| 【発明の名称】 |
バルブ用放出管の利用方法及びその装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】中西 定之
【氏名】武田 操
【氏名】原部 崇
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| 【要約】 |
【課題】埋設時に損傷しやすいシーラント供給管等の挿入部材をバルブボデーの外側に配設することなく、バルブの放出管を利用することを目的とする。
【解決手段】バルブ1のシートシール部2の近傍に設けた放出管3を通してシーラント供給管或はその他の測定機械器具など挿入部材4を装着したもので、シーラント供給管の場合は、シーラントをシートシール部2に注入するようにしたもので、放出管3に取付けた閉止弁7に取付台8を取付けて、これにシーラントを供給するパイプ5を貫通させたカバーフランジ9を取付台8に一体に又別体に設け、また、シーラント供給管4が、パイプ5と、その先端にフリーの状態でこのパイプ5とL字形になるように接続したノズル6とからなるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 バルブのシートシール部の上流側と下流側の両方又はそのいずれか一方の近傍位置に設けたバルブ用放出管において、この放出管の中を通してシーラント供給管や流量等の測定機械器具などの挿入部材を装着し、この放出管を挿入部材の挿入管として用いるようにしたことを特徴とするバルブ用放出管の利用方法。 【請求項2】 上記のバルブがボールバルブなどの弁体回転式バルブであることを特徴とする請求項1記載のバルブ用放出管の利用方法。 【請求項3】 上記のバルブがゲートバルブなどの弁体往復式バルブであることを特徴とする請求項1記載のバルブ用放出管の利用方法。 【請求項4】 バルブのシートシール部の上流側と下流側の両方又はそのいずれか一方の近傍位置に設けたバルブ用放出管の利用装置において、途中に閉止弁を有する放出管の上部に取付部材を装着し、この取付部材から挿通させたシーラント供給管や流量等の測定機械器具などの挿入部材を放出管を通して適宜部位に配設したことを特徴とするバルブ用放出管の利用装置。 【請求項5】 上記の取付部材は、カバーフランジを設けた筒状の取付台であり、挿入部材は、このカバーフランジを挿通させて配設した請求項1記載のバルブ用放出管の利用装置。 【請求項6】 上記のシーラント供給管は、上記のパイプと、その先端にL字形になるように接続したノズルとからなる請求項4又は5記載のバルブ用放出管の利用装置。 【請求項7】 上記のパイプをフレキシブルパイプにした請求項4乃至6の何れかに記載のバルブ用放出管の利用装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ガス供給用導管に用いられるバルブ用放出管の利用方法及びその装置に関し、詳しくは、地中に埋設されるバルブに設けられている放出管の利用方法及びその装置に関する。 【0002】 【従来の技術】ガス供給用導管に用いられるバルブでは、一般に、シーラント供給装置が設けられ、このシーラント供給装置は、シートシール部での漏れや損傷を防ぐために、シーラントをこのシートシール部に供給するようにしている。図6は、このような従来のトラニオン形ボールバルブのシートシール部の一例を示した部分断面図である。 【0003】同図において、51はバルブボデー、52はボール、53はボールシート、54はシートリテーナで、バルブボデー51にはシーラント供給孔51aが、シートリテーナ54にはシーラント供給孔54aが設けてあり、これらのシーラント供給孔51a及び54aを通して、パイプ55を経てバルブ外部から供給したシーラントをボールシート53の近傍に注入するようにしている。 【0004】図7は、このバルブ56の外観図であり、57はこのバルブ56のシートシール部の上流側と下流側の両方の近傍に設けた放出管であり、この放出管57と上記のシーラント供給用のパイプ55を、ステム58と同様に伸長させて、地上からバルブ56を操作すると共に、シーラントの注入も地上から行えるようにしている。このバルブ56は図のG−G線から下方が地中に埋められる。 【0005】このため、伸長したステム部58、シーラント供給用のパイプ55、及び放出管57のいずれも、ガス漏れが起きないように確実に溶接をしなければならないし、完全強固な防食塗装もしなければならない。更に、このバルブ56の埋設時やその後に、上記のパイプの伸長部及びその塗装を損傷させることが多くなるため、できるだけ外部パイプを少なくし、特に細いパイプは無くするようにした方が良い。その他、バルブに流量等の測定機械器具を設ける場合にも、特別の装置や挿入管を設け、その中を通しているため、上記同様な課題を有していた。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の実情に鑑みて開発したもので、地中に設置するシーラント供給用パイプや接手が無くなるので、コストダウンが図られ、しかも流体の外部洩れの心配が全くなく、特に細くて曲りやすく、損傷しやすいシーラント供給用のパイプの露出をなくすることが可能となり、また、1ヶの設備で多くのバルブにシーラント供給ができるようにし、しかも、電気防食を行う場合に危険性もなくすようにすることを目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明は、バルブのシートシール部の上流側と下流側の両方又はそのいずれか一方の近傍位置に設けたバルブ用放出管において、この放出管の中を通してシーラント供給管や流量等の測定機械器具などの挿入部材を装着し、この放出管を介して挿入部材を用いるようにした。 