| 【発明の名称】 |
自動変速機の制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】中山 康成
【氏名】栗山 実
【氏名】山木 靖
【氏名】安野 美津男
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| 【要約】 |
【課題】解放する側の摩擦要素の締結力を低下させていくことにより、当該変速に伴うタービン回転数の変化を良好に行なうようにした自動変速機の制御において、上記解放側摩擦要素の締結力を低下し過ぎることに起因して起こる該摩擦要素のピストンの解放方向への一気のストロークやタービン回転数の吹き上がりの問題を回避することを課題とする。
【解決手段】変速動作中における解放側摩擦要素の締結力低下の下限値を設定して解放側摩擦要素の締結力が該下限値よりも低下しないように制御するコントローラ300を備える。上記下限値はそれ以上締結力が低下するとピストンが解放方向に一気にストロークする限界の値とする。またこの下限値まで解放側摩擦要素の締結力が低下する前から締結側の摩擦要素の締結動作を開始してタービン回転数の変化を促進し解放側摩擦要素の締結力の低下の程度を抑制する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 変速歯車機構の動力伝達経路を切り換える摩擦要素として、締結室及び解放室を有し、締結室にのみ作動圧が供給されているときに締結され、解放室に作動圧が供給されているときに解放される第1の摩擦要素と、締結室のみを有し、該締結室に作動圧が供給されているときに締結され、該締結室に作動圧が供給されていないときに解放される第2の摩擦要素とを備えると共に、上記第1摩擦要素の解放室と第2摩擦要素の締結室とを連通させ又は遮断する切換手段と、上記第1摩擦要素の締結室に対する作動圧を調整する第1の作動圧調整手段と、同じく第1摩擦要素の解放室に対する作動圧を調整する第2の作動圧調整手段とが設けられている自動変速機の制御装置であって、上記第1摩擦要素の締結室に作動圧が供給され、第1摩擦要素の解放室及び第2摩擦要素の締結室に作動圧が供給されていない第1の変速段から、第1摩擦要素の解放室及び第2摩擦要素の締結室に作動圧が供給されている第2の変速段への変速動作中には、上記切換手段が第1摩擦要素の解放室と第2摩擦要素の締結室とを連通させるように構成されていると共に、該変速に伴うタービン回転数の変化を生じさせるべく第1摩擦要素の締結室に対する作動圧を低下させるように上記第1作動圧調整手段を制御する第1の変速制御手段と、該第1変速制御手段の制御によって第1摩擦要素の締結室に対する作動圧が第1の所定値より低下したときには、第1摩擦要素の解放室に対する作動圧の制御を介して第2摩擦要素の締結室に対する作動圧を上昇させるように上記第2作動圧調整手段を制御する第2の変速制御手段と、上記第1変速制御手段の制御によって第1摩擦要素の締結室に対する作動圧が上記第1所定値よりも低い第2の所定値より低下することを規制する規制手段とが備えられていることを特徴とする自動変速機の制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に搭載される自動変速機の制御の技術分野に属し、特に、締結室と解放室とを有する第1の摩擦要素と、締結室のみを有する第2の摩擦要素との掛け替えを伴う変速時における自動変速機の制御の技術分野に属する。 【0002】 【従来の技術】一般に、自動車に搭載される自動変速機は、トルクコンバータと変速歯車機構とを組み合わせ、この変速歯車機構の動力伝達経路をクラッチやブレーキ等の複数の摩擦要素の選択的作動により切り換えて、所定の変速段に自動的に変速するように構成したもので、各摩擦要素の作動室に対して作動圧を給排する油圧制御回路が備えられるが、この種の自動変速機においては、上記摩擦要素として、作動室に作動圧が供給されることによって締結される通常の摩擦要素に加えて、アクチュエータとしてサーボシリンダを用いたバンドブレーキ式の摩擦要素が備えられることがある。 【0003】この摩擦要素のアクチュエータは、サーボシリンダ内にピストンによって仕切られた締結室と解放室とを設けて、該ピストンをスプリングにより解放方向に付勢した構成で、油圧制御回路から締結室にのみ作動圧が供給されているときに締結されると共に、解放室にのみ作動圧が供給されているとき、両室とも作動圧が供給されているとき、及び両室とも作動圧が供給されていないときに解放されるようになっている。 【0004】そして、この摩擦要素が例えば2速と4速とで締結される2−4ブレーキであり、また、通常の単一の作動室(締結室)のみを有する摩擦要素として、1速から3速までで締結されるフォワードクラッチと、3速と4速とで締結される3−4クラッチとが備えられている場合、4速では、2−4ブレーキと3−4クラッチとが締結され、フォワードクラッチが解放されるから、2−4ブレーキの締結室と3−4クラッチの締結室とに作動圧が供給される一方、2−4ブレーキの解放室とフォワードクラッチの締結室とには作動圧が供給されないことになり、また、3速では、3−4クラッチとフォワードクラッチとが締結され、2−4ブレーキが解放されるから、3−4クラッチの締結室とフォワードクラッチの締結室とに作動圧が供給される一方、例えば次の変速の応答性等を考慮して2−4ブレーキの解放室に作動圧が供給されるときには、必要に応じてその締結室に作動圧が供給され又は供給されないことになる。 【0005】したがって、4速でともに作動圧が供給されない状態となる2−4ブレーキの解放室とフォワードクラッチの締結室とを少なくともその4速への変速時あるいは4速からの変速時に連通させることにより、該変速動作中におけるこれらの作動室に対する作動圧の給排を同時に行うことができ、また、3速でともに作動圧が供給される状態となり得る2−4ブレーキの解放室と3−4クラッチの締結室とを少なくともその3速への変速時あるいは3速からの変速時に連通させることにより、同じく該変速動作中におけるこれらの作動室に対する作動圧の給排を同時に行うことができることになる。 【0006】そこで、例えば特公平6−21643号公報に開示されているように、油圧制御回路を、2−4ブレーキの解放室とフォワードクラッチの締結室又は3−4クラッチの締結室とを連通又は遮断可能なように構成すると共に、これらの作動室間相互の連通、遮断の状態を切り換えるシフトバルブを備えて、これにより、上記各作動室に対する作動圧の給排をデューティソレノイドバルブ等の作動圧調整手段で行う場合における該調整手段の個数の低減を図ることが行われている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】一方、この種の自動変速機においては、変速時に上記油圧制御回路を用いて摩擦要素の締結動作中もしくは解放動作中における作動圧をフィードバック制御することにより、変速に伴うタービン回転数の変化、すなわち上記変速歯車機構の入力回転数の変化を良好に行わせる制御が行われ、特に、トルクディマンドのダウンシフト変速時においては、解放される側の摩擦要素の作動圧をフィードバック制御することにより、該摩擦要素の締結力を低下させて、タービン回転数が目標に従って変速後の回転数まで良好に上昇するように制御することが一般に行なわれる。 