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【発明の名称】 連行体を有するハイドロダイナミックなトルクコンバータのコンバータケース
【発明者】 【氏名】リューディガー ヒンケル

【要約】 【課題】動力車メーカーの所与条件にかかわらず駆動装置側に連行体がそのときどきに同一の溶接プログラムによってそのときどきにコンバータ蓋体部の同一の半径方向のポジションに取り付け可能であるように、コンバータ蓋体部における連行体を構成する。

【解決手段】連行体(17)がプラットフォーム(21)を有し、当該プラットフォームが、中心軸線(6、39)からの駆動エレメント(13)の保持部(11)の半径方向の間隔にかかわらずコンバータ蓋体部(24)の中心軸線(39)に対する予め定められた半径方向の間隔にてコンバータ蓋体部に固定されており、且つその前記コンバータ蓋体部(24)とは反対の側に駆動エレメント(13)の方へ突出している連行エレメント(19)を有し、プラットフォーム(21)における連行エレメントの半径方向のポジションが、コンバータ蓋体部(24)の中心軸線(39)に対するその半径方向の間隔が中心軸線(6、39)に対する保持部(11)の前記の半径方向の間隔に適合するように確定されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 中心軸線のまわりで回転可能なコンバータ蓋体部を有するハイドロダイナミックなトルクコンバータのコンバータケースにして、当該コンバータ蓋体部がその駆動装置の方へ向いた側に受容領域に少なくとも一つの連行体を有し、当該連行体が前記駆動装置に付設された駆動エレメントの保持部と作用結合状態にあり、当該駆動エレメントの中心軸線が前記コンバータ蓋体部の中心軸線と一直線に並んでいるコンバータケースにおいて、前記連行体(17)がプラットフォーム(21)を有し、当該プラットフォームが、前記中心軸線(6、39)からの前記駆動エレメント(13)の前記保持部(11)の半径方向の間隔にかかわらず前記コンバータ蓋体部(24)の中心軸線(39)に対する予め定められた半径方向の間隔にて前記コンバータ蓋体部に固定されており、且つその前記コンバータ蓋体部(24)とは反対の側に前記駆動エレメント(13)の方へ突出している連行エレメント(19)を有し、前記プラットフォーム(21)における当該連行エレメントの半径方向のポジションが、前記コンバータ蓋体部(24)の前記中心軸線(39)に対するその半径方向の間隔が前記中心軸線(6、39)に対する前記保持部(11)の前記の半径方向の間隔に適合するように確定されていることを特徴とするコンバータケース。
【請求項2】 前記駆動エレメントの中心軸線に対しての前記駆動エレメントの前記保持部の最大の半径方向の広がりによって形成された包絡円を有し、当該包絡円がその直径に関して少なくとも一つの車両モデルの少なくとも一つの駆動装置に割り当てられている請求項1に記載のコンバータケースにおいて、前記包絡円(29)が予め定められた半径方向領域(27)内にあるときに、前記連行体(17)が前記駆動エレメント(13)における付設された保持部(11)との結合を作り出すために適していることを特徴とするコンバータケース。
【請求項3】 前記プラットフォーム(21)が、その半径方向の外側壁(33)によって、この外側壁(33)があらかじめ選ばれた半径方向の間隔(40)だけこの半径方向領域の可能な最小の包絡円(29)の半径方向内側に位置するように、前記コンバータ蓋体部(24)に配置されていることを特徴とする、請求項1および請求項2に記載のコンバータケース。
【請求項4】 前記プラットフォーム(21)が、その半径方向の内側壁(35)によって、最大で前記コンバータ蓋体部(24)における軸方向オフセット部(42)の半径方向の領域にまで半径方向内側へ広がっていることを特徴とする、請求項1または請求項3に記載のコンバータケース。
【請求項5】 前記プラットフォーム(21)の前記の半径方向の外側壁(33)とその半径方向の内側壁(35)とが、それぞれ、前記中心軸線(39)に関しての前記コンバータ蓋体部(24)の対応した半径部分に少なくとも適合させられている形状を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のコンバータケース。
