| 【発明の名称】 |
二重点法による固定のための架橋性ベ―ス層 |
| 【発明者】 |
【氏名】ウルリッヒ ジーモン
【氏名】トルステン グルケ
【氏名】ハンス−ヴィリ ローゼンスキー
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| 【要約】 |
【課題】平面構造物の被覆および/または積層のための架橋性溶融接着剤を提供する。
【解決手段】該接着剤は、架橋成分がポリオレフィンマトリックスに結合されており、かつ反応性成分が溶融物中で初めて架橋下に反応する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 平面構造物の被覆および/または積層のための架橋性溶融接着剤において、架橋成分がポリオレフィンマトリックスに結合されており、かつ反応性の成分が溶融物中で初めて架橋下に反応することを特徴とする、平面構造物の被覆および/または積層のための架橋性溶融接着剤。 【請求項2】 架橋成分を押出により溶融物中のポリオレフィンに組み込む、請求項1記載の溶融接着剤。 【請求項3】 ポリオレフィンが、80〜150℃の軟化点を有し、8000〜50000mPas(190℃で)の溶融粘度を有するアタクチックポリプロピレンである、請求項1または2記載の溶融接着剤。 【請求項4】 ポリオレフィンが、8000〜50000mPas(190℃で)の溶融粘度および80〜150℃の軟化点を有し、エテン、プロペンおよび1−ブテンをベースとするアタクチックターポリマーである、請求項1から3までのいずれか1項記載の溶融接着剤。 【請求項5】 ポリオレフィンが、8000〜30000mPas(190℃で)の溶融粘度および100〜140℃の軟化点を有する、請求項1から4までのいずれか1項記載の溶融接着剤。 【請求項6】 架橋成分がイソシアネートの群に由来し、かつ1分子あたり2つより多くの反応基を有する、請求項1から5までのいずれか1項記載の溶融接着剤。 【請求項7】 イソシアネートが100〜130℃の融点範囲を有する、請求項1から6までのいずれか1項記載の溶融接着剤。 【請求項8】 架橋成分として90〜130℃の融点範囲、2000〜6000の分子量範囲および1分子あたり2つより多くのエポキシ基を有するエポキシドを使用する、請求項1から7までのいずれか1項記載の溶融接着剤。 【請求項9】 架橋成分として、粉末状のイソシアネートを押出によりアタクチックポリオレフィンに結合させ、かつコポリアミドまたはコポリエステルである第二の成分と反応させる、請求項1から8までのいずれか1項記載の溶融接着剤。 【請求項10】 第二の成分が、90〜150℃の融点範囲および1.2〜1.7の範囲の溶液粘度ηrelを有するアミン制御されたコポリアミドである、請求項1から9までのいずれか1項記載の溶融接着剤。 【請求項11】 反応性粉末混合物を散布法により適用する、請求項1から10までのいずれか1項記載の溶融接着剤。 【請求項12】 反応性粉末混合物が水性ペースト中に分散されており、かつロータリスクリーン印刷により平面構造物上に適用される、請求項1から11までのいずれか1項記載の溶融接着剤。 【請求項13】 二重点法技術のためのベースポイントである反応性粉末混合物を、にじみ遮断物として使用する、請求項1から12までのいずれか1項記載の溶融接着剤。 【請求項14】 ベースポイントが粉末混合物からなり、かつペーストとして網目状に塗布される、請求項1から13までのいずれか1項記載の溶融接着剤。 【請求項15】 オーバーポイントが、アミン制御されたコポリアミドからなる、請求項1から14までのいずれか1項記載の溶融接着剤。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、二重点塗布(Doppelpunktbeschichtung)の際の戻り遮断物(Rueckschlagsperre)としてのベースポイント(Basispunkt)を製造するための、市販のアミン末端コポリアミドまたはコポリエステルおよび、アタクチックポリオレフィンと粉末状のイソシアネートまたはエポキシドとからなる粉末化した押出物からなる粉末混合物をベースとする、架橋性の溶融接着剤被覆に関する。オーバーポイント(Oberpunkt)は、アンダーポイント(Unterpunkt)への良好な結合を保証するために、アミン制御されたコポリアミドからなる。