【0008】したがって、上記のような構成の2−4ブレーキ、フォワードクラッチ及び3−4クラッチとが備えられている自動変速機におけるトルクディマンドの4速から3速へのダウンシフト変速においては、3−4クラッチが締結状態とされたままで、2−4ブレーキが解放され、かつフォワードクラッチが締結される、所謂摩擦要素の掛け替えが行なわれることになるが、その場合に、2−4ブレーキの解放室とフォワードクラッチの締結室とを連通させておいて、これらの両作動室への作動圧の供給を開始する一方で、タービン回転数が目標に従って変速後の回転数まで良好に上昇するように2−4ブレーキの締結室に供給されている作動圧をフィードバック制御しながら低下させることにより、該2−4ブレーキの解放動作中の締結力を調整することが行なわれることになる。 【0009】ところが、このような2−4ブレーキの締結室に対する作動圧制御を行なう場合に、次のような不具合が発生することがある。 【0010】すなわち、上記のような4−3ダウンシフト変速が、例えばエンジン負荷が小さい等の理由によりトルクが比較的小さい状態の下で行なわれる場合には、2−4ブレーキの締結力、換言すれば2−4ブレーキの締結室に対する作動圧(サーボアプライ圧)をそれに応じて相対的により低下させないと、2−4ブレーキが滑らず、タービン回転数が上昇方向に変化しないことになる。また、2−4ブレーキが滑り始めてタービン回転数が上昇しだした後においても、相対的により低下させたサーボアプライ圧に対してこれをフィードバック制御することになる。 【0011】しかし、一方で、この2−4ブレーキは、前述のように、締結室と解放室とを仕切るピストンがサーボシリンダ内で解放方向にスプリングで付勢された構成であるので、あまりサーボアプライ圧を低下させ過ぎると、上記ピストンが解放側に一気にストロークしてしまい、しかもこのフィードバック制御中はまだフォワードクラッチが締結状態にないから、その時点でタービン回転数が吹き上がってしまうという不具合が発生する。 【0012】さらに、このようにピストンが解放側にストロークしてしまうと、再度2−4ブレーキをつかもうとする場合には、もう一度該ピストンを締結方向にストロークさせて戻さなければならないから、実際に2−4ブレーキを締結状態に復帰させるまでに時間がかかることになり、その結果、吹き上がったタービン回転数を即座に抑えることが困難になる。 【0013】また、例えば、摩擦要素の掛け替えを円滑に行なってショックを抑制する等の目的のために、2−4ブレーキの解放動作を先行させてタービン回転数が3速の回転数まで上昇したときには、もう一方のフォワードクラッチが完全に締結されて変速が終了するまで、2−4ブレーキの締結力を再度上昇させてタービン回転数をその3速の回転数に保持しておくというような制御を行なう場合があるが、その場合に、2−4ブレーキのピストンが解放側にストロークしてしまっていると、該2−4ブレーキの締結力を再度上昇させる動作が遅れ、変速終了間際においてタービン回転数が3速の回転数を越えて吹き上がってしまうという不具合も発生する。 【0014】そこで、本発明は、上記のような構成の2−4ブレーキやフォワードクラッチ等の摩擦要素と、これらの摩擦要素の作動室の連通状態を切り換えるシフトバルブ等の切換手段と、これらの摩擦要素の作動室に対する作動圧を調整するソレノイドバルブ等の作動圧調整手段とが備えられた自動変速機において、上記のような4−3変速時等の所定の変速時に、該変速に伴うタービン回転数の変化を生じさせるためには2−4ブレーキの締結室に対する作動圧を相対的により低下させなければならないことに起因する該2−4ブレーキのピストンの解放側へのストロークないしタービン回転数の吹き上りを防止することを主たる課題とする。 【0015】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明では次のような手段を用いる。 【0016】すなわち、本願の特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、変速歯車機構の動力伝達経路を切り換える摩擦要素として、締結室及び解放室を有し、締結室にのみ作動圧が供給されているときに締結され、解放室に作動圧が供給されているときに解放される第1の摩擦要素と、締結室のみを有し、該締結室に作動圧が供給されているときに締結され、該締結室に作動圧が供給されていないときに解放される第2の摩擦要素とを備えると共に、上記第1摩擦要素の解放室と第2摩擦要素の締結室とを連通させ又は遮断する切換手段と、上記第1摩擦要素の締結室に対する作動圧を調整する第1の作動圧調整手段と、同じく第1摩擦要素の解放室に対する作動圧を調整する第2の作動圧調整手段とが設けられている自動変速機の制御装置であって、上記第1摩擦要素の締結室に作動圧が供給され、第1摩擦要素の解放室及び第2摩擦要素の締結室に作動圧が供給されていない第1の変速段から、第1摩擦要素の解放室及び第2摩擦要素の締結室に作動圧が供給されている第2の変速段への変速動作中には、上記切換手段が第1摩擦要素の解放室と第2摩擦要素の締結室とを連通させるように構成されていると共に、該変速に伴うタービン回転数の変化を生じさせるべく第1摩擦要素の締結室に対する作動圧を低下させるように上記第1作動圧調整手段を制御する第1の変速制御手段と、該第1変速制御手段の制御によって第1摩擦要素の締結室に対する作動圧が第1の所定値より低下したときには、第1摩擦要素の解放室に対する作動圧の制御を介して第2摩擦要素の締結室に対する作動圧を上昇させるように上記第2作動圧調整手段を制御する第2の変速制御手段と、上記第1変速制御手段の制御によって第1摩擦要素の締結室に対する作動圧が上記第1所定値よりも低い第2の所定値より低下することを規制する規制手段とが備えられていることを特徴とする。 【0017】上記のような手段を用いることにより、本発明によれば次のような作用が得られる。 【0018】すなわち、上記のような4−3変速時と同様に、上記2−4ブレーキと同様の構成の第1摩擦要素と、上記フォワードクラッチと同様の構成の第2摩擦要素との掛け替えが行なわれる第1変速段から第2変速段への変速動作中には、切換手段によって第1摩擦要素の解放室と第2摩擦要素の締結室とが連通されると共に、第1変速制御手段によって第1作動圧調整手段が制御され、その結果、解放される側の第1摩擦要素の締結室に対する作動圧が低下されて、この変速に伴うタービン回転数の変化が生じることになる。 【0019】そして、その場合に、上記第1変速制御手段の制御によって第1摩擦要素の締結室に対する作動圧がまず第1の所定値より低下したときには、第2変速制御手段によって第2作動圧調整手段が制御され、その結果、締結される側の第2摩擦要素の締結室に対する作動圧が、該締結室と相互に連通状態にある第1摩擦要素の解放室に対する作動圧の制御を介して上昇されるので、これにより、解放側の第1摩擦要素の締結室に対する作動圧を低下させることによってタービン回転数を変化させようとする上記第1変速制御手段の制御に加えて、これとはまた別に、締結側の第2摩擦要素の締結室に対する作動圧を上昇させる第2変速制御手段の制御によっても、変速に伴うタービン回転数の変化が生じることになる。 【0020】したがって、このように締結側の第2摩擦要素の締結室に対する作動圧が上昇されたときには、解放側の第1摩擦要素の解放動作のみで変化させようとしていたタービン回転数がこの第2摩擦要素の締結動作によっても促進されるから、これ以降において、解放側の第1摩擦要素の締結力をそれほど低下させなくても済むことになって、該第1摩擦要素の締結力を低下させ過ぎることに起因するピストンの解放側へのストロークないしタービン回転数の吹き上りの問題が、この第1摩擦要素の締結室に対する作動圧が第1の所定値より低下した時点において、まず第一段階として抑制されることになる。 