| 【発明の名称】 |
多軸トランスミッション |
| 【発明者】 |
【氏名】久世 隆
【氏名】九間 雅昭
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| 【要約】 |
【課題】軸数を増加させずに、最小限のクラッチパックを追加することにより、コストアップを極力抑えて多段化を可能にした多軸トランスミッションのギヤトレーンを提供する。
【解決手段】変速クラッチパックを有する入力軸1 と、変速クラッチパックを有する少なくとも1つ以上の中間軸9、16 と、出力軸23A、とを含む多軸式トランスミッションであつて、出力軸につながる中間軸との間を、出力軸と中間軸を直結にする第1動力伝達手段100と、出力軸と中間軸を選択的に直結にするクラッチ25 を有する第2動力伝達手段200で連結し、入力軸または中間軸の少なくとも1つ以上の変速クラッチパックの接続によって、第1動力伝達手段を経由した変速動力の出力と、入力軸または中間軸の少なくとも1つ以上の変速クラッチパックの接続と、第2動力伝達手段のクラッチとの接続によって、第2動力伝達手段を経由した変速動力の出力とを有する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 変速クラッチパックを有する入力軸(1)と、変速クラッチパックを有する少なくとも1つ以上の中間軸(9、16)と、出力軸(23A、23B)とを含む多軸式トランスミッションであつて、出力軸(23A、23B)と出力軸(23A、23B)につながる中間軸(9、16)との間を、出力軸(23A、23B)と中間軸(9、16)を直結にする第1動力伝達手段(100、100A)と、出力軸(23A、23B)と中間軸(9、16)を選択的に直結にするクラッチ(25、25A)を有する第2動力伝達手段(200、200A、200B)で連結し、入力軸(1)または中間軸(9、16)の少なくとも1つ以上の変速クラッチパックの接続によって、第1動力伝達手段(100、100A)を経由した変速動力の出力と、入力軸(1)または中間軸(9、16)の少なくとも1つ以上の変速クラッチパックの接続と、第2動力伝達手段(200、200A、200B)のクラッチ(25、25A)との接続によって、第2動力伝達手段(200、200A、200B)を経由した変速動力の出力とを有することを特微とする多軸式トランスミッション。 【請求項2】前記第1動力伝達手段(100)を、出力軸(23A)に直結にした動力入力歯車(24)と、出力軸(23A)につながる中間軸(16)に直結にした動力出力歯車(17)との噛み合わせからなる構成とし、前記第2動力伝達手段(200)を出力軸(23A)にクラッチ(25)を介して選択的に結合するようにした動力入力歯車(26)と、出力軸(23A)につながる中間軸(16)の変速クラッチパック(18または19A)に動力を入力する動力入力歯車(21または22)との噛み合わせからなる構成とした、請求項1記載の多軸式トランスミッション。 【請求項3】前記第1動力伝達手段(100A)を、出力軸(23B)に直結にした動力入力歯車(24)と、出力軸(23B)につながる中間軸(9)の変速クラッチパック(11または12)に動力を入力する動力入力歯車(15)との噛み合わせからなる構成とし、前記第2動力伝達手段(200B)を出力軸(23B)にクラッチ(25A)を介して選択的に結合するようにした動力入力歯車(26)と、出力軸(23B)につながる中間軸(9)に直結にした動力出力歯車(10)との噛み合わせからなる構成とした、請求項1記載の多軸式トランスミッション。 【請求項4】前記第1動力伝達手段(100)を、出力軸(23A)に直結にした動力入力歯車(24)と、出力軸(23A)につながる中間軸(16)に直結にした動力出力歯車(17)との噛み合わせからなる構成とし、前記第2動力伝達手段(200A)を出力軸(23A)にクラッチ(25)を介して選択的に結合するようにした動力入力歯車(26)と、出力軸(23A)につながる中間軸(16)の変速クラッチパック(18または19A)に動力を入力する動力入力歯車(21または22)に付設した第2動力入力歯車(27)との噛み合わせからなる構成とした、請求項1記載の多軸式トランスミッション。 【請求項5】入力軸(1)に前進高速用クラッチパック(11)と後進用クラッチパック(4)を設け、第1中間軸(9)に前進低速用クラッチパック(3)と一つの速度用クラッチパック(12)を設け、第2中間軸(16)に二つの速度用クラッチパック(18、19A)を設け、および、第2中間軸(16)と出力軸(23、23A、)との間に、第1動力伝達手段(100)および第2動力伝達手段(200、200A)を設けたことを特徴とする請求項2または請求項4記載のいずれかの前進8段・後進6の多軸式トランスミッション。 