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【発明の名称】 金属ピンの樹脂製部材への取付装置
【発明者】 【氏名】依田 勇二

【氏名】一瀬 幹雄

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 樹脂製部材に、金属ピンより稍小径の取付孔を形成し、該取付孔の底部には圧入に伴なう空気の逃孔を形成し、前記取付孔に加熱した金属ピンを圧入して取付ける金属ピンの樹脂製部材への取付装置。
【請求項2】 樹脂製部材に、金属ピンより稍小径で且つ前記金属ピンが突抜ける長さの取付孔を貫通状態に形成し、前記取付孔に加熱した金属ピンをその先端が突出すように取付けた金属ピンの樹脂製部材への取付装置。
【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記金属ピンの外表面は凹凸面に形成した金属ピンの樹脂製部材への取付装置。
【請求項4】 車両の後部のテールゲート2の左右中間位置に取付けられたテールゲートハンドル4を軸支した樹脂製ハンドルケース3と、前記テールゲート2の左右両側に設けた左右ロック装置32、34とからなり、前記樹脂製ハンドルケース3にはこれと一体の貫通取付孔6のある樹脂製軸受部5を設け、前記貫通取付孔6にはその先端8aが突出るように金属ピン7の圧入部8を熱圧入して取付け、該金属ピン7に、前記テールゲートハンドル4を開扉操作するとその腕20により直接押圧されて回転する第一オープンレバー9と、該第一オープンレバー9の回動で係合ピン36を介して回動する第二オープンレバー12とを軸止したテールゲートのロック装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属ピンの樹脂製部材への取付装置に関するものである。また、本発明は、車両テールゲートのロック装置に応用したものである。
【0002】
【従来技術】従来、図5のように、樹脂製部材aに、金属ピンbよりは稍小径の凹部cを形成し、該凹部cに加熱した金属ピンbを圧入して取付けることは公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知のものは、図5のように金属ピンbを圧入しようとすると、空気が黒矢印のように圧縮されるから、金属ピンbが白抜き矢印のように戻されることがあり、取付位置が狂うことがあった。
【0004】
【発明の目的】確実な取付。
【0005】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、樹脂製部材に、金属ピンより稍小径の取付孔を形成し、該取付孔の底部には圧入に伴なう空気の逃孔を形成し、前記取付孔に加熱した金属ピンを圧入して取付ける金属ピンの樹脂製部材への取付装置としたものである。また、樹脂製部材に、金属ピンより稍小径で且つ前記金属ピンが突抜ける長さの取付孔を貫通状態に形成し、前記取付孔に加熱した金属ピンをその先端が突出すように取付けた金属ピンの樹脂製部材への取付装置としたものである。また、前記金属ピンの外表面は凹凸面に形成した金属ピンの樹脂製部材への取付装置としたものである。また、車両の後部のテールゲート2の左右中間位置に取付けられたテールゲートハンドル4を軸支した樹脂製ハンドルケース3と、前記テールゲート2の左右両側に設けた左右ロック装置32、34とからなり、前記樹脂製ハンドルケース3にはこれと一体の貫通取付孔6のある樹脂製軸受部5を設け、前記貫通取付孔6にはその先端8aが突出るように金属ピン7の圧入部8を熱圧入して取付け、該金属ピン7に、前記テールゲートハンドル4を開扉操作するとその腕20により直接押圧されて回転する第一オープンレバー9と、該第一オープンレバー9の回動で係合ピン36を介して回動する第二オープンレバー12とを軸止したテールゲートのロック装置としたものである。
【0006】
【実施例】本発明は、車両テールゲートの樹脂製ハンドルケースにレバー類を取付けることに関し発明されたので、テールゲートの構造を図面により説明すると、1はピックアップタイプの車両、2はそのテールゲート、3はテールゲート2の左右中間位置に取付けられたテールゲートハンドル4を有するハンドルケースである。ハンドルケース3は合成樹脂の射出成形により形成され、前記テールゲートハンドル4はハンドルケース3の外側に位置し、車外から開扉操作が出来るようになっている。
