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【発明の名称】 組み付け部品のロック構造
【発明者】 【氏名】酒井 剛

【要約】 【課題】容易に外れない組み付け部品のロック構造を提供するものである。

【解決手段】合成樹脂からなる有底状のケース1の第1の壁部2に切り欠き部10を形成し、この切り欠き部10の下端に係合突起3を設けてある。ケース1に組み付けられるカバー4には底面5と第2の壁部6との間に傾斜面7を設けてある。第2の壁部6には係合突起3が係合する孔8を備えた係合片9を設けてある。係合片9はケース1にカバー4を組み付けた時に、切り欠き部10内に位置するものである。そして、ケース1にカバー4を組み付けた時に、係合突起3が孔8に係合することでカバーの組み付け固定される。この時、第2の壁部6が第1の壁部2の内側に位置する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一方の部品の第1の壁部に係合突起を設け、他方の部品の第2の壁部に前記係合突起が係合する孔を備えた係合片を設け、前記部品が組み付けられたときに前記係合突起が前記孔に係合するとともに前記第2の壁部が前記第1の壁部の内側に位置することを特徴とする組み付け部品のロック構造。
【請求項2】 一方の部品の第1の壁部に係合突起を設け、他方の部品の第2の壁部と底面との間に傾斜面を有するとともに前記第2の壁部に前記係合突起が係合する孔を備えた係合片を設け、前記部品が組み付けられたときに前記係合突起が前記孔に係合するとともに前記第2の壁部が前記第1の壁部の内側に位置することを特徴とする組み付け部品のロック構造。
【請求項3】 前記第1の壁部に前記係合片に対応する切り欠き部を設け、前記部品が組み付けられたときに前記係合片が前記切り欠き部内に位置することを特徴とする請求項1及び請求項2記載の組み付け部品のロック構造。
【請求項4】 前記一方の部品に回路基板を載置する受け部を設けるとともに、前記他方の部品の第2の壁部の端部で前記回路基板に当接し、前記受け部と前記端部とで前記回路基板を挟んで固定することを特徴とする請求項1,請求項2及び請求項3記載の組み付け部品のロック構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組み付け部品のロック構造に関するもので、特に組み付け部品に負荷が加わっても係合が外れない組み付け部品のロック構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の組み付け部品のロック構造は、図7,8で示すように、合成樹脂からなる有底状のケース1の第1の壁部2に係合突起3を設けてある。そして、ケース1に組み付けられるカバー4には底面5と第2の壁部6との間に傾斜面7を設けてある。また、第2の壁部6には係合突起3が係合する孔8を備えた係合片9を設けてある。
【0003】そして、ケース1にカバー4を組み付けた時に、係合突起3が孔8に係合することでカバーの組み付け固定が完了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような組み付け部品のロック構造はカバー4の傾斜面7に矢印Aのような力が加わった場合に、第2の壁部6が外側にたわみ、それによって係合片9が係合突起3から外れてしまうという問題点があった。そこで、本発明は前記従来の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、容易に外れない組み付け部品のロック構造を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成するため、一方の部品の第1の壁部に係合突起を設け、他方の部品の第2の壁部に前記係合突起が係合する孔を備えた係合片を設け、前記部品が組み付けられたときに前記係合突起が前記孔に係合するとともに前記第2の壁部が前記第1の壁部の内側に位置するものである。
【0006】また、一方の部品の第1の壁部に係合突起を設け、他方の部品の第2の壁部と底面との間に傾斜面を有するとともに前記第2の壁部に前記係合突起が係合する孔を備えた係合片を設け、前記部品が組み付けられたときに前記係合突起が前記孔に係合するとともに前記第2の壁部が前記第1の壁部の内側に位置するものである。
【0007】また、前記第1の壁部に前記係合片に対応する切り欠き部を設け、前記部品が組み付けられたときに前記係合片が前記切り欠き部内に位置するものである。
【0008】また、前記一方の部品に回路基板を載置する受け部を設けるとともに、前記他方の部品の第2の壁部の端部で前記回路基板に当接し、前記受け部と前記端部とで前記回路基板を挟んで固定するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の組み付け部品のロック構造は、一方の部品であるケース1の第1の壁部2に係合突起3を設け、他方の部品であるカバー4の第2の壁部6に係合突起3が係合する孔8を備えた係合片9を設け、ケース1とカバー4とが組み付けられたときに係合突起3が孔8に係合するとともに第2の壁部6が第1の壁部2の内側に位置するものである。
【0010】また、ケース1の第1の壁部2に係合突起3を設け、カバー4の第2の壁部6と底面5との間に傾斜面7を有するとともに第2の壁部6に係合突起3が係合する孔8を備えた係合片9を設け、ケース1とカバー4とが組み付けられたときに係合突起3が孔8に係合するとともに第2の壁部6が第1の壁部2の内側に位置するものである。
【0011】また、第1の壁部2に係合片9に対応する切り欠き部10を設け、ケース1とカバー4とが組み付けられたときに係合片9が切り欠き部10内に位置するものである。