【請求項6】入力軸(1)に前進低速用クラッチパック(3)と後進用クラッチパック(4)を設け、第1中間軸(9)に前進高速用クラッチパック(11)と一つの低速用クラッチパック(12)を設け、第2中間軸(16)に二つの速度用クラッチパック(18、19A)を設け、および、第2中間軸(16)と出力軸(23、23A、)との間に、第1動力伝達手段(100)および第2動力伝達手段(200、200A)を設けたことを特徴とする請求項2または請求項4記載のいずれかの前進8段・後進6の多軸式トランスミッション。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、多軸トランスミッションに係わり、特に、建設機械、産業機械等に用いる多軸トランスミッションで、ベーストランスミッションの出力軸にクラッチパックを追加する簡単な構成変更手段で多段化を可能とした多軸トランスミッションのギヤトレーンに関する。 【0002】 【従来の技術】ホイールローダやグレーダ等の建設機械分野では車両の大きさや作業内容により、いろいろな変速段のトランスミッションが要求されている。しかし、これらの要求に対応したトランスミッションを個別に設計、製造することは、ミッションの種類が増加するとともに、部品数も増加しコスト上問題である。従って、従来から、或るベーストランスミッションを一部変更することにより、個別に設計、製造する煩雑さを少しでも回避している。 【0003】例えば、その第1例として、図7に示す前進4段−後進3段のベーストランスミッションの出力軸にHi、Loクラッチを追加して図8に示す前進8段−後進6段のトランスミッションにしたものがある。先ず、前進4段−後進3段のベーストランスミッションついて図7により説明る。図7において、入力軸31には第31ギヤ32と第32ギヤ33が一体に設けられている。第31中間軸34には、FLクラッチ35およびFHクラッチ36と、FLクラッチ35およびFHクラッチ36と一体の第33ギヤ37が設けられ、また、FLクラッチ35の入力側の第34ギヤ38、およびFHクラッチ36の入力側の第35ギヤ39がそれぞれ回転自在に設けられている。そして、第34ギヤ38が第31ギヤ32と、第35ギヤ39が第32ギヤ33と、それぞれ噛み合っている。第32中間軸40には、第36ギヤ41と、Rクラッチ42および第32クラッチ43と、Rクラッチ42および第32クラッチ43と一体の第37ギヤ44が設けられ、また、Rクラッチ42の入力側の第38ギヤ45および第32クラッチ43の出力側の第39ギヤ46がそれぞれ回転自在に設けられている。そして、第37ギヤ44が第33ギヤ37と、第38ギヤ45が第31ギヤ32と、それぞれ噛み合っている。第33中間軸47には、第40ギヤ48と、第31クラッチ49および第33クラッチ50と、第31クラッチ49および第33クラッチ50と一体の第41ギヤ51が設けられ、また、第31クラッチ49および第33クラッチ50の入力側の第42ギヤ52および第43ギヤ53がそれぞれ回転自在に設けられている。そして、第41ギヤ51が第39ギヤ46と、第42ギヤ52が第36ギヤ41と、第43ギヤ53が第37ギヤ44と、それぞれ噛み合っている。出力軸54には第44ギヤ55が一体に設けられ、第40ギヤ48と噛み合っている。 【0004】次に、前進4段−後進3段のベーストランスミッションの作動について説明する。前進1段はFLクラッチ35と第31クラッチ49作動させることにより、入力軸31の動力は、第31ギヤ32−第34ギヤ38−第33ギヤ37−第37ギヤ44−第36ギヤ41−第42ギヤ52−第40ギヤ48−第44ギヤ55を通って出力軸54に伝達される。前進2段はFLクラッチ35と第32クラッチ43を作動させることにより、入力軸31の動力は、第31ギヤ32−第34ギヤ38−第33ギヤ37−第37ギヤ44−第39ギヤ46−第41ギヤ51−第40ギヤ48−第44ギヤ55を通って出力軸54に伝達される。前進3段はFHクラッチ36と第31クラッチ49を作動させることにより、入力軸31の動力は、第32ギヤ33−第35ギヤ39−第33ギヤ37−第37ギヤ44−第36ギヤ41−第42ギヤ52−第40ギヤ48−第44ギヤ55を通って出力軸54に伝達される。前進4段はFHクラッチ36と第32クラッチ43を作動させることにより、入力軸31の動力は、第32ギヤ33−第35ギヤ39−第33ギヤ37−第37ギヤ44−第39ギヤ46−第41ギヤ51−第40ギヤ48−第44ギヤ55を通って出力軸54に伝達される。後進1段はRクラッチ42と第31クラッチ49を作動させることにより、入力軸31の動力は、第31ギヤ32−第38ギヤ45−第36ギヤ41−第42ギヤ52−第40ギヤ48−第44ギヤ55を通って出力軸54に伝達される。後進2段はRクラッチ42と第32クラッチ43を作動させることにより、入力軸31の動力は、第31ギヤ32−第38ギヤ45−第39ギヤ46−第41ギヤ51−第40ギヤ48−第44ギヤ55を通って出力軸54に伝達される。後進3段はRクラッチ42と第33クラッチ50を作動させることにより、入力軸31の動力は、第31ギヤ32−第38ギヤ45−第37ギヤ44−第43ギヤ53−第40ギヤ48−第44ギヤ55を通って出力軸54に伝達される。 