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【発明の名称】 洗濯機
【発明者】 【氏名】小松 守正

【要約】 【課題】梱包容積が小さく多くの梱包材料を必要とせず、保管時のスペース効率をよい洗濯機を提供する。

【解決手段】本体22の上面後部に操作パネル25を備えたもので、操作パネル25は、操作表示を有する操作面27を上面とするパネルカバー37と、このパネルカバー37が装着されるパネルベース38とでなり、パネルカバー37とパネルベース38には、両者の側壁同士をねじ58により固定するように、パネルカバー37には上取付孔と下取付孔が離間して、またパネルベース38には取付ねじ孔が形成されており、上取付孔と取付ねじ孔とを固定することで操作パネル25の操作面27が本体22の上面と略同一面をなす平面状態となり、下取付孔と取付ねじ孔とを固定することで本体22の上面よりも操作パネル25の後部側が高い傾斜面状態となる。また台板23には底面に排水ホース36の装着溝が形成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本体上面後部に操作パネルを備えた洗濯機において、前記操作パネルは、操作面が本体上面と略同一面をなす平面状態と本体上面から後部側が高い傾斜面状態となるよう切替可能に形成されていることを特徴とする洗濯機。
【請求項2】 操作パネルは、操作面が梱包時には略平面状態であり、使用時には傾斜面状態であることを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
【請求項3】 操作パネルの操作面が略平面状態である場合には洗濯操作が行えないよう構成されていることを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
【請求項4】 操作パネルは、操作面に入切などの操作表示を有すると共に前記操作面を上面としタイマ、スイッチ部品等を内部に保持するパネルカバーとこのパネルカバーが装着されるパネルベースとを備え、前記パネルカバーの前方側壁と上板との境界近傍にヒンジを有すると共に、前記操作面の切替時に略平面状態及び傾斜面状態で前記パネルカバーと前記パネルベースの両者の側壁同士を固定するねじ固定部を有することを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
【請求項5】 パネルベースが、後壁部にヒンジを有し該後壁部が上下方向に折り曲げ可能であると共に、前記ヒンジにより前記後壁部を拡開状態にすることにより操作パネルの操作面の状態切替により生じる開口部位を閉塞するようにしたことを特徴とする請求項4記載の洗濯機。
【請求項6】 パネルカバーが、後方側壁にヒンジを有し該後方側壁が上下方向に折り曲げ可能であると共に、前記ヒンジにより前記後方側壁を拡開状態にすることにより操作パネルの操作面の状態切替により生じる開口部位を閉塞するようにしたことを特徴とする請求項4記載の洗濯機。
【請求項7】 本体下部に底部側から覆うよう台板を設け、さらに前記台板に脚を設けてなる洗濯機において、前記台板は、下面側にホース収納溝が形成されていると共に前記脚が前記台板に着脱可能に設けられていて、梱包時には前記脚が前記台板から外された状態で、また前記本体下部から延出する排水ホースが前記台板のホース収納溝に収納された状態で梱包がなされるものであることを特徴とする洗濯機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、梱包容積を小さくするようにした洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、例えば二槽式洗濯機においては、タイマ、スイッチ部品等を内部に収納し、それらの操作表示内容を操作面に記した操作パネルを本体後上部に備えている。そして製品デザインの点から、操作面が本体上面と略同一面をなす平面状態であるものと、操作面が本体上面から後部側が高い傾斜面状態であるものとがある。しかし、洗濯機を使用する際の操作性からは、操作面が傾斜面状態であるもののほうが表示内容の読み取りや操作が容易で優れている。すなわち、従来の操作パネルの操作面が傾斜面状態の二槽式洗濯機は、図14に示すように構成されている。1は洗濯機であり、この洗濯機本体2は台板3の上に結合された外箱4の上端後部に操作パネル5を設けて構成されており、本体2内には図示しないが撹拌体が配設された洗い槽、脱水槽が併設されている。また本体2の後上部の操作パネル5は後部側が高くなるように形成されていて、その内部にタイマやスイッチ部品を収納しており、それらの操作表示内容が前面側の傾斜した操作面6に示されている。さらに、本体2の上部には洗い槽、脱水槽の上方に着脱あるいは開閉可能に覆う洗い蓋7、脱水蓋8が設けられている。
