| 【発明の名称】 |
ブラインドホールへの取付装置及び取付方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】杉浦 弘一
【氏名】網本 浩二
【氏名】岩沢 利幸
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| 【要約】 |
【課題】挿入体が抜けにくく、しかも挿入体とブラインドホールとの間のクリアランスが殆ど無く、金具等の取付材の固定が堅固なブラインドホールへの取付装置を提供することを目的とする。
【解決手段】タイルのブラインドホールに対し筒体40を挿入し、挿入体60を筒体40に押し込む。筒体40の先端の突部46がアンダーカット部に係合し筒体40がタイルに固定される。挿入体60の凸条70が筒体40の凹条50に係合することにより、挿入体60が抜け出し不能となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 アンダーカット部を有するブラインドホールが設けられた物体に対し部材を取り付けるための取付装置であって、先端側からスリ割りが設けられ、これによって先端側に拡開可能な舌片が複数個設けられており、且つ該舌片の外面に突部が設けられた筒体と、該筒体に挿入され、該舌片を拡開させて該突部を該アンダーカット部に係合させる挿入体とを備えてなるブラインドホールへの取付装置において、前記挿入体の後部側は筒状であり、該挿入体の挿入方向後部側の外周に凸部が設けられ、該筒体の内周面に該凸部が係合する凹部が設けられていることを特徴とするブラインドホールへの取付装置。 【請求項2】 請求項1において、該挿入体の後端からスリ割りが設けられ、これによって挿入体の後部に舌片が設けられており、前記凸部は該舌片の外周面に設けられていることを特徴とするブラインドホールへの取付装置。 【請求項3】 請求項2において、前記凸部は挿入体の周方向に延在する凸条であり、前記凹部は筒体の周方向に延在する凹条であることを特徴とするブラインドホールへの取付装置。 【請求項4】 請求項2又は3において、前記筒体の後端の内周縁部は筒体の後方に向って拡径するテーパ状となっていることを特徴とするブラインドホールへの取付装置。 【請求項5】 請求項2ないし4のいずれか1項において、前記筒体の内径及び挿入体の外径はそれぞれ先端側が小径とされ、後端側が大径とされており、且つ小径の部分と大径の部分との間にそれぞれ段差部が設けられており、挿入体の該段差部が筒体の該段差部に当接するまで挿入体を筒体に挿入することにより前記凸部と前記凹部とが係合することを特徴とするブラインドホールへの取付装置。 【請求項6】 請求項2ないし5のいずれか1項において、前記挿入体の先端部の外周の端縁は面取りされた形状又は丸み付けされた形状となっており、且つ該挿入体が筒体に挿入され挿入体の前記凸部が筒体の前記凹部に係合した状態においては該挿入体の先端部が該筒体の先端から突出していることを特徴とするブラインドホールへの取付装置。 【請求項7】 請求項2ないし6のいずれか1項において、前記挿入体の舌片は、挿入体の軸心線と略平行方向に延在しており、且つ縮径方向に弾性変形可能であることを特徴とするブラインドホールへの取付装置。 【請求項8】 請求項2ないし6のいずれか1項において、前記挿入体の舌片は、挿入体の後端側ほど互いに接近する形状に湾曲しており、且つ該舌片は挿入体の軸心線と平行な姿勢となるように塑性変形可能であることを特徴とするブラインドホールへの取付装置。 【請求項9】 請求項7のブラインドホールへの取付装置を物体のブラインドホールに取り付ける方法であって、ブラインドホールに前記筒体を先端側から挿入した後、該筒体に挿入体の先端側を挿入し、次いで、挿入体の舌片を縮径させながら挿入体を筒体内に押し込み、挿入体の舌片の凸部を筒体の凹部に合致させて該凸部を該凹部に舌片の弾性力によって係入させ、これによって挿入体の抜け出しを不能とし、取付装置を物体に固定することを特徴とする取付方法。 【請求項10】 請求項9において、前記挿入体の後部側に嵌まる大きさに拡大した先端部を有する治具の該先端部を前記挿入体内に差し込み、この治具を押すことにより該挿入体を前記筒体内に押し込み、前記凸部が前記凹部に入り込んだ後該治具を該挿入体から引き抜き、この際、該先端部によって挿入体の前記舌片を拡径方向に押圧し、該凸部を該凹部内に押し込むことを特徴とする取付方法。 