| 【発明の名称】 |
電磁弁用マニホールドの固定構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】多田 昌弘
【氏名】増尾 秀三
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| 【要約】 |
【課題】簡易な構成でマニホールドを支持レールに安定的に固定し、支持レール以外の物の取付面にも簡易な構成でマニホールドを固定すること。
【解決手段】固定構造は、幅方向の両脇に張り出し部9aを有するレール9と、張り出し部9aに係止可能な係止突部14aを有し、マニホールドベース3をレール9に沿って移動させるレール溝14と、両係止突部14aの間でマニホールドベース3を垂直に貫通するねじ孔15と、レール9とレール溝14との間に介在される押さえ金具13とを備える。マニホールドベース3をレール9に固定するには、レール9にレール溝14を係合させ、ねじ孔15に第1の雄ねじ部材11を螺合して雄ねじ部材11の先端で押さえ金具13を介してレール9を押圧する。マニホールドベース3をレール9以外の取付面に固定するには、その取付面上のマニホールドベース3のねじ孔15に第1の雄ねじ部材11より小径な第2の雄ねじ部材を挿通し、その雄ねじ部材を取付面の別のねじ孔に締め付ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電磁弁の給気及び排気を行うためにその電磁弁と共に設備されるマニホールドを他の物に固定するための固定構造であって、幅方向に屈曲した形で形成され、前記幅方向の両脇には長さ方向に沿って延びる一対の張り出し部を有する支持レールと、前記マニホールドの底面に設けられ、前記マニホールドを前記支持レールに沿って移動可能に係合させると共に、前記支持レールに対する前記マニホールドの垂直方向の移動を規制するために前記両張り出し部に係止可能に設けられた一対の係止突部を有するレール溝と、前記二つの係止突部の間に配置され、前記マニホールドの底面に対して垂直に貫通するねじ孔とを備え、前記マニホールドを前記支持レールに固定する場合には、前記レール溝を前記支持レールに係合させ、前記ねじ孔に第1の雄ねじ部材を螺合してその雄ねじ部材の先端で前記支持レールを押圧することにより、前記マニホールドを前記支持レールに締め付け、前記マニホールドを前記支持レール以外の物の取付面に固定する場合には、前記取付面に載せられた前記マニホールドの前記ねじ孔に前記第1の雄ねじ部材よりも小径な第2の雄ねじ部材を挿通し、その雄ねじ部材を前記取付面に設けられた別のねじ孔に螺合することにより、前記マニホールドを前記取付面に締め付けるようにしたことを特徴とする電磁弁用マニホールドの固定構造。 【請求項2】 請求項1に記載された電磁弁用マニホールドの固定構造において、前記支持レールと前記レール溝との間に、前記二つの張り出し部に掛け渡される押さえ部材を介在させ、前記ねじ孔に螺合される前記第1の雄ねじ部材の先端で前記押さえ部材を押圧することにより、前記マニホールドを前記支持レールに締め付けるようにしたことを特徴とする電磁弁用マニホールドの固定構造。 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載された電磁弁用マニホールドの固定構造において、前記第1の雄ねじ部材を先鋭形状にしたことを特徴とする電磁弁用マニホールドの固定構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、電磁弁と共に設備され、電磁弁の給気及び排気を行うために適用されるマニホールドに係る。特に詳しくは、そのマニホールドを所定の支持体に固定するための電磁弁用マニホールドの固定構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、電磁弁は流体圧機器の一つとして、半導体製造を含む多方面の産業分野で使用される。この種の電磁弁は、単独で使用されることもあるが、多くの場合、複数のものが集積されて使用される。この場合、複数の電磁弁と共にマニホールドが設備される。マニホールドは各電磁弁の給気及び排気を行うために設けられるものであり、各電磁弁に接続される給気通路及び排気通路を内部に有する。この種のマニホールドとして、複数の電磁弁が単一のマニホールドベースに搭載される単一ブロック形式のものや、各電磁弁ごとに分割されており、それらを集積することにより一組のマニホールドを構成する集積形式のもの等がある。 【0003】ここで、所定の位置に電磁弁と共にマニホールドを効率良く位置決めすると共に、その位置でマニホールドを固定するために、溝形に屈曲した支持レール(例えば「DINレール」)が使用される。