【0003】また、本体2の下部に設けられ、洗い槽や脱水槽での洗いや脱水を実行する際の駆動源である図示しないモータ等を支持し底部側から覆う台板3には、下面4隅部分に下方に突出するように脚9が一体的に形成されている。さらに台板3の側部からは、洗濯工程の進行により洗い槽や脱水槽から流れでる水を外部に排出する排水ホース10が延出していて、使用時には排水ホース10の先端が外部の排水口に接続され排水が行われる。
【0004】一方、このように構成された洗濯機1の出荷時の輸送梱包は図15のように構成されている。洗濯機1はカートンボックス11の内部に、上部クッション部材12と下部クッション部材13で挟持するようにして梱包されており、排水ホース10は台板3の下面と脚9によって生じる空間内に排水ホース10に納められ、洗濯機1の包装状態における全高寸法hは図15中に示す通りのものとなっている。
【0005】しかしながら上記の従来技術においては、操作面6が傾斜面状態であるものでは操作パネル5が本体上面から突出することになって洗濯機1の全体の高さが高いものとなってしまう。このため、製品輸送のために梱包した場合、梱包容積が大きくなり、使用する梱包材料の量が多くなる。また、倉庫保管等を行う場合には保管スペースを多く必要としてスペース効率が悪いものとなっていて、倉庫の指定された制限高さ内により多く積み上げるには、場合によっては全高寸法hが1cm高いだけでも積み上げ高さが1段少なくなり、倉庫保管料が割高になってしまう状況にあった。
【0006】さらに、パレット等により積み上げ保管時には、本体上面から突出している操作パネル5の両肩部分で上積みされたものの重量を支えることになるので、この部分の強度を増したり、梱包材料での保護を強化しなければならない。この結果、例えば操作パネル5等を合成樹脂材料で形成したものでは肉厚を厚くしなければならない。このため、梱包材料を多く必要とせず、より効率よく保管することができる梱包容積が小さくてすむ洗濯機の実現が強く望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような状況に鑑みて本発明はなされたもので、梱包容積が小さくなるようにして、多くの梱包材料を必要とせず、保管時のスペース効率をよくした洗濯機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の洗濯機は、本体上面後部に操作パネルを備えた洗濯機において、操作パネルは、操作面が本体上面と略同一面をなす平面状態と本体上面から後部側が高い傾斜面状態となるよう切替可能に形成されていることを特徴とするものであり、さらに、操作パネルは、操作面が梱包時には略平面状態であり、使用時には傾斜面状態であることを特徴とするものであり、さらに、操作パネルの操作面が略平面状態である場合には洗濯操作が行えないよう構成されていることを特徴とするものであり、さらに、操作パネルは、操作面に入切などの操作表示を有すると共に操作面を上面としタイマ、スイッチ部品等を内部に保持するパネルカバーとこのパネルカバーが装着されるパネルベースとを備え、パネルカバーの前方側壁と上板との境界近傍にヒンジを有すると共に、操作面の切替時に略平面状態及び傾斜面状態でパネルカバーとパネルベースの両者の側壁同士を固定するねじ固定部を有することを特徴とするものであり、さらに、パネルベースが、後壁部にヒンジを有し該後壁部が上下方向に折り曲げ可能であると共に、ヒンジにより後壁部を拡開状態にすることにより操作パネルの操作面の状態切替により生じる開口部位を閉塞するようにしたことを特徴とするものであり、さらに、パネルカバーが、後方側壁にヒンジを有し該後方側壁が上下方向に折り曲げ可能であると共に、ヒンジにより後方側壁を拡開状態にすることにより