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【発明の名称】 五方弁並びに五方弁を備えた濾過装置及び浴湯濾過循環装置
【発明者】 【氏名】孝橋 政雄

【氏名】平岡 功治

【氏名】村上 洋二

【氏名】風間 史郎

【氏名】小曽根 正明

【要約】 【課題】構成が簡易で小形化できる五方弁やコンパクトな濾過装置を得る。

【解決手段】五方弁30は、濾過器20に固定され、弁ケーシング32と蓋体33とにより形成される収容部30aに円板状の回動弁部材34が回動軸Qを中心に回動可能に収容されている。回動弁部材34が図1(a)の状態では、第一の開口部32bと第四の開口部33aが第一通路34cにて連通され、第三の開口部32dと第五の開口部33bとが第二通路34dにて連通される。第一の開口部32bから供給された液は、濾液入口21aから濾過器30に入り濾過されて濾液出口21bを経て第三の開口部32dから出てくる。回動弁部材34を180度回転させると、第一の開口部32bと第五の開口部33bが第一通路34cにて連通され、第二の開口部32cと第四の開口部33aとが第二通路33dにて連通される。第一の開口部32bから給液して濾過器20内を逆洗する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 組合わされて所定の形状の収容部を形成する第一及び第二のケーシング部材並びに上記第一のケーシング部材に設けられ上記収容部に連通するとともにそれぞれ同じ方向に開口する第一、第二、第三の開口部及び上記第二のケーシング部材に設けられ上記収容部に連通するとともに上記第一の開口部と逆の方向にそれぞれ開口する第四及び第五の開口部を有するケーシング、及び上記第一の開口部の開口方向と平行な回動軸を中心に回動しうるようにして上記ケーシングの収容部に収容され第一の回動位置において上記第一と第四の開口部とを連通するとともに上記第三と第五の開口部とを連通し上記第二の開口部を上記いずれの開口部とも連通しないようにし、第二の回動位置において上記第一と上記第五の開口部を連通するとともに上記第二と第四の開口部とを連通し上記第三の開口部を上記いずれの開口部とも連通しないようにする回動弁部材を備えた五方弁。
【請求項2】 回動弁部材を、第三の回動位置において第一の開口部と第四の開口部とを連通するとともに第二の開口部と第五の開口部とを連通し第三の開口部をいずれの開口部とも連通しないものとしたことを特徴とする請求項1に記載の五方弁。
【請求項3】 濾過すべき液体が流入する濾液入口と濾過された液体が流出する濾液出口とを有する濾過器、及び請求項1に記載の五方弁を備え、回動弁部材の第一の回動位置において第一の開口部から第四の開口部及び上記濾液入口を介して濾過すべき液体を上記濾過器内に所定方向に通過させ上記濾液出口及び第五の開口部を介して第三の開口部から通過した液体を排出して濾過し、回動弁部材の第二の回動位置において第一の開口部から第五の開口部及び上記濾液出口を介して逆洗用の液体を上記濾過器内に上記所定方向と逆に通過させ上記濾液入口及び第四の開口部を介して第二の開口部から上記逆洗用の液体を排出して逆洗するようにされた濾過装置。
【請求項4】 濾過すべき液体が流入する濾液入口と濾過された液体が流出する濾液出口とを有する濾過器、及び請求項2に記載の五方弁を備え、回動弁部材の第一の回動位置において第一の開口部から第四の開口部及び上記濾液入口を介して濾過すべき液体を上記濾過器内に所定方向に通過させ上記濾液出口及び第五の開口部を介して第三の開口部から通過した液体を排出して濾過し、回動弁部材の第二の回動位置において第一の開口部から第五の開口部及び上記濾液出口を介して逆洗用の液体を上記濾過器内に上記所定方向と逆に通過させ上記濾液入口及び第四の開口部を介して第二の開口部から上記逆洗用の液体を排出して逆洗し、回動弁部材の第三の回動位置において第一の開口部から上記第四の開口部及び上記濾液入口を介して洗浄用の液体を上記濾過器内に上記所定方向に通過させ濾液出口及び第五の開口部を介して第二の開口部から上記洗浄用の液体を排出して洗浄するようにされた濾過装置。
【請求項5】 五方弁の第四及び第五の開口部をそれぞれ濾過器の濾液入口及び濾液出口に対向させて設けたものであることを特徴する請求項3又は請求項4に記載の濾過装置。
【請求項6】 濾過器と五方弁の第二のケーシング部材とを一体に形成したものであることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の濾過装置。
【請求項7】 浴湯を貯留する浴槽、循環ポンプ、及び請求項3ないし請求項6のいずれか1項に記載の濾過装置を備え、五方弁の回動弁部材を第一の回動位置に位置させて上記循環ポンプにより濾過器内を所定方向に上記浴湯を通過させて濾過し、五方弁の回動弁部材を第二の回動位置に位置させて上記循環ポンプにより濾過器内を上記所定方向と逆に上記浴湯を通過させて逆洗するようにされた浴湯濾過循環装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、流体の流路を切り換える改良された五方弁、この五方弁を備えた濾過装置、及び浴湯濾過循環装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば浴湯加熱濾過循環装置、いわゆる24時間保温風呂においては、浴湯を循環ポンプで循環させながら、循環流路中に設けた濾過器により浴湯を濾過して清浄にし、また適宜濾過器に逆方向に浴湯を流して逆洗浄をする。このような循環流路は、上記の濾過や逆洗浄などの動作に応じて流路を切り換える必要がある。