この支持レールによれば、その長さ方向に沿ってマニホールドをスライドさせることができ、所定の固定手段を使用すればそのマニホールドを任意の位置に位置決めして固定することができる。 【0004】図15,16は、マニホールドのための従来の固定構造を示す。図15は、マニホールド51とその固定構造を下から見た分解斜視図を示し、図16はマニホールド51とその固定構造を正面から見た図を示す。この固定構造は板状の金具であるブラケット52と、両端にフック53aを有するクランプ53とを有する。ブラケット52は、マニホールド51の底面に設けられた凹部54にねじ55で固定される。クランプ53は、ブラケット52にねじ56及びナット57により仮止めされる。クランプ53の両端には、一対のねじ58がクランプ53を貫通して装着される。クランプ53は、ブラケット52を間にして支持レール59を抱え込むように同レール59に装着される。この状態でねじ58を締めることにより、ねじ58がブラケット52を介して支持レール59の両脇張り出し部59aを押圧する。これにより、クランプ53が支持レール59に対して上昇し、両フック53aが張り出し部59aに締め付けられ、マニホールド51が支持レール59に固定される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の固定構造では、マニホールド51に取り付けられたブラケット52を介してマニホールド51が支持レール59に固定される。このため、マニホールド51に加わるあらゆる方向の外力がブラケット52に集中的に作用することになり、ブラケット52の強度を確保するためには、ブラケット52をある程度大型化する必要があった。しかも、従来の固定構造では、ブラケット52、クランプ53、ねじ55,56、ナット57及び別のねじ58を含み、部品点数が比較的多く、それらの組みつけ構造も複雑なものであった。 【0006】一方、マニホールド51を支持レール59に固定する以外に、マニホールド51を他の物の取付面に直に固定させたい場合もある。しかし、このような要望に対して、上記の固定構造では、対応が困難である。 【0007】この発明は上記の事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、簡易な構成でマニホールドを支持レールに安定的に固定することを可能とし、しかも、支持レール以外の物の取付面に対しても簡易な構成でマニホールドを固定することを可能にした電磁弁用マニホールドの固定構造を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、電磁弁の給気及び排気を行うためにその電磁弁と共に設備されるマニホールドを他の物に固定するための固定構造であって、幅方向に屈曲した形で形成され、その幅方向の両脇には長さ方向に沿って延びる一対の張り出し部を有する支持レールと、マニホールドの底面に設けられ、マニホールドを支持レールに沿って移動可能に係合させると共に、支持レールに対するマニホールドの垂直方向の移動を規制するために両張り出し部に係止可能に設けられた一対の係止突部を有するレール溝と、二つの係止突部の間に配置され、マニホールドの底面に対して垂直に貫通するねじ孔とを備え、マニホールドを支持レールに固定する場合には、レール溝を支持レールに係合させ、ねじ孔に第1の雄ねじ部材を螺合してその雄ねじ部材の先端で支持レールを押圧することにより、マニホールドを支持レールに締め付け、マニホールドを支持レール以外の物の取付面に固定する場合には、取付面に載せられたマニホールドのねじ孔に第1の雄ねじ部材よりも小径な第2の雄ねじ部材を挿通し、その雄ねじ部材を取付面に設けられた別のねじ孔に螺合することにより、マニホールドを取付面に締め付けるようにしたことを趣旨とする。 【0009】上記の構成によれば、支持レールにレール溝を係合させて装着し、マニホールドのねじ孔に第1の雄ねじ部材を螺合してその先端で支持レールを押圧するだけで、マニホールドが支持レールに締め付けられ、固定される。従って、この状態では、支持レールがレール溝に係合することから、マニホールドに加わる外力がレール溝と支持レールとの間に分散して作用することになり、第1の雄ねじ部材とねじ孔との間のみに外力の作用が集中することはない。更に、支持レールを除けば、単にレール溝とねじ孔の形成されたマニホールドと、第1の雄ねじ部材とを準備するだけで基本構成が整い、それ以外に複雑な部品を必要としない。 【0010】一方、マニホールドのねじ孔が、支持レールの張り出し部に係止可能な二つ係止突部の間に配置され、それら係止突部と干渉することなくマニホールドの底面に対して垂直に貫通して設けられる。従って、支持レール以外の物の取付面にマニホールドを載せ、ねじ孔に第2の雄ねじ部材を挿通してその雄ねじ部材を取付面の別のねじ孔に螺合するだけで、マニホールドが取付面に直に接して締め付けられ、固定される。