| 【発明の名称】 |
ミシン |
| 【発明者】 |
【氏名】青山 雅好
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| 【要約】 |
【課題】糸通し作業を円滑に行なう。
【解決手段】RAMには、現在の刺繍枠18の位置が記憶されている。糸切れ検出により自動的に、或いは、糸替え停止に伴ない、糸通しキーが表示され、それが押圧されると、移動体20は糸通し装置の糸通し部200の下降位置から離れた、最左端に糸切れ位置や糸替え前の縫製位置に関わらず移動される。そして、糸通し終了後、RAMに記憶されたデータに基づき、縫製中断位置から縫製が再開される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 縫針に対して布を移動させて縫製模様を形成するミシンにおいて、前記縫針に対して相対的に移動し前記縫製模様を形成される布を支持する支持手段と、前記縫針の上糸の切断或いは交換の少なくとも一方に関わり前記支持手段を所定の位置に移動させる制御手段とを備えることを特徴とするミシン。 【請求項2】 縫針に対して布を移動させて縫製模様を形成するミシンにおいて、前記縫針に対して相対的に移動し前記縫製模様を形成される布を支持する支持手段と、前記支持手段を移動させるための操作或いは設定のうち少なくとも一方を可能な操作手段と、前記操作手段の操作或いは設定の少なくとも一方に基づき前記縫針の上糸の切断或いは交換の少なくとも一方に関わり前記支持手段を所定の位置に移動させる制御手段とを備えることを特徴とするミシン。 【請求項3】 前記糸切れを検出する検出手段を備え、前記制御手段は前記糸切れが検出された場合、前記支持手段を所定の位置に移動させることを特徴とする請求項2記載のミシン。 【請求項4】 前記縫針に上糸を通す糸通し手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のミシン。 【請求項5】 前記縫製模様の形成位置を任意に決定するレイアウト手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のミシン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、加工布と針との相対移動によって加工布に形成される絵,文字等の縫製模様を縫製する装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】例えば家庭用のミシンにあっては、特開平5−123470号公報に示すように、絵,文字等の模様に対応する刺繍データに基づいて、加工布に所定模様の刺繍を形成することができるものが供されてきている。このものは、多数(多種類)の模様に対応した刺繍データが、内蔵するメモリに予め記憶されたり、メモリカード等の記憶媒体によって外部から与えられるようになっており、例えばマイコンが所定の刺繍データを読出し、その刺繍データに基づいて、縫い針駆動機構や布送り機構(刺繍枠)を制御して加工布に対する刺繍縫い動作を実行するようになっている。 【0003】このようなミシンにあっては、使用者が所望の模様の刺繍縫い動作を実行させるにあたって、例えばミシン本体の前面に設けられたLCD等の表示装置に、多数個の模様を表示し、使用者はそれを見てそのなかから所望の模様を選択操作するようになっている。この場合、複数の文字模様を組合わせたり、さらには文字模様と絵模様とを組合わせた刺繍を行うために、上記した模様の選択操作後に、例えば配置編集のモードを指定すると、前記表示装置が配置編集画面に切替わるようになっている。 【0004】また、上述したミシンでは、多数色の刺繍縫いをするには使用者が自ら糸替え作業を行なう。また、上糸が切れた場合にも同様にセンサーがそれを検出し、ミシンが自動停止され、使用者が上糸を縫針に挿通させている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したミシンでは糸替えや糸切れのために上糸を縫針に挿通させる際に、刺繍枠移動機構や刺繍枠自体が縫針に接近して停止しそれへの糸通し作業のさまたげになるおそれがあるという問題点があった。 