【0003】流路の切り換えを一個の五方弁で行えるようにし、配管系統の簡略化、装置の小形化を図るものが、例えば特開平8-28727号公報において提案されている。この五方弁は、ごく短い円筒状のケーシングの周壁部に放射状に4個の連通口が設けられ、底部中心部に、浴湯の入口である入水パイプが設けられている。そして、ケーシング内に収容され、電動モータにより回動駆動される弁体により入口パイプ及び4個の連通口の連通を切り換えることにより、濾過や逆洗浄の状態に切り換えるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように構成することにより、コンパクトな五方弁が得られる。しかし、4個の連通口が周壁部に放射状に設けられ、この連通口にそれぞれ連通する連通パイプが放射状に配設されている。すなわち、入口パイプと直交する方向に連通口及び連通パイプが設けられており、さらに簡易化、コンパクト化を図るには次のような問題点があった。
【0005】・入口パイプと連通パイプの開口方向が直交しているため、例えば濾過器と組合わせる場合、接続配管を曲げなければならない場合が多く、配管が複雑になること。
・同じく、接続配管を曲げなければならないので、濾過器と組合わせ濾過装置とする場合、濾過装置がコンパクトにならないこと。
・従って、このような濾過装置を用いた浴湯濾過循環装置は、全体が大きくなること。
・円筒形のケーシングの周壁部に放射状に4個の連通口を設けなければならず、構成が複雑であること。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解決して次のような五方弁、濾過装置、及び浴湯循環濾過装置を得ることを目的とする。
・接続が容易な、特に濾過器と組合わせる場合配管を曲げることなく容易に接続でき、あるいは濾過器に容易に取り付けできる、構成が簡易でコンパクトな五方弁。
・濾過と逆洗浄の切り換えが容易でかつコンパクトな濾過装置。
・濾過器と五方弁とを一体化して小形化できる濾過装置。
・コンパクトな濾過装置を備え、全体を小形化できる浴湯濾過循環装置。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、この発明の五方弁においては、組合わされて所定の形状の収容部を形成する第一及び第二のケーシング部材並びに第一のケーシング部材に設けられ収容部に連通するとともにそれぞれ同じ方向に開口する第一、第二、第三の開口部及び第二のケーシング部材に設けられ収容部に連通するとともに第一の開口部と逆の方向にそれぞれ開口する第四及び第五の開口部を有するケーシング、及び第一の開口部の開口方向と平行な回動軸を中心に回動しうるようにしてケーシングの収容部に収容され第一の回動位置において第一と第四の開口部とを連通するとともに第三と第五の開口部とを連通し第二の開口部をいずれの開口部とも連通しないようにし、第二の回動位置において第一と第五の開口部を連通するとともに第二と第四の開口部とを連通し第三の開口部をいずれの開口部とも連通しないようにする回動弁部材を備えたものである。第一ないし第三の開口部と、第四及び第五の開口部とは、互いに逆方向に開口し、回動弁部材の回動により各開口部同士の連通を制御しているので、構成が簡易でかつコンパクトになる。また、第一ないし第三の開口部と、第四及び第五の開口部とは、互いに逆方向に開口しているので、外部との接続が容易である。
【0008】そして、回動弁部材を、第三の回動位置において第一の開口部と第四の開口部とを連通するとともに第二の開口部と第五の開口部とを連通し第三の開口部をいずれの開口部とも連通しないものにした。このように構成することにより、第三の回動位置における各開口部の連通の制御を追加できる。
【0009】さらに、この発明にかかる濾過装置は、濾過すべき液体が流入する濾液入口と濾過された液体が流出する濾液出口とを有する濾過器、及び組合わされて所定の形状の収容部を形成する第一及び第二のケーシング部材並びに第一のケーシング部材に設けられ収容部に連通するとともにそれぞれ同じ方向に開口する第一、第二、第三の開口部及び第二のケーシング部材に設けられ収容部に連通するとともに第一の開口部と逆の方向にそれぞれ開口する第四及び第五の開口部を有するケーシング、及び第一の開口部の開口方向と平行な回動軸を中心に回動しうるようにしてケーシングの収容部に収容され第一の回動位置において第一と第四の開口部とを連通するとともに第三と第五の開口部とを連通し第二の開口部をいずれの開口部とも連通しないようにし、第二の回動位置において第一と第五の開口部を連通するとともに第二と第四の開口部とを連通し第三の開口部をいずれの開口部とも連通しないようにする回動弁部材を設けた五方弁を備え、回動弁部材の第一の回動位置において第一の開口部から第四の開口部及び濾液入口を介して濾過すべき液体を濾過器内に所定方向に通過させ濾液出口及び第五の開口部を介して第三の開口部から通過した液体を排出して濾過し、回動弁部材の第二の回動位置において第一の開口部から第五の開口部及び濾液出口を介して逆洗用の液体を濾過器内に所定方向と逆に通過させ濾液入口及び第四の開口部を介して第二の開口部から逆洗用の液体を排出して逆洗するようにしたものである。このような五方弁を用いると、容易に濾過と逆洗浄とを切換えることができ、構成も簡易となる。
