トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F16 機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段




【発明の名称】 プラネタリーギヤでの全自動無段変速を得る出力側からの入力側入力方向駆動自力制御装置その3
【発明者】 【氏名】中川 稔

【要約】 【課題】プラネタリーギヤ構成での出力側のあらゆる回転域でも,出力側からの入力側入力方向駆動の停止を自力で図り,遊星ギヤ支持枠の入力逆方向駆動で出力側各回転域での差動を自動で得,円滑な全自動無段変速を得る.

【解決手段】大小一体のピニオンギヤ4a,4bの小のギヤ4aを直接或いはピニオンギヤ3を介してサンギヤ2と,大のギヤ4bを直接或いはピニオンギヤ3を介してリングギヤ5と噛み合わせ,サンギヤ2或いはリングギヤ5のいずれか片方をシャーシに固定してのこり片方を入力側とするギヤ構成で,入力側としたギヤを駆動しシャーシに固定したギヤとも噛み合う大小一体のピニオンギヤ4a,4bとピニオンギヤ3の入力逆方向の公転駆動と出力側遊星ギヤ支持枠6の入力逆方向駆動で差動を得,大小一体のピニオンギヤ4a,4bによる入力側の入力方向駆動を自力制御して出力側遊星ギヤ支持枠6を無段階で可変駆動する.
【特許請求の範囲】
【請求項1】 プラネタリーギヤ構成での遊星ギヤに見立てるピニオンギヤ(3)と大小一体のピニオンギヤ(4a,4b)と噛み合わせた2個1組で3組を出力側遊星ギヤ支持枠(6)で支持して該大小一体のピニオンギヤ(4a,4b)の小のギヤ(4a)を直接或いはピニオンギヤ(3)を介してサンギヤ(2)と,大のギヤ(4b)を直接或いはピニオンギヤ(3)を介してリングギヤ(5)と噛み合わせ,サンギヤ(2)或いはリングギヤ(5)のいずれか片方をシャーシに固定してのこり片方を入力側とするギヤ構成で,入力側としたギヤを駆動してシャーシに固定したギヤとも噛み合う大小一体のピニオンギヤ(4a,4b)とピニオンギヤ(3)の入力逆方向の公転駆動を図り,出力側遊星ギヤ支持枠(6)の入力逆方向に駆動して差動を得,大小一体のピニオンギヤ(4a,4b)のギヤ比の差で出力側からの入力側入力方向駆動を自力制御して出力側遊星ギヤ支持枠(6)を無段階で可変駆動するプラネタリーギヤでの全自動無段変速を得る出力側からの入力側入力方向駆動自力制御装置その3.
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,プラネタリーギヤ構成での,出力側回転に連動した入力側入力方向駆動を自力制御する機構,並びに遊星ギヤ支持枠の入力逆方向駆動による差動機構とによる全自動無段変速装置に関する.
【0002】
【従来の技術】従来のプラネタリーギヤ構成での無段変速装置においては,各ギヤをロックしたりフリーにして出力側をギヤアップした駆動である.
【0003】従来のプラネタリーギヤ構成での無段変速装置等にあっては,出力側と入力側とが常にギヤで連結しているため,出力側回転力による入力側の入力方向の駆動は避けられず,入力側回転数の二乗に相当するギヤ比を持って出力側の連続可変駆動を行わなければならないという問題点があった.
【0004】本発明は,出力側のあらゆる回転域でも出力側からの入力側入力方向への駆動の停止状態を自力で得る目的と同時に,入力逆方向に遊星ギヤ支持枠の自転駆動を図ることで可変する差動を得る目的としており,これらによりプラネタリーギヤ構成での全自動無段変速を提供することを目的としている.
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために,先の特願平9−88610号のプラネタリーギヤでの自動無段変速を得る出力側からの入力側入力方向駆動制御装置並びに該装置の自力連結駆動方法,並びに,平成9年9月29日出願の整理番号MN0048−H09でのプラネタリーギヤでの自動無段変速を得る出力側からの入力側入力方向駆動自力制御装置その2においてのギヤ構成を本発明では遊星ギヤ支持枠を出力側にして,先出願ギヤ構成より部材点数の削減を図り,リングギヤ或いはサンギヤのシャーシ固定を図ることで,のこる片方が入力側になるギヤ構成にしたもので,大小一体のピニオンギヤのギヤ比構成を変更しピニオンギヤ1つを加えて2個1組で遊星ギヤに見立てて,3組を出力側遊星ギヤ支持枠に備えることで自力で入力側としたギヤの出力側からの入力方向の駆動制御を図るものである.
