| 【発明の名称】 |
電磁弁ソレノイド |
| 【発明者】 |
【氏名】加藤 猛美
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| 【要約】 |
【課題】電磁弁を構成するソレノイド部の組立作業性を向上する。
【解決手段】弁体21を作動する電磁弁ソレノイドのソレノイド部12は、外側にコイル29が巻き付けられ、かつ内側に可動コア33が軸方向に摺動自在に装着されるボビン28を有し、このボビン28は磁気フレーム31に組み付けられるソレノイド組立体26を有している。ソレノイド組立体26の磁気フレーム31には嵌合孔が形成され、複数の端子爪43a、43bが設けられた端子台40は、端子爪43aに形成された突出部44を嵌合孔45に嵌合させることにより位置決めされる。位置決めされた状態で、樹脂成形金型内にソレノイド組立体を配置して、樹脂成形部27が成形される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 弁体が組み込まれた弁ブロック部に取り付けられ、前記弁体を作動する電磁弁ソレノイドであって、外側にコイルが巻き付けられ、かつ内側に可動コアが軸方向に摺動自在に装着されるボビン、このボビンが組み込まれる磁気フレームを有するソレノイド組立体と、コネクタに接続される複数の端子爪が設けられ、少なくともいずれか1つの前記端子爪に前記磁気フレームに形成された嵌合孔に嵌合する突出部が形成された端子台とを有し、前記ソレノイド組立体を樹脂により封止するとともに樹脂成形部を成形する際に、前記端子台の前記突出部を前記ソレノイド組立体の嵌合孔に嵌合して位置決めした状態で樹脂成形金型に配置するようにしたことを特徴とする電磁弁ソレノイド。 【請求項2】 請求項1記載の電磁弁ソレノイドにおいて、前記コイルのリード端子が挿入される貫通孔が形成された閉塞体を前記端子台に取付自在に設け、前記樹脂成形部を成形する際に前記端子台の部分からの樹脂の洩れを防止するようにしたことを特徴とする電磁弁ソレノイド。 【請求項3】 請求項1または2記載の電磁弁ソレノイドにおいて、前記端子爪に係合爪を設け、端子台に基板を取り付ける際に前記係合爪を前記基板に係合させることにより、前記基板を前記端子台に位置決めするようにしたことを特徴とする電磁弁ソレノイド。 【請求項4】 請求項1,2または3のいずれか1に記載の電磁弁ソレノイドにおいて、前記樹脂成形部に取り付けられて前記基板を覆う基板カバーを有し、前記基板から突出した複数の前記端子爪に接続されるコネクタの先端部を収容する凹部を前記基板カバーに形成し、前記コネクタの先端部の四辺を囲む突起部を前記基板カバーに設けることを特徴とする電磁弁ソレノイド。 【請求項5】 請求項4記載の電磁弁ソレノイドにおいて、複数の前記端子爪のうち少なくともいずれか1つの端子爪に凸部を設け、前記基板カバーに形成された端子孔に前記それぞれの端子爪を嵌合させたときに、前記基板カバーに前記凸部に係合させることにより、前記基板カバーを前記樹脂成形部に仮固定するようにしたことを特徴とする電磁弁ソレノイド。 【請求項6】 弁体が組み込まれた弁ブロック部に取り付けられ、前記弁体を作動する電磁弁ソレノイドであって、外側にコイルが巻き付けられ、かつ内側に可動コアが軸方向に摺動自在に装着されるボビン、このボビンが組み込まれる磁気フレームを有するソレノイド組立体と、前記磁気フレームに形成された嵌合孔に入り込んで前記磁気フレームに係合するホルダーと、前記ホルダーに保持され、給電ケーブルが接続された基板と、前記ホルダーと前記基板とともに前記ソレノイド組立体を樹脂により封止するようにして樹脂成形部を成形する際に、前記基板を前記ホルダーを介して前記ソレノイド組立体に位置決めした状態で樹脂成形金型に配置するようにしたことを特徴とする電磁弁ソレノイド。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は流体流路の開閉や流れの方向などを変える方向制御弁を電磁石により作動するようにした電磁弁における電磁弁ソレノイドに関する。 【0002】 【従来の技術】空気圧配管に空気を流したり、流れを停止したり、流れの方向を変えるために切換弁、逆止弁などの方向制御弁が使用されており、これらの方向制御弁のうち電磁石により弁体を作動するようにしたタイプのものは電磁弁と言われる。 