| 【発明の名称】 |
ピストン式アキュムレータ型脈動低減装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】本澤 幸裕
【氏名】坂入 哲也
【氏名】湯浅 一正
【氏名】曹 東輝
【氏名】後藤 安晴
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| 【要約】 |
【課題】高圧流体配管に装着されるピストン式アキュムレータ型脈動低減装置の小型化をはかる。
【解決手段】上記脈動低減装置において、配管1に連通し所定の断面積を有する円筒状大径室211と、大径室と段差213を持って連続して設けられ大径室より小さい断面積を有する円筒状小径室212と、を有するケーシング21と、一端面221が大径室に臨み一端面側面223が大径室の円筒状側面と摺動可能に装着され、他端面222が小径室に臨むとともに他端面側面224が小径室の円筒状側面と摺動可能に装着され、一端面側面と他端面側面間に段差226を設け、一端面と他端面間を連通する通路225を設けたピストン22と、段差213と段差226間に装着したバネ23と、ケーシング21のバネ23が装着される位置に設けたドレンポート215と、を備えることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ピストン式アキュムレータ型脈動低減装置において、圧送流体が通る配管に連通し所定の断面積を有する筒状の大室と、前記大室と段差を持って連続して設けられ前記大室の前記断面積より小さい断面積を有する筒状の小室と、を有するケーシングと、一端面が前記大室に臨むとともに前記一端面側面が前記大室の筒状側面と摺動可能に装着され、他端面が前記小室に臨むとともに前記他端面側面が前記小室の筒状側面と摺動可能に装着され、前記一端面側面と前記他端面側面間に段差を設け、前記一端面と前記他端面間を連通する通路を設けたピストンと、前記ケーシングの前記段差と前記ピストンの前記段差間に装着したバネと、前記ケーシングの前記バネが装着される位置に設けたドレンポートと、を備えることを特徴とするピストン式アキュムレータ型脈動低減装置。 【請求項2】 ピストン式アキュムレータ型脈動低減装置において、圧送流体が通る配管に連通し所定の断面積を有する筒状の大室と、前記大室と段差を持って連続して設けられ前記大室の前記断面積より小さい断面積を有する筒状の小室と、を有するケーシングと、一端面が前記大室に臨むとともに前記一端面側面が前記大室の筒状側面と摺動可能に装着され、他端面が前記小室に臨むとともに前記他端面側面が前記小室の筒状側面と摺動可能に装着され、前記一端面側面と前記他端面側面間に段差を設けたピストンと、前記ケーシングの前記段差と前記ピストンの前記段差間に装着したバネと、前記ケーシングの前記バネが装着される位置に設けたドレンポートと、前記小室と前記配管間を連通する通路と、を備えることを特徴とするピストン式アキュムレータ型脈動低減装置。 【請求項3】 請求項1ないしは請求項2のいずれか1つの請求項記載において、前記通路を、前記圧送流体の基準圧力成分を流通し、脈動成分を流通しないように構成することを特徴とするピストン式アキュムレータ型脈動低減装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ピストン式アキュムレータ型脈動低減装置に係わり、特に、高圧の圧送流体が通る配管に発生する脈動を低減するピストン式アキュムレータ型脈動低減装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の油圧回路では、油圧ポンプ(ピストンポンプ)から吐出される圧油に脈動が発生する。この脈動の周波数f(Hz)は、油圧ポンプのピストンの本数をn、油圧ポンプの回転数をN(rpm)、基本周波数を1として周波数の次数をi(i=1,2,3・・・)とすると、次式で表せる。 【0003】f=n×N×i/60(Hz) この脈動は、騒音の原因となるばかりでなく、場合によっては共振を生じ、油圧機器の配管や各種構成要素を損傷する恐れがあり、極力低減しなければならない。 【0004】従来、このような脈動を低減する装置てしては、実開昭1ー63801号公報に示されるようなピストン型のアキュムレータが知られている。これは図3に示すように、管路41にアキュムレータ42を装着し、図示されていない油圧ポンプからの脈動を管路41を介して、油圧の弾性圧縮波(体積変動が密度の変動として伝達される粗密波)としてアキュムレータ42の油室43に伝達している。