【0005】次に、前進4段−後進3段のベーストランスミッションから変換された前進8段−後進6段のトランスミッションについて図8により説明する。図8において、図7と異なるところは、第33中間軸47Aに第45ギヤ56が一体に設けられ、出力軸54AにHiクラッチ57、およびLoクラッチ58が一体に設けられ、また、Hiクラッチ57、およびLoクラッチ58の入力側の第46ギヤ59と第47ギヤ60がそれぞれ回転自在に設けられ、第44ギヤ55は廃止されている。そして、第46ギヤ59が第40ギヤ48と、第47ギヤ60が第45ギヤ56と、それぞれ噛み合っている。 【0006】次に、前進8段−後進6段のトランスミッションの作動について説明する。前進1段はFLクラッチ35と第31クラッチ49とLoクラッチ58を作動させることにより、入力軸31の動力は、第31ギヤ32−第34ギヤ38−第33ギヤ37−第37ギヤ44−第36ギヤ41−第42ギヤ52−第45ギヤ56−第47ギヤ60−を通って出力軸54Aに伝達される。前進2段はFLクラッチ35と第32クラッチ43とLoクラッチ58を作動させることにより、入力軸31の動力は、第31ギヤ32−第34ギヤ38−第33ギヤ37−第37ギヤ44−第39ギヤ46−第41ギヤ51−第45ギヤ56−第47ギヤ60−を通って出力軸54Aに伝達される。前進3段はFHクラッチ36と第31クラッチ49とLoクラッチ58を作動させることにより、入力軸31の動力は、第32ギヤ33−第35ギヤ39−第33ギヤ37−第37ギヤ44−第36ギヤ41−第42ギヤ52−第45ギヤ56−第47ギヤ60を通って出力軸54Aに伝達される。前進4段はFHクラッチ36と第32クラッチ43とLoクラッチ58を作動させることにより、入力軸31の動力は、第32ギヤ33−第35ギヤ39−第33ギヤ37−第37ギヤ44−第39ギヤ46−第41ギヤ51−第45ギヤ56−第47ギヤ60を通って出力軸54Aに伝達される。前進5段はFLクラッチ35と第31クラッチ49とHiクラッチ57を作動させることにより、入力軸31の動力は、第31ギヤ32−第34ギヤ38−第33ギヤ37−第37ギヤ44−第36ギヤ41−第42ギヤ52−第40ギヤ48−第46ギヤ59を通って出力軸54Aに伝達される。前進6段はFLクラッチ35と第32クラッチ43とHiクラッチ57を作動させることにより、入力軸31の動力は、第31ギヤ32−第34ギヤ38−第33ギヤ37−第37ギヤ44−第39ギヤ46−第41ギヤ51−第40ギヤ48−第46ギヤ59を通って出力軸54Aに伝達される。前進7段はFHクラッチ36と第31クラッチ49とHiクラッチ57を作動させることにより、入力軸31の動力は、第32ギヤ33−第35ギヤ39−第33ギヤ37−第37ギヤ44−第36ギヤ41−第42ギヤ52−第40ギヤ48−第46ギヤ59を通って出力軸54Aに伝達される。前進8段はFHクラッチ36と第32クラッチ43とHiクラッチ57を作動させることにより、入力軸31の動力は、第32ギヤ33−第35ギヤ39−第33ギヤ37−第37ギヤ44−第39ギヤ46−第41ギヤ51−第40ギヤ48−第46ギヤ59を通って出力軸54Aに伝達される。後進1段はRクラッチ42と第31クラッチ49とLoクラッチ58を作動させることにより、入力軸31の動力は、第31ギヤ32−第38ギヤ45−第36ギヤ41−第42ギヤ52−第45ギヤ56−第47ギヤ60を通って出力軸54Aに伝達される。後進2段はRクラッチ42と第32クラッチ43とLoクラッチ58を作動させることにより、入力軸31の動力は、第31ギヤ32−第38ギヤ45−第39ギヤ46−第41ギヤ51−第45ギヤ56−第47ギヤ60を通って出力軸54Aに伝達される。後進3段はRクラッチ42と第33クラッチ50とLoクラッチ58を作動させることにより、入力軸31の動力は、第31ギヤ32−第38ギヤ45−第37ギヤ44−第43ギヤ53−第45ギヤ56−第47ギヤ60を通って出力軸54Aに伝達される。後進4段はRクラッチ42と第31クラッチ49とHiクラッチ57を作動させることにより、入力軸31の動力は、第31ギヤ32−第38ギヤ45−第36ギヤ41−第42ギヤ52−第40ギヤ48−第46ギヤ59を通って出力軸54Aに伝達される。後進5段はRクラッチ42と第32クラッチ43とHiクラッチ57を作動させることにより、入力軸31の動力は、第31ギヤ32−第38ギヤ45−第39ギヤ46−第41ギヤ51−第40ギヤ48−第46ギヤ59を通って出力軸54Aに伝達される。後進6段はRクラッチ42と第33クラッチ50とHiクラッチ57を作動させることにより、入力軸31の動力は、第31ギヤ32−第38ギヤ45−第37ギヤ44−第43ギヤ53−第40ギヤ48−第46ギヤ59を通って出力軸54Aに伝達される。 【0007】また、第2例として、ベーストランスミッションに中間軸を1軸追加して、この軸上にHiクラッチとLoクラッチを設けたものもある。 【0008】また、第3例として、ベーストランスミッションの出力軸上にHi、Lo切り換えのメカ切換ギヤを設けたものもある。 