これにより、ねじ孔を兼用することができ、第2の雄ねじ部材を別途に準備するだけで、基本構成が整い、それ以外の複雑な構成を何ら必要としない。 【0011】上記の目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の構成において、支持レールとレール溝との間に、二つの張り出し部に掛け渡される押さえ部材を介在させ、ねじ孔に螺合される第1の雄ねじ部材の先端で押さえ部材を押圧することにより、マニホールドを支持レールに締め付けるようにしたことを趣旨とする。 【0012】上記の構成によれば、請求項1の作用に加え、押さえ部材が支持レールの二つの張り出し部に掛け渡されることから、第1の雄ねじ部材による押圧力が、押さえ部材によって支持レールの幅方向の両脇に分散される。従って、雄ねじ部材のみで点集中的に支持レールを押圧する場合とは異なり、マニホールドが少なくとも二箇所で支持レールに締め付けられることになる。これにより、支持レールに対する雄ねじ部材の押圧力が分散され、支持レールにおける過度な応力集中がなくなる。 【0013】上記の目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2の発明の構成において、第1の雄ねじ部材を先鋭形状にしたことを趣旨とする。 【0014】上記の構成によれば、請求項1又は請求項2の発明の作用に加え、第1の雄ねじ部材の先端が鋭角をなすことから、比較的小さい締め付け力で雄ねじ部材の先端を支持レール又は押さえ部材に食い込ませることが可能となり、支持レール又は押さえ部材に対する雄ねじ部材の係止力が高められる。 【0015】 【発明の実施の形態】 [第1の実施の形態]以下、本発明に係る電磁弁用マニホールドの固定構造を具体化した第1の実施の形態を図1〜図9を参照して詳細に説明する。 【0016】図1は、所定の機械設備に設けられる集積型の電磁弁群1を示す斜視図である。この電磁弁群1は、互いに並列に配置されて集積された複数の電磁弁2と、それらと共に設備される一つのマニホールドベース3とを備える。 【0017】個々の電磁弁2は幅寸法の小さい箱形をなす。各電磁弁2は切換弁部4と、その片側に設けられたアクチュエータ部5とを備える。切換弁部4は作動流体としての気体の流路を切り換えるためのスプール弁を内蔵する。アクチュエータ部5はスプール弁を駆動するために電気的に駆動されるソレノイド弁等を有する。 【0018】マニホールドベース3はブロック形状をなし、各電磁弁2の給気及び排気を行うために、それらの電磁弁2と共に設備される。マニホールドベース3はその内部に、各電磁弁2に接続される給気通路及び排気通路等を含む。給気通路及び排気通路は、マニホールドベース3の長手方向に沿って延びる。マニホールドベース3の長手方向の両端面には、給気通路の入口である一つの給気ポート7と、排気通路の出口である一対の排気ポート6とが開けられる。マニホールドベース3の一側面には、各電磁弁2に接続される複数の出力ポート8が設けられる。このマニホールドベース3は、後述する固定構造により他の物、即ち支持レール9、機台10(図8参照)等に固定されるものである。 【0019】ここで、本実施の形態の固定構造について説明する。この固定構造は、支持レール9(例えば「DINレール」)と、それぞれ一対の第1の雄ねじ部材11及びナット12と、押さえ部材としての押さえ金具13とを備える。この実施の形態では、マニホールドベース3の長手方向における両端部に、同一構成よりなる二組の固定構造が設けられる(図1にはその一方のみが図示される。)。従って、以下には、その一方を代表的に説明するものとする。 【0020】図2は図1におけるマニホールドベース3の一端面を一部破断して示す。図3は固定構造を分解して示す。支持レール9は、その幅方向に溝形に屈曲した形に形成される。支持レール9はその幅方向の両脇において、同レール9の長さ方向に沿って延びる一対の張り出し部9aを有する。 【0021】マニホールドベース3はその底面3aに、支持レール9に対応するレール溝14を有する。このレール溝14は、マニホールドベース3を支持レール9に沿って移動可能に係合させるものである。レール溝14は、支持レール9の両張り出し部9aに係止可能に設けられた一対の係止突部14aを有する。これら係止突部14aは、支持レール9に対するマニホールドベース3の垂直方向の移動を規制するためのものである。更に、マニホールドベース3は、二つの係止突部14aの間に配置された一対のねじ孔15を有する。これらねじ孔15は、両係止突部14aと干渉することなく、マニホールドベース3の底面3aに対して垂直に貫通する。 【0022】図4には第1の雄ねじ部材11及びナット12を示す。