この弾性圧縮波によってピストン44に対向して設けられるスプリング45を圧縮することによって、油を油タンク46に排出して脈動を吸収するようにしている。 【0005】また、特開昭6−27841号公報には、図4に示すように、前記従来技術と同様に、管路51にピストン型のアキュムレータ52を装着し、管路51からの作動油圧をピストン53によって受圧し、圧縮コイルばね54の反発力と作動油の基準油圧とが釣り合う位置までピストン53が押圧している。この状態で脈動が発生すると、その大きさに応じてピストン53がシリンダ55の軸方向に移動し、それによってシリンダ55内の油室の体積変化が生じて弾性圧縮波が吸収され、管路51下流への脈動の伝搬を防止している。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】一般に、バネピストン型のアキュムレータは、作動油の高い基準圧力を維持しながら油の変動体積を吸収するために、ピストンの受圧面積やピストンストローク、バネ反力、バネ定数の関係から、常時高圧の作動油が流れる油圧回路で使用する場合は大型にならざるを得なかった。 【0007】特に、前者の従来技術のものは、高い作動油圧が加わる場合には使用し難いものであり、また後者のものは、ピストンに作用する高い油圧をピストンの外側に設けたバネによって吸収するように構成しているが、高い油圧に耐えるようにするためにはバネが大きくなってしまい、さほど小型化することができなかった。 【0008】また、油圧ショベルのように大きな駆動力を伝達する油圧回路では、油圧が最大で350kg/cm2 にも及ぶためアキュムレータは大型にならざるを得ず、これを油圧ショベルの限られたスペースに装備することは困難なことであった。 【0009】本発明は、上記の種々の問題点に鑑みて、コンパクトな構成で、高い油圧でも使用可能なピストン式アキュムレータ型脈動低減装置を提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を達成するために、次のような手段を採用した。 【0011】ピストン式アキュムレータ型脈動低減装置において、圧送流体が通る配管に連通し所定の断面積を有する筒状の大室と、前記大室と段差を持って連続して設けられ前記大室の前記断面積より小さい断面積を有する筒状の小室と、を有するケーシングと、一端面が前記大室に臨むとともに前記一端面側面が前記大室の筒状側面と摺動可能に装着され、他端面が前記小室に臨むとともに前記他端面側面が前記小室の筒状側面と摺動可能に装着され、前記一端面側面と前記他端面側面間に段差を設け、前記一端面と前記他端面間を連通する通路を設けたピストンと、前記ケーシングの前記段差と前記ピストンの前記段差間に装着したバネと、前記ケーシングの前記バネが装着される位置に設けたドレンポートと、を備えることを特徴とする。 【0012】また、ピストン式アキュムレータ型脈動低減装置において、圧送流体が通る配管に連通し所定の断面積を有する筒状の大室と、前記大室と段差を持って連続して設けられ前記大室の前記断面積より小さい断面積を有する筒状の小室と、を有するケーシングと、一端面が前記大室に臨むとともに前記一端面側面が前記大室の筒状側面と摺動可能に装着され、他端面が前記小室に臨むとともに前記他端面側面が前記小室の筒状側面と摺動可能に装着され、前記一端面側面と前記他端面側面間に段差を設けたピストンと、前記ケーシングの前記段差と前記ピストンの前記段差間に装着したバネと、前記ケーシングの前記バネが装着される位置に設けたドレンポートと、前記小室と前記配管間を連通する通路と、を備えることを特徴とする。 【0013】また、請求項1ないしは請求項2のいずれか1つの請求項記載のピストン式アキュムレータ型脈動低減装置において、前記通路を、前記圧送流体の基準圧力成分を流通し、脈動成分を流通しないように構成することを特徴とする。 【0014】 【発明の実施の形態】以下に、本発明の第1の実施形態を図1を用いて説明する。 【0015】図1は、本実施形態に関わるピストン式アキュムレータ型脈動低減装置を示す断面図である。 