【0006】上記リングギヤと噛み合わせる大小一体のピニオンギヤのギヤ比構成の変更してリングギヤと大小一体のピニオンギヤの大のギヤと噛み合わせ,サンギヤとの連結を図るピニオンギヤを加えて小のギヤと噛み合わせたピニオンギヤ2個1組(或いは,大小一体のピニオンギヤの大のギヤとピニオンギヤと噛み合わせて,リングギヤとピニオンギヤ,サンギヤと小のギヤ,とを噛み合わせる手段でもよい)でプラネタリーギヤ構成での遊星ギヤに見立てて,3組を遊星ギヤ支持枠で支持して備えたものである.
【0007】上記大小一体のピニオンギヤのギヤ比の構成は,大のギヤ数(直径或いは円周)とシャーシ固定ガイドリングギヤのギヤ数(直径或いは円周)との比率と,小のギヤ数(直径或いは円周)と入力側サンギヤのギヤ数(直径或いは円周)との比率とが同じ割合のギヤ比で双方一体で構成するもので,このことで,入力OFF時での出力側遊星ギヤ支持枠回転において,リングギヤがシャーシに固定された構成では,リングギヤを軌道に大のギヤが公転一周したとき,リングギヤのギヤ数(円周)を大のギヤが自転することで一体の小のギヤも同じ回数自転する,これによる小のギヤの回転した分のギヤ数(円周)が入力側としたサンギヤのギヤ数(円周)と同じであることと,小のギヤと噛み合うピニオンギヤを介した入力側サンギヤへのギヤ駆動が基本的にシャーシに固定したリングギヤにそって自転して公転するメカニズムとにより,駆動停止状態の入力側サンギヤの外周にそって自転して公転する動きとなって小のギヤによる入力方向への入力側サンギヤ駆動が働らかない,【0008】そして,サンギヤをシャーシに固定した構成では,サンギヤを軌道にピニオンギヤと噛み合う小のギヤの公転一周において,サンギヤのギヤ数(円周)を小のギヤが自転することで一体の大のギヤも同じ回数自転する,これによる大のギヤの回転した分のギヤ数(円周)が入力側としたリングギヤのギヤ数(円周)と同じであることで,入力側リングギヤにそって自転して公転する動きにより大のギヤによる入力方向への入力側リングギヤ駆動が働らかない,これにより入力側の入力方向への駆動が制御された形で入力側回転停止状態を得ることができる.
【0009】そして,上記大小一体のピニオンギヤのギヤ比構成に対し,小のギヤ数を少なくした場合では入力側は入力逆方向に駆動され,小のギヤ数を多くした場合では入力側は入力方向に駆動される,このギヤ構成の特性により入出力間での差動が働くことが明らかであり,出力側時間単位での各回転域で駆動される遊星ギヤ支持枠の入力と逆方向公転する回転数分の差動幅を持って入力駆動力を加えると入力側ギヤに噛み合って入力と逆方向に自転するピニオンギヤに入力逆方向の公転駆動力が加わり,各ピニオンギヤを支持した出力側の遊星ギヤ支持枠をさらに可変増速できるものである.
【0010】このように,プラネタリーギヤ構成でのギヤ連結駆動間に差動を起こして出力側遊星ギヤ支持枠からの各回転域での回転数分の差動幅を自動的に発生することで出力側の回転速度に応じたギヤ比の無段階な変更が自動的に得られるとともに,入力側での入力方向駆動制御機構の働きと遊星ギヤ支持枠への入力逆方向駆動とを加えることで一定した回転数での入力駆動を実現する全自動無段変速装置となり,使用目的に適合した各ギヤのギヤ比を持って構成することで実用的で円滑なトルク移動を行う全自動無段変速を得る装置とすることができるものである.
【0011】上記構成による出力側から出力する可変回転数は入力回転数よりもかなり増速されて取り出されるため,入力駆動力を減速して入力側に入れるとともに,出力側回転を減速して駆動軸に伝える減速手段を図ることが効果的な変速の立ち上がりが得られる.
【0012】
【発明の実施の状態】図1において,まず3のピニオンギヤと,4aと4bで一体のピニオンギヤの小のギヤ4aとが噛み合う2個1組でプラネタリーギヤ構成での遊星ギヤにみたてて,該2個1組を各ギヤ軸8で6の遊星ギヤ支持枠に備えたものであり,1は2のサンギヤと一体のサンギヤ軸,2はサンギヤ,3は2のサンギヤと噛み合うピニオンギヤ,4aと4bは一体のピニオンギヤで4aがピニオンギヤ3と噛み小のギヤで4bが大のギヤ,5はリングギヤ,6は2個1組のピニオンギヤを3組備えた遊星ギヤ支持枠,7は6の遊星ギヤ支持枠と一体のギヤである.