【0009】また、第4例として、他の軸を延長して、その軸上にクラッチパックを設けた案もある。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の例では以下のような問題点がある。第1例においては、全速度段ともトランスファギヤから動力を伝達するため、多段化のためにHi、Loの2セットのクラッチパックが必要で、コストアップが大きい。第2例においては、中間軸を1軸追加し、更にHi、Loの2セットのクラッチパックが必要で、外観形状も大きくなり、コストアップが更に大きい。第3例においては、走行中はHi、Loの切換が不可能であり、性能上問題である。第4例においては、他の軸の軸長が長くなるため、外径および、それを支持する軸受を大きくする必要があり、重量が増加するだけでなく、従来のギヤ、クラッチパック等が使用できないし、また、クラッチ圧油および潤滑油用の穴を軸に設けるのが困難であるという問題がある。 【0011】本発明は上記従来の問題点に着目し、特に、建設機械、産業機械等に用いる多軸トランスミッションで、ベーストランスミッションに対して、軸数を増加させずに、最小限のクラッチパックを追加することにより、コストアップを極力抑えて多段化を可能にした多軸トランスミッションのギヤトレーンを提供することを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段および作用効果】上記目的を達成するために、本発明に係わる多軸トランスミッションの第1発明は、変速クラッチパックを有する入力軸と、変速クラッチパックを有する少なくとも1つ以上の中間軸と、出力軸とを含む多軸式トランスミッションであつて、出力軸と出力軸につながる中間軸との間を、出力軸と中間軸を直結にする第1動力伝達手段と、出力軸と中間軸を選択的に直結にするクラッチを有する第2動力伝達手段で連結し、入力軸または中間軸の少なくとも1つ以上の変速クラッチパックの接続によって、第1動力伝達手段を経由した変速動力の出力と、入力軸または中間軸の少なくとも1つ以上の変速クラッチパックの接続と、第2動力伝達手段のクラッチとの接続によって、第2動力伝達手段を経由した変速動力の出力とを有する構成としたものである。上記により、入力軸または中間軸の少なくとも1つ以上の変速クラッチパックを接続することにより、出力軸と中間軸を直結にする第1動力伝達手段を経由して変速動力を出力し、また、入力軸または中間軸の少なくとも1つ以上の変速クラッチパックを接続するとともに、第2動力伝達手段のクラッチを接続することにより、第2動力伝達手段を経由した変速動力を出力する。したがって、1個のクラッチパックを設ける簡単な構成により、第2動力伝達手段を経由した前進2段、後進1段の追加ができ、またクラッチパックを出力軸上に設けることにより、ケース、ギヤ、外観形状をベーストランスミッションと共通に使用することができコストが安い。 【0013】第2発明は、第1発明の構成において、前記第1動力伝達手段を、出力軸に直結にした動力入力歯車と、出力軸につながる中間軸に直結にした動力出力歯車との噛み合わせからなる構成とし、前記第2動力伝達手段を出力軸にクラッチを介して選択的に結合するようにした動力入力歯車と、出力軸につながる中間軸の変速クラッチパックに動力を入力する動力入力歯車との噛み合わせからなる構成としている。上記により、第1動力伝達手段は、出力軸に隣接する中間軸に直結にした動力出力歯車から出力軸に直結にした動力入力歯車を経由させて、変速動力を出力軸に出力する。また、第2動力伝達手段は、出力軸に隣接する中間軸の変速クラッチパックに動力を入力する動力入力歯車から出力軸にクラッチを介して選択的に結合するようにした動力入力歯車を経由させて、変速動力を出力軸に出力する。したがって、前記と同様に、1個のクラッチパックを設ける簡単な構成により、第2動力伝達手段を経由した前進2段、後進1段の追加ができる。 【0014】第3発明は、第1発明の構成において、前記第1動力伝達手段を、出力軸に直結にした動力入力歯車と、出力軸につながる中間軸の変速クラッチパックに動力を入力する動力入力歯車との噛み合わせからなる構成とし、前記第2動力伝達手段を出力軸にクラッチを介して選択的に結合するようにした動力入力歯車と、出力軸につながる中間軸に直結にした動力出力歯車との噛み合わせからなる構成としている。上記により、第1動力伝達手段は、出力軸に隣接する中間軸の変速クラッチパックの動力を入力する動力入力歯車から出力軸に直結にした動力入力歯車を経由させて、変速動力を出力軸に出力する。また、第2動力伝達手段は、出力軸に隣接する中間軸に直結にした動力出力歯車から出力軸にクラッチを介して選択的に結合するようにした動力入力歯車を経由させて、変速動力を出力軸に出力する。したがって、前記と同様に、1個のクラッチパックを設ける簡単な構成により、第2動力伝達手段を経由した前進2段、後進1段の追加ができる。 