【請求項6】 前記プラットフォーム(21)の前記の半径方向の内側壁(35)が、周方向に見て、その半径方向の外側壁(33)よりも大きい広がりを有し、それによって、横の連結壁(37)がそれぞれ、半分の広がり差によって生み出された角度(44)で前記の半径方向の外側壁(33)から前記の半径方向の内側壁(35)へ延びることを特徴とする、請求項5に記載のコンバータケース。
【請求項7】 前記プラットフォーム(21)が、前記コンバータ蓋体部(24)の前記中心軸線(39)に対して垂直に延びている本質的に半径方向の中心線(31)に関して、周方向に対称に構成されていることを特徴とする、請求項6に記載のコンバータケース。
【請求項8】 前記プラットフォーム(21)が前記連行エレメント(19)と一体的に形成されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載のコンバータケース。
【請求項9】 前記連行体(17)が、共通の接触域(56)に沿って互いに対して相対的に移動可能であり且つそれらの相対位置のそのときどきの調整によって充填室(58、60)のポジションを設定する少なくとも二つの型半部分(52、54)を有する型(50)にて製造可能であり、前記充填室のうちの一方が前記プラットフォーム(21)の形成のために予定されている未加工品の一部分の受容のために用いられ、もう一方が前記連行エレメント(19)の製造のために予定されている未加工品の別の部分の受容のために用いられることを特徴とする、請求項8に記載のコンバータケース。
【請求項10】 前記未加工品からの前記連行体(17)の製造が冷間成形プロセスあるいは鍛造プロセスによって行われることを特徴とする、請求項9に記載のコンバータケース。
【請求項11】 前記プラットフォーム(21)が、少なくとも前記プラットフォーム(21)の前記の半径方向の外側壁(33)およびその連結壁(37)に沿って延びている溶接継ぎ目(23)によって前記コンバータ蓋体部(24)に固定されていることを特徴とする、請求項1または請求項6に記載のコンバータケース。
【請求項12】 前記プラットフォーム(21)が、その前記コンバータ蓋体部(24)の方へ向けられた側に、溶接プロセスのための所定の付着領域の形成のための突出部(62)を有することを特徴とする、請求項11に記載のコンバータケース。
【請求項13】 予め定められた半径方向領域(27)を越えて前記プラットフォーム(21)が半径方向に移動可能で、当該半径方向領域(27)を含む本質的に平らな面で構成された受容領域(70)が半径方向における十分な大きさをもっている場合に、前記プラットフォーム(21)が当該半径方向領域(27)の範囲外にも溶接可能であり、前記プラットフォーム(21)の新たな位置への溶接プログラムの適合のために、位置座標の変更を行いさえすればよいことを特徴とする、請求項1および請求項2に記載のコンバータケース。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、請求項1の上位概念部分に記載のコンバータケースに関する。
【0002】
【従来の技術】ドイツ特許出願公開第19509501号明細書には、中心軸線に関して回転可能なコンバータ蓋体部を有するハイドロダイナミックなトルクコンバータ(流体力学的なトルクコンバータ、hydrodynamischer Drehmomentwandler)のコンバータケースが記載されている。当該コンバータ蓋体部は、その例えば内燃機関のクランクシャフトのような駆動装置の方へ向いた側にて、好ましくは本質的に半径方向に延びる領域に周囲に沿って均等な角度間隔で分散配置された連行体を有する。当該連行体は、駆動装置に付設された駆動エレメント(当該駆動エレメントの中心軸線は、コンバータ蓋体部の中心軸線と一直線に並んでいる)の不図示の保持部と作用結合されるように定められている。このために、連行体がねじ孔を備えるブロック部を有する。当該ねじ孔には、駆動エレメントに付設されたねじが挿着され得る。その際、このねじは、連行体のための保持部として用いられる。
