| 【発明の名称】 |
変速機の冷却および潤滑システムおよび方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】エドワード ジョン ボーグマ
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| 【要約】 |
【課題】内燃エンジンに駆動連結される機械式歯車変速機の潤滑および冷却性能を高める。
【解決手段】冷却および潤滑システム10を構成する機械式歯車変速機12は、カップリング16を介して内燃エンジン14に駆動連結してされている。変速機12のハウジング28に、所定量の潤滑流体34を収集する油だめ部36が形成されている。油だめ部36は、第1変速機ポート38、第1導管70および第2エンジンポート52を介してエンジン潤滑システム40のポンプ42の吐出側に接続され、また、第2変速機ポート60、第2導管72および第1エンジンポート48を介してエンジン油だめ44に接続されている。潤滑流体を循環させて変速機12およびエンジン14の各部を潤滑および冷却し、エンジン冷却システム54によって冷却する。潤滑流体をエンジン14および変速機12で共用するとともに、冷却効率を向上させることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内燃エンジン(14)に連結可能な少なくとも1つの軸(24)と協働するギヤ列(32)を有する機械式歯車変速機(12)の冷却および潤滑システムであって、前記エンジン(14)は、エンジン冷却システム(54)およびエンジン潤滑システム(40)を備え、該エンジン潤滑システム(40)は、潤滑流体をエンジン油だめ(44)から循環させるポンプ(42)を備え、前記エンジン油だめ(44)は、該油だめ内の潤滑流体(50)に接続するための第1エンジンポート(48)を有し、前記エンジン潤滑システム(40)は、さらに、加圧潤滑流体に接続するための第2エンジンポート(52)を備え、さらに、前記ギヤ列(32)がその内部で回転するとき、前記ギヤ列(32)の少なくとも一部をはねかけ潤滑するのに充分な量の潤滑流体(34)を収集する油だめ部(36)を形成する変速機ハウジング(28)を備え、前記油だめ部(36)は、前記エンジン潤滑システム(40)に流体接続するための第1変速機ポート(38)を有し、前記ハウジング(28)は、前記エンジン潤滑システム(40)に接続するための第2変速機ポート(60)を有し、該第2変速機ポート(60)は、潤滑流体(34)を前記変速機の油だめ部(36)から前記エンジン油だめ(44)に戻しやすくするために、前記第1エンジンポート(48)よりも高い位置に配置されており、加圧潤滑流体を前記第2エンジンポート(52)から前記変速機(12)の前記油だめ部(36)へ前記第1変速機ポート(38)を介して供給して、前記変速機を潤滑するための第1導管(70)を備え、潤滑流体を前記第2変速機ポート(60)を介して前記変速機(12)から、前記第1エンジンポート(48)を介して前記エンジン油だめ(44)へ戻して、潤滑流体を前記エンジン冷却システム(54)によって冷却できるようにする第2導管(72)を備えていることを特徴とする冷却および潤滑システム。 【請求項2】 前記第2変速機ポート(60)は、前記油だめ部(36)内に収集される潤滑流体の量を制御するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のシステム。 【請求項3】 さらに、前記第2変速機ポート(60)と、前記第1エンジンポート(48)との間に配置され、前記エンジン油だめ(44)から前記変速機(12)への潤滑流体(50)の流れを阻止する一方弁(64)を備えていることを特徴とする請求項1に記載のシステム。 【請求項4】 前記機械式歯車変速機(12)は、該変速機に潤滑流体を追加するための注入ポートおよび前記変速機から潤滑油を排出するためのドレンポートを備え、前記第1変速機ポート(38)は、前記ドレンポートからなることを特徴とする請求項1に記載のシステム。 【請求項5】 前記第2変速機ポート(60)は、前記注入ポートからなることを特徴とする請求項4に記載のシステム。 