トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F16 機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段




【発明の名称】 伝動装置
【発明者】 【氏名】オズヴァルト フリートマン

【氏名】ベルンハルト ヴァルター

【要約】 【課題】無断階に調節可能な円錐形プーリー巻掛け式伝動装置のような伝動装置であって、それぞれ軸線方向移動可能及び軸線方向不動な円錐プレートを備えた第1の円錐プレート対及び第2の円錐プレート対、トルク伝達のために円錐プレート対間に配置された巻掛け手段、並びに圧力媒体によって負荷可能な少なくとも2つの圧力室を有している形式のものにおいて、構造、費用及び機能の点に関連して改善する。

【解決手段】圧力室が円形リング状のシールリングを備えたシールを用いて互いに遮断可能及び/又は接続可能である
【特許請求の範囲】
【請求項1】 無断階に調節可能な円錐形プーリー巻掛け式伝動装置のような伝動装置であって、それぞれ軸線方向移動可能及び軸線方向不動な円錐プレートを備えた第1の円錐プレート対及び第2の円錐プレート対、トルク伝達のために円錐プレート対間に配置された巻掛け手段、並びに圧力媒体によって負荷可能な少なくとも2つの圧力室を有しており、圧力室が円形リング状のシールリングを備えたシールを用いて互いに遮断可能及び/又は接続可能であることを特徴とする、伝動装置。
【請求項2】 無断階に調節可能な円錐形プーリー巻掛け式伝動装置のような伝動装置であって、それぞれ軸線方向移動可能及び軸線方向不動な円錐プレートを備えた第1の円錐プレート対及び第2の円錐プレート対、トルク伝達のために円錐プレート対間に配置された巻掛け手段、並びに圧力媒体によって負荷可能な少なくとも2つの圧力室を有しており、圧力室が円形リング状のシールリングを備えたシールを用いて互いに遮断可能及び/又は接続可能である形式のものにおいて、シールリングが横断面で見て軸線方向に延びる半径方向内側の第1のリング区分、及び軸線方向に延びる半径方向外側の第2のリング区分を有しており、該リング区分が半径方向に延びるリング区分によって互いに結合されており、この場合、軸線方向に延びる少なくとも1つのリング区分が、周囲に分配された少なくとも個別の凹所を有していることを特徴とする、伝動装置。
【請求項3】 軸線方向に延びる半径方向内側のリング区分も、半径方向外側のリング区分も、凹所を有している請求項1又は2記載の伝動装置。
【請求項4】 凹所が横断面で見て正方形若しくは方形である請求項1、2又は3記載の伝動装置。
【請求項5】 凹所が横断面で見てL字形である請求項1、2又は3記載の伝動装置。
【請求項6】 5乃至40の凹所、有利には20乃至30の凹所、特に有利には24の凹所が設けられている請求項1から5のいずれか1項記載の伝動装置。
【請求項7】 凹所がシールリングの周囲に均一に分配されている請求項1から6のいずれか1項記載の伝動装置。
【請求項8】 無断階に調節可能な円錐形プーリー巻掛け式伝動装置のような伝動装置であって、それぞれ軸線方向移動可能及び軸線方向不動な円錐プレートを備えた第1の円錐プレート対及び第2の円錐プレート対、トルク伝達のために円錐プレート対間に配置された巻掛け手段、並びに圧力媒体によって負荷可能な少なくとも2つの圧力室を有しており、圧力室が、受容区分内に受容された円形リング状のシールリングを備えたシールを用いて互いに遮断可能及び/又は接続可能である形式のものにおいて、受容区分が円形リング状の溝として形成されており、該溝が、互いに隔てられて半径方向に延びる2つの壁及び軸線方向に延びる1つの壁によって制限されており、この場合、半径方向に延びる少なくとも1つの壁に、少なくとも個別の開口及び少なくとも個別の切欠きが形成されていることを特徴とする、伝動装置。
【請求項9】 壁が互いに一体的に結合されている請求項8記載の伝動装置。
【請求項10】 少なくとも1つの壁が1つの構成部分の一部分であり、該構成部分が、別の壁を保持する別の構成部分に結合されている請求項8記載の伝動装置。
【請求項11】 前記1つの構成部分がほぼ円形リング状のエレメントであり、該エレメントが開口及び切欠きを備えている請求項10記載の伝動装置。
【請求項12】 別の構成部分が開口及び/又は切欠きを備えており、該開口及び/又は切欠きが前記1つの構成部分の開口及び/又は切欠きと接続している請求項11記載の伝動装置。
【請求項13】 シールリングが弾性的な材料から形成されていて、かつ非弾性的な材料から成るリング状のエレメントを有しており、該エレメントが前記弾性的な材料によって少なくとも部分的に取り囲まれている請求項1から12のいずれか1項記載の伝動装置。
【請求項14】 シールリングが保持エレメントを用いて受容区分内に保持されている請求項1から13のいずれか1項記載の伝動装置。
【請求項15】 保持エレメントが、軸線方向に突出するアームを有しており、アームが、半径方向に延びる両方のリング区分間の領域内に突入している請求項14記載の伝動装置。
【請求項16】 両方の圧力室が、1つの円錐プレートの軸線方向の移動のための及び/又は円錐プレート間の巻掛け手段の緊締のための調節エレメントの圧力室である請求項1から15のいずれか1項記載の伝動装置。
【請求項17】 伝動装置がトルクセンサを有しており、この場合、両方の圧力室がトルクセンサの圧力室である請求項1から16のいずれか1項記載の伝動装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無断階に調節可能な円錐形プーリー巻掛け式伝動装置のような伝動装置であって、それぞれ軸線方向移動可能及び軸線方向不動な円錐プレートを備えた第1の円錐プレート対及び第2の円錐プレート対、トルク伝達のために円錐プレート対間に配置された巻掛け手段、並びに圧力媒体によって負荷可能な少なくとも2つの圧力室を有しており、圧力室がほぼ円形リング状のシールエレメント、例えばシールリングを備えたシールを用いて互いに遮断可能及び/又は接続可能である形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】前記形式の伝動装置は、例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第19544644号公報により公知である。該伝動装置においては、例えば1つの圧力室と別の圧力室との密閉がリップシールを用いて行われ、リップシールが圧力負荷の1つの方向で圧力室を密閉して、かつ圧力負荷の別の方向で圧力室を接続する。
【0003】前記公知の伝動装置のリップシールリングの配置は、該リップシールリングが受容区分内で移動若しくは傾倒する場合に不都合であり、それというのは該リップシールリングが対応する圧力負荷に際して両方の圧力室間の所望の接続を生ぜしめ得ないからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、前記形式の伝動装置を、構造、費用及び機能の点に関連して改善することである。特に、シールリングを備えたシールによって接続可能及び遮断可能な2つの圧力室を有する伝動装置を改善して、圧力室の密閉及び/又は接続が少なくとも1つのシールリングを用いてあらゆる運転状態で確実に行われ、若しくは保証されるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために本発明の構成では、シールリングが横断面で見て軸線方向に延びる半径方向内側の第1のリング区分、及び軸線方向に延びる半径方向外側の第2のリング区分を有しており、該リング区分が半径方向に延びるリング区分によって互いに結合されており、この場合、軸線方向に延びる少なくとも1つのリング区分が、周囲に分配された少なくとも個別の凹所を有している。