特に本発明は、衣料産業、特にアウターウェアのための固定可能な芯材を網目状に被覆するための溶融接着剤材料に関する。コポリアミドの代わりにOH基末端コポリエステルを使用することもできる。 【0002】低い耐洗濯性および耐ドライクリーニング性に関する問題、ならびに弱い付着に関する問題を解決するために、改善された溶融接着剤材料、あるいはまた改善された被覆技術が開発されてきた。デュオ−または二重点塗布(Duo- oder Doppelpunktbeschichtung)は例えば特許明細書DE−B2214236号、DE−B2231723号、DE−B2536911号およびDE−B3230579号に記載されている。 【0003】被覆支持体は、マイクロ繊維範囲までの微細なタイターの個別繊維を有する比較的細い糸ならびに合成糸、たとえば高フィラメント加工アクリル糸またはポリエステル糸を使用することにより改善された。元来使用されていた織物は、ほとんど織物ニット−およびニットフリースにより取って代わられており、この場合、最後に挙げた素材は不織布とニットとの組み合わせである。この新規の組み合わせは、極めて柔軟な、しかしまた極めて目の粗い構造につながり、このような構造は被覆方法および溶融接着剤材料に対する高い要求を、特に溶融接着剤材料の戻りおよびにじみに関して提示する。 【0004】価格および品質上の理由により、芯材1m2あたりに塗布する被覆量は明らかに減少された。以前は18〜25g/m2の塗布量が通常であったのに対し、今日では塗布量は7〜15g/m2である。 【0005】前記の少ない量にも関わらず、十分な付着および安定性を保証しなくてはならない、つまり溶融接着剤は芯へ浸透してはならない。というのもそうなると該溶融接着剤は本来の接着のためにもはや利用されないからである。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題は、減少させた被覆量で高い付着安定性、ベース層へのオーバーポイントの良好な結合および良好な耐洗濯性および耐ドライクリーニング性を有する効果的な戻り遮断物を見いだすことであった。 【0007】 【課題を解決するための手段】一連の戻り遮断物が公知である:架橋性のアクリレート分散液またはポリウレタン分散液あるいは高融点のコポリアミドとポリエチレンとをベースとする粉末充填ペーストあるいは高粘度の熱可塑性ポリウレタン粉末。 【0008】全ての系は程度の差はあれ、適用の際に大きな欠点、つまりオーバーポイントへの結合または洗濯に対する安定性という問題を有している。さらに該分散液を、毛羽のある、毛の生えた芯に使用することはできない。 【0009】自己架橋性アクリレート分散液またはポリウレタン分散液の被覆の場合、すでに被覆の際に部分的に架橋し、このことにより型が塞がれ、ひいては型の穴の閉塞につながる。装置の高価なクリーニングが必要である。製造を制限する停止状態に入ると重大な困難が生じる。さらにベース層へのオーバーポイントの結合が問題である。ポリアミド、ポリエチレンおよびポリウレタンをベースとする、高粘度の粉末充填系は、要求される戻りの信頼度を満足しない。 【0010】これまで、ベースポイントのための安定した架橋系を製造することには成功していない。有利に使用することができるイソシアネートは、水に対して安定化することができない(被覆ペーストのためのマトリックス)か、または架橋のための活性化温度が高すぎた(160℃より高い)かのどちらかであった。 【0011】ところで意外なことに、本発明により、特許請求の範囲に記載の約100〜130℃の範囲の活性化温度および耐水性を有する極めて反応性の系を製造することに成功した。平面構造物の被覆および/または積層のための、本発明による架橋性溶融接着剤材料は、溶融接着剤材料中に存在する反応性の成分が溶融物中で初めて架橋下に反応することにより優れている。その際、架橋成分を押出により溶融物中のポリオレフィンに組み込む。 【0012】有利な実施態様では、アミン末端基を有する市販のコポリアミドと、押出によりアタクチックポリオレフィンで固定化した三量化ジイソシアネートとを混合し、かつ水性ペーストとしてロータリスクリーン印刷インキ中に加工する。コポリアミドの代わりにコポリエステルを使用することもできる。