操作パネルの操作面の状態切替により生じる開口部位を閉塞するようにしたことを特徴とするものであり、また、本体下部に底部側から覆うよう台板を設け、さらに台板に脚を設けてなる洗濯機において、台板は、下面側にホース収納溝が形成されていると共に脚が台板に着脱可能に設けられていて、梱包時には脚が台板から外された状態で、また本体下部から延出する排水ホースが台板のホース収納溝に収納された状態で梱包がなされるものであることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0010】先ず、第1の実施形態を図1乃至図9により説明する。図1は斜視図であり、図2は操作パネルを部分分解して示す斜視図であり、図3は操作パネルの使用状態における断面図であり、図4は使用状態における底面方向からの斜視図であり、図5は脚部分の断面図であり、図6は梱包する際の斜視図であり、図7は操作パネルの梱包する際の断面図であり、図8は梱包する際の底面方向からの斜視図であり、図9は包装状態の断面図である。
【0011】図1乃至図9において、洗濯機21は、本体22が台板23の上に結合された外箱24の上端後部に、使用状態では本体22の略水平で平坦な上面から後部側が高く突出するように形成され、本体22の幅に略等しい幅を有する細長い形状の操作パネル25を設けて構成されており、本体22内には図示しない洗い槽と脱水槽が併設されている。洗い槽には内下部に図示しない撹拌体が配設されており、この撹拌体は、洗い槽の外底部近傍の台板23上に配設された図示しない洗いモータにより回転駆動されるようになっている。また脱水槽の内部には回転可能に図示しない脱水バスケットが収納されており、脱水槽の外底部近傍の台板23上に配設された脱水モータによって高速で回転駆動されるようになっている。
【0012】そして操作パネル25には内部に例えば脱水タイマ26や図示しない洗いタイマ、スイッチ部品が収納されており、またそれらに対応して操作パネル25の使用状態では傾斜した操作面27には洗いタイマつまみ28や脱水タイマつまみ29、さらに水位調節つまみ30、水流調節つまみ31、給水口32などが横方向に配列されるように設けられ、それらの操作表示内容が示されている。また、本体22の上部には洗い槽、脱水槽の上方に着脱あるいは開閉可能に覆う洗い蓋33、脱水蓋34が設けられ、本体22下部の台板23には、下面4隅部分に下方に突出するように脚35が取り付けられている。さらに台板23の側部からは、洗濯工程の進行により洗い槽や脱水槽から流れでる水を外部に排出する排水ホース36が延出していて、使用時には排水ホース36の先端が外部の排水口に接続され排水が行われる。
【0013】また、操作パネル25は、横に長い方形の操作面27を上面とする横に細長い合成樹脂製のパネルカバー37と、このパネルカバー37が装着される同じく横に細長い合成樹脂製のパネルベース38とを備えて構成されていて、パネルベース38を取り付けることにより外箱24に固定されている。そしてパネルカバー37は、上面が操作面27である上板39に前方側壁40及び後方側壁41がそれぞれの境界近傍に薄肉厚に形成したヒンジ42を有するようにして、また上板39の両側に側壁43が前方側壁40及び後方側壁41との間に切込み部44を設けるようにして一体成形されている。また、後方側壁41には下部に固定孔45が形成されており、さらに両側壁43には上下方向に離間してそれぞれ上取付孔46、下取付孔47が所定の位置に形成されている。
【0014】一方、パネルベース38は、上方に覆うよう装着される細長形状のパネルカバー37に対応した細長形状をしていて、側壁部48にはパネルカバー37の側壁43が嵌め合わされる切り溝49が設けられている。さらに側壁部48にはパネルカバー37の上取付孔46、下取付孔47に対応する貫通孔50及び取付ねじ孔51が同軸に形成されている。またパネルベース38の後壁部52の上部と下部にはパネルカバー37の固定孔45に対応する上固定ねじ孔53、下固定ねじ孔54が形成されている。さらにまたパネルベース38の底板部55には所定高さの突起56が立設されている。