【0010】また、濾過装置を、濾過すべき液体が流入する濾液入口と濾過された液体が流出する濾液出口とを有する濾過器、及び回動弁部材を、第三の回動位置において第一の開口部と第四の開口部とを連通するとともに第二の開口部と第五の開口部とを連通し第三の開口部をいずれの開口部とも連通しないものにした五方弁を備え、回動弁部材の第一の回動位置において第一の開口部から第四の開口部及び濾液入口を介して濾過すべき液体を濾過器内に所定方向に通過させ濾液出口及び第五の開口部を介して第三の開口部から通過した液体を排出して濾過し、回動弁部材の第二の回動位置において第一の開口部から第五の開口部及び濾液出口を介して逆洗用の液体を濾過器内に所定方向と逆に通過させ濾液入口及び第四の開口部を介して第二の開口部から逆洗用の液体を排出して逆洗し、回動弁部材の第三の回動位置において第一の開口部から第四の開口部及び濾液入口を介して洗浄用の液体を濾過器内に所定方向に通過させ濾液出口及び第五の開口部を介して第二の開口部から洗浄用の液体を排出して洗浄するようにしたものである。このような五方弁を用いると、簡易な構成で濾過と逆洗浄と洗浄とを容易に切換えることができる。
【0011】そして、濾過装置を、五方弁の第四及び第五の開口部をそれぞれ濾過器の濾液入口及び濾液出口に対向させて設けたものとした。対向するもの同士を接続すればよいので、五方弁と濾過器との接続が容易である。
【0012】さらに、濾過装置を、濾過器と五方弁の第二のケーシング部材とを一体に形成したものとした。濾過器と第二のケーシング部材とを一体に形成しているので、部品数を削減できる。そして、小形になる。
【0013】また、この発明にかかる浴湯濾過循環装置は、浴湯を貯留する浴槽、循環ポンプ、及び上記に記載の濾過装置のいずれか一つを備え、五方弁の回動弁部材を第一の回動位置に位置させて循環ポンプにより濾過器内を所定方向に浴湯を通過させて濾過し、五方弁の回動弁部材を第二の回動位置に位置させて循環ポンプにより濾過器内を所定方向と逆に浴湯を通過させて逆洗するようにしたものである。このような濾過装置を浴湯濾過循環装置に用いると、全体が小形になり、据付けの自由度が大きくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1〜図4は、この発明の実施の一形態を示すもので、図1は濾過装置の構成図であり、図(a)は要部断面図、図(b)は下面図である。図2は五方弁の平面図、図3は回動弁部材の停止位置を示すもので、図(a)は濾過時、図(b)は逆洗浄時の停止位置を示す平面図である。図4は、図1の濾過装置を備えた浴湯加熱濾過循環装置の構成を示す構成図である。
【0015】これらの図において、濾過装置13は濾過器20と五方弁30とを有する。円筒形の濾過器20は次のように構成されている。ケース21の内側にやはり円筒形の内ケース22が設けられており、ケース21の内側を仕切っている。内ケース22には、活性炭などの濾材23が収容されている。ケース21の底面部には濾液入口21a及び濾液出口21bが設けられ、濾液出口21bは内ケース22の底面部に設けられた内ケース液出口22aと連通している(図1(a))。
【0016】五方弁30は、次のように構成され、濾過器20の底面部に3本の取付ボルト37により固定されている。ケーシング31は、第一のケーシング部材としての弁ケーシング32と第二のケーシング部材としての蓋体33とが組合わされて構成されている。弁ケーシング32は、後述の回動弁部材34及び駆動歯車36を収容する凹設部32aを有し、図1(b)のように達磨人形状の形状をしている。
【0017】弁ケーシング32には、その底面部を貫通して凹設部32aと連通するようにして第一の開口部32b、第二の開口部32c、第三の開口部32dが図1(b)のように直線状に並ぶように設けられている。なお、第一、第二、第三の開口部32b,32c,32dの円筒状内周部には外部との接続配管をねじ込み接続するために管用テーパねじが設けられている。
【0018】蓋体33は、図2に示すように板状でかつ平面形状が弁ケーシング32と同様の達磨人形状である。蓋体33には図2に示すような第四の開口部33a、第五の開口部33bが貫通して設けられている。蓋体33は、凹設部32aを覆うようにして弁ケーシング32との間にパッキンを介挿して図示しないボルトにより外周部を弁ケーシング32に固定され、水密な収容部30aを形成している。蓋体33の第四の開口部33a、第五の開口部33bは弁ケーシング32の第二の開口部32c、第三の開口部32dと図1(a)の上下方向の位置、すなわち後述の回動弁部材34の回動軸Q方向の位置が一致するように形成してある。
【0019】回動弁部材34は、円板状の円板部34aと短円柱状の支軸部34bを有し、円板部34aの中央部には、支軸部34bを貫通するとともに図1(a)における右方へ延在する第一通路34c(図3(a)も参照)が設けられている。また、図1(a)の上下方向に貫通する第二通路34dが設けられている。支軸部34bは、第一の開口部32bにより形成される孔にその回動軸Qを中心に自在に回動しうるように挿入されている。円板状の円板部34aの外周部には歯が設けられている。
【0020】そして、回動弁部材34の基準線PSが図3(a)に示される位置、すなわち図2の第一の位置P1と重なる位置にあるとき、回動軸Qの軸方向から見て第一通路34cの先端部が第四の開口部33aと重なり、第二通路34dが第五の開口部33bと重なる。また、回動弁部材34の基準線PSが図3(b)に示される位置、つまり図2の第二の位置P2にあるとき、第一通路34cの先端部が第五の開口部33bと重なり、第二通路34dが第四の開口部33aと重なる。
