイロット弁の円滑な開閉移動を保証できるロータリ式流路切換弁を提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】上述の第1の目的を達成するために、請求項1に記載の発明によるロータリ式流路切換弁は、円筒状の弁ハウジングと、前記弁ハウジングに回転変位可能に且つ回転軸方向に移動可能に設けられた主弁体と、前記弁ハウジングに固定され低圧側配管を接続される低圧側ポート、高圧側配管を接続される高圧側ポート、及び、少なくとも一つの切換ポートを有する弁座板と、前記主弁体に形成された弁保持孔に前記回転軸方向に移動可能に係合して前記主弁体より支持され、前記主弁体に形成された弁ポートを開閉することにより前記主弁体の一方の端面側に画定されて高圧側ポートの圧力を導入される圧力室と前記低圧側ポートとを選択的に連通接続するパイロット弁と、前記主弁体を回転駆動すると共に前記パイロット弁の開閉駆動を行う電磁ソレノイドとを有し、前記主弁体は、前記圧力室とは反対の側の端面にて前記弁座板と接触し、回転変位により前記切換ポートを前記低圧側ポートと前記高圧側ポートのいずれか一方に選択的に連通接続するように構成されたロータリ式流路切換弁において、前記パイロット弁は、前記弁保持孔に前記回転軸方向に移動可能に係合し前記電磁ソレノイドに吸着されるプランジャをなすステム部と、前記弁ポートを開閉するニードル弁部とが別体構成され、前記ニードル弁部は前記ステム部に対して前記主弁体の径方向及び前記回転軸方向に各々シフト可能に接続されているものである。 【0012】請求項2に記載の発明によるロータリ式流路切換弁は、前記ニードル弁部は、球面部によって前記ステム部に当接し、前記ステム部に対してチルト可能であるものである。 【0013】請求項3に記載の発明によるロータリ式流路切換弁は、前記球面部と前記ステム部との当接面に高滑性樹脂層が設けられているものである。 【0014】請求項4に記載の発明によるロータリ式流路切換弁は、前記ニードル弁部と前記ステム部との間に圧縮ばねが介在しているものである。 【0015】また、上述の第2の目的を達成するために、請求項5に記載の発明によるロータリ式流路切換弁は、円筒状の弁ハウジングと、前記弁ハウジングに回転変位可能に且つ回転軸方向に移動可能に設けられた主弁体と、前記弁ハウジングに固定され低圧側配管を接続される低圧側ポート、高圧側配管を接続される高圧側ポート、及び、少なくとも一つの切換ポートを有する弁座板と、前記主弁体に形成された弁保持孔に前記回転軸方向に移動可能に係合して前記主弁体より支持され、前記主弁体に形成された弁ポートを開閉することにより前記主弁体の一方の端面側に画定されて高圧側ポートの圧力を導入される圧力室と前記低圧側ポートとを選択的に連通接続するパイロット弁と、前記主弁体を回転駆動すると共に前記パイロット弁の開閉駆動を行う電磁ソレノイドとを有し、前記主弁体は、前記圧力室とは反対の側の端面にて前記弁座板と接触し、回転変位により前記切換ポートを前記低圧側ポートと前記高圧側ポートのいずれか一方に選択的に連通接続するように構成されたロータリ式流路切換弁において、前記弁ハウジングは前記パイロット弁のステム部を前記回転軸方向に移動可能に受け入れるパイロット弁案内筒部を有していて当該パイロット弁案内筒部に前記ステム部の端面と対向する前記電磁ソレノイドの固定吸引子を有し、前記ステム部には前記パイロット弁案内筒部において前記ステム部と前記固定吸引子との間に画定される室を前記圧力室に開放するブリード通路が形成されているものである。 【0016】請求項6に記載の発明によるロータリ式流路切換弁は、前記弁座板は切換ポートとして第一の切換ポートと第二の切換ポートの二つの切換ポートを有し、前記主弁体は、前記低圧側ポートと前記第一の切換ポートとを連通接続すると共に前記高圧側ポートと前記第二の切換ポートとを連通接続する第一の回転位置と、前記低圧側ポートと前記第二の切換ポートとを連通接続すると共に前記高圧側ポートと前記第一の切換ポートとを連通接続する第二の回転位置との間に回転変位するように設けられ、ヒートポンプシステムで使用される四方弁であるものである。 