【0006】
【発明の効果】シールリングに形成された若しくは切欠かれた凹所によって、シールリングの機能がシールリングの回動若しくは移動下でも保証され、それというのは流体流れが移動若しくは回動に際しても凹所若しくは切欠きによって保証されるからであり、この場合、それぞれの圧力室内の圧力状態に基づきシールリップが持ち上げられる。
【0007】有利には、軸線方向に延びる半径方向内側のリング区分も、半径方向外側のリング区分も、凹所を有している。同じく有利には、凹所が横断面で見て正方形若しくは方形である。さらに有利には、凹所が横断面で見てL字形である。
【0008】特に有利な別の実施態様では、凹所が別の形、例えば円形、楕円形若しくは多角形を成している。同じく別の実施態様において有利には、凹所がシールリングの一方の縁部の材料で閉鎖されている。
【0009】特に有利には、5乃至40の凹所、有利には20乃至30の凹所、特に有利には24の凹所が設けられている。さらに有利には、凹所がシールリングの周囲に均一に分配されている。
【0010】本発明の別の思想に基づき、無断階に調節可能な円錐形プーリー巻掛け式伝動装置のような伝動装置であって、それぞれ軸線方向移動可能及び軸線方向不動な円錐プレートを備えた第1の円錐プレート対及び第2の円錐プレート対、トルク伝達のために円錐プレート対間に配置された巻掛け手段、並びに圧力媒体によって負荷可能な少なくとも2つの圧力室を有しており、圧力室が、受容区分内に受容された円形リング状のシールリングを備えたシールを用いて互いに遮断可能及び/又は接続可能である形式のものにおいて、有利には受容区分が円形リング状の溝として形成されており、該溝が、互いに隔てられて半径方向に延びる2つの壁及び軸線方向に延びる1つの壁によって制限されており、この場合、半径方向に延びる少なくとも1つの壁に、少なくとも個別の開口及び少なくとも個別の切欠きが形成されている。
【0011】この場合、壁が互いに一体的に結合されていると有利である。同じく有利には、少なくとも1つの壁が1つの構成部分の一部分であり、該構成部分が、別の壁を保持する別の構成部分に結合されている。さらに有利には、1つの構成部分がほぼ円形リング状のエレメントであり、該エレメントが開口及び切欠きを備えている。同じく有利には、別の構成部分が開口及び/又は切欠きを備えており、該開口及び/又は切欠きが前記1つの構成部分の開口及び/又は切欠きと接続している。
【0012】さらに有利には、シールリングが弾性的な材料から形成されていて、かつ非弾性的な材料から成るリング状のエレメントを有しており、該エレメントが前記弾性的な材料によって少なくとも部分的に取り囲まれている。
【0013】本発明の別の思想に基づき特に有利には、シールリングが保持エレメントを用いて受容区分内に保持されている。この場合に同じく有利には、保持エレメントが、軸線方向に突出するアームを有しており、アームが、半径方向に延びる両方のリング区分間の領域内に突入している。
【0014】有利には、両方の圧力室が、1つの円錐プレートの軸線方向の移動のため及び/又は円錐プレート間の巻掛け手段の緊締のための1つの調節エレメントの圧力室である。この場合、伝動装置がトルクセンサを有しており、両方の圧力室がトルクセンサの圧力室であると同じく有利である。
【0015】
【発明の実施の形態】図1及び図2に部分的に示す実施例の円錐形プーリー巻掛け式伝動装置(Kegelscheibenumschlingungsgetrieb)は、入力軸Aに相対回動不能に配置された入力側のプレート対(Scheibenpaar)1及び出力軸Bに相対回動不能に配置されたプレート対2を有している。各プレート対は軸線方向運動可能なプレート部分(axialbewegbarer Scheibenteil)1a,2a及び軸線方向不動なプレート部分(axialfester Scheibenteil)1b,2bを有している。両方のプレート対間にはトルク伝達のためにチェーン3の形の巻掛け手段(Umschlingungsmittel)が設けられている。
【0016】プレート対1,2の図示のそれぞれ上側半部には、プレート部分1a,1b若しくは2a,2b間の、低速方向での最大の伝達(アンダードライブ[underdrive])に対応する軸線方向の相対位置が示してあり、これに対して図示のそれぞれ下側半部には、プレート部分1a,1b若しくは2a,2b間の、高速方向での最大の伝達(オーバードライブ[overdrive])に対応する軸線方向の相対位置が示してある。
【0017】プレート対1は、ピストン・シリンダユニットとして形成された調節部材(Stellglied)4を介して軸線方向で緊締可能(verspannbar)である。円錐プレート対(Kegelscheibenpaar)2は類似の形式で、同じくピストン・シリンダユニットとして形成された調節部材5を介して軸線方向でチェーン3に対して緊締可能である。ピストン・シリンダユニット5の圧力室6内には、コイルばねによって形成された蓄力器(Kraftspeicher)7を設けてあり、該蓄力器は軸線方向運動可能なプレート部分2aを軸線方向不動なプレート部分2bの方向に押している。チェーン3が出力側でプレート対2の半径方向内側の領域にある場合には、蓄力器7によって生ぜしめられる緊締力(Verspannkraft)は、チェーン3がプレート対2の大きな直径領域(Durchmesserbereich)にある場合よりも大きい。このことは、高速方向での伝達の増大に伴って、蓄力器7によって生ぜしめられるプレストレス力(Vorspannkraft)が増大することを意味する。コイルばね、即ち蓄力器7は一方で直接に、軸線方向運動可能なプレート部分2aに支えられ、かつ他方で、出力軸Bに堅く結合されて圧力室6を制限するカップ形(topffoermig)の構成部分8に支えられている。
【0018】ピストン・シリンダユニット4,5に対して作用的に並列接続して別のピストン・シリンダユニット10,11を設けてあり、該ピストン・シリンダユニットは伝動装置の伝達変化(Uebersetzungsaenderung)のために用いられる。ピストン・シリンダユニット10,11の圧力室12,13は、要求される伝達比に相応して交互に圧力媒体を供給され、若しくは放圧される。このために、圧力室12,13が必要に応じて圧力媒体原、例えばポンプに接続されるか、若しくは排出管路に接続される。伝達変化に際して一方の圧力室12,13が圧力媒体で満たされ、即ち該圧力室の容積が増大され、これに対して、他方の圧力室13,12が少なくとも部分的に放圧され、即ち該圧力室の容積が減少される。圧力室12,13のこのような交互の圧力負荷(Druckbeaufschlagung)若しくは放圧は適当な弁を用いて行われる。このような弁の構造及び機能は、既に挙げた公知技術で述べてある。例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第4036683号明細書においては、四角スライダ(Vierkantschieber)として形成された弁36を図2に示してあり、該弁がポンプとして形成された圧力媒体源14に接続されている。