【0003】電磁弁には、電磁石により操作される弁体により直接流れの開閉や方向を変えるタイプの直動式と、電磁石により内部のパイロット弁を駆動してその出力により主弁の弁体を作動することによって流路の方向制御などを行うタイプの間接作動式とがある。 【0004】切換弁には、空気の入力ポートと出力ポートの2つのポートを有する2ポート弁、供給ポートと出力ポートと排気ポートの3つのポートを有する3ポート弁、供給ポートと2つの出力ポートと排気ポートの4つのポートを有する4ポート弁、さらに、供給ポートに加えて2つずつ出力ポートと排気ポートを有する5ポート弁などがある。 【0005】このような電磁弁ににあっては、通常、流路を制御する弁ブロック部とこの中に組み込まれた弁体を作動するためのソレノイド部とを有しており、ソレノイド部内における電磁石つまりソレノイドに接続される電気結線の方式には、リード線式とターミナル式と差し込みプラグ式とがある。 【0006】リード線式はソレノイド部と引き出し部とを同時にモールドしたタイプの結線方式であり、給電ケーブルの先端部にはグロメットが取り付けられ、このグロメットは樹脂成形部に一部が埋め込まれることになる。ターミナル式は丸形板端子などの圧着端子が取り付けられるターミナル端子台によるものと、通常DIN端子と言われピンプラグとDINソケットを有するものとがある。差し込みプラグ式はソレノイド部にコネクタピンを内蔵し、これにリード線付きのコネクタを差し込むタイプのものである。 【0007】このような電磁弁における電磁石つまりソレノイドの構造については、たとえば、株式会社オーム社 1989年2月25日発行の「新版油空圧便覧」第473頁〜第478頁に記載されている。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】電磁弁のソレノイド部の基本的構造は、間接作動式および直接作動式のいずれのタイプについても同様であり、いずれのポート数の電磁弁についても同様であるが、電磁弁を構成する弁ブロック部に比してソレノイド部の構造は複雑であり、その製造に際しては、ソレノイドの組立や成形に多くの工程が必要となっている。 【0009】そのため、ソレノイド部を構成する部品の点数を低減し、その組立作業性を向上させることが必要となっている。 【0010】本発明の目的は、電磁弁を構成するソレノイド部の組立作業性を向上することにある。 【0011】本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。 【0012】 【課題を解決するための手段】本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。 【0013】すなわち、本発明の電磁弁ソレノイドは、弁体が組み込まれた弁ブロック部に取り付けられ、前記弁体を作動する電磁弁ソレノイドであって、外側にコイルが巻き付けられ、かつ内側に可動コアが軸方向に摺動自在に装着されるボビン、このボビンが組み込まれる磁気フレームを有するソレノイド組立体と、コネクタに接続される複数の端子爪が設けられ、少なくともいずれか1つの前記端子爪に前記磁気フレームに形成された嵌合孔に嵌合する突出部が形成された端子台とを有し、前記ソレノイド組立体を樹脂により封止するとともに樹脂成形部を成形する際に、前記端子台の前記突出部を前記ソレノイド組立体の嵌合孔に嵌合して位置決めした状態で樹脂成形金型に配置するようにしたことを特徴とする。 【0014】本発明にあっては、ソレノイド部を構成する樹脂成形部を樹脂成形金型を用いて成形する際には、ソレノイド組立体に端子台を確実に位置決め固定した状態とすることができるので、電磁弁ソレノイドの製造を歩留り良く能率的に行うことができる。 【0015】この電磁弁ソレノイドにおいて、前記コイルのリード端子が挿入される貫通孔が形成された閉塞体を前記端子台に取付自在に設けるとにより、前記樹脂成形部を成形する際に前記端子台の部分からの樹脂の洩れを防止することが可能となり、高品質の電磁弁ソレノイドを効率的に製造することができる。 【0016】また、前記端子爪に係合爪を設け、端子台に基板を取り付ける際に前記係合爪を前記基板に係合させることにより、前記基板を前記端子台に位置決めすることができ、基板に対してコイルのリード線を半田付けする際にその作業を能率的に行うことができる。 【0017】さらに、前記樹脂成形部に取り付けられて前記基板を覆う基板カバーを有し、前記基板から突出した複数の前記端子爪に接続されるコネクタの先端部を収容する凹部を前記基板カバーに形成し、前記コネクタの先端部の四辺を囲む突起部を前記基板カバーに設けることにより、前記コネクタの先端面にゴミなどの異物が入り込むことを防止することができる。 