【0007】ハンドルケース3の背面側(車内側)の上部中間位置には、ハンドルケース3と一体の樹脂製軸受部5が膨出形成され、該軸受部5には前後方向の取付孔6が形成される(第1実施例)。取付孔6は前後貫通して形成されていて、これに金属ピン7を取付ける。金属ピン7は前記取付孔6内に熱圧入される圧入部8と、圧入部8より稍大径で第一オープンレバー9が軸着される第一段部10と、前記第一段部10に続き設けられる鍔11と、第二オープンレバー12が軸着される第二段部13と、小径部14とからなり、第一段部10に第一オープンレバー9の係合孔15を嵌め、第二段部13に第二オープンレバー12の係合孔16を嵌め、小径部14にワッシャー17を嵌めてから、取付孔6に圧入部8を熱圧入する。前記圧入部8の表面は凹凸面に形成される。前記圧入部8の長さは取付孔6より長く、圧入部8の先端8aは取付孔6より突出する。
【0008】全体の構造を説明すると、前記テールゲートハンドル4は、前記ハンドルケース3の背面側に設けた左右一対の軸止部18、19にその腕20、21が軸止されていて、テールゲートハンドル4を開扉操作すると、回動する腕20の先端部22により、第一オープンレバー9の押圧部23を押下げて第一オープンレバー9を回動させる。第一オープンレバー9には三方向に伸びる第一アーム24と第二アーム25と第三アーム26を設ける。第一アーム24には屈曲部27を設ける。第二アーム25の押圧部23は前記先端部22の下方に臨み、第三アーム26は斜め下方に伸びていて放射方向の長孔28を有している。前記第二オープンレバー12は係合孔16より上方に伸びる上方アーム29と下方に伸びる下方アーム30とを有し、上方アーム29はロッド31を介してテールゲート2の右ロック装置32に連結され、下方アーム30はロッド33を介してテールゲート2の左ロック装置34に連結される。
【0009】前記下方アーム30の下端部は前記長孔28に沿う形状の屈曲当接部35に形成され、第三アーム26の長孔28に係合する係合ピン36が長孔28を上動すると屈曲当接部35に当接しないが、係合ピン36が長孔28を下動すると屈曲当接部35に当接してテールゲートハンドル4を開扉操作して第一オープンレバー9を回動させると、第一オープンレバー9と一緒に第二オープンレバー12を回動させて左右の右ロック装置32、左ロック装置34を解除するようになっている。
【0010】前記係合ピン36は、ロック、アンロック装置の一部であり、合成樹脂で形成されているリンク杆37の頭部より一体的に突出している。なお、リンク杆37を金属で形成して、係合ピン36も金属にしても差支えないが、製造が面倒になり、大きな負担は掛らないから、樹脂製にした方がよい。前記リンク杆37の下部には、前記係合ピン36とは反対方向に突出する下部係合ピン38が一体的に設けられ、下部係合ピン38はその下部に設けられたロックレバー39の取付孔40に係合する。
【0011】ロックレバー39は、金属ピン41によって取付けられ、図8のように、凹部42は浅く形成して貫通しておらず凹部形状であり、圧入部を熱圧入すると凹部内の空気は逃げ孔42aより放出する(第2実施例)。43は軸着部である。
【0012】ロックレバー39の回動先端45にはキーシリンダー46に取付けられた回動アーム47の先端に設けた放射方向の長孔48に係合するピン49が設けられ、前記キーシリンダー46はハンドルケース3に形成した取付筒50内に装着されキー操作で回動する。51は第一コイルバネ、52は第二コイルバネである。
【0013】
【作用】本発明の組立は、ハンドルケース3の裏側の樹脂製の軸受部5の取付孔6に金属ピン7の圧入部8をその先端8aが突出るように圧入し、また、樹脂製の凹部42に金属ピン41を圧入する。この場合、先端8aを突出るように圧入するから、前記図5で説明した戻り減少は発生しない。また、凹部42には逃げ孔42aが形成させているので、前記図5で説明した戻り減少は発生しない。