【0019】少なくともトルクに関連した圧力を形成するために、トルクセンサ(Drehmomentfuehler)14を設けてあり、トルクセンサは液力原理をベースにしている。トルクセンサ14は、駆動歯車若しくは駆動ピニオン15を介して導入されたトルクを円錐プレート対1に伝達する。駆動歯車15は転がり軸受(Waelzlager)16を介して入力軸Aに支承されていて、形状接続部(Formschluss)若しくは歯部17を介して、トルクセンサ14の、軸線方向で駆動歯車15に支持されたカムプレート18に相対回動不能(drehfest)に結合されている。トルクセンサ14は、軸線方向で定置のカムプレート18及び軸線方向で移動可能なカムプレート19を有しており、カムプレートはそれぞれ傾斜路(Auflauframpe)を有しており、傾斜路間に球体20の形の拡開部材(Spreizkoerper)が設けられている。カムプレート19は入力軸A上で軸線方向移動可能であるものの、入力軸に対して回動不能である。このために、カムプレート19は、軸線方向で球体20から離れる方向に延びた半径方向外側の区分19aを有しており、該区分が歯部19bを備えており、該歯部が、入力軸Aに軸線方向でも周方向でも相対回動不能に結合された構成部分21の対向歯部(Gegenverzahnung)21aと噛み合っている。歯部19bと対向歯部21aとは互いに、構成部分19,21間の軸線方向の相対的な移動を可能にするように構成されている。
【0020】トルクセンサ14は2つの圧力室22,23を形成している。圧力室22は、入力軸Aに堅く(starr)結合されたリング状の構成部分24並びに、カムプレート19により形成された若しくは保持された区分(Bereich)又は構成部分(Bauteil)25,26によって形成されている。リング状の圧力室23は、実質的にリング状の圧力室22の半径方向外側に、しかも軸線方向で圧力室22に対してずらして配置されている。第2の圧力室23は同じく、リング状の構成部分24、該構成部分24に相対回動不能に結合されたスリーブ状の構成部分21及び、カムプレート19に堅く(fest)結合された構成部分25によって形成されており、該構成部分25は軸線方向に移動可能であって、ピストンと同じように作用する。
【0021】トルクセンサ14及び円錐プレート対1を保持する入力軸Aは、トルクセンサ側でニードル軸受(Nadellager)27を介して、かつ円錐プレート対1の、トルクセンサ14と反対の側で軸線方向の力を受け止める球軸受(Kugellager)28及び、半径方向の力に対して設けられたローラ軸受(Rollenlager)29を介してケーシング30内に支承されている。出力プレート対(Abtriebsscheibenpaar)2を受容する出力軸Bが、調節部材5,11と隣接する端部でダブル円錐形ローラ軸受(Zweifachkegelrollenlager)31(該ダブル円錐形ローラ軸受は半径方向力(Radialkraft)も両方の軸線方向で生じる軸線方向力(Axialkraft)も受け止める)を介して、かつ出力プレート対2の、調節部材5,11と逆の側でローラ軸受32を介してケーシング30内に支承されている。出力軸Bは、調節部材5,11と逆の端部に傘歯車33を保持しており、傘歯車が例えばディファレンシャルと作用結合されている。
【0022】円錐形プーリー巻掛け式伝動装置の締め付けのために必要であってトルクセンサ14を介して少なくともトルクに関連して調節された圧力を形成するために、ポンプ34を設けてあり、該ポンプが入力軸A内に形成された中央の通路35(該通路は少なくとも1つの半径方向の通路36に開口している)を介してトルクセンサ14の圧力室22に接続されている。ポンプ34は、さらに接続管路37を介して、第2のプレート対2のピストン・シリンダユニット5の圧力室6に接続されている。接続管路37は出力軸B内に設けられた中央の通路38に開口しており、該通路は同じく半径方向に延びる少なくとも1つの通路39を介して圧力室6に接続されている。
【0023】トルクセンサ14の圧力室22は、図1の断面図で見て周方向にずらされていて、従って破線で示す通路40を介してピストン・シリンダユニット4の圧力室9に接続されている。通路40は、入力軸Aに堅く結合されたリング状の構成部分24内に形成されている。従って通路40を介して第1の圧力室22と圧力室9とは常に接続されている。入力軸A内にはさらに少なくとも1つの流出通路41を設けてあり、流出通路は圧力室22に接続していて、若しくは接続可能であり、流出通路の流出横断面(Abschlussquerschnitt)が少なくとも伝達されるトルクに関連して変化可能である。流出通路41は入力軸Aの中央の孔42に開口しており、該孔は1つの管路に接続されていてよく、該孔を介して、トルクセンサ14から流出する油が例えば潤滑のために対応する箇所に導かれてよい。軸線方向移動可能(axial verschiebbar)に入力軸Aに支承された軸線方向運動可能(axial bewegbar)な傾斜路プレート(Rampenscheibe)若しくはカムプレート19が、内側の区分26aで以て、流出通路41と協働する閉鎖区分(Abschlussbereich)を形成しており、該閉鎖区分が少なくとも生じているトルクに関連して流出通路41を多かれ少なかれ閉鎖する。従って、閉鎖区分26aは流出通路41と関連して弁若しくは絞り箇所(Drosselstelle)を形成している。少なくとも、両方のプレート18,19間に生じるトルクに関連して、制御ピストンとして有効なプレート19を介して流出開口(Abflussoeffnung)若しくは流出通路41が相応に開かれ若しくは閉じられ、従って、少なくとも生じているトルクに相応してポンプ34によって形成される圧力が、少なくとも圧力室22内に生ぜしめられる。圧力室22が圧力室9に接続されていて、かつ通路若しくは管路35,36,37,38,39を介して圧力室6にも接続されているので、該圧力室9,6内にも対応する圧力が生ぜしめられる。
【0024】ピストン・シリンダユニット4,5とピストン・シリンダユニット10,11との並列接続に基づき、トルクセンサ14から供給された圧力によって軸線方向移動可能なプレート1a,2aに作用せしめられる力が、伝動装置の伝達比の調節のために圧力室12,13内に生ぜしめられた圧力に基づき前記プレート1a,2aに作用する力に加えられる。
【0025】圧力室12への圧力媒体の供給は、入力軸A内に設けられた通路43を介して行われ、該通路は半径方向の孔44を介して入力軸A内に形成されたリング溝45に接続している。リング溝45から、リング状の構成部分24内に形成された少なくとも1つの通路46を延存させてあり、該通路がスリーブ状の構成部分21内に形成された半径方向の貫通開口47との接続部を形成しており、貫通開口が圧力室12内に開口している。類似の形式で圧力室13も、通路38の周囲に形成された通路48を介して油を供給されるようになっており、該通路48が半径方向に延びる接続通路49を介して圧力室13に連通している。通路43と通路48とは接続管路51,52を介して少なくとも1つの弁50を介在して共通の1つの圧力源に接続されている。弁(Ventil)50若しくは(Ventilsystem)50に接続する圧力源53は、別個のポンプによって形成され、若しくは既に述べたポンプ34によって形成されていてよく、この場合、複数の弁を有する適当な体積分配機構(Volumenverteilungssystem)若しくは圧力分配機構(Druckverteilungssystem)54が必要である。このような実施例は破線で示してある。