【0015】第4発明は、第1発明の構成において、前記第1動力伝達手段を、出力軸に直結にした動力入力歯車と、出力軸につながる中間軸に直結にした動力出力歯車との噛み合わせからなる構成とし、前記第2動力伝達手段を出力軸にクラッチを介して選択的に結合するようにした動力入力歯車と、出力軸につながる中間軸の変速クラッチパックに動力を入力する動力入力歯車に付設した第2動力入力歯車との噛み合わせからなる構成としている。上記により、第1動力伝達手段は、出力軸に隣接する中間軸に直結にした動力出力歯車から出力軸に直結にした動力入力歯車を経由させて、変速動力を出力軸に出力する。また、第2動力伝達手段は、出力軸に隣接する中間軸の変速クラッチパックに動力を入力する動力入力歯車に付設した第2動力入力歯車から出力軸にクラッチを介して選択的に結合するようにした動力入力歯車を経由させて、変速動力を出力軸に出力する。上記構成によれば、付設したギヤにより最終ギヤ比の調整ができるので、最適な減速比の選択が容易である。 【0016】第5発明は、第2発明あるいは第4発明のいずれかの構成において、入力軸に前進高速用クラッチパックと後進用クラッチパックを設け、第1中間軸に前進低速用クラッチパックと一つの速度用クラッチパックを設け、第2中間軸に二つの速度用クラッチパックを設け、および、第2中間軸と出力軸との間に、第1動力伝達手段および第2動力伝達手段を設けた前進8段・後進6の多軸式トランスミッションの構成としている。上記により、前進高速用クラッチパック、後進用クラッチパック、あるいは、前進低速用クラッチパックのいずれかと、一つの速度用クラッチパック、第2中間軸の二つの速度用クラッチパックとを適宜組み合わせるとともに、第1動力伝達手段および第2動力伝達手段のいずれかを経由して変速動力を出力軸に出力することにより、前進8段・後進6の多軸式トランスミッションが得られる。第2中間軸と出力軸との間に、第1動力伝達手段および第2動力伝達手段を設けた簡単な構成で、容易に前進8段・後進6の多軸式トランスミッションが得られる。 【0017】第6発明は、第2発明あるいは第4発明のいずれかの構成において、入力軸に前進低速用クラッチパックと後進用クラッチパックを設け、第1中間軸に前進高速用クラッチパックと一つの低速用クラッチパックを設け、第2中間軸に二つの速度用クラッチパックを設け、および、第2中間軸と出力軸との間に、第1動力伝達手段および第2動力伝達手段を設けた前進8段・後進6の多軸式トランスミッションの構成としている。第5発明と同様な、作用効果が得られる。 【0018】 【発明の実施の形態および実施例】以下に、本発明に係わる多軸トランスミッションのギヤトレーンの実施例を図1乃至図5により説明する。図1は前進6段−後進3段のベーストランスミッションのギヤトレーンを示し、図2は前進8段−後進4段のトランスミッションのギヤトレーンを示す。この第1実施例の前進8段−後進4段のトランスミッションは、前進6段−後進3段のベーストランスミッションから前進8段−後進4段のトランスミッションに変換するものである。図1において、入力軸1には、入力軸1に固着された第1ギヤ2と、前進低速用クラッチパックであるFLクラッチ3および後進用クラッチパックであるRクラッチ4とが設けられ、また、FLクラッチ3の出力側の第2ギヤ5およびRクラッチ4の出力側の第3ギヤ6がそれぞれ回転自在に設けられている。アイドル軸7はケースCAに固定され、第4ギヤ8が回転自在に設けられている。そして、第4ギヤ8が第3ギヤ6と噛み合っている。第1中間軸9には、第1中間軸9に固着された第5ギヤ10と、前進高速用クラッチパックであるFHクラッチ11および第1クラッチ12と、FHクラッチ11および第1クラッチ12用の一体の第6ギヤ13が設けられ、また、FHクラッチ11の入力側の第7ギヤ14と第1クラッチ12の出力側の第8ギヤ15がそれぞれ回転自在に設けられている。そして、第5ギヤ10が第4ギヤ8と、第6ギヤ13が第2ギヤ5と、第7ギヤ14が第1ギヤ2と、それぞれ噛み合っている。なお、上記において、入力軸1にFLクラッチ3および後進用クラッチパックを、第1中間軸9にFHクラッチ11および第1クラッチ12を配設したが、入力軸1にFHクラッチ11および後進用クラッチパックを、第1中間軸9にFLクラッチ3および第1クラッチ12を配設しても良く、また、他の組み合わせでも良い。第2中間軸16には、第2中間軸16に固着された第9ギヤ17と、第2クラッチ18および第3クラッチ19と、第2クラッチ18および第3クラッチ19用の一体の第10ギヤ20とが設けられ、また、第2クラッチ18の入力側の第11ギヤ21と第3クラッチ19の入力側の第12ギヤ22がそれぞれ回転自在に設けられている。そして、第10ギヤ20が第8ギヤ15と、第11ギヤ21が第5ギヤ10と、第12ギヤ22が第6ギヤ13と、それぞれ噛み合っている。出力軸23には、出力軸23に固着された第13ギヤ24が設けられ、第9ギヤ17と噛み合っている。 【0019】次に、前進6段−後進3段のベーストランスミッションの作動について説明する。