【0018】本発明にあっては、ターミナル式の電磁弁ソレノイドに使用されるソレノイド組立体をそのまま利用して、ソレノイド部と引き出し部とを同時にモールドしたリード線式の結線方式の電磁弁ソレノイドを製造することができ、その場合には、ソレノイド組立体の磁気フレームに形成された嵌合部に、基板を保持するためのホルダーを位置決めすることができる。 【0019】また、複数の前記端子爪のうち少なくともいずれか1つの端子爪に凸部を設け、前記基板カバーに形成された端子孔に前記それぞれの端子爪を嵌合させたときに、前記基板カバーを前記凸部に係合させることにより、前記基板カバーを前記樹脂成形部に仮固定するようにしても良い。 【0020】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。 【0021】図1は本発明の一実施の形態であるソレノイドが組み込まれた電磁弁を示す断面図であり、図2(A)は図1の外観形状を示す正面図であり、図2(B)は同図(A)の平面図である。 【0022】図示するように、この電磁弁10aは弁ブロック部11とソレノイド部12とを有している。弁ブロック部11はアルミニウム合金あるいは樹脂により形成されたほぼ直方体形状となっており、この中には貫通孔14が形成されている。弁ブロック部11の一端部には貫通孔14内に嵌合される筒部15aを有するカバー15が取り付けられ、貫通孔14の一端部は閉塞されるようになっている。 【0023】弁ブロック部11には貫通孔14と筒部15aとにより弁体収容孔16が形成されている。図示する電磁弁は3ポート電磁弁であり、外部から圧縮空気が供給される供給ポート17と、ここに供給された空気を空気圧機器に流出させるための出力ポート18と、空気圧機器から排出される空気を外部に案内するための排気ポート19とがそれぞれ弁体収容孔16に連通させて形成されている。排気ポート19は筒部15aに形成された複数の孔15bを介して弁体収容孔16内に連通されている。 【0024】弁体収容孔16内には主弁軸20が軸方向に摺動自在に装着されており、この主弁軸20の中央部分には、供給ポート17と出力ポート18とを連通させるとともに出力ポート18と排気ポート19との連通を遮断する位置と、図1に示すように供給ポート17と出力ポート18との連通を遮断するとともに出力ポート18と排気ポート19とを連通させる位置とに切換制御する弁体21が設けられている。この弁体21はポペットタイプとなっているが、スプールタイプの主弁を設けるようにしても良く、3ポートに限られることなく、5ポートにしても良い。 【0025】主弁軸20の両端部には弁体収容孔16の内周面に摺動接触するピストン部22,23が設けられており、弁体収容孔16と外部とがシールされている。カバー15と主弁軸20との間には、圧縮コイルばね24が組み込まれており、主弁軸20には常に供給ポート17を閉じる方向のばね力が付勢されている。このカバー15は金属製でも樹脂製でも良い。 【0026】ソレノイド部12はソレノイド組立体26とこれを封止する樹脂成形部27とを有している。ソレノイド組立体26は円筒部28aの両端にフランジ部28b,28cが設けられたボビン28を有しており、円筒部28aの外側にはコイル29が巻き付けられている。ボビン28は図1に示されるように四辺形の枠状となった磁性体製の磁気フレーム31の中に組み込まれるようになっている。 【0027】図3は磁気フレーム31を示す斜視図であり、所定の形状に裁断された帯状の鉄板を折り曲げることにより形成されている。 【0028】ボビン28の中には弁ブロック部側に固定コア32が組み込まれ、この固定コア32の反対側には可動コア33が軸方向に摺動自在に装着されている。可動コア33はコア本体34とこの先端から突出するとともに固定コア32に形成された貫通孔を貫通して主弁軸20の端面に当接する作動ロッド35とを有し、作動ロッド35にはコア本体34内に組み込まれた圧縮コイルばね36により主弁軸20に向かうばね力が付勢されている。このばね36を収容する収容孔は端板37により閉塞されている。 【0029】このように構成されるソレノイド組立体26には端子台40が取り付けられるようになっており、その端子台40を示すと図4の通りである。 【0030】この端子台40は図4に示すように、全体的にほぼ四辺形となっており、切り欠き部41が形成され、この切り欠き部41には閉塞体42が止め付けられるようになっている。