【0026】圧力負荷に際して作用的に並列に圧力室22に接続された圧力室23は、個別の構成部分の、円錐プレート対1の上側半部に示す相対位置では、圧力媒体供給機構から分離(trennen)されており、それというのは、圧力室23に通じる通路若しくは孔55,56,57,58,59,60が、ポンプ34のような圧力源に接続されていないからである。軸線方向移動可能なプレート1aの位置に基づき、半径方向の孔60が完全に開かれており、従って、圧力室23が完全に放圧されている。トルクセンサから伝達すべきトルクに基づきカム(Nocken)若しくはカムプレート19に生ぜしめられる軸線方向力(Axialkraft)が、もっぱら圧力室22内に形成された圧力油クッション(Druckoelpolster)によって受け止められる。この場合、圧力室22内に生じる圧力は、伝達すべきトルクが大きければ大きいほど高くなっている。この圧力は、既に述べたように絞り弁(Drosselventil)として有効な区分26a及び流出孔(Abflussbohrung)41を介して制御される。
【0027】高速方向での伝達変化に際して、円錐プレート1aは右側へ円錐プレート1bの方向に移動させられる。このことは円錐プレート対2に作用して、円錐プレート2aが軸線方向不動の円錐プレート2から軸線方向で離される。前に述べたように、円錐プレート対1,2の図示の上側半部には、プレート1a,1b;2a,2b間の、低速方向での伝達のための極限位置(Extremstellung)に対応する相対位置が示してあるのに対して、図示の下側半部には、プレート1a,1b;2a,2b間の、高速方向での伝達のための極限位置に対応する相対位置が示してある。
【0028】円錐プレート対1,2の図示の上側半部に示す伝達比から図示の下側半部に示す伝達比へ移行させるために、弁50の適当な制御によって圧力室12が相応に充填され、かつ圧力室13が相応に放圧されて、体積を減少される。
【0029】軸線方向移動可能な円錐プレート1a,2aは所属の軸A,Bに、歯部から成る結合部61,62を介して相対回動不能に連結されている。プレート1a,2aに設けられた内歯及び軸A,Bに設けられた外歯によって形成された相対回動不能な結合部61,62は、所属の軸A,B上でのプレート1a,2aの軸線方向の移動を可能にする。
【0030】駆動側のプレート対1の軸線方向移動可能なプレート1a及びチェーン3の図示の上側半部に鎖線で示す位置が、伝動装置の高速方向での最大可能な伝達に対応する。プレート対1のチェーン3の鎖線で示す該位置に、プレート対2のチェーン3の実線で示す位置が対応している。
【0031】従動側のプレート対2の軸線方向移動可能な円錐プレート2a及びチェーン3の図示の下側半部に鎖線で示す位置は、伝動装置の低速方向での最大可能な伝達に対応している。チェーン3の該位置に、チェーンの図示の上側半部に実線で示す位置が対応している。
【0032】図示の実施例では、プレート1a,2aが半径方向内側のセンタリング区分(Zentrierbereich)63,64;65,66を有しており、該センタリング区分を介してプレートは直接に、対応する軸A,B上に受容され、若しくはセンタリングされている。軸線方向移動可能なプレート1aの、軸Aの周面に実質的に遊びなく受容された案内区分(Fuehrungsbereich)63,64が通路59,60と協働して弁を形成しており、この場合、プレート1aは通路59,60に関連して実際に弁スライダとして役立つ。プレート対1の図示の上側半部に示す位置からのプレート1aの右側への移動に際して、所定の移動距離の後に通路60がプレート1aの軸線方向移動距離の増大に伴って案内区分64によって次第に閉鎖される。このことは、案内区分64が半径方向で通路60上に位置するようになることを意味する。この位置では、通路59も半径方向外側に対して円錐プレート1aによって、それも案内区分63によって閉じられている。プレート1bの方向へのプレート1aの引き続く軸線方向移動に際して、通路60は閉じられたままであるのに対して、プレート1a若しくは該プレートの制御区分若しくは案内区分63は通路59を次第に開放する。従って、通路59を介してシリンダ・ピストンユニット4の圧力室9と通路58とが接続され、これによって通路57,56,55を介して圧力室23への接続部が生ぜしめられる。通路60が実質的に閉じられており、もっぱら圧力室9と両方の圧力室22,23との間の接続しか生じていないので、両方の圧力室22,23内、及び圧力室9内、ひいては該圧力室と通路35及び管路37,38を介して作用的に接続された圧力室6内に、伝達経路内に生じ得るわずかな損失を除いて、同じ圧力が生じる。両方の圧力室22,23間の伝達比に関連した接続によって、トルクセンサ14内に存在する圧力媒体クッションの軸線方向に有効な面が増大され、それというのは両方の圧力室22,23の軸線方向に有効な面が作用的に互いに積算されるからである。軸線方向に有効な支持面(Abstuetzflaeche)の増大に基づき、同じトルクに関連して、トルクセンサによって形成される圧力が面増大に対して実質的に比例して減少されており、このことは圧力室9,6内にも相応に減少された圧力が生じていることを意味している。従って、本発明に基づくトルクセンサ14を用いて、前記圧力の、トルクに関連した調節に重畳されてかつ伝達比に関連した調節が行われる。図示のトルクセンサ14は実際に圧力若しくは圧力レベルの二段階の調節を可能にする。
【0033】図示の実施例では両方の通路59,60は互いに、かつプレート1aの、該通路と協働する区分63,64に対して次のように配置され、若しくは構成されており、即ち、1つの圧力室22から両方の圧力室22,23への切換及び逆の切換が円錐形プーリー巻掛け式伝動装置のほぼ1:1の伝達比に際して行われる。既に述べたように、このような切換は構造的に急激には行われず、従って、流出通路60を既に閉じてあるものの、接続通路59と圧力室9とをまだ接続していない移行区分が生じる。この移行区分内で伝動装置若しくはトルクセンサ14の機能を保証し、これに対してカムプレート19の軸線方向の移動運動可能性を確保しておくために、圧力室23の体積変化を可能にする補償手段が設けられており、その結果、トルクセンサ14がポンプ作用を生ぜしめ、このことはトルクセンサ14のシリンダ構成部分とピストン構成部分とが相対的に運動できることを意味している。このような補償手段(Ausgleichsmittel)が図示の実施例では舌状シール若しくはリップシール(Zungen- und Lippendichtung)67によって形成されており、舌状シール若しくはリップシールはリング状の構成部分24の半径方向の溝内に受容されていて、構成部分25の内側の内側の円筒面と協働して、両方の圧力室22,23を互いにシールしている。この場合、シールリング(Dichtungsring)67は次のように構成して配置されており、即ちシールリングが軸線方向の1つの方向でのみ遮断を行い若しくは両方の圧力室22,23間の圧力補償を阻止するのに対して、軸線方向の逆の方向で少なくとも圧力室23と圧力室22との間の正の差圧力の生じている場合に圧力補償若しくはシールリング67の流過を可能にする。従って、シールリング67は逆止弁と同じように作用し、この場合、圧力室22から圧力室23への流れが阻止されるものの、圧力室22に対する圧力室23内のある程度の過圧に際して、シールリング67によって形成されたシール箇所を介した流過が可能である。即ち、右側へのカムプレート19の運動に際して圧力液体が、閉じられた圧力室23から圧力室22内へ流れる。続く左側へのカムプレート19の運動に際しては、圧力室23内に負圧が生じ、場合によっては気泡が油内に形成される。しかしながらこのことは、トルクセンサ若しくは円錐形プーリー巻掛け式伝動装置の機能にとって不都合ではない。
