| 【発明の名称】 |
流量制御サーボ弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】小島 昌一
【氏名】森 正彦
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| 【要約】 |
【課題】駆動力を小さくし、構成部材数を少なくして全体を小形化する。
【解決手段】複数の固定ポート11a1 、11a2 、11b1 、11b2を有するブロック体11に対し、開口部12a1 、12a2 、12a2 、12b1 、12b2 を有するスリーブ12を介し、回転ポート21a、21bを有する円柱状の回転体21を回転自在に組み込む。回転体21は、モータ31によって回転駆動し、回転ポート21a、21bを介して固定ポート11a1 、11b1 、11a2 、11b2 間の開口面積を連続的に可変することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の固定ポートを有するブロック体と、回転ポートを有し、スリーブを介して前記ブロック体に回転自在に組み込む円柱状の回転体と、該回転体を回転駆動するモータとを備えてなり、前記スリーブには、前記固定ポートに対応する開口部を形成し、前記回転体は、前記回転ポートを介し、回転角に応じて前記固定ポート間の開口面積を可変することを特徴とする流量制御サーボ弁。 【請求項2】 前記回転体は、前記回転ポートを径方向に形成することを特徴とする請求項1記載の流量制御サーボ弁。 【請求項3】 前記回転体は、前記回転ポートを前後にオフセットさせて形成することを特徴とする請求項1または請求項2記載の流量制御サーボ弁。 【請求項4】 前記スリーブは、前記固定ポートのすべてを遮断可能であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記載の流量制御サーボ弁。 【請求項5】 前記ブロック体は、ポンプに接続する前記固定ポートに逆止弁を組み込むことを特徴とする請求項4記載の流量制御サーボ弁。 【請求項6】 前記ブロック体、回転体の間には、オイルシールを介在させることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか記載の流量制御サーボ弁。 【請求項7】 前記オイルシールは、前面にチャンバを有し、該チャンバは、前記スリーブの通路を介してタンクに接続する前記固定ポートに連通することを特徴とする請求項6記載の流量制御サーボ弁。 【請求項8】 前記ブロック体は、前記モータのハウジングと一体に形成することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか記載の流量制御サーボ弁。 【請求項9】 前記回転体は、前記モータの軸と一体に形成することを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか記載の流量制御サーボ弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、流体の流量を安定に制御し、構成部材数を少なくして小形化することができる流量制御サーボ弁に関する。 【0002】 【従来の技術】流体圧回路において、流体の流量を制御するとき、流量制御サーボ弁を使用する。 【0003】従来の流量制御サーボ弁は、ブロック体と、ブロック体に移動自在に組み込むスプールとを組み合わせて構成されており、ブロック体には、被制御機器の他、ポンプやタンクに接続する固定ポートが形成されている。スプールは、ノズルフラッパ機構からのノズル背圧を介して軸方向に移動させることにより、固定ポート間の開口面積を可変し、被制御機器に対する流体の流量を連続的に制御することができる。なお、ノズルフラッパ機構に代えて、電気的なリニアフォースモータをスプールの駆動源とする形式も知られている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術によるときは、スプールは、ブロック体内において軸方向に移動するから、流体の圧力を軸方向に受け、流量制御に要する駆動力が大きい上、外部からの衝撃や振動の影響を受け易く、また、スプールの移動量に相当するだけブロック体を大形に形成しなければならないという問題があった。さらに、スプールを駆動するノズルフラッパ機構やリニアフォースモータは、構造が複雑であり、構成部材数が多いため、製造コストが高くなりがちであるという問題もあった。 