【請求項6】 エンジン室を有する大型車両用の冷却および潤滑システム(10') であって、ほぼ前記エンジン室内に配置された内燃エンジン(14)を備え、該エンジンは、空気対流体の熱交換機を通してクーラントを循環させて、エンジン潤滑回路(78)を通して循環する潤滑流体を冷却するエンジン冷却システム(40)を有し、前記エンジン潤滑回路(78)は、潤滑流体に接続するための第1および第2ポート(48,52')を有し、前記エンジン室内に配置され、前記内燃エンジン(14)によって駆動されて、潤滑流体(50)を循環させるためのポンプ(42)を備え、さらに、前記エンジン室の外側に配置され、前記内燃エンジン(14)に駆動連結される機械式歯車変速機(12)を備え、該変速機(12)は、所定量の潤滑流体(34')を収集する油だめ部(36)を形成するハウジング(28)を有し、該ハウジング(28)は、前記エンジン(14)の第2ポート(52') に接続されて、そこから加圧潤滑流体を授受するための入口ポート(38') および前記エンジン(14)の第1ポート(48)に接続されて、そこへ潤滑流体を戻して前記エンジン冷却システム(40)によって冷却するための出口ポート(60') を有していることを特徴とする冷却および潤滑システム。 【請求項7】 さらに、前記変速機(12)内に配置され、前記入口ポート(38') に接続されて、複数の変速機ギヤ(32') 間に加圧潤滑流体を分配して、これを潤滑および冷却するためのマニホールド(80)を備え、前記複数の変速機ギヤ(32') が変速機の油だめ(36)に収集された潤滑流体の上方で回転するように、所定量の潤滑流体が収集されることを特徴とする請求項6に記載のシステム。 【請求項8】 さらに、前記変速機(12)の入口ポート(38') を前記第2エンジンポート(52') に接続する第1導管(70') と、前記変速機(12)の出口ポート(60') を前記第1エンジンポート(48)に接続する第2導管(72') とを備え、前記変速機の出口ポート(60') は、潤滑流体を前記エンジン(14)に戻す際、重力を利用するため、前記第1エンジンポート(48)の上方に配置されていることを特徴とする請求項7に記載のシステム。 【請求項9】 前記変速機の入口ポート(38') は、前記ハウジング(28)の油だめ部(36') 内に配置されていることを特徴とする請求項6に記載のシステム。 【請求項10】 前記変速機の出口ポート(60') は、前記ハウジング(28)の油だめ部(36') の輪郭を規定して該油だめ部に収集される潤滑流体(34') の量を制御することを特徴とする請求項6に記載のシステム。 【請求項11】 エンジン潤滑システムおよび該エンジン潤滑システムと協働して潤滑流体を冷却するエンジン冷却システムを有する内燃エンジンに駆動連結される機械式歯車変速機の冷却および潤滑方法であって、前記機械式歯車変速機の入口ポートをエンジン潤滑システムの加圧ポートに接続して、潤滑流体を利用して変速機部品を加圧潤滑および冷却し、前記機械式歯車変速機の出口ポートを前記エンジン潤滑システムに接続して、潤滑流体を前記エンジンに戻して前記エンジン冷却システムによって冷却することを特徴とする冷却および潤滑方法。 【請求項12】 さらに、前記機械式歯車変速機内に収集された潤滑流体の量を制御して、前記収集された潤滑流体を通って回転する変速機部品に関連する抵抗を減少させることを特徴とする請求項12に記載の方法。 【請求項13】 前記機械式歯車変速機は、該変速機の油だめ部内の関連するドレンポートを通して潤滑流体を排出できるようにするための取り外し可能なドレンプラグを有し、前記入口ポートを接続する際に、前記関連するドレンポートから前記ドレンプラグを取り外し、前記ドレンポートを前記エンジン潤滑システムの加圧ポートに接続することを特徴とする請求項12に記載の方法。 【請求項14】 前記機械式歯車変速機は、関連する注入ポートを通して前記変速機に潤滑流体を容易に追加できるようにするための取り外し可能な注入プラグを有し、前記出口ポートを接続する接続する際に、前記関連する注入ポートから前記注入プラグを取り外し、前記注入ポートを前記エンジン潤滑システムに接続することを特徴とする請求項12に記載の方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、機械式変速機の潤滑および/または冷却システムおよび方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】大型車両(heavy-duty vehicle)用同期および非同期多段変速機を含む機械式歯車変速機は、米国特許第3,105,395 号、第4,735,109 号、第4,754,665 号、第5,086,897 号、第5,193,410 号および第5,370,013 号に参照されるように従来技術において公知であり、これらの特許の開示内容は、参考として本説明に含まれる。このような変速機は、一般的に、適当な流体を利用して、回転するギヤおよび軸の潤滑および冷却を行っている。 