【0021】そして、さらに、上記第1変速制御手段の制御によって第1摩擦要素の締結室に対する作動圧が上記第1所定値よりもさらに低い第2所定値まで低下したときには、規制手段によってその第1摩擦要素の締結室に対する作動圧が該第2所定値より低下することが規制されるから、上記のように、第一段階として締結側の第2摩擦要素の締結動作の助けを借りてタービン回転数の変化が促進され、第1摩擦要素の締結力を低下させる程度が抑制されはしたが、それでもなおタービン回転数を目標に従って変化させるためには、第1摩擦要素の締結室に対する作動圧を上記第1所定値を越えて低下させなければならないような場合に、該作動圧が、第1所定値よりも低い第2所定値を限度として低下されることになり、これにより、解放側の第1摩擦要素の締結力を低下させ過ぎることに起因するピストンの解放側へのストロークないしタービン回転数の吹き上りの問題が、この第1摩擦要素の締結室に対する作動圧が第2の所定値まで低下した時点において、第二段階として最終的に抑制されることになる。 【0022】この場合、この第2所定値を、第1摩擦要素の締結力をこれ以上低下させるとピストンがストロークしタービン回転数が吹き上がるという観点からの第1摩擦要素の締結室に対する作動圧の最終的な下限値として設定することが好ましい。規制手段による規制によって、第1摩擦要素の締結室に対する作動圧が、この下限値としての第2所定値より低下することがないのであるから、ピストンストロークや回転数吹き上りの問題が発生することがなくなる。 【0023】そして、これ以前の段階において、第1摩擦要素の締結室に対する作動圧が第1所定値より低下した時点で、第2摩擦要素の締結動作によってタービン回転数の変化が促進され、第1摩擦要素の解放動作の程度が抑制されているから、該第1摩擦要素の締結室に対する作動圧が上記のようなぎりぎりの下限値、つまり第2所定値まで低下することが低減されており、その結果、全体として、ピストンストロークや回転数吹き上りの問題の発生の予防措置が講じられ、機能することになる。 【0024】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について説明する。 【0025】まず、図1の骨子図により本実施の形態に係る自動変速機10の全体の機械的な概略構成を説明する。 【0026】この自動変速機10は、主たる構成要素として、トルクコンバータ20と、該コンバータ20の出力により駆動される変速歯車機構として隣接配置された第1、第2遊星歯車機構30,40と、これらの遊星歯車機構30,40でなる動力伝達経路を切り換えるクラッチやブレーキ等の複数の摩擦要素51〜55及びワンウェイクラッチ56とを有し、これらによりDレンジにおける1〜4速、Sレンジにおける1〜3速及びLレンジにおける1〜2速と、Rレンジにおける後退速とが得られるようになっている。 【0027】上記トルクコンバータ20は、エンジン出力軸1に連結されたケース21内に固設されたポンプ22と、該ポンプ22に対向状に配置されて該ポンプ22により作動油を介して駆動されるタービン23と、該ポンプ22とタービン23との間に介設され、かつ、変速機ケース11にワンウェイクラッチ24を介して支持されてトルク増大作用を行うステータ25と、上記ケース21とタービン23との間に設けられ、該ケース21を介してエンジン出力軸1とタービン23とを直結するロックアップクラッチ26とで構成されている。そして、上記タービン23の回転がタービンシャフト27を介して遊星歯車機構30,40側に出力されるようになっている。 【0028】ここで、このトルクコンバータ20の反エンジン側には、該トルクコンバータ20のケース21を介してエンジン出力軸1に駆動されるオイルポンプ12が配置されている。 【0029】一方、上記第1、第2遊星歯車機構30,40は、いずれも、サンギヤ31,41と、このサンギヤ31,41に噛み合った複数のピニオン32…32,42…42と、これらのピニオン32…32,42…42を支持するピニオンキャリヤ33,43と、ピニオン32…32,42…42に噛み合ったリングギヤ34,44とで構成されている。 【0030】そして、上記タービンシャフト27と第1遊星歯車機構30のサンギヤ31との間にフォワードクラッチ51が、同じくタービンシャフト27と第2遊星歯車機構40のサンギヤ41との間にリバースクラッチ52が、また、タービンシャフト27と第2遊星歯車機構40のピニオンキャリヤ43との間に3−4クラッチ53がそれぞれ介設されていると共に、第2遊星歯車機構40のサンギヤ41を固定する2−4ブレーキ54が備えられている。 【0031】さらに、第1遊星歯車機構30のリングギヤ34と第2遊星歯車機構40のピニオンキャリヤ43とが連結されて、これらと変速機ケース11との間にローリバースブレーキ55とワンウエイクラッチ56とが並列に配置されていると共に、第1遊星歯車機構30のピニオンキャリヤ33と第2遊星歯車機構40のリングギヤ44とが連結されて、これらに出力ギヤ13が接続されている。 【0032】そして、この出力ギヤ13が、中間伝動機構60を構成するアイドルシャフト61上の第1中間ギヤ62に噛み合わされていると共に、該アイドルシャフト61上の第2中間ギヤ63と差動装置70の入力ギヤ71とが噛み合わされて、上記出力ギヤ13の回転が差動装置70のデフケース72に入力され、該差動装置70を介して左右の車軸73,74に伝達されるようになっている。 【0033】なお、上記の骨子図に示す自動変速機10の変速歯車機構の部分は、具体的には図2に示すように構成されているが、この図に示すように、変速機ケース11には後述する制御で用いられるタービン回転センサ305が取り付けられている。 【0034】また、上記各クラッチやブレーキ等の摩擦要素51〜55及びワンウェイクラッチ56の作動状態と変速段との関係をまとめると、次の表1に示すようになる。 【0035】 【表1】
次に、図1、図2に示す各摩擦要素51〜55に設けられた作動室に対して作動圧を給排する油圧制御回路の構成を図3により説明する。 【0036】なお、上記各摩擦要素のうち、バンドブレーキでなる2−4ブレーキ54は、作動圧が供給される作動室として締結室54aと解放室54bとを有し、締結室54aにのみ作動圧が供給されているときに当該2−4ブレーキ54が締結され、解放室54bにのみ作動圧が供給されているとき、両室54a,54bとも作動圧が供給されているとき、及び両室54a,54bとも作動圧が供給されていないときに、2−4ブレーキ54が解放されるようになっている。また、その他の摩擦要素51〜53,55は作動室として単一の締結室のみを有し、該締結室に作動圧が供給されているときに当該摩擦要素が締結される。 【0037】ここで、上記2−4ブレーキ54の油圧アクチュエータの具体的構造を説明すると、図4に示すように、この油圧アクチュエータは、変速機ケース11と該ケース11に固着されたカバー部材54cとで構成されたサーボシリンダ54d内にピストン54eを嵌合し、その両側に前述の締結室54aと解放室54bとを形成した構成とされている。また、上記ピストン54eにはバンド締め付け用ステム54fが取り付けられていると共に、被制動部材(図示せず)に巻き掛けられたブレーキバンド54gの一端側に上記ステム54fが係合され、また、他端側にはケース11に設けられた固定用ステム54hが係合されており、さらに、上記解放室54b内にはピストン54eを締結室54a側、即ちブレーキバンド54gの緩め側に付勢するスプリング54iが収納されている。 【0038】そして、油圧制御回路を構成するコントロールバルブユニットから油孔(図示せず)を介して締結室54aと解放室54bとに作動圧が供給され、その供給状態に応じてブレーキバンド54gを締め付けもしくは緩めることにより、2−4ブレーキ54を締結もしくは解放するようになっていると共に、特に、この油圧アクチュエータにおいては、上記ピストン54eの締結室54a側および解放室54b側の受圧面積がほぼ等しくされ、したがって、例えば両室54a,54bに等しい圧力の作動圧を供給すると、これらの圧力は互いに打ち消し合い、スプリング54iの付勢力のみが解放側に作用することになる。 