【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、スリーブを介し、回転ポート付きの円柱状の回転体をブロック体に組み込むことによって、必要な駆動力を小さく抑えるとともに、外部からの衝撃、振動にも強く、構造を簡単にして全体を小形化し、製造コストを低く抑えることができる流量制御サーボ弁を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、複数の固定ポートを有するブロック体と、回転ポートを有し、スリーブを介してブロック体に回転自在に組み込む円柱状の回転体と、回転体を回転駆動するモータとを備えてなり、スリーブには、固定ポートに対応する開口部を形成し、回転体は、回転ポートを介し、回転角に応じて固定ポート間の開口面積を可変することをその要旨とする。 【0007】なお、回転体は、回転ポートを径方向に形成してもよく、このときの回転ポートを前後にオフセットさせて形成してもよい。 【0008】また、スリーブは、固定ポートのすべてを遮断可能であってもよい。 【0009】さらに、ブロック体は、ポンプに接続する固定ポートに逆止弁を組み込むことができる。 【0010】また、ブロック体、回転体の間には、オイルシールを介在させることができ、オイルシールは、前面にチャンバを有し、チャンバは、スリーブの通路を介してタンクに接続する固定ポートに連通させることができる。 【0011】なお、ブロック体は、モータのハウジングと一体に形成してもよく、回転体は、モータの軸と一体に形成してもよい。 【0012】 【作用】かかる発明の構成によるときは、円柱状の回転体は、スリーブを介してブロック体に回転自在に組み込むことによって、回転角に応じ、それ自体の回転ポートを介して固定ポート間の開口面積を可変することができ、固定ポート間を流れる流体の流量を連続的に制御することができる。そこで、回転体は、固定ポートからの流体の圧力の影響を受けることが殆どなく、小さな駆動力により円滑に回転駆動することができる。すなわち、回転体を回転駆動するモータは、容易に小形化することができる上、減速機構等を使用することなく、回転体に直結することも可能である。なお、スリーブは、回転体を相対回転自在に支持する軸受を兼ねることができる。 【0013】回転ポートを径方向に形成すれば、回転ポートは、流体の通路を直線状に形成することができ、大流量用に大口径に形成しても、回転体の径を過大にする必要がなく、駆動トルクが必要以上に増大するおそれもない。 【0014】前後にオフセットさせて回転ポートを形成する回転体は、径を大きくしなくても、2以上の回転ポートを容易に形成することができ、4ポート以上の固定ポートに容易に対応することができる。 【0015】スリーブは、固定ポートのすべてを遮断可能とすることにより、回転体の回転角に拘らず、停電等の際にすべての固定ポートを自動的に遮断し、被制御機器を速やかにロックすることができる。ただし、このときのスリーブは、回転体の周りに相対回転してもよく、回転体に沿って軸方向に移動させてもよい。 【0016】ポンプに接続する固定ポートに逆止弁を組み込むときは、逆止弁は、スリーブによって固定ポートが遮断されるまでの間に流体がポンプ側へ逆流することを防ぎ、負荷からの力によって被制御機器が不用意に動くことを有効に阻止することができる。 【0017】ブロック体、回転体の間にオイルシールを介在させれば、オイルシールは、流体が不用意にモータ側に流出することを防止することができる。 【0018】オイルシールの前面にチャンバを形成するときは、チャンバは、オイルシール側に流出した流体を収容し、スリーブの通路を介してタンク側に排出させることができ、高圧の流体がオイルシールの前面に直接負荷されることを防止する。 【0019】ブロック体は、モータのハウジングと一体に形成することにより、また、回転体は、モータの軸と一体に形成することにより、全体構造を一層コンパクトにし、機械的に頑丈に構成することができる。 【0020】 【発明の実施の形態】以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。 【0021】流量制御サーボ弁は、ブロック体11と、スリーブ12を介してブロック体11に回転自在に組み込む円柱状の回転体21と、モータ31とを主要部材としてなる(図1、図2)。 【0022】ブロック体11には、各一対の固定ポート11a1 、11b1 、11a2 、11b2 が前面のフランジ面に開口されている。また、ブロック体11には、後部を大径に開放する段付きの収納部11c1 、11c2 、11c3 が内部に形成されている。 