【0017】請求項1に記載の発明によるロータリ式流路切換弁によれば、パイロット弁のステム部とニードル弁部とが別体構成され、ニードル弁部がステム部に主弁体の径方向と回転軸方向とに各々シフト可能に接続されているから、弁ポートに対するニードル弁部の径方向や回転軸方向へのシフト(変位)により、ニードル弁部がステム部に対してチルト(傾斜)し、この自動調心式構造によって、ニードル弁部の弁ポートに対する方向姿勢が修正される。 【0018】また、ニードル弁部がステム部に対して主弁体の回転軸方向にシフト可能であることから、パイロット弁の閉弁時にニードル弁が弁ポートに当たる際の両者が受ける衝撃が低減され、摩耗、欠け等に対する耐久性が向上する。 【0019】請求項2に記載の発明によるロータリ式流路切換弁によれば、ニードル弁部が球面部によってステム部に当接することで、ニードル弁部が自動求心式にステム部に対してチルト(傾斜)して、ニードル弁部の弁ポートに対する方向姿勢が修正される。 【0020】請求項3に記載の発明によるロータリ式流路切換弁によれば、球面部とステム部との当接面に高滑性樹脂層が設けられていることにより、ニードル弁部の自動求心式のチルトが低抵抗で確実に行われる。 【0021】請求項4に記載の発明によるロータリ式流路切換弁によれば、ニードル弁部とステム部とに間に圧縮ばねが介在していることにより、開弁状態時にニードル弁部がステム部に対してがた付くことがなく、また、圧縮ばねの撓みにより閉弁圧も調整される。 【0022】その上、圧縮ばねの弾発力が所謂ダンパ作用を発揮して、パイロット弁の閉弁時にニードル弁が弁ポートに当たる際の両者が受ける衝撃を吸収するので、衝撃低減効果が増して、摩耗、欠け等に対する耐久性がより一層向上する。 【0023】請求項5に記載の発明によるロータリ式流路切換弁によれば、パイロット弁案内筒部においてステム部と固定吸引子との間に画定される室がブリード通路によって圧力室に開放され、その室に潤滑油や冷媒等の流通流体が溜まることがない。 【0024】請求項6に記載の発明によるロータリ式流路切換弁によれば、弁座板が切換ポートとして第一の切換ポートと第二の切換ポートの二つの切換ポートを有し、主弁体が、前記低圧側ポートと前記第一の切換ポートとを連通接続すると共に前記高圧側ポートと前記第二の切換ポートとを連通接続する第一の回転位置と、前記低圧側ポートと前記第二の切換ポートとを連通接続すると共に前記高圧側ポートと前記第一の切換ポートとを連通接続する第二の回転位置との間に回転変位することにより、ロータリ式流路切換弁がヒートポンプシステムで使用される四方弁になる。 【0025】 【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照してこの発明の実施の形態を詳細に説明する。 【0026】図1〜図7はこの発明によるロータリ式流路切換弁の実施の形態を示している。ロータリ式流路切換弁は、円筒状の弁ハウジング1と、弁ハウジング1内に回転変位可能に且つ回転軸方向に移動可能に設けられた主弁体3と、弁ハウジング1の底部に固定された弁座板5と、主弁体3に設けられたパイロット弁9と、弁ハウジング1の上部に取り付けられた電磁ソレノイド11とを有している。 【0027】このロータリ式流路切換弁は、図5及び図6に示されているように、ヒートポンプシステムで使用される四方弁100として構成され、弁座板5には、ヒートポンプシステムにおけるコンプレッサPの吸入側からの低圧側配管13を接続される低圧側ポート15と、コンプレッサPの吐出側からの高圧側配管17を接続される高圧側ポート19と、エバポレータ(室内熱交換器)Eの配管21を接続される第一の切換ポート23と、コンデンサ(室外熱交換器)Cの配管25を接続される第二の切換ポート27とを、弁座板5の中心から径方向にずれた箇所に有している。 【0028】主弁体3は、図1に示されているように、底部に設けられた中心ガイト孔29にて弁座板5に固定されたセンタピン31に嵌合していると共に、上部に舌片状に突出形成されたガイド部4にて、弁ハウジング1の上部に大径円筒部2と同心に設けられた主弁体案内筒部6に軸線方向に移動可能に嵌合し、これらの嵌合ガイドにより自身の中心軸線の周りに第一の回転位置と第二の回転位置との間に回転変位し、軸線方向に直線的に上昇位置と降下位置との間に上下変位する。 