【0039】図3に示すように、この油圧制御回路100には、主たる構成要素として、オイルポンプ12の吐出圧を調整して所定のライン圧を生成するレギュレータバルブ101と、手動操作によってレンジの切り換えを行うためのマニュアルバルブ102と、変速時に作動して各摩擦要素51〜55に通じる油路を切り換えるローリバースバルブ103、バイパスバルブ104、3−4シフトバルブ105及びロックアップコントロールバルブ106と、これらのバルブ103〜106を作動させるための第1、第2ON−OFFソレノイドバルブ(以下、「第1、第2SV」と記す)111,112と、第1SV111からの作動圧の供給先を切り換えるソレノイドリレーバルブ(以下、「リレーバルブ」と記す)107と、各摩擦要素51〜55の作動室に供給される作動圧の生成、調整、排出等の制御を行う第1〜第3デューティソレノイドバルブ(以下、「第1〜第3DSV」と記す)121,122,123等が備えられている。 【0040】ここで、上記第1、第2SV111,112及び第1〜第3DSV121〜123はいずれも3方弁であって、上、下流側の油路を連通させた状態と、下流側の油路をドレンさせた状態とが得られるようになっている。そして、後者の場合、上流側の油路が遮断されるので、ドレン状態で上流側からの作動油を徒に排出することがなく、オイルポンプ12の駆動ロスが低減される。 【0041】なお、第1、第2SV111,112はONのときに上、下流側の油路を連通させる。また、第1〜第3DSV121〜123はOFFのとき、即ちデューティ率(1ON−OFF周期におけるON時間の比率)が0%のときに全開となって、上、下流側の油路を完全に連通させ、ONのとき、即ちデューティ率が100%のときに、上流側の油路を遮断して下流側の油路をドレン状態とすると共に、その中間のデューティ率では、上流側の油圧を元圧として、下流側にそのデューティ率に応じた値に調整した油圧を生成するようになっている。 【0042】上記レギュレータバルブ101によって生成されるライン圧は、メインライン200を介して上記マニュアルバルブ102に供給されると共に、ソレノイドレデューシングバルブ(以下、「レデューシングバルブ」と記す)108と3−4シフトバルブ105とに供給される。 【0043】このレデューシングバルブ108に供給されたライン圧は、該バルブ108によって減圧されて一定圧とされた上で、ライン201,202を介して第1、第2SV111,112に供給される。 【0044】そして、この一定圧は、第1SV111がONのときには、ライン203を介して上記リレーバルブ107に供給されると共に、該リレーバルブ107のスプールが図面上(以下同様)右側に位置するときは、さらにライン204を介してバイパスバルブ104の一端の制御ポートにパイロット圧として供給されて、該バイパスバルブ104のスプールを左側に付勢する。また、リレーバルブ107のスプールが左側に位置するときは、ライン205を介して3−4シフトバルブ105の一端の制御ポートにパイロット圧として供給されて、該3−4シフトバルブ105のスプールを右側に付勢する。 【0045】また、第2SV112がONのときには、上記レデューシングバルブ108からの一定圧は、ライン206を介してバイパスバルブ104に供給されると共に、該バイパスバルブ104のスプールが右側に位置するときは、さらにライン207を介してロックアップコントロールバルブ106の一端の制御ポートにパイロット圧として供給されて、該コントロールバルブ106のスプールを左側に付勢する。また、バイパスバルブ104のスプールが左側に位置するときは、ライン208を介してローリバースバルブ103の一端の制御ポートにパイロット圧として供給されて、該ローリバースバルブ103のスプールを左側に付勢する。 【0046】さらに、レデューシングバルブ108からの一定圧は、ライン209を介して上記レギュレータバルブ101の制御ポート101aにも供給される。その場合に、この一定圧は、上記ライン209に備えられたリニアソレノイドバルブ131により例えばエンジンのスロットル開度等に応じて調整され、したがって、レギュレータバルブ101により、ライン圧がスロットル開度等に応じて調整されることになる。 【0047】なお、上記3−4シフトバルブ105に導かれたメインライン200は、該バルブ105のスプールが右側に位置するときに、ライン210を介して第1アキュムレータ141に通じ、該アキュムレータ141にライン圧を導入する。 【0048】一方、上記メインライン200からマニュアルバルブ102に供給されたライン圧は、D,S,Lの各前進レンジでは第1出力ライン211及び第2出力ライン212に、Rレンジでは第1出力ライン211及び第3出力ライン213に、また、Nレンジでは第3出力ライン213にそれぞれ導入される。 【0049】そして、上記第1出力ライン211は第1DSV121に導かれて、該第1DSV121に制御元圧としてライン圧を供給する。この第1DSV121の下流側は、ライン214を介してローリバースバルブ103に導かれ、該バルブ103のスプールが右側に位置するときには、さらにライン(サーボアプライライン)215を介して2−4ブレーキ54の締結室54aに導かれる。また、上記ローリバースバルブ103のスプールが左側に位置するときには、さらにライン(ローリバースブレーキライン)216を介してローリバースブレーキ55の締結室に導かれる。ここで、上記ライン214からはライン217が分岐されて、第2アキュムレータ142に導かれている。 【0050】また、上記第2出力ライン212は、第2DSV122及び第3DSV123に導かれて、これらのDSV122,123に制御元圧としてライン圧をそれぞれ供給すると共に、3−4シフトバルブ105にも導かれている。 【0051】この3−4シフトバルブ105に導かれたライン212は、該バルブ105のスプールが左側に位置するときに、ライン218を介してロックアップコントロールバルブ106に導かれ、該バルブ106のスプールが左側に位置するときに、さらにライン(フォワードクラッチライン)219を介してフォワードクラッチ51の締結室に導かれる。 【0052】ここで、上記フォワードクラッチライン219から分岐されたライン220は3−4シフトバルブ105に導かれ、該バルブ105のスプールが左側に位置するときに、前述のライン210を介して第1アキュムレータ141に通じると共に、該バルブ105のスプールが右側に位置するときには、ライン(サーボリリースライン)221を介して2−4ブレーキ54の解放室54bに通じる。 【0053】また、第2出力ライン212から制御元圧が供給される第2DSV122の下流側は、ライン222を介して上記リレーバルブ107の一端の制御ポートに導かれて該ポートにパイロット圧を供給することにより、該リレーバルブ107のスプールを左側に付勢する。また、上記ライン222から分岐されたライン223はローリバースバルブ103に導かれ、該バルブ103のスプールが右側に位置するときに、さらにライン224に通じる。 【0054】このライン224からは、オリフィス151を介してライン225が分岐されていると共に、この分岐されたライン225は3−4シフトバルブ105に導かれ、該3−4シフトバルブ105のスプールが左側に位置するときに、前述のサーボリリースライン221を介して2−4ブレーキ54の解放室54bに導かれる。 