【0021】図1において、弁ケーシング32の左側部には電動モータ35が設けられ、その軸35aが弁ケーシング32を貫通している。この軸35aが弁ケーシング32を貫通している部分はOリングにより水密にされている。軸35aには駆動歯車36が緊嵌され、回動弁部材34の円板部34aの外周部に設けられた歯と噛合して、電動モータ35により回動軸Qを中心にして回動弁部材34を回動駆動するようにしている。
【0022】なお、図1〜図3に示した五方弁では、回動弁部材34の回動角度θ(図3)は180度であり、回動弁部材34は図2に示す第一の位置P1及びこの第一の位置P1から図における反時計方向に180度離れた第二の位置P2の二つの位置にその基準線PSが来るようにして停止する。すなわち、図3(a)のように基準線PSが右向き水平の状態と、図3(b)のように左向き水平の二つの状態である。図1(a)は、回動弁部材34が第一の位置P1、すなわち図3(a)の状態にあるときの断面を示している。
【0023】弁ケーシング32の凹設部32aの第二の開口部32cを周回して、弁ケーシング32と回動弁部材34との間を封止するOリング38が設けられており、回動弁部材34により第二の開口部32cが覆われたとき収容部30aと第二の開口部32cとの連通を完全に遮断して、液が第二の開口部32cへ漏出しないようにしている。また、蓋体33の第四の開口部33a及び第五の開口部33bの外側の周囲にそれぞれOリング39が設けられ、第四の開口部33aと濾液入口21a、第五の開口部33bと濾液出口21bとの接続部を封止して、外部へ液が漏洩しないようにしている。
【0024】なお、弁ケーシング32の第一の開口部32b及び第二の開口部32cと回動弁部材34との間、並びに回動弁部材34と蓋体33との間にはOリングを設けていない。この間で液の漏洩が多少あっても後述の図4の浴湯加熱濾過循環装置に用いる場合、外部へ漏出せず、支障がないからである。
【0025】次に、上記のように構成された濾過装置13の動作を説明する。まず、液を濾過するときは以下の通りである。回動弁部材34が図3(a)のようにその基準線PSが図2の第一の位置P1に一致する位置にあるとき、図1(a)のように、第一の開口部32bと第四の開口部33aとが第一通路34cにより連通される。第三の開口部32dと第五の開口部33bとが第二通路34dにより連通される。また、第二の開口部32cと収容部30aとの連通は円板部32a及びOリング38により完全に阻止され、いずれの連通口とも連通しない状態になる。
【0026】従って、第一の開口部32bから液を供給すれば第一通路34c、第四の開口部33aを経て濾液入口21aから濾過器20内に入り、ケース21と内ケース22との間の、ケース21の内周部を上方へと流れ、ケース21よりも高さが低くしてある内ケース22を溢流して内ケース22内へ流入する。内ケース22内へ流入した液は濾材23中を流下する間に濾過され、中央部の内ケース液出口22a、濾液出口21bを経て第五の開口部33b、第二通路34dを通り、第三の開口部32dから流出する。
【0027】逆洗浄を行うときは、次のようにする。電動モータ35により回動弁部材34を駆動して図3(a)の基準線PSが水平右向きの状態から反時計方向に180度回動させて図3(b)の基準線PSを左向き水平の位置、すなわち図2の第二の位置P2に位置させる。この第二の位置P2の状態では、第一の開口部32bと第五の開口部33bとが第一通路34cにより連通され、第二の開口部32cと第四の開口部33aとが第二通路34dにより連通される。また、第三の開口部32dと収容部30aとの連通は円板部32aにより遮断され、いずれの連通口とも連通しない状態になる。但し、第三の開口部32dの外周部にOリングを設けていないので、第三の開口部32dと収容部30aとの間で若干の漏れが生じることもあるが、外部への漏出ではないので問題はない。
【0028】上述のように回動弁部材34の基準線PSが図3(b)のように図2の第二の位置P2にあるとき、第一の開口部32bから供給された液は第一通路34c、第五の開口部33b、濾液出口21b、内ケース液出口22aを経て濾材23を逆洗し、内ケース22を溢流してケース21との間を通って流下する。流下した液は、ケース21の下方の濾液入口21a、第四の開口部33a、第二通路34dを経て第二の開口部32cから流出する。以上のように、回動弁部材34を回動させて第一の位置P1と第二の位置P2とに切り換えることにより、濾過器への液の流出入の経路を切り換える。
【0029】次に、上記のような濾過装置13を設けた浴湯濾過循環装置としての浴湯加熱濾過循環装置の構成及び動作について図4により説明する。まず、濾過循環工程について説明する。浴槽11に貯留された浴湯11aを吸水管15を介して循環ポンプ12により汲み上げ、給水パイプ16を介して五方弁30へ圧送する。給水パイプ16は、五方弁30の第一の開口部32bにねじ込み接続されている。
【0030】圧送された浴湯11aは、五方弁30が図1(a)の状態にあるとき、上述したように第一の開口部32bから第四の開口部33a、濾液入口21aを経て濾過器20へ流入する。濾過された浴湯11aは、濾液出口21bから流出し、濾液パイプ17を経て加熱装置14にて加熱され、戻し湯管18を介して浴槽11へ戻される。すなわち、浴湯11aは図4において実線矢印で示したように循環する。
【0031】濾材23(図1(a)参照)の逆洗浄を行うときは、五方弁30をその回動弁部材34が図3(b)に示すようにその基準線PSが図2の第二の位置P2に一致するようにする。循環ポンプ12から圧送された浴湯11aは第一の開口部32bから第五の開口部33b、濾液出口21bを経て濾材23内を下方から上方へ流れ内ケース22(図1(a))を溢流し、濾液入口21aから流出して、五方弁30の第四の開口部33aから第二の開口部32cを経て汚水排水パイプ19から排出され棄てられる。このときの浴湯11aの流れを、図4において、点線矢印で示す。