【0029】なお、ガイド部4は後述する高圧側連絡溝37の側とは反対側に形成され、主弁体案内筒部6との当接関係により、高圧側の流入圧力による主弁体3の傾き偏倚を抑制する。 【0030】主弁体3は降下位置においては、底面(圧力室41とは反対の側の端面)33にて弁座板5と接触しており、その底面部の中心から径方向にずれた箇所に、互いに独立した低圧側連絡溝35と高圧側連絡溝37とを有している。 【0031】主弁体3は、第一の回転位置では、図5に示されているように、低圧側連絡溝35により低圧側ポート15と第一の切換ポート23とを連通接続すると共に高圧側連絡溝37によって高圧側ポート19と第二の切換ポート27とを連通接続し、第二の回転位置では、図6に示されているように、低圧側連絡溝35により低圧側ポート15と第二の切換ポート27とを連通接続すると共に高圧側連絡溝37によって高圧側ポート19と第一の切換ポート23とを連通接続する。 【0032】これにより、主弁体3が第一の回転位置である切換状態では、図5に示されているように、コンプレッサP→四方弁100→コンデンサC→絞りD→エバポレータE→四方弁100→コンプレッサPと云う冷媒循環路が確立し、ヒートポンプシステムは冷房モードになる。 【0033】これに対し、主弁体3が第二の回転位置である切換状態では、図6に示されているように、コンプレッサP→四方弁100→エバポレータE→絞りD→コンデンサC→四方弁100→コンプレッサPと云う冷媒循環路が確立し、ヒートポンプシステムは暖房モードになる。 【0034】なお、高圧側配管17の先端は、高圧側ポート19を貫通して高圧側連絡溝37内に突出しており、高圧側連絡溝37の内壁面との当接により、主弁体3の回動変位範囲を第一の回転位置と第二の回転位置との間の往復回動範囲に制限するストッパを兼ねている。 【0035】主弁体3の上側(一方の端面側)には、図1に示されているように、弁ハウジング1と、弁ハウジング1の上部に形成されているパイロット弁案内筒部39に嵌合しているパイロット弁9とによって圧力室41が画定されている。圧力室41は、パイロット弁9と主弁体3との間のバイパス間隙43や、主弁体3のピストンリング溝45に嵌め込まれている略C字状のピストンリング47の両端部間の連通用間隙(図示せず)を経て、高圧側連絡溝37、高圧側ポート19と連通しており、高圧側ポート19の圧力を導入される。 【0036】パイロット弁案内筒部39は大径円筒部2や主弁体案内筒部6と同心に設けられており、パイロット弁9のステム部10は、パイロット弁案内筒部39や、主弁体3の中心部に形成された円形横断面の弁保持孔51に、軸線方向に移動可能に嵌合しており、ニードル弁部53にて主弁体3に形成された弁ポート55を開閉する。 【0037】この構造により、パイロット弁9は、弁ハウジング1側のパイロット弁案内筒部39と主弁体3側の弁保持孔51に軸線方向に移動可能に嵌合し、弁ハウジング1と主弁体3の両方より個別に支持されていることになる。 【0038】弁ポート55は、弁保持孔51の底部中央にあり、一方でステム部10と弁保持孔51との間隙(図示省略)を介して圧力室41に連通し、他方で主弁体3に形成されている連通孔57によって低圧側連絡溝35に連通している。すなわち、弁ポート55と圧力室41との連通通路はパイロット弁9のステム部10を受け入れる主弁体3の弁保持孔51とステム部10との間隙により確保されている。 【0039】パイロット弁9のステム部10と、ニードル弁部53とは別体構成されており、ニードル弁部53はステム部10に径方向にシフト可能に接続されている。 【0040】図7によく示されているように、ニードル弁部53は、ステム部10の先端に形成されたニードル弁支持孔10aに遊嵌合状態で挿入された頭部54を有し、ステム部10の先端部にかしめ固定された固定リング56により、所定量のみ、ステム部10に対して径方向と回転軸線方向に変位可能になっている。 【0041】頭部54は、球状頭面54aを有し、球状頭面54aによってニードル弁支持孔10aの底面(天井面)10bに当接するようになっている。これにより、ニードル弁部53は、ステム部10に対して2度程度、チルト(首振り)可能になっている。 【0042】また、弁ハウジング1は主弁体を受け入れる円筒部である大径円筒部2と主弁体案内筒部6とパイロット弁案内筒部39とを互いに同心にプレス深絞り加工により一体成形されている。 