| 【発明の名称】 |
トラクタの表示装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】菰田 祥二
【氏名】酒井 誠二
【氏名】向井 仲四郎
【氏名】村上 尚久
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| 【要約】 |
【課題】トラクタには、メインチェンジ、サブチェンジ、更にはクリープチェンジ等を設け、各々のチェンジ機構に変速レバーを備えている為、各チェンジ機構をオペレータの意図する車速に切り換えることは手間を要するという課題が有った。
【解決手段】トラクタのメインチェンジ機構、及びサブチェンジ機構の夫れ夫れにこの設定位置を検出するセンサを設け、該センサの検出により現チェンジ位置を一括して表示する表示部11を設けた。また、現変速位置を判定して、これより一段増速、或いは減速するときの操作を案内する表示部を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エンジン8の回転動力を複数のチェンジ機構2,3を介して駆動輪6,7へ伝達し、前記チェンジ機構2,3を夫れ夫れ異なる操作部4,12で切り換えて走行するトラクタにおいて、前記チェンジ機構2,3の夫れ夫れにこの設定位置を検出するセンサ35,36を設け、該センサ35,36の検出により現チェンジ位置を一括して表示する表示部11を設けたことを特徴とするトラクタの表示装置。 【請求項2】 エンジン8の回転動力を複数のチェンジ機構2,3を介して駆動輪6,7へ伝達し、前記チェンジ機構2,3を夫れ夫れ異なる操作部4,12で切り換えて走行するトラクタにおいて、前記チェンジ機構2,3の夫れ夫れにこの設定位置を検出するセンサ35,36を設け、該センサ35,36の検出により現チェンジ位置を1段増速、又は減速するための操作を表示する表示部39を設けたことを特徴とするトラクタの表示装置。 【請求項3】 請求項2に記載の複数のチェンジ機構の内の1つを手動レバー4により切り換えるチェンジ機構3で構成し、他の1つを制御装置Cの指令を介して切り換え、且つ前記チェンジ機構3のチェンジ位置において更に細かな変速比を得るべく設定すると共に、前記後者のチェンジ機構3が最高速、または最低速のチェンジ位置に設定されている時には、前記手動レバー4による変速操作の案内を表示する表示部39を設けたことを特徴とするトラクタの表示装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、トラクタの表示装置に関し、特にチェンジ位置に関する表示を行う表示装置に関する。 【0002】 【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】従来、トラクタには、メインチェンジ、サブチェンジ、更にはクリープチェンジ等を設け、各々のチェンジ機構に変速レバーを備えている為、オペレータの意図する車速に各チェンジ機構を切り換えることは手間を要する操作であった。 【0003】 【課題を解決するための手段】この発明は、以上のような課題に対してトラクタの表示装置を以下のように構成した。即ち、エンジン8の回転動力を複数のチェンジ機構2,3を介して駆動輪6,7へ伝達し、前記チェンジ機構2,3を夫れ夫れ異なる操作部4,12で切り換えて走行するトラクタにおいて、前記チェンジ機構2,3の夫れ夫れにこの設定位置を検出するセンサ35,36を設け、該センサ35,36の検出により現チェンジ位置を一括して表示する表示部11を設けたことを特徴とするトラクタの表示装置とした。 【0004】また、エンジン8の回転動力を複数のチェンジ機構2,3を介して駆動輪6,7へ伝達し、前記チェンジ機構2,3を夫れ夫れ異なる操作部4,12で切り換えて走行するトラクタにおいて、前記チェンジ機構2,3の夫れ夫れにこの設定位置を検出するセンサ35,36を設け、該センサ35,36の検出により現チェンジ位置を1段増速、又は減速するための操作を表示する表示部39を設けたことを特徴とするトラクタの表示装置とした。 【0005】また、前段のようなトラクタのチェンジ機構においては、このチェンジ機構の内の1つを手動レバー4により切り換えるチェンジ機構3で構成し、他の1つを制御装置Cの指令を介して切り換え、且つ前記チェンジ機構3のチェンジ位置において更に細かな変速比を得るべく設定すると共に、前記後者のチェンジ機構3が最高速、または最低速のチェンジ位置に設定されている時には、前記手動レバー4による変速操作の案内を表示する表示部39を設けたことを特徴とするトラクタの表示装置とした。 