【0023】固定ポート11a2 は、前方の収納部11c3 から上方に引き出され、屈曲してブロック体11の前面に導かれている。なお、固定ポート11a2 は、加工用の孔を閉鎖する栓11dが屈曲部の外側に付設されている。固定ポート11a1は、固定ポート11a2 の後方において収納部11c3 から横方向に引き出され、屈曲してブロック体11の前面に導かれている(図1、図4)。また、固定ポート11b1 、11b2 は、固定ポート11a1 と同一位置において収納部11c3 から上下斜め方向に引き出され、屈曲してブロック体11の前面に導かれている。なお、固定ポート11a1 、11b1 、11b2 は、それぞれ加工用の孔を閉鎖する栓11dが屈曲部の外側に付設されている。固定ポート11a1 は、図示しないポンプに接続し、固定ポート11a2 は、図示しないタンクに接続するものとする。また、固定ポート11b1 、11b2 は、それぞれ図示しない被制御機器の正方向、逆方向の駆動ポートに接続するものとする。 【0024】スリーブ12は、リング状のスぺーサ12dを介して収納部11c3 の前部に圧入されている(図1、図2)。スリーブ12は、前方開放の開口部12a2 、12a2 が固定ポート11a2 に対応して先端部の上下に形成されており、開口部12a2 、12a2 の後方には、周方向に長い開口部12a1 が固定ポート11a1 に対応して形成されている(図1、図4)。また、スリーブ12には、固定ポート11b1 、11b2 に対応して、軸方向に長い開口部12b1 、12b2 が形成されている(図1、図5)。ただし、開口部12b1 、12b2 は、先端部が開口部12a2 、12a2 と重なるように形成されている(図1、図4)。なお、スリーブ12には、開口部12a2 、12a2 に一端が開口する小径の通路12e、12eが軸方向に形成されている(図1、図2)。 【0025】回転体21は、スリーブ12、オイルシール22を介し、ブロック体11の収納部11c3 、11c2 、11c1 に回転自在に収納されている。 【0026】回転体21は、中間に位置決め用のフランジ21fを形成するとともに、後部を大径にし、前部を中間径、小径の段付きに形成する円柱状の部材である。回転体21の先端部には、固定ポート11a2 、11a1 に対応する回転ポート21b、21aが径方向に形成されている。回転ポート21b、21aは、回転体21の軸方向に前後にオフセットし、しかも互いに90°の相対角度に形成されている。なお、回転ポート21a、21bは、スリーブ12に対して回転体21を相対回転させることにより、スリーブ12の開口部12b1 、12b2 を介し、それぞれを固定ポート11b1 、11b2 の双方に対応させることができる。回転体21の先端は、隙間aを介して収納部11c3 の前端に対向している。したがって、スリーブ12の上下の開口部12a2 、12a2 は、隙間aを介して常時連通している。 【0027】オイルシール22は、回転内面用であり、収納部11c2 に収納され、ブロック体11、回転体21の間に介在されている。オイルシール22の前面には、チャンバ15が形成されており、チャンバ15は、スリーブ12の軸方向の通路12e、12eを介して開口部12a2 、12a2 に連通している。 【0028】回転体21の後部には、周面に形成するキー溝21c、止めねじ23aを介してドグ23が装着されている。なお、ドグ23は、ブロック体11の後部に内向きに組み込む係合ピン13に係合することができる(図2、図6)。ただし、係合ピン13には、抜取り用の雌ねじ13aが形成されている。回転体21には、押しねじ21dを介し、モータ31の軸31aが連結されている。ブロック体11には、押しねじ21d用の取付孔11eが形成されており、モータ31は、ハウジング31bがブロック体11の後面にねじ止めされている。 【0029】回転体21は、ドグ23が係合ピン13に当接する位置を原点とし(図6の二点鎖線)、原点から所定角度だけ回転させた位置を中立点Cとする(同図の実線)。ただし、回転体21は、中立点Cにおいて、回転ポート21aの一端がスリーブ12の開口部12a1 に対向するとともに他端が開口部12b1 、12b2の中間に位置し(図5)、回転ポート21bの両端が上下の開口部12a2 、12a2 に対向するものとする(図3)。すなわち、中立点Cにおいて、固定ポート11a1 、11a2 、11b1 、11b2 は、いずれも回転体21によって閉じられている。 【0030】モータ31は、図示しない励磁コイルを介し、回転体21を回転駆動することができる。すなわち、モータ31は、ブロック体11内において回転体21を中立点Cから所定の回転角θだけ正逆に回転駆動することができる(図7(A)、(B))。