【0034】逆止弁と同じように作用するシール67の代わりに、両方の圧力室22,23間で有効な1つの逆止弁を設けてもよく、逆止弁はリング状の構成部分24内に取り付けられる。この場合には、軸線方向の両方の方向で有効なシール(Abdichtung)67が用いられる。さらに、前記形式の1つの逆止弁が両方の通路35,58間で有効であるように配置されてもよい。この場合、逆止弁は体積流れが圧力室23から圧力室22に向かう方向で可能であるものの、逆の方向では逆止弁が遮断を行うように配置されていなければならない。
【0035】これまでの説明から明らかなように、実質的に伝動領域の、低速方向で伝動(アンダードライブ)する部分領域全体にわたって、プレート18,19に設けられた球体傾斜路(Kugelrampe)によって生ぜしめられる軸線方向力がもっぱら、圧力室22によって形成された軸線方向に有効な面で支持されるのに対して、実質的に伝動領域の、高速方向で伝動(オーバードライブ)する部分領域全体にわたって、プレート19の球体傾斜路によって生ぜしめられる軸線方向力が、圧力室22,23の軸線方向に有効な両方の面で受け止められる。従って同じ入力モーメントに関連して、低速方向での伝動装置の伝動に際して、トルクセンサによって形成される圧力は、高速方向での伝動装置の伝動に際してトルクセンサ14によって形成される圧力よりも高くなっている。既に述べたように、図示の伝動装置は、両方の圧力室22,23間の接続若しくは遮断を行う切換点(Umschaltpunkt)がほぼ1:1の伝達の領域内に位置するように構成されている。しかしながら、切換点若しくは切換領域(Umschaltbereich)は、通路59,60、ひいては円錐プレート1aの、該通路と協働する区分63,64の適当な構成及び配置によって相応に円錐形プーリー伝動装置(Kegelscheibengetriege)の全伝動領域内で移動させられてよい。
【0036】両方の圧力室22,23間の接続若しくは遮断は、このために設けられた特殊な弁を介して行われてもよく、該弁は、両方の圧力室22,23を接続する1つの通路の領域に配置されており、この場合、該弁は直接にプレート1a若しくは2aを介して作動されるのではなく、例えば外部のエネルギー源によって作動されてよい。このために例えば電磁的、液力的若しくは空気力的に作動可能な弁を使用してよく、該弁は伝動装置の伝達比(Uebersetzungsverhaeltniss)若しくは伝達変化(Uebersetzungsaenderung)に関連して切換可能であってよい。例えば3/2・弁(3/2-Ventil)を使用してよく、該3/2・弁が両方の圧力室22,23間の接続若しくは遮断を行う。さらに圧力弁を用いてもよい。適当な1つの弁が、両方の通路35,58を接続する1つの管路の領域内に設けられてよく、この場合、両方の通路59,60は閉じられており、若しくは設けられていない。前記適当な弁は、圧力室22,23の遮断された状態で圧力室23が該弁を介して圧力軽減(druckentlasten)されているように切換られ、若しくは接続されている。このために、該弁は、油溜めに通じる管路に接続されていてよい。
【0037】外部から制御可能な弁を使用する場合には、該弁は別のパラメータに関連しても操作可能であってよい。このような弁は例えば、駆動時に生じるトルク衝撃に関連しても作動可能であってよい。これによって、例えば円錐形プーリー伝動装置の少なくとも特定の運転状態若しくは伝動領域でのチェーンの滑りが避けられ、若しくは少なくとも減少される。
【0038】図1若しくは図2に示す構成では、トルクセンサ14は入力側で、かつ軸線方向移動可能な円錐プレート1aに隣接して配置されている。しかしながら、トルクセンサ14はトルク経路(Drehmomentfluss)内で任意の箇所に設けられて、相応に適合されてよい。さらにトルクセンサ14が、周知のように出力側で、例えば出力軸B上に設けられてよい。この場合、このようなトルクセンサは、トルクセンサ14と同じ形式で、軸線方向移動可能な円錐プレート2aに隣接して配置されている。複数のトルクセンサを使用することも可能である。この場合、例えば入力側にも出力側にも適当な1つのトルクセンサが配置されてよい。
【0039】少なくとも2つの圧力室22,23を備えた本発明に基づくトルクセンサ14が、トルクに関連した及び/又は伝動に関連した圧力調節のためのそれ自体公知の別の手段と組み合わされてもよい。従って例えば、転がり部材(Waelzkoerper)20が、ドイツ連邦共和国特許出願公開第4234294号公報に記載してあるように、伝動変化に関連して半径方向で、転動部材と協働する転動傾斜路(Abwaelzrampe)若しくは転動軌道(Abwaelzbahn)に沿って移動可能であってよい。
【0040】図1に示す実施例では、圧力室6がトルクセンサ14に接続されている。しかしながら外側の圧力室13も、トルクセンサ14から供給される圧力で負荷されてよく、内側の圧力室6が伝達変化のために用いられる。このために、第2のプレート対2における両方の管路52,37の接続部を互い違いにし、若しくは互いに交換する必要がある。
【0041】図1に示すトルクセンサ14の実施例では、トルクセンサを形成する構成部分がほぼ薄板から製造されている。従って、特にカムプレート18,19が例えばエンボス加工によって薄板成形部分(Blechformteil)として製造されてよい。
【0042】図3は図2の部分拡大図であり、この場合、シール(Dichtung)67、例えばリップシールが弁として作動して、両方の圧力室22,23を、一面で圧力室22内の圧力の高い場合に互いに閉鎖して、他面で圧力室23内の圧力の高い場合に互いに接続する。シールエレメント(Dichtungselement)67はシールリングのようなリップシールとして形成されており、シールリングが軸線方向に延びる半径方向内側の第1のリング区分67a、及び軸線方向に延びる半径方向外側の第2のリング区分67bを有しており、該リング区分は半径方向に延びるリング区分67cによって結合されている。ほぼ円形リング状の圧力室22,23は、例えば薄板200,201,202,203のようなエレメントによって制限されている。シールリング(Dichtring)67はリング溝のような受容区分205内に受容されている。