前進1段はFLクラッチ3と第1クラッチ12を作動させることにより、入力軸1の動力は、第2ギヤ5−第6ギヤ13−第8ギヤ15−第10ギヤ20−第9ギヤ17−第13ギヤ24を通って出力軸23に伝達される。前進2段はFHクラッチ11と第1クラッチ12を作動させることにより、入力軸1の動力は、第1ギヤ2−第7ギヤ14−第8ギヤ15−第10ギヤ20−第9ギヤ17−第13ギヤ24を通って出力軸23に伝達される。前進3段はFLクラッチ3と第2クラッチ18を作動させることにより、入力軸1の動力は、第2ギヤ5−第6ギヤ13−第5ギヤ10−第11ギヤ21−第9ギヤ17−第13ギヤ24を通って出力軸23に伝達される。前進4段はFHクラッチ11と第2クラッチ18を作動させることにより、入力軸1の動力は、第1ギヤ2−第7ギヤ14−第5ギヤ10−第11ギヤ21−第9ギヤ17−第13ギヤ24を通って出力軸23に伝達される。前進5段はFLクラッチ3と第3クラッチ19を作動させることにより、入力軸1の動力は、第2ギヤ5−第6ギヤ13−第12ギヤ22−第9ギヤ17−第13ギヤ24を通って出力軸23に伝達される。前進6段はFHクラッチ11と第3クラッチ19を作動させることにより、入力軸1の動力は、第1ギヤ2−第7ギヤ14−第6ギヤ13−第12ギヤ22−第9ギヤ17−第13ギヤ24を通って出力軸23に伝達される。後進1段はRクラッチ4と第1クラッチ12を作動させることにより、入力軸1の動力は、第3ギヤ6−第4ギヤ8−第5ギヤ10−第8ギヤ15−第10ギヤ20−第9ギヤ17−第13ギヤ24を通って出力軸23に伝達される。後進2段はRクラッチ4と第2クラッチ18を作動させることにより、入力軸1の動力は、第3ギヤ6−第4ギヤ8−第5ギヤ10−第11ギヤ21−第9ギヤ17−第13ギヤ24を通って出力軸23に伝達される。後進3段はRクラッチ4と第3クラッチ19を作動させることにより、入力軸1の動力は、第3ギヤ6−第4ギヤ8−第5ギヤ10−第6ギヤ13−第12ギヤ22−第9ギヤ17−第13ギヤ24を通って出力軸23に伝達される。 【0020】次に、前記前進6段−後進3段のベーストランスミッションから変換された前進8段−後進4段のトランスミッションの第1実施例について図2により説明する。なお、前進6段−後進3段のベーストランスミッションと同一部品には同一符号を付して説明は省略する。図2において、前進6段−後進3段と同様に、出力軸23Aに直結にした第13ギヤ24(動力入力歯車24)と、出力軸23Aにつながる中間軸16に直結にした第9ギヤ17(動力出力歯車17)との噛み合わせからなる第1動力伝達装置100を有している。また、前進6段−後進3段に追加して、第2動力伝達装置200を出力軸23Aに有し、第2動力伝達装置200は、出力軸23Aにクラッチ25を介して選択的に結合するようにした第14ギヤ26(動力入力歯車26)と、出力軸23Aにつながる中間軸16の第2クラッチ18(変速クラッチパック18)に動力を入力する第11ギヤ21との噛み合わせからなる構成としている。図2において、図1と異なるところは、第2中間軸16上の第3クラッチ19を第4クラッチ19Aとして使用し、出力軸23Aには第3クラッチ25が新たに設けられ、また、第3クラッチ25の入力側の第14ギヤ26が出力軸23Aに回転自在に設けられている。そして、第14ギヤ26が第11ギヤ21と噛み合って構成されている。 【0021】次に、前進8段−後進4段のトランスミッションの作動について説明する。前進1段はFLクラッチ3と第1クラッチ12を作動させることにより、入力軸1の動力は、第2ギヤ5−第6ギヤ13−第8ギヤ15−第10ギヤ20−第9ギヤ17−第13ギヤ24を通って出力軸23Aに伝達される。前進2段はFHクラッチ11と第1クラッチ12を作動させることにより、入力軸1の動力は、第1ギヤ2−第7ギヤ14−第8ギヤ15−第10ギヤ20−第9ギヤ17−第13ギヤ24を通って出力軸23Aに伝達される。前進3段はFLクラッチ3と第2クラッチ18を作動させることにより、入力軸1の動力は、第2ギヤ5−第6ギヤ13−第5ギヤ10−第11ギヤ21−第9ギヤ17−第13ギヤ24を通って出力軸23Aに伝達される。前進4段はFLクラッチ3と第3クラッチ25を作動させることにより、入力軸1の動力は、第2ギヤ5−第6ギヤ13−第5ギヤ10−第11ギヤ21−第14ギヤ26を通って出力軸23Aに伝達される。前進5段はFHクラッチ11と第2クラッチ18を作動させることにより、入力軸1の動力は、第1ギヤ2−第7ギヤ14−第5ギヤ10−第11ギヤ21−第9ギヤ17−第13ギヤ24を通って出力軸23Aに伝達される。前進6段はFHクラッチ11と第3クラッチ25を作動させることにより、入力軸1の動力は、第1ギヤ2−第7ギヤ14−第5ギヤ10−第11ギヤ21−第14ギヤ26を通って出力軸23Aに伝達される。前進7段はFLクラッチ3と第4クラッチ19Aを作動させることにより、入力軸1の動力は、第2ギヤ5−第6ギヤ13−第12ギヤ22−第9ギヤ17−第13ギヤ24を通って出力軸23Aに伝達される。