【0003】コンバータ蓋体部に固定されたこのような連行体に関しては、以下の問題がある:それぞれの動力車メーカーが、コンバータケースとの固定結合のために設けられる駆動エレメントにそれに好ましい半径部分に保持部を与える。それらの保持部に、コンバータ蓋体部に固定された連行体が対応配置されねばならない。それによって、複数の動力車メーカーのためにトルクコンバータを生産するコンバータメーカーにとって次のような問題が生じる。すなわち、駆動エレメントの保持部への必要とされる結合が作り出され得るように、それぞれの動力車メーカーの車両で、ときにはそれどころかこの動力者メーカーの異なる原動機タイプのためにさえも、それぞれ連行体をコンバータケースの回転軸心に対する別の半径方向の間隔のところに取り付けねばならないという問題である。それによって、連行体をコンバータ蓋体部のたびたび変更される半径方向の領域に固定せねばならないという問題が生じる。これはたいていの場合溶接継ぎ目をもとにして行われる。その際、例えば、連行体の円形の構成の場合、これがその半径方向内側領域によってコンバータ蓋体部における軸方向一体成形部にであう可能性がある。その際、そのような軸方向一体成形部は、例えばねじり振動ダンパのための軸方向の構造空間の用意のために設けられている可能性がある。このことの結果は、連行体を半径方向にずらすことで十分ではなく、例えばそれの軸方向オフセット部の方を向いた側が軸方向オフセット部のための凹部を有して構成されているという形で、これが形状変更をされねばならないということである。それによって、結局は、多数の異なる連行体が生じる。このことは、他方また、コンバータ蓋体部へのこれらの連行体の固定のための溶接プログラムが位置座標に関して変更を受ける必要があるということだけでなく、連行体の新たな造形に基づいて完全に新しい溶接プログラムが仕上げられなければならないことをも結果として伴う。それに加えて、溶接工具がコンバータ蓋体部の指定された箇所に、例えば軸方向オフセット部の半径方向領域にとどかず、その結果、溶接の必要性があったとしてもこの領域での連行体の溶接可能性がないときに、重大な問題が生じる可能性がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、動力車メーカーの所与条件にかかわらず駆動装置側に連行体がそのときどきに同一の溶接プログラムによってそのときどきにコンバータ蓋体部の同一の半径方向のポジションに取り付け可能であるように、コンバータ蓋体部における連行体を構成することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明により、請求項1の特徴部分に記載の構成によって解決される。
【0006】
【発明の実施の形態】コンバータケースへの取り付けのために用いられるプラットフォームと、対応する駆動エレメントの保持部と作用結合させられ得る連行エレメントとを有する連行体の形成によって、プラットフォームをそのときどきにコンバータ蓋体部の中心軸線に対する同一の半径方向間隔のところでコンバータ蓋体部に固定することが可能である。その結果、このプラットフォームの交換もこのプラットフォームの位置変更もせず、またこのプラットフォームの場合にはつねに同一の溶接プログラムで作業され得る。その際、引き続いてさらに詳細に説明されるように、コンバータ蓋体部におけるプラットフォームのポジショニング、寸法、及びデザインは、溶接工具がいつでもこのプラットフォームの予定された壁部にとどくように選択されている。その結果、コンバータケースへの連行体の固定が全く問題なく構成される。
【0007】このようにコンバータ蓋体部に固定されて、プラットフォームが連行エレメントの保持のために用いられる。当該連行エレメントは、要求に応じて、プラットフォームのコンバータ蓋体部とは反対の側で駆動エレメントの方へ張り出している。その際、プラットフォームにおけるこの連行エレメントの半径方向のポジションは、コンバータ蓋体部の中心軸線に対するその半径方向の距離がこの中心軸線に対する駆動エレメントにおける保持部の半径方向の距離に合致するように確定されている。従って、連行エレメントの半径方向のポジションはプラットフォームに対して移動させられる。このことは、この連行体の製造のための型が二つの型半部分を有し、それらの型半部分がそれぞれ一つの充填室を有し、それらのうちの一つの充填室がプラットフォームのために設けられており且つもう一つの充填室が連行エレメントのために設けられていることによって、すでに連行体の製造の際に実現される。両方の型半部分は、共通の接触域(当該接触域を越えて充填室が互いに作用結合する)に沿って、プラットフォームの予め定められた点に対する連行エレメントののちの所望の半径方向間隔がセットされるまで、互いに対して移動させられる。引き続いて、材料未加工品(Werkstoffrohling)が充填室に入れられ、好ましくは冷間成形によって、両方の型半部分の互いに対する押し付け力の発生によって、型半部分における充填室によって定められている形状にされる。その際、両方の型半部分の互いに対しての調整に対応して、連行エレメントがプラットフォームの半径方向の外側壁に対してもその半径方向の内側壁に対しても張り出していることが可能である。しかし、全く同様にプラットフォームの広がり範囲内に位置してもよい。それによって、両方の型半部分の互いに対しての移動可能性に基づいて、任意の連行体が製造可能である。その際、新たな規格生産(Serienfertigung)の開始の際の両方の型半部分の互いに対しての一回の相対移動を除いて、互いに対して固定的にポジショニングされた型半部分に比べて連行体の製造の際の超過経費がみられない。