ただし、回転角θは、図7(A)、(B)において、回転体21が中立点Cから左回転するときを正方向とし、中立点Cから右回転するときを負方向とする。 【0031】回転体21は、回転角θに従い、回転ポート21a、開口部12b1 、および回転ポート21b、開口部12b2 を介し、固定ポート11a1 、11b1 間、固定ポート11a2 、11b2 間の開口面積を可変することができる。また、回転体21は、中立点Cから正逆に回転することにより、回転ポート21a、21bを介し、各固定ポート11a1 、11a2 が連通する固定ポート11b1 、11b2 を切り換えることができる。すなわち、回転体21は、正方向、負方向に回転することにより、固定ポート11a1 を固定ポート11b1 、11b2 に選択的に連通させるとともに、固定ポート11a2 を固定ポート11b2 、11b1 に選択的に連通させ、連通する固定ポート11a1 、11b1 間、固定ポート11a2 、11b2 間、または固定ポート11a1 、11b2 間、固定ポート11a2 、11b1 間の開口面積を回転角θに応じて連続的に可変し、連通する固定ポート11a1 、11b1 、11a2 、11b2 間に流れる流体の流量Fを連続的に調節制御することができる(図7(C))。 【0032】回転体21は、コントローラ40、モータ31を介して回転駆動する(図8)。 【0033】コントローラ40の流量設定手段41には、目標流量値Fa を示す外部からの指令信号Sc が入力されている。流量設定手段41の出力は、回転角設定手段42、加合せ点43を介して駆動制御手段44に接続されており、駆動制御手段44の出力は、モータ31に接続されている。また、モータ31には、回転体21の回転角θを検出する回転角センサ32が連結されており、回転角センサ32の出力は、加合せ点43の減算端子に接続されている。なお、ブロック体11の固定ポート11a1 、11a2 は、それぞれポンプP、タンクTに接続されており、固定ポート11b1 、11b2 は、それぞれ被制御機器であるシリンダCYの正方向、逆方向の駆動ポートA、Bに接続されている。 【0034】なお、外部からの指令信号Sc には、目標流量値Fa の他、停止中のシリンダCYを移動させ、または移動中のシリンダCYを停止させるコントロール開始指令が含まれており、シリンダCYの動作方向、すなわちモータ31による回転体21の回転方向は、目標流量値Fa の正負の符号によって判別するものとする。 【0035】流量設定手段41は、指令信号Sc を介して与えられる目標流量値|Fa |が変化すると、時間Tの経過とともに目標流量値|Fa |を変化量ΔFだけ滑らかに変化させて出力する(図9(A)、(B))。たとえば、流量設定手段41は、変化量ΔF>0であって目標流量値|Fa |=|Fa |〜|Fa |+ΔFに変化するとき、増速パターンPa に従う目標流量値Fa (T)を出力することができ(同図(A))、変化量ΔF<0であって、目標流量値|Fa |=|Fa |〜|Fa |−ΔFに変化するとき、減速パターンPd に従う目標流量値Fa (T)を出力することができる(同図(B))。ただし、増速パターンPa 、減速パターンPd は、それぞれ所定の増速時間Ta 、減速時間Td 内に、与えられた変化量ΔFを時間的に滑らかに変化させるように、変化量ΔFと、増速時間Ta 、減速時間Td とを複数の点(ΔFi 、Ti )(i=0、1、2…n)に区分して折線近似するものとする。 【0036】なお、増速時間Ta 、減速時間Td は、それぞれ変化量ΔFの大きさによって最適に可変設定するものとし、また、点(ΔFi 、Ti )の数(n+1)は、増速時間Ta 、減速時間Td の関数として設定することが好ましい。すなわち、増速パターンPa 、減速パターンPd は、与えられる変化量ΔFにより、最適のパターンに自動設定することができる。 【0037】一方、回転角設定手段42は、このようにして流量設定手段41から目標流量値Fa (T)が与えられると、図7(C)の回転角流量特性を利用して目標流量値Fa (T)を目標回転角θa (T)に変換して出力することができる(図9(C))。ただし、同図には、増速パターンPa に従う目標回転角θa (T)が図示されている。そこで、加合せ点43、駆動制御手段44は、モータ31を介し、回転角θ=θa (T)となるように回転体21を回転させ、シリンダCYに供給される流体の流量F=Fa (T)を実現することができる。 