【0003】はねかけ潤滑は、変速機の油だめの中の流体を充分なレベルに維持して、様々な部品が流体中を通って回転して、流体を変速機の各部に分配することによって行われる。はねかけ潤滑は、変速機の潤滑および冷却のための比較的簡単で効果的なシステムを提供するが、粘性潤滑流体中を通って回転する部品によって引き起こされる流体力学的な抵抗が原因で、効率においていくらかの損失を生じる。 【0004】更なる潤滑および/または冷却を必要とするものへの適用のため、強制潤滑システムをオイルクーラまたはその他の補助的な熱交換器に接続して使用することができる。米国特許第4,356,889 号、第5,157,963 号および第5,279,391 号に参照されるように、多くのこのようなシステムが従来技術において知られており、これらの特許の開示内容は、参考として本説明に含まれる。これらのシステムは、一般的に、変速機の流体を潤滑および/または冷却回路の隅々まで循環させるために、変速機駆動の付加的なポンプを必要とし、やはり、結果として効率においていくらかの損失を生じることになる。 【0005】米国特許第3,642,097 号および第5,467,668 号に参照されるように、エンジンと変速機とを組合せてユニット化すなわち多室ハウジングとした一体型パワートレーンが開発されてきている。しかしながら、これらのシステムは、エンジンおよび変速機の双方に対して、設計および製造時において実質的な修正を必要とする。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、エンジンまたは変速機に実質的な修正を必要とすることなく、高負荷での使用に適した機械式歯車変速機のための潤滑および/または冷却システムを提供することである。 【0007】本発明の他の目的は、変速機駆動の付加的な流体ポンプを必要としない機械式歯車変速機を潤滑および冷却するためのシステムおよび方法を提供することである。 【0008】本発明のさらなる目的は、追加的なオイルクーラまたは熱交換器を必要としない高容量機械式変速機の増補の冷却のためのシステムおよび方法を提供することである。 【0009】本発明のさらにもうひとつの目的は、はねかけ潤滑に関連する抵抗を減少させることによって効率を改善する機械式変速機の潤滑および冷却システムおよび方法を提供することである。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記の目的および他の目的の達成において、本発明の特徴および利点である内燃エンジンに連結する少なくとも1つの軸と協働するギヤ列を有する機械式歯車変速機のための冷却および潤滑システムが提供される。このエンジンは、エンジン冷却システムおよびエンジン潤滑システムを含んでいる。エンジン潤滑システムは、エンジン油だめ内の潤滑流体への流通路を提供する第1エンジンポートおよび加圧潤滑流体への流通路を提供する第2エンジンポートを有するエンジン油だめから潤滑流体を循環させるためのポンプを備えている。一実施形態では、本システムは、油だめ部を形成する変速機ハウジングを含み、この油だめ部は、ギヤ列の少なくとも一部がその中で回転するとき、はねかけ潤滑するのに充分な量の潤滑流体を収集するようになっている。この油だめ部は、エンジン潤滑システムへ流体接続するための第1変速機ポートを含んでいる。前記ハウジングは、エンジン潤滑システムへ接続するための第2変速機ポートを含み、この第2変速機ポートは、好ましくは、変速機油だめからエンジン油だめへ潤滑流体を戻し易いように、第1エンジンポートよりも高い位置に配置される。加圧潤滑流体を第2エンジンポートから第1変速機ポートを介して変速機の油だめ部へ供給して変速機を潤滑するために、第1導管が設けられている。潤滑流体を第2変速機ポートを介して変速機から、第1エンジンポートを介してエンジン油だめへ戻して、エンジン冷却システムによって潤滑流体を冷却できるように第2導管が設けられている。 【0011】本発明から多数の利点が生じる。例えば、本発明によれば、変速機によって駆動される付加的なオイルポンプなしに機械式変速機を潤滑および冷却することができる。これにより、変速機の効率が改善される。さらに、本発明は、変速機の作動効率をより増大させるドライサンプ方式のための実施形態を提供する。コストの付随および補助的なオイルクーラまたは他の外部熱交換器の複雑さなしに、増補の冷却容量が提供される。変速機の冷却および潤滑流体としてエンジン潤滑油を利用することは、変速機専用の潤滑油の必要性を解消する。