【0008】そのように製造された連行体は、引き続いて、コンバータ蓋体部のこのために設けられた半径方向領域に取り付けられる。詳しくいうと、溶接継ぎ目によって取り付けられる。この半径方向領域の選択は以下のように行われる。
【0009】さまざまな原動機について、動力車メーカーによって異なる包絡円が設定される。これらの包絡円のそれぞれは、動力車メーカーによって設定された駆動エレメントごとのそれぞれの最大の直径を示す。本発明に係る連行体をトルクコンバータハウジングにおける最小の直径、したがって最小の包絡円を有する原動機の場合にも使用可能であるように、この最小の包絡円が考慮にいれられ、連行体が要求に応じてこの包絡円に対して予め定められた間隔だけ半径方向内側へずらされる。この予め定められる間隔は、例えばコンバータ蓋体部への連行体の固定のための溶接継ぎ目厚によって生じる。その結果、溶接継ぎ目も包絡円によって設定された半径方向の領域からこぼれない。それによって、どんな場合でも、あらゆるトルクコンバータハウジングにおける本発明に係る連行体を有するコンバータケースの収容能力が手に入れられる。
【0010】前に説明されたポジションを出発点として、プラットフォームが半径方向内側へ延在する。その際、制限は、例えばねじり振動ダンパをコンバータケースの内部に配置するためにコンバータ蓋体部が軸方向オフセット部を半径方向中央領域に有するときに、それによって行われ得る。それにもかかわらずプラットフォームを半径方向に十分大きく形成できるように、これは好ましくはその半径方向の外側壁にて並びにその半径方向の内側壁にてそれぞれ形状に関して対応する半径部分に適合させられている。その際、プラットフォームの半径方向の内側壁は、好ましくは、周方向に関して、その半径方向の外側壁よりも大きく構成されている。その結果、当該外側壁から出発して、側方の連結壁がそれぞれ予め定められ得る角度で半径方向内側へ延びる。その結果、側方の連結壁も、そこに所望の溶接継ぎ目を形成するために、半径方向外側から近づけられる溶接工具がうまくコンバータケースにもたらされ得るように方向づけられている。この溶接継ぎ目は好ましくはプラットフォームの両方の連結壁に沿って及び半径方向の外側壁に沿っても延在するので、このプラットフォームは、プラットフォームの半径方向の内側壁に溶接継ぎ目が設けられていないときも十分にしっかりとコンバータ蓋体部と結合されている。その結果、このプラットフォームは、さらに、そうでなければ溶接継ぎ目のために必要とされる間隔の分だけ半径方向内側へ延長され得る。その結果、半径方向の領域(連行エレメントがプラットフォーム上でこの領域にポジショニングされている)の大きさも可能な最大になる。連行エレメントがこのプラットフォームに対してさらに半径方向に、半径方向内側へも半径方向外側へも張り出し得るので、そのように構成された連行体が比較的大きい半径方向の配置領域内の駆動エレメントのすべての保持部のために適切に選択可能であることが考えられ得る。確かにこの適合可能性もなお十分でなかったならば、連行体の受容のために設けられたコンバータ蓋体部における受容領域が十分な半径方向の大きさにおいて平らな面で構成されている限り、プラットフォームがさらに半径方向外側へあるいは半径方向内側へ移動させられ得る。半径部分に適合させられた外側壁及び内側壁を有するこのプラットフォームのすでに前に述べた有利な構成形状にもとづいて、当該プラットフォームは半径方向に移動させられ得る。その際、その構成が変更される必要はない。このことは、コンバータ蓋体部へのプラットフォームの、従って連行体の固定のための構成されるべき溶接継ぎ目について、溶接プログラムの適合のために要求に応じて単に位置座標の変更が行われる必要があるだけであり、変更された溶接プログラムをつくることは行われる必要がないことを結果として伴う。この極端な場合でさえも、駆動エレメントの対応する保持部への連行体の位置の適合のための製造経費は最小限である。