【0008】この場合、上記のバルブは、ボールバルブなどの弁体回転式バルブであり、またはゲートバルブなどの弁体往復式バルブである。 【0009】また、その他の手段は、バルブのシートシール部の上流側と下流側の両方又はそのいずれか一方の近傍位置に設けたバルブ用放出管の利用装置において、途中に閉止弁を有する放出管の上部に取付部材を装着し、この取付部材から挿通させたシーラント供給管や流量等の測定機械器具などの挿入部材を放出管を通して配設したバルブ用放出管の利用装置である。 【0010】更にまた、上記の取付部材は、カバーフランジを設けた筒状の取付台であり、挿入部材は、このカバーフランジを挿通させて配設した。この取付部材は、取付台の構造に限ることなく、挿入部材の下端部分を密封状に或は支障のない状態で貫通させることができ、しかも、カバーフランジ部分から閉止弁のシール部位までの範囲で挿入部材の下端部分を挿入しておく所定の厚み空間を有していれば良い。また、シーラント供給管は、パイプと、その先端にL字形になるように接続したノズルとからなり、また、このパイプをフレキシブルパイプにするようにしても良い。 【0011】先ず、シーラント供給管や流量等の測定機械器具などの挿入部材を放出管の中を通して装着したので、シーラントを供給するパイプ等がバルブボデーの外方に露出しておらず、このバルブを地中に埋設する時にこのパイプやその塗装を損傷することが全くない。 【0012】この挿入部材は、ボールバルブなどの弁体回転式バルブにも、また、ゲートバルブなどの弁体往復式バルブにも、例えばシーラント供給管の先端部のノズルがシートシール部の近傍に開口するように装着できれば適用でき、応用範囲が極めて広い。 【0013】また、放出管の途中に閉止弁を取付け、その上部に取付部材を取付け、挿入部材をこの取付部材に装着する構造にしたので、この閉止弁を閉止状態にしたままでこのカバーフランジを装着し、この閉止弁を開弁してこのパイプを放出管の中を通して本体であるバルブのシートシール部の近傍まで差入れて、例えばシーラントを注入する状態にすることができる。 【0014】シーラント供給管の場合は、上記のカバーフランジを貫通して放出管の中を通って差入れるパイプと、その先端に接続しフリーの状態でこのパイプとL字形になるノズルとで構成したので、このノズルをシートシール部に指向させて、シーラントをこのシートシール部に注入することが容易にできる。 【0015】ノズルがパイプに対してL字形になっている状態では、このシーラント供給管を放出管の中を通して差入れることができないので、L字形を相当程度伸ばした状態で挿入し、所定の位置まで差入れてフリーの状態になった時にパイプとL字形になるようにする必要がある。ノズルを弾力性と復元性のある合成樹脂によって形成して、フリーの状態でパイプに対してL字形になるように形成すると、上記の要件を満たすことができる。 【0016】又は、パイプとノズルをほぼ90度回転可能に接続して、パイプを所定の位置まで差入れてフリーの状態になった時に、ばねの弾発力によってL字形になるようにすると極めて便利である。また、パイプをフレキシブルパイプにすることによって、パイプの挿入を容易にしたり、L字形の状態を伸ばしやすくしたりするのもよい。 【0017】シーラント供給管を取外す場合には、シーラント供給管を引き上げた後に放出管の上部のバルブを閉弁し、取付部材と共に取外す。この場合、例えば取付台に2個のバルブを取り付けると、取付台内に充満したガスの圧力分は放出でき、しかもN2置換ができ、より安全である。 【0018】更には、本発明におけるシーラント供給管と同様に、流量等の測定機械器具などの挿入部材、本例においては流量計を放出管の中を通して流路内まで挿入することもでき、これによって流量計関連のパイプ等が外部に露出して、これらがバルブの地中埋設時に損傷したり、このためにガス漏れを生じたりすることを防止することができる。 【0019】 【発明の実施の形態】次に、本発明のバルブ用放出管の利用方法及びその装置をバルブのシーラント供給装置に適用した実施の形態について説明する。図1は、本発明のバルブのシーラント供給装置を装着する放出管を設けたトラニオン形バルブの一例を示す外観図であり、図2及び図3は、このバルブの部分断面図であって、図2は、挿入部材であるシーラント供給管を放出管に挿入する前の状態を示しており、図3はシーラント供給管を放出管に挿入した後の状態を示している。 【0020】図1、図2及び図3において、1はバルブ、2はそのシートシール部、3は放出管、4はシーラント供給管であって、このシーラント供給管4はパイプ5とノズル6とからなる。また、7は放出管3の上部に取付けた閉止弁、8は取付部材であり、本例では、閉止弁7の上に取付けた取付台であって、この取付台8にはカバーフランジ9が一体に又別体に装着してあり、このカバーフランジ9をシーラントを供給するパイプ5がOリング10を介して密封状に或は支障のない状態で貫通させている。この取付台8は、放出管3の何れか一方側又は双方に装着するものとし、常時、放出管3に装着しても良いし、挿入部材を必要とする時に放出管3に装着するようにしても良い。