炉中約120℃でのその後の乾燥の際に架橋は数秒以内に開始され、このことにより二重点のための架橋した戻り遮断物が得られる。このことにより、例えばキャップドイソシアネート(キャップ剤としてのカプロラクタムまたはオキシムあるいは二量化により得られる)が、高すぎる活性化温度を必要とし、さらに固定の際に不純物が放出されるべきでないというイソシアネート含有系の通常の問題を回避することができる。その他の問題はブロックされていないイソシアネートがすでにペースト中で水と反応してしまうことであった。 【0013】イソシアネートを水に対して、また空気湿度の拡散に対して安定化させ、比較的低い温度での活性化を保証しなくてはならなかった。これは意外にも、拡散による水を吸収せず、かつ約120℃の融点を有し、かつ圧縮の際にアミン制御されたコポリアミドとイソシアネートとの反応を達成することが可能であるような低粘度のポリオレフィンポリマー、有利にはアタクチックポリプロピレン中に、押出によりイソシアネートを結合させることにより達成された。2つより多くの遊離NCO基および100〜130℃の融点範囲を有する固体のイソシアネートが適切である。マトリックスのポリマーはイソシアネートと反応してはならない。架橋成分として90〜130℃、有利には100〜120℃の融点範囲、2000〜6000、有利には2500〜3000の分子量範囲および1分子あたり2つより多くのエポキシ基を有するエポキシドもまた適切であり、例としてビスフェノールAがあげられる。 【0014】ポリマーマトリックスとして有利にはアタクチックポリプロピレンを使用する。該ポリプロピレンは、190℃で8000〜50000mPasの溶融粘度および80〜150℃の軟化点範囲、有利には190℃で8000〜30000mPasの溶融粘度および100〜140℃の軟化点範囲を有するべきである。市販の製品として例えば、ヒュルス(Huels)社のVESTOPLAST408、308、508、520、703、704、708および750が適切である。ポリオレフィンは、アタクチックα−オレフィン−コポリマーまたは上記の特性を有するエテン、プロペンおよび1−ブテンをベースとするターポリマーであってもよい。ベースポイントへのオーバーポイントの特に良好な結合を達成するために、アミン制御されたコポリアミドをオーバーポイント材料として使用することが推奨される。ベースポイントおよびオーバーポイントのための適切な生成物は、低粘度で、低融点のタイプである。融点は90〜150℃、有利には115〜130℃、溶液粘度ηrelは1.2〜1.7、有利には1.25〜1.4の範囲であるほうがよい。このことにより境界層がイソシアネートペーストと反応し、かつ両方の点の極めて安定した結合が達成される。ベースポイントのための被覆量は、2〜5g/m2、有利には2.5〜4g/m2、適用に応じてオーバーポイントのための被覆量は4〜8g/m2、特に5〜7g/m2であるとよい。コポリアミドの代わりに、テレフタル酸、イソフタル酸およびブタンジオールまたはブタンジオールを少量の他のジオール、例えばヘキサンジオールまたはポリエチレングリコールと組み合わせたものをベースとし、100〜150℃の融点を有するOH基末端コポリエステルを使用することもできる。 【0015】ベースポイントはペーストとして網目状に塗布することもできる。同様に反応性粉末混合物を散布法により適用することもできる。 【0016】 【実施例】VESTANAT T 1890 33.3重量%を押出機中125℃で、VESTOPLAST 408 66.6重量%と均質に混合し、粒状化し、常温粉砕し、かつ50μmのふるいを介して分級した。 【0017】上記の粉末25重量%とVESTAMELT X 1027−P1 75重量%とを高速ミキサー中で混合した。 【0018】前記の粉末混合物を、通例の分散剤および増粘剤、例えばシュトックハウゼン(Stockhausen)社のINTRASOL 12/18/5およびMIROX TXと共に、DE−B2007971号、DE−B2229308号、DE−B2407505号およびDE−B2507504号に記載されているように印刷可能なペーストに加工し、かつCP66型を有するロータリスクリーン印刷装置で高フィラメント加工糸を有するポリエステルニット35g上に印刷した。塗布量は2g/m2であった。