| 【発明の名称】 |
流体制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】大見 忠弘
【氏名】山路 道雄
【氏名】増田 尚也
【氏名】廣瀬 隆
【氏名】横山 光祐
【氏名】池田 信一
|
| 【要約】 |
【課題】集積化、部品数の減少およびメンテナンスの容易さの要求を満たす流体制御装置を提供する。
【解決手段】上段に配置された複数の流体制御部材7,8,9,10および下段に配置された複数の継手11,12,13,14,15を備えている。左から2番目の流体制御部材8は、上方取出し可能なように継手12に取り付けられたブロック状本体18に、1つのプレッシャーレギュレータ19と1つの圧力センサ20とが一体的に設けられたものである。左から3番目の流体制御部材9 は、上方取出し可能なように継手13,14 に取り付けられたブロック状本体22に、複数の開閉弁23,24 が一体的に設けられたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上段に配置された複数の流体制御部材および下段に配置された複数の継手を備え、少なくとも1つの流体制御部材が、上方取出し可能なように継手に取り付けられたブロック状本体に、複数の単機能部材が一体的に設けられたものである流体制御装置。 【請求項2】 隣り合う流体制御部材同士を連通する継手の少なくとも1つが、V字状連通路を有するブロック状継手である請求項1の流体制御装置。 【請求項3】 隣り合う流体制御部材同士を連通する継手の少なくとも1つが、互いに突き合わされてU字状連通路を形成する2つのブロック状継手構成部材よりなる請求項1の流体制御装置。 【請求項4】 複数の単機能部材が、すべて開閉弁である請求項1の流体制御装置。 【請求項5】 複数の単機能部材が、1つのプレッシャーレギュレータと1つの圧力センサとである請求項1の流体制御装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、半導体製造装置などに使用される流体制御装置に関する。 【0002】この明細書において上下は、図1の上下をいうものとするが、この上下は便宜的なものであり、上下を逆にしたり、横にしたりして使用することもできる。 【0003】 【従来の技術】近年、半導体製造装置における流体制御装置には、装置の占有スペースの減少および通路のボリュームの減少が要求されており、この要求に応えるものとして、特開平5−172265号公報には、3種以上の単機能部材(フィルタ、マスフローコントローラ、開閉弁など)を一体的に直結すること(集積化)が提案されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】半導体製造装置における流体制御装置には、上記要求に加えて、部品数の減少、メンテナンスの容易さおよび圧損の減少などの要求もあり、現時点では、これらの諸要求を満足する流体制御装置は知られていない。 【0005】この発明の目的は、集積化、部品数の減少およびメンテナンスの容易さのすべての要求を満たす流体制御装置を提供することにある。 【0006】この発明の目的は、さらに圧力損失の減少の要求も満たす流体制御装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段および発明の効果】この発明による流体制御装置は、上段に配置された複数の流体制御部材および下段に配置された複数の継手を備え、少なくとも1つの流体制御部材が、上方取出し可能なように継手に取り付けられたブロック状本体に、複数の単機能部材が一体的に設けられたものである装置である。 【0008】単機能部材としては、開閉弁、プレッシャーレギュレータ、フィルター、圧力センサなどがあり、上記の流体制御部材としては、1つのブロック状本体に2または3の開閉弁が一体的に設けられたもの、1つのブロック状本体に1つのプレッシャーレギュレータおよび1つの圧力センサが一体的に設けられたものなどがある。 【0009】この発明の流体制御装置によると、ブロック状本体に複数の単機能部材が一体的に設けられているから、ブロック状本体、シール部材などの部品の数の減少が可能であり、また、複数の単機能部材のうちのどれかが交換必要になったさいには、流体制御部材を上方へ取り出して、所要の単機能部材を交換すればよいので、メンテナンスも容易である。なお、交換の頻度が比較的小の流体制御部材については、1つのブロック状本体に複数の単機能部材が一体的に設けられたものとし、交換の頻度が比較的大の流体制御部材については、単機能部材単体のまま用いることが好ましい。このようにすると、部品数の減少とメンテナンスの容易さとの両立が図りやすい。 