【0032】上記実施の形態では、弁ケーシング32、回動弁部材34、蓋体33及び駆動歯車36は合成樹脂の成形加工品であるが、これら各構成部品を金属例えば黄銅等の鋳造品や機械加工により製作することもできる。
【0033】以上のように構成された五方弁30は、次のような特長を有する。すなわち、第一の開口部32bと第二の開口部32cと第三の開口部32dとに対して第四の開口部33aと第五の開口部33bとは逆方向に開口しているので、外部との接続が容易である。さらに、第一ないし第五の各開口部32b,32c,32d,33a,33bは弁ケーシング32及び蓋体33の平板状の部分に垂直な貫通孔を形成するようにして設けるだけでよいので、加工が容易である。もちろん、回動弁部材34は、成形加工により第一通路34c、第二通路34dを容易に設けることができる。蓋体33は平板状であるので、容易に成形したり機械加工をしたりできる。
【0034】また、上記のようにこの濾過装置13は、第四の開口部33aを濾液入口21aと対向させ、第五の開口部33bを濾液出口21bと対向させ、ケース21の底部に五方弁30を直接取り付けたので、五方弁30と濾過器20との間の配管が不要となり、浴湯加熱濾過循環装置をコンパクトにでき、設置スペースを節約できる。従って、浴室内にも容易に設置でき、設置の自由度が高くなる。
【0035】実施の形態2.図5は、この発明の他の実施の形態を示す濾過装置の断面図である。図において、濾過装置113は、濾過器120と五方弁130を有する。円筒状の濾過器120は、その底部に断面円形の濾液入口121a及び濾液出口121bが設けられている。内ケース122の底部には断面円形の内ケース液出口122aが突設され、濾液出口121bの外周部と嵌合している。
【0036】五方弁130は、その蓋体133が図1に示した蓋体33とは異なる。蓋体133は、平面形状は図2に示す蓋体33と同様の達磨状であるが、第四の開口部133a、第五の開口部133bが平板状部から突出して設けられている。そして、第四の開口部133a及び第五の開口部133bが濾液入口121a及び濾液出口121bに嵌合され、この嵌合部はOリング139により液密にされている。
【0037】蓋体133と弁ケーシング32とは、図1の五方弁30と同様間に封止部材を介して図示しないボルトにより固定され、凹設部32aを覆って液密の収容部130aを形成している。なお、蓋体133は合成樹脂の成形品であり、弁ケーシング32とともにケーシング131を構成している。
【0038】その他の構成については、図1に示した濾過装置13と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。以上のように構成された濾過装置113の動作については、図1の濾過装置13と全く同様である。
【0039】このような濾過装置113は、濾液入口121aに第四の開口部133aが対向し、濾液出口121bに第五の開口部133bが対向して、それぞれが案内されて嵌合されるので、五方弁130を濾過器120に容易に取り付けることができる。
【0040】なお、第四の開口部133a、第五の開口部133bの先端に係合爪を設け、この係合爪を弾性変形させて濾液入口121a、濾液出口121bに押し込み、係合爪が第四の開口部133a、第五の開口部133bに係止されて図5の下方へ抜け出ないようにすれば、取付ボルト37を省略でき、五方弁130の濾過器120への取り付けがワンタッチで行える。
【0041】実施の形態3.図6は、さらにこの発明の他の実施の形態である濾過装置の断面図である。図において、濾過装置213は濾過器220と五方弁230を備えている。濾過器220のケース221は図1のケース21と同様のものであるが、その底部の板厚を若干厚くしている。
【0042】ケース221の底部は、蓋体233を兼ねており、濾液入口221aと第四の開口部233aとが兼用され、濾液出口221bと第五の開口部233bとが兼用されている。そして、図1の五方弁30よりも、取付ボルト37の本数を増やし、例えば8本にして弁ケーシング32と蓋体233との当接部に封止部材を介装して弁ケーシング32を蓋体233に固定して、水密な収容部230aを形成している。なお、蓋体233は合成樹脂の成形品であり、弁ケーシング32とともにケーシング231を構成している。
【0043】その他の構成及び動作については、図1の濾過装置13と同様であるので、説明を省略する。このように、ケース221の底部が蓋体233を兼ねることにより、五方弁230の高さが一層低くなり、さらにコンパクトになる。また、部品数が減るので、費用も安くなる。
【0044】実施の形態4.図7、図8は、さらにこの発明の他の実施の形態である五方弁を示すものであり、図7は回動弁部材が第一の位置にあるときの断面図、図8は回動弁部材が第二の位置にあるときの断面図である。これらの図において、蓋体333には、第四の開口部333a、第五の開口部333bが、弁ケーシング32の第二の開口部32c、第一の開口部32bと回動軸Q方向に対向して設けられている。
【0045】第四の開口部333a、第五の開口部333bには接続配管をねじ込み接続できるように、その内周部に管用テーパねじが設けられている。第四の開口部333a、第五の開口部333bに管用テーパねじを設けるために、蓋体333は図1の蓋体33より若干板厚を厚くしているが、その他については蓋体33と同様のものである。なお、蓋体333は合成樹脂の成形品であり、弁ケーシング32とともにケーシング331を構成している。また、弁ケーシング32に蓋体333を間にパッキン(Oリング)を介装して図示しないボルトで締め付け、水密な収容部330aが形成されているのも同様である。