【0043】パイロット弁9のステム部10は、電磁ソレノイド11のプランジャをなし、定吸引子59との間に設けられたばね61により閉弁方向に付勢され、電磁ソレノイド11の電磁コイル63に通電が行われることにより、ばね61のばね力に抗して固定吸引子59に吸着し、弁ポート55を開放、すなわち開弁する。 【0044】固定吸引子59はパイロット弁案内筒部39にステム部10の端面と対向配置されている。これによりパイロット弁案内筒部39においてステム部10と固定吸引子59との間に室(ばね室)62が画定される。ステム部10には室62を圧力室41に開放するためのブリード通路9aが形成されている。 【0045】主弁体3の上部にはプラスチックスマグネットによる多極マグネット71がインサート成形により一体的に設けられている。多極マグネット71は、主弁体3と同心のリング状をなし、主弁体3の回転方向にN極部とS極部とを交互に2個ずつ有している。 【0046】電磁ソレノイド11には、電磁コイル63の上側の一方の磁極と磁気的に連結されているステープル形状の主磁極部材65がボルト67により固定されており、また電磁コイル63の下側の他方の磁極と磁気的に連結されて、主磁極部材65とは弁ハウジング1の中心軸線周りに90度回転変位した位置に、ステープル形状の副磁極部材69が固定されている。 【0047】上述のような電磁ソレノイド11と多極マグネット71による電磁アクチュエータ構造では、電磁ソレノイド11に対し通電する電流の方向により主磁極部材65がN極、副磁極部材69がS極に帯磁、あるいはその反対の極性に帯磁し、多極マグネット71との磁気作用により、主弁体3を第一の回転位置より第二の回転位置へ回転変位、あるいはその反対に回転変位させる。 【0048】上述のような構成による四方弁100では、図1に示されているような状態において、電磁ソレノイド11の電磁コイル63に通電が行われると、固定吸引子59が励磁し、パイロット弁9がばね61のばね力に抗して上昇変位して固定吸引子59に吸着し、弁ポート55が開放される。 【0049】これにより圧力室41が低圧側連絡溝35、低圧側ポート15と連通し、コンプレッサPの吸入圧により、圧力室41の内圧が高圧側ポート19と同じ高圧から低圧側ポート15と同じ低圧に向かって低下する。これにより主弁体3の下側に比べて主弁体3の上側が低圧になり、圧力差で主弁体3が上昇変位して弁座板5より離れ、弁ハウジング1の主弁体案内筒部6に当接したままガイド部4の側部が上方に摺動する。この主弁体3の上昇は、弁ポート55がニードル弁部53に当接して閉塞されることで制限され、これにより、主弁体3の上下の圧力がバランスして主弁体3が低抵抗で回転変位し得る状態になる。 【0050】なお、パイロット弁9が開弁すれば、圧力室41の内圧が低下するのは、ピストンリング47の連通用間隙によって圧力室41と高圧側連絡溝37、高圧側ポート19との連通度が絞られてあり、この連通度がパイロット弁9が開弁した時の圧力室41と低圧側連絡溝35との連通度より低い値に設定されているからである。 【0051】上述の状態になると、主磁極部材65、副磁極部材69の帯磁と多極マグネット71との磁気作用により、主弁体3が第一の回転位置より第二の回転位置へ回転変位、あるいはその反対に回転変位し、ヒートポンプサイクルが冷房モードあるいは暖房モードに切り換えられる。 【0052】この後に、電磁コイル63に対する通電を停止すると、ばね61のばね力によりパイロット弁9が降下して閉弁し、圧力室41と低圧側連絡溝35との連通が遮断され、バイパス用間隙43やピストンリング47の連通用間隙を経て、高圧側連絡溝37、高圧側ポート19の圧力が圧力室41に導入され、圧力室41が主弁体3の下部の圧力と同圧になり、ばね61のばね力と主弁体3の自重とによって主弁体3が元の降下位置に戻り、弁座板5と密着する。 【0053】上述のような弁動作において、パイロット弁9のニードル弁部53が、ステム部10とは別体構成され、ステム部10に径方向にシフト可能に接続されていることから、ニードル弁部53が弁ポート55に係合して閉弁する過程で、ニードル弁部53が弁ポート55に対して自動調心式の径方向シフトし、ニードル弁部53の弁ポート55に対する径方向の位置精度が自動的に修正される。 