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【発明の名称】 ホワイトゴールド
【発明者】 【氏名】渡辺 治

【氏名】米崎 栄和

【氏名】西原 孝典

【要約】 【課題】Pd系ホワイトゴールドがプラチナ製品の代用として用いられているが、板や線への加工性、キャスト性は良いものの色調にPd添加特有の暗さがあるために白くしかも明るい色調のホワイトゴールドが望まれている。

【解決手段】Auを主成分とし、重量比でPt5〜15%、Pd5〜15%を含む合金に重量比でCu1〜5%、Zn0.5〜5%とIn、Sn、Gaの内1種または2種を0.1〜3%添加したことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 Auを主成分とし、重量比でPt5〜15%、Pd5〜15%を含む合金に重量比でCu1〜5%、Zn0.5〜5%とIn、Sn、Gaの内1種または2種を0.1〜3%添加したことを特徴とするホワイトゴールド。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指輪、ネックレス、ブローチ、タイ止め、眼鏡その他各種装飾品用の素材として利用される板や線等の加工材あるいはキャスト素材として使用するホワイトゴールドに関する。
【0002】
【従来の技術】ホワイトゴールドは、金の持つ黄金色を脱色する目的としてAu中に主としてNiやPdを添加したNi系ホワイトゴールドやPd系ホワイトゴールドがプラチナ製品の代用として用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術によると、Ni系ホワイトゴールドは硬さが大きくばね性に優れているが、その反面硬すぎるためにチェーン加工や細工ものには不向きであり、Niの含有量が多い合金に関しては鋳造性にもも問題がある。さらに、近年金属アレルギーによる人体への影響も問題となっている。
【0004】一方、Pd系ホワイトゴールドは板や線への加工性、キャスト性は良いものの色調にPd添加特有の暗さがあるために白くしかも明るい色調のホワイトゴールドが望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、Auを主成分とし、重量比でPt5〜15%、Pd5〜15%を含む合金に重量比でCu1〜5%、Zn0.5〜5%とIn、Sn、Gaの内1種または2種を0.1〜3%添加したことを特徴とする。以上の構成によると、本発明のAuーPtーPdの基本組成におけるPtは脱色元素であるPdの色調の暗さを改善する効果があり、従来のAuーAgーPd合金に比べて白くしかも明るい色調を呈する合金組成である。
【0006】そしてこの基本組成にCuとZnさらにIn、Sn、Gaの内1種または2種を少量添加することにより、色調を変えることなく素材自体の硬さの向上およびキャスト時の流動性を高めることができる。ここで、Ptを5〜15%とした理由は、5%未満ではPd添加による色調の暗さを改善する効果がなく、15%を超えると色調の面で黄味が生じることになるためである。
【0007】Pdを5〜15%とした理由は、5%未満ではAuの脱色効果が少なく、15%を超えると色調に黒味が生じるためである。また、Cuを1〜5%とした理由は、1%未満では硬さの向上が期待できず、5%を超えると色調に赤味が生じるためである。Znを0.5〜5%とした理由は、0.5%未満ではキャスト時の流動性の面で向上が期待できず、5%を超えると加工性に悪影響を及ぼすことになるためである。
【0008】In、Sn、Gaの内1種または2種の添加量を0.1〜3%とした理由は、0.1%未満では明るい色調の白色および流動性の面で期待ができず、3%を超えると加工性に悪影響を及ぼすことになるためである。また、In、Sn、Gaの添加を2種以下とした理由は、3種類とすると相乗的な作用によって合金自体に脆性が生じるためである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明する。表1に形態を従来例と共に示し、色調、鋳造体の硬さ、鋳造性、加工性について従来例と比較した。
【0010】
【表1】

【0011】なお、従来例のNi系ホワイトゴールドは人体への悪影響もあり、現在あまり用いられないことからPd系ホワイトゴールドのみとした。この中で、色調、鋳造体の硬さ、鋳造性に関しては、高周波吸引式精密鋳造機を用いてロストワックス鋳造し、製品を研磨仕上げした後、色調に関しては目視により、硬さに関しては製品表面をビッカーズ硬さ計で測定し、鋳造性は外観、断面の巣の状況を判断して行った。
【0012】また、加工性については、高周波溶解で1試料100gを厚さ5mm、幅20mm、高さ約50mmの板状に鋳造し、700℃で焼鈍後圧延加工を行いその加工性を比較した。
【0013】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明によると、Auを主成分とし、重量比でPt5〜15%、Pd5〜15%を含む合金に重量比でCu1〜5%、Zn0.5〜5%とIn、Sn、Gaの内1種または2種を0.1〜3%添加したことにより、鋳造性、加工性にすぐれた白く明るい色調のホワイトゴールドを提供することができる効果を有する。
【出願人】 【識別番号】000152158
【氏名又は名称】株式会社徳力本店
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
【出願日】 平成10年(1998)5月8日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】金倉 喬二
【公開番号】 特開平11−323461
【公開日】 平成11年(1999)11月26日
【出願番号】 特願平10−126371