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明の上記の利点、他の利点、特徴および目的は、添付の図面に関連する以下の本発明を実施するための最良の形態の詳細な説明から容易に明らかになるであろう。 【0013】以下の本発明の説明において、特定の用語は、説明の目的のみに使用されており、限定を意図するものではない。「上方」、「下方」、「右方」および「左方」という用語およびその派生語は、図面に示されたシステムまたは装置に対する方向を表している。「変速機」は、手動または自動アクチュエータを利用して、入出力軸間の複数のギヤ比の1つを選択することができる単式または複式の車両用機械式歯車変速機を表すために使用されている。このような変速機の例は、米国特許第3,105,395 号、第4,735,109 号、第4,754,665 号、第5,000,060 号、第5,089,965 号、第5,193,410 号および第5,370,013 号に参照することができ、これらの特許の開示内容全体は、参考として本説明に含まれる。 【0014】「クーラント」または「エンジンクーラント」という用語は、一般的に車両用エンジン冷却システムに使用される液体を表し、一般的には、例えばグリコールのような水およびアルコールの混合物を示している。「変速機流体」という用語は、一般的に機械式変速機に使用されて、回転部分を潤滑および冷却する多目的ギヤオイル等の液体を表している。「潤滑流体」という用語は、一般的に車両用エンジンを潤滑するために使用される天然または合成オイルを表している。 【0015】図1を参照して、ブロック図は、内燃エンジン14のシステムに関連して使用する機械式歯車変速機12を潤滑および冷却するためのシステム10および対応する方法を示している。 【0016】エンジン14、例えば圧縮点火すなわちディーゼルエンジンは、非噛み合いカップリング16を介して変速機12に連結されており、カップリング16は例えばマスタ摩擦クラッチとすることができる。カップリング16は、軸20によってエンジン14に連結される駆動部材18を含んでいる。駆動部材18は、変速機入力軸24に連結された被駆動部材22に選択的に連結することができる。非噛み合いカップリング16は、好ましくは、変速機12をエンジン14に連結するハウジング26内に収容される。ハウジング26は、変速機ハウジング28と一体をなす一部とし、または、特定の実施形態では別体の部品とすることができる。 【0017】入力軸24は、総括的に参照符号32で示される変速機ギヤ列を形成する様々な部品を介して、変速機出力軸30に選択的に連結することができる。本発明による一実施形態では、変速機12は、はねかけ潤滑システムを利用しており、ギヤ列32の1または複数の部品は、変速機ハウジング28によって形成された油だめ部36内に溜められた概して参照符号34で示される潤滑流体中を通って回転する。当業者には理解されるように、ギヤ列32は、様々なギヤ、クラッチ、軸、軸受等を含み、入力軸24と出力軸30との間のギヤ比を手動または自動的に選択できるようにしている。変速機ハウジング28は、様々な油溝、油溜等を含み、集合的にギヤ列32を形成する様々な回転部品間に潤滑流体を分配する。 【0018】油だめ部36は、総括的に参照符号40で示されるエンジン潤滑システムに流体接続するための第1変速機ポート38を含む。エンジン潤滑システム40は、潤滑油をエンジン油だめ44から、総括的に参照符号46で示す様々なエンジン部品間に循環させるためのポンプ42等の様々な部品を含むことができる。エンジン油だめ44は、油だめ44内の潤滑流体50への流通を提供する第1エンジンポート48を含んでいる。エンジン潤滑システム40は、エンジンオイルポンプ42によってエンジン14を通って循環される加圧潤滑流体への流通を提供するための第2エンジンポート52を含んでいる。 【0019】エンジン14は、総括的に参照符号54によって示される関連の冷却システムを含んでいる。ラジエータ等の熱交換器56は、当該技術において公知のように、複数のシリンダ間の冷却ジャケットを通って循環するエンジンクーラントに対して流体と空気との熱交換を行い、エンジン部品をエンジン潤滑流体すなわちオイルによる冷却に加えて冷却する。熱交換器56を通過する空気の流量を増大させるためにファン58を設けてもよい。 【0020】引き続き図1を参照して、変速機12のハウジング28は、エンジン潤滑システム40に接続するための第2変速機ポート60を含んでいる。本実施形態では、第2変速機ポート60は、変速機12の油だめ部36からエンジン油だめ部44へ潤滑流体を容易に戻すために、第1エンジンポート48よりも高い位置に配置されている。