【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は円滑に糸替えや糸切れに伴う上糸の準備を円滑にすることができるミシンを提供するにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1記載のミシンは、縫針に対して布を移動させて縫製模様を形成するミシンであって、前記縫針に対して相対的に移動し前記縫製模様を形成される布を支持する支持手段と、前記縫針の上糸の切断或いは交換の少なくとも一方に関わり前記支持手段を所定の位置に移動させる制御手段とを備えるている。 【0008】従って、請求項1記載のミシンにおいては、支持手段によって布が支持されると共に縫針に対して移動され、縫製模様が布に形成される。制御手段は、前記縫針の上糸の切断或いは交換の少なくとも一方に関わり前記支持手段を所定の位置に自動的に移動させる。 【0009】請求項2記載のミシンは、縫針に対して布を移動させて縫製模様を形成するミシンであって、前記縫針に対して相対的に移動し前記縫製模様を形成される布を支持する支持手段と、前記支持手段を移動させるための操作或いは設定のうち少なくとも一方を可能な操作手段と、前記操作手段の操作或いは設定の少なくとも一方に基づき前記縫針の上糸の切断或いは交換の少なくとも一方に関わり前記支持手段を所定の位置に移動させる制御手段とを備えている。 【0010】請求項2記載のミシンにおいては、支持手段によって布が支持されると共に縫針に対して移動され、縫製模様が布に形成される。操作手段の操作或いは設定の少なくとも一方に従って支持手段の移動が操作或いは設定のうち少なくとも一方が行われる。前記支持手段は前記制御手段によって前記操作手段の操作或いは設定の少なくとも一方に基づき前記縫針の上糸の切断或いは交換の少なくとも一方に関わり所定の位置に移動される。 【0011】請求項3記載のミシンは、前記糸切れを検出する検出手段と、前記糸切れが検出された場合、前記支持手段を所定の位置に移動させる制御制御手段を備え、前記検出手段は前記糸切れを検出し、前記糸切れが検出された場合、前記支持手段は制御手段によって所定の位置に移動される。 【0012】請求項4記載のミシンは、前記縫針に上糸を通す糸通し手段を備え、前記糸通し手段は縫針に上糸を通すように接近配置されている。 【0013】請求項5記載のミシンは、前記縫製模様の形成位置を任意に決定するレイアウト手段を備え、縫製模様がレイアウト手段によって形成位置を決定される。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明に関わるミシンについて、図面を参照しながら説明する。尚、この実施の形態は、本発明を家庭用の刺繍ミシン等に適用したものである。 【0015】図1は、本実施の形態に係る刺繍ミシンの外観を概略的に示しており、ミシン本体11は、ミシンベッド12の上方にアーム部13を一体的に有して構成されている。前記アーム部13の先端部には、針14を有する針棒15が設けられると共に、布押え16が設けられている。一方、前記ミシンベッド12の上面には、前記針棒15に対応して貫通穴を形成された針板(図略)が設けられ、その針板の下面側に位置して図示しない釜機構(糸輪捕捉装置)が設けられている。図示はしないが、前記針棒15及び釜機構並びに布押え16等は、ミシンモータ17により駆動機構を介して同期駆動され、縫製動作を実行するように構成されている。 【0016】上記針棒15の左側には、糸通し装置の軸が平行に配置され、糸通しフックを有する糸通し部200(図1、3、4参照)が上下方に移動するように構成されている。この糸通し部200はアーム13に接近した上方の待機位置よりベッド部12に向けて使用者の操作レバー202の押し下げによって下降され、更に、そのベッド部12に接近した位置で、水平方向に糸通しフックを、針14の水平方向に貫通する針孔14aに突入させて、上糸を針孔14aに挿通するように構成されている。その詳細な機構は本願出願人の特開平3−133485号公報を参照されたい。 【0017】上記ミシンベッド12には、刺繍縫い動作時に加工布を保持するための刺繍枠18(図1に一転鎖線で図示)が設けられていると共に、その刺繍枠18ひいては加工布をミシンベッド12上方で水平方向に自在に移動させるための水平移動機構19(実線及び破線にて図示)が設けられている。前記刺繍枠18は、この場合ほぼ矩形枠状をなし、外枠と内枠とから構成されてそれらの間に加工布を挟み込むことにより、加工布を枠の内部に張渡した状態に保持するようになっている。 