| 【発明の名称】 |
拘束直動カム装置における過負荷保護装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】堀野篤人
【氏名】横山清一
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| 【要約】 |
【課題】小型化が可能で、しかも、大きな許容負荷を設定できるようにした拘束直動カム装置における過負荷保護装置を提供すること。
【解決手段】直動ガイド2で案内される作動部材1を拘束カム3で往復動させる直動カム装置における過負荷を保護する装置である。作動部材1に、U字状アーム部材8の各アーム端にリンク10a、10bの基端を回動自在に連結すると共に、角度をなして交差させた両リンク10a、10bの先端に挿通したピン11を介してローラフォロワ6を支持した構造のトグル機構5を設置し、このトグル機構5のローラフォロワ6とカム3を係合させてあり、かつ、カム3がローラフォロワ6と作動部材1に設けた受ローラ7の間に拘束されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 直動ガイド2、13で案内される作動部材1、12を拘束カム3、14で往復動させる直動カム装置における過負荷を保護する装置であって、前記作動部材1、12に、U字状アーム部材8の各アーム8a、8b端にリンク10a、10bの基端を回動自在に連結すると共に、角度をなして交差させた両リンク10a、10bの先端に挿通したピン11を介してローラフォロワ6を支持した構造のトグル機構5を設置し、このトグル機構5のローラフォロワ6とカム3、14を係合させてあり、かつ、カム3、14が前記ローラフォロワ6と作動部材1、12に設けた受ローラ7、16の間に拘束されていることを特徴とする過負荷保護装置。 【請求項2】 直動ガイド2、13で案内される作動部材1、12を拘束カム3、14で往復動させる直動カム装置における過負荷を保護する装置であって、作動部材1、12に加わる負荷が、U字状アーム部材8の各アーム8a、8b端にリンク10a、10bの基端を回動自在に連結すると共に、角度をなして交差させた両リンク10a、10bの先端に挿通したピン11を介してローラフォロワ6を支持した構造のトグル機構5を介してカム3、14側に伝達されるように構成されていることを特徴とする過負荷保護装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は拘束直動カム装置における過負荷保護装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、拘束直動カム装置において過負荷を保護する装置は一般に図8或は図9に示したように副直動ガイドを用いて構成されていた。図8において、51が副直動ガイドであり、主直動ガイド52で案内される第1作動部材53と第2作動部材54の間に設置されており、第2作動部材54が副直動ガイド51で案内されるようにしてある。55はカムであり、第1作動部材53に設けた二つのカムフォロワ56で拘束されている。また、57は圧縮ばねであり、第2作動部材54にかかる負荷に対抗するようにしてある。カムフォロワ56で拘束されているカム55を軸58の回りで回転することによって、第2作動部材54が搭載された第1作動部材53が主直動ガイド52に沿って移動するようにしている。また、図9においては、61が副直動ガイドであり、主直動ガイド62で案内される第1作動部材63と第2作動部材64の間に設置されており、第2作動部材64が副直動ガイド61で案内されるようにしてある。65はカムであり、第1作動部材63と第2作動部材64にそれぞれ設けた二つのカムフォロワ66で拘束されている。また、67は圧縮ばねであり、68は駒である。カムフォロワ66で拘束されているカム65を軸69の回りで回転させて、応力を第1作動部材63に伝達するようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記の如くの従来の過負荷保護装置は、副直動ガイドを用いた構造であったので拘束直動カム装置全体が大型化すると共に、重量も嵩むため高速動作に対応するのが困難となる問題点があった。更に、図8に示した装置では、負荷を直接受ける構造で、過負荷の際に開放される構造ではないので、圧縮ばね57のばね力を強化すると保護能力が低下する問題点があった。また、図9に示した装置では、矢示70のように作用する反力モーメントによってカムフォロワ66がカム65に片当たりするという問題点があった。このほかに、シャーピンを用いて大きな負荷に耐えられるようにする構造もあるが、復元性が無く再現性も乏しいために、設定許容負荷の信頼性に欠けるものであった。 【0004】本発明は斯かる問題点に鑑みてなされたもので、小型化が可能で、しかも、大きな許容負荷を設定できるようにした拘束直動カム装置における過負荷保護装置を提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記の目的のもとになされた本発明の過負荷保護装置は、作動部材とカムの間にトグル機構を設置し、トグル機構を構成したローラフォロワをカムに係合させて拘束するようにしたものである。 【0006】即ち請求項1の本発明は、直動ガイドで案内される作動部材を拘束カムで往復動させる直動カム装置における過負荷を保護する装置であって、前記作動部材に、U字状アーム部材の各アーム端にリンクの基端を回動自在に連結すると共に、角度をなして交差させた両リンクの先端に挿通したピンを介してローラフォロワを支持した構造のトグル機構を設置し、このトグル機構のローラフォロワとカムを係合させてあり、かつ、カムが前記ローラフォロワと作動部材に設けた受ローラの間に拘束されていることを特徴とする過負荷保護装置である。 