【0010】また、隣り合う流体制御部材同士を連通する継手の少なくとも1つが、V字状連通路を有するブロック状継手であることが好ましい。このようにすると、1つの継手により隣り合う流体制御部材同士を連通することができるので、部品数をさらに減少することができる。 【0011】また、隣り合う流体制御部材同士を連通する継手の少なくとも1つが、互いに突き合わされてU字状連通路を形成する2つのブロック状継手構成部材よりなることが好ましい。このようにすると、V字状連通路では、通路が斜めになっている分だけ通路径が開口面積より小さくなるのに対して、通路径を開口面積と同じにできるので、V字状連通路に比べて連通路の径を大きくすることができ、これにより、流体制御装置における圧損を小さくすることができる。 【0012】 【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を、以下図面を参照して説明する。以下の説明において、図1の左右を左右というものとする。また、同図の紙面表側を前、紙面裏側を後というものとする。 【0013】図1および図2は、この発明の流体制御装置の第1実施形態を示している。この流体制御装置(1) は、半導体製造装置等において用いられるもので、マスフローコントローラ(2) と、マスフローコントローラ(2) の左方に設けられた入口側遮断開放部(3) と、マスフローコントローラ(2) の右方に設けられた出口側遮断開放部(4) とよりなる。 【0014】マスフローコントローラ(2) の下部左面には、下面に開口する入口通路(5a)を有する直方体状左方張出ブロック(第1流体制御部材)(5) が設けられ、同右面には、下面に開口する出口通路(6a)を有する直方体状右方張出ブロック(第2流体制御部材)(6) が設けられている。両張出ブロック(5)(6)は、横からのねじによりマスフローコントローラ(2) の本体に固定されている。 【0015】入口側遮断開放部(3) は、上段に配置された4つの流体制御部材(7)(8)(9)(10) と、下段に配置された5つの直方体状継手(11)(12)(13)(14)(15)とよりなる。 【0016】入口側遮断開放部(3) の左端に配置された第3流体制御部材(7) は、下向きの入口通路(16a) および出口通路(16b) を有するブロック状本体(16)に一体的に設けられかつこれらの通路(16a)(16b)同士の連通を遮断開放する第1開閉弁(17)よりなる。 【0017】入口側遮断開放部(3) の左端から2番目に配置された第4流体制御部材(8) は、下向きの入口通路(18a) および出口通路(18b) を有しかつ上面左部に傾斜面が形成されている略直方体ブロック状本体(18)と、本体(18)傾斜面に設けられかつ入口通路(18a) と出口通路(18b) との連通部に配置されて圧力を調整するプレッシャーレギュレータ(19)と、本体(18)右上面の平坦部に設けられかつ出口通路(18b) に通じる通路を介して流体圧を測定する圧力センサ(20)とよりなる。本体(18)の入口通路(18a) には、フィルター(21)が設けられている。 【0018】入口側遮断開放部(3) の左端から3番目に配置された第5流体制御部材(9) は、1つの直方体ブロック状本体(22)に一体的に設けられた第2および第3開閉弁(23)(24)よりなる。本体(22)には、左端部に設けられた下向きの第1入口通路(22a) と、第1入口通路(22a) に第2開閉弁(23)を介して連通する右向きの出口通路(22b) と、出口通路(22b) に第3開閉弁(24)を介して連通する下向きの第2入口通路(22c) とが設けられている。 【0019】入口側遮断開放部(3) の左端から4番目に配置された第6流体制御部材(10)は、1つの直方体通路ブロックよりなる。第6流体制御部材(10)には、一端が第5流体制御部材本体(22)の出口通路(22b) に通じ、他端が下方に開口している連通路(10a) が設けられている。 【0020】入口側遮断開放部(3) の左端に配置された第1継手(11)には、第3流体制御部材本体(16)の入口通路(16a) に通じかつ左方に開口するL字状上流側連通路(11a) と、第3流体制御部材本体(16)の出口通路(16b) に通じかつ右方に開口するL字状下流側連通路(11b) とが設けられている。第1継手(11)の左面には、上流側連通路(11a) に通じる第1入口管接続部(25)が設けられている。 【0021】上流側遮断開放部(3) の左端から2番目に配置された第2継手(12)には、第1継手(11)の出口通路(11b) と第4流体制御部材本体(18)の入口通路(18a) とを連通するL字状上流側連通路(12a) と、一端が第4流体制御部材本体(18)の出口通路(18b) に通じかつ他端が右方に開口するL字状下流側連通路(12b) とが設けられている。 