【0018】詳しい説明は省略するが、前記水平移動機構19は、前記刺繍枠18をY軸モータ19aによりY軸(前後)方向に自在に移動させるように構成された移動体20を、X軸モータ19bにより、X軸(左右)方向に自在に移動させるように構成されている。これにて、刺繍枠18に保持された加工布は、水平移動機構19により、固有のXY座標系に基づく任意の位置に移動されるのである。このような水平移動機構19により加工布を移動させながら、前記駆動機構により針棒15などを駆動することにより縫目を布上に形成して、種々の刺繍縫い動作が刺繍データに基づき形成される。尚、この移動体20の右最端位置を実線で示し、その左最端位置を破線で図1に図示する。 【0019】この移動体20の最上端部は、先の糸通し部200の糸通し時の下降状態での最下端部より垂直方向において上方に位置し、移動体20が待機状態の糸通し部200の下方に位置(停止)している時に、使用者が糸通しのために糸通しレバー202を押し下げると、その糸通し部200が移動体に衝突する可能性があって、それらの破損を招いたり、適正な位置まで下降できないために糸通しができない恐れがある。また、移動体20が待機状態の糸通し部200の下方に位置すると、使用者が糸通し部200に糸をかけること自体もやりづらい。尚、この糸通し部200と移動体20との距離を多くとるということは、針14の上下ストロークやミシン脚柱部、その他の装置が長く大きくなるので、あまり好ましくない。 【0020】前記アーム部13の先端側の前面部には、スタート・ストップキー21が設けられており、ミシン本体11の右側壁面の下部には、電源スイッチ(図略)が設けられている。また、本実施の形態の刺繍ミシンは、刺繍の他にも、一般的な各種の実用縫い(直線縫い,ジグザグ縫い,裁ち目かがりなど)を実行することができることは勿論である。前記水平移動機構19部分は、ミシンベッド12に対して着脱可能に装着されていて、刺繍縫いを行わないときには、この部分を刺繍枠18と共に取外して一般縫製用の平坦なテーブルに付替えることができるようになっている。 【0021】さて、前記アーム部13の前面部には、各種の模様やメッセージなどを画面に表示するためのモノトーン(2値)のLCD23が設けられている。このLCD23には、後述するように使用者が刺繍を実行させるにあたって、模様選択画面や配置編集画面が表示されるようになっている。さらに、このLCD23の表面には、選択操作部を構成するタッチパネル24(図2にのみ図示)が設けられている。このタッチパネル24は、周知のように、透明電極を縦横に並べて構成され、使用者が手指でタッチ操作した位置を検出することができ、表示内容を選択するように構成されている。 【0022】そして、ミシン本体11内には、図2に示すように、各機構を制御するための制御装置25が設けられている。この制御装置25は、マイクロコンピュータを主体として構成され、CPU26、ROM27、RAM28、各種コントローラ(図略)及び入出力インターフェース30(30a,30b)を、バスにより相互に接続して構成されている。前記ミシンモータ26(駆動機構)や水平移動機構19のX軸モータ19b,Y軸モータ19a等は、前記コントローラを介して制御装置25により制御されるようになっている。また、前記入出力インターフェース30には、前記LCD23及びタッチパネル24が接続されている。 【0023】前記ROM27には、ミシンの刺繍縫い動作や実用縫い動作を制御するための制御プログラム、LCD23の表示制御用の制御プログラム、刺繍データの読出し,編集等の各種のデータ処理を行うためのデータ処理用プログラムなどが記憶されている。前記LCD23の表示制御用の制御プログラムの実行により、制御装置25は、後述するように各種表示を制御する手段として機能するようになっている。 【0024】そして、これと共に、ROM27には、刺繍縫いに関しての多数個の模様の形状を確定する模様データが記憶されている。この場合、ROM27に記憶される模様データとしては、例えば仮名やアルファベット,数字などの文字や記号の模様、比較的単純な形状の飾り模様等とされている。 【0025】前記模様データは、本実施の形態においては、刺繍縫い動作に必要な刺繍データ、及び各模様をLCD23(模様選択画面)に表示するために必要なビットマップデータからなる表示データ、並びに付随するデータ(糸色データ等)を含んでいる。