前進8段はFHクラッチ11と第4クラッチ19Aを作動させることにより、入力軸1の動力は、第1ギヤ2−第7ギヤ14−第6ギヤ13−第12ギヤ22−第9ギヤ17−第13ギヤ24を通って出力軸23Aに伝達される。後進1段はRクラッチ4と第1 クラッチ12を作動させることにより、入力軸1の動力は、第3ギヤ6−第4ギヤ8−第5ギヤ10−第8ギヤ15−第10ギヤ20−第9ギヤ17−第13ギヤ24を通って出力軸23Aに伝達される。後進2段はRクラッチ4と第2クラッチ18を作動させることにより、入力軸1の動力は、第3ギヤ6−第4ギヤ8−第5ギヤ10−第11ギヤ21−第9ギヤ17−第13ギヤ24を通って出力軸23Aに伝達される。後進3段はRクラッチ4と第3クラッチ25を作動させることにより、入力軸1の動力は、第3ギヤ6−第4ギヤ8−第5ギヤ10−第11ギヤ21−第14ギヤ26を通って出力軸23Aに伝達される。後進4段はRクラッチ4と第4クラッチ19Aを作動させることにより、入力軸1の動力は、第3ギヤ6−第4ギヤ8−第5ギヤ10−第6ギヤ13−第12ギヤ22−第9ギヤ17−第13ギヤ24を通って出力軸23Aに伝達される。 【0022】このような第1実施例によれば、出力軸23A上に1個のクラッチパック25を追加することにより、軸数を増加させずに、また、外観形状を変えずに簡単に前進6段−後進3段のトランスミッションから前進8段−後進4段のトランスミッションに変換できるので、設計、製造コストが安い。また、外観形状が変わらないので、従来構造の同クラスのトランスミッションに較べて外観形状が小さくできる。 【0023】次に、第2実施例では、前進6段−後進3段のベーストランスミッションから前進8段−後進4段のトランスミッションに変換する例を図3により説明する。なお、前進6段−後進3段のベーストランスミッションと同一部品には同一符号を付して説明は省略する。図3において、第1実施例と同様に、出力軸23Aに直結にした第13ギヤ24(動力入力歯車24)と、出力軸23Aにつながる中間軸16に直結にした第9ギヤ17(動力出力歯車17)との噛み合わせからなる第1動力伝達装置100を有している。また、前進6段−後進3段に追加して、第2動力伝達装置200Aを出力軸23Aに有し、第2動力伝達装置200Aは、出力軸23Aにクラッチ25を介して選択的に結合するようにした第14ギヤ26(動力入力歯車26)と、出力軸23Aにつながる中間軸16の第2クラッチ18(変速クラッチパック18)に動力を入力する第11ギヤ21(動力入力歯車21)に付設した第15ギヤ27(第2動力入力歯車27)との噛み合わせからなる構成としている。図3において、図2と異なるところは、第11ギヤ21に第15ギヤ27を一体に付設し、第15ギヤ27が第14ギヤ26と噛み合わせたものである。作動については、第1実施例が、第11ギヤ21−第14ギヤ26を通って出力軸23Aに伝達されるのに対して、第2実施例は、第11ギヤ21−第15ギヤ27−第14ギヤ26を通って出力軸23Aに伝達されるのが異なるため、詳細な説明は省略する。 【0024】このような第2実施例によれば、第1実施例の第14ギヤ26と新たに付設した第15ギヤ27とにより最終ギヤ比の調整ができるので、最適な減速比の選択が容易である。 【0025】次に、第3実施例では、前進6段−後進3段のベーストランスミッションから前進8段−後進4段のトランスミッションに変換する例を図4により説明する。図4において、第1実施例と同様に、第1動力伝達装置100と第2動力伝達装置200を有している。第3実施例では、第2動力伝達装置200は、出力軸23Aにクラッチ25を介して選択的に結合するようにした第14ギヤ26(動力入力歯車26)と、出力軸23Aにつながる中間軸16の第4クラッチ19A(変速クラッチパック19A)に動力を入力する第12ギヤ22(動力入力歯車22)との噛み合わせからなる構成としている。図4において、前記図2と異なるところは、図2では、第11ギヤ21に第3クラッチ25の入力側の第14ギヤ26が噛み合っていたのを、図4では第12ギヤ22に第3クラッチ25の入力側の第14ギヤ26を噛み合わせたものである。作動については、第3クラッチ25を作動させたとき、第1実施例が第11ギヤ21−第14ギヤ26を通って出力軸23Aに伝達されるのに対して、第3実施例は、第12ギヤ22−第14ギヤ26を通って出力軸23Aに伝達されるのが異なるため、詳細な説明は省略する。 【0026】このような第3実施例によれば、第3クラッチ25の設置場所の自由度が増えて好都合である。 【0027】次に、第4実施例では、前進6段−後進3段のベーストランスミッションから前進8段−後進4段のトランスミッションに変換する例を図5により説明する。なお、前進6段−後進3段のベーストランスミッションと同一部品には同一符号を付して説明は省略する。図5において、第2実施例と同様に、出力軸23Aに直結にした第13ギヤ24(動力入力歯車24)と、出力軸23Aにつながる中間軸16に直結にした第9ギヤ17(動力出力歯車17)との噛み合わせからなる第1動力伝達装置100を有している。