【請求項11】 請求項8のブラインドホールへの取付装置を物体のブラインドホールに取り付ける方法であって、ブラインドホールに前記筒体を先端側から挿入した後、挿入体を筒体内に該挿入体の舌片の凸部が筒体の凹部に合致するまで挿入し、次いで治具を挿入体内に押し込み挿入体の舌片を拡径方向に塑性変形させて該凸部を該凹部に係入させ、これによって挿入体の抜け出しを不能とし、取付装置を物体に固定することを特徴とする取付方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はブラインドホールへの取付装置に係り、特にタイル等の裏側に金具を固定する用途に適用するのに好適なブラインドホールへの取付装置に関する。また、本発明は、この取付装置をブラインドホールに固定する方法に関する。 【0002】 【従来の技術】本発明の従来技術として特表平8−506882号に記載のものがある。第9図に示す通り、同号においてはタイル1の裏面にブラインドホール2が穿設されている。このブラインドホール2にはアンダーカット部2aが設けられている。 【0003】金具3の開口4を通して筒体5がこのブラインドホール2に挿入されている。この筒体5は、先端側からスリ割りが入っており、これによって先端側に舌片6が設けられている。この舌片6の外面に凸部7が設けられている。筒体5の後端にはフランジ8が設けられ、金具3を押えている。 【0004】この筒体5内に挿入体10が挿入されている。この挿入体10は円柱形状であり、後端面が筒体5の後端面と面一となるように筒体5に挿入されている。挿入体10の先端は筒体5の先端から若干筒体5内に引込んでいる。この挿入体10を筒体5に挿入することにより、舌片6が拡開して凸部7がアンダーカット部2aに係合し、金具3が筒体5を介してタイル1に固定される。 【0005】金具3とタイル1との間にゴムパッキン11が介在されている。 【0006】第9図では挿入体10が筒体5から抜け易いので、同号では挿入体10が抜けにくい態様として、図10の如く挿入体10’の先端にごく低い凸条12を周設すると共に、筒体5’の先端内周縁に段部13を周設し、凸条12を該段部13に係合させることを開示している。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上記のように、挿入体6の外面をストレートとした第9図の構造では、挿入体10が抜け易く、金具3の固定信頼性が低い。 【0008】第10図のように挿入体10’が凸条12を備えている場合には、挿入体10’が抜けることは無いが、この場合には筒体5の外周とブラインドホール2の内周とのクリアランスを大きくとらざるを得ず、その結果として金具3がぐらつき易いという問題がある。 【0009】即ち、凸条12を設けた挿入体10’を筒体5’の内部に挿入する場合、舌片6が凸条12の高さ(直径方向の突出高さ)分だけ第9図の場合よりも余分に拡開するため、ブラインドホール2の内周と筒体5’の外周との間にこの余分な拡開を許容するクリアランスをあけておかなければならない。凸条12が段部13に係合し終った段階で舌片6が縮径方向に復元するため、挿入体10’の外周面とブラインドホール2の内周面との間にクリアランスが生じ、金具3にガタが生じる。 【0010】本発明はこのような問題点を解決し、挿入体が抜けにくく、しかも挿入体とブラインドホールとの間のクリアランスが殆ど無く、金具等の取付材の固定が堅固なものとなるブラインドホールへの取付装置を提供することを目的とする。 【0011】また、本発明は、この固定作業を容易に行うことができる方法を提供することを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明のブラインドホールへの取付装置は、アンダーカット部を有するブラインドホールが設けられた物体に対し部材を取り付けるための取付装置であって、先端側からスリ割りが設けられ、これによって先端側に拡開可能な舌片が複数個設けられており、且つ該舌片の外面に突部が設けられた筒体と、該筒体に挿入され、該舌片を拡開させて該突部を該アンダーカット部に係合させる挿入体とを備えてなるブラインドホールへの取付装置において、前記挿入体の後部側は筒状であり、該挿入体の挿入方向後部側の外周に凸部が設けられ、該筒体の内周面に該凸部が係合する凹部が設けられていることを特徴とするものである。 