【0046】このような五方弁330は、例えば図1の濾過器20の濾液入口21a、濾液出口21bを第四の開口部333a及び第五の開口部333bとそれぞれ対向させて設け、第四の開口部333a、第五の開口部333bにねじ込んだ配管をまっすぐに濾過器20の方へ延伸して濾液入口21a、濾液出口21bに簡単に接続することができる。
【0047】実施の形態5.図9、図10は、さらにこの発明の他の実施の形態を示すもので、図9は五方弁の平面図、図10は回動弁部材の停止位置を示すもので、図(a)は濾過時、図(b)は逆洗浄時の停止位置を示す平面図である。これらの図において、五方弁430は図1のものと同様の弁ケーシング32(図9では蓋体433に隠れて見えない)、蓋体433、及び回動弁部材434を有する。
【0048】回動弁部材434は、図10に示すように、図1の第一通路34cと同様の第一通路434cを有する。第二通路432dは第一通路432cの背面側を180度の範囲に至って取り囲む湾曲したやや長い繭状の形状で、回動弁部材432をその回動軸Q方向に貫通して設けられている。蓋体433には、図9のように第二の開口部32cと重なるように第四の開口部433aが設けられ、第四の開口部433aから反時計方向にθ=90度の第二の位置P2に第五の開口部433bが設けられている。第四の開口部433a、第五の開口部433bは回動軸Qを中心とする半径Rの円上にある。
【0049】なお、第一通路432c及び第二通路432dは半径Rの円の上にある。その他の構成については、図1の五方弁30と同様のものである。なお、蓋体433は合成樹脂の成形品であり、弁ケーシング32とともにケーシング431を構成している。
【0050】上記の五方弁430は、回動弁部材434の基準線PSが図10(a)のように水平右向きで図9の第一の位置P1に一致しているとき第一通路434cにより第一の開口部32bと第四の開口部433aが連通され、第二通路432dにより第三の開口部32dと第五の開口部433bとが連通される。
【0051】また、図10(b)のように回動弁部材434の基準線PSが図9の第二の位置P2にあるとき、第一通路432cにより第一の開口部32bと第五の開口部433bとが連通され、第二通路432dにより第三の開口部32dと第四の開口部433aが連通される。従って、第四の開口部433a、第五の開口部433bを、図1の五方弁30の第四の開口部33a、第五の開口部33bと同様にして濾過器20と組合わせれば、濾過器20における濾過と逆洗浄とを切り換えることができる。
【0052】このように回動弁部材434、蓋体433を構成することにより、回動弁部材434の回動角度が図1のものに比し半分の90度となり、切換時間を短縮できる。
【0053】実施の形態6.図11〜図15は、さらにこの発明の五方弁及び浴湯加熱循環装置の他の実施の形態を示すものである。図11は五方弁を示すもので、図(a)は平面図、図(b)は回動弁部材が第一の位置にあるときの平面図、図(c)は弁ケーシングの平面図である。図12は、図11(a)の切断線XII−XIIにおける断面を示す断面図である。図13は回動弁部材が第二の位置にあるときの連通状態を説明するための説明図、図14は回動弁部材が第三の位置にあるときの連通状態を説明するための説明図である。図15は、この五方弁を浴湯加熱濾過循環装置に用いたときの構成を示す構成図である。
【0054】これらの図において、五方弁530は弁ケーシング532、回動弁部材534、蓋体33を有する。弁ケーシング532は図11(c)に示すように、達磨状の凹設された凹設部532aを有する。また、底面の水平線よりもθ=120度傾いた直線上に第一の開口部532b、第二の開口部532c、第三の開口部532dが間隔Rをおいて形成されている。第一ないし第三の各開口部532b,532c,532dには管用テーパねじが設けられている。
【0055】回動弁部材534は、図11(b)の如く、第一通路534c、第二通路534dが設けられている。第一通路534cは、図11(b)のように回動弁部材534の中心部を貫通するとともに、この貫通部を中心にして広がり120度の扇形状に凹設部が連なり、その断面は図12のようになっている。第二通路534dは、図11(b)のように、第一通路534cの背面側に広がり角度120度で湾曲したまゆ状に貫通して設けられている。第二通路534dは、半径Rの円上にある。
【0056】蓋体33やその他の構成については、図1のものと同様のものである。蓋体33が、封止部材を介して弁ケーシング532にボルトでその外周部を締め付けられてケーシング531を構成し、凹設部532aが収容部530a(図12参照)を形成している。収容部530aには回動弁部材534が収容されるとともにその支軸部534bが第一の開口部532bが形成する孔に回動自在に嵌合されている(図12)。
【0057】次に、この五方弁530の動作を説明する。回動弁部材534の基準線PSが図11(b)のように60度右下向きであって図11(a)の第一の位置P1にあるとき、第一通路534cにより第一の開口部532bと第四の開口部33aとが連通され、第二通路534dにより第三の開口部532dと第五の開口部33bとが連通され、第二の開口部532cは第一通路534cの扇状の底部及びOリング38により封止されている(図12参照)。この状態を図11の切断線XII−XIIにおける断面で示したものが図12である。