【0015】そして、洗濯機21を使用する状態においては、操作パネル25はパネルカバー37とパネルベース38を次のように組み合わせるようにして使用される。すなわち、後部ねじ固定部であるパネルカバー37の固定孔45とパネルベース38の上固定ねじ孔53をねじ57によって固定し、また側部ねじ固定部であるパネルカバー37の下取付孔47をパネルベース38の貫通孔50と取付ねじ孔51に合わせるようにしてねじ58によって固定する。これによりパネルカバー37の後部側が高くなって操作面27が傾斜したものとなり、操作パネル25も本体22の略水平で平坦な上面から後部側が高くなるように突出したものになる。なお、パネルカバー37が上板39と前方側壁40及び後方側壁41との境界近傍にヒンジ42を設けたものであるので、ヒンジ42での回動により後部側が高くなるように組み合わされた際の変形が吸収される。また操作パネル25の後部側を高くした状態でもパネルカバー37の後方側壁41とパネルベース38の後壁部52が、ねじ57によってねじ止めされるので後方側に開口部分が形成されることがない。
【0016】また、脱水タイマ26は、側面に設けられた取付片59がパネルカバー37の内方側に突設された係止爪60により固定されており、操作面27から延出したタイマ軸61の先端に脱水タイマつまみ29が装着されている。さらに脱水タイマ26は、内部にパネルベース38の突起56が図示しない開口部分を介して挿脱されることによりタイマ動作を動作させたり、停止させる動作コントロール機構62が設けられている。そして、洗濯機21を使用する状態である操作パネル25の後部側が高くなっている状態では、パネルベース38の突起56が脱水タイマ26の内部には挿入されておらず、動作コントロール機構62はタイマ動作を動作させることが可能な状態になっている。なお、図示しないが洗いタイマについても脱水タイマ26と同様に内部に動作コントロール機構を備えられており、パネルベース38の所定位置に設けられた突起が挿脱されることでタイマの動作がコントロールされ、洗濯機21を使用する状態ではタイマ動作が可能な状態となっている。
【0017】また、台板23は合成樹脂材料により形成されており、底面には引出孔63から引き出された排水ホース36を、洗濯機21の左右いずれの側にもガイドすることが可能なようにガイド凹部64が後部幅方向に形成されており、後縁部分にはフック65が縁に沿って左右2個づつ離間して配列されている。さらに台板23には、底面全面に蛇行するよう断面形状がU字状の排水ホース36の装着溝66が形成されており、装着溝66の縁部分には排水ホース36を装着した際に抜けでないように小突起67が複数設けられている。そして洗濯機21を使用する状態ではガイド凹部64によって本体22の側方に延出された排水ホース36は、先端が外部の排水口に接続される。
【0018】またさらに、台板23の底面には略4隅部分に下方に膨出する高さの低い方形状の小凸部68が形成されており、各小凸部68の周囲には4つの係合孔69が形成されている。また脚35は方形の箱状をしたもので、その上縁には係合孔69に対応する係合爪70が形成されている。そして、台板23の底面の各小凸部68に開口部分を挿着すると共に、周囲形成された係合孔69に対応する係合爪70を係止することによって脚35は台板23に取り付けられ、洗濯機21の据付ができるようになっている。
【0019】また一方、上記のように構成されたものであるので、製品出荷に際して洗濯機21の形態を以下のように組み替えて梱包がなされる。すなわち、洗濯機21は、後部側が高くなっている操作パネル25が、本体22の上面全体が略水平な平坦面になるようパネルカバー37とパネルベース38の組み合わせが変えられ、台板23は底面から4つの脚35が外される。そして外された脚35はまとめて包装され、本体22内に格納される。一方、底面から脚35が外された台板23は、さらに引出孔63から引き出された排水ホース36が、蛇行する装着溝66内に小突起67により抜け出しが規制されるようにして納められる。
【0020】操作パネル25の組み合わせの変更は、後部ねじ固定部であるパネルカバー37の固定孔45とパネルベース38の下固定ねじ孔54をねじ57によって固定し、また側部ねじ固定部であるパネルカバー37の上取付孔46をパネルベース38の貫通孔50と取付ねじ孔51に合わせるようにしてねじ58によって固定する。これによりパネルカバー37の後部側が、上板39の前縁部分を軸とするようにして回動して低くなり操作面27が略水平なものとなり、操作パネル25が本体22の略水平で平坦な上面と同一面を形成したものになる。なお、パネルカバー37が上板39と前方側壁40及び後方側壁41との境界近傍にヒンジ42を設けたものであるので、ヒンジ42での回動により上面を平坦とした際のパネルカバー37の変形が吸収される。