具体的な適用例によれば、油だめ部36からエンジン油だめ44への潤滑流体の戻しを補助するために、小型の移送ポンプ62を設けてもよい。ポンプ62は、適当なカップリングを介して出力軸30またはカウンタ軸(図示せず)によって駆動することができる。加えて、一方弁64を第2変速機ポート60と第1エンジンポート48との間に配置して、エンジン油だめ44から変速機12への潤滑流体の流れを阻止するようにしてもよい。 【0021】変速機ポート60を適当に配置することによって変速機12内に収集される潤滑流体34の量を制御することができる。潤滑流体の量を適切に制御することによって、収集された潤滑流体を通って回転するギヤ列32の様々な部品に関連する抵抗を減少させることができる。 【0022】第1および第2変速機ポート38,60は、潤滑および冷却システムの付加を考慮して適当に選択される。例えば、変速機12は、一般的に、潤滑流体を追加するための注入ポートおよび潤滑流体を排出するためのドレンポートを備えている。一実施形態では、ポート38は、変速機ドレンポートからなり、ポート60は、変速機注入ポートからなる。 【0023】図1に示す実施形態では、第1導管70がエンジンポート52と変速機ポート38とに接続されて、加圧潤滑流体をエンジンポート52から変速機12の油だめ部36へ供給する。同様に、第2導管72が、潤滑流体を第2変速機ポート60を介して変速機12から、第1エンジンポート48を介してエンジン油だめ44へ戻すために設けられており、エンジン冷却システム54によって潤滑流体を冷却できるようにしている。 【0024】図2を参照すると、本発明の他の実施形態が記載されている。既に示された参照符号は、図1について記述されたそれらの要素と構造および機能において、ほぼ対応するものである。同様に、同様の参照符号は、図1について記述されたそれらと同様の構造および機能を有する部品に対応するものである。 【0025】潤滑および冷却システム10' は、実質的に内燃エンジン14を収容するエンジン室を有する大型車両に好適に利用されるものである。線分82は、車両の他の部分からエンジン室の輪郭を概略的に描いている。エンジン14は、クーラントを空気と流体との熱交換器を通して循環させて、エンジン14の隅々まで循環する潤滑流体を冷却するエンジン冷却システム40を備えている。エンジン潤滑システム40は、一般的に、加圧潤滑流体を様々なエンジン部品へ供給した後、エンジン油だめ44へ戻す潤滑回路78を備えている。エンジン潤滑回路78は、潤滑流体50に接続するための第2ポート52' および第1ポート48を含んでいる。エンジン室内に配置されたエンジン潤滑ポンプ42は、内燃エンジン14によって駆動されて、潤滑流体50を様々なエンジンおよび変速機の部品の隅々まで循環させる。 【0026】図2に示されるように、機械式歯車変速機12は、エンジン室の外側に配置されて、内燃エンジン14に駆動連結されている。変速機12は、所定量の潤滑流体34'を収集する油だめ部38を形成するハウジング28を含んでいる。ハウジング28は、内燃エンジン14の第2ポート52' に接続されて、そこから加圧潤滑流体を授受するための入口ポート38' を備えている。ハウジング28は、エンジン14の第1ポート48に接続されて、そこへ潤滑流体を戻してエンジン冷却システム40によって冷却するための出口ポート60' を備えている。 【0027】一実施形態では、変速機12は、変速機の中に配置され、入口ポート38' に接続されて、総括的に参照符号32' で示される複数の変速機ギヤ間に加圧潤滑流体を分配するマニホールド80を備えている。マニホールド80によって分配された潤滑流体は、様々な変速機部品を潤滑および冷却する。図1の実施形態とは異なり、潤滑流体34' の量は、好ましくは、複数の変速機ギヤ32' が変速機油だめ36に収集された潤滑流体の上方で回転するように制御される。この構造は、しばしば「ドライサンプ」方式として参照されるものである。このドライサンプ構造は、はねかけ潤滑システムに関連する様々なギヤおよび部品32' のオイル抵抗を解消する。これにより、図2の構造は、より効率的になると思われる。 【0028】マニホールド80(スプレーバーともいわれる)は、全ての変速機部品を効果的に潤滑する。潤滑流体は、変速機12の入口ポート38' を第2エンジンポート52'に接続する第1導管70' を介して噴霧される。同様に、第2導管72' が、変速機12の出口ポート60' を第1エンジンポート48に接続する。