【0058】回動弁部材534が図示しない電動モータにより第一の位置P1から反時計方向にθ=120度回転駆動されて、図13(b)のように基準線PSが左水平向きで図13(a)の第二の位置P2にきたときは、各部の連通状態は次のようになる。図13を参照しながら説明すると、第一の開口部532bと第五の開口部33bとが第一通路534cにより連通され、第二の開口部532cと第四の開口部33aとが第二通路534dにより連通される。
【0059】そして、第三の開口部532dは第一通路534cの扇状の底部により蓋をされた形になり塞がれる。このとき、Oリング等の封止手段を用いていないので収容部530aから第三の開口部532dへ若干の漏れがありうるが、後述の図14の浴湯加熱濾過循環装置に用いる場合は外部への漏出とならないので問題はない。なお、要すれば、第二の開口部532cに設けられたOリング38と同様のOリングを設ければよい。
【0060】さらに、図14(b)のように回動弁部材534が第二の位置P2からさらにθ=120度時計方向に回転されて、あるいは第一の位置P1から反時計方向にθ=120度回動されて、基準線PSが右上向き60度第三の位置P3にあるときは、第一通路534cにより第一の開口部532bと第四の開口部33aとが連通され、第二通路534dにより第二の開口部532cと第五の開口部33bとが連通される。第三の開口部532dは第一通路534cの扇状の底部により閉塞される。
【0061】次に、この五方弁530を濾過器20と組合わせて濾過装置513とし、浴湯加熱濾過循環装置を構成した場合について、図15により説明する。図15において、濾過装置513は、濾過器20に五方弁530を図4の濾過装置13と同様に図示しないボルトにより取り付けている。その他のものについては、図4に示したものと同様のものであるので、説明を省略する。
【0062】上記のような五方弁530は次のように動作する。まず、濾過循環工程においては、回動弁部材534は図11(b)のように、その基準線PSが図11(a)に示す第一の位置P1にある。このとき、上述のように第一の開口部532bと第四の開口部33aとが第一通路534cにより連通され、第三の開口部532dと第五の開口部33bとが第二通路534dにより連通される。
【0063】従って、図15において図4と同様に循環ポンプ12により汲み上げられた浴湯11aは第一の開口部532bから第四の開口部33a、濾液入口21aを経て濾過器20にて濾過され、濾過された浴湯11aは、濾液出口21b、第五の開口部33b、第三の開口部532dを経て加熱装置14にて加熱され、浴槽11へ戻る。
【0064】逆洗浄を行うときは、回動弁部材534の基準線PSを図13(b)のように図13(a)の第二の位置P2の位置に合わせる。すると、第一の開口部532bと第五の開口部33bとが第一通路534cにより連通され、第二の開口部532cと第四の開口部33aとが第二通路534dにより連通される。これにより、図14において、循環ポンプ12により圧送される浴湯11aは第一の開口部532bから第五の開口部33b、濾液出口21bを経て、濾過器20の図示しない濾材(図1の濾材23参照)の中を下から上方へ流れて、逆洗浄して、濾液入口21a、第四の開口部33a、第二の開口部532cを経て汚水排水パイプ19から排出される。
【0065】洗浄(すすぎ)を行うときは、回動弁部材534の基準線PSを図14(b)のように図14(a)の第三の位置P3に合わせる。このとき、第一の開口部532bと第四の開口部33aとが第一通路534cにより連通され、第二の開口部532cと第五の開口部33bとが第二通路534dにより連通される。従って、図15において点線矢印で示すように循環ポンプ12により送られた浴湯11aは、第一の開口部532b、第四の開口部33a、濾液入口21aを経て図示しない濾材中を順方向に上方から下方へ流下し、濾液出口21b、第五の開口部33b、第二の開口部532cを経て汚水排水パイプ19から排出される。これにより、流路の洗浄が行われる。
【0066】なお、上記において回動弁部材534を、第一、第二、第三の位置に切換えるときに、現在の位置がどの位置にあるかを判断してもっとも短時間に切換えられるように、例えば第二の位置P2にある逆洗の状態から第三の位置P3の洗浄に切換えるときは時計方向に120度回転させ、濾過の第一の位置P1に切換えるならば反時計方向に120度回転させる等、駆動モータ35を適宜制御することができる。
【0067】上記各実施の形態においては、例えば図1の五方弁は、弁ケーシング32に凹設部32aを設け板状の蓋体33で蓋をして収容部30aを形成し、回動弁部材34を収容するケーシング31を示した。しかし、ケーシングはこれに限られるものではなく、例えば蓋体も弁ケーシングと同様の凹設部を設けたものにし、この両凹設部で収容部を形成することも可能である。この場合は、弁ケーシングと蓋体の各凹設部の深さを例えば図1の凹設部の半分にする。凹設部の深さを浅くすると成形が容易になる。
【0068】さらに、平板状の蓋体33に第一、第二、第三の開口部を設け、弁ケーシング32に第四及び第五の開口部を設け、回動弁部材34を図1とは逆さまに装着してもよい。また、回動弁部材34は駆動モータ35にて駆動するものに限られるものではなく、空気圧で駆動されるものや、手動操作のものであってもよい。濾過装置は上記用途に限られるものではなく、上水道の濾過やプールの水や温水の循環濾過等他の用途に用いられるものであっても、同様の効果を奏する。
