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【発明の名称】 フリーストップヒンジ
【発明者】 【氏名】横井 浩一

【氏名】牛山 秀徳

【氏名】名取 誠

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】回動本体を支持するブラケットと基礎体に支着されるブラケットの間に介装される回動支軸を、軸芯に着設させるブッシュを合成樹脂で構成し、軸芯の外径に対してブッシュの内径を小径に構成し、大径の軸芯を小径のブッシュに強制的に圧入した締まり嵌めとして構成したことを特徴とするフリーストップヒンジ【請求項2】軸芯に着設されるブッシュの素材合成樹脂基材に導電性素材粉を混入すると共に、補強芯材として適宜な弾性と剛性を備えた金属メッシュを内蔵させるようにした請求項1記載のフリーストップヒンジ【請求項3】導電性素材粉を混入したブッシュの素材合成樹脂に補強材として適宜な弾性と剛性を備えた金属板を重合着設するようにした請求項1又は請求項2記載のフリーストップヒンジ【請求項4】軸芯に着設されるブッシュの両端にフランジ体を一体に設けて構成した請求項1又は請求項2又は請求項3記載のフリーストップヒンジ【請求項5】軸芯に着設されるブッシュの一側に切り割りを設けて構成した請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4記載のフリーストップヒンジ
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラップトップ型のパソコンやワードプロセッサ等のモニター部と本体部の連結、プリンターやファックス等の原稿カバーと本体部の連結、或いは電子手帳のような小型電子機器の表示部と本体部の連結などに用いられる、任意の角度で自在な開閉が可能な軸支部を構成できるフリーストップヒンジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のフリーストップヒンジは、一方のブラケットの基部に固定された軸芯となるシャフトに、他方のブラケットの基部を回動可能に嵌合し、この回動をフリーストップ状態に維持するトルクを得るために、軸芯となるシャフトと一体に回動するワッシャーと嵌合側のブラケット基部の間に、油を含浸させた焼結材等を素材とするワッシャー型滑動部材を嵌め、支軸をカシメて嵌合部材を締め付けながらトルク調整を行ってフリーストップ機能を持たせたものが用いられてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成では、回動が繰り返し行われると滑動部材の油が欠如して摺動機能不良となったり、部材の損傷が生じたりしたため、ワッシャー型滑動部材を合成樹脂素材で構成することも考えられてきた。
【0004】しかし、この種の機器は回動本体と基礎体との間に導電性が問題とされることが多く実現に至らなかった。
【0005】また、従来のフリーストップヒンジは、軸芯とブッシュ体の長さ方向の一端に設けられたワッシャーと滑動部材のカシメ圧着による回動トルクに依存しているため、回動が繰り返し行われるとフリーストップ機能を維持するトルクが得られなくなったりして、回動に対する耐久性も問題となっている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した問題に対応しようとするものであり、フリーストップ機能を維持する回動支軸を、軸芯に着設させるブッシュを低摩擦で導電性を有する合成樹脂に適宜な弾性と剛性を備えた補強材を加えて構成し、軸芯の外径に対してブッシュの内径を僅かに小径に構成し、大径の軸芯を小径のブッシュ内径に強制的に圧入する、所謂、締まり嵌めとして構成するようにした。
【0007】すなわち、本発明におけるブッシュは補強材の適宜な弾性と剛性による締まり嵌めにより、軸芯の外表面とブッシュ内径の全接面によってフリーストップトルクが発生するので、回動に対する耐久性が充分確保できると共に、回動トルクに関係しない回動支軸の両端は自由な素材で構成できるので、導電性を必要とする機器に適用する場合には、両端部分の構成で自由に導電性を確保することができる。
【0008】また、ブッシュ体自体に導電性を確保したい場合には、ブッシュの素材合成樹脂に導電性素材粉を配合混入するようにし、この素材合成樹脂を用いて両端若しくは一端にフランジ体を一体成形することにより、ブラケット介挿部との摺動性の効率を高め、部品点数も少なく組立て作業も容易にできるようにした。
【0009】更に、ブッシュの適宜な弾性と剛性を確保するために、導電性素材粉を混入したブッシュの素材合成樹脂に心材として金属メッシュを内蔵させ、或いは金属板を重合着設するようにした。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。1は基礎体に支着されるブラケット、2は回動本体を支持するブラケットで、回動本体を支持するブラケット2の端部には軸芯3が固定され、基礎体に支着されるブラケット1に装着されたブッシュ4に軸芯3が圧入されている。
【0011】ブッシュ4は適宜な弾性と剛性を備えた線材を格子状に組み合わせた金属メッシュを内蔵させ、或いは導電性素材粉、例えばグラファイトやカーボンなどを配合させ練り込んだ合成樹脂を素材として、軸芯3を嵌挿する円筒部4aの両端にフランジ体4b、4bが一体に成形され、軸芯3と一体に回動するワッシャー8a、8bの間にフランジ体4b、4bが対向して挿嵌されている。
【0012】ワッシャー8a、8bとブッシュ4のフランジ体4b、4bは、適度に押し付けられた状態でカシメ等により固定されている。なお、ブッシュ4に軸芯3を圧入する際の作業を容易にするため、切り割り4cをいれることも自由である。
【0013】この構成により、ワッシャー8a、8bとブッシュ4のフランジ体の接面部4D、4Dとの間、軸芯3とブッシュ4の円筒部4aの内径との間のバランスのとれた回動摩擦力と摺動性が確保され、補強材の金属メッシュ、金属板或いは配合された導電性素材粉を介してブラケット1と2の間の通電性も確保されている。
【0014】ブッシュ4は、PTEF(ポリテトラフルオロエチレン)を基材とする合成樹脂に導電性素材粉としてグラファイト、カーボンを練り込み、芯材として金属メッシュ6を内蔵させて基礎材料を構成し、ロールプレス、絞り加工、打抜き加工によって筒状に成形したものに軸芯3を圧入し締り嵌めをすることによって抵抗値を下げて、回動トルクと通電性を高めることができた。
【0015】更に、他の実施例として、導電性素材粉を混入したブッシュの素材合成樹脂に裏打ち材として適宜な弾性と剛性を備えた金属板7を重合着設するようにすることにより、堅牢性を高めることができる。
【0016】また、摺動性を高める必要のある場合には、スペーサー5を用いてブッシュ4の円筒部4aを延長し、軸芯3とブッシュ4の内径との接触面積を大きくすることにより、フリーストップ回動作動をより確実なものにする。
【0017】1例として、PTEF(ポリテトラフルオロエチレン)を基材とする合成樹脂に導電性素材粉としてグラファイトとカーボンを練り込み、芯材として金属メッシュ6を内蔵させた基礎材料について、出願人が実験した結果、図8に示すような測定結果を得ることができた。
【0018】なお、通電性を要しない機器やそれ程のトルク強度を要しない機器については、ブッシュ4の素材に金属メッシュを内蔵させたり、導電性素材粉を練り込む必要はなく、端部にフランジ体を設けか否かも自由であることは勿論である。
【0019】以上の構成により、本発明は回動本体を支持するブラケットと基礎体に支着されるブラケットの間の通電性を確保しつつ、回動方向の不充分な滑りの発生による摺動機能不良を無くし部材の損傷を防止するようにした。
【0020】また、軸芯3とブッシュ4の締り嵌め量の調整により、回動トルクを所定の値に設定することができる。
【出願人】 【識別番号】591255612
【氏名又は名称】ノ−トン株式会社
【出願日】 平成10年(1998)2月19日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】石川 幸吉
【公開番号】 特開平11−230153
【公開日】 平成11年(1999)8月27日
【出願番号】 特願平10−37032