また、前進6段−後進3段に追加して、第2動力伝達装置200Aを出力軸23Aに有し、第2動力伝達装置200Aは、出力軸23Aにクラッチ25を介して選択的に結合するようにした第14ギヤ26(動力入力歯車26)と、出力軸23Aにつながる中間軸16の第4クラッチ19A(変速クラッチパック19A)に動力を入力する第12ギヤ22(動力入力歯車22)に付設した第15ギヤ27(第2動力入力歯車27)との噛み合わせとの噛み合わせからなる構成としている。図5において、図2と異なるところは、第12ギヤ22に第15ギヤ27を一体に付設し、第15ギヤ27が第14ギヤ26と噛み合わせたものである。作動については、第1実施例が、第11ギヤ21−第14ギヤ26を通って出力軸23Aに伝達されるのに対して、第4実施例は、第12ギヤ22−第15ギヤ27−第14ギヤ26を通って出力軸23Aに伝達されるのが異なるため、詳細な説明は省略する。 【0028】このような第4実施例によれば、第2実施例と同様に、第1実施例の第14ギヤ26と新たに付設した第15ギヤ27とにより最終ギヤ比の調整ができるので、最適な減速比の選択が容易である。 【0029】次に、第5実施例では、前進6段−後進3段のベーストランスミッションから前進4段−後進2段のトランスミッションに変換する例を図6により説明する。なお、前進6段−後進3段のベーストランスミッションと同一部品には同一符号を付して説明は省略する。図6において、出力軸23Bには第1動力伝達装置100Aを有し、第1動力伝達装置100Aは出力軸23Bに直結にした第13ギヤ24(動力入力歯車24)と、出力軸23Bにつながる中間軸9の第1クラッチ12(変速クラッチパック12)に動力を入力する第8ギヤ15(動力入力歯車15)との噛み合わせからなる構成としている。また、第2動力伝達装置200Bを出力軸23Bに有し、第2動力伝達装置200Bは、出力軸23Bに第2クラッチ25Aを介して選択的に結合するようにした第14ギヤ26(動力入力歯車26)と、出力軸23Bにつながる中間軸9に直結にした第5ギヤ10との噛み合わせからなる構成としている。図6において、前記図1と異なるところは、第2中間軸16をAss’yで廃止して、出力軸23Bに第2クラッチ25Aを設け、また、第2クラッチ25Aの入力側の第14ギヤ26が回転自在に設けられている。そして、第13ギヤ24が第8ギヤ15と、第14ギヤ26が第5ギヤ10と、それぞれ噛み合っている。 【0030】次に、前進4段−後進2段のトランスミッションの作動について説明する。前進1段はFLクラッチ3と第1クラッチ12を作動させることにより、入力軸1の動力は、第2ギヤ5−第6ギヤ13−第8ギヤ15−第13ギヤ24を通って出力軸23Bに伝達される。前進2段はFHクラッチ11と第1クラッチ12を作動させることにより、入力軸1の動力は、第1ギヤ2−第7ギヤ14−第8ギヤ15−第13ギヤ24を通って出力軸23Bに伝達される。前進3段はFLクラッチ3と第2クラッチ25A作動させることにより、入力軸1の動力は、第2ギヤ5−第6ギヤ13−第5ギヤ10−第14ギヤ26を通って出力軸23Bに伝達される。前進4段はFHクラッチ3と第2クラッチ25Aを作動させることにより、入力軸1の動力は、第1ギヤ2−第7ギヤ14−第5ギヤ10−第14ギヤ26を通って出力軸23Bに伝達される。後進1段はRクラッチ4と第1 クラッチ12を作動させることにより、入力軸1の動力は、第3ギヤ6−第4ギヤ8−第5ギヤ10−第8ギヤ15−第13ギヤ24を通って出力軸23Bに伝達される。後進2段はRクラッチ4と第2クラッチ25Aを作動させることにより、入力軸1の動力は、第3ギヤ6−第4ギヤ8−第5ギヤ10−第14ギヤ26を通って出力軸23Bに伝達される。 【0031】このような第5実施例によれば、軸数を一本減らし、また、外観形状を小さくして簡単に前進6段−後進3段のトランスミッションから前進4段−後進2段のトランスミッションに変換できるので、設計、製造コストが安い。また、外観形状を小さくできるので、従来構造の同クラスのトランスミッションに較べて外観形状が小さくできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001236 【氏名又は名称】株式会社小松製作所
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月10日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】橋爪 良彦
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| 【公開番号】 |
特開平11−230278 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−46232 |
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