この雄ねじ部材11は、先鋭形状をなす。即ち、雄ねじ部材11はその先端に鋭角状の角部11aを有する。この雄ねじ部材11はその外周全部に雄ねじ11bを有する。ナット12は、雄ねじ11bに螺合されるものである。 【0023】図1〜3に示すように、押さえ金具13は、支持レール9とレール溝14との間に介在される。図6,7は、その押さえ金具13の表側及び裏側をそれぞれ示す。押さえ金具13は長尺状の板部13aと、その板部13aの片側から直角に曲がった形に形成された突起部13bとを有する。図6に示すように、板部13aの表面には、一対の細溝13cが設けられる。これら細溝13cは、マニホールドベース3のねじ孔15に螺合された第1の雄ねじ部材11の角部11aを係合させるためのものである。図7に示すように、板部13aの底面の両端には、複数の波筋よりなる滑り止め13dが設けられる。突起部13bには、長孔13eが設けられる。押さえ金具13は、この長孔13eに挿通されたねじ16を介して、マニホールドベース3の端面に取り付けられる。この取り付けにより、押さえ金具13の、マニホールドベース3からの脱落が防止される。図2に示すように、この押さえ金具13は、支持レール9の二つの張り出し部9aに掛け渡され、ねじ孔15に螺合された第1の雄ねじ部材11の先端、即ち角部11aで押圧されるものである。このとき、雄ねじ部材11の角部11aが、細溝13cに食い込んで係合する。更に、押さえ金具13の滑り止め13dが張り出し部9aの表面に係合する。 【0024】上記の構成により、マニホールドベース3を支持レール9に固定する場合には、レール溝14を支持レール9に係合させ、各ねじ孔15に第1の雄ねじ部材11を螺合して雄ねじ部材11の先端で、押さえ金具13を介して支持レール9を押圧する。これにより、マニホールドベース3を支持レール9に対して締め付けるのである。 【0025】この固定態様は、各電磁弁2と共にマニホールドベース3を所定の位置に効率良く位置決めすると共に、その位置でマニホールドベース3を固定するためのものである。即ち、雄ねじ部材11を緩めることにより、マニホールドベース3を支持レール9に沿ってにスライドさせることができ、雄ねじ部材1を締め付けることにより、マニホールドベース3を支持レール9上の任意の位置に固定することができる。 【0026】一方、この固定構造は、支持レール9のみならず、支持レール9以外の物にマニホールドベース3を固定するのに適用することも可能である。即ち、そのために、図5に示すような第2の雄ねじ部材17が使用される。この雄ねじ部材17は、その先端部に雄ねじ17aを、その基端部にヘッド17bをそれぞれ有する。この第2の雄ねじ部材17は、第1の雄ねじ部材11よりも小径である。例えば、第1の雄ねじ部材11のサイズを「M5」にしたとすると、第2の雄ねじ部材17のそれを「M4」にすることができる。このように、第2の雄ねじ部材17が第1の雄ねじ部材11よりも小径であることから、同雄ねじ部材17をマニホールドベース3のねじ孔15に嵌めいれたときに、同雄ねじ部材17はねじ孔15に螺合されることなく、そのままねじ孔15を貫通することになる。 【0027】図8に示すように、上記の構成により、マニホールドベース3を支持レール9以外の物、例えば、機台10等の取付面10aに固定する場合には、その取付面10aにマニホールドベース3を載せる。このとき、押さえ金具13は、予めマニホールドベース3から取り外しておく。そして、取付面10aに載せられたマニホールドベース3の各ねじ孔15に第2の雄ねじ部材17をそれぞれ挿通し、それら雄ねじ部材17を、取付面10aに予め設けられた別のねじ孔18に螺合する。これにより、図9に示すように、マニホールドベース3を取付面10aに対して締め付けるのである。 【0028】以上説明したように、本実施の形態の固定構造によれば、支持レール9にレール溝14を係合させてマニホールドベース3を装着し、マニホールドベース3のねじ孔15に第1の雄ねじ部材11を螺合する。そして、その雄ねじ部材11の先端で支持レール9を押圧するだけで、マニホールドベース3が支持レール9に締め付けられ、固定される。 【0029】従って、この締め付け状態では、支持レール9がレール溝14に係合することから、マニホールドベース3に加わる外力がレール溝14と支持レール9との間に分散して作用することになり、第1の雄ねじ部材11とねじ孔15との間のみに外力の作用が集中することがない。この結果、マニホールドベース3を支持レール9に安定的に固定することができるようになる。 【0030】更に、支持レール9を除けば、単にレール溝14とねじ孔15の形成されたマニホールドベース3と、第1の雄ねじ部材11とを準備するだけで基本的な構成が整い、それ以外に複雑な部品を何ら必要としない。