【0038】たとえば、回転体21が中立点Cにあるとき、固定ポート11a1 、11a2、11b1 、11b2 が閉じており、したがって、シリンダCYは、停止して待機している。そこで、このとき、指令信号Sc を介し、コントロール開始指令とともに目標流量値Fa =Famが与えられると(図9(D)の時刻t=0、以下、単に(t=0)のように記す)、流量設定手段41は、目標流量値Fa の変化量ΔF=Fam−0>0であることにより、増速パターンPa に従う目標流量値Fa(T)を出力する(t=0〜Tam)。ただし、このときの増速時間Tamは、与えられた変化量ΔF=Famに応じ、流量設定手段41により自動的に設定されたものである。そこで、回転角設定手段42は、目標流量値Fa (T)に対応する目標回転角θa (T)を出力し、シリンダCYに供給される流体の流量FをF=Famにまで滑らかに増加させることができる。 【0039】すなわち、シリンダCYは、目標流量値Fa の符号によって指示される方向(図8の矢印方向、またはその逆方向)に移動を開始し(t=0)、流量F=Famに対応する動作速度にまで滑らかに加速することができる(t=Tam)。なお、流量設定手段41は、時間T=Tamの経過後に目標流量値Fa (T)=Famが達成されると、目標流量値Fa (T)をそのまま維持する。よって、モータ31、回転体21の回転角θは、目標流量値Fa (T)に対応する回転角θ=θa (T)に保持され、シリンダCYは、流量F=Fa =Famに対応する動作速度を維持して作動を継続する(t=Tam〜ts )。 【0040】シリンダCYが所定方向に所定量だけ移動すると、時刻t=ts において、コントロール開始指令とともに目標流量値Fa =0が与えられる。そこで、流量設定手段41は、変化量ΔF=0−Fam<0であることにより、減速パターンPdに従う目標流量値Fa (T)を出力し、シリンダCYに対する流量Fを滑らかに減少させ(t=ts 〜ts +Tdm)、シリンダCYを滑らかに停止させることができる。 【0041】以上の説明において、目標流量値Fa は、回転体21の回転によって実現し得る各固定ポート11a1 、11a2 、11b1 、11b2 間の最大流量に対する相対流量として規定するのが便利である。また、被制御機器としてのシリンダCYは、他の任意の流体圧機器に代えることができる。 【0042】なお、コントローラ40は、モータ31をステップモータとすることにより、加合せ点43、回転角センサ32を省略することができる。すなわち、このときのコントローラ40は、モータ31を介して回転体21の回転角θをオープンループ制御することができる。 【0043】 【他の実施の形態】スリーブ12は、ブロック体11、回転体21に対し、相対回転自在に組み込んでよい(図10、図11)。ただし、図10(B)は、同図(A)のA1 矢視相当の説明図であり、同図(C)は、同図(A)のA2 −A2 線矢視相当の要部断面説明図である。また、図11(A)、(B)は、それぞれ図10(A)のA3 −A3 、A4 −A4 線矢視相当の要部断面図であり、図11(C)、(D)は、同図(A)、(B)の動作説明図である。 【0044】ブロック体11の前端には、サブハウジング16を介して駆動軸16aが回転自在に付設されており、スリーブ12の先端は、駆動軸16aに対し、係合突部12f、12f、16a2 を介して連結されている。駆動軸16aの大径の後部に突設する突片16a1 は、サブハウジング16の内面に形成する油圧チャンバ16bに挿入されており(図10(C))、油圧チャンバ16bの一端は、通路16b1 を介してポンプPに分岐接続されている。サブハウジング16の前面に突出する駆動軸16の先端には、キー16d1 を介してボス16dが固定されており、ボス16dの外周には、ねじりばね16eが装着されている。ねじりばね16eの一端は、ボス16dに突設するフック16d2 に係止され、他端は、サブハウジング16に突設するフック16c1 に係止されている。なお、サブハウジング16には、駆動軸16aの回転限界を規定するために、フック16d2 に対応する突部16c2 が併せて突設されている。 【0045】サブハウジング16には、ポンプPに接続する固定ポート11a1 の延長上に逆止弁11a3 が組み込まれている。ただし、逆止弁11a3 は、ブロック体11内において、固定ポート11a1 に組み込んでもよい。また、通路16b1 は、サブハウジング16内、またはブロック体11内において、ポンプPに接続する固定ポート11a1 に連通させてもよい。すなわち、サブハウジング16は、逆止弁11a3 、通路16b1 に関する限り、ブロック体11と同義である。 