【0043】図4に示す円錐プレート対101は、有利には、円錐形プーリー巻掛け式伝動装置の入力側のプレート対を形成している。トルクセンサ114が軸線方向不動の円錐プレート101bに隣接している。トルクセンサ114は同じく、カム若しくは傾斜路プレート118,119を有しており、傾斜路プレート間に、球状の転動体(Abwaelzkoerper)120の形の拡開部材が設けられている。軸線方向不動の傾斜路(Auflauframpe)は直接に円錐プレート101bに一体成形されており、従って該円錐プレートが同時にカムプレート118を形成している。しかしながら、軸線方向不動の傾斜路は固有の構成部分によって形成されていてよく、該構成部分が軸線方向で円錐プレート101bに支えられて、かつ該円錐プレートに対して相対回動不能である。伝達すべきトルクは、駆動歯車115を介してトルクセンサ114内に導入される。駆動歯車115は、原動機(Motor)によって駆動可能な歯車115aを介して駆動される。歯車115は玉軸受(Kugellager)116を介して軸Aに支承されている。軸線方向不動な円錐プレート101bに軸線方向で支持されたカムプレート119は、駆動歯車115に、歯結合部(Verzahnungsverbindung)140を介して相対回動不能に、しかしながら軸線方向移動可能に結合されている。該図示の実施例では、歯結合部140はスプライン軸状の結合部若しくはセレーション軸状の結合部によって形成されている。歯結合部140は駆動歯車115に保持された外歯を有しており、外歯がカムプレート119に設けられた内歯に係合している。トルクセンサ114はさらに少なくとも2つの圧力室122,123を有しており、該圧力室は伝達比に関連して互いに接続若しくは互いに遮断可能であり、作用形式に関連して、図1に示す圧力室22,23と比較されるものである。圧力室122,123は、入力軸Aに堅く結合されたリング状の構成部分124並びにカムプレート119の区分によって形成されている。
【0044】1図で述べてあるように、トルクセンサ114もポンプによって圧力下の油を供給されるようになっている。このために、入力軸Aが中央の通路135を有しており、該通路が半径方向の通路136を介して圧力室122に接続されている。中央の通路135から別の半径方向の通路140Aを延在させてあり、該通路がピストン・シリンダユニット104の圧力室109に接続されている。従って、通路135,136,140Aを介して圧力室122と圧力室109とが互いに直接に接続されており、その結果、圧力室109内に常に、圧力室122内と同じ圧力が作用している。ピストン・シリンダユニット104に対して並列的に、ピストン・シリンダユニット110を接続してあり、該ピストン・シリンダユニット110が圧力室112を制限している。ピストン・シリンダユニット104、110の作用形式は、図1に示して述べたピストン・シリンダユニット4,10の作用形式に相応している。
【0045】軸線方向移動可能な傾斜路若しくはカムプレート119は、内側の区分126aで以て流出通路141に関連して絞り箇所(Drosselstelle)を形成しており、該絞り箇所が伝達すべきトルクに関連して多かれ少なかれ閉じられ、若しくは開かれる。これによって、トルクセンサ114が、トルク伝達を保証する圧力を調節する。
【0046】両方の圧力室122,123の接続は、図1に示した圧力室22,23に関連して述べた形式と類似して行われる。同じく通路若しくは孔155,156,157,158,159,160を設けてあり、該通路若しくは孔は軸線方向若しくは半径方向に延びていて、調節される伝達比に関連して両方の圧力室122,123を、それも、図1に示した圧力室22,23に関連して述べた形式と類似して、互いに遮断し若しくは互いに接続する。従って、軸線方向移動可能な円錐プレート101aは同じく通路159,160と関連して弁を形成しており、この場合、弁機能に関連してプレート101aがスライダ(Schieber)を形成している。この場合にも同じく、移行領域(Uebergangsbereich)若しくは切換点(Umschaltpunkt)は、通路160,159間の相対的な配置に基づき、かつプレート101に保持された若しくは形成された制御縁部若しくは制御区分163,164に関連して規定されている。図4に示す実施例では、第2の圧力室123は作用的に圧力室122に対して並列に、接続部を介して圧力室109に接続されている。
【0047】図4には逆止弁168を設けてあり、該逆止弁は移行領域で図1のシール67の補償機能を担っている。逆止弁168は、1つの圧力室122から両方の圧力室122,123へ、及び逆への移行領域内若しくは切換段階中に通路158から通路135の方向への流過若しくは圧力補償(Druckausgleich)を可能にするように保証している。従って逆止弁168によって、圧力室122から圧力室123の方向への流れは阻止されるのに対して、圧力室122に対する圧力室123内のある程度の過圧に際して圧力室122の方向への流過が可能である。円錐プレート対101は、図1の実施例と同じ形式でチェーン103を介して別の円錐プレート対に結合されている。
【0048】図2の実施例では、センサ114と運動可能な円錐プレート101aとは軸線方向で空間的に分離されていて、液力的な結合部135を介して作用的に連結されている。
【0049】図5にはもっぱら、円錐プレート対の軸線方向移動可能な円錐プレート201aのみが示してあり、この場合、図5の上側半部及び下側半部に円錐プレート201aの軸線方向の両方の極限位置が示してある。
【0050】軸線方向移動可能な円錐プレート201aは入力軸Aに、例えばスプライン歯部(Keilwellenverzahnung)261を介して相対回動不能に、しかしながら軸線方向移動可能に結合されている。トルクセンサ214は、図1の実施例と類似して軸線方向で駆動歯車215と移動可能な円錐プレート201aとの間に配置されている。駆動歯車215は形状接続部若しくは歯部217を介して、トルクセンサ214の軸線方向移動可能なカムプレート219に相対回動不能に、それも図4に基づき述べた形式と類似して、結合されている。軸線方向不動なカムプレート218は軸線方向で、軸Aに堅く受容された内側の支承リング216aに支持されている。玉軸受216を介して入力歯車215が軸Aに支承されている。
【0051】軸A上に不動に若しくは堅く設けられたリング状の構成部分224と円錐プレート201aとの間に、トルクセンサ214によって調節された圧力で負荷可能な室209、並びに伝達比調節のために規定された室212が形成されている。図1及び図4の実施例とは逆に、図5では、トルクセンサ214を介して圧力負荷可能な室209は半径方向で、伝達変化のための室212の外側に配置されており、若しくは室209は室212よりも大きな直径領域(Durchmesserbereich)に位置している。
【0052】トルクセンサ214の構成部分は同じく両方の圧力室222,223を制限しており、圧力室222はトルクの伝達に際して常に圧力を受けている。圧力室222は、軸Aに相対回動不能に結合されたリング状の構成部分218,224及び、軸線方向で該構成部分間に配置されて軸A上に回動可能に支承されたリング状の構成部分225によって制限されており、該構成部分は同時に、軸線方向移動可能なカムプレート219を形成している。構成部分218,224,225は軸線方向に延びる区分を有しており、該区分が互いに内外に差しはめられて、圧力室222,223を形成している。構成部分218,224及び構成部分225の軸線方向で互いに内外に差しはめられて互いに相対的に軸線方向移動可能な区分間に、シールリングが設けられている。