【0021】そして、パネルカバー37の上面を平坦とした場合、脱水タイマ26の内部に設けられた動作コントロール機構62は、開口部分を介し挿入されたパネルベース38の突起56によってタイマ動作が阻害される。また、この脱水タイマ26と同様に洗いタイマについてもパネルベース38の所定位置に設けられた突起によって動作コントロール機構のタイマ動作が阻害される。これにより、操作パネル25を含め本体22の上面全体が略水平な平坦面となっている場合には、洗濯機21は運転できないようになっている。
【0022】上記のように形態が組み替えられた洗濯機21は、カートンボックス71の内部に、上部クッション部材72と下部クッション部材73で挟持するようにして梱包される。そして、操作パネル25が突出するものではなく、排水ホース36は台板23の装着溝66内に納められ、脚35は取り外されているので洗濯機21の包装状態における全高寸法h0 は、図9中に示す通りのものとなって、従来例に示したものに対し、85%〜90%と低減した高さとなる。
【0023】このように構成されているので、使用する状態での本体22の高さを低くすることなく、洗濯を行う場合には操作性が良好な傾斜した操作面27に配置された洗いタイマつまみ28や脱水タイマつまみ29、さらに水位調節つまみ30、水流調節つまみ31等を操作し、所定の洗濯行程を実行することができると共に、梱包に際しては洗濯機21の高さ寸法を低くすることができて梱包容積が小さくなる。この結果、包装材料が低減でき、倉庫保管の際のスペース効率が向上し、場合によっては倉庫保管料の低減が可能となる。また、梱包する形態の洗濯機21では上方に突出する部分がないために、梱包材料の強化を特別に要せず、梱包材料を低減しながら効率よく保管を行うことができる。さらに、操作パネル25を本体22の上面と同一面を形成するように組み替えした際には、洗濯機21の運転が行えないように構成されるので、安全性が十分に確保される。
【0024】次に、第2の実施例を図10及び図11により説明する。なお、本実施例は操作パネルの構成が第1の実施形態とは異なるのみで他は同一であるので、操作パネル部分について説明する。また説明に際し第1の実施形態と同じ部位には同符号を付して説明を省略し、主に異なる部位について説明する。図10は操作パネルの使用状態における断面図であり、図11は操作パネルの梱包する際の断面図である。
【0025】図10及び図11において、洗濯機の図示しない本体の後上部に設けられる操作パネル81は、横に長い方形の操作面27を上面とする横に細長い合成樹脂製のパネルカバー82と、このパネルカバー82が装着される同じく横に細長い合成樹脂製のパネルベース83とを備えて構成されていて、パネルベース83を取り付けることにより図示しない外箱に固定されている。そしてパネルカバー82は、上面が操作面27である上板39に前方側壁84が境界近傍にヒンジ42を有するようにして、また上板39の後側に後方側壁85が設けられるようにして、さらに両側に側壁86が前方側壁84との間に切込み部44を設けるようにして一体成形されている。また、両側壁86には上下方向に離間してそれぞれ上取付孔46、下取付孔47が所定の位置に形成されている。
【0026】一方、パネルベース83は、上方に覆うよう装着される細長形状のパネルカバー82に対応した細長形状をしていて、その図示しない側壁部にはパネルカバー82の側壁86の上取付孔46、下取付孔47に対応する取付ねじ孔51が形成されている。またパネルベース83の後壁部87の上端部分にパネルカバー82の後方側壁85の下端部分が係合する係合溝88が形成されており、さらに後壁部87の高さ方向の中間部分には、上端部分が内方に折れ曲がる薄肉厚に形成してなる水平方向のヒンジ89が形成されている。さらにまたパネルベース83の底板部90には所定高さの突起56が立設されている。