【0069】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載するような効果を奏する。この発明の五方弁においては、組合わされて所定の形状の収容部を形成する第一及び第二のケーシング部材並びに第一のケーシング部材に設けられ収容部に連通するとともにそれぞれ同じ方向に開口する第一、第二、第三の開口部及び第二のケーシング部材に設けられ収容部に連通するとともに第一の開口部と逆の方向にそれぞれ開口する第四及び第五の開口部を有するケーシング、及び第一の開口部の開口方向と平行な回動軸を中心に回動しうるようにしてケーシングの収容部に収容され第一の回動位置において第一と第四の開口部とを連通するとともに第三と第五の開口部とを連通し第二の開口部をいずれの開口部とも連通しないようにし、第二の回動位置において第一と第五の開口部を連通するとともに第二と第四の開口部とを連通し第三の開口部をいずれの開口部とも連通しないようにする回動弁部材を備えたので、第一ないし第三の開口部と、第四及び第五の開口部とは、互いに逆方向に開口し、回動弁部材の回動により各開口部同士の連通を制御しているので、構成が簡易でかつコンパクトになり、第一ないし第三の開口部と、第四及び第五の開口部とは、互いに逆方向に開口しているので、外部との接続が容易である。
【0070】そして、回動弁部材を、第三の回動位置において第一の開口部と第四の開口部とを連通するとともに第二の開口部と第五の開口部とを連通し第三の開口部をいずれの開口部とも連通しないものにしたので、第三の回動位置における各開口部の連通の制御を追加でき、用途が広くなる。
【0071】さらに、この発明にかかる濾過装置は、濾過すべき液体が流入する濾液入口と濾過された液体が流出する濾液出口とを有する濾過器、及び組合わされて所定の形状の収容部を形成する第一及び第二のケーシング部材並びに第一のケーシング部材に設けられ収容部に連通するとともにそれぞれ同じ方向に開口する第一、第二、第三の開口部及び第二のケーシング部材に設けられ収容部に連通するとともに第一の開口部と逆の方向にそれぞれ開口する第四及び第五の開口部を有するケーシング、及び第一の開口部の開口方向と平行な回動軸を中心に回動しうるようにしてケーシングの収容部に収容され第一の回動位置において第一と第四の開口部とを連通するとともに第三と第五の開口部とを連通し第二の開口部をいずれの開口部とも連通しないようにし、第二の回動位置において第一と第五の開口部を連通するとともに第二と第四の開口部とを連通し第三の開口部をいずれの開口部とも連通しないようにする回動弁部材を設けた五方弁を備え、回動弁部材の第一の回動位置において第一の開口部から第四の開口部及び濾液入口を介して濾過すべき液体を濾過器内に所定方向に通過させ濾液出口及び第五の開口部を介して第三の開口部から通過した液体を排出して濾過し、回動弁部材の第二の回動位置において第一の開口部から第五の開口部及び濾液出口を介して逆洗用の液体を濾過器内に所定方向と逆に通過させ濾液入口及び第四の開口部を介して第二の開口部から逆洗用の液体を排出して逆洗するようにしたので、五方弁を用いて容易に濾過と逆洗浄とを切換えることができ、構成も簡易で小形化できる。
【0072】また、濾過装置を、濾過すべき液体が流入する濾液入口と濾過された液体が流出する濾液出口とを有する濾過器、及び回動弁部材を第三の回動位置において第一の開口部と第四の開口部とを連通するとともに第二の開口部と第五の開口部とを連通し第三の開口部をいずれの開口部とも連通しないものにした五方弁を備え、回動弁部材の第一の回動位置において第一の開口部から第四の開口部及び濾液入口を介して濾過すべき液体を濾過器内に所定方向に通過させ濾液出口及び第五の開口部を介して第三の開口部から通過した液体を排出して濾過し、回動弁部材の第二の回動位置において第一の開口部から第五の開口部及び濾液出口を介して逆洗用の液体を濾過器内に所定方向と逆に通過させ濾液入口及び第四の開口部を介して第二の開口部から逆洗用の液体を排出して逆洗し、回動弁部材の第三の回動位置において第一の開口部から第四の開口部及び濾液入口を介して洗浄用の液体を濾過器内に所定方向に通過させ濾液出口及び第五の開口部を介して第二の開口部から洗浄用の液体を排出して洗浄するものとしたので、簡易な構成で濾過と逆洗浄と洗浄とを容易に切換えることができる。
【0073】そして、濾過装置を、五方弁の第四及び第五の開口部をそれぞれ濾過器の濾液入口及び濾液出口に対向させて設けたものとしたので、対向するもの同士を接続すればよいので、五方弁と濾過器との接続が容易である。
【0074】さらに、濾過装置を、濾過器と五方弁の第二のケーシング部材とを一体に形成したものとしたので、濾過器と第二のケーシング部材とを一体に形成しているので、部品数を削減でき、また小形になる。
【0075】また、この発明にかかる浴湯濾過循環装置は、浴湯を貯留する浴槽、循環ポンプ、及び上記に記載の濾過装置のいずれか一つを備え、五方弁の回動弁部材を第一の回動位置に位置させて循環ポンプにより濾過器内を所定方向に浴湯を通過させて濾過し、五方弁の回動弁部材を第二の回動位置に位置させて循環ポンプにより濾過器内を所定方向と逆に浴湯を通過させて逆洗するようにしたので、浴湯濾過循環装置全体が小形になり、据付けの自由度が大きくなる。
【出願人】 【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
【出願日】 平成9年(1997)11月4日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 金雄 (外2名)
【公開番号】 特開平11−141704
【公開日】 平成11年(1999)5月28日
【出願番号】 特願平9−301819