【0055】また、上記ライン224からオリフィス151を介して分岐されたライン225からは、さらにライン226が分岐されていると共に、このライン226はバイパスバルブ104に導かれ、該バルブ104のスプールが右側に位置するときに、ライン(3−4クラッチライン)227を介して3−4クラッチ53の締結室に導かれる。 【0056】さらに、上記ライン224は直接バイパスバルブ104に導かれ、該バルブ104のスプールが左側に位置するときに、上記ライン226を介してライン225に通じる。つまり、ライン224とライン225とが上記オリフィス151をバイパスして通じることになる。 【0057】また、第2出力ライン212から制御元圧が供給される第3DSV123の下流側は、ライン228を介してロックアップコントロールバルブ106に導かれ、該バルブ106のスプールが右側に位置するときに、上記フォワードクラッチライン219に連通する。また、該ロックアップコントロールバルブ106のスプールが左側に位置するときには、ライン229を介してロックアップクラッチ26のフロント室26aに通じる。 【0058】さらに、マニュアルバルブ102からの第3出力ライン213は、ローリバースバルブ103に導かれて、該バルブ103にライン圧を供給する。そして、該バルブ103のスプールが左側に位置するときに、ライン(リバースクラッチライン)230を介してリバースクラッチ52の締結室に導かれる。 【0059】また、第3出力ライン213から分岐されたライン231はバイパスバルブ104に導かれ、該バルブ104のスプールが右側に位置するときに、前述のライン208を介してローリバースバルブ103の制御ポートにパイロット圧としてライン圧を供給し、該ローリバースバルブ103のスプールを左側に付勢する。 【0060】以上の構成に加えて、この油圧制御回路100には、コンバータリリーフバルブ109が備えられている。このバルブ109は、レギュレータバルブ101からライン232を介して供給される作動圧を一定圧に調圧した上で、この一定圧をライン233を介してロックアップコントロールバルブ106に供給する。そして、この一定圧は、ロックアップコントロールバルブ106のスプールが右側に位置するときには、前述のライン229を介してロックアップクラッチ26のフロント室26aに供給され、また、該バルブ106のスプールが左側に位置するときには、該一定圧はライン234を介してリヤ室26bに供給されるようになっている。 【0061】このロックアップクラッチ26は、フロント室26aに上記一定圧が供給されたときに解放されると共に、上記ロックアップコントロールバルブ106のスプールが左側に位置して、第3DSV123で生成された作動圧がフロント室26aに供給されたときには、その作動圧に応じたスリップ状態に制御されるようになっている。 【0062】また、上記マニュアルバルブ102からは、D,S,L,Nの各レンジでメインライン200に通じるライン235が導かれて、レギュレータバルブ101の減圧ポート101bに接続されており、上記の各レンジで該減圧ポート101bにライン圧が導入されることにより、これらのレンジで、他のレンジ、即ちRレンジよりもライン圧の調圧値が低くなるようになっている。 【0063】一方、当該自動変速機10には、図5に示すように、油圧制御回路100における上記第1、第2SV111,112、第1〜第3DSV121〜123及びリニアソレノイドバルブ131を制御するコントローラ300が備えられていると共に、このコントローラ300には、当該車両の車速を検出する車速センサ301、エンジンのスロットル開度を検出するスロットル開度センサ302、エンジン回転数を検出するエンジン回転センサ303、運転者によって選択されたシフト位置(レンジ)を検出するシフト位置センサ304、トルクコンバータ20におけるタービン23の回転数を検出するタービン回転センサ305、作動油の温度を検出する油温センサ306等からの信号が入力され、これらのセンサ301〜306からの信号が示す当該車両ないしエンジンの運転状態等に応じて上記各ソレノイドバルブ111,112,121〜123,131の作動を制御するようになっている。なお、上記タービン回転センサ305については、図2にその取り付け状態が示されている。 【0064】次に、この第1、第2SV111,112及び第1〜第3DSV121〜123の作動状態と各摩擦要素51〜55の作動室に対する作動圧の給排状態の関係を変速段ごとに説明する。 【0065】ここで、第1、第2SV111,112及び第1〜第3DSV121〜123の各変速段ごとの作動状態の組合せ(ソレノイドパターン)は、次の表2に示すように設定されている。 【0066】この表2中、(○)は、第1、第2SV111,112についてはON、第1〜第3DSV121〜123についてはOFFであって、いずれも、上流側の油路を下流側の油路に連通させて元圧をそのまま下流側に供給する状態を示す。また、(×)は、第1、第2SV111,112についてはOFF、第1〜第3DSV121〜123についてはONであって、いずれも、上流側の油路を遮断して、下流側の油路をドレンさせた状態を示す。 【0067】 【表2】
まず、1速(Lレンジの1速を除く)においては、表2及び図6に示すように、第3DSV123のみが作動して、第2出力ライン212からのライン圧を元圧として作動圧を生成しており、この作動圧がライン228を介してロックアップコントロールバルブ106に供給される。そして、この時点では該ロックアップコントロールバルブ106のスプールが右側に位置することにより、上記作動圧は、さらにフォワードクラッチライン219を介してフォワードクラッチ51の締結室にフォワードクラッチ圧として供給され、これにより該フォワードクラッチ51が締結される。 【0068】ここで、上記フォワードクラッチライン219から分岐されたライン220が3−4シフトバルブ105及びライン210を介して第1アキュムレータ141に通じていることにより、上記フォワードクラッチ圧の供給が緩やかに行われる。 【0069】次に、2速の状態では、表2及び図7に示すように、上記の1速の状態に加えて、第1DSV121も作動し、第1出力ライン211からのライン圧を元圧として作動圧を生成する。この作動圧は、ライン214を介してローリバースバルブ103に供給されるが、この時点では該ローリバースバルブ103のスプールが右側に位置することにより、さらにサーボアプライライン215に導入され、2−4ブレーキ54の締結室54aにサーボアプライ圧として供給される。これにより、上記フォワードクラッチ51に加えて、2−4ブレーキ54が締結される。 【0070】なお、上記ライン214はライン217を介して第2アキュムレータ142に通じているから、上記サーボアプライ圧の供給ないし2−4ブレーキ54の締結が緩やかに行われる。そして、このアキュムレータ142に蓄えられた作動油は、後述するLレンジの1速への変速に際してローリバースバルブ103のスプールが左側に移動したときに、ローリバースブレーキライン216からローリバースブレーキ55の締結室にプリチャージされる。 【0071】また、3速の状態では、表2及び図8に示すように、上記の2速の状態に加えて、さらに第2DSV122も作動し、第2出力ライン212からのライン圧を元圧として作動圧を生成する。この作動圧は、ライン222及びライン223を介してローリバースバルブ103に供給されるが、この時点では該バルブ103のスプールが右側に位置することにより、さらにライン224に導入される。 【0072】そして、この作動圧は、ライン224からオリフィス151を介してライン225に導入されて、3−4シフトバルブ105に導かれるが、この時点では該3−4シフトバルブ105のスプールが左側に位置することにより、さらにサーボリリースライン221を介して2−4ブレーキ54の解放室54bにサーボリリース圧として供給される。