トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F16 機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段




【発明の名称】 無段変速機のギヤ潤滑構造
【発明者】 【氏名】吉戸 晃

【氏名】新明 正弘

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 可動プーリーを軸に沿って移動させるために加圧油が供給される作動圧室とキャンセル室が設けられているとともに、キャンセル室の外壁を形成するキャンセルカバーの外側方の前記軸にはギヤが設けられてなる無段変速機において、前記キャンセルカバーには、前記キャンセル室内の加圧油を遠心力で前記ギヤの歯先へ向かって飛ばすための潤滑孔が軸方向に開設されていることを特徴とする無段変速機のギヤ潤滑構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、無段変速機におけるギヤの潤滑構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、無段変速機において、例えば従動軸は高い位置に設けられており、この従動軸に設けられているアウトプットギヤの潤滑性が不足するという問題点があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、ギヤを良好に潤滑できる無段変速機の潤滑構造を提供せんことを目的とし、その要旨は、可動プーリーを軸に沿って移動させるために加圧油が供給される作動圧室とキャンセル室が設けられているとともに、キャンセル室の外壁を形成するキャンセルカバーの外側方の前記軸にはギヤが設けられてなる無段変速機において、前記キャンセルカバーには、前記キャンセル室内の加圧油を遠心力で前記ギヤの歯先へ向かって飛ばすための潤滑孔が軸方向に開設されていることである。
【0004】
【実施例】図1は、無段変速機の要部概略半断面構成図であり、無段変速機の軸1には固定プーリー2が一体形成されており、この固定プーリー2に対し離接可能に軸1に沿って移動できる可動プーリー3が設けられており、可動プーリー3の背面外周には図示右側へ延出されて延出片部3aが形成され、この延出片部3aの内周側にはピストン5が配設され、また、延出片部3aの図示右端側の内周にはキャンセルカバー6が設けられたものとなっており、前記ピストン5と可動プーリー3の背面間で作動圧室7が形成され、また、ピストン5とキャンセルカバー6間でキャンセル室8が形成されたものとなっており、前記軸1の軸心に形成された軸油路1aを通し加圧油が油路9から前記作動圧室7に供給されるように構成されており、また、軸1の軸心に形成された軸油路1bを通り加圧油が油路10を通り前記キャンセル室8に供給されるように構成されており、前記作動圧室7またはキャンセル室8に適宜加圧油が供給されることにより可動プーリー3が軸1に沿って移動されるように構成されており、また、軸1の外周の前記キャンセルカバー6の外側の側方にはアウトプットギヤ11が設けられており、本例では、このアウトプットギヤ11の外周の歯部を良好に潤滑するために、前記キャンセルカバー6には、アウトプットギヤ11の外周の歯部の高さ位置に軸方向に潤滑孔6aが開設されており、前記キャンセル室8内の加圧油を遠心力により前記潤滑孔6aから前記アウトプットギヤ11の歯部に向かって飛ばして、アウトプットギヤ11の歯部を良好に潤滑できるように構成したものである。
【0005】即ち、前記キャンセル室8に供給される加圧油は、無段変速機のユニット内に垂れ流していたのであるが、このキャンセル室8に供給された加圧油を有効に利用して潤滑孔6aからアウトプットギヤ11の歯部に向かって遠心力で飛ばして、アウトプットギヤ11の歯部を良好に潤滑しようとするものであり、軸1が高い位置に配設されてアウトプットギヤ11の潤滑性が悪い場合にも、良好に潤滑孔6aから飛び散る加圧油により確実にアウトプットギヤ11の歯部を潤滑することができるものとなる。
【0006】
【発明の効果】本発明は、可動プーリーを軸に沿って移動させるために加圧油が供給される作動圧室とキャンセル室が設けられているとともに、キャンセル室の外壁を形成するキャンセルカバーの外側方の前記軸にはギヤが設けられてなる無段変速機において、前記キャンセルカバーには、前記キャンセル室内の加圧油を遠心力で前記ギヤの歯先へ向かって飛ばすための潤滑孔が軸方向に開設されていることにより、遠心力によりキャンセル室内の加圧油を潤滑孔からギヤの歯先へ向かって飛ばして、良好にギヤの歯先を加圧油で潤滑することができ、ギヤが高い位置に配置されている場合にも確実良好にギヤを潤滑することができる効果を有する。
【出願人】 【識別番号】390009896
【氏名又は名称】愛知機械工業株式会社
【識別番号】000003997
【氏名又は名称】日産自動車株式会社
【出願日】 平成9年(1997)10月30日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義久
【公開番号】 特開平11−132317
【公開日】 平成11年(1999)5月21日
【出願番号】 特願平9−316043