このため、簡易な構成でマニホールドベース3を支持レール9に対して固定することができる。 【0031】一方、マニホールドベース3のねじ孔15は、レール溝14の二つ係止突部14aの間に配置され、それら係止突部14aと干渉することなくマニホールドベース3の底面3aに対して垂直に貫通して設けられる。従って、支持レール9以外の物、例えば機台10の取付面10aにマニホールドベース3を載せ、ねじ孔15に第1の雄ねじ部材11とは異なる第2の雄ねじ部材17を挿通してその雄ねじ部材17を取付面10a上の別のねじ孔18に螺合するだけで、マニホールドベース3が取付面10aに直に接して締め付けられ、固定される。これにより、ねじ孔15を、支持レール9及び機台10に対する固定に兼用することができる。そして、第2の雄ねじ部材17を別途に準備するだけで、基本的な構成が整い、それ以外の複雑な構成を何ら必要としない。この結果、支持レール9以外の物の取付面10aに対しても、簡易な構成でマニホールドベース3を固定することができるようになる。 【0032】この実施の形態の構成によれば、押さえ金具13が支持レール9の二つの張り出し部9aに掛け渡される。このことから、第1の雄ねじ部材11による押圧力が、押さえ金具13によって支持レール9の幅方向の両脇に分散されることになる。従って、第1の雄ねじ部材1のみで点集中的に支持レール9を押圧する場合とは異なり、マニホールドベース3が押さえ金具13の両端部、即ち二箇所で、支持レール9に締め付けられることになる。これにより、支持レールに対する雄ねじ部材11の押圧力が分散されて、支持レール9における過度な応力集中がなくなる。この意味で、雄ねじ部材11の過度な締め付けにより起こりがちな支持レール9の損傷を無くすことができる。 【0033】この実施の形態では、押さえ金具13の両端の底面に滑り止め13dが支持レール9の張り出し部9aの表面に係合することになる。このために、支持レール9と押さえ金具13との間の滑りを押さえることができ、延いては、横ずれが起きない程度にマニホールドベース3を支持レール9に固定するために必要な締め付け力を比較的小さくすることができ、マニホールドベース3の固定作業を容易なものにすることができる。 【0034】この実施の形態では、第1の雄ねじ部材11の先端が鋭角をなすことから、比較的小さい締め付け力でも第1の雄ねじ部材11の先端を押さえ金具13に食い込ませることができ、押さえ金具13に対する雄ねじ部材11の係止力が高められる。この意味で、マニホールドベース3を支持レール9に固定するために必要な締め付け力を小さくすることができ、マニホールドベース3の固定作業を容易なものにすることができる。 【0035】[第2の実施の形態]次に、本発明に係る電磁弁用マニホールドの固定構造を具体化した第2の実施の形態を図10〜図12を参照して説明する。尚、この実施の形態において、前記第1の実施の形態と機能的に同じ構成については、同一の符号を付して説明を省略するものとする。 【0036】この実施の形態では、一組の固定構造を構成するねじ孔15を一つにすると共に、前述した押さえ金具13を省略した点で、第1の実施の形態と基本的な構成が異なる。 【0037】即ち、図10に示すように、この実施の形態のマニホールドベース3は、一つのねじ孔15を有する。このねじ孔15は、その下の部分のみに雌ねじ15aを有するものである。 【0038】この実施の形態の構成において、マニホールドベース3を支持レール9に固定するには、図11に示すように、レール溝14を支持レール9に係合させ、ねじ孔15に第1の雄ねじ部材11を螺合して雄ねじ部材11の先端で支持レール9を直接押圧する。これにより、マニホールドベース3を支持レール9に対して締め付けるのである。 【0039】一方、この実施の形態の構成において、マニホールドベース3を支持レール9以外の機台10の取付面10aに固定するには、図12に示すように、その取付面10に載せられたマニホールドベース3のねじ孔15に第2の雄ねじ部材17を挿通し、その雄ねじ部材17を取付面10aのねじ孔18に螺合する。これにより、マニホールドベース3を取付面10aに対して締め付けるのである。 【0040】従って、この実施の形態でも、押さえ金具13による効果を除き、前記第1の実施の形態の固定構造と基本的に同等の作用及び効果を得ることができる。 【0041】尚、この発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で以下のように実施することもできる。 【0042】(1)前記各実施の形態では、第1の雄ねじ部材11を先鋭形状にして角部11aを設けたが、その雄ねじ部材11を先端まで同じ太さとして先端を平坦面にしてもよい。