【0006】 【作用、及び発明の効果】請求項1に記載の発明では、トラクタのチェンジ位置を一括した表示部で確認することができるので、各所夫れ夫れに設置された変速操作部を探して確認する手間を必要としなくなる。また、請求項2と請求項3に記載の発明では、現チェンジ位置よりも1段増速、又は減速するに必要な操作が表示されるので、各操作部を誤って操作し車速が大きく変化することを防止できる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、この発明を添附した図面に基づいて説明する。トラクタは、図1及び図2に示すように、ステアリングハンドル5によって操向される前輪6と、後輪7とを、エンジン8の回転動力を伝動して駆動走行する四輪駆動形態としている。操縦席9の左側には、サブチェンジ機構3を切り換え操作する手動レバー4を設け、レバーガイド10に沿って中立位置Nから高速H、中速M、低速L、微速LL等に切換操作する構成となっている。又、操縦席9の右側には、メインチェンジ機構2を切り換え操作する指定レバー12と、この指定レバー12の指定段、及び前記手動レバー4の設定位置を一括して表示するモニター11を設けている。 【0008】指定レバー12の操作は後述する制御装置Cに入力され、レバー12をレバーガイド13に沿ってロック位置Oから前側(+)へ操作すると同制御装置Cによりメインチェンジ機構2は1段増速され、後側へ操作すると1段減速する構成となっている。又、ステアリングハンドル5前方のインストルメントパネル14には、エンジン8の回転表示器15、PTO軸の回転表示器16、車速表示器17、メインチェンジ機構2の表示器18、及びサブチェンジ機構3の表示器19等が設けられている。 【0009】又、ステアリングハンドル5下方の操縦フロアには、メインクラッチ25を断続するクラッチペタル20、左右の後輪7,7を夫々独立して制動する操向ブレーキペタル21,22、及びアクセルペタル23等を設けている。また、車体後端にはリフトアーム24を設けて、これに連結する作業装置を昇降する構成となっている。 【0010】トラクタの車体は、前部のエンジン8から、クラッチハウジングやミッションケース等を介して後側のリヤアクスルハウジング等に至る一体構成とし、これらの内部にメインクラッチ25や変速装置1,2,3等を設けている。そして、エンジン8の回転動力をメインクラッチ25にて断続し、同クラッチ25から出力した回転動力を走行軸26まで順に、リバースチェンジ機構1、メインチェンジ機構2、クリープチェンジ機構27を含むサブチェンジ機構3と伝動する構成となっている。この走行軸26には、回転動力を差動ギヤ28を経て左右の後輪7を伝動する経路と、前輪6を駆動状態、若しくは非駆動状態に切り換える二駆四駆の切換ギヤ29、前輪6の回転を後輪7の回転よりも高速に切り換える前輪高速切換装置30、前輪差動ギヤ31等を経て左右の前輪6を伝動する経路とを設けた構成となっている。 【0011】尚、前記メインクラッチ25からは、車体後部のPTO軸32へ動力が伝動され、この途中にはシンクロメッシュ式ギヤによるPTO変速装置33を設けた構成となっている。前記変速装置1,2,3のうち、車体の進行方向を前後に切り換えるリバースチェンジ機構1は、摩擦ディスククラッチ形態で、油圧力によって圧接されて中立位置Nから前進位置Fと後進位置Rとに切換えるもので、このディスククラッチを入り切りするためのソレノイドバルブ34が、CPUを有する制御装置Cからの指令で励磁される。なお、リバースチェンジ機構1の形態は、摩擦ディスククラッチに代えてシンクロメッシュ式ギヤによる形態としてもよい。 【0012】メインチェンジ機構2は、第1速から第4速までの変速を行うもので、油圧シリンダによってシフタを操作し、第1速〜第4速までのいずれか一つのギヤ組みを選択して動力をサブチェンジ機構3へ伝達する構成となっている。そして、前記油圧シリンダは、制御装置Cの指令によりメインチェンジ用のソレノイドバルブ37が切り替り作動する構成となっている。 【0013】サブチェンジ機構3は、微速LL、低速L、中速M、高速Hの変速を行うもので、シンクロメッシュ式ギヤによる形態であるが、手動レバー4の操作を前記制御装置C等の指令を介さずに連結部材などを介して直接伝達して切り換える構成としている。このようなメインチェンジ機構2、及びサブチェンジ機構3の変速乃至操作位置は、各シフターの動きをメイン、及びサブシフタセンサ35,36が検出する構成となっている。