【0053】圧力室222は、1つの接続孔225aを介して互いに接続された2つの部分室(Teilraum)222a,222bによって形成されている。部分圧力室(Teildruckraum)222bが、軸線方向でリング状の構成部分225若しくは軸線方向移動可能なカムプレート219とカムプレート218との間に形成されているのに対して、部分圧力室222aは軸線方向でリング状の構成部分224と軸線方向移動可能なカムプレート219との間に配置されている。従って、部分室222a,222bは軸線方向でカムプレート219の両側に設けられている。
【0054】図5から明らかなように、部分圧力室222aが部分圧力室222bよりも半径方向の大きな作用面を有しており、従って、面差に基づき軸線方向の移動力(Verlagerkraft)がカムプレート219に生ぜしめられる。このような軸線方向力(Axialkraft)が球体220を軸線方向で両方のカムプレート218,219間に締め付ける。少なくとも生じるトルクに関連して少なくとも圧力室222内の圧力を規定する絞り弁(Drosselventil)270が、軸A若しくは構成部分224に軸線方向で堅く結合された突起部若しくはピン271によって形成されており、突起部若しくはピンは軸線方向移動可能なカムプレート219に設けられた孔272内に入り込んでいる。孔272は部分圧力室222b内に開口している。軸線方向の孔272から、半径方向の孔若しくは流出通路273が延びている。生じるトルクに関連して、流出通路273がピン271によって多かれ少なかれ閉じられ、この場合、流出口の横断面減少は、生じるトルクが大きければ大きいほど大きくなる。従って、圧力室222内に油クッション(Oelpolster)が形成され、該油クッションはトルク伝達のために必要な軸線方向力をカムプレート219に生ぜしめる。圧力室222内に生じる圧力は、少なくとも1つの接続通路240を介して、圧力室209内に存在する圧力媒体、例えば油に伝達される。
【0055】孔272内に入り込んでいるピン271は、リング状の構成部分224に向けられた端部区分で次のように保持されて位置決めされており、即ち、軸線方向で遊びなく保持されているものの、半径方向ではピンのある程度の移動が保証されている。半径方向の制限されたこのような移動によって、ピン271が孔272に申し分なくセンタリングされ、従って、傾倒は生じない。軸線方向の規定のために、対応する端部区分に一体成形された半径方向の区分若しくは頭部271a皿ばね274の形の蓄力器を用いて軸線方向で肩部275に緊定される。このような緊定は半径方向の保持をも保証し、しかしながら緊定力に抗してピン271は少なくともわずかに半径方向に移動できる。両方の圧力室222,223の伝達に関連した接続及び遮断のために、偏心的に位置する少なくとも1つの切換弁276が設けられている。切換弁276はケーシング部分277並びに該ケーシング部分内に受容されて半径方向に移動可能なスライダ278を有している。スライダ278は軸線方向移動可能な円錐プレート201aに堅く結合されているのに対して、ケーシング部分277は、軸A上に不動に配置されたリング状の構成部分224に保持されている。円錐プレート201aの、図5の上側半部に示す位置(該位置は低速方向の伝達に相応する)では、圧力室223はそれも通路255,260を介して圧力軽減されており、該通路は弁276を介して互いに接続されている。このために弁276は、通路255,257,260を備えた接続部256を有している。
【0056】右側へ図3の下側半部に示す位置の方向への円錐プレート201aへの移動に際して、スライダ278の制御区分278aが所定の距離の後にまず接続開口256を閉鎖する。プレート201aの右側への引き続く移動に際して、接続開口256が再び開かれ、この場合しかしながら流出開口257が制御区分278aによって接続開口256から分離され、その結果、油が孔260を通って流出することはない。接続開口256の新たな開放によって圧力室209が圧力室223に、それも圧力室209から出発して弁276に開口する通路258,弁開口256及び通路255を介して接続される。従って、圧力室223も圧力室222内に作用する圧力で負荷される。図3に示す実施例では、充填室(Fuellraum)222が直接に、圧力室209を形成するシリンダ・ピストンユニット204に、それも通路240を介して接続されている。圧力室223の負荷が圧力室209を介在して行われる。シリンダ・ピストンユニット204への供給がセンサ214を介して行われる。
【0057】図6のaは、本発明に基づく伝動装置300のシールのシールリング301の配置を示している。シールリング301は受容区分302内に受容されている。受容区分は有利には、周方向に延びる溝303として形成されている。溝303が壁305,306,307によって制限されており、この場合、壁305,306が半径方向に延びており、壁307が軸線方向に延びている。これらの壁はエレメント308に統合された構成部分である。
【0058】シールリング301は、軸線方向に延びる半径方向内側の第1のリング区分310及び軸線方向に延びる半径方向外側の第2のリング区分311を有しており、該リング区分は半径方向に延びるリング区分312によって互いに結合されている。シールリング301はフレキシブルな、しかしながら耐摩耗性の材料から形成されている。半径方向外側のリング区分311の領域の半径方向外側にシールリップ313を一体成形若しくは射出成形してあり、シールリップが相対して位置する壁314に密接に接触している。シールリップ313は半径方向に、従って半径方向外側に位置して軸線方向に延びるリング区分311を越えて突出しており、若しくはシールリップが該リング区分の半径方向外側に位置している。シールリップ313は有利には、半径方向外側のリング区分311のほぼ軸線方向中央の区分に配置されている。この場合、シールリップ313は有利にはほぼ三角形の横断面を有しており、シールリップの半径方向外側の部分が有利には断面で見て丸みを付けられている。
【0059】シールリングの半径方向外側のリング区分311は、圧力負荷に際して左側から見て、即ち自由な端部区分へ作用して、半径方向で外側へ壁314に接触でき、若しくは強く密着できるように運動可能及びフレキシブルの形成されている。半径方向で内側への負荷に基づき、若しくはシールの右側の圧力室からの圧力作用に基づき、半径方向外側のリング区分が半径方向内側へ押されて、面314に対するシールリップ313の圧着が減少させられる。この場合、シールリップが面314から離され得る。シールが逆止弁として作用する。
【0060】1つの壁305内で半径方向外側に切欠き320が、半径方向内側に開口321が形成されている。切欠きは次のように作用し、即ち、シールリングの軸線方向に突出する縁部322が面314からのシールリップの離れに際して壁305に接触する場合でも、一方の圧力室から他方の圧力室への液体流れが可能であり、それというのはシールリングが切欠きの領域でわずかにしか変形させられず、そこで接触を生ぜしめないからである。同じく開口321が壁305内に例えば打ち抜き若しくは穿孔によって形成され、従って圧力室330,331間の流体接続が得られ、この場合、シールリングが受容部内で傾倒して、孔から出発して半径方向でシールリングの内側にかつ軸線方向でシールリングと壁306との間に通路が形成される。