この場合、刺繍データとは、最終的には、一針毎の加工布のX,Y方向の移動量(針落ち位置)を示すデータとなるが、記憶される刺繍データとしては、模様の外形を示すデータとされ、刺繍縫い動作実行時にそのデータから最終的なデータが演算により作成されるようにしている。また、刺繍データと表示データとを共用化したり、一方のみのデータを記憶しそのデータから他方のデータを作成するようにすることも可能である。 【0026】さらに、本実施の形態では、制御装置25には、記憶手段としての外部ROMカード32が着脱可能に接続されるようになっている。この外部ROMカード32には、比較的複雑な絵模様に対応した模様データ(刺繍データ及び表示データ並びに付随する色分解等のデータ)が、多数個の模様に関して記憶されている。従って、本実施の形態においては、前記ROM27及び外部ROMカード32の双方が記憶装置として機能するのである。尚、この外部ROMカード32の制御装置25への接続は、図1に示すように、ミシン本体11の右側壁部に設けられたカード挿入孔(図略)に使用者が外部ROMカード32を着脱自在に差込むことによって行われるようになっている。 【0027】模様が多色で縫われることが想定されている場合は、各色糸の領域の移動データの間に停止データが記憶されている(図5参照)。その停止データによりCPU26は自動的にミシンモータ17を停止させ、LCD23を図10に示す縫製中画面から図12に示す糸替え状態の画面に自動的に変更する。この停止に伴ない使用者は縫針14に糸通し装置を用いて次の色の上糸を縫針14に通し直し縫製の次の領域を縫製する。 【0028】これにて、前記制御装置25は、ROM27に記憶されたプログラム及び使用者によるタッチパネル24の選択操作等に基づいて、ミシンの各機構を制御し、刺繍縫い動作や一般の実用縫い動作を実行させるようになっている。このとき、後の作用説明にて明らかとなるように、制御装置25は、使用者が刺繍を実行させたい模様を選択するモードでは、LCD23の画面に多数個の模様を表示させる各種の模様選択画面を表示させるようになっている。使用者は、その模様選択画面において選択操作(タッチパネル24のタッチ操作)を行うことによって、1個以上の模様を選択することができるようになっている。選択された模様は、その選択された順番で所定のデータがRAM28の所定の記憶領域に記憶され、刺繍縫い動作は、選択された順番で実行されるように構成されている。 【0029】そして、制御装置25は、その模様選択が行われて配置編集のモードに移行されたときには、LCD23の画面に配置編集画面(図9参照)を表示するようになっている。この配置編集画面においては、LCD23の画面の図の左部に、加工布の刺繍形成領域(刺繍枠18)をイメージしたレイアウト用領域Aを枠で囲って表示すると共に、そのレイアウト用領域A内に選択された少なくとも1個の模様を表示するようになっている。 【0030】このレイアウト用領域Aは、模様の間隔や刺繍全体の出来上りを確認するために設けられるものであり、刺繍枠18での縫製可能領域に対応し、各模様の大きさや模様どうしの間隔はその縫製可能領域に対する相対的な寸法や距離に対応する。また、前記レイアウト用領域Aの右側には、タッチパネル24の操作位置を操作ボタンのイメージで示す各種のキーが表示されるようになっている。 【0031】使用者は、タッチパネル24を表示されるキーに対応しタッチ操作することにより、選択された模様のレイアウト用領域A内での移動、回転、大きさの変更(標準からの拡大,縮小)、文字間隔の変更等の編集処理を行うことができ、その操作に応じて模様の表示も変更されるようになる。これにて、レイアウト用領域Aにおいては、加工布に刺繍が形成されたときのイメージに合った表示がなされるようになり、使用者は、これを見て、選択した模様の刺繍を形成する際の所望のレイアウトを設定することができるのである。 【0032】また、上糸の切れを検出するための糸切れセンサー308が設けられ、糸切れが検出されると、CPU26がミシンモータ17を停止させ、LCD23を縫製中画面から図11に示す糸切れ時の画面に自動的に変更する。この停止に伴ない使用者は縫針14に糸通し装置を用いて上糸を縫針14に通し直し縫製の復帰をする。 【0033】次に、上記構成の作用について、フローチャートを参照して縫製全体について説明する。 