【0027】そして、洗濯機を使用する状態においては、操作パネル81はパネルカバー82とパネルベース83を次のように組み合わせるようにして使用される。すなわち、ヒンジ89を開くようにしてパネルベース83の後壁部87を起立させ、その係合溝88にパネルカバー82の後方側壁85の下端部分を係合させる。そしてパネルカバー82の下取付孔47をパネルベース83の取付ねじ孔51に合わせるようにしてねじ58によって固定する。これによりパネルカバー82の後部側が高くなって操作面27が傾斜したものとなり、操作パネル81が洗濯機本体の略水平で平坦な上面から後部側が高くなるように突出したものになる。なお、この時にパネルベース83の後壁部87を起立させるようにしているので、操作パネル81の後部側を高くした状態でも後方側に開口部分が形成されることがない。
【0028】また、洗いタイマ74は、側面に設けられた取付片59がパネルカバー82の内方側に突設された係止爪60により固定されており、操作面27から延出したタイマ軸61の先端に洗いタイマつまみ28が装着されている。さらに洗いタイマ74は、上記第1の実施形態の脱水タイマと同様に内部にパネルベース83の突起56が図示しない開口部分を介して挿脱されることによりタイマ動作を動作させたり、停止させる動作コントロール機構62が設けられている。そして、洗濯機を使用する状態である操作パネル81の後部側が高くなっている状態では、パネルベース83の突起56が洗いタイマ74の内部には挿入されておらず、動作コントロール機構62はタイマ動作を動作させることが可能な状態になっている。
【0029】一方、上記のように構成された洗濯機では、製品出荷に際して形態が以下のように組み替えて梱包がなされる。すなわち、洗濯機は、後部側が高くなっている操作パネル81が、洗濯機本体の上面全体が略水平な平坦面になるようパネルカバー82とパネルベース83の組み合わせが変えられる。この組み合わせの変更は、パネルベース83のヒンジ89で後壁部87を折り曲げるようにし、後壁部87の係合溝88からパネルカバー82の後方側壁85の下端部分を外した状態にする。そして、側部ねじ固定部であるパネルカバー82の上取付孔46をパネルベース83の取付ねじ孔51に合わせるようにしてねじ58によって固定する。これによりパネルカバー82の後部側が、上板39の前縁部分を軸とするようにして回動して低くなり操作面27が水平に近い状態になり、操作パネル81が洗濯機本体の略水平で平坦な上面から大きく突出しない状態になる。
【0030】そして、パネルカバー82の上面を水平に近い状態にした場合、洗いタイマ74の内部に設けられた動作コントロール機構62は、開口部分を介し挿入されたパネルベース82の突起56によってタイマ動作が阻害される。
【0031】これにより、操作パネル81を含め洗濯機本体の上面全体が略水平な平坦面に近い状態となっている場合には、洗濯機は運転できないようになっている。
【0032】そして、上記のように構成されているので、梱包に際して洗濯機の高さ寸法を低くすることができ、本実施形態においても第1の実施形態と同様の作用、効果を得ることができる。
【0033】次に、第3の実施例を図12及び図13により説明する。なお、本実施例は操作パネルの構成が第1の実施形態や第2の実施形態と異なるのみで他は同一であるので、操作パネル部分について説明する。また説明に際し第1の実施形態及び第2の実施形態と同じ部位には同符号を付して説明を省略し、主に異なる部位について説明する。図12は操作パネルの使用状態における断面図であり、図13は操作パネルの梱包する際の断面図である。
【0034】図12及び図13において、洗濯機の図示しない本体の後上部に設けられる操作パネル91は、横に長い方形の操作面27を上面とする横に細長い合成樹脂製のパネルカバー92と、このパネルカバー92が装着される同じく横に細長い合成樹脂製のパネルベース93とを備えて構成されていて、パネルベース93を取り付けることにより図示しない外箱に固定されている。そしてパネルカバー92は、上面が操作面27である上板39に前方側壁94及び後方側壁95がそれぞれ境界近傍にヒンジ42を有するようにして、また上板39の両側に側壁96が前方側壁94及び後方側壁95との間に切込み部44を設けるようにして一体成形されている。また、両側壁96には上下方向に離間してそれぞれ上取付孔46、下取付孔47が所定の位置に形成されている。