【0061】図6のbは図6のaの左側から見た平面図である。この場合、シールリングを受容するための溝の1つの壁の孔321及び切欠き320が明瞭に示してある。
【0062】図7のa並びに図8は、本発明に基づく伝動装置400のシールのシールリング401の断面を示しており、図7のbはシールリング401の平面図である。シールリング401は受容区分402内に受容されている。受容区分は周方向に延びる溝403によって形成されている。溝は壁405,406,407によって制限されており、壁405,406がほぼ半径方向に延びており、壁407がほぼ軸線方向に延びている。壁はエレメント408に統合された構成部分である。しかしながらこれらは付加的な構成部分によって形成されていてよく、該構成部分が別の部分に結合されている。有利には壁405がリング部分として構成されて、例えば壁406に結合されていてよい。
【0063】シールリング401は、軸線方向に延びる半径方向内側の第1のリング区分410及び軸線方向に延びる半径方向外側の第2のリング区分411を有しており、該リング区分は半径方向に延びるリング区分412によって互いに結合されている。シールリング401はフレキシブルな、しかしながらできるだけ耐摩耗性の材料、例えばゴム混合物、若しくはヴィトン(Viton)製のエラストマリングから形成されている。半径方向外側のリング区分411の領域に、ほぼ半径方向外側へ突出するシールリップ413を設け、若しくは一体成形してあり、該シールリップは相対して位置する、有利には半径方向外側の壁414に密接に接触している。シールリングの配置は、シールリップがプレストレス(Vorspannung)下で壁414に接触しているように行われている。
【0064】半径方向内側のリング区分410内及び/又は半径方向外側のリング区分411内に、凹所(Ruecknahme)430,431が設けられている。凹所430は横断面で見て方形に形成されているが、正方形に形成されていてもよい。凹所431は横断面で見てL字形に形成されている。半径方向内側及び/又は半径方向外側のリング区分内の凹所は、該リング区分の軸線方向の端部区分に、切欠きの底部に対するネップ(Noppe)若しくは突起を備えて、該リング区分の突出する部分が壁に接触した場合でも、前記ネップ若しくは突起によって、切欠きを介した流体流れを可能にするように作用する。従って凹所(Ruecknahme)若しくは切欠き(Aussparung)は、有利にはシールリップの領域内にではなく、シールリングの、シールリップと異なる領域内に配置されている。半径方向及び/又は軸線方向に延びる切欠きが半径方向でシールリップの内側に配置されていると有利である。これによって、シールリップは中断されず、シール作用を減少されなくなる。
【0065】例えば周方向で見て所定の角度区分にわたってのみ延びる凹所は、凹所のない区分432,433間に配置されている。凹所は、シールリングの軸線方向に突出する縁部422が壁405に接触した場合でも一方の圧力室から他方の圧力室への流体流を可能にするように作用し、それというのはシールリップ413が壁から離れると凹所430の領域に流体流れが生じるからである。同じく凹所431が設けられており、従って、圧力室340,341間の流体接続が得られ、この場合、シールリングが受容部内で傾倒して、凹所から出発して半径方向でシールリングの内側にかつ軸線方向でシールリングと壁406との間に通路が形成される。
【0066】有利には、少なくとも1つの凹所が、軸線方向に延びる少なくとも1つのリング区分に形成されているが、複数の切欠きが設けられていてよい。この場合、有利には切欠きが周囲にわたって分配して配置され、若しくは均一に分配されている。
【0067】図6のb及び図7のbに示す切欠き、開口及び/又は凹所は、シールリングの周囲にわたって分配して配置されている。有利には、切欠き、開口及び/又は凹所の複数の場合、これは、ほぼ均一にシールリングの周囲にわたって分配されている。切欠き、開口及び/又は凹所の配置若しくは分配は同じであってよく、若しくは別の実施例ではそれぞれ異なっていてよい。同じく、切欠き、開口及び/又は凹所の数が異なって、若しくは別の実施例では同じであってよい。
【0068】図9は、受容区分502内のシールリング501の本発明に基づく実施例を示しており、この場合、壁506が図6とは逆にエレメント503と一体的に結合されているのではなく、個別の構成部分507によって形成されており、該構成部分は形状接続的(formschluessig)に構成部分503に結合されている。この場合、ほぼリング状の構成部分507は周囲溝508内に受容されて、軸線方向で確保されている。壁506に関連して半径方向内側及び外側の切欠き510及び開口511が、図6のaに示した切欠き及び開口に相応して形成されている。開口511はエレメント503の孔若しくは切欠き512と連通している。
【0069】図10は本発明の別の実施例を示しており、この場合、半径方向外側の切欠き551及び半径方向内側の開口552を備えた壁550が、薄板成形部分として形成されており、薄板成形部分は軸線方向でエレメント553の前に配置して取り付けられている。開口552がエレメント553の孔若しくは切欠き554と連通している。
【0070】図11は本発明の別の実施例を示しており、この場合、シールリング601が受容区分602、例えば溝内に受容されて、保持手段603を用いて溝内に保持されている。保持手段603は軸線方向に延びるアーム604を有しており、該アームがシールリング601の軸線方向に延びる両方のリング区分605,606間に係合して、シールリングを所定の位置に固定している。保持手段は円形のエレメントとして形成されていて、受容区分602を有するエレメント607に取り付けられている。
【0071】図12は本発明の別の実施例を示しており、この場合、シールリング701が受容区分705、例えば溝若しくは段部内に受容されている。シールリング701は弾性的な材料から形成されていて、かつ非弾性的なエレメント702を有しており、該エレメントが少なくとも部分的に弾性的な材料によって取り囲まれ若しくは弾性的な材料内に埋め込まれている。非弾性的なエレメント702は例えば金属リングであり、金属リングがL字形若しくは扁平な横断面を有している。シールリングの半径方向内側の面にのこ歯状の部分703を一体成形してあってよく、該部分がシールリングの改善された軸線方向の確保に役立ち、かつ場合によってはエレメント704の対向面のエレメントと協働してシールリングを軸線方向で確保する。
【0072】本発明は図示の実施例に限定されるものではない。本発明の枠内で多数の変更が可能である。即ち、請求項及び実施例に記載の構成を種々に組み合わせてもよい。
【出願人】 【識別番号】593154838
【氏名又は名称】ルーク ゲトリーベ−ジステーメ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【出願日】 平成10年(1998)11月30日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 敏雄 (外3名)
【公開番号】 特開平11−230288
【公開日】 平成11年(1999)8月27日
【出願番号】 特願平10−340318