まだ湿っているペースト点にVESTAMELT X 1027−P816を散布し、過剰量を吸引し、かつ乾燥室中130℃で乾燥させ、かつ焼結した。オーバーポイントは5g/m2の塗布量を有していたので、全重量は7g/m2であった。 【0019】 ベースポイントのペースト組成 水 1500g MIROX TX(ポリアクリル酸誘導体) 35g INTRASOL 12/18/5 (エトキシル化脂肪アルコール) 40g VESTOPLAST 408とVESTANAT T1890 とからなる反応性粉末混合物 600g結果:幅5cmの前記の芯のストリップを綿−ポリエステル混合物からなるシリコーン処理したブラウス素材に対して、127℃の接合温度で10秒および4Nの線圧力で固定し、引き続き該積層物を60℃で洗浄した。 【0020】 一次付着: 16N/5cm60℃洗浄: 12N/5cm裏面リベット締め: 0.1N/10cm比較例同一の芯に、ポリアミド/ポリエチレンをベースとするペースト系を適用し、かつ同一のオーバーポイント材料を散布し、乾燥させ、かつ焼結した。同一の量をベースポイントおよびオーバーポイントに塗布した。 【0021】 ペースト処方: 水 1500g MIROX TX 35g INTRASOL 12/18/5 40g SCHAETTIFIX 1820(ND−ポリエチレン) 400g VESTAMELT 751−P1 200gSCHAETTIFIX 1820は、128〜130℃の融点および20g/分のMFR値を有する低圧法ポリエチレンである。 【0022】 結果:一次付着: 9N/5cm60℃洗浄: 5N/5cm裏面リベット締め: 0.9N/10cm新規の技術の利点は、すでにアンダーポイントの乾燥条件で架橋し、かつさらにオーバーポイントの溶融の間にそのアミン末端のためにアンダーポイントと共に架橋し、かつこのことにより最適な結合が得られることである。被覆後に、アンダーポイントが強く分子量中で構成されているのでこれはニットの中に沈み込むことができない。その後の固定の際に、オーバーポイントの低粘度のポリアミドは、固定するべき表面素材に向かって強制的に流される。というのもオーバーポイントは下方に流れ去ることができないからであり、このことによりすでにわずかな溶融接着剤の量で極めて高い付着が達成される。従来該系の弱点であったオーバーポイントとベースポイントとの間の分離層は、特に洗濯の際に、従来の公知の系の場合ほど強く加水分解により攻撃されず、ひいては実質的により高い安定性を有する。 【0023】使用された生成物:VESTAMELT X 1027−P1は、LL、CLおよびDDS/MPDをベースとし、アミン末端基を有し、融点120℃、アミン末端基100〜400mVal/kg、有利には250〜350mVal/kg を有する、ヒュルス社の三元性コポリアミドである。 【0024】VESTOPLAST 408−P1は、118℃の軟化点および190℃で8000mPasの溶融粘度を有する、ヒュルス社のアタクチックα−オレフィン−コ−ターポリマーである。 【0025】VESTANAT T 1890/100は、3〜4の官能価を有するポリイソシアネートであり、その融点は100〜115℃である。これはヒュルス社の製品である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】398054421 【氏名又は名称】クレアノヴァ シュペツィアールヒェミー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 【氏名又は名称原語表記】CREANOVA Spezialchemie GmbH
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| 【出願日】 |
平成11年(1999)3月1日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 敏雄 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−323285 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月26日 |
| 【出願番号】 |
特願平11−52940 |
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