【0016】図において、1は高圧の作動油が流れる配管、2は配管1に接続され配管1内の脈動を低減するために設けられるピストン式アキュムレータ型脈動低減装置、21は脈動低減装置2のケーシング、211は配管1から作動油が導かれケーシング21内に設けられる断面積Aを有する円筒状の大径室、212はケーシング21内に設けられる断面積Bを有する円筒状の小径室、213は大径室211と小径室212の境界に形成される段差、22はケーシング21内において、大径室211に対向し作動油圧を受圧する端面221と、小径室212に対向し作動油圧を受圧する端面222とを有し、端面221の側面223および端面222の側面224において大径室211と小径室212間に摺動可能に装着される段付きピストン、225は大径室211と小径室212間を連通する通路、226は側面223と側面224間に形成される段差、214はバネ室、23はバネ、215はバネ23の伸縮にともなってバネ室214と油タンク3間の油を流出入するケーシング21に設けられるドレンポート、3は油タンクである。なお、大径室211と小径室212の断面積は断面積A>断面積Bの関係にある。 【0017】ここで、段付きピストン22の両端面221,222加わる油圧は通路225によって連通されているので両者は等しく、その圧力をPとすると、段付きピストン22に加わる力Fは、次式で表せる。 【0018】F=A・P−B・P=(A−B)・Pそして、バネ23はこの力Fによって押圧され、脈動を吸収する。 【0019】このように、バネ23は段付きピストン22両端の断面積の差に比例する力によって押圧されるので、例え圧力Pが大きい場合でも、バネ23に加わる力を大幅に軽減でき、バネ23を小さなものとすることができる。 【0020】例えば、断面積Aと断面積Bとの面積比を10:9とすると、従来装置と同等のバネを使用した場合は、従来装置に比べて10倍の油圧のものまで使用可能となる。 【0021】このように、本実施形態によれば、従来と同じ作動油圧力で使用した脈動低減装置に比べてバネ23を小型化することができ、装置全体も小型化することができる。 【0022】また、通路225の大きさや形状を適切に設定することにより、小径室212内の作動油圧を基準油圧に近い圧力とすることができ、バネ23で脈動分を効果的に吸収軽減することができる。 【0023】図2は、本発明の第2の実施形態に係わるピストン式アキュムレータ型脈動低減装置を示す断面図である。 【0024】図において、216はケーシング21の小径室212に設けられ、配管1と接続するための接続ポート、24は小径室212と配管1を連通する通路である。第1の実施形態では段付きピストン22内部に大径室211と小径室212とを連通する通路225を設けていたのに対して、本実施形態では、小径室212と配管1間に連通する通路24を設けている点で相違し、その他は相違しない。 【0025】本実施形態の場合も、第1の実施形態の場合と同様の理由で、バネ23は段付きピストン22両端の断面積221’,222’の差に比例する力によって押圧されるので、例え、配管1内の作動油圧が高圧であっても、バネ23に加わる力を大幅に軽減でき、バネ23を小さなものとすることができる。 【0026】そのため、従来と同じ作動油圧力を使用する脈動低減装置に比べて、バネが小型化でき、装置全体を小型化することができる。 【0027】なお、上記各実施形態では、大径室211および小径室212を円筒状に構成したが、形状はこれに限られず、筒状のその他の形状の大室または小室で構成してもよい。 【0028】また、上記各実施形態によれば、ピストン式アキュムレータ型脈動低減装置は、小型化できるので、作動油圧力が非常に高く、また設置空間が限られる油圧ショベルに適用すると極めて効果的である。 【0029】 【発明の効果】以上のごとく、本発明によれば、配管を流動する圧送流体の流体圧力が高く、ピストンの一端面で受圧する流体圧力が高い場合でも、ピストンでの受圧力は、ピストンの他端面で受圧した流体圧力によって軽減されるので、ピストンによってバネに作用する力を小さくすることができ、その結果、圧送流体の流体圧力が高い場合でもバネを小型化でき、さらにピストン式アキュムレータ型脈動低減装置全体を小型化することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005522 【氏名又は名称】日立建機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月17日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】武 顕次郎 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−230103 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−34826 |
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