【0014】しかして、前記金属ピン7の第一段部10に第一オープンレバー9の係合孔15を、金属ピン7の第二段部13に第二オープンレバー12の係合孔16を夫々嵌合させ、金属ピン7を熱圧入後その両端を圧着してかしめ付けると、第一オープンレバー9及び第二オープンレバー12は軸受部5に取付けらる。また、熱圧入した金属ピン41の軸着部43にロックレバー39に形成した軸孔44を軸装するとロックレバー39が取付けられる。ついで、第一コイルバネ51を嵌合させて前記第一オープンレバー9及び第二オープンレバー12は常時図2において右転するようにし、また、第二コイルバネ52をロックレバー39に取付けて、ロックレバー39をロックとアンロック位置に切替えできるようにする。
【0015】ついで、ロックレバー39の回動先端45のピン49をキーシリンダー46の回動アーム47の長孔48を係合させ、ロックレバー39の取付孔40にリンク杆37の下部係合ピン38を係合させ、リンク杆37の上部の係合ピン36を第一オープンレバー9の第三アーム26の長孔28に係合させると、組立ては終了する。
【0016】この状態で、キーシリンダー46を操作してアンロック位置にすると、図2の状態になり、回動アーム47を介してロックレバー39を左回転させ、ロックレバー39に連結されているリンク杆37を下動させてその係合ピン36を長孔28に沿って下動させ屈曲当接部35に臨ませるから、テールゲートハンドル4を開扉操作してその腕20の先端部22で第一オープンレバー9の第一アーム24を下動させ、第一オープンレバー9の回動により長孔28、係合ピン36を介して第二オープンレバー12を左転させると、ロッド31、ロッド33を介して右ロック装置32、左ロック装置34を解錠する。
【0017】キーシリンダー46を操作してロック位置にすると、回動アーム47を介してロックレバー39を左回転(上動)させ、ロックレバー39に連結されているリンク杆37を上動させてその係合ピン36を長孔28に沿って上動させ、係合ピン36は屈曲当接部35の上に位置して屈曲当接部35より外れるから、テールゲートハンドル4を開扉操作してその腕20の先端部22で第一オープンレバー9の第一アーム24を下動させ、第一オープンレバー9の回動により長孔28、係合ピン36を右動させても空振であり、第二オープンレバー12は動かず、右ロック装置32、左ロック装置34は解錠されない。
【0018】
【発明の効果】前記公知のものは、金属ピンbを圧入しようとすると、空気が黒矢印のように圧縮されるから、金属ピンbが白抜き矢印のように戻されることがあり、取付位置が狂うことがあった。しかるに、本発明は、樹脂製部材に、金属ピン41より稍小径の取付孔42を形成し、該取付孔42の底部には圧入に伴なう空気の逃孔42aを形成し、前記取付孔42に加熱した金属ピン41を圧入して取付ける金属ピンの樹脂製部材への取付装置としたものであるから、戻りはなく、正確に取付けられる。また、樹脂製部材に、金属ピン7より稍小径で且つ前記金属ピン7が突抜ける長さの取付孔6を貫通状態に形成し、前記取付孔6に加熱した金属ピン7をその先端8aが突出すように取付けた金属ピン7の樹脂製部材への取付装置としたものであるから、戻りはなく、正確に取付けられるばかりでなく、金属ピン7の両端を圧縮してかしめ付けできる。また、前記金属ピン7の外表面は凹凸面に形成した金属ピンの樹脂製部材への取付装置としたものであるから、確実に熱圧入できる。また、車両の後部のテールゲート2の左右中間位置に取付けられたテールゲートハンドル4を軸支した樹脂製ハンドルケース3と、前記テールゲート2の左右両側に設けた左右ロック装置32、34とからなり、前記樹脂製ハンドルケース3にはこれと一体の貫通取付孔6のある樹脂製軸受部5を設け、前記貫通取付孔6にはその先端8aが突出るように金属ピン7の圧入部8を熱圧入して取付け、該金属ピン7に、前記テールゲートハンドル4を開扉操作するとその腕20により直接押圧されて回転する第一オープンレバー9と、該第一オープンレバー9の回動で係合ピン36を介して回動する第二オープンレバー12とを軸止したテールゲートのロック装置としたものであるから、樹脂製のハンドルケース3に、各部品を容易に取付できる。
【出願人】 【識別番号】000006183
【氏名又は名称】三井金属鉱業株式会社
【出願日】 平成9年(1997)6月25日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】新関 宏太郎 (外1名)
【公開番号】 特開平11−13722
【公開日】 平成11年(1999)1月22日
【出願番号】 特願平9−184336