この閉塞体42には溝42aが形成され、切り欠き部41に突出して形成された突起40aに溝42aを入り込ませることにより、閉塞体42は端子台40に止め付けられるようになっている。閉塞体42には、ボビン28の一方のフランジ部28bから突出してコイル29の両端に電気的に接続された2本のリード端子29aが挿入される貫通孔42bが2つ形成されている。 【0031】端子台40の外周3辺にはソレノイド組立体26側の部分にフランジ部40bが設けられ、反対側には円筒部40cが設けられている。さらに、端子台40には、3本の端子爪43a〜43cが取り付けられており、1本の端子爪43aはアース用となっており、他の2本43b,43cは信号入力用となっている。 【0032】図1に示すように、アース用の端子爪43aはソレノイド組立体26側に突出する突出部44を有しており、ソレノイド組立体26を構成する磁気フレーム31には、図3に示すように、この突出部44が係合する四辺形の嵌合孔45が形成されている。したがって、端子台40をソレノイド組立体26に固定する際には、突出部44を嵌合孔45に嵌合させることにより、端子台40を磁気フレーム31の所定の位置に位置決めすることができる。 【0033】図5は3つの端子爪43a〜43cのうちのアース用の端子爪43aを示す図であり、その一部を切り欠くことにより、係合爪46が設けられており、他の2つの端子爪43b,43cにも同様の係合爪46が形成されている。この端子台40には、図1に示すようにプリント配線基板47が止め付けられようになっている。この基板47を示すと図6の通りであり、この基板47には端子台40に設けられた円筒部40cが入り込む円形孔47aと、2つのリード端子29aが入り込むリード孔47bと、それぞれの端子爪43a〜43cが入り込む長方形の3つの端子孔47cとが形成されている。 【0034】したがって、端子台40に基板47を配置する際に、基板47に形成されたそれぞれの孔47a〜47cに円筒部40c、リード端子29aおよび端子爪43a〜43cを挿入すると、これらの嵌合に加えて、3つの端子爪43a〜43cに設けられた係合爪46が基板47に係合することになり、基板47は端子台40に位置決めされた状態となる。 【0035】図1に示すように、基板47を覆うためにソレノイド部12に基板カバー50が取り付けられるようになっており、この基板カバー50には、図2に示した差し込み式のコネクタ51が入り込む凹部52が形成され、この凹部52を囲むように四辺形の突起部53が設けられている。このコネクタ51には給電ケーブル51aが接続されている。図7に示すように、凹部52を形成する隔壁部分52aには、端子台40の円筒部40cが入り込む円形孔50aと、それぞれの端子爪43a〜43cが入り込む3つの長方形の端子孔50bとが形成されている。コネクタ51を基板カバー50に接続すると、コネクタ51の先端面は突起部53により外部より覆われることになるので、電気的接続部分にゴミなどの異物が入り込むことなく、しかもガタ付きが防止される。 【0036】図5(A)に示すように、端子爪43aには凸部46aが設けられており、ソレノイド部12に基板カバー50を取り付ける際に端子孔50bに端子爪43a〜43cを嵌合させると、凸部46aが基板カバー50に係合することになり、基板カバー50はソレノイド部12に固定される。 【0037】ソレノイド組立体26の端面には、図1に示すように、カバー54が取り付けられるようになっており、このカバー54には弾性変形自在の可撓性の樹脂などにより形成された手動操作用のキャップ55が組み込まれるようになっている。このキャップ55は可動コア33の端面に対向しており、キャップ55を押し付けることにより、コイル29に通電することなく、手動操作により主弁軸20を作動させることができる。 【0038】コイル29に対して通電がなされていないときには、主弁軸20に付勢されるばね力により可動コア33の端面つまり端板37と接触することになり、端板37とキャップ55の内面とが密着してしまうと、コイル29に通電したときに、迅速に可動コア33が作動しなくなる可能性がある。そこで、図8に示すように、キャップ55の内面には複数の突起55aが形成され、その突起55aに可動コア33の端面が接触するようになっている。このように、可動コア33とキャップ55との接触面積を少なくすることにより、可動コア33の作動特性を向上させることができる。 