【0011】コンバータ蓋体部とのプラットフォームのより良い結合性のために、プラットフォームのコンバータ蓋体部の方へ向けられた側に好ましくは隆起部あるいは湾曲部の形での突出部が形成されている。コンバータ蓋体部におけるプラットフォームのポジショニングの後に、プラットフォームが電流を与えられ、それによって、この突出部がコンバータ蓋体部の方へのプラトフォームへの押し付け力の同時の作用で軟化し、その結果、コンバータ蓋体部へのプラットフォームの「付着」が可能である。引き続いて、このプラットフォームの位置がすべってずれる危険なしに、実際の溶接継ぎ目がプラットフォームにおける半径方向の外側壁並びに側方の連結壁に沿って形成され得る。
【0012】
【実施例】以下に、本発明を図面をもとにして詳細に説明する。図1は、駆動装置の駆動エレメントとのコンバータケースのコンバータ蓋体部の結合部の上半分の図である。図2は、図1の切断線II-IIによる当該結合部の断面図である。図3は、図1および図2における結合部を作り出す連行体の半分を取り出して描いた図であり、この場合には、連行エレメントがプラットフォーム(Plattform)の半径方向の外側壁を越えて張り出している。図4は、図3に示す連行体の製造のための型の図である。図5は、プラットフォームの半径方向の内側壁を越えて突き出ている連行エレメントを有する場合の、図3と同様の図である。図6は、図5に示す連行体の製造のための型の図である。図7は、隆起部によって形成されている突出部を有する、コンバータ蓋体部の方へ向いた側を見た連行体の図、並びにこの突出部の横からの断面図である。図8は、突出部として湾曲部(ドーム状部、Anwoelbung)を有する場合の、図7と同様の図である。図9は、連行体におけジャーナル部(軸部、ピン部、Zapfen)と駆動エレメントにおけるねじブッシュ(Gewindehuelse)とを伴う場合の、図1に示す結合部の図である。
【0013】図1は、例示的に駆動装置1について、内燃機関において使用されるようなクランクシャフト3を示している。このクランクシャフトには、半径方向外側へ延びるフレックスプレート(Flexplate)5が、あるいは軸線方向におけるそれのより厚い構成の場合には回転質量体(フライホイール質量体、Schwungmasse)が設けられている。フレックスプレート5あるいは回転質量体は、中心軸線6に関して回転可能であり、この実施例の場合にわかるように、半径方向(放射方向)外側の領域にねじ9のための貫通口を備えている駆動エレメント13として用いられる。当該ねじは、それらのシャフト部によってそれぞれブロック部(Klotz)14のねじ孔15に係合する。このブロック部14は、連行体(駆動体、Mitnehmer)17の連行エレメント19として用いられる。当該連行体は、それに加えて、連行エレメント19と一体的に構成されたプラットフォーム21を有する。当該プラットフォームは、溶接継ぎ目(Schweissnaht)23によってコンバータケース(Wandlergehaeuse)25のコンバータ蓋体部(Wandlerdeckel)24に固定されている。この連行体17の連行エレメント19のために、ねじ9が保持部(受容部、Aufnahme)11として用いられる。この結合によって、クランクシャフト3にて駆動エレメント13へ与えられるトルクが、コンバータ蓋体部24へ、従ってコンバータケース25へ伝えられる。当該コンバータケースは、中心軸線39に関して回転可能である。コンバータ蓋体部24の中心軸線39は、駆動装置1の中心軸線6と一直線に並んでいる。
【0014】当該結合は、ねじ9がブロック部14の対応するねじ孔15にねじ込まれることによって作り出される。このブロック部は、他方また、連行体17の一部として、プラットフォーム21を介して、すでに述べたように、溶接継ぎ目23によってコンバータ蓋体部24と結合させられている。溶接継ぎ目23は、その延在(Verlauf)に関してプラットフォーム21の構成と同様に図2からよりよく認識できる。これによれば、プラットフォーム21は中心線31に関して対称的な構成を有し、半径方向の外側壁33、半径方向の内側壁35、および中心線31の両側に連結壁37をもっている。その際、当該連結壁はそれぞれ中心線31に対して角度44で延在する。溶接継ぎ目23は、両方の連結壁37に沿って並びに半径方向の外側壁33に沿って形成され、従って溶接工具によって半径方向外側からも具合良く到達され得る。コンバータ蓋体部24へのプラットフォーム21の結合のための溶接継ぎ目の長さに基づいて、プラットフォーム21の、溶接工具によって到達されるのが相対的に困難な半径方向の内側壁35に沿って溶接することが必要ない。