これにより、2−4ブレーキ54が解放される。 【0073】また、上記ライン224からオリフィス151を介して分岐されたライン225からはライン226が分岐されており、上記作動圧は該ライン226によりバイパスバルブ104に導かれると共に、この時点では該バイパスバルブ104のスプールが右側に位置することにより、さらに3−4クラッチライン227を介して3−4クラッチ53の締結室に3−4クラッチ圧として供給される。したがって、この3速では、フォワードクラッチ51と3−4クラッチ53とが締結される一方、2−4ブレーキ54は解放されることになる。 【0074】なお、この3速の状態では、上記のように第2DSV122が作動圧を生成し、これがライン222を介してリレーバルブ107の制御ポート107aに供給されることにより、該リレーバルブ107のスプールが左側に移動する。 【0075】さらに、4速の状態では、表2及び図9に示すように、3速の状態に対して、第3DSV123が作動圧の生成を停止する一方、第1SV111が作動する。 【0076】この第1SV111の作動により、ライン201からの一定圧がライン203を介してリレーバルブ107に供給されることになるが、上記のように、このリレーバルブ107のスプールは3速時に左側に移動しているから、上記一定圧がライン205を介して3−4シフトバルブ105の制御ポート105aに供給されることになり、該バルブ105のスプールをが右側に移動する。そのため、サーボリリースライン221がフォワードクラッチライン219から分岐されたライン220に接続され、2−4ブレーキ54の解放室54bとフォワードクラッチ51の締結室とが連通する。 【0077】そして、上記のように第3DSV123が作動圧の生成を停止して、下流側をドレン状態とすることにより、上記2−4ブレーキ54の解放室54b内のサーボリリース圧とフォワードクラッチ51の締結室内のフォワードクラッチ圧とが、ロックアップコントロールバルブ106及びライン228を介して該第3DSV123でドレンされることになり、これにより、2−4ブレーキ54が再び締結されると共に、フォワードクラッチ51が解放される。 【0078】一方、Lレンジの1速では、表2及び図10に示すように、第1、第2SV111,112及び第1、第3DSV121,123が作動し、この第3DSV123によって生成された作動圧が、Dレンジ等の1速と同様に、ライン228、ロックアップコントロールバルブ106及びフォワードクラッチライン219を介してフォワードクラッチ51の締結室にフォワードクラッチ圧として供給され、該フォワードクラッチ51が締結される。また、このとき、ライン220、3−4シフトバルブ105及びライン210を介して第1アキュムレータ141に作動圧が導入されることにより、上記フォワードクラッチ51の締結が緩やかに行われるようになっている点も、Dレンジ等の1速と同様である。 【0079】また、第1SV111の作動により、ライン203、リレーバルブ107、ライン204を介してバイパスバルブ104の制御ポート104aにパイロット圧が供給されて、該バルブ104のスプールを左側に移動させる。そして、これに伴って、第2SV112からの作動圧がライン206及び該バイパスバルブ104を介してライン208に導入され、さらにローリバースバルブ103の制御ポート103aに供給されて、該バルブ103のスプールを左側に移動させる。 【0080】したがって、第1DSV121で生成された作動圧がライン214、ローリバースバルブ103及びローリバースブレーキライン216を介してローリバースブレーキ55の締結室にローリバースブレーキ圧として供給され、これにより、フォワードクラッチ51に加えてローリバースブレーキ55が締結されて、エンジンブレーキが作動する1速が得られる。 【0081】さらに、Rレンジでは、表2及び図11に示すように、第1、第2SV111,112及び第1〜第3DSV121〜123が作動する。ただし、第2、第3DSV122,123については、第2出力ライン212からの元圧の供給が停止されているから作動圧を生成することはない。 【0082】このRレンジでは、上記のように、第1、第2SV111,112が作動するから、前述のLレンジの1速の場合と同様に、バイパスバルブ104のスプールが左側に移動し、これに伴ってローリバースバルブ103のスプールも左側に移動する。そして、この状態で第1DSV121で作動圧が生成されることにより、これがローリバースブレーキ圧としてローリバースブレーキ55の締結室に供給される。 【0083】一方、Rレンジでは、マニュアルバルブ102から第3出力ライン213にライン圧が導入され、このライン圧が、上記のようにスプールが左側に移動したローリバースバルブ103、及びリバースクラッチライン230を介してリバースクラッチ52の締結室にリバースクラッチ圧として供給される。したがって、上記リバースクラッチ52とローリバースブレーキ55とが締結されることになる。 【0084】なお、上記第3出力ライン213には、Nレンジでもマニュアルバルブ102からライン圧が導入されるので、ローリバースバルブ103のスプールが左側に位置するときは、Nレンジでリバースクラッチ52が締結される。 【0085】次に、前述のコントローラ300による変速制御、特にトルクディマンドのダウンシフトの変速制御を4−3変速を例に取って説明する。 【0086】まず、4−3変速の全体的動作を説明すると、この4−3変速は、図9に示すように、油圧制御回路100において、第1SV111がONとなって、3−4シフトバルブ105によりサーボリリースライン221がフォワードクラッチライン219に連通された状態で、第3DSV123によりサーボリリース圧及びフォワードクラッチ圧を供給することによって行われるが、このとき、第1DSV121によるサーボアプライ圧のフィードバック制御が行われ、これにより、上記サーボリリース圧の供給による2−4ブレーキ54の解放に伴うタービン回転数Ntの上昇を制御し、図12に示すように、該タービン回転数Ntが各制御サイクルi(n)ごとに設定される目標回転数Ntioに従って変速終了後の回転数Ntoまで上昇される。 【0087】上記第1DSV121によるサーボアプライ圧のフィードバック制御は図13にフローチャートを示すプログラムに従って行われ、これを図22に示すタイムチャートを参照しながら説明すると、まずステップS1でベース油圧Pbを、またステップS2でフィードバック油圧Pfbをそれぞれ計算したのち、ステップS3でこれらの油圧Pb,Pfb等に基づきサーボアプライ圧の算出油圧Psaを求める。なお、上記ベース油圧Pb、フィードバック油圧Pfb、及び算出油圧Psaの具体的な計算動作は後述する。 【0088】次に、ステップS4で、変速指令の出力後、所定の遅延時間T1が経過したか否かを判定し、この遅延時間T1が経過するまでは、ステップS5で、第1DSV121のデューティ率を0%の状態に保持する。これは、トルクディマンドの変速の場合、スロットル開度の増大に伴ってライン圧が上昇するから、その安定を待って以下の制御を行うためである。 【0089】そして、この遅延時間T1が経過すれば、ステップS6で、タービン回転数Ntが変速後の回転数Ntoからごく小さな所定回転数だけ低い回転数(以下「変速終了直前回転数」と記す。)Nto’まで上昇した後、所定時間T2が経過したか否かを判定し、その経過前までは、ステップS7で、上記のようにして求めた算出油圧Psaに対応するデューティ率の信号を第1DSV121に出力し、サーボアプライ圧をフィードバック制御する。