| 【発明の名称】 |
回動レバーの支持構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】米山 肇
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| 【要約】 |
【課題】組付け作業性を向上させるとともに、各部品相互のがたつきを防止することができ、さらに他のロッドの案内を兼ねることができるようにした回動レバーの支持構造を提供する。
【解決手段】軸部11aの一端に拡径鍔部11bを有し、かつ他端に抜け止め手段11cを有する軸部材11における前記軸部11aを、回動レバー7の回動中心に穿設した軸孔9と、パネル4に穿設した軸孔8とに嵌合し、拡径鍔部11bと抜け止め手段11cとにより回動レバー7とパネル4とを挟んで、回動レバー7をパネル4に対して回動可能に支持するようにした回動レバー7の支持構造において、軸部材11の軸部11aの外周に、拡径鍔部11bに向かって拡開し、かつ軸部11aを回動レバー7の軸孔9から抜け止めする弾性舌片11fを設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 軸部の一端に拡径鍔部を有し、かつ他端に抜け止め手段を有する軸部材における前記軸部を、回動レバーの回動中心に穿設した軸孔と、パネルに穿設した軸孔とに嵌合し、前記拡径鍔部と抜け止め手段とにより回動レバーとパネルとを挟んで、回動レバーをパネルに対して回動可能に支持するようにした回動レバーの支持構造において、前記軸部材の軸部の外周に、拡径鍔部に向かって拡開し、かつ前記軸部を回動レバーの軸孔から抜け止めする弾性舌片を設けたことを特徴とする回動レバーの支持構造。 【請求項2】 軸部材の軸部をパネルの軸孔に嵌合したとき、弾性舌片が前記軸孔の内面に圧接するようにした請求項1記載の回動レバーの支持構造。 【請求項3】 軸部材の軸部に、弾性舌片がパネルの軸孔の内面に圧接して、軸部の求心方向に弾性撓曲させられたときに、その弾性舌片を収容するようにした凹部を形成した請求項2記載の回動レバーの支持構造。 【請求項4】 パネルの軸孔に、弾性体よりなり、かつ中央に軸孔を有するグロメットを嵌着し、このグロメットの軸孔に、軸部材の軸部を嵌合し、かつ抜け止めした請求項1〜3のいずれかに記載の回動レバーの支持構造。 【請求項5】 軸部材の拡径鍔部における軸部と反対側の側面に、軸線方向に移動するようにしたロッドが挿通する断面ほぼC字状のロッドガイド部を設けた請求項1〜4のいずれかに記載の回動レバーの支持構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、回動レバーを、パネルに回動可能に支持する回動レバーの支持構造に関する。 【0002】 【従来の技術】図11に示すように、自動車のスウィング式ドア(D)の遊端部に設けられたドアロック(1)における施解錠レバー(2)に連結したロッド(3)と、ドア(D)のインナーパネル(パネル)(4)に設けた施解錠操作用のノブ(5)に連結したロッド(6)とが両端部に連結された回動レバー(7)の中間部を、インナーパネル(4)に回動可能に枢支するようにした回動レバーの支持構造として、例えば、図12及び図13に示すようなものがある。 【0003】図12及び図13において、(8)はインナーパネル(4)に穿設した軸孔、(9)は回動レバー(7)の中間部の回動中心に穿設した軸孔、(10)は、インナーパネル(4)の軸孔(8)に嵌着された合成樹脂材料等の弾性体よりなるグロメットで、筒部(10a)の一端に拡径鍔部(10b)が、また他端に抜け止め手段であるコレット状に複数に分割された係合爪(10c)がそれぞれ連設され、筒部(10a)が軸孔(8)に嵌合さたとき、拡径鍔部(10b)と係合爪(10c)とにより、軸孔(8)周辺のインナーパネル(4)を両側方から挟むことにより、グロメット(10)は軸孔(8)から抜け止めされている。 【0004】(10d)は、グロメット(10)の中央に形成された軸孔で、その係合爪(10c)側の端部は若干縮径されている。 【0005】(11)は、軸部(11a)の一端に拡径鍔部(11b)が、また他端に抜け止め用の頭部(11c)がそれぞれ連設され、軸部(11a)の頭部(11c)寄りの端部に頚部(11d)が形成された軸部材である。 【0006】回動レバー(7)をインナーパネル(4)に取付けるには、インナーパネル(4)の軸孔(8)に、グロメット(10)を予め嵌着しておき、一方の手でロッド(3)(6)とともに、回動レバー(7)を取付部分に押しつけて支持し、かつ他方の手で、軸部材(11)を、回動レバー(7)の軸孔(9)及びグロメット(10)の軸孔(10d)に順次挿入し、軸部材(11)の頭部(11c)を、グロメット(10)の係合爪(10c)の先端より突出させて、その先端に頭部(11c)を係合させることにより軸部材(11)をグロメット(10)より抜け止めさせて行なっていた。