【0054】また、ニードル弁部53が球状頭面54aによってニードル弁支持孔10aの底面10bに当接することにより、ニードル弁部53が自動求心式にステム部10に対してチルトし、ニードル弁部53の弁ポート55に対する方向姿勢が自動修正される。 【0055】これらのことにより、弁ポート55に対するステム部10の支持精度、ステム部10とニードル弁部53との同心度、弁保持孔51と弁ポート55との同心加工精度、パイロット弁案内筒部39の位置精度、弁ハウジング1に対する主弁体3の組み付け精度が多少悪くても、ニードル弁部53の弁ポート55に対する径方向の位置精度や方向姿勢が適正になり、ニードル弁部53による弁ポート55の締め切りが確実に行われるようになる。 【0056】また、パイロット弁案内筒部39においてステム部10と固定吸引子59との間に画定される室62がブリード通路9aによって圧力室41に開放されているから、室62に潤滑油や冷媒等の流通流体が侵入しても、それらはブリード通路9aによって圧力室41へ流出し、それらが室62に溜まることがない。これにより、長期間に亘ってパイロット弁9の円滑な開閉移動が保証される。 【0057】しかも、ニードル弁部53とステム部10とが主弁体3の回転軸方向に移動可能に連結されていることから、パイロット弁9の閉弁時にニードル弁部53が弁ポート55に当たる際の衝撃が、ステム部10に対するニードル弁部53の回転軸方向への移動により低減されることから、ニードル弁部53や弁ポート55の摩耗や欠け等に対する耐久性が向上する。 【0058】図8〜図11は各々この発明によるロータリ式流路切換弁に組み込まれるパイロット弁9の他の実施の形態を示している。なお、図8〜図11において、図7に対応する部分は、図7に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。 【0059】図8に示されている実施の形態では、ニードル弁支持孔10aの底部に、高い弾性を有するフッ素系樹脂による高滑性樹脂板58が配置され、ニードル弁部53の球状頭面54aは高滑性樹脂板58を介してステム部10と当接している。 【0060】これにより、ニードル弁部53のステム部10に対する自動求心式のチルトが、低抵抗で、確実に行われるようになる。 【0061】図9に示されている実施の形態では、ニードル弁部53とステム部10との間に圧縮コイルばね60が所定の予荷重を与えられた状態で組み込まれている。 【0062】この実施の形態では、圧縮コイルばね60のばね力によってニードル弁部53がステム部10に押し付けられるから、開弁状態時にニードル弁部53がステム部10に対してがた付くことがなく、また、圧縮コイルばね60の撓みにより閉弁圧も調整される。 【0063】しかも、ニードル弁部53とステム部10との間に圧縮コイルばね60が介設されていることから、パイロット弁9の閉弁時にニードル弁部53が弁ポート55に当たる際の衝撃が、この圧縮コイルばね60の弾発力により吸収され、これにより、ニードル弁部53や弁ポート55の摩耗や欠け等に対する耐久性がより一層向上する。 【0064】図10に示されている実施の形態では、球面部64aを有するばねリテーナ64が設けられ、圧縮コイルばね60のばね力により球面部64aがニードル弁部53に押し付けられている。 【0065】これにより、開弁状態時にニードル弁部53がステム部10に対してがた付くことがなく、また、圧縮コイルばね60の撓みにより閉弁圧も調整され、しかも球面部64aがニードル弁部53に押し付けられているから、閉弁時には、ニードル弁部53が自動求心式にステム部10に対してチルトし、ニードル弁部53の弁ポート55に対する方向姿勢が自動修正される。 【0066】図11(a)、(b)に示されている実施の形態では、圧縮コイルばね60に代えて、中心部に球面部66aを有する十文字形状の板ばね66がニードル弁部53とステム部10とに間に所定の予荷重を与えられた状態で組み込まれている。板ばね66は球面部66aによってニードル弁部53に当接している。 【0067】これにより、開弁状態時にニードル弁部53がステム部10に対してがた付くことがなく、また、板ばね66の撓みにより閉弁圧も調整され、しかも球面部66aによってニードル弁部53が押し付けられるから、閉弁時には、ニードル弁部53が自動求心式にステム部10に対してチルトし、ニードル弁部53の弁ポート55に対する方向姿勢が自動修正される。