好ましくは、変速機12の出口ポート60' は、重力を利用して潤滑流体をエンジン14へ戻すために、第1エンジンポート48の上方に配置される。 【0029】他の実施形態では、入口ポート38' は、ハウジング28の油だめ部36' 内に配置される。この実施形態では、マニホールド80は利用されず、変速機は、はねかけ潤滑システムを利用して作動される。この他の実施形態では、出口ポート60' は、ハウジング28の油だめ部36' に収集される潤滑流体34' の量を制御するために、油だめ部36' の輪郭(すなわち潤滑流体の液面)を規定するように配置されている。これは、図1に示される構造と類似している。この実施形態は、出口ポート60' の相対位置(高さ)によって、はねかけ潤滑およびドライサンプ方式の両方の構造に利用することができる。 【0030】図3を参照すると、このフローチャートは、本発明による関連するエンジンシステムを使用して、機械式歯車変速機を潤滑および/または冷却するための方法を示している。この方法は、エンジン潤滑システムおよびこのエンジン潤滑システムと協働して循環する潤滑流体を冷却するエンジン冷却システムを有する内燃エンジンに駆動連結される機械式歯車変速機に好適に利用される。 【0031】ステップ100 は、機械式歯車変速機の入口ポートをエンジン潤滑システムの加圧ポートに接続することを表している。これは、エンジン潤滑流体を利用して変速機の部品を冷却する加圧潤滑を提供する。ブロック102 は、変速機の出口ポートをエンジン潤滑システムに接続し、潤滑流体をエンジンへ戻してエンジン冷却システムによって冷却することを表している。好ましくは、変速機の出力ポートの位置は、変速機内に収集された潤滑流体を通って回転する変速機部品に関する抵抗を減少させるために、変速機内に収集される潤滑流体の量を制御するように選択される。 【0032】一実施形態では、機械式歯車変速機は、変速機の油だめ部内の潤滑流体を関連するドレンポートを通して排出できるようにする取り外し可能なドレンプラグを備えている。この実施形態では、変速機の入口ポートを接続するステップは、ブロック104 によって示されるように、ドレンプラグを関連するドレンポートから取り外すことを含んでおり、また、ブロック106 に示されるように、ドレンポートをエンジン潤滑システムの加圧ポートに接続することを含んでいる。 【0033】さらに他の実施形態では、機械式歯車変速機は、関連する注入ポートを通して変速機に潤滑流体を容易に追加できるように、取り外し可能な注入プラグを備えている。この実施形態では、変速機の出口ポートを接続するステップは、ブロック108 によって示されるように、関連する注入ポートから注入プラグを取り外すことを含み、また、ブロック110 に示されるように、注入ポートをエンジン潤滑システムに接続することを含んでいる。 【0034】このようにして、本発明は、追加的なオイルクーラすなわち熱交換器を必要とすることなく、高容量機械式変速機の増補の冷却のためのシステムおよび方法を提供する。本発明は、はねかけ潤滑またはドライサンプ方式のいずれかの構造を提供する。エンジンおよび変速機の潤滑および冷却用の共通の流体を使用することによって、変速機専用の潤滑剤の必要性を解消する。 【0035】本発明を達成するための最良の実施形態を詳細に説明してきたが、本発明に関する当業者は、特許請求の範囲に定義された本発明を実施するための様々な他の設計および実施形態を見出すことができるであろう。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390033020 【氏名又は名称】イートン コーポレーション 【氏名又は名称原語表記】EATON CORPORATION 【住所又は居所原語表記】Eaton Center,Cleveland,Ohio 44114,U.S.A.
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)9月2日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】萼 経夫 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−132318 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月21日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−248160 |
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