| 【発明の名称】 |
減速器付スピンドルモータ |
| 【発明者】 |
【氏名】中西 敏雅
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| 【要約】 |
【課題】長手方向にコンパクト化することができる減速器付スピンドルモータを提供する。
【解決手段】エアーモータ20をスピンドル軸10の周囲に配設し、遊星歯車装置30を前後のスピンドル軸用ベアリング12,13間におけるエアーモータ20の後方に設け、スピンドル軸10の一部を拡径して遊星歯車装置30のキャリア35として利用し、また、エアーモータ20のタービン軸21の後端外周面に遊星歯車装置30の太陽歯車31を設定する。これによってエアーモータ20及び遊星歯車装置30の長さ分をスピンドル軸10長に重複・包含させ、全長を約1/2程度に短縮することができ、キャリア用ベアリング等が不要となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 モータと、このモータの出力を減速する減速器と、この減速器によって減速された出力を所要の工具に伝達するスピンドル軸とを備え、前記モータを前記減速器の前方であって前記スピンドル軸の周囲に配設したことを特徴とする減速器付スピンドルモータ。 【請求項2】 前記減速器を前記スピンドル軸を軸支する前方及び後方の軸受間に設けた請求項1に記載の減速器付スピンドルモータ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は減速器付スピンドルモータ、特にモータの出力を減速してスピンドルに伝達する減速器が付設されたスピンドルモータに関する。 【0002】 【従来の技術】減速器付スピンドルモータは工作機械や専用機に取り付けて所要の加工等を行うものであり、かかる従来のスピンドルモータでは、図3の断面図に示すように、後方にモータ(タービン型のエアーモータ)20’が、前方にスピンドル軸10’がそれぞれ配され、これらの中間に減速器(遊星歯車装置)30’が介在されるといった具合にモータ20’、減速器30’及びスピンドル軸10’が一直線状に並んで配設される。 【0003】従って、スピンドルモータ全長が長尺となり、例えば、取付けスペースが不足する工作機械に対して使用できなかったり、専用機に取り付けた場合、全体が過大となって取り扱いが不便になる等の不都合が生じた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、長手方向にコンパクト化することができる減速器付スピンドルモータを提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明に係る減速器付スピンドルモータは、モータと、このモータの出力を減速する減速器と、この減速器によって減速された出力を所要の工具に伝達するスピンドル軸とを備え、前記モータを前記減速器の前方であって前記スピンドル軸の周囲に配設したことを特徴とする。 【0006】即ち、本発明では、モータを減速器の前方で且つスピンドル軸の周囲に配することにより、モータが占める長さ(長手方向)分をスピンドル軸が占める長さに重複・包含させ、もって減速器付スピンドルモータ全長を少なくともモータ長分、長手方向にコンパクト化することができる。 【0007】尚、モータとしては、タービン型あるいはベーン型のエアーモータを好ましく用いることができるが、電気モータを用いることもできる。 【0008】減速器としては遊星歯車装置を好ましく用いることができ、他に例えば平歯車によって減速するもの等を用いることができる。 【0009】本発明では、前記減速器を前記スピンドル軸を軸支する前方及び後方の軸受間に設けることができる。かかる構成によれば、減速器は前後のスピンドル軸用軸受間で且つモータ後方に設けられるため、減速器付スピンドルモータ全長をモータ長分のみならず更に減速器長分、長手方向に短縮することができる。 【0010】 【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳述する。 【0011】図1は、本発明に係る減速器付スピンドルモータ1を示す断面図であり、かかるスピンドルモータ1は、前方及び後方のベアリング12,13によって軸支されるスピンドル軸10と、スピンドル軸10の周囲に配設されたタービン型のエアーモータ20と、エアーモータ20の後方であってスピンドル軸用後方ベアリング13の前方に設けた減速器としての遊星歯車装置30とを所要に分割されたハウジング2内に備える。 【0012】スピンドル軸10の先端部には所要の工具40が着脱自在に装着されるコレットチャック11が付設される。また、スピンドル軸10における後方ベアリング13の直前部分は円板状に拡径され、この拡径部分はキャリア35として遊星歯車装置30の一部をなす。 【0013】エアーモータ20は、スピンドル軸10の外周面を近接(非接触)して包囲するタービン軸21と、タービン軸21に一体のタービン羽根22とを有し、スピンドル軸10がタービン軸21に通される形となる。また、タービン軸21は前後のモータ用ベアリング23,24によって軸支され、タービン軸21における後方ベアリング24より後方に延長する後端部外周面には遊星歯車装置30の一部となる太陽歯車31が設定される。一方、タービン羽根22はモータ用ベアリング23,24間に規定された受圧室25に配され、受圧室25にはハウジング2を貫通させて設けた給気通路26及び排気通路27が連通する。 【0014】遊星歯車装置30は、図2にも示すように、上述した太陽歯車31と、ハウジング2に固定される内歯車32と、太陽歯車31−内歯車32間にこれらに歯合させる形で三つ配した遊星歯車33と、各遊星歯車33をキャリア軸34を介して支持する上述したキャリア35とからなる。 【0015】次に、以上の減速器付スピンドルモータ1の使用状態について説明する。 【0016】使用に際しては、まず、スピンドルモータ1を所定の工作機械又は専用機(図示せず)に取り付けると共に、所要の工具40をコレットチャック11に装着し、その後、給気口28からエアーを供給する。エアーは給気通路26から受圧室25に入ってタービン羽根22を加圧して回し、これによってタービン軸21及び太陽歯車31が回転する。 【0017】太陽歯車31の回転によって各遊星歯車33は自転しながら太陽歯車31の周囲を公転し、かかる遊星歯車33の公転がキャリア軸34を介してキャリア35及びスピンドル軸10に対しエアーモータ20に比べ減速された回転を付与し、これが工具40に伝達されて所要の加工等を行う。尚、エアーモータ20の回転に供されたエアーは排気通路27を介して排出される。 【0018】以上の減速器付スピンドルモータ1におけるスピンドル軸10、エアーモータ20及び遊星歯車装置30がそれぞれが占める長手方向(軸方向)の長さは、図3に示した従来のスピンドルモータにおけるそれら(10’,20,30’)と概ね同様であるが、本実施例ではエアーモータ20及び遊星歯車装置30の長さ分がスピンドル軸10長に重複・包含されることにより、スピンドルモータ全長を約1/2程度に短縮することができ、この際、前後のスピンドル軸用ベアリング12,13間の距離は同等に維持されるため、軸受剛性が減少することはない。 【0019】更に、本実施例では例えばスピンドル軸10の一部を遊星歯車装置30のキリャリア35として利用する等により、キャリア自体のみならずキャリア用ベアリング等も不要となる。 【0020】 【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る減速器付スピンドルモータでは、モータを減速器の前方で且つスピンドル軸の周囲に配することにより、モータ長分をスピンドル軸長に重複・包含させ、全長を少なくともモータ長分コンパクト化することができる。 【0021】また、減速器を前後のスピンドル軸用軸受間に設けることにより、全長をモータ長分に加え更に減速器長分短縮することができる。 【0022】更に、以上のコンパクト化に伴い、軸受その他の部品点数を減らすことができ、もって製作が簡易且つ低コストとなる等、種々の効果が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000150327 【氏名又は名称】株式会社ナカニシ
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月18日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】酒井 一
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| 【公開番号】 |
特開平11−230277 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−35710 |
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