【0039】上述したソレノイド部12を製造するには、まず、磁気フレーム31内にコイル29が巻き付けられたボビン28を組み付け、ボビン28の端部に金属製のスリーブつまり磁性リング56を挿入することによりソレノイド組立体26を組み立てる。 【0040】次いで、端子台40をその閉塞体42にリード端子29aを貫通させてソレノイド組立体26の磁気フレーム31に仮り止めする。この状態のもとで、樹脂成形金型内にソレノイド組立体26を配置し、金型を締め付けた状態のもとで、金型内に樹脂を注入する。この樹脂により樹脂成形部27が図示する形状に成形される。 【0041】この成形時つまりモールド時には、コイル29と磁気フレーム31との隙間に樹脂が入り込むとともに、端子台40の部分にも樹脂が入り込むことになるが、端子台40には閉塞体42が設けられているので、コイル29の両端部のリード端子29aの部分からの樹脂の洩れは確実に防止される。 【0042】このようにして樹脂成形部27が形成された後に、固定コア32および可動コア33がボビン28内に組み込まれ、さらに、プリント配線基板47が端子台40に取り付けられる。その際には、端子台40に形成された孔内に2つのリード端子29aと3つの端子爪43a〜43cが挿入されるので、基板47は端子台40に確実に固定された状態となる。この状態のもとで、リード端子29aと基板47のプリント配線との半田付け作業を行うことができる。これにより、半田付け作業の作業性が向上する。 【0043】次いで、基板カバー50がソレノイド部12に取り付けられることになるが、その際にも端子台40の円筒部40cが基板カバー50に形成された孔内に挿入され、端子爪43a〜43cが孔内に挿入されるので、基板カバー50を確実に固定することができる。 【0044】ソレノイド部12と弁ブロック部11とをねじ部材を用いて連結し、カバー54をねじ結合することにより、図1に示す電磁弁10aの組立が完了する。電磁弁10aが使用される際には、取付金具57により所定の位置に据え付けられることになる。 【0045】図9は本発明の他の実施の形態であるソレノイドを有する電磁弁を示す断面図であり、図10(A)はその正面図を示し、図10(B)は平面図を示す。 【0046】この電磁弁10bにおける弁ブロック部11の構造は前述した弁ブロック部11と同一の構造となっており、さらにソレノイド部12のうちソレノイド組立体26の構造も前述した場合と同様なっており、前述した電磁弁と共通する部材には同一の符号が付されている。 【0047】図示するタイプのソレノイド部12におけるリード線つまり給電ケーブルの結線方式は、前述した結線方式がDIN端子式あるいはターミナル式とも言われるタイプであるのに対して、ソレノイド部と引き出し部とを同時にモールドしたタイプのリード線式であり、ソレノイド組立体26の磁気フレーム31にはホルダー60が取り付けられ、そのホルダー60にプリント配線基板47が保持されるようになっている。 【0048】そのホルダー60を示すと、図11の通りであり、ホルダー60は全体的に平面ほぼT字形状となっており、図3に示した磁気フレーム31の嵌合孔45に入り込んで磁気フレーム31に係合される係合爪61と、磁気フレーム31に形成された2つの溝45aと、嵌合孔45に係合する2つの係合爪61,62とを有し、これらの部分でホルダー60は磁気フレーム31に取り付けられることになる。 【0049】ホルダー60には、上述のように基板47が保持されることになるが、そのために、基板47に形成された係合孔に係合する係合爪63と、基板47を両側から挟むための係合爪64とが設けられている。したがって、このホルダー60を用いて基板47をソレノイド組立体26に仮り止めした状態で、容易に基板47のブリント配線とリード端子29aとを半田付けすることができる。 【0050】給電ケーブル65aにはゴムや樹脂からなるグロメット65が設けられており、その給電ケーブル65aの先端部は基板47の裏面に這い回されてプリント配線に半田付けされている。 【0051】したがって、図9に示すソレノイド部12を製造するには、給電ケーブル65aが接続された基板47をホルダー60によりソレノイド組立体26に仮り固定した状態のもとで、まず、リード端子29aを基板47のプリント配線端子部に半田付けした後に、樹脂成形用金型内に配置する。そして、金型内に樹脂を注入することにより、射出成形により樹脂成形部27が形成される。このようにして、基板47はそれに設けられたダイオードなどの制御部品を含めて樹脂成形部27により覆われることになる。 