【0035】一方、パネルベース93は、上方に覆うよう装着される細長形状のパネルカバー92に対応した細長形状をしていて、その図示しない側壁部にはパネルカバー92の側壁86の上取付孔46、下取付孔47に対応する取付ねじ孔51が形成されている。またパネルベース93の後壁部97の上端部分に、パネルカバー92の後方側壁95の下端部分が係合する係合溝88が形成されており、さらに後壁部97と底板部98の境界部分には、薄肉厚に形成してなるヒンジ99が形成されている。さらにまたパネルベース93の底板部98には所定高さの突起56が立設されている。
【0036】そして、洗濯機を使用する状態においては、操作パネル91はパネルカバー92とパネルベース93を次のように組み合わせるようにして使用される。すなわち、ヒンジ99によりパネルベース93の後壁部97を後方に若干倒し気味にし、後壁部97の係合溝88にパネルカバー92の後方側壁95の下端部分を係合させる。そしてパネルカバー92の下取付孔47をパネルベース93の取付ねじ孔51に合わせるようにしてねじ58によって固定する。これによりパネルカバー92の後部側が高くなって操作面27が傾斜したものとなり、操作パネル91が洗濯機本体の略水平で平坦な上面から後部側が高くなるように突出したものになる。なお、この時にパネルカバー92の後方側壁95とパネルベース93の後壁部97とを係合溝88により係合させたものとしているので、操作パネル91の後部側を高くした状態でも後方側に開口部分が形成されることがない。
【0037】また、洗いタイマ74は、パネルカバー82に係止爪60により固定されており、また第2の実施形態と同様に内部にパネルベース93の突起56が図示しない開口部分を介して挿脱されることによりタイマ動作を動作させたり、停止させる動作コントロール機構62が設けられている。そして、洗濯機を使用する状態である操作パネル91の後部側が高くなっている状態では、パネルベース93の突起56が洗いタイマ74の内部には挿入されておらず、動作コントロール機構62はタイマ動作を動作させることが可能な状態になっている。
【0038】一方、上記のように構成された洗濯機では、製品出荷に際して形態が以下のように組み替えて梱包がなされる。すなわち、洗濯機は、後部側が高くなっている操作パネル91が、洗濯機本体の上面全体が略水平な平坦面になるようパネルカバー92とパネルベース93の組み合わせが変えられる。この組み合わせの変更は、パネルベース93の後壁部97の係合溝88からパネルカバー92の後方側壁95の下端部分を外した状態にする。そして、側部ねじ固定部であるパネルカバー92の上取付孔46をパネルベース93の取付ねじ孔51に合わせるようにしてねじ58によって固定する。これによりパネルカバー92の後部側が、上板39の前縁部分を軸とするようにして回動して低くなり操作面27が水平に近い状態になり、操作パネル91が洗濯機本体の略水平で平坦な上面から大きく突出しない状態になる。
【0039】そして、パネルカバー92の上面を水平に近い状態にした場合、洗いタイマ74の内部に設けられた動作コントロール機構62は、開口部分を介し挿入されたパネルベース92の突起56によってタイマ動作が阻害される。これにより、操作パネル91を含め洗濯機本体の上面全体が略水平な平坦面に近い状態となっている場合には、洗濯機は運転できないようになっている。
【0040】そして、上記のように構成されているので、梱包に際して洗濯機の高さ寸法を低くすることができ、本実施形態においても第1の実施形態と同様の作用、効果を得ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば、使用する際の操作性を良好なものとしながら梱包に際して洗濯機の高さ寸法を低くすることができ、さらに梱包容積が小さなものとなって、多くの梱包材料を必要とせず、また梱包したものを保管する際のスペース効率が向上する等の効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【出願日】 平成9年(1997)9月10日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】大胡 典夫 (外1名)
【公開番号】 特開平11−76684
【公開日】 平成11年(1999)3月23日
【出願番号】 特願平9−245420