【0013】かかる本発明のブラインドホールへの取付装置においては、挿入体の後部外周の凸部が筒体の後部内周の凹部に係合することにより筒体の抜けが確実に阻止される。 【0014】本発明では、該挿入体の後端からスリ割りが設けられ、これによって挿入体の後部に舌片が設けられており、前記凸部は該舌片の外周面に設けられていることが好ましい。 【0015】この場合、本発明の一態様ではこの挿入体の舌片は挿入体の軸心線と平行方向に延在する弾性舌片とされ、挿入体を筒体に挿入する際にこの舌片が弾性的に縮径方向に変形し、挿入体が筒体内に十分に入り込むと舌片が弾性的に復元し凸部が凹部に係入する。 【0016】なお、この態様においては、前記挿入体の後部側に嵌まる大きさに拡大した先端部を有する治具の該先端部を前記挿入体内に差し込み、この治具を押すことにより該挿入体を前記筒体内に押し込み、前記凸部が前記凹部に入り込んだ後該治具を該挿入体から引き抜き、この際、該先端部によって挿入体の前記舌片を拡径方向に押圧し、該凸部を該凹部内に押し込むようにしても良い。このようにすれば、凸部を凹部内にきわめて確実に押し込むことができる。 【0017】本発明の別態様では、挿入体の舌片は後端側ほどすぼまる形状とされ、且つこの舌片は塑性変形可能とされている。この挿入体は筒体内に深く挿入された後、挿入体の後部から治具が挿入され、舌片を拡径方向に塑性変形させて凸部を凹部内に係入させる。 【0018】本発明では、凸部は挿入体の周方向に延在する凸条であり、前記凹部は筒体の周方向に延在する凹条であることが好ましい。 【0019】本発明では、筒体の後端の内周縁部は筒体の後方に向って拡径するテーパ状となっていることが好ましい。このようにした場合には、挿入体を筒体内に容易に挿入することができ、とくに、挿入体後部の凸部(凸条)が筒体の後端の内周縁部に引掛かることが防止される。 【0020】本発明では、筒体の内径及び挿入体の外径はそれぞれ先端側が小径とされ、後端側が大径とされており、且つ小径の部分と大径の部分との間にそれぞれ段差部が設けられており、挿入体の該段差部が筒体の該段差部に当接するまで挿入体を筒体に挿入することにより前記凸部と前記凹部とが係合するように構成されていることが好ましい。このように構成した場合、挿入体の段差部が筒体の段差部に突き当るまで挿入体を筒体内に押し込むことにより凸部と凹部とが合致する位置関係となるため、凸部が凹部に確実に係入するようになる。 【0021】本発明では、挿入体の先端部の外周の端縁は面取りされた形状又は丸み付けされた形状とし、挿入体が筒体内にスムーズに差し込まれるようにすることが好ましい。この場合、この面取り形状又は丸み付け形状となった部分が筒体内に残ったままであると、筒体舌片から受ける力が挿入体を筒体から排出する方向に作用するので、この挿入体先端の面取り又は丸み部分が、筒体先端よりわずかに出ているように構成することが好ましい。 【0022】 【発明の実施の形態】以下図面を参照して実施の形態について説明する。 【0023】第1図は実施の形態に係る取付装置の斜視図、第2図は筒体の構成図、第3図は挿入体の構成図、第4図は筒体をタイルのブラインドホールに挿入する状態を示す断面図、第5図は挿入体を筒体に挿入する状態を示す説明図、第6図はこの取付装置によってタイルに金具を固定した状態を示す断面図である。 【0024】この取付装置20は、筒体40と挿入体60とからなる。筒体40は、その先端側からスリ割り42が複数本(この実施の形態にあっては4本)後方に向って筒体軸心と平行方向に延設され、これにより筒体40の先端側には4個の舌片44が設けられている。この舌片44の先端外周には、筒体の周方向に延在する突部46が設けられている。 【0025】この筒体40の後端側にはフランジ48が設けられている。この筒体40の後端側の内周面には凹条50が筒体40の周方向の全周にわたって設けられている。この筒体40の後端側の内周縁は、後方に向って拡径するテーパ面52となっている。 【0026】この筒体40の内孔は、その先端側が小径部となっており、後端側が大径部となっている。そして、この小径部と大径部との間が段差部54となっている。この実施の形態では、段差部54は筒体40の後方に向って次第に径が大きくなるテーパ状となっている。 