又、リバースチェンジ機構1もサブチェンジ機構3と同様にこれを手動で切り換えるリバースチェンジレバーを設け、メインチェンジ機構2も前記指定レバー12とは別のメインチェンジレバーによる手動切り換えもできる構成となっている。 【0014】前記制御装置Cは、図3に示すように、前記指定レバー12、メインシフタセンサ35、サブシフタセンサ36、後述するチェンジモードスイッチ38等接続してこの検出値を入力する構成とし、これらの操作によりリバースチェンジ用ソレノイドバルブ34やメインチェンジ用ソレノイドバルブ37、また、前記モニタ11、メインチェンジ表示器18、サブチェンジ表示器19に電気指令を出力する構成となっている。 【0015】以上のように構成したトラクタでは、例えば図4に示すように、現在のチェンジ位置がFH3(リバースチェンジ機構1が前進F、サブチェンジ機構3が高速H、メインチェンジ機構2が第3速)のとき、これを前記指定レバー12によりメインチェンジ機構3を第4速、即ちFH4に変速すると、最初に、このレバー操作が前記制御装置Cに入力され、この制御装置Cによりリバースチェンジ用のソレノイドバルブ34へ指令が出力されリバースチェンジ機構1を中立位置Nとする。その後、同制御装置Cの指令によりメインチェンジ用のソレノイドバルブ37が切り換えられ油圧シリンダが作動し、メインチェンジ機構2のチェンジ位置が前記第3速から第4速へ切り換えられる。そして最後にリバースチェンジ機構1が前進位置Fにつながる。 【0016】次に、手動レバー4によりサブチェンジ機構3を低速Lから高速Hへ変速操作した場合を説明する。例えば、FL4のチェンジ位置からFH4のチェンジ位置に変速するときは、図5のように、サブチェンジ機構3を手動レバー4で低速Lから中立域に操作すれば、この操作がサブシフタセンサ36により検出され、これが制御装置Cに入力されて、メインチェンジ機構2のみの変速領域ではなく、リバースチェンジ機構1共に一旦中立位置に切換える。その後、手動レバー4を高速Hに切り換え後、メインチェンジ機構2が第4速に各々戻り、リバースチェンジ機構1が前進FにつながってFH4のチェンジ位置となる。 【0017】このように、シンクロメッシュ式ギヤ構成であるメインチェンジ機構2、またはサブチェンジ機構3を変速する時には、このシンクロ機構の同調を行いやすくするとともに、この動力伝達の為に別途クラッチ機構を設けることなく変速装置1,2,3を簡略に構成することができる。次に、図6〜図10に基づいて請求項2及び請求項3に係る前記インストルメントパネル14の別形態を説明する。ここでは、前記制御装置Cに接続されたチェンジモードスイッチ38を「手動モード」へ切り換えると、メインチェンジ機構2とサブチェンジ機構3が、各々専用のレバー37,4で切り換えられるものであるがこの場合に、現チェンジ位置から1段のみのシフトアップ、又はシフトダウンを行う際に、メインチェンジ機構2と、サブチェンジ機構3とのいずれを操作すればよいかを、インストルメントパネル14の表示部39に表示させるものである。 【0018】このときのチェンジ位置は、図10のように変速段が1〜16段階までがテーブルに決められていて、シフトアップとシフトダウンの際に、メインチェンジ機構2とサブチェンジ機構3のどちらを操作すればよいかが表示部39に表示される。例えば、前例の図2のように、FL4で走行中に、1段階シフトアップしたいときは、指定レバー12を増速+側へ1回だけ操作すると、表示部39には、図6のように、図10のテーブルに従った内容の表示「アップ:L→M,ダウン:4→3」が行われる。これにより、運転者は、この表示に従って、手動レバー4を切換操作して、サブチェンジ機構3のモニター11表示をLからMに変えると、メインチェンジ機構2が4速から1速に変って「FM1」として表示される。 【0019】従って、オペレータが操作レバー4を無闇に操作して車速が大きく変化することを防止できる。尚、チェンジモードスイッチ38を「自動モード」へ切り換えたときの制御装置Cの流れは、図7のようなメインルーチンと、図8、図9のようなサブルーチンとに従って行われる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成3年(1991)8月23日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−230338 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−308848 |
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