【0007】また、請求項2の本発明は、直動ガイドで案内される作動部材を拘束カムで往復動させる直動カム装置における過負荷を保護する装置であって、作動部材に加わる負荷が、U字状アーム部材の各アーム端にリンクの基端を回動自在に連結すると共に、角度をなして交差させた両リンクの先端に挿通したピンを介してローラフォロワを支持した構造のトグル機構を介してカム側に伝達されるように構成されていることを特徴とする過負荷保護装置である。 【0008】 【作用】本発明の拘束直動カム装置における過負荷保護装置によれば、従来の装置のような副直動ガイドの介在を無くして装置の小型軽量化を可能にすることができる。また、トグル機構を介在させたことによって、大きな負荷を小さい変位で対抗することができるようになる。 【0009】 【実施例】以下、本発明の実施例を添付の図を参照して説明する。 【0010】図1は図8に示した従来の拘束直動カム装置に対応させた第1の実施例の拘束直動カム装置を表している。1が作動部材で、直動ガイド2で案内されている。作動部材1に隣接してカム3が軸4の回りで回転自在に設置してあり、カム3と作動部材1が、作動部材1の一側に設置したトグル機構5のローラフォロワ6と、作動部材1の他側に設置した受ローラ7で拘束されている。 【0011】前記トグル機構5は図2乃至図5に示したような構造をしているものであり、前記作動部材1に固定されるU字状アーム部材8の対向する二つのアーム8a、8bの先端にピン9を介してリンク10a、10bの基端部が回動自在に連結されていると共に、リンク10a、10bの先端部が、U字状アーム部材8の外側に向って突出するように、角度をなして交差させてあり、交差部に挿通したピン11を介して前記ローラフォロワ6を回転自在に支持しているものである。前記リンク10a、10bはU字状アーム部材8の両側面に対称的に設けてある。 【0012】次ぎに、図6は図9に示した従来の拘束直動カム装置に対応させた第2の実施例の拘束直動カム装置を表している。12が作動部材で、直動ガイド13で案内されている。作動部材12に隣接してカム14が軸15の回りで回転自在に設置してあり、カム14と作動部材12が、作動部材12の一側に設置した前記実施例と同様のトグル機構5のローラフォロワ6と、作動部材12の他側に設置した受ローラ16で拘束されている。 【0013】上記の如くの実施例において、カム3、14で作動部材1、12を動作させると、矢示17のように負荷が作動部材1、12にかかり、この負荷はトグル機構5のローラフォロワ6を介してカム3、14側へ伝達されることになる。トグル機構5に負荷の応力が作用すると、アーム8a、8bとリンク10a10bが撓んでローラフォロワ6がU字状アーム部材8の内方に向って変位する。ここで、トグル機構5のローラフォロワ6に作用する負荷と変位の関係を示すと、図7のようになる。図中の領域Aは初期の隙間吸収等に起因する変位の大きい領域であるので、この領域Aを超える負荷に相当する予圧が予めかかるようにして領域Bに移行した状態とすることで、負荷の変動に対してローラフォロワ6の変位の変動を極小とすることができ、カム3、14の拘束状態を維持して作動部材1、12の正確かつ安定した位置決めを図ることができる。領域Bのグラフに明らかな通り、比較的大きな許容負荷の範囲を確保することができる。領域Cに移行する程の大きな負荷がかかった場合には、ローラフォロワ6は大きく変位してカム3、14の拘束が解かれるので過負荷が保護される。過負荷によってカム3、14の拘束が解かれた時は、過負荷の原因を取り除いた後、トグル機構5のU字状アーム部材8の内側に変位したローラフォロワ6を適当な工具等を用いて外側に戻すことで再び拘束状態に復帰させることができる。 【0014】図7に示した鎖線のように、ローラフォロワ6の変位と負荷の関係は、リンク10a、10bの長さや幅、また、アーム8a、8bの長さや幅等を選定することで、領域Bに納まる負荷、即ち許容負荷の範囲を変化させることが可能である。従って、拘束直動カム装置の使用目的に応じて許容負荷を設定することが可能であり、しかも大きな許容負荷の範囲を設定することもできる。 【0015】実施例のように拘束直動カム装置の過負荷保護装置を構成することで、副直動ガイドが不要となり、過負荷保護装置の小型化を図ることができる。副直動ガイドの如くの剛性の高い、高価な部材を配したので、廉価にすることができるばかりでなく、拘束カム装置全体の軽量化を図ることができ、装置の高速化にも対応できるようになる。しかも、トグル機構5を組み込むことによって、大きな許容負荷を設定できると共に、トグル機構5のアーム8a、8b、リンク10a、10bの選定で許容負荷の範囲を必要な範囲で設定することができる。 【0016】トグル機構5は、前記の通り、U字状アーム部材8の両側に対称的にリンク10a、10bを設けた構造としたので、負荷がかかった場合にモーメントが生じることはなく、ローラフォロワ6に片当たりすることが回避されている。 【0017】 【発明の効果】以上に説明の通り、本発明によれば、拘束直動カム装置のカムをトグル機構のローラフォロワで拘束するようにしたので、小型化が可能で、しかも大きな許容負荷を設定できるようにした拘束直動カム装置における過負荷保護装置を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591043064 【氏名又は名称】モレックス インコーポレーテッド 【氏名又は名称原語表記】MOLEX INCORPORATED
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月12日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】池田 宏
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| 【公開番号】 |
特開平11−201255 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−362851 |
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