【0027】挿入体60は、その後端側が筒状となっており、後端面からこの筒状部の軸心と平行方向にスリ割り62が設けられることにより、複数個(この実施の形態にあっては4個)の舌片64が設けられている。この挿入体60の後端外周には、周方向に延在する凸条70が設けられている。挿入体60の先端部の外周面にはテーパ面72が設けられている。この挿入体60の直径(外径)はその先端側が小径となっており、後端側が大径となっている。そして、この小径部分と大径部分との間が段差部74となっている。この実施の形態にあっては、段差部74は挿入体60の後方に向って拡大するテーパ状となっている。 【0028】なお、第1図及び第2図では筒体40の舌片44は筒体40の軸心線と平行方向に延在しているが、この筒体40をタイル1のブラインドホール2に挿入する場合に突部46が邪魔にならないようにするために、第4図に示すように、実際には舌片44はその先端側がすぼまるように塑性変形されている。 【0029】この筒体40内に挿入体60を挿入する手順について第5図を参照して説明する。まず、第5図(a)の通り筒体40のみをタイル1のブラインドホール2に挿入しておく。次いで、挿入体60をこの筒体40の内孔に挿入する。この場合、押し込み用治具80の先端側の棒状部82を挿入体60の後部側に差し込んで該挿入体60を筒体40内に押し込むのが好ましい。 【0030】第5図(b)のように、挿入体60のほぼ全体が筒体40の内孔に挿入されると、凸条70がテーパ面52に当り、さらに挿入体60が筒体40内に押し込まれると、舌片64が弾性的に縮径方向に変形し、挿入体60が筒体40内に押し込まれる。そして、段差部74が段差部54に当接するまで挿入体60が筒体40に押し込まれると、凸条70が凹条50に合致し、舌片64が拡径方向に弾性変形し、凸条70が凹条50に入り込む。これにより、挿入体60が筒体40内に抜け出し不能に挿入される。 【0031】なお、例えば挿入体60の差し込みが浅かったり、逆に挿入体60の差し込みが深すぎたりした場合、あるいは舌片64が内側に曲っていたりした場合には、凸条70が凹条50内に入らない事態も起りうる。 【0032】このような事態を防ぐには、第11図のように棒状部82’の先端を拡大させた治具80’を用いるのが好ましい。この棒状部82’の先端部82Sは、挿入体60の後端の筒状部の内径とほぼ等しい大きさに拡大している。 【0033】第11図(a)、(b)のように、この棒状部82’を挿入体60の後部に差し込んで該挿入体60を筒体40内に押し込み、その後、治具80’を筒体40から引き抜く。この場合、第11図(c)のように挿入体60の挿入が浅いために凸条70が凹条50に入り込んでいないと、先端部82Sが舌片64に当り、挿入体60が治具80’と共に筒体40から抜け出る。このため、作業者は挿入体60が筒体40内に正しく装着されなかったことを知ることができ、再度挿入体60の挿入作業を行う。 【0034】挿入体60が筒体40内に過度に深く挿入され、凸条70が凹条50を通り過ぎて筒体40の奥まで入ってしまった場合、治具80’を抜くと先端部82Sが舌片64の内面に当り、挿入体60が治具80’と共に後退する。そして、この後退途中で凸条70が凹条50に入り込む。なお、この際、先端部82Sが舌片64の内面と摺動し、該舌片64を拡径方向に押圧し、凸条70が凹条50内に押し込まれる。これにより、挿入体60が筒体40内から確実に抜け出し不能となる。舌片64が内側に変形していた場合にも、同様に先端部82Sが舌片64を拡径方向に押圧し、凸条70を凹条50内に押し込む。 【0035】このような治具80’を用いて挿入体60を筒体40に挿入する場合、筒体40を深く挿入してから治具80’を抜く際に、治具80’を前後左右に動かしたり、円を描くように動かすことにより、凸条70を凹条50にきわめて確実に押し込むことができる。凸条70が凹条50に十分に入り込んだ後は、治具80’を挿入体60から容易に抜くことができる。 【0036】第5図(c)のように挿入体60が筒体40内に挿入され凸条70が凹条50にしっかりと入り込んだ状態にあっては、舌片44の縮径方向の変形が防止されるため、第6図に示すように舌片44の先端の突部46がブラインドホール2のアンダーカット部2aに係合し、取付装置20がタイル1に堅固に固定される。