【0046】スリーブ12は、ポンプPを作動させ、通路16b1 を介して油圧チャンバ16bの一端側に流体を導入し、ねじりばね16eに抗して駆動軸16aを回転させることにより(図10(B)、(C)の実線)、開口部12a2 、12a2 が固定ポート11a2 に対応し、開口部12a1 、12b1 、12b2 が固定ポート11a1 、11b1 、11b2 に対応する正規の作動位置に回転させることができる(図11(A)、(B))。そこで、このときの回転体21は、回転ポート21a、21bを介し、回転角θに従って固定ポート11a1 、11b1 、11b2 、11a2 の開口面積を可変することができる。なお、駆動軸16aは、突片16a1 が油圧チャンバ16bの他端に当接することにより位置決めされ、スリーブ12を作動位置に保持することができる。 【0047】停電等によってポンプPからの流体の圧力が喪失すると、スリーブ12は、ねじりばね16eによって駆動軸16aが逆方向に回転し(図10(B)、(C)の矢印K2 方向、二点鎖線)、固定ポート11a1 、11b1 、11a2 、11b2 のすべてを速やかに遮断することができる(図11(C)、(D))。なお、このときの逆止弁11a3 は、スリーブ12が固定ポート11a1 、11a2、11b1 、11b2 のすべてを遮断するまでの間に、流体がポンプP側に逆流することを阻止し、固定ポート11b1 、11b2 に接続する被制御機器が不用意に動くことを防ぐことができる。 【0048】スリーブ12は、圧縮ばね17を介してブロック体11、回転体21の軸方向に摺動可能に組み込んでもよい(図12)。 【0049】スリーブ12は、ブロック体11、回転体21に対し、押しねじ形式のストッパ11f、キー溝12gを介して相対回転不能となっており、ブロック体11の前部には、ストッパ11gを介して圧縮ばね17が組み込まれている。スリーブ12の前部には、回転体21の先端面との間に油圧チャンバ12hが形成されており、油圧チャンバ12hは、スリーブ12の周面に形成する長孔12h1 を介し、図示しないポンプPに接続する通路12h2 に連通している。なお、通路12h2 は、ストッパ11f用の取付孔11f1 とともに、ブロック体11に形成されている。 【0050】スリーブ12の先端には、係合突部12kが形成されており、圧縮ばね17は、係合突部12kと、ブロック体11側のストッパ11gとを介して装着され、スリーブ12を閉鎖方向に付勢している(図12(A)の矢印K1 方向)。また、スリーブ12は、ストッパ21gを有する回転体21の先端部が中間部を軸方向に貫通しており、リング溝12a4 を介して上下の開口部12a2 、12a2を連通させている。 【0051】スリーブ12は、ポンプPを介して油圧チャンバ12hに流体を導入すると、圧縮ばね17を圧縮しながら前方に移動し(図12(A))、係合突部12kがストッパ11gに当接することにより、開口部12a2 、12a2 が固定ポート11a2 に対応し、開口部12a1 、12b1 、12b2 が固定ポート11a1、11b1 、11b2 に対応する正規の作動位置をとることができる。停電等によってポンプPによる流体の圧力が喪失すると、スリーブ12は、圧縮ばね17を介して後方に移動し(同図(B))、回転体21の先端のストッパ21gに当接して位置決めされることにより、固定ポート11a1 、11a2 、11b1 、11b2 のすべてを遮断することができる。 【0052】ブロック体11には、シャッタ18を組み込んでもよい(図13、図14)。ただし、図14(A)、(B)は、それぞれ図13のB1 −B1 、B2 −B2 線矢視相当の拡大断面図である。 【0053】シャッタ18は、後部の小径部がスリーブ12の内周面、回転体21の外周面の双方に適合する円筒状に形成されており、スリーブ12の開口部12a1 、12a2 、12a2 、12b1 、12b2 のそれぞれに対応する貫通孔18a1 、18a2 、18a2 、18b1 、18b2 が形成されている。ただし、スリーブ12は、ブロック体11の収納部11c3 に対し、ブロック体11の前方側から圧入されており、固定ポート11a2 は、開口部12a2 、12a2 に対応するように、収納部11c3 の上下に形成されている。また、シャッタ18の前部の大径部には、ブロック体11に形成する油圧チャンバ11hに挿入する突片18cが形成されており、油圧チャンバ11hは、通路11h1 を介して図示しないポンプPに接続されている。 【0054】シャッタ18は、押えリング18dを介し、ブロック体11に回転自在に組み付けられている。