【0034】まず、使用者によってミシン本体11の電源スイッチがオンされると、LCD23に、図7に示す初期画面(メニュー選択画面)がCPU26によって表示される(ステップS1)。ここで、使用者が刺繍縫い動作を実行させたい場合には、タッチパネル24を操作して模様選択の項目(画面上の仮想キー)を選択すると(S2:YES)、制御装置25は、所定の模様選択に対応した処理を実行する(S4)。 【0035】具体的には、図7に示すように、多数個の模様を種別により大分類(9個)した模様種類を選ぶ項目が現れ、ここで使用者がタッチパネル24のタッチ操作により「パンダ・船・糸巻き」の描かれた絵模様の項目500を選ぶと、LCD23の画面は、図8に示すような絵模様の選択に係る模様選択画面に切替えられる。ここでは、前記内部ROM27に記憶された表示データに基づいて、画面に「パンダ」,「象」,「キリン」…などの多数個の絵模様が表示される(ステップS4)。尚、カードを呼出せは、外部記憶媒体である外部ROM32から表示データや縫製データが呼出される。 【0036】使用者は、図8に示すように、この模様選択画面を見て、刺繍を形成したい模様Bを選択する(ステップS4:詳細略)。この選択は、LCD23の画面(タッチパネル24)の選択したい模様が表示されている部分を直接手指でタッチ操作することにより行われる。そして、使用者による模様選択が行われると(ステップS4)、次に配置編集の処理を行うことができるのであるが、LCD23に所定の位置にそのためのキーが表示される。このとき、上述のように加工布の刺繍形成領域(刺繍枠18)をイメージしたレイアウト用領域Aや、タッチパネル24の操作位置を示す各種のキー(8方向のいずれかに移動する8つの矢印移動キー102、刺繍枠を中心に移動するキー104、針位置を中心か左下かに移動させるキー106、縫製領域の占有する領域を針でトレースするためしキー108、イメージを簡易なボックスに変更するイメージキー110、大きさを変更する大きさキー112、90度ずつ模様を回転させる回転キー114、前の状態に戻る戻るキー116等)が表示される。 【0037】そして、選択された模様に関わる情報(大きさや配置位置等)や初期値をRAM28の模様種類エリア(図略)や模様情報エリア(図略)に自動的に記憶する。次に、レイアウト用領域Aと選択された模様とが表示され、選択された模様は初期位置としてレイアウト用領域内Aの中央に自動的に配置される。 【0038】そして、使用者は、表示を見ながらタッチパネル24を必要に応じてタッチ操作することにより(ステップS6:YES)、選択された模様の移動、回転等の配置編集の指定を任意に行うことができ、その操作に応じてレイアウト用領域A内の模様Bの表示が移動したり回転したりするようになると共に、その操作に対応して、模様情報エリア28bに記憶されたデータが順次自動的に更新される(ステップS7)。例えば、図9に示すように、使用者は模様の形成位置を縫製領域の左側に矢印キーを使って任意に設定する。このように、模様が左側に位置すると、糸切れが発生しすぐに停止する場合、糸通し装置の下方或いは近傍にに移動体20が位置し易い。尚、上方に待機する糸通し装置の下方を移動体20は通過可能である。 【0039】そして、詳しい説明は省略するが、上記のような模様の選択及び配置編集が終了すると、制御装置25により、それに基づいて最終的な刺繍データが生成され、使用者が、刺繍枠18に加工布をセットした上で、スタート・ストップキー21を操作することにより(ステップ9:YES)、刺繍縫い動作がRAM28の模様に関わるデータ、外部ROMカード32、或いはミシン内部のROM27に基づき実行される(S10)。このとき、加工布には、レイアウト用領域A内の表示のイメージ通りの刺繍が形成されるのである。 【0040】また、縫製中においては、図10に示すように、選択された模様が多色である場合には、糸色別にその領域が模様全体と共に表示される。そして、現在縫針14と刺繍枠18が水平面上においてどのような位置関係にあるかを、CPU26が認識するための現在位置データや、選択された模様のデータをどこまで縫製実行したかを示す縫製実行データがRAM28の現在位置記憶エリア28bに自動的に記憶更新されていく(図6参照)。 【0041】縫製中に糸切れが生じたときは、図11に示すように、縫製時の画面の下方のキーが消され、糸切れを報知するメッセージが表示され、このとき、糸切れを検出するとすぐ縫製動作は中断される。