また、上記所定時間T2が経過すれば、ステップS8,S9で、デューティ率を一定割合で0%まで減算しながら出力する。 【0090】ここで、タービン回転数Ntが変速終了直前回転数Nto’まで上昇した後、所定時間T2が経過するまで、サーボアプライ圧のフィードバック制御を行うのは、この制御を変速が終了するまで、すなわちフォワードクラッチ51が完全に締結されるまで、必ず実行させるためである。 【0091】上記ステップS1におけるベース油圧Pbの計算は図14にフローチャートを示すプログラムに従って行われ、まずステップS11で変速中の目標タービン回転変化率dNtoを算出し、次いでステップS12でこの目標タービン回転変化率dNtoに対応する油圧Piを図15に示すマップから読み取る。またステップS13で変速時の目標タービントルクTtoに応じた油圧Ptを図16に示すマップから読み取り、ステップS14でこれらの油圧Pi,Ptを加算することによりベース油圧Pbを求める。 【0092】ここで、図15に示す油圧Piのマップでは、目標タービン回転変化率dNtoが大きいほど油圧Piを低くして、2−4ブレーキ54の解放を促進するようになっている。また、図16に示す油圧Ptのマップでは、目標タービントルクTtoが大きいほど油圧Ptを高くして、2−4ブレーキ54が滑り過ぎないようになっている。 【0093】上記ステップS2におけるフィードバック油圧Pfbの計算は図17にフローチャートを示すプログラムに従って行われ、まずステップS21で、フィードバック制御の所定の開始条件が成立するまでの遅延時間T3が経過したか否かを判定し、この遅延時間T3が経過するまでは、ステップS22でフィードバック油圧Pfbを0とする。 【0094】そして、上記遅延時間T3が経過すれば、ステップS23で、現時点の目標タービン回転数Ntioを計算する。この計算は、変速前後の回転数の差と、予め設定されている最適変速時間とに基づいて行われ、各制御サイクル毎にそのサイクルでの目標タービン回転数Ntioが設定される(図12参照)。 【0095】次に、ステップS24で、この目標タービン回転数Ntioに対する実タービン回転数Ntの偏差Dn(=Nt−Ntio)を求めると共に、ステップS25で、この偏差Dnに応じたフィードバック油圧Pfbを図18に示すマップに基づいて算出する。 【0096】その場合に、このマップにおいては、フィードバック油圧Pfbは、偏差Dnが正のときには正の値に、偏差Dnが負のときには負の値とされると共に、その大きさは、偏差Dnの絶対値が大きくなるほど大きくなるように設定されており、したがって、実タービン回転数Ntが目標タービン回転数Ntioよりも高いときには、サーボアプライ圧が高くされて、2−4ブレーキ54の解放が抑制され、逆に実タービン回転数Ntが目標タービン回転数Ntioよりも低いときには、サーボアプライ圧が低くされて、2−4ブレーキ54の解放が促進されることになる。 【0097】上記ステップS3における算出油圧Psaの計算は図19にフローチャートを示すプログラムに従って行われ、まずステップS31で、以上のようにしてそれぞれ求めたベース油圧Pbとフィードバック油圧Pfbとを加算することにより、これを算出油圧Psaとしたのち、ステップS32でこの算出油圧Psaが所定の油圧P2より低いか否かを判定をする。そして、算出油圧Psaが上記所定油圧P2より低くないときは、そのまま上記ステップS4に進む一方で、算出油圧Psaが上記所定油圧P2より低いときには、ステップS33で、該算出油圧Psaの値を上記所定油圧P2の値とする。 【0098】ここで、上記所定油圧P2は、サーボアプライ圧がこれ以上低下すると、2−4ブレーキ54のピストン54eがスプリング54iの付勢力によって一気に解放方向にストロークしてしまうという観点からの下限値として設定されている。 【0099】これにより、フィードバック制御中における算出油圧Psaの値は、たとえ計算上、上記所定油圧P2より低い値が求められたとしても、該所定油圧P2の値のところでカットされて、それより低下することがなく、最大、該所定油圧P2まで低下することが限度とされることになる。 【0100】以上により、図22に示すように、第1DSV121は、変速指令が出力されて所定の遅延時間T1が経過するまで、デューティ率0%の状態(全開状態)が維持されたのち、上記遅延時間T1が経過した時点から、フィードバック制御の遅延時間T3が経過するまでの間、ベース油圧Pbのみに対応する一定のデューティ率とされる。そして、上記遅延時間T3が経過した時点からフィードバック制御に移行し、これによりイナーシャフェーズが開始されてタービン回転数Ntが上昇すると共に、該タービン回転数Ntが変速終了直前回転数Nto’まで上昇した後、所定時間T2が経過した時点で、デューティ率が再び0%とされるように制御される。 【0101】これに伴って、サーボアプライ圧(図中「SA圧」と記す。)は、一旦、所定のベース油圧Pbまで低下されたのち、タービン回転数Ntが各制御時点における目標回転数Ntioに一致するようにフィードバック制御され、その後、変速動作が終了すれば、再び所定値まで上昇されることになる。 【0102】そして、その場合に、図22に符号アで示すように、たとえ計算上、算出油圧Psaの値が上記所定油圧P2より低くなったとしても、最終的な該算出油圧Psaの値としては同図に実線で示すように上記所定油圧P2まで低下することが限度とされ、それ故、第1DSV121に対して出力されるデューティ率も、符号イで示すように限度を越えて上昇することがなく、その結果、サーボアプライ圧は、上記所定油圧P2より低下されることがない。したがって、2−4ブレーキ54のピストン54eがスプリング54iの付勢力によって一気に解放方向にストロークしてしまって、図中符号カで示すようにタービン回転数Ntが吹き上がることが回避されることになる。 【0103】また、この自動変速機においては、前述したように、タービン回転数Ntが変速終了直前回転数Nto’まで上昇した後、所定時間T2が経過するまで、サーボアプライ圧のフィードバック制御を行なって、フォワードクラッチ51が完全に締結されるまで、該タービン回転数Ntを変速後の回転数に保持させるように制御するが、その場合、サーボアプライ圧は再度上昇されて、2−4ブレーキ54の締結力を強める制御を行なうことになる。そして、この場合において、上記のように、2−4ブレーキ54のピストン54eがスプリング54iの付勢力によって一気に解放方向にストロークしてしまうことが回避されているから、このときの2−4ブレーキ54の締結力の復帰の動作が応答性よく行なわれることになり、図22に符号エで示すようにサーボアプライ圧がなかなか立ち上がらず、その結果、同じく符号キで示すように変速終了間際においてタービン回転数Ntが変速後の回転数を越えて吹き上がるというようなことが回避されることになる。 【0104】一方、4−3変速時における第3DSV123によるフォワードクラッチ圧及びサーボリリース圧の制御は、図20にフローチャートを示すプログラムに従って行われ、まずステップS41で、所定のプリチャ−ジ時間(図中「PC時間」と記す。)T4が経過したか否かを判定し、このプリチャ−ジ時間T4が経過するまでは、ステップS42で、該第3DSV123のデューティ率を0%として、フォワードクラッチ51の締結室及び2−4ブレーキ54の解放室54bに通じる油路に作動油を速やかに充満させる。 【0105】このプリチャ−ジ時間T4は、全開状態の第3DSV123で、油圧制御回路100における当該バルブ123からフォワードクラッチ51の締結室及び2−4ブレーキ54の解放室54bに至る油路に作動油を充満させるのに要する時間として予め設定されているものである。 