【0012】また、ケース1に回路基板11を載置する受け部12を設けるとともに、カバー4の第2の壁部6の端部13で回路基板11に当接し、受け部12と端部13とで回路基板11を挟んで固定するものである。
【0013】
【実施例】以下図面を用いて本発明の実施例を説明する。図1から図3は、本発明の第1実施例を示すものである。なお、前記実施例と同一及び相当箇所には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0014】合成樹脂からなる有底状のケース1(一方の部品)の第1の壁部2に切り欠き部10を形成してある。この切り欠き部10の下端に係合突起3を設けてある。そして、ケース1に組み付けられるカバー4(他方の部品)には底面5と第2の壁部6との間に傾斜面7を設けてある。また、第2の壁部6には係合突起3が係合する孔8を備えた係合片9を設けてある。係合片9はケース1にカバー4を組み付けた時に、切り欠き部10内に位置するものである。
【0015】そして、ケース1にカバー4を組み付けた時に、係合突起3が孔8に係合することでカバーの組み付け固定が完了する。この時、この内側に位置する第2の壁部6はカバー4の壁部全体であってもよいし、係合する範囲のみの壁部を内側になるようにしてもよい。
【0016】前記構成により、カバー4の傾斜面7に矢印Aのような力が加わって第2の壁部6が外側にたわんだとしても、第1の壁部2の内側に当接することで第2の壁部6の変形が抑えられ、係合片9が係合突起3から外れてしまうことを防止することができる。また、ケース1の第1の壁部2に力が加わって内側にたわんだとしても、第1の壁部2が第2の壁部6に当接することで変形が抑えられ、係合片9が係合突起3から外れてしまうことを防止することができる。
【0017】また、第1の壁部2に切り欠き部10を設けたことにより、切り欠き部10が係合片9の案内部材となり、ケース1とカバー4との組み付けを容易に行うことができる。
【0018】また、本実施例において、切り欠き部10の下方に内側に突出形成した受け部12で回路基板11を載置する。カバー4の第2の壁部6の端部13で回路基板11に当接する。そして、受け部12と端部13とで回路基板11を挟んで固定するものである。前記構成により、回路基板11を固定することもできる。
【0019】なお、回路基板11を必要としない場合は、第2の壁部6を延長形成し端部13を受け部12に当接するように構成するのが望ましい。
【0020】次に本発明の第2実施例を図4から6を用いて説明する。なお、前記従来例や第1実施例と同一及び相当箇所には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0021】本実施例のカバー4には第1実施例の傾斜面7はなく、カバー4の第2の壁部6には係合突起3が係合する孔8を備えた係合片9を設けてある。係合片9は底面5と同一面からカバー4の側方に突出して、下方に延長形成してある。なお、14はリブであり、係合片9が折れ曲がらないように補強するために設けてある。
【0022】そして、第1実施例と同様にケース1にカバー4を組み付けた時に、係合突起3が孔8に係合することでカバーの組み付け固定が完了する。
【0023】前記構成により、底面5に矢印Bのような力が加わって第2の壁部6が外側にたわんだとしても、第1の壁部2の内側に当接することで第2の壁部6の変形が抑えられ、係合片9が係合突起3から外れてしまうことを防止することができる。また、ケース1の第1の壁部2に力が加わって内側にたわんだとしても、第1の壁部2が第2の壁部6に当接することで変形が抑えられ、係合片9が係合突起3から外れてしまうことを防止することができる。
【0024】また、本実施例において、ケース1に回路基板11を載置する受け部として、円柱状の突出部12を設けてある。この突出部12の上端に位置決めピン15を備えている。そして、回路基板11にはこの位置決めピン15に対応する貫通孔16を備えている。また、カバー4の第2の壁部6の端部13で回路基板11に当接する。そして、貫通孔16に位置決めピン15を挿入して、回路基板11をケース1に載置して、突出部12と端部13とで回路基板11を挟んで固定するものである。前記構成により、回路基板11を固定することもできる。
【0025】なお、回路基板11を必要としない場合は、カバー4に突出部12に対応する図示しない柱状の部材を設けてもよい。また、第1の壁部2の内側に第2の壁部6の端部13に当接する受け部を形成して、端部13を受ける構造としてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上、本発明によれば、部品に力が加わって第2の壁部が外側にたわんだとしても、第1の壁部の内側に当接することで第2の壁部の変形が抑えられ、係合片が係合突起から外れることを防止することができる。
【0027】また、他方の部品の第2の壁部と底面との間に設けた傾斜面に力が加わって第2の壁部が外側にたわんだとしても、第1の壁部の内側に当接することで第2の壁部の変形が抑えられ、係合片が係合突起から外れることを防止することができる。
【0028】また、前記第1の壁部に切り欠き部を設けたことにより、切り欠き部が前記係合片の案内部材となり、部品の組み付けを容易に行うことができる。
【0029】また、一方の部品に回路基板を載置する受け部を設けるとともに、他方の部品の第2の壁部の端部で前記回路基板に当接し、前記受け部と前記端部とで前記回路基板を挟んで固定することにより、前記回路基板を確実に固定することもできる。
【出願人】 【識別番号】000231512
【氏名又は名称】日本精機株式会社
【出願日】 平成9年(1997)6月27日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−13718
【公開日】 平成11年(1999)1月22日
【出願番号】 特願平9−170833