即ち、縫針14の上下動と選択された模様の縫製データに基づく移動体20の水平方向の移動は中断される。従来は、糸切れ時の縫製位置によって、停止位置が決まるのである。 【0042】しかし、本発明では、図14のフローチャートに示すように、その糸切れを検出すると、CPUは26はミシンモータ17を停止させるが、X方向駆動モータ19及びY方向駆動モータを、選択された模様に予め決められた移動データによるのではなく、即ち、模様の形成とは関係無く、図1の実線で示す最左端部に位置させるように制御する。糸切れを検出したときのメモリ上の絶対座標は、RAM28の中断位置記憶エリア28aに復帰のために自動的に記憶される。このとき、現在位置データのうち、選択された模様の移動データに関わらないので、模様の移動データをどこまで縫製実行したかという縫製実行データは更新されないが、現在位置データは移動体20の位置に従い更新される。 【0043】そして、糸を通す時には、移動体20は最左端に位置して、糸通し部200の下降位置と離れているので、糸通し部200の下降や糸通し作業の妨げにならない。そして、使用者が糸通し作業を終え、スタートストップキー21を押すと、CPU26は、RAM28の中断位置記憶エリア28aに記憶された中断位置データと現在位置データに基づき復帰のための移動量を演算して、中断された位置に戻りそこから縫製を自動的に再開する。 【0044】尚、縫製の再開の前に、中断位置に対して縫製再開位置を、記憶された模様の移動データに基づき1針以上戻せるようにしても良い。その場合、現在位置データのうち、模様の移動データをどこまで縫製実行したかという縫製実行データは、その操作により更新される(戻される)。 【0045】そして、選択された模様のうち1色分の領域を縫い終えて、停止コードが読み取られると、図14のフローチャートに従って図12に示すように、縫製時の画面の下方に糸通しキー300が追加して表示され、次の色の糸への交換を促すメッセージが下方に表示され、このとき、その完了した糸色の領域の縫製位置に基づき移動体20は停止する。即ち、移動データの累積によって決まる最終の縫製位置によって、移動体20の停止位置が決まるのである。 【0046】そして、使用者が糸通しに先立ち、糸通しキー300を押すと、CPUは26はミシンモータ17を停止させた状態で、X方向駆動モータ19及びY方向駆動モータを、選択された模様に予め決められた移動データによるのではなく、即ち、模様の形成とは関係無く、図1の実線で示す最左端部に位置させるように制御する。糸替えのための停止のメモリ上の絶対座標は、RAM28の中断位置記憶エリア28aに復帰のために自動的に記憶される。このとき、現在位置データのうち、選択された模様の移動データに関わらないので、模様の移動データをどこまで縫製実行したかという縫製実行データは更新されないが、現在位置データは移動体20の位置に従い更新される。 【0047】そして、上述した実施の形態のおいては、停止コードを糸替え停止の基準としたが、糸切り装置を備えるミシンにおいては、糸切りコードを糸替え停止の基準としても良い。また、停止コードを読み取って停止した際に移動体20の糸通し移動のための糸通しキー300を自動的に表示するが、スタート/ストップキー21が停止のために押圧された場合にも、糸通しキー300を自動的に表示するようにしても良い。また、停止コードを読み取って停止した際に移動体20の糸通し移動のための糸通しキー300を表示し、糸通しキー300が使用者によって押圧されると移動体20が最左端に移動して糸通しが確実に行なえるが、糸切れ検出時と同様に自動的に最左端に移動するようにしても良い。 【0048】また、上述した実施の形態では、RAM28の中断位置記憶エリアの中断位置データと現在位置データとの差によって縫製に復帰するための移動量を演算しているが、糸切れ検出や糸通しキー300の押圧に伴って、移動体20に繰り返し左方向への移動を命じ、移動体20が最左位置に達すると検出するセンサーを設け、検出によって移動体20の左方向の移動を停止し、そのセンサーの検出結果に基づき縫製に復帰するための移動量を演算しても良い。 【0049】上述した実施の形態によれば、刺繍枠18を糸通し装置の糸通し部200から最も離れる最左端部にまで移動させるが、糸通し部200の下降や糸通し作業の妨げにならなければ、縫製可能領域の中央であっても良い。