なお、本実施形態では四方弁を例に取って説明したが、本発明はロータリ式の三方弁においても同様に適用可能であることは言うまでもない。 【0068】 【発明の効果】以上の説明から理解される如く、請求項1に記載の発明によるロータリ式流路切換弁によれば、円筒状の弁ハウジングと、前記弁ハウジングに回転変位可能に且つ回転軸方向に移動可能に設けられた主弁体と、前記弁ハウジングに固定され低圧側配管を接続される低圧側ポート、高圧側配管を接続される高圧側ポート、及び、少なくとも一つの切換ポートを有する弁座板と、前記主弁体に形成された弁保持孔に前記回転軸方向に移動可能に係合して前記主弁体より支持され、前記主弁体に形成された弁ポートを開閉することにより前記主弁体の一方の端面側に画定されて高圧側ポートの圧力を導入される圧力室と前記低圧側ポートとを選択的に連通接続するパイロット弁と、前記主弁体を回転駆動すると共に前記パイロット弁の開閉駆動を行う電磁ソレノイドとを有し、前記主弁体は、前記圧力室とは反対の側の端面にて前記弁座板と接触し、回転変位により前記切換ポートを前記低圧側ポートと前記高圧側ポートのいずれか一方に選択的に連通接続するように構成されたロータリ式流路切換弁において、前記パイロット弁は、前記弁保持孔に前記回転軸方向に移動可能に係合し前記電磁ソレノイドに吸着されるプランジャをなすステム部と、前記弁ポートを開閉するニードル弁部とが別体構成され、前記ニードル弁部は前記ステム部に対して前記主弁体の径方向及び前記回転軸方向に各々シフト可能に接続されているものとした。 【0069】このため、パイロット弁のステム部とニードル弁部とが別体構成され、ニードル弁部がステム部に主弁体の径方向と回転軸方向とに各々シフト可能に接続されているから、弁ポートに対するニードル弁部の径方向や回転軸方向へのシフト(変位)により、ニードル弁部がステム部に対してチルト(傾斜)し、この自動調心式構造によって、ニードル弁部の弁ポートに対する位置精度が修正され、弁ポートに対するステム部の支持精度、ステム部とニードル弁部との同心度、弁保持孔と弁ポートとの同心加工精度、パイロット弁案内筒部の位置精度、弁ハウジングに対する主弁体の組み付け精度が多少悪くても、ニードル弁部の弁ポートに対する方向姿勢が適正になり、ニードル弁部による弁ポートの締め切りが確実に行われるようになる。 【0070】また、ニードル弁部がステム部に対して主弁体の回転軸方向にシフト可能であることから、パイロット弁の閉弁時にニードル弁が弁ポートに当たる際の両者が受ける衝撃が低減され、摩耗、欠け等に対する耐久性が向上する。 【0071】請求項2に記載の発明によるロータリ式流路切換弁によれば、前記ニードル弁部は、球面部によって前記ステム部に当接し、前記ステム部に対してチルト可能であるものとした。 【0072】このため、ニードル弁部が球面部によってステム部に当接することで、ニードル弁部が自動求心式にステム部に対してチルト(傾斜)して、ニードル弁部の弁ポートに対する方向姿勢が修正され、弁ポートに対するステム部の支持精度、ステム部とニードル弁部との同心度、弁保持孔と弁ポートとの同心加工精度、パイロット弁案内筒部の位置精度、弁ハウジングに対する主弁体の組み付け精度が多少悪くても、ニードル弁部の弁ポートに対する方向姿勢が適正になり、ニードル弁部による弁ポートの締め切りが確実に行われるようになる。 【0073】請求項3に記載の発明によるロータリ式流路切換弁によれば、前記球面部と前記ステム部との当接面に高滑性樹脂層が設けられているものとした。 【0074】このため、球面部とステム部との当接面に高滑性樹脂層が設けられていることにより、ニードル弁部の自動求心式のチルトが低抵抗で確実に行われ、ニードル弁部の弁ポートに対する方向姿勢が適正になり、ニードル弁部による弁ポートの締め切りが確実に行われるようになる。 【0075】請求項4に記載の発明によるロータリ式流路切換弁によれば、前記ニードル弁部と前記ステム部との間に圧縮ばねが介在しているものとした。 