【0052】図1および図9に示すソレノイド部12におけるソレノイド組立体26の構造は同一となっており、図1に示すターミナル式の結線方式のソレノイドと、図9に示すリード線式の結線方式の両方に、同一の構造のソレノイド組立体26を適用することができるので、少ない部品点数によって多種類のソレノイドを製造することができる。 【0053】図12は図1に示した電磁弁10aと図9に示した電磁弁10bとを混在させてマニホールドブロック66に搭載した状態を示す平面図であり、図13は図12の正面図である。ただし、図1と図9のいずれか一方のタイプの電磁弁のみをマニホールドブロック66に搭載するようにしても良い。 【0054】マニホールドブロック66には全ての電磁弁10a,10bに形成された供給ポート17に共通的に連通する給気孔67と、排気ポート19に共通的に連通する排気孔68とが形成されており、それぞれの電磁弁とマニホールドブロック66との間にはシート状のシール材69が設けられている。 【0055】図示するマニホールドブロック66には5つの電磁弁を搭載することができるスペースを有しているが、図示する場合には4つの電磁弁のみが搭載され、他の1つの電磁弁が搭載される部分にはカバー板71がシール材69を介してマニホールドブロック66に止め付けられている。この止め付けは、電磁弁10a,10bの弁ブロック部11に形成された取付孔に対応した位置に取付孔72が形成されており、この取付孔72はスリット73を介して外部に開口されている。 【0056】マニホールドブロック66に複数の電磁弁を搭載する場合には、マニホールドブロック66の長さをできるだけ短くするために、電磁弁相互の間隔Pをできるだけ小さく設定しており、取付孔72の位置はカバー板71の側辺に近くなってしまう。そのため、スリット73を形成することなく、取付孔72をカバー板71に形成すると、取付孔72とカバー板71の側辺との間隔がほんの僅かとなり、その部分が破損されてしまうことになるが、積極的にその部分にスリット73を設けることによって、そのような折損の発生を防止することができる。 【0057】以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。 【0058】たとえば、電磁弁の構造としては、図示する場合には直動式の電磁弁を示すが、間接作動式の電磁弁に本発明のソレノイドを適用するようにしても良い。 【0059】 【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。 【0060】(1).電磁弁ソレノイドのソレノイド組立体を樹脂成形部により成形して樹脂封止するようにした電磁弁ソレノイドの製造効率を向上することができる。 【0061】(2).樹脂成形部を成形した後における基板の位置決めを確実に行うことができ、基板とコイルのリード端子とを電気的に接続する半田付け作業の作業性を向上することができる。 【0062】(3).樹脂成形部を樹脂成形金型を用いて成形する際に、ソレノイド組立体に位置決めされた端子台からの樹脂の漏出を防止することができる。 【0063】(4).ターミナル式の結線方式としての基板カバーにコネクタを接続する際に、コネクタの先端部は突起部に覆われるので、コネクタの先端面にゴミなどの異物が入り込むことを防止できる。 【0064】(5).ターミナル式の結線方式のソレノイド組立体と、リード線式の結線方式のソレノイド組立体との両方のタイプの電磁弁ソレノイドに対して、同一構造のソレノイド組立体を使用することができ、部品点数を低減するこどができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000145611 【氏名又は名称】株式会社コガネイ
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月17日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】筒井 大和 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−118061 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−285822 |
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