その際、半径方向の外側壁33ならびに半径方向の内側壁35は、その造形に関して、コンバータ蓋体部24における隣接した半径部分に本質的に適合させられている。その際、特に半径方向の内側壁は、半径方向内側に延在する軸方向オフセット部(Axialversatz)42の半径部分に適合させられている。図1において明らかにわかるように、このような軸方向オフセット部は、例えば、コンバータケース25内のこの半径方向領域に例えばロックアップクラッチ(Ueberbrueckungskupplung)のピストンあるいはねじり振動ダンパ(Torsionsschwingungsdaempfer)のような部品が配置されている必要があるときに生じる可能性がある。このプラットフォーム21の半径方向の内側壁35に沿って溶接継ぎ目(溶接部、Schweissnaht)が形成される必要がなく、且つこの内側壁の形状が半径方向内側に位置する軸方向オフセット部42の半径部分に適合させられているので、プラットフォームは、コンバータ蓋体部24の、本質的に平らな面で形成された受容領域70に沿って、半径方向の内側壁35が軸方向オフセット部42に直接接触するまで半径方向内側へずらされ得る。半径方向外側へ向かって、半径方向領域27がこのプラットフォーム21の受容のために自由になる。当該半径方向領域は、駆動エレメント13の包絡円(包み込む円、Huellkreis)29(図1)によって定められている。この包絡円は、駆動エレメント13の最大の半径方向の広がりに合わされる。異なる駆動エレメント13と関連しての当該連行体17の使用の際には、すなわち、中心軸線6及び39に対して異なる半径方向の間隔を有する保持部11の構成の際には、プラットフォーム21は、好ましくは、その配置に関して、半径方向の外側壁33に関して、この半径方向の外側壁33が予め定められ得る距離だけ、可能な最小の包絡円29の半径方向内側に位置することとなるように、コンバータ蓋体部24にて位置を定められる。その際、前述の予め定められ得る間隔は、本質的に溶接継ぎ目23の厚さによって設定される。それゆえ、プラットフォーム21は、コンバータ蓋体部24への結合のためのその溶接継ぎ目23ともども、半径方向に包絡円29を越えない。その結果として、プラットフォーム21は、それが最小の包絡円29内に収容され得るポジション、従ってたいていの場合条件として、考慮に入れる車両メーカーの最小のトルクコンバータハウジング(伝動装置ハウジング、Getriebeglocke)内に問題なく収容され得るポジションに取り付けられている。このポジションにおいて、プラットフォーム21が前述された溶接継ぎ目23を用いて固定される。つまり、駆動エレメント13における保持部11の半径方向の位置を顧慮することなく固定される。
【0015】それにもかかわらず連行体17と駆動エレメント13の保持部11との間の結合が作りだされ得るように、連行体17に付属する連行エレメント19が図1に示すように、それがプラットフォーム21の半径方向外側に軸方向にこれから突き出ているように位置を定められる必要がある。連行体17のまさにそのような図は、半分だけしか示されていないが、図3から読み取ることができる。しかし、より小さい直径での保持部11の配置の際には、コンバータ蓋体部24におけるプラットフォーム21の配置箇所が変わらないで、連行エレメント19が半径方向にプラットフォーム21の外側壁33と内側壁35との間に設けられていてもよい。あるいは、図5において認識できるように、プラットフォーム21の半径方向の内側壁35に比べて半径方向内側へ張り出して設けられていてもよい。したがって、プラットフォーム21に対する保持部11の半径方向のずれの可能性は、プラットフォーム21にての連行エレメント19のポジショニングによってもたらされる。その際、連行体17の両方の部分は、従って連行エレメント19及びプラットフォーム21は一体的に製造されている。その際、この製造は以下のようにして行われる。