【0013】図1で示した実施例では,5のリングギヤをシャーシに固定し,2のサンギヤを入力側としたもので,2のサンギヤと一体のサンギヤ軸1に矢印の入力方向駆動力を入力してサンギヤ2を駆動し,噛み合うピニオンギヤ3を矢印の入力逆方向に,噛み合う小のギヤ4a一体の大のギヤ4bを入力方向に駆動する,この回転によりシャーシに固定したリングギヤ5と噛み合う一体のピニオンギヤ4a,4bのリングギヤ5軌道にサンギヤ軸1中心に入力逆方向の公転駆動が始まる,この公転駆動力によりピニオンギヤ3と,一体のピニオンギヤ4a,4bと,これらピニオンギヤの各ギヤ軸8を支持した出力側遊星ギヤ支持枠6とが一体でサンギヤ軸1を中心に矢印の入力逆方に駆動する,そして動力を遊星ギヤ支持枠6と一体の出力側駆動ギヤ7で他のギヤに伝える構成にした図である.
【0014】図2で示した実施例では,2のサンギヤをシャーシに固定し,5のリングギヤを入力側としたもので,5のリングギヤに矢印の入力方向駆動力を入力してリングギヤ5を駆動し,噛み合う大のギヤ4b一体の矢印の入力逆方向に,噛み合うピニオンギヤ3を入力方向に駆動する,この回転によりシャーシに固定したサンギヤ2の外周を軌道にピニオンギヤ3の入力逆方向の公転駆動が始まる,この公転駆動力によりピニオンギヤ3と,一体のピニオンギヤ4a,4bとこれらピニオンギヤの各ギヤ軸8を支持した出力側遊星ギヤ支持枠6とが一体でサンギヤ軸1を中心に矢印の入力逆方に駆動する,そして動力を遊星ギヤ支持枠6と一体の出力側駆動ギヤ7で他のギヤに伝える構成にした図である.
【0015】図1,2で示した実施例での,大小一体のピニオンギヤは,大のギヤ4bのギヤ数(直径或いは円周)とリングギヤ5のギヤ数(直径或いは円周)とを比較した比率と,小のギヤ4aのギヤ数(直径或いは円周)とサンギヤ2のギヤ数(直径或いは円周)とを比較した比率とが同じ比率で構成されているものである.
【0016】
【発明の効果】本発明は,以上説明したように構成されているので,以下に記載されるような効果を奏する.
【0017】大小一体のピニオンギヤと1つのピニオンギヤとの2個1組を遊星ギヤに見立てて遊星ギヤ支持枠に持たせ,大小一体のピニオンギヤの大のギヤ側がリングギヤと,小のギヤ側がサンギヤと直接或いはピニオンギヤを介して連結する構成で,リングギヤ或いはサンギヤのいずれか片方をシャーシに固定し片方を入力側とすることで,しャーシに固定された側のギヤを軌道に各ピニオンギヤの入力逆方向の公転駆動を実現し遊星ギヤ支持枠の入力逆方向駆動を行い,プラネタリーギヤ構成で得る差動幅を出力側各回転域で自動的に変更する働きを得ることができる.
【0018】そして,大小一体のピニオンギヤのギヤ構成を大のギヤ数(直径或いは円周)とリングギヤのギヤ数(直径或いは円周)との比率と,小のギヤ数(直径或いは円周)とサンギヤのギヤ数(直径或いは円周)との比率を同じ比率で構成したことで,入力側入力停止状態での出力側からの入力側ギヤの入力方向の駆動が停止した状態を得ることができる.
【0019】そして,出力側時間単位での各回転域で駆動される遊星ギヤ支持枠回転数で可変する差動に,入力側のギヤによる噛み合うピニオンギヤにキックする形で入力逆方向公転駆動を加えることができる,これにより,各ピニオンギヤを支持した出力側遊星ギヤ支持枠をさらに可変増速できるものである.
【0020】そして,プラネタリーギヤ構成でのギヤ連結駆動間に差動が働き,出力側では各回転域での差動幅を自動的に発生させることで出力側の回転速度に応じたギヤ比の無段階な変更を自動で行わせることができ,入力側では入力方向駆動制御機構の働きと入力逆方向公転駆動とが加わり,一定した入力駆動を実現する全自動無段変速装置となり,使用目的に適合した各ギヤのギヤ比を持って構成することで,実用的で円滑なトルク移動を行う全自動無段変速駆動を行うことができる.
【0021】そしてプラネタリーギヤ構成に,大小一体の変速ピニオンギヤと1つのピニオンギヤ2個1組を遊星ギヤに見立てて遊星ギヤ支持枠に持たせた単純なギヤ連結構成により軽量でコンパクトな全自動無段変速装置である.
【出願人】 【識別番号】591111204
【氏名又は名称】中川 稔
【出願日】 平成9年(1997)10月13日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−118004
【公開日】 平成11年(1999)4月30日
【出願番号】 特願平9−315778