その場合、糸通しキー300出はなく、センター移動キー400を表示すれば良い。また、糸切れ検出時においても、センター移動キー400を表示しても良い。 【0050】上述した実施の形態においては、糸通しのための移動の専用キーを設けたが、スタート/ストップキー21のように他の目的の操作部材を、ある条件においてのみ糸通しのための移動キーとして働くように構成しても良い。 【0051】その他、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、以下のような種々の拡張,変更が可能である。即ち、例えば上記実施の形態では、本発明を家庭用のミシンに適用したが、工業用(業務用)の縫製装置に適用しても良く、また、例えばパソコン(ノートパソコン)等を用いて、ミシンとは独立して刺繍データの処理を行う処理装置に適用することも可能である。 【0052】また、上記実施の形態では、刺繍枠18により針14に対して加工布側を移動させる構成としたが、針(針棒)側を加工布に対して移動させながら模様を形成するものにも適用でき。 【0053】さらには、ミシンの記憶装置としてはROM及び外部ROMカードに限らず、ROMのみで済ませたり、あるいはRAMを用いたり、磁気ディスク,光ディスクなど読書き可能なものも含めて各種の記憶媒体を記憶手段として用いることができる。また、表示手段としてもLCDに限らず、CRTディスプレイ等であっても良い。そして、選択装置,指定装置としては別途のスイッチやキーボードを用いても良い。 【0054】 【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明の請求項1のミシンによれば、布が支持手段によって縫針に対して相対的に移動されその布上に縫製模様が形成され、縫針の上糸の切断或いは交換の少なくとも一方に関わり、制御手段が支持手段を所定の位置に移動させるので、糸通し作業の妨げになるような位置に支持手段が停止することが防止され、糸通し作業が円滑に行うことができる。 【0055】請求項2のミシンよれば、布が支持手段によって縫針に対して相対的に移動されその布上に縫製模様が形成され、支持手段を移動させるための操作或いは設定のうち少なくとも一方を可能な操作手段が設けられ、操作手段の操作或いは設定の少なくとも一方に基づき縫針の上糸の切断或いは交換の少なくとも一方に関わり支持手段が制御手段によって所定の位置に移動されので、糸通し作業の妨げになるような位置に支持手段が停止することが防止され、糸通し作業が円滑に行うことができる。 【0056】請求項3のミシンによれば、糸切れを検出する検出手段が備えられ、糸切れが検出された場合、制御手段によって支持手段が所定の位置に移動されるので、糸通し作業の妨げになるような不測の位置に支持手段が停止することが防止され、糸切れに伴う糸通し作業が円滑に行うことができる。 【0057】請求項4のミシンによれば、縫針に上糸を通す糸通し手段を備えられ、制御手段によって支持手段が所定の位置に移動されるので、糸通し装置の操作、糸通し装置の移動、或いは、糸通し作業の少なくとも1つの妨げになるような位置に支持手段が停止することが防止され、糸通し作業が円滑に行うことができる。 【0058】請求項5のミシンによれば、縫製模様の形成位置を任意に決定するレイアウト手段を備えられ、制御手段によって支持手段が所定の位置に移動されるので、糸通し装置の操作、糸通し作業の妨げになるような位置に支持手段が停止することが防止され、レイアウトによって任意に配置された縫製模様においても糸通し作業が円滑に行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005267 【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)9月5日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−76673 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月23日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−240648 |
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