【0022】上流側遮断開放部(3) の左端から3番目に配置された第3継手(13)には、第2継手(12)の出口通路(12b) と第5流体制御部材本体(22)の第1入口通路(22a) とを連通するL字状連通路(13a) が設けられている。 【0023】上流側遮断開放部(3) の左端から4番目に配置された第4継手(14)には、一端が第5流体制御部材本体(22)の第2入口通路(22c) に通じ、他端が後方に開口する連通路(14a) が設けられている。第4継手(14)の後面には、連通路(14a) に通じる第2入口管接続部(図示略)が設けられている。 【0024】上流側遮断開放部(3) の左端から5番目に配置された第5継手(15)には、一端が第6流体制御部材(10)の連通路(10a) 出口に通じ、他端がマスフローコントローラ(2) の左方張出ブロック(5) の入口通路(5a)に通じているV字状連通路(15a) が設けられている。 【0025】下流側遮断開放部(4) は、上段に配置された第7流体制御部材(26)と、下段に配置された第6および第7の直方体状継手(27)(28)とよりなる。第7流体制御部材(26)は、下向きの入口通路(29a) および出口通路(29b) を有するブロック状本体(29)に一体的に設けられかつこれらの通路(29a)(29b)同士の連通を遮断開放する第4開閉弁(30)よりなる。下流側遮断開放部(4) の左方に配置された第6継手(27)には、一端がマスフローコントローラ(2) の右方張出ブロック(6) の出口通路(6a)に通じ、他端が第7流体制御部材本体(29)の入口通路(29a) に通じているV字状連通路(27a) が設けられている。下流側遮断開放部(4) の右方に配置された第7継手(28)には、一端が第7流体制御部材本体(29)の出口通路(29b) に通じ、他端が後方に開口する連通路(28a) が設けられている。第7継手(28)の後面には、連通路(28a) に通じる出口管接続部(図示略)が設けられている。 【0026】流体制御部材(5)(6)(7)(8)(9)(10)(26) の下面はすべて面一とされるとともに、各継手(11)(12)(13)(14)(15)の上面同士も面一とされ、継手(11)(12)(13)(14)(15)(27)(28)が基板(31)に固定され、各流体制御部材(5)(6)(7)(8)(9)(10)(26)が、上方からのねじ(32)により継手(11)(12)(13)(14)(15)(27)(28)に固定されている。 【0027】こうして、第1継手(11)の第1入口管接続部(25)および第4継手(14)の第2入口管接続部からそれぞれ異なる流体が導入され、これらの流体が適宜切り換えらてマスフローコントローラ(2) を経て第7継手(28)の出口管接続部から排出される流体制御装置(1) が構成されている。 【0028】この流体制御装置(1) によると、マスフローコントローラ(2) は、左右の張出ブロック(5)(6)とともに上方に取り出すことができる。また、第3〜第7の流体制御部材(7)(8)(9)(10)(26) は、流体制御部材(7)(8)(9)(10)(26) 単位で上方に取り出すことができる。例えば、プレッシャーレギュレータ(19)に交換の必要が生じたときには、第4流体制御部材(8) 全体を取り外し、プレッシャーレギュレータ(19)を交換した後、第4流体制御部材(8) 全体を元に戻すことになる。また、第5流体制御部材(9) のうちの第2および第3開閉弁(23)(24)のいずれか一方に交換の必要が生じたときには、第5流体制御部材(9) 全体を取り外し、交換後、第5流体制御部材(9) 全体を元に戻すことになる。流体制御部材同士(5)(6)(7)(8)(9)(10)(26) の連通部、継手(11)(12)(13)(14)(15)同士の連通部および流体制御部材(5)(6)(7)(8)(9)(10)(26) と継手(11)(12)(13)(14)(15)との連通部には、それぞれシール部(33)が設けられている。第1実施形態の流体制御装置(1) は、計13か所のシール部(33)を有している。 【0029】なお、入口側および出口側の遮断開放部(3)(4)は、上記実施例に限られるものではなく、例えば、入口側遮断開放部(3) から第4流体制御部材(8) を取り除いたり、入口側遮断開放部(3) の第5流体制御部材(9) と同じものを出口側遮断開放部(4) に追加したり、第7流体制御部材(26)に代えて配置したりすることも可能である。また、第4流体制御部材(8) のブロック状本体(18)へのプレッシャーレギュレータ(19)および圧力センサ(20)の固定は、溶接またはねじ込み式のいずれでもよい。 【0030】図3は、この発明の流体制御装置の第2実施形態を示している。