【0106】そして、このプリチャージ時間T4が経過すれば、ステップS43で、タービン回転数Ntが変速終了直前回転数Nto’まで上昇したか否かを判定し、この回転数Nto’まで上昇するまでは、ステップS44でフォワードクラッチ圧の算出油圧Pfwとしての第1の算出油圧Pfw1を求め、ステップS45で該第1算出油圧Pfw1に対応するデューティ率の信号を第3DSV123に出力する。そして、タービン回転数Ntが変速終了直前回転数Nto’まで上昇してから所定時間T5が経過するまでは、ステップS46,S47,S48において、フォワードクラッチ圧の算出油圧Pfwとしての第2の算出油圧Pfw2を求め、該第2算出油圧Pfw2に対応するデューティ率の信号を第3DSV123に出力する。その後、上記所定時間T5(サーボアプライ圧についての変速終了間際の上記所定時間T2より短い)が経過した時点で、ステップS49,S50に従って、デューティ率を一定割合で0%まで減少させる。 【0107】上記ステップS44における第1算出油圧Pfw1の計算は図21にフローチャートを示すプログラムに従って行われ、まずステップS51で、前述のサーボアプライ圧の算出油圧Psaが所定の油圧P1より低いか否かを判定をする。その場合に、この所定油圧P1は、図22にも示すように、前述のサーボアプライ圧の下限値としての所定油圧P2よりも大きい値に設定されている。そして、NOのとき、つまり算出油圧Psaが上記所定油圧P1まで低下していないときは、ステップS52で第1算出油圧Pfw1の値を所定の固定値Pcとする。この固定値Pcの値は、例えば、図22に鎖線で示すフォワードクラッチ圧(図中「FW圧」と記す。)及びサーボリリース圧(図中「SR圧」と記す。)のようにプリチャージ中における作動圧より高い値としてもよく、また、プリチャージ中における作動圧と同じ値としてもよいが、少なくともこの油圧Pcがフォワードクラッチ51の締結室に供給された状態では、該クラッチ51のピストンが締結状態となるようなところまではまだストロークしない値とされる。 【0108】一方、サーボアプライ圧の算出油圧Psaが所定油圧P1より低下した場合には、ステップS53で、その所定油圧P1を下回った分の差圧ΔP(=P1−Psa)を求め、次いで、ステップS54で、この差圧ΔPと、所定値のゲインGと、上記固定油圧Pcとに基づき、図中に示す数式により、仮の油圧Pkを算出する。 【0109】そして、ステップS55で、この仮油圧Pkの値が、第1算出油圧Pfw1としての所定の最大値Pmaxよりも大きいか否かを判定し、大きくない場合、つまり算出油圧Psaがまだそれほど大きくは所定油圧P1を下回っていないようなときは、ステップS56に進んで、後述する最大値フラグFmaxが1でないと判定された場合に限り、ステップS57で、第1算出油圧Pfw1の値を上記仮油圧Pkの値とする。これにより、上記固定油圧Pcに、サーボアプライ圧の算出油圧Psaが所定油圧P1を下回った分に応じた油圧の値(ΔP×G)が加算され、フォワードクラッチ51のピストンが徐々に締結状態とされる。 【0110】一方、上記仮油圧Pkの値が最大値Pmaxより大きい場合、つまり算出油圧Psaが大きく所定油圧P1を下回っているようなときは、ステップS58に進んで、第1算出油圧Pfw1の値を上記最大値Pmaxの値としたのち、ステップS59で最大値フラグFmaxを1にセットする。したがって、いったん第1算出油圧Pfw1の値が最大値Pmaxの値とされたのちは、その後に再びサーボアプライ圧の算出油圧Psaが上昇して仮油圧Pkの値が最大値Pmaxより大きくなくなっても、最大値フラグFmaxが1にセットされているから、ステップS56からS58に進むことになり、これにより、いったん最大値Pmaxまで上昇された第1算出油圧Pfw1の値は、該最大値Pmaxから下がることがないように制御される、つまり、いったん実現されたフォワードクラッチ51の締結状態が緩められることがないように制御されることになる。 【0111】この場合において、上記第1算出油圧Pfw1の最大値Pmaxは、2−4ブレーキ54とフォワードクラッチ51との両摩擦要素の締結により起こり得るインターロックを回避し、あるいはフォワードクラッチ圧と連動するサーボリリース圧の上昇により起こり得る2−4ブレーキ54の滑り過ぎや完全解放を回避すること等を考慮して、その値が設定される。 【0112】また、上記ステップS47における第2算出油圧Pfw2は、トルクに応じた値に求められ、上記最大値Pmaxより大きく、この油圧Pfw2がフォワードクラッチ51の締結室に供給された状態では、該クラッチ51のピストンが完全締結の直前の状態に保持される。 【0113】これにより、フォワードクラッチ圧は、図22に示すように、2−4ブレーキ54の解放動作中、徐々に段階的に上昇され、特に、2−4ブレーキ54の締結力のフィードバック制御によって、サーボアプライ圧の算出油圧Psaが所定油圧P1を下回るような値に算出された時点からは、その下回り分に応じて上昇され、その結果、フォワードクラッチ51が徐々に締結状態に移行される。これにより、2−4ブレーキ54の解放動作に起因して上昇されていたタービン回転数Ntが、フォワードクラッチ51の締結動作にも起因して上昇されることになり、2−4ブレーキ54の締結力をそれほど大きく低下させなくても済むようになる。したがって、サーボアプライ圧の算出油圧Psaが、上記の第1の所定油圧P1よりもさらに低い下限値としての第2の所定油圧P2付近まで低下することが抑制され、この第一段階の措置と、その後においてサーボアプライ圧の算出油圧Psaが上記下限値としての第2所定油圧P2以下には算出されないという最終的な第二段階の措置と併せて、全体として、2−4ブレーキ54のピストン54eが解放側にストロークして、タービン回転数が吹き上るという問題が有効に予防されることになる。 【0114】なお、フォワードクラッチ51は、タービン回転数Ntが変速終了直前回転数Nto’まで上昇した時点から最終的な締結動作に入る。その場合に、フォワードクラッチ圧は予め完全締結の直前の第2の算出油圧Pfw2まで上昇されているから、フォワードクラッチ51は、応答遅れを生ずることなく、2−4ブレーキ54が完全に解放される前に速やかに先に完全に締結される。 【0115】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、解放する側の摩擦要素の締結力をフィードバック制御により低下させていって、当該変速に伴うタービン回転数の変化を良好に行なわせる場合に、該解放側摩擦要素の締結力の低下のし過ぎに起因する該解放側摩擦要素のピストンの解放側へのストロークを有効に回避し、タービン回転数の吹き上がりの問題を効果的に抑制することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003137 【氏名又は名称】マツダ株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)11月11日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】福岡 正明
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| 【公開番号】 |
特開平11−141671 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月25日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−326929 |
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