また、取付部材8は、上記の取付台の構造の例に限ることなく、挿入部材の下端部分を密封状に或は支障のない状態で貫通させることができ、しかも、カバーフランジ部分から閉止弁のシール部位までの範囲において挿入部材の下端部分を挿入する所定の厚み空間を有していれば良い。 【0021】ノズル6は、弾力性と復元性のある合成樹脂によって形成し、フリーの状態では図3に示したようにパイプ5とL字形になるように成形している。また、図1において、11は伸長したステム部、12は操作機、13は吊上げ用のアイボルトである。 【0022】また、カバーフランジ9にはOリング14を介してシールブッシュ9aが装着されており、このシールブッシュ9aをパイプ5が貫通していて、シールブッシュ9aを回転させることによってパイプ5の位置を移動させることができる。 【0023】図4は、パイプ5とノズル6との接続構造の他の実施形態を示す部分外観図であって、ノズル6は図に2点鎖線で示したようにパイプ5に対してほぼ90度回転可能であり、ノズル6はフリーの状態でばね15の弾発力によって図に実線で示したパイプ5とL字形の状態になるように形成されている。シーラント供給は、シーラント供給が生じたその個所にその時のみ設置し、供給が終了すれば、取付部材8と共にシーラント供給装置を取外すようにしているが、常時取り付けておいても良い。 【0024】次に、図1乃至図3に示した実施形態に基づいて、その作用を説明する。先ず、シーラント供給管4を放出管3の中を通して装着するので、図1に見られるように、シーラントを供給するパイプが外方に露出していない。従って、このバルブ1の図1におけるG−G線より下方を地中に埋設する時にこのパイプやその塗装を損傷することがまったくない。 【0025】図2に示したように、閉止弁7を閉じた状態で、パイプ5を貫通させたカバーフランジ9を取付台8に取付ける。この場合、ノズル6はパイプ5に対してL字形になった状態では取付台8に挿入することができないので、図2に示したようにL字形を伸ばして挿入する。次いで、閉止弁7を開け、この時ガスが放出管3から取付台8に流入するが、取付台8は、カバーフランジ9によって密封されているので、ガスは外部へは漏れ出ない。 【0026】シーラント供給管4を閉止弁7を通して下方へ押し入れる。ノズル6は、放出管3からバルブ1の流路1aに突出てフリーの状態になるとL字形になる。図3に示した状態は、シーラント供給管4をほぼ180度回転させ、ノズル6の位置がシートシール部2に正しく指向するように上下方向にも調整し、必要によってはカバーフランジ9のシールブッシュ9aを回転させて調整し、シーラントを注入するようにした状態である。 【0027】清掃したり修理したりするためにシーラント供給管4をバルブ1から取外す場合には、図3の状態からシーラント供給管をほぼ180度回転させてから引上げる。パイプ5に対してL字形になっていたノズル6は、バルブ1の流路1aから放出管3への通口1bに入る時にL字形が伸ばされる。ノズル6を取付台8の位置まで引上げて図2と同じ状態にしたらバルブ7を閉弁し、カバーフランジ9と一緒にシーラント供給管4を取外す。この場合、図2及び図3に示すように、取付台8にバルブ16、17を取り付けると、取付台8内に充満したガスの圧力分は放出でき、しかもN2置換ができ、より安全である。 【0028】図4に示したシーラント供給管の他の実施形態を用いる場合も、以上に説明した作用と同様である。更には、以上に説明したシーラント供給管4と同様に、流量等の測定機械器具などの挿入部材、本例においては下端に流量計、圧力計、温度計18aなどを有する測定機械器具18を放出管3の中を通して流路1a内に挿入することができ、これによって流量計関連のパイプ等がバルブ1の外部に露出して、これらがバルブ1の地中埋設時に損傷したり、そのためにガス漏れが生じたりすることを防止することができる。この場合、流量測定など、連続測定が必要な場合は、常時、取付部材に流量等の測定機械器具を取り付けるようにしているが、必要に応じて着脱するようにしても良い。 【0029】 【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明によると、シーラント供給用等の挿入部材の細いパイプをバルブボデーの外側に設ける必要がなく、これの厄介な防食塗装も必要でなく、従来に比較して著しくコストダウンが図れる。また、バルブの地中埋設の時にこのパイプや塗装を損傷することがない。その他、応用範囲が広く、シーラントの注入に適するなど、多くの利点を有し、更には、シーラント供給管とは別に、放出管内に流量計等の挿入部材を挿入できるなど、その利用範囲は極めて広い。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390002381 【氏名又は名称】株式会社キッツ
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月13日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】小林 哲男
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| 【公開番号】 |
特開平11−118055 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−293157 |
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