ブロック体11の前部には、シールパッキン11m1 を介して前部材11mがねじ止めされており、前部材11mの裏面には、ねじりばね11kが装着されている。なお、ねじりばね11kの一端は、前部材11mの裏面に突設するフック11m3 に係止されており、他端は、シャッタ18の前面に突設するフック18eに係止されている。すなわち、シャッタ18は、図10、図11の駆動軸16a、スリーブ12と全く同様にして、スリーブ12、回転体21の双方に対し、ねじりばね11kを介して相対回転可能である。 【0055】そこで、シャッタ18は、ポンプPからの流体が油圧チャンバ11hに導入されると、ねじりばね11kに抗し、貫通孔18a1 、18a2 、18a2 、18b1 、18b2 が開口部12a1 、12a2 、12a2 、12b1 、12b2 に対応する正規の作動位置に回転することができ(図14)、停電等によって流体の圧力が喪失すると、ねじりばね11kを介して作動位置から回転し、開口部12a1 、12a2 、12a2 、12b1 、12b2 のすべてを閉じ、固定ポート11a1 、11a2 、11b1 、11b2 のすべてを遮断することができる。なお、シャッタ18は、図12のスリーブ12と同様にして、スリーブ12、回転体21の双方に対し、図示しない圧縮ばねを介して軸方向に相対移動可能にしてもよい(図示せず)。 【0056】また、ブロック体11は、モータ31のハウジング31bと一体に形成してもよく(図13、図15)、回転体21は、モータ31の軸31aと一体に形成してもよい。ただし、図15は、シャッタ18を省略した例である。このときのスリーブ12、オイルシール22は、前部材11mを介し、ブロック体11の前方側から収納部11c3 、11c2 に組み込まれており、軸31aの後端は、ベアリング31b1 を介してハウジング31bに回転自在に保持されている。なお、図15において、前部材11mは、スリーブ12の開口部12a2 、12a2 を連通させる凹部11m2 が裏面に形成されている。 【0057】以上の説明において、ブロック体11、回転体21は、固定ポート11a2 、11b2 、回転ポート21bを省略して2ポート形式の流量制御サーボ弁としてもよい。 【0058】また、以上の各実施の形態は、中立点Cにおいてすべての固定ポート11a1、11a2 、11b1 、11b2 が閉じられるクローズドセンタ形式として説明したが(図16(A))、この発明は、ABP接続形式(同図(B))、PT接続形式(同図(C))、オープンセンタ形式(同図(D))等であっても、容易に実現可能である。スリーブ12を設けることにより、回転体21に形成する回転ポート21a、21b、スリーブ12に形成する開口部12a1 、12a2 、12a2 、12b1 、12b2 の形状や相対位置関係を適切に変更するのみで済み、ブロック体11を全く変更しないでも対応し得る場合が少なくないからである。 【0059】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば、固定ポートを有するブロック体に対し、スリーブを介して回転ポート付きの円柱状の回転体を回転自在に組み込むことによって、回転体は、固定ポートからの流体の圧力に影響されることが殆どなく、回転角に従い、回転ポートを介して固定ポート間の開口面積を可変することができるから、回転体の駆動力を小さく抑えるとともに、外部からの衝撃、振動にも強くすることができ、しかも、複雑な駆動源を必要としないから、構造を簡単にして全体を小形化し、製造コストを低くすることができるという優れた効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】395017830 【氏名又は名称】株式会社ダイアディックシステムズ
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月30日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】松田 忠秋
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| 【公開番号】 |
特開平11−13709 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月22日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−174686 |
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