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の構造によると、グロメット(10)の軸孔(10d)と回動レバー(7)の軸孔(9)とが整合するようにして、回動レバー(7)を片方の手で保持し、かつもう片方の手で、軸部材(11)を慎重に軸孔(9)(10d)に挿入しなければならないので、作業性が悪く、作業能率を低下させる要因となっている。 【0008】本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、組付け作業性を向上させるとともに、各部品相互のがたつきを防止することができ、さらに他のロッドの案内を兼ねることができるようにした回動レバーの支持構造を提供することを目的としている。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課題は次のようにして解決される。 (1) 軸部の一端に拡径鍔部を有し、かつ他端に抜け止め手段を有する軸部材における前記軸部を、回動レバーの回動中心に穿設した軸孔と、パネルに穿設した軸孔とに嵌合し、前記拡径鍔部と抜け止め手段とにより回動レバーとパネルとを挟んで、回動レバーをパネルに対して回動可能に支持するようにした回動レバーの支持構造において、前記軸部材の軸部の外周に、拡径鍔部に向かって拡開し、かつ前記軸部を回動レバーの軸孔から抜け止めする弾性舌片を設ける。 【0010】(2) 上記(1)項において、軸部材の軸部をパネルの軸孔に嵌合したとき、弾性舌片が前記軸孔の内面に圧接するようにする。 【0011】(3) 上記(2)項において、軸部材の軸部に、弾性舌片がパネルの軸孔の内面に圧接して、軸部の求心方向に弾性撓曲させられたときに、その弾性舌片を収容するようにした凹部を形成する。 【0012】(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、パネルの軸孔に、弾性体よりなり、かつ中央に軸孔を有するグロメットを嵌着し、このグロメットの軸孔に、軸部材の軸部を嵌合し、かつ抜け止めする。 【0013】(5) 上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、軸部材の拡径鍔部における軸部と反対側の側面に、軸線方向に移動するようにしたロッドが挿通する断面ほぼC字状のロッドガイド部を設ける。 【0014】 【発明の実施の形態】図1〜図5は、本発明の第1の実施形態を示す。なお、図11〜図13に示す従来のものと対応する部材には、同一の符号を付して図示するに止め、それらについての詳細な説明は省略する。 【0015】この実施形態においては、弾性を有する合成樹脂製とした軸部材(11)における軸部(11a)の中間部外周に、1対の平削状の凹部(11e)を形成するとともに、この凹部(11e)内に、頭部(11c)寄りの端部が軸部(11a)と連設され、かつ拡径鍔部(11b)側に向かってハ字状に拡開し、遊端が軸部(11a)の外周面より突出するようにした1対の弾性舌片(11f)を設けている。 【0016】図4に示すように、弾性舌片(11f)の遊端と拡径鍔部(11b)との間の隙間(G)は、回動レバー(7)の板厚(T)より若干大としてある。その他の構造は、従来のものと同一である。 【0017】この第1の実施形態によると、回動レバー(7)をインナーパネル(4)に取付ける前に、回動レバー(7)に軸部材(11)を仮止めしておくことができる。 【0018】すなわち、図1に示すように、回動レバー(7)の軸孔(9)に、軸部材(11)の軸部(11a)を、拡径鍔部(11b)が回動レバー(7)に当接するかまたは近接するまで挿入する。このとき、弾性舌片(11f)の遊端部が一旦内方に弾性変形した後、軸孔(9)の通過後に再度拡開し、回動レバー(7)における軸孔(9)の縁部に係合することにより、軸部材(11)は回動レバー(7)から抜け止めされ、仮止めされる。 【0019】この状態で、軸部材(11)を、回動レバー(7)と一体として保持し、インナーパネル(パネル)(4)に予め装着しておいたグロメット(10)の軸孔(10d)に押し込むだけで、回動レバー(7)をインナーパネル(4)に簡単に組付けることができる。 【0020】したがって、片手だけで組付け作業を行うこともできる。 【0021】また、軸部材(11)の頭部(11c)がグロメット(10)の係合爪(10c)の先端に係合するまで、軸部材(11)の軸部(11a)をグロメット(10)の軸孔(10d)に挿入したとき、弾性舌片(11f)は、軸孔(10d)の内面により、凹部(11e)内に収容されるように押圧され、そのときの復元力により、グロメット(10)に対する軸部材(11)のがたつきが防止される。 【0022】図6〜図10は、本発明の第2の実施形態を示す。この例では、図6に示すように、ドアロック(1)におけるオープンレバー(20)と、インナーパネル(4)に装着した開扉操作用のインサイドハンドル(21)とを連結するロッド(22)の案内手段(23)を、第1の実施形態におけるのと同様の機能を有する軸部材(11)に一体的に設けてある。 