この第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、第1実施形態の第1、第2および第3継手(11)(12)(13)が、1つの直方体状継手(第8継手)で置き換えられている点にある。この第8継手(41)には、同図に示すように、一端が第3流体制御部材本体(16)の入口通路(16a) に通じかつ他端が左方に開口する上流側連通路(41a) と、一端が第3流体制御部材本体(16)の出口通路(16b) に通じかつ他端が第4流体制御部材本体(18)の入口通路(18a) に通じる第1V字状連通路(41b) と、一端が第4流体制御部材本体(18)の出口通路(18b) に通じかつ他端が第5流体制御部材本体(22)の第1入口通路(22a) に通じる第2V字状連通路(41c) とが設けられている。また、第8継手(41)の左面には、上流側連通路(41a) に通じる第1入口管接続部(25)が設けられている。左右長さが長い第1V字状連通路(41b) の流路径を確保するため、第8継手(41)の高さが第1実施形態の第1、第2および第3継手(11)(12)(13)の高さよりも高くされるとともに、第1V字状連通路(41b) の深さが、第2V字状連通路(41c) の深さよりも深くされている。これに伴い、第4、第5、第6および第7継手(14)(15)(27)(28)については、連通路(14a)(15a)(27a)(28a)の深さは変更せずに、高さだけが第8継手(41)と同じとされている。その他の構成は、第1実施形態のものと同じであり、同じ構成に同じ符号を付して説明を省略する。 【0031】第2実施形態の流体制御装置によると、シール部(33)が2か所減少し、継手の数も2つ減少している。 【0032】図4は、この発明の流体制御装置の第3実施形態を示している。この第3実施形態が第1実施形態と異なる点は、第1実施形態の第5および第6継手(15)(27)、すなわち、V字状連通路(15a)(27a)付きの継手(15)(27)が2つの直方体状継手構成部材からなるU字状連通路付きの継手(第9および第10継手)で置き換えられている点にある。同図に示すように、第9継手(51)を構成する第1継手構成部材(52)には、一端が第6流体制御部材本体(10)の連通路(10a) 出口に通じ、他端が右方に開口しているL字状上流側連通路(52a) が設けられ、同第2継手構成部材(53)には、一端が第1継手構成部材(52)の上流側連通路(52a) に通じ、他端がマスフローコントローラ(2) の左方張出ブロック(5) の入口通路(5a)に通じているL字状下流側連通路(53a) が設けられている。第1および第2継手構成部材(52)(53)が、上流側連通路(52a) と下流側連通路(53a) とを連通するようにシール部(33)を介して重ね合わせられることにより、第9継手(51)には、第6流体制御部材本体(10)の連通路(10a) とマスフローコントローラ(2) の左方張出ブロック(5) の入口通路(5a)とを連通するU字状連通路(51a) が形成されている。同様に、第10継手(54)を構成する第1継手構成部材(55)には、一端がマスフローコントローラ(2) の右方張出ブロック(6) の出口通路(6a)に通じ、他端が右方に開口しているL字状上流側連通路(55a) が設けられ、同第2継手構成部材(56)には、一端が第1継手構成部材(55)の下流側連通路(55a) に通じ、他端が第7流体制御部材本体(29)の入口通路(29a) に通じているL字状下流側連通路(56a) が設けられている。第1および第2継手構成部材(55)(56)が、上流側連通路(55a) と下流側連通路(56a) とを連通するようにシール部(33)を介して重ね合わせられることにより、第10継手(54)には、マスフローコントローラ(2) の右方張出ブロック(6) の出口通路(6a)と第7流体制御部材本体(29)の入口通路(29a) とを連通するU字状連通路(54a) が形成されている。その他の構成は、第1実施形態のものと同じであり、同じ構成に同じ符号を付して説明を省略する。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000205041 【氏名又は名称】大見 忠弘 【識別番号】390033857 【氏名又は名称】株式会社フジキン
|
| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月13日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】岸本 瑛之助 (外3名)
|
| 【公開番号】 |
特開平11−118054 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−278495 |
|