【0076】このため、ニードル弁部とステム部とに間に圧縮ばねが介在していることにより、開弁状態時にニードル弁部がステム部に対してがた付くことがなく、また、圧縮ばねの撓みにより閉弁圧も調整される。 【0077】その上、圧縮ばねの弾発力が所謂ダンパ作用を発揮して、パイロット弁の閉弁時にニードル弁が弁ポートに当たる際の両者が受ける衝撃を吸収するので、衝撃低減効果が増して、摩耗、欠け等に対する耐久性がより一層向上する。 【0078】請求項5に記載の発明によるロータリ式流路切換弁によれば、円筒状の弁ハウジングと、前記弁ハウジングに回転変位可能に且つ回転軸方向に移動可能に設けられた主弁体と、前記弁ハウジングに固定され低圧側配管を接続される低圧側ポート、高圧側配管を接続される高圧側ポート、及び、少なくとも一つの切換ポートを有する弁座板と、前記主弁体に形成された弁保持孔に前記回転軸方向に移動可能に係合して前記主弁体より支持され、前記主弁体に形成された弁ポートを開閉することにより前記主弁体の一方の端面側に画定されて高圧側ポートの圧力を導入される圧力室と前記低圧側ポートとを選択的に連通接続するパイロット弁と、前記主弁体を回転駆動すると共に前記パイロット弁の開閉駆動を行う電磁ソレノイドとを有し、前記主弁体は、前記圧力室とは反対の側の端面にて前記弁座板と接触し、回転変位により前記切換ポートを前記低圧側ポートと前記高圧側ポートのいずれか一方に選択的に連通接続するように構成されたロータリ式流路切換弁において、前記弁ハウジングは前記パイロット弁のステム部を前記回転軸方向に移動可能に受け入れるパイロット弁案内筒部を有していて当該パイロット弁案内筒部に前記ステム部の端面と対向する前記電磁ソレノイドの固定吸引子を有し、前記ステム部には前記パイロット弁案内筒部において前記ステム部と前記固定吸引子との間に画定される室を前記圧力室に開放するブリード通路が形成されているものとした。 【0079】このため、パイロット弁案内筒部においてステム部と固定吸引子との間に画定される室がブリード通路によって圧力室に開放され、その室に潤滑油や冷媒等の流通流体が溜まることがないから、長期間に亘ってパイロット弁の円滑な開閉移動が保証される。 【0080】請求項6に記載の発明によるロータリ式流路切換弁は、前記弁座板は切換ポートとして第一の切換ポートと第二の切換ポートの二つの切換ポートを有し、前記主弁体は、前記低圧側ポートと前記第一の切換ポートとを連通接続すると共に前記高圧側ポートと前記第二の切換ポートとを連通接続する第一の回転位置と、前記低圧側ポートと前記第二の切換ポートとを連通接続すると共に前記高圧側ポートと前記第一の切換ポートとを連通接続する第二の回転位置との間に回転変位するように設けられ、ヒートポンプシステムで使用される四方弁であるものである。 【0081】このため、主弁体が、前記低圧側ポートと前記第一の切換ポートとを連通接続すると共に前記高圧側ポートと前記第二の切換ポートとを連通接続する第一の回転位置と、前記低圧側ポートと前記第二の切換ポートとを連通接続すると共に前記高圧側ポートと前記第一の切換ポートとを連通接続する第二の回転位置との間に回転変位することにより、ロータリ式流路切換弁がヒートポンプシステムで使用される四方弁になり、四方弁において、ニードル弁部による弁ポートの締め切りが確実に行われるようになり、また、長期間に亘ってパイロット弁の円滑な開閉移動が保証される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000143949 【氏名又は名称】株式会社鷺宮製作所
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)11月5日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】瀧野 秀雄 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−141707 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月28日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−302933 |
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