【0023】すなわち、図7〜図10に詳細に示すように、第1の実施形態におけるのと同様の軸部(11a)、拡径鍔部(11b)、頭部(11c)、頚部(11d)、凹部(11e)及び弾性舌片(11f)を備える軸部材(11)における拡径鍔部(11b)の軸部(11a)と反対側の側面に、正面形がほぼC字状をなすロッドガイド部(11g)を一体的に形成して、これを案内手段(23)とし、これにロッド(22)を挿通させることにより、ロッド(22)が上下左右に位置ずれすることなく、軸線方向(前後方向)に円滑に移動しうるようにしてある。 【0024】また、拡径鍔部(11b)の前後の縁に、頭部(11c)に向かってハ字状に拡開する1対の弾性舌片(11h)を設け、弾性舌片(11h)の先端が回動レバー(7)に圧接することにより、軸部材(11)の回動レバー(7)への仮止め時、及びインナーパネル(4)への組付け完了後におけるがたつきを防止しうるようにしている。 【0025】さらに、グロメット(10)における拡径鍔部(11b)の外周にも、係合爪(10c)側に向かって拡開する薄い皿ばね状の弾性舌片(10e)を設け、これの先端部がインナーパネル(4)に圧接することにより、グロメット(10)のインナーパネル(4)への装着後のがたつきを防止しうるようにしている。 【0026】第2の実施形態においては、軸部材(11)に、ロッド(22)の案内手段(23)を一体的に設けたことにより、インナーパネル(4)の1個所で回動レバー(7)の枢着とロッド(22)の案内とを図ることができ、構造の簡素化、部品点数の削減、作業工数の低減、組付け作業性の改善、及び作業能率の向上を図ることができる。 【0027】また、弾性舌片(10e)(11h)を設けたことにより、インナーパネル(4)に対するグロメット(10)のがたつき、軸部材(11)に対する回動レバー(7)のがたつき等を防止することができる。 【0028】上述の第1及び第2の実施形態においては、いずれも、インナーパネル(4)の軸孔(8)に、弾性体よりなるグロメット(10)を嵌着し、そのグロメット(10)の軸孔(10d)に、軸部材(11)の軸部(11a)を嵌合して、軸部材(11)の頭部(11c)をグロメット(10)の係合爪(10c)の先端に係合させることにより抜け止めしているが、グロメット(10)を省略し、軸部材(11)を直接インナーパネル(4)の軸孔(8)に嵌合して抜け止めしてもよい。 【0029】この場合、軸部材(11)における頭部(11c)に代えて、グロメット(10)における係合爪(10c)と同様の抜け止め手段を設け、それと拡径鍔部(11b)とによりインナーパネル(4)と回動レバー(7)とを挾むようにし、かつ弾性舌片(10f)を、軸孔(8)の内面により押圧して、凹部(11e)内に収容されるように、軸部(11a)の求心方向に弾性撓曲させるようにするのがよい。 【0030】 【発明の効果】請求項1記載の発明によると、回動レバーの軸孔に軸部材を挿入して、軸部材に設けた弾性舌片により抜け止めすることにより、軸部材を回動レバーに仮止めしておくとができるので、軸部材を、回動レバーと一体として片手で保持して、パネルの軸孔に押し込むだけで、回動レバーをパネルに簡単に組付けることができ、組付け作業性を向上させることができる。 【0031】請求項2記載の発明によると、パネルの軸孔に軸部材の軸部を嵌合したとき、弾性舌片が軸孔の内面に圧接することにより、パネルに対する軸部材のがたつきを防止することができる。 【0032】請求項3記載の発明によると、弾性舌片がパネルの軸孔の内面に圧接して弾性撓曲させられたとき、凹部内に収容され、軸部材の軸部材の外周より突起物をなくすことができ、パネルの軸孔に切欠き等を設ける必要がなく、パネルの軸孔を単なる円孔とすることができ、パネル側の穿孔加工を容易とすることができる。 【0033】請求項4記載の発明によると、パネルに対する軸部材の支持を安定させることができとともに、パネルの軸孔の加工を高精度のものとする必要をなくすことができ、軸孔加工を容易に行なうことができる。 【0034】請求項5記載の発明によると、軸部材にロッドの案内手段を一体的に設けたことにより、パネルの1個所において、回動レバーの枢着とロッドの案内とを図ることができ、上述の実施形態におけるように、ロッド等による複数の連係手段を必要とするドアロックの操作機構等において、構造の簡素化、部品点数の削減、作業工数の低減、組付け作業性の改善、及び作業能率の向上等を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000148896 【氏名又は名称】株式会社大井製作所
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月12日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】竹沢 荘一 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−230136 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−30090 |
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