この場合、図13に示すように、押さえ金具13の表面に、前記細溝13cに代わって、雄ねじ部材11の形状に整合した溝13fを形成すれば、前記細溝13cと同等の作用及び効果が得られる。 【0043】(2)前記各実施の形態では、本発明の固定構造を、複数の電磁弁2をまとめて支持する単一ブロック形状のマニホールドベース3に適用したが、複数の電磁弁ごとに分割されており、それらを集積することにより一組のマニホールドを構成するようにした集積形式のマニホールドベースに適用することもできる。 【0044】(3)前記第1の実施の形態では、突起部13bの長孔13eに挿通したねじ16を介して押さえ金具13をマニホールドベース3の端面に取り付けることにより、マニホールドベース3からの押さえ金具13の脱落を防止するようにした。これに対して、図14に示すように、押さえ金具13の突起部13bを省略し、板部13aに形成された長孔13eに挿通したねじ16を介して押さえ金具13をレール溝14の底壁に取り付けることにより、マニホールドベース3からの押さえ金具13の脱落を防止するようにしてもよい。 【0045】(4)前記第2の実施の形態では、マニホールドベース3のねじ孔15を、その下の部分のみに雌ねじ15aを有する構成とした。これに対して、そのねじ孔15を、その下の部分以外の一部、若しくは全部に雌ねじを有する構成としてもよい。 【0046】 【発明の効果】請求項1に記載の発明の構成によれば、レール溝を支持レールに係合させ、レール溝の二つの係止突部の間に設けられたねじ孔に第1の雄ねじ部材を螺合して雄ねじ部材の先端で支持レールを押圧することにより、マニホールドを支持レールに締め付けて固定するようにしている。更に、マニホールドのねじ孔に第1の雄ねじ部材よりも小径な第2の雄ねじ部材を挿通し、その雄ねじ部材を取付面の別のねじ孔に螺合することにより、支持レール以外の物の取付面にマニホールドを締め付けて固定するようにしている。従って、マニホールドを支持レールに固定する場合には、マニホールドに加わる外力がレール溝と支持レールとの間に分散され、第1の雄ねじ部材とねじ孔との間に集中することがなく、複雑な部品を必要とすることがない。一方、マニホールドを支持レール以外の物の取付面に固定する場合には、取付面にマニホールドを載せ、ねじ孔に第2の雄ねじ部材を挿通して雄ねじ部材を取付面の別のねじ孔に螺合するだけで、マニホールドが取付面に締め付けられ、複雑な構成を何ら必要とすることがない。このため、簡易な構成でマニホールドを支持レールに安定的に固定することができ、しかも、支持レール以外の物の取付面に対しても簡易な構成でマニホールドを固定することができるという効果を発揮する。 【0047】請求項2に記載の発明の構成によれば、請求項1の発明の構成において、支持レールとレール溝との間に、張り出し部に掛け渡される押さえ部材を介在させ、ねじ孔に螺合される第1の雄ねじ部材の先端で押さえ部材を押圧することにより、マニホールドを支持レールに締め付けるようにしている。従って、請求項1の作用及び効果に加え、第1の雄ねじ部材による押圧力が、押さえ部材により支持レールの幅方向の両脇に分散されることになり、支持レールに対する雄ねじ部材の押圧力が分散され、支持レールにおける過度な応力集中がなくなる。この意味で、雄ねじ部材の過度な締め付けにより起こりがちな支持レールの損傷を無くすことができるという効果を発揮する。 【0048】請求項3に記載の発明の構成によれば、請求項1又は請求項2の発明の構成において、第1の雄ねじ部材を先鋭形状にている。従って、請求項1又は請求項2の発明の作用及び効果に加え、比較的小さい締め付け力で第1の雄ねじ部材の先端を支持レール又は押さえ部材に食い込ませることが可能となり、支持レール又は押さえ部材に対する雄ねじ部材の係止力が高められる。この意味で、マニホールドを支持レールに固定するために必要な締め付け力を小さくすることができ、マニホールドの固定作業を容易なものにすることができるという効果を発揮する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000106760 【氏名又は名称】シーケーディ株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月17日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】富澤 孝 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−118053 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−285129 |
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