この筒体40のフランジ48が金具3を押さえつけるため、金具3がタイル1に対し堅固に固定される。 【0037】なお、この第5図及び第11図の実施の形態にあっては、挿入体60の先端にテーパ面72が設けられるとともに、段差部74もテーパ状となっているので、挿入体60を筒体40に挿入し易い。また、筒体40の内孔の入口側がテーパ面52となっているので、挿入体60を挿入し易いとともに、挿入体60の凸条70がこのテーパ面52に沿ってスムーズに移動し、舌片64が縮径方向にスムーズに弾性変形するようになる。 【0038】第5図の挿入体60は、舌片64が挿入体60の軸心線と平行方向に延在するものとなっているが、本発明では第7図の如く舌片64をその後端側がすぼまる形状に塑性変形させておいても良い。この場合、挿入体60は第8図に示すように、筒体40に挿入される場合にテーパ部84を有した押し込み用治具80が使用される。即ち、押し込み用治具80の棒状部82を挿入体60の後端部に挿入し、該挿入体60を筒体40内に押し込む。この舌片64が後端側ほどすぼまる形状となっているので、挿入体60は凸条70が筒体40の内孔縁部に当接することなく比較的スムーズに筒体40内に押し込まれる。この場合、棒状部82と挿入体60の筒体の長さは等しく、かつ治具80の大径部の外径は筒体40の孔径よりも大きくし、挿入体40に過度の押込力が作用しないようにするとよい。 【0039】第8図(b)のように、挿入体60の段差部74が筒体40の段差部54に当接した後、押し込み用治具80のテーパ部84で挿入体60の後端部の内孔縁部を押すことにより、テーパ部84が舌片64を拡径方向に塑性変形させる。そして、舌片64の外周の凸条70が筒体40の凹条50に係入される。この第7,8図の方法によっても第6図に示した金具3のタイル1への取付を行うことができる。 【0040】この第6図に示す取付構造にあっては、挿入体60の先端のテーパ面72が筒体40の先端から突出している。このため、舌片44が縮径方向に変形しようとしても、舌片44の内周面はテーパ面72に当たることがなく、挿入体60に対し抜け出し方向の力を与えることがない。なお、このテーパ面72の代わりに挿入体60の先端に丸み付けしても良い。 【0041】上記実施の形態にあっては、舌片44,64が4個ずつ設けられているが、本発明ではこの舌片の数は4個に限られるものではない。 【0042】なお、この筒体及び挿入体の好ましい寸法例(単位mm)を第12図に示す。図中のAの部分は、挿入体60を所定位置(筒体40内部の段差部と挿入体段差部とが接する位置)まで、挿入していく力を挿入体60に伝達する役割を主として受け持つ。 【0043】図中Bのテーパー部の最大径(外径)は、挿入体舌片部内径とほぼ同径であり、挿入完了後、このテーパー部Bが抜けることにより挿入体が所定位置に挿入され、挿入体凸条部が本体フランジ内側の凹条部に合致したことを確認できる。 【0044】図中のCのテーパー部は、挿入体が筒体に挿入されるに際し、挿入体凸条70が、筒体面取部及び、面取下部のストレート部を通過する時に挿入体舌片部64が縮径変形することを許容する役割を主として受け持つ。 【0045】本発明はタイル以外の各種の物体に部材を取り付ける場合にも採用することができる。 【0046】 【発明の効果】以上の通り、本発明によると金具等の部材をタイル等に対しきわめて堅固にしかも容易に取り付けることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000479 【氏名又は名称】株式会社イナックス 【識別番号】390022389 【氏名又は名称】サンコーテクノ株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月24日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】重野 剛
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| 【公開番号】 |
特開平11−230130 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−354390 |
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