【0016】図4から詳しく読み取り得るように、型上部分52と型下部分54とを有する型50が使用される。当該型上部分及び当該型下部分は、通常のように接触域(Kontaktzone)56に対して垂直な方向に可動であるのみならず、接触域56に平行にも可動である。その際、新たな連行体17のための規格(大量)生産の最初に両方の型半部分52、54が、型上部分52における充填室(Fuellkammer)58と型下部分54における充填室60との間の望まれる相対ポジションがセットされるまで互いに対して接触域56に沿って位置をずらされる。次いで、両方の型部分52、54が互いから取り外され、詳細には図示されていない未加工鋳造品(スラグ、Rohling)が充填室60内へ入れられる。引き続いて、押圧力(圧縮力、Druckkraft)を与えられながら両方の型半部分52、54が、互いに接触して、且つその際好ましくは冷間成形プロセス(Kaltpressvorgang)によって、しかしまた場合によっては鍛造プロセス(Schmiedevorgang)によって当該未加工鋳造品を成形するまで互いに向かって動かされる。その結果、当該未加工鋳造品が両方の充填室58、60内へ押し込まれ、その際その形成(Formen)を受ける。その際、図4に示されているように両方の型半部分52、54をそろえると、図3に示されているような連行体17が生じる。その際、連行エレメント19は、半径方向に、プラットフォーム21の半径方向の外側壁33に比べて張り出している。逆に、図6に示すように両方の型半部分52、54をそろえると、半径方向にプラットフォーム21の半径方向の内側壁35に比べて張り出している連行エレメント19を有する図5に示すような連行体17の構成を導く。このようにして連行体17が形成されるとすぐに、両方の型半部分52、54が再び互いから引き離され且つそれによって連行体17を解放する。それから、これはコンバータ蓋体部24における受容領域70のそのために設けられた半径方向領域27において位置を定められる。その際、好ましくは、以下に説明する図7および図8に示された効果的な手段(Effekt)が利用される。
【0017】プラットフォーム21のコンバータ蓋体部24の方へ向いた側には、それぞれ、図7に示すように少なくともその広がり長さの一部に沿って本質的にプラットフォーム21の外壁33、35、37に平行な延在を有する隆起部(Wulst)64として構成されている突出部62が設けられている。図8では、突出部62が少なくとも一つの湾曲部(Anwoelbung)66によって形成されている。プラットフォーム21に電流を与えることによってそれぞれの突出部62が溶ける。その結果、コンバータ蓋体部24の方への突出部62の同時の圧力付勢の際にプラットフォーム21がコンバータ蓋体部24に「付着」させられる。そのように予備固定されて、引き続いてコンバータ蓋体部24へのプラットフォーム21の固定のための最終的な溶接継ぎ目23が形成され得る。最終的な溶接継ぎ目23は、好ましくは、イナートガス溶接(Schutzgasschweissen)あるいはレーザ溶接によって作り出される。
【0018】これまで述べられた構成では、駆動エレメント13とコンバータ蓋体部24との間の結合は、それぞれ連行体17におけるブロック部14を用いてなる。一方、駆動エレメント13における保持部11は固定エレメント7によって形成される。図9に示す構成では、連行体17のプラットフォーム21に連行エレメント19としてのねじ付ジャーナル部(Gewindezapfen)72が付設されている。当該ねじ付ジャーナル部は、保持部11として駆動エレメント13に固定されているナット76のねじ孔にはまり込む。
【0019】溶接継ぎ目23に再び立ち戻って、これは、連行体17のすべての適用形式で不変であるプラットフォーム21の構成の結果、常に、同一の溶接プログラムに従って製造され得る。プラットフォーム21が、さらに外側にあるいは内側に配置されるために、図1あるいは図9においてプラットフォームが位置しているその理想的な半径方向領域27から半径方向に外部へ移動させられねばならない場合にさえ、この溶接プログラムの位置座標が変更されさえすればよく、溶接プログラム自体は決して変更される必要がない。それによって、これまで達成されたことのない可変性が獲得され、その結果、単に連行体17の形状的な適合によって駆動エレメント13と関連してのほとんどすべての使用状況がカバーされ得る。
【出願人】 【識別番号】593136638
【氏名又は名称】マンネスマン ザックス アクチエンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】Mannesmann Sachs AG
